提督「余命10レス」 (32)

余命感動物です。



提督「なに!? 俺の命があと僅か(10レス)だと!?」

提督「死ぬ前にやり残したことはないようにしないと!」



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提督「朝潮ちゃん!! 朝潮ちゃぁああああああん!」

シーン。

提督「来ない!!」

提督「朝潮ちゃんの私室でも訪れるか」

提督「普段なら変態呼ばわりされそうだが、死ぬ直前だし許されるはずだ」

朝潮ちゃんの部屋前

提督「朝潮ちゃん! 朝潮ちゃん!!」ドンドン

提督「開けて! 早く!!!」ドンドン

朝潮「何事ですか!? こんな朝早くに!?」

提督「朝潮ちゃん!!」ダキッ

朝潮「やめて下さい。それで何の用ですか?」

提督「俺もうすぐ死ぬから、いまわの挨拶でもと」

朝潮「は? ふざけているのなら戻ってもよろしいですか?」

提督「いや! 本当! 信じて下さいよー!! 朝潮ちゃぁああああああん!!!」ペタペタ

朝潮「急にそんなこと言われましても。あと触らないでくださいます」

提督「ほらー! お前が冷たいせいで症状が悪化してより短く(実質9レス)なったじゃんかよー!」

朝潮「そうは見えませんが、体調が悪いのでしたら、私ではなくまずお医者さんに行って下さい!」

提督「いや、ちょっと! もうまじ末期なんだって!! 医者に行っても仕方ないよ朝潮ちゃん!」

朝潮「じゃあどれくらい悪いんですか?」

提督「多分次の会話で死ぬ」

朝潮「はぁ」

提督「まぁ、朝潮ちゃん看取られて死ぬのも悪くないかな」

朝潮「なにを」

提督「うっ!」ドサッ

朝潮「え? ちょっと司令官! 冗談ですよね!? 司令官!!」

提督「なんだ? 朝潮ちゃん?」

朝潮「え!? どうして?」

提督「なにがだ?」

朝潮「だって今、心臓も完全に止まっていて……」

提督「まぁ、でも残り僅か(約7レス)なのは確かだ」

朝潮「え? え?」

提督「朝潮ちゃんがもし俺の死を悲しんでくれるなら少し嬉しい」

朝潮「ちょっと待ってください!」

提督「……どうした?」

朝潮「いえ、あの混乱してしまって……」

提督「出来るなら手短にな。俺の生きていられる時間もないんだから」

朝潮「……先程のは冗談だったということですか?」

提督「さっき? なんの話だ」

朝潮「……。いえ、あのそれで提督は病気なのですよね?」

提督「ああ。俺も今朝知ったばかりで驚いている」

朝潮「その割りに随分落ち着いていらっしゃいますね?」

提督「落ち着いている……? そんなわけないだろ!? 本当は怖い、死ぬことが!」

朝潮「司令官……?」

提督「まだやり残したこともあるというのに! 志も半ばでこれか!」

朝潮「やり残したこと?」

提督「海の平和をまだ取り戻せていない! 戦争を終わらせると誓ったのに」

朝潮「……。でも司令官もよく貢献したと本部からも」

提督「本部からの評価がなんだ。実際に俺は何も手にしてない!」

朝潮「……」

提督「あ! やっべ! 進行が想定より早い! これでは作戦が」

朝潮「作戦?」

提督「朝潮ちゃん! 良い雰囲気になったよね!? 抱き締めても良いかな!!? 良いよね!? うっ!?」ドサッ

朝潮「……」

朝潮「はっ!?」ガバッ

朝潮「なんだか嫌な夢を見ました」

朝潮「……今何時でしょうか?」

時刻『0』

朝潮「……? 真夜中ですか」

ミス>>22

時刻『3』でお願いします

提督「朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」ドンドン

朝潮「ひぃっ」

提督「朝潮ちゃぁああああああん!! 朝潮ちゃぁああああああん!??」

朝潮「……なんですか?」ガチャ

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