提督「えっ……」
吹雪「気持ち悪いこと言わないでください!」
提督「……ちくしょう」
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提督「提督になればモテモテで殆どの艦は提督に求婚、プロポーズすれば99%成功って聞いていたのに……」
提督「いやまてよ、吹雪がその1%の奇跡だった可能性が!」
提督「榛名!」
榛名「なんでしょうか?」
提督「俺とケッコンしてくれ!」
榛名「えっと…………」
榛名「いえ、榛名は大丈夫です♪」
提督「大丈夫!?それってどう言う意味の大丈夫!?」
榛名「提督の求婚が大丈夫じゃない方の大丈夫です♪」
提督「……ちくしょう」
提督「榛名も1%の奇跡だったのか……」
金剛「ヘーイ、榛名ー。何してるデース?」
榛名「金剛お姉様。提督が気持ち悪いお誘いを……」
金剛「?」
提督「金剛!金剛がいた!提督ラブ勢筆頭金剛!」
提督「金剛、俺とケッコンしてくれ!」
金剛「提督ぅ…………わきまえなヨ!」
提督「触る事も時間と場所も関係なく……」
提督「……ちくしょう」
提督「こうなったら断れなさそうな子に……」
提督「潮!」
潮「ぴぇっ……!」
提督「俺とケッコンしてくれ」
潮「い、いや…………いやぁぁぁぁ!!」ペタン
提督「潮!しっかりしろ!大丈夫か!?」
潮「触らないでください!!」ダッ
提督「あっ……」
提督「……ちくしょう」
提督「…………」
雷「どうしたの司令官?元気なさそうじゃない」
提督「雷!」
雷「うっ……な、なぁに?」
提督「俺とケッコンしてくれ」
雷「司令官……そんなに調子に乗っちゃだめよ」
提督「……ちくしょう」
提督「赤城!」
赤城「あら提督。どうかしたんですか?」
提督「俺が死ぬまでお前に腹一杯メシを食わせてやる」
赤城「本当ですか!?提督は神様なんですか!?」
提督「だから俺とケッコンしてくれ!」
赤城「…………」
赤城「すみません。例え神様の命令だとしてもそれを受け入れる事は一航戦の誇りが許さないんです」
提督「……ちくしょう」
提督「こうなったら……足柄、俺とケッコンしてくれ!」
足柄「嫌よ!」
提督「どうして!?お前ケッコンしたがってたじゃないか!」
足柄「私にだって選ぶ権利くらいあるわ!年収3万以上で18歳~60歳までの男性。容姿は問わず」
提督「なら俺と!」
足柄「ただしあなたは除く!」
提督「……ちくしょう」
提督「そんな選り好みしているから行き遅れになるんだろ!」
足柄「行き遅れてなんか無いわよ!だいたい私が行き遅れなら妙高姉さんや那智姉さんはどうなるのよ!」
提督「そうか。妙高、ケッコンしてくれ!」
妙高「この経緯を見ていた私が何故いい返事をすると思ったんでしょうか?私が今羽黒の頭を撫でていなかったらぶん殴っているところですよ」」
提督「……ちくしょう」
提督「那智、酒ならいくらでもやるから俺とケッコンしてくれ」
那智「その口が2度と聞けないように首から上を切り落としてやろうか」
提督「それが愛情表現なら」
那智「そこに座れ。冠婚葬祭の冠婚はやれんが葬をくれてやる」
羽黒「姉さんやめて!!」
那智「離せ羽黒!」
提督「そこまで身を呈して俺の事を……!」
提督「羽黒、俺とケッコンしてくれ!」
羽黒「私は那智姉さんを人殺しにしたく無いだけです!早く私達の視界から消えてください!!」
提督「……ちくしょう」
提督「なんでこんな1%の奇跡ばかり……」
提督「あっ、鈴谷」
鈴谷「ちょっ、任務なら内線電話で済ませてって言ってるじゃん」
鈴谷「直で会話とかマジキモいんですけど」
提督「……ちくしょう」
潮「なんだか悪い気がしますね……」
金剛「ドッキリなんだから心を鬼にするデース」
榛名「榛名は危うくオッケーしちゃいそうになっちゃいました」
吹雪「い、言っておきますけど私が1番だったんですからね!」
足柄「本気度なら私だったわ!」
提督「なんて会話、してねぇかな……」
提督「……ちくしょう」
提督「もう辞めよう。こんな仕事」
提督「現実はそう甘く無いんだ」
提督「ハーレム?一夫多妻?ふざけやがって」
提督「誰も俺とケッコンしてくれないじゃ無いか!」
提督「睦月型?見た事ないね!!俺の目に触れないよう長門がかくまってやがる!」
提督「……ちくしょう」
ざわざわ……
夕立「艦娘全員集めてどう言う事っぽい?」
時雨「さあ何だろうね?集まらなかったら部屋まで来るって放送で言ってたから渋々みんな集まったけど」
漣「ぼのちゃんあのご主人さまにはクソ提督って言わないよねー」
曙「いやほんと、目とか付けられたくないから」
満潮「霞もクズクズ言わないわよね」
霞「会話をしたくないのよ」
提督「みんな、よく集まってくれた。なんだかんだで慕ってくれているのか?と僅かな期待に胸を躍らせているわけだが」
提督「この中に俺とケッコンしてくれる者はいないか!」
しーん……
提督「でしょうね」
提督「なので俺はもう提督を辞めようと思う。勝手を言って皆には悪いがどうか」
ワアァァァァァァ!!
てーとく!てーとく!しれーかん!しれーかん!少佐殿!少佐殿!
さようなら!さようなら!さようなら!さようなら!
ワアァァァァァァ!!
提督「……ちくしょう」
提督「この敷居を一歩、外に出れば俺は提督でも何でもないただの一般人だ」
提督「見送りは誰もいないが第二の人生……開幕だ!」
スタスタ
憲兵「動くな!憲兵だ!!」
元提督「ひぇっ……」
元提督「な、なにかごようでしょうか」
憲兵「御用だって言ってんだ!このど変態が!!」
元提督「誰がど変態ですか!!」
憲兵「そういうセリフはパンツくらい穿いてから言え!!」
元提督「パンツならちゃんと被ってるでしょうが!!」
元提督「おかしなところがあるなら言ってもらいたいものですね!俺は今機嫌が悪いんですよ!」
元提督「この国はいつからパンツ被っただけで逮捕される国になったんですか!」
憲兵「百歩譲ってそこは見逃したとして丸出しの下半身はどう説明する!」
元提督「これは俺の鎮守府で長年続けてきたスタイルだ!変えるつもりはない!」
憲兵「きさま……!ふざけるのもいい加減にしろ!なんだこの尻尾わ!!」
元提督「やめろ!ビーズを抜くな!!」
元提督「全裸だとそれはそれで逮捕するくせに、尻の穴を隠して何が悪い!」
憲兵「なぜ股間はそんな事になっている!」
元提督「あなたはコテカもしらないんですか!」
憲兵「ここは日本だ!それにそれはコテカではない!」
元提督「テンガもコテカも似たようなものでしょうが!股間を隠している事に違いはない!」
憲兵「それはどう説明する!」
元提督「これは私のおいなりさんだ!!」
憲兵「確保ー!!」
元提督「やめ……乳首だってちゃんとクリップで…………ちくしょう!!」
憲兵「何故そんな馬鹿な格好でうろついていた」
元提督「……着任時にオープンな提督であろうと」
憲兵「なら何故パンツで顔を隠す必要がある」
元提督「おしゃれと……あと顔が分からないミステリアスな感じを出そうかなと……」
憲兵「はぁ……鎮守府ではいつもその格好で?」
元提督「入浴時以外は……」
憲兵「とにかくパンツを脱ぎなさい」
元提督「今のセリフはどうなんでしょうか」
憲兵「脱げっつってんだこの変態が!!」
憲兵「ったく……」
元提督「あの、人前で顔を晒すのが恥ずかしいんですけど……」
憲兵「それだけ恥ずかしい格好しといて何言ってんだ。おらっ!!」
元提督「やめっ、やめろー!!」
どぅるんっ……
憲兵「やっと顔出しやがったな。この変態……」
元提督「ぐぬぬ……」
憲兵「かっちゃん……?」
元提督「えっ?もしかしてその呼び方……ゆーくん?」
トゥンク……
こうして2人の止まっていた歯車は再び回り始めた……
終わり
このSSまとめへのコメント
オチがw
えっ···何それ···(オチが)
私は一向に構わんッ!!(思考停止)