男「て、転移……?なんのことです?」
教授「ふはははは! 見たまえ男くん。これが私が国に黙って作っておいた転移装置だ!」
男「ははぁ」
教授「この装置の転移可能範囲はなんとぴったり40光年だ。して、今回話題となっている星々は39光年! 運命を感じざるにはいられない!」
男「……なんとなく話はわかりました。教授さんが行けばいいじゃないですか」
教授「帰ってこられるという確証がないのだ。私という叡知をこの星が失って良いのだろうか」
男「おいちょっと待て」
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教授「はっはっは。まぁ大丈夫だ。たぶん」
男「多分て」
教授「不安があるのはわかる。わかるが、安心したまえ。君には選別として一ヶ月分の食料、私特性宇宙服、私特性翻訳こんにゃく、そして私特性人類が生存可能かを判断するハビタブルゾーン判定装置をプレゼントしよう」
男「ほぼほぼ教授特性であることに不安と悪意しか感じないんですが。……というか一ヶ月も俺飛ばされるんですか」
教授「一ヶ月間、異惑星レポートと題した日記をつけるだけでこれ以上ない卒業論文になるというのは美味しいと思うのだが……どうかね?」
男「……」ゴクリ
…………
教授「まぁ、そういうわけで、だ。君に任命する任務は至極単純だ」
教授「異惑星を調査していただきたい」
教授「ワープホール発生装置はいささか重く巨大なので、そちらに持っていかせることはできないので、一ヶ月後にワープホールをこちらから再度開けさせてもらうよ」
教授「君にはその間の一ヶ月、調査をしてもらい、にっ……レポートを作成していただき、一ヶ月後に提出していただきたい」
教授「そのために必要な異星サバイバルグッズは一緒に転移させるからな。安心したまえ」
教授「ちなみに、今回の星の住み心地が悪そうであれば次の星だ。君なり他の誰かなりにまた一ヶ月犠牲となっていただこう」
教授「住みやすければ万々歳。私は移住し、新惑星の神となる」
男「ちょっと色々待って」
教授「それでは!健闘を祈る!」ポチッ
男「ちょっ、えっ、ちょっ」
グォォォォオオオオオオンッ
シュンッ
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