【FGO】グダ男「系譜だけは超一流」【安価】 (40)


ロマン「英霊召喚に入る前に君に先に言っておく事がある」

ドクターは真剣な目で僕を見ていた。

ロマン「英霊召喚は触媒、縁、波長の順番の優先度を持って行われる。だから触媒を用意すればその触媒と縁のある英霊がほぼ間違いなく出てくるだろう。ただ君だけはその例外にいる」

ドクターの目は僕を憐れむモノだ。ドクターが何が言いたいか僕は何となくわかった。

ロマン「君の血は…君の一族が君に齎したその血液は古今東西、遥か神話から流れる血とされている。人類最後のマスターにして、人類最古の系譜を君は受け継いでしまっている。これはカルデアとしてはメリットでしかない。何故なら君はほぼ全てのサーヴァントと縁を持てる。だがそれは同時に…」

「全ての英霊は君を望むと言うことだ」

声の方を向くとダヴィンチちゃんが居た。

ダヴィンチ「いけないね、ロマン。このダヴィンチちゃんの正統なる血族を勝手に連れ出されたら困るよ。彼は私が唯一今に残せた結果なんだよ?」

ダヴィンチちゃんが何時ものように僕の首に手を回して抱き寄せる。

ダヴィンチちゃんは甘えたがりだ。

ロマン「す、すまない」

ダヴィンチ「…まあ、説明を続けるといい。今の私では正確に伝えられない」

重い、重いよダヴィンチちゃん。その脂肪が僕の肩に乗ってる

ダヴィンチ「ダメダメ、私は今から我慢する立場だからこれくらい許してもらう」

ダヴィンチちゃんは我慢しないじゃないか。

ダヴィンチ「それは少し違う。私は…正直、君を独占したくて堪らない。ただ人理救済も大事だから仕方なくソレを我慢するんだ…だから少しくらい良いだろ?」



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ロマン「話が逸れてしまったね。つまり君と縁がある英霊はほぼ全てがダヴィンチちゃんみたいになる」

ダヴィンチちゃんが増えるのはちょっと…

ロマン「僕もそう思う。だから君には慎重に召喚してほしい。君ならある程度のクラスは絞って召喚できるはずだ。君が願えば応える英霊は幾らでもいるからね」

クラスってあのセイバーとかランサー?

ロマン「そうなる。今回はカルデア側からのクラスの要望はない。戦力が偏った時に頼むかもしれないと言う事を覚えておいてくれ」

じゃあ今回は僕がクラスを選べる?

ロマン「そうなるね。要望のクラスはあるかい?」

基本7クラス(エクストラクラス以外)指名

下2


キャスターがいい

ダヴィンチ「!聞いたかいロマン。このダヴィンチちゃんが良いだと!」

ロマン「はいはい、そんな事はいってないから。エクストラクラスじゃなかっただけマシかな。この召喚石を持って、君が呼びたいキャスターを願うんだ。それは名前や格好、性格や匂いでもいい。君はただ願えばいい」

はい、やってみる!

キャスタークラスのみ指定

下2


お友達が欲しかった。誰も僕の友達にはなれなかったから。僕と誰かお友達になってくれませんか?

??「こんにちは、素敵なあなた。夢見るように出会いましょう」

あれ?本が喋った?

??「失礼ね、ただの本じゃないわ。私はナーサリー・ライム。マスターが私を呼んだんでしょ?」

僕はお友達を願ったけど本は呼んでない

ナーサリー「簡単ね。私とマスターがお友達になればいいのよ」

僕と君が?

ナーサリー「素敵じゃない?物語の始まりの1ページみたい私とマスターが友達になるの。そうして私達の…」

ダヴィンチ「ストープ。霊気再臨も済ましてないお子ちゃまがあまり近づかない。この子はデリケートなんだ」

ダヴィンチちゃん、重いし、苦しい

ナーサリー「おばさんこそ、私とマスターの邪魔をしないで!」

ダヴィンチ「お、…おばさん?」

ロマン「っ…プ」

ダヴィンチ「あっ?」

ロマン「ま、待って落ち着こう。幸い、まだ召喚石はある。戦力としてもキャスターだけだと不安があるからあと一騎か二騎はサーヴァントを呼んでほしい」

ナーサリー「マスターのサーヴァントは私だけで大丈夫」

ダヴィンチ「確かに戦力的にキャスターが二騎とシールダーだけだと不安だ」

ロマン「ね、そうだろ?だからほら次はキャスター以外で頼むよ」

キャスター以外のクラス

下1

選ばれたクラスのサーヴァント

下3


??「汝がマスターか?よろしく頼む」

お姉さん?

??「お姉さんか…だがマスターは…私の血族になるのか?」

多分、そうかもしれない。僕は全ての人類を先祖にもつモノだってドクターが言ってた

??「全ての人類…そうかなら、マスターは私の子供でもあるのか」

なんで泣いてるの?

??「泣いている?私は泣いているのか?」

うん、だって涙が出てる。ごめんね、勝手に呼んだから悲しいの?

??「違う、悲しいわけじゃない。私にも子が居た事が嬉しいんだ」

ロマン「込み入ってるところ、申し訳ないが君の真名を教えてほしい」

??「私はアタランテ…アーチャーのクラスで現界した」

アタランテ?

ダヴィンチ「アタランテはギリシャ神話の狩人だ…君はつくづく庇護欲を唆る英霊を呼ぶ」

庇護欲?

ナーサリー「私は本なのになんでアタランテは弓じゃないの?不公平よ、不公平!」

ダヴィンチ「はいはい、お子ちゃまは少し黙ろうね。マシュがシールダーだからキャスターとアーチャーでは火力は出たけどそれじゃあ君を守る事ができない。すまないがセイバーかバーサーカーを呼んでくれない?そうしたら形にはなる」

ロマン「待った、バーサーカーはよくない。暴走したらどうするのさ」

ダヴィンチ「ないない。他のマスターなら可能性はあったけどもう一文付け足せば解決される。バーサーカーを呼ぶなら女性を呼ぶ。これで解決さ」

女性?バーサーカーは女性なの?

ダヴィンチ「バーサーカーならそうなる。セイバーかバーサーカーどちらがいい?」

セイバーかバーサーカー

下1

セイバークラス

下2


セイバーが良い。バーサーカーはなんとなくだけど僕を虐める人が来るか気がする。

ロマン「バーサーカーに虐める理性はないからそれはないと思うけど…ならどんなセイバーを呼びたい?」

わからない。わからないけど強い人が良い。強かったら安心できるし、僕も頼れるから強い人が良い。

ダヴィンチ「強いだけを願うとタダ強いだけのセイバーが来るかもしれない。だから言葉にしなくて良いからセイバーの弱さも願うといい。弱さを知っている君をセイバーは無碍にはできないからね」

強くて弱い?難しい…難しいけど強くて僕みたいな人がいいな。そうしたら僕はセイバーを見て勇気がもらえる。僕も強くなろうって

アタランテ「僕もか…マスター、その願いはいけない。英霊の背中を追うことはオススメできない」

なんで?

アタランテ「英霊は普通ならなる事のない存在。そんな存在をマスターには追って欲しくない」

うーん…なら、普通の人になりたかったセイバーを呼ぶ

アタランテ「何故?」

ナーサリー「頭が堅いわ。マスターは読者としては優秀ね」

だって普通ならならない存在ならきっと普通になりたかったセイバーもいるよね?ならそのセイバーは人になりたいセイバーで僕もそうなる。

僕とセイバーの願いは一致する。

ロマン「君はまだあの事を…」

聞こえない、何も聞こえないよ、ドクター。それよりセイバーを呼ぶから見ててよね


今日はここまで。

次からはオルレアンに入ります


??「我が名はアルテラ。――フンヌの裔たる軍神の戦士だ」

あるてら…君の名前はアルテラ?

アルテラ「そうだ、私はアルテラだ」

アルテラは強い?

アルテラ「強い?私は闘う者、殺戮の機械だ。私と同じ者よ、お前が私を使え」

使うかぁ…僕は使われてきた立場だからよくわかないや。だから僕を手伝ってくれないかな?

アルテラ「それがマスターの望みなら私はそれを成そう」

よろしくね、アルテラ

ナーサリー「私は本のままなのに…」

ロマン「滅茶苦茶だ…アルテラはセイバーのクラスでも最高峰の存在を一発で引き寄せた」

ダヴィンチ「アルテラか…ふぅーん…そうなるのか」

ロマン「何か気になるのかい?」

ダヴィンチ「まだ確証が無いから話せない。根拠のない話はしない主義なんだ」

アタランテ「弓と剣と本が揃った。マスター、これで盾があれば勇者の素質があるな」

ガシャ、ウィーン

マシュ「やはり此処に居たんですね先輩!探したんですよ!?」

ロマンが連れてきたんだ

マシュ「ドクターが?」ギラ

ロマン「待って、待って!ほら新しいサーヴァントを召喚する必要があるって説明した、したよね!」

マシュ「ではこの人達が先輩の新しいサーヴァント達ですか」ジー…

マシュ「私はマシュ・キリエライト、クラスはシールダーのデミサーヴァントです」

ナーサリー「あら…私はナーサリー。ナーサリーライム。クラスはキャスターよ」

アタランテ「私はアタランテ…クラスはアーチャーになる」

アルテラ「セイバー、アルテラだ」

ねえねえダヴィンチちゃん、マシュ達は何をしてるの?

ダヴィンチ「格付けかな。女は面倒くさいんだ」

そうなんだ…女の人は大変だね。

ダヴィンチ「それだけ君が魔性なのさ。因みに誰が一番なんだい?」

格付けなんてして欲しくないからフォウくんが一番!

サーヴァント達「え?」

ロマン「花より獣か…僕も猛獣より愛玩動物の方が」

ダヴィンチ「アハハ!確かに格付けは良くないか。あー、君は賢いな」

ナデナデ

賢いかな?でも皆、僕のその……大切な人だよ、エヘヘ

バタバタ

ロマン「サーヴァント達が倒れた!これがカルデア最後のマスターの実力なのか!?」

ダヴィンチ「あ、危ない…二回目じゃなかったら私もああなってた」ダラダラ

ダヴィンチちゃん、鼻血!鼻血出てる!

ダヴィンチ「大丈夫、これは君に対する愛情だから何も問題ない」

ドクター、ダヴィンチちゃんが!

ロマン「僕は何も見てないから気にしないよ」

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