杏「美由紀と」美由紀「杏お姉ちゃん」 (14)
北海道出身のちっちゃくてキュートなアイドル2人が同じ部屋で住んでいる設定です
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-女子寮-
杏「ただいまー・・・」
美由紀「おかえり、杏ちゃん」トテトテ
杏「美由紀ぃ・・・リビングまで杏を運んで・・・」
美由紀「しょうがないなー。よいしょっと」
杏「・・・美由紀って意外と力持ちだよね」
美由紀「そうかな?杏ちゃんが軽いだけだと思うけど・・・」
杏「確かに杏は軽いけど、美由紀も軽すぎると思うんだよね。よくその体重で杏を運べるよ」
美由紀「それじゃあ、実家のお手伝いしてたからかも」
杏「あー・・・なんか納得しちゃった。家のお手伝いしてたなんてエライなぁ・・・杏なんてダラダラしてただけだったよ」
美由紀「ちゃんとお手伝いしなきゃダメだよ?」
杏「ところで、ご飯まだ出来てない感じ?」
美由紀「もう少し待ってて、あと少しでできるから」
杏「もう少しってどれくらい?」
美由紀「んーと・・・10分ぐらいかなー?」
杏「10分かぁ・・・できたら呼んでね」
美由紀「うん、わかったー」
-数分後-
美由紀「杏ちゃんできたよー!テーブルの上片付けて、拭いてー」
杏「え!?もうできたの?ちょっと待って」
美由紀「早く拭いてー、料理冷めちゃうよー」
杏「そんなに急かさないでよっと、拭けたよ」
美由紀「じゃあ、料理運ぶの手伝ってー」
杏「えー、杏テーブル拭くのに疲れたよ」
美由紀「運ぶの手伝ったら早く食べれるんだよ?」
杏「(早くご飯食べたいし)仕方ないな・・・って、これカニのフルコースじゃん!買ってきたの?」
美由紀「ううん、お父さんがカニ送ってきてくれたんだ」
杏「そういえば、美由紀のお父さんってたくさんカニ送ってくるね。大丈夫なの?」
美由紀「多分大丈夫だと思うけど・・・」
杏「美由紀がそう言うなら大丈夫なんだろうね」
美由紀「杏ちゃん、冷める前に食べようよー」
杏「そうだね、美由紀カニ剥いてー」
美由紀「もうしょうがないなー。杏ちゃん、剥けたよ」
杏「おお、ありがとー」
美由紀「はい、あーん」
杏「あーん・・・うん、やっぱりカニは美味しいなぁ」
美由紀「だねー」(口を開けて待つ)
杏「・・・何してるの、美由紀?」
美由紀「杏ちゃんが食べさせてくれるのを待ってるの。ダメ?」
杏「・・・仕方ないなー、はいあーん」
美由紀「あーん・・・んーおいしいー!」
杏「流石北海道産のカニ。身が引き締まっていて食べごたえがあるよ」
美由紀「だねー。杏ちゃんカニミソもあるよ、食べる?」
杏「当然!カニミソっておにぎりの表面に塗って焼くと香ばしさが出てより一層美味しくなるんだけど、そのままも美味しいんだよね」
美由紀「カニの甲羅を使ったグラタンもあるよー」
杏「おっ、ただの甲羅焼きじゃないんだね」
美由紀「お母さんがよく作ってくれたんだ。お父さんには甲羅焼きでみゆきにはグラタン」
杏「あー・・・確かに甲羅焼きは苦手な人もいるもんね。グラタンにすれば味もまろやかになるし子供には食べやすいね」
美由紀「あー!杏ちゃん、みゆきのこと子供扱いした!」プンプン
杏「冗談だよ」
美由紀「むぅ・・・」
杏「ほら、ミルキーあげるから機嫌直して」
美由紀「・・・イチゴ味がいい」
杏「はいはい、イチゴ味ね」
美由紀「わーいミルキーのイチゴ味だー」
杏「ミルキー食べるのはご飯食べ終えたあとだからね」
美由紀「うん!」
杏(やっぱりまだまだ子供だなぁ)
-夕食後-
杏「あ~美味しかった。やっぱり美由紀が作る料理は美味しいなぁ」グテー
美由紀「杏ちゃん、すぐに寝転がっちゃダメだよ!牛さんになっちゃうよ」
杏「大丈夫大丈夫。牛になったら美由紀かプロデューサーが養ってくれるだろうし」
美由紀「もう・・・杏ちゃんも片付け手伝ってよ」(片付けを始める)
杏「えーめんどくさい・・・」
美由紀「そんなこと言わずにテーブル拭いて」
杏「わかったよ・・・布巾ちょーだい」
美由紀「ちょっと待てて、新しいのとってくるから」トテトテ
杏「・・・美由紀がずっと杏のご飯作ってくれないかなぁ」
美由紀「いいよー」
杏「えっ・・・、いいの?」
美由紀「うん!みゆきは杏ちゃんと一緒にご飯食べるの楽しいからね」
杏「・・・」
美由紀「それに杏ちゃん美味しそうに食べてくれるから作りがいがあるもん」
杏「・・・そんなこと言ってもミルキーはあげないからね」
美由紀「別にミルキーが欲しくて言ったんじゃないよ、これはみゆきの本音だもん!」
杏(面と向かって言われると恥ずかしい・・・)
美由紀「杏ちゃん?」
杏「な、なに?」
美由紀「顔、赤いけど大丈夫?」
杏「だ、大丈夫だよ。ほら、さっさと片付けてお風呂入るよ」
美由紀「うん!今日も一緒に入ろうね、杏ちゃん」
-お風呂-
美由紀「杏ちゃん、髪洗ってあげるね」
杏「おー・・・くるしゅうない・・・」
美由紀「杏ちゃんの髪って長いよね」
杏「切るのめんどくさいからね」
美由紀「髪洗う方が大変じゃないの?」
杏「確かに一人だと大変だけど、きらりや美由紀が洗ってくれるし大変じゃないんだよね」
美由紀「たまには自分で洗ってよね」
杏「だってさ、人に髪洗ってもらうのって気持ちよくない?」
美由紀「そうなの?」
杏「本当に気持ちいいんだよ。だから洗ってもらいたいんだよ」
美由紀「じゃあ杏ちゃん、みゆきの髪洗ってー」
杏「えー、なんでさ」
美由紀「みゆきもその気持ちよさ知りたいもん、ダメ?」ウワメヅカイー
杏「・・・しょうがないなー、ほら前に座って」
美由紀「やったー!」
リビング-
杏「美由紀~、髪乾かして~」
美由紀「うん!杏ちゃんの髪乾かしたら今度はみゆきの髪乾かしてね」ブオー
杏「あ゛~気持ちいなぁ~」ブオー
美由紀「あはは、杏ちゃん変な声」
-数分後-
美由紀「次はみゆきの番だね」
杏「はいはい、こっちに来てねー」
美由紀「うん!」
杏「それにしてもおさげ無いと雰囲気違うよね」ブオー
美由紀「それを言ったら杏ちゃんだって髪結んでないと雰囲気違うよ?」ブオー
杏「杏とは違った感じなんだけどね」
美由紀「どういうこと?」
杏「少し大人っぽい雰囲気かなぁ・・・杏の場合はより子供っぽい雰囲気な気がするし」
美由紀「みゆきはそうは思わないけどなぁ・・・」
杏「まぁこの話はおしまい、髪も乾いたしね」
美由紀「杏ちゃん、ありがとー」
杏「美由紀、湯冷めして風邪をひかないように早めに寝るんだよ」
美由紀「うん、わかったー。おやすみー」フリフリ
杏「はい、おやすみ~・・・、さて杏はゲームでもしようかな」
-数時間後-
杏「ふわぁ・・・杏もそろそろ寝るか~」コンコン
美由紀「杏ちゃん・・・起きてる?」
杏「こんな時間にどうしたの、美由紀?」
美由紀「えっとね・・・一緒に寝て欲しいの」
杏「え・・・?」
美由紀「ちょっと眠れなくって・・・」
杏「・・・もしかして、寂しくなっちゃった?」
美由紀「うん・・・」
杏「・・・ほら、布団に入りなよ」ポンポン
美由紀「ありがとう・・・」
杏「安心して眠って大丈夫だよ」ナデナデ
杏(一緒に住んでて忘れてたけど美由紀って14歳なんだよね・・・そりゃ寂しくなる時もあるか・・・)ナデナデ
美由紀「zzzZZZ」スヤスヤ
杏「安心して寝ちゃったか・・・」
美由紀「杏お姉ちゃん、あったかい・・・」ギュッ
-事務所-
杏「ってことが昨日あったんだ」
モバP「やっぱり寂しくなっちゃってたか・・・」
杏「やっぱりってことは予想はしてたんだね」
モバP「大体予想はしてたさ。美由紀もまだまだ子供だしな・・・。杏、一緒に住んでるし、たまにでもいいから美由紀と一緒に寝てやってくれよな?一応こっちでもフォローはするからさ」
杏「別にいいけど」
モバP「ありがとうな、ほら飴をやろう」
杏「そういえば、なんで杏と同じ部屋にしたの?」
モバP「ん?それはだな、2人とも北海道出身だし、年齢も近いだろ?それに2人ともCute部門だしな」
杏「あー・・・」
モバP「北海道出身で考えたら千秋や千夏、音葉も考えたし、北海道出身と年齢で考えたらアーニャも考えたけど、みんなCool部門だしな。多分、美由紀が気を遣いそうだしな」
杏「杏だったら気を遣わないってこと?」
モバP「まぁそういうことだな」
ガチャ
美由紀「レッスンから戻りましたー!」
モバP「美由紀、おかえり。レッスン頑張ったか?」
美由紀「うん!みゆき今日のレッスンいっぱい頑張ったよ!」
モバP「それはいいことだ、撫でてあげるからこっちおいで」
美由紀「わーい」
モバP「よく頑張ったなー」ナデナデ
美由紀「あっ・・・杏ちゃんがいる」
杏「いるよ」グテー
モバP「美由紀が帰ってくるのを待ってたぞ」
杏「なっ・・・」
美由紀「ホント!?杏ちゃんありがとー!」
杏「べ、別に待ってたわけじゃ・・・」
美由紀「違うの・・・?」シュン
モバP「美由紀がシュンっとしちゃったじゃないか」
杏「もう、待ってたよ!ほら、美由紀帰るよ!」
美由紀「うん!じゃあPさんまた明日ね」フリフリ
モバP「おう、気をつけて帰れよ」
杏「美由紀、置いてっちゃうよ」
美由紀「待ってよ、杏お姉ちゃん」
杏「そのお姉ちゃんて言うのは二人っきりの時だけにしなって言ったじゃん!」
美由紀「ごめんね、杏お姉ちゃん・・・」
杏「あー・・・もうっ、帰るよ!」
杏(まぁこんな生活も悪くないかもね・・・)
~おわり~
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