提督「…」 (55)
艦これssです。
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提督「…」カリカリ
榛名「…」カリカリ
提督「…」カリカリ
榛名「…」カリカリ
提督「…」カリカリ
榛名「…」カリカリ
提督「… 」カリカ…チラッ
提督「…」
提督「…」ガタッツカツカツカバタンッ
榛名「……はぁ」
榛名(提督が着任されてからもう半年近くが経ちますが全く提督と仲良くできません)
榛名(というか提督があまり私たち艦むすに関わろうとしません)
榛名(お昼や晩ごはんの時間になるとこのようにさっさと執務室を出て一人で食堂に行ってしまいます)
榛名(もしかしたら嫌われているのでしょうか…)
すいません
よく確認せずトリップつけてしまいました
深夜食堂の人ではありません
今からはトリップなしで投稿します
提督view
提督(今日も会話なし…気まずいなぁ…。こっちから声かけようともなんて話したらいいんだかなぁ…)カリカリ
提督(はじめは話しかけてくれたりしてたんだがなぁ…着任にしてから半年経つってのに未だに艦むすの誰とも仲良くなれてないしな)カリカリ
提督(榛名さんも毎日秘書艦やってくれてるけどもしかしたら命令だから嫌々とかだったらどうしよう…)カリカリ
提督(はぁ…どうにかしないとな。…そういやもうお昼か)カリカ…チラッ
提督(誘ってみるか…いや、でも断られたら嫌だしなぁ)
提督(仕方ない今日も一人でいくか…)ガタッツカツカツカバタンッ
提督view 食堂
提督(ここのところほとんど一人でご飯を食べている…)モグモグ
提督(…寂しい)モグモグ
提督(無心でさっさと食べて執務室へ戻ろう)チョンチョン
陽炎「やっほー司令」
提督「陽炎か」
陽炎「よかったら一緒にお昼たべていい?」
提督(陽炎は食堂で一緒になると必ず俺を誘ってくれる優しいやつだ)
提督「…ああ」
提督(もっと色々と言いたいがコミュニケーションが苦手な俺にはどうにも難しい…)
陽炎「やった!今日は不知火もいるから!」
不知火「どうも、司令」
提督「ああ」
提督(不知火か…こいつと食べるのは久しぶりだな)
榛名view
龍驤「おーい榛名ごはんたべいこーや」
高雄「榛名いきましょう」
榛名「あっ、龍驤さんに高雄さん。わざわざ執務室に寄ってくれたんですか…すいません」
龍驤「そんなんかまへんって、どうせ一緒にたべんねんから」
高雄「…今日も提督は一人で行っちゃったのね」
龍驤「あーははは…そうみたいやな」
榛名「そうです……まぁいつも通りですよ」
龍驤「司令官もちょっち誘ってくれたらええのになぁ」
高雄「全くだわ」
榛名「そうですよぅ…」
龍驤「まーとりあえずはよ食堂いこ!もーおなかペコペコやわ」
食堂。
高雄「今日は日替わりが美味しそう」
龍驤「ウチは月見そばやな、榛名は?」
榛名(あれ?あそこに座っているのって提督?その正面にいるのは陽炎さんと不知火さんだ)ジー
龍驤「榛名?」
榛名(ふーん。陽炎さんたちとは一緒にごはんたべたりするんですか)ジー
龍驤「おーい榛名~?どうしてん無視せんといてぇな胸揉むぞ~」オーイ
榛名「す、すいませんぼーっとしてました!」ハッ
龍驤「お、おうそうか…ってあれ司令官やん。一緒におるのは陽炎ちゃんと不知火ちゃんか」
高雄「ほんとだ珍し~、提督が誰かといるなんて」
龍驤「そうか?前からちょくちょく陽炎ちゃんとはごはんたべてたやろ」
榛名「へ、へーそうなんですか」
榛名「…」
龍驤「あっこに混ぜてもらう?」
高雄「それいいわね~」
龍驤「榛名は?」
榛名「えと、榛名も賛成です」
龍驤「おっけーそうしよか~」
榛名「とりあえず榛名が声かけてきますね」ダッ
龍驤「えっ、注文してからいったら…ってもういってもうたわ」
高雄「とりあえず私たちだけでと先に注文しとこ?」
榛名(提督たちはまだ榛名に気づいてないみたいですね)
榛名(大丈夫ですよ。きっと仲良くできますっ!)
榛名(少し離れてますがここからなら声が届くはずです!)
榛名「すいませーん!ていと…「…仕事があるから執務室に戻る」
榛名「あ…」
榛名(榛名が呼びかけた瞬間席を立ってしまいました)
提督「…」ツカツカ
榛名(あっこっちにきます)
提督「…」
提督「…」ペコッ
榛名(目が合うと軽く会釈して去ってしまいました…)
榛名「…」
榛名「…」グスッ
提督view 食堂。
陽炎「ーーでね、この前不知火が~~~」
不知火「それをいうなら陽炎も~~~」
提督「……」モグモグ
提督「…」
提督(いつも陽炎は色々と話をしてくれるが俺は黙って聴くことしかできない。色々と会話できたら楽しいんだが、何を話したらいいのか…というかもう食べ終わったな、今日は仕事が多かったし早めに執務室に戻るとするか)
提督「…仕事があるから執務室に戻る」
陽炎「あっほんとに?お仕事がんばってね~」
不知火「がんばってください」
提督「…ああ、じゃあな」
提督(よしっ!今日は別れの挨拶を返せたぞ!!)
榛名「…」
提督(ん?あれは榛名じゃないか)
榛名「…」
提督(こっち見てるけどどうしたんだ?)
榛名「…」
提督(よくわからんがとりあえず会釈だけしとくか)
提督「…」ペコッ
榛名view
榛名(あのあと龍驤さんと高雄さんと三人で食事しました。二人とも何もきかずいてくれた優しさが逆に榛名には苦しかったです……提督、もしかしたらさっきは声がきこえてなかっただけかもしれないですし)
榛名(なんでもマイナスに考えるのはよくないですね!榛名がんばりますっ!)
榛名(さて、と)ガチャ
榛名「失礼します。榛名、ただいま戻りました」
榛名(提督、もう仕事を始めています…)
榛名(榛名もさっさと取りかかりましょう)
提督「…」カリカリ
榛名(いつものことですが提督は黙々と仕事をしています)カリカリ
榛名(榛名も初めのうちは話しかけていましたが提督はあまりそういった会話にのってくれませんでした)
榛名(でも今日は久しぶりに話しかけてみましょうか…)
榛名「…」チラッ
榛名(……やっぱりまた無視されたらと思うと少し、怖いです)
榛名(今日はやめておきましょうか…)
榛名(……どうしたら仲良くできるんだろ)
榛名「はぁ…」
提督「…」カリカリ
提督「…」
提督「…榛名」
榛名「!なんですか?提督」
榛名(うそ!提督から話しかけてくれるなんて!…あ、でも仕事のことですかね…)
提督「今日はもう終わりでいいぞ、それと今週いっぱいは秘書艦は別のやつにやってもらうことにするから榛名は来なくていい」
榛名(!!!?????!?え?え?どういう…こと?来なくていいって…)
榛名「…わかりました」
榛名(やっぱり、嫌われてたんだ…提督いつも無理してたのかな……それなら悪いことしてしまいました………)ジワァ
榛名「榛名、待機命令了解です…」グスッ
榛名(榛名、とても悲しいです…)グスッ
榛名「それではお先に失礼します…提督………」ツカツカツカバタン
榛名(とりあえず部屋に、戻りましょう…)グスッ
提督view 執務室
提督「…」カリカリ
提督(榛名、中々帰ってこないな)カリカリ
提督(嫌われてんのかな、俺)カリカリ
榛名「失礼します。榛名、ただいま戻りました」ガチャ
提督「…ああ」
榛名「…」カリカリ
提督「…」カリカリ
榛名「…」カリカリ
提督「…」カリカリ
提督(なんか話しかけようかな……)
提督「…」チラッ
榛名「…」カリカリ
提督(…やっぱりやめとくか)
提督「…」カリカリ
榛名「…」チラッ
提督(あれ?もしかして今俺をみた?)チラッ
榛名「はぁ…」
提督(!?俺をみてため息をついた!???…そうだよなやっぱり毎日ほとんど俺と二人きりは疲れるよな…)
提督「…」
提督「…榛名」
榛名「!なんですか?提督」
提督「今日はもう終わりでいいぞ、それと今週いっぱいは秘書艦は別のやつにやってもらうことにするから榛名は来なくていい」
提督(よしっ!ちゃんと言えたぜ!しっかり羽を伸ばしてくれよ!)
榛名「…わかりました」
榛名「榛名、待機命令了解です…」グスッ
提督(え?なんで涙目なんだ???)
榛名「それではお先に失礼します…提督………」ツカツカツカバタン
提督(泣くほど嬉しかったのか…なんか俺も涙が出そうだ)
提督view 執務室
提督(榛名を秘書艦から外した初日…)カリカリ
提督(代わりの秘書艦をつけることをせずに一人で仕事をしているのだが…)カリカリ
提督(淋しい…)カリカリ
提督(やっぱり誰かに秘書艦やってもらおうかなぁ)カリカリ
提督(うーん…陽炎あたりに頼んでみるかな)カリカリ
提督(……)カリカリ
提督(……やっぱりやめとくか)カリカリ
ドアコンコン
提督「…入れ」
龍驤「失礼するで」ガチャ
提督「…龍驤か」
提督(珍しいな、一体なんの用だ?)
提督「どうした?」
龍驤「そのやな、なんや榛名を一週間秘書艦から外すんやろ?そしたら多分司令官は誰もつけずに一人で仕事するやろうからやってくれーって頼まれてな」
提督「…そうか」
提督(榛名…こんなところまで気を使わせて……すまない)
提督「…そうか、すまない」
龍驤「いやいやええよ、ウチも司令官と話したかったしな!」ニコッ
提督「…ああ」
提督(少しは俺も、がんばってコミュニケーションをとってみるか…)
提督「…よろしくな、龍驤」
龍驤「うん!こちらこそよろしくやね司令官!」
提督view。少し時間が経って。
龍驤「いや~それにしてもすごい量の書類やね。いっつもこんなに多いん?」カキカキ
提督「…そんなことはない。…今は色々と立て込んでいるからな、そのせいだ」カキカキ
龍驤「へーそうなんか~忙しい時期なんやね」カキカキ
提督「ああ…」カキカキ
龍驤「ふーんそーなんやな~」カキカキ
提督「…」カキカキ
提督(あれから龍驤はよく働いてくれている。というかここまで仕事ができるやつだとは正直思ってなかった)カキカキ
提督(会話も基本は黙々と仕事をしてくれているが時々俺が話しやすいように話しかけてくれる)カキカキ
提督(おかげで多分この鎮守府きてから一番話してるんじゃないか…俺)カキカキ
提督(…というかあと少しで昼だな)カキカキ
提督(誘って、みるか…)カキカキ
提督(……)カキカキ
提督(…誘おう。今度は仲良くできるように…!)
提督「…龍驤」カキカキ
龍驤「ん?どしたん司令官?」カキカキ
提督「昼、よければ一緒にとらないか…」カキカキ
提督(よっしゃ!言えたぞ俺!!)カキカキ
龍驤「あーええよ。食堂やんな?」カキカキ
提督「ああ…」カキカキ
龍驤「あ、榛名と高雄も一緒やけどええやろ?」カキカキ
提督(あーそういえば三人でよく一緒に食べてたな…もしかしたら仲良くなる絶好の機会かもしれないな)カキカキ
提督「ああ、かまわない」カキカキ
提督(昼が待ち遠しいな…)カキカキ
榛名view。食堂。
榛名(提督からもらったお休みの一日目)
榛名(秘書艦は龍驤さんにお願いしたら快く引き受けてくれました)
榛名(今は高雄さんと一緒に食堂でごはんを食べています)
榛名(もうすぐ龍驤さんが来るはずですが…)
高雄「遅いね、龍驤」モグモグ
榛名「そうですね、もしかして仕事に手間取っているのでしょうか…」
榛名(ちょうど忙しい時期ですし…)
高雄「まぁ提督もいるしそのうち来るでしょ」モグモグ
榛名「そうだといいのですが…」
高雄「ほら、噂をすれば来たみたいよ」モグモグ
榛名「あ、ほんとですね……あれ?龍驤さんの後ろにいるのって…」
高雄「…提督ね」
榛名「一緒に、食堂まで来たんですね」
榛名(…龍驤さんとはそんなに早くに打ち解けられるのですか)
榛名(榛名とは、半年経ってもしなかったくせに…)
榛名「ばーか」ボソッ
高雄「?今なにかいった?」モグモグ
榛名「いえ、なんでもないですよ」ニコッ
高雄「そう」モグモグ
高雄「あ、龍驤と一緒に提督もこっちに向かってきてる」モグモグ
榛名「え?」チラッ
榛名(ほんとだ。ということは榛名たちと一緒に食べるってことですよね、龍驤さんが誘ったのでしょうか?)
榛名(そういえば提督が着任したばっかりの時、榛名がお昼に誘ったら冷たく『いや、いい』と言われましたね)
榛名(…あれ?もしかしてこのころから嫌われてました?)
龍驤「いやー遅れてすまんなぁ。ちょっと仕事に手間取ってもてんよ~」アハハ
高雄「あーお疲れさま、龍驤。あと提督もね」モグモグ
龍驤「ありがとーさん」
榛名(て、提督が榛名の目の前にいます。どうしましょうか…)
提督「…」
龍驤「キミィなにぼーっと立ってんねんな、さっさと座りぃよ」
提督「……ああ」
榛名(!提督が榛名の隣に座りました!)
高雄「そういえば提督と一緒にごはん食べるのは初めてよね、龍驤に誘われたの?」モグモグ
榛名(十中八九そうでしょうね)
提督「いや、俺が誘った」
榛名(…は?)
榛名(え?どういうことですかそれ)
龍驤「ウチもびっくりしたで~まさか提督から誘われるとは思わんかったからなあ」モグモグ
提督「これからはもっとお前たちと交流を深めようと思ってな」
榛名(榛名にはそんなことしなかったのに…)
龍驤「なんや提督も淋しかったみたいやわ」モグモグ
高雄「ふふっなんか意外だわ」モグモグ
提督「あんまりからかわないでくれって」ハハッ
榛名(それに、今日の提督はいつもよりおしゃべりですし笑うところ初めてみました)
龍驤「?榛名さっきから黙りやけどどうかしたんか?調子でも悪い?」
榛名「え?あーすいません、少し考えごとをしてました」アハハ
高雄「この子朝からずっとこの調子なのよ。…そんなに提督と離れたのが淋しかったの?」フフフ
榛名(!??!!?!!?!!?!)
榛名「べ、べつにそんなこと全くないですよぅ!これはアレです!アレ!あの、そう!一人問答です!この前雑誌で見かけたのを実践してたんです!!」アセアセ
龍驤高雄(わかりやすっ!!」
龍驤「あ、あーそうなんかー。一人問答かーそ、それやったらしゃーないなぁ」ア、アハハ
高雄「えーほんとにぃ~?」ニヤニヤ
榛名「ほんとうですっ!」
榛名(て、提督!提督の反応は…!)チラッ
榛名「あ…」
提督「…」シラー
榛名(む、無表情!さっきまではあんなに楽しそうにしてたのに!)
榛名(榛名が話しだした途端に無表情に戻るなんて…明らかに、変えてますよね、龍驤さんの時と榛名の時…)
榛名(わかってたこととはいえ、やっぱり悲しいです…)
榛名(もうあとは静かにしてごはんたべてましょう…)シュン
榛名「…」シュン
高雄「て、提督は淋しいよね?」アセアセ
龍驤「そ、そのはずやでなぁ司令官?」アセアセ
提督「…いや、そんなことはないぞ」
龍驤「」
高雄「」
龍驤「で、でもキミいうてたやんか、榛名と仲良くなりたいって」アセアセ
提督「なれたらいいなってくらいだよ、いつもお世話になってるしな」
高雄「ほら!榛名きいた?提督榛名のこと大好きだってよ!」アセアセ
提督「いや、そこまでは言ってな…「だまらっしゃい!」…はい」
龍驤「ええなー榛名は羨ましいなぁーほんまにええなー」アセアセ
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤(あ、あかん!榛名がただのごはんかきこみ機と化しとる!全くの上の空で話きこえてへんで!)アセアセ
提督「あのー悪いけど俺先に執務室帰るわ」
龍驤「え?なんで?」
提督「いや今日仕事多かったからしさ」
龍驤「あ、あーそうやね!じゃあウチもすぐ行くわ!」
提督「ああ、べつにゆっくりでもいいぞ」
龍驤「わかった、じゃあまたあとで!」
提督「ああ」
龍驤「…さて榛名をどうやって正気に戻そか……ってなにやってんねん高雄」
高雄「へ?いやー紅茶の茶葉を鼻に詰めたら元に戻るかなーって」
龍驤「いやそんなわけないやろ!!頼むからこの状況でボケんのはやめてや!」
高雄「そんな大きな声だすと疲れるわよ?」
龍驤「誰のせいやねん!っああああーーーーもおおおおっ!」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤「ソウデスネやあらへんわ!榛名頼むから戻ってーや」
高雄「今度はコーヒー豆をつめてみるわ」フフッ
龍驤「頼むからおとなしくしといてくれ…」
龍驤(なんか胃が痛くなってきたわ…)
提督view 執務室
提督「…」カリカリ
提督(…しかしさっきの食堂で榛名が淋しくないって言ったときは悲しかったなぁ)カリカリ
提督(ショックに一瞬思考が停止して頭が真っ白になったレベル)カリカリ
提督(いやべつに半年間放置してたし?そりゃ何とも思われてないどころかむしろ嫌われてる可能性すらあるとは思ってたよ?)カリカリ
提督(でもねやっぱり心のどこかで期待してたわけで)カリカリ
提督(……悲しいなぁ)カリカリ
ドアコンコン
提督「はい」カリカリ
龍驤「…」ガチャ
提督「おお龍驤、思ったよりずっと早かったな」カリカリ
龍驤「そうやね、でもウチは一年分の労力を使ってきた気分やわ…」ゲッソリ
提督(あれ?なんかちょっとだけげっそりしてる?)カリカリ
龍驤「じゃあ仕事に取りかかるね…」
提督「あ、ああ。なんだかよくわからないがお疲れさま」カリカリ
提督(一体俺が去ったあとでなにがあったんだ?)カリカリ
提督「…」カリカリ
龍驤「…」カリカリ
龍驤「…提督はさ榛名のこと嫌いなわけじゃないよな?」カリカリ
提督(は?龍驤はなにを言ってるんだ?そんなわけないに決まっているだろう。…ただまぁむこうが俺のことをどう思ってるのかは知らんがな)カリカリ
提督「いやそれはない」カリカリ
龍驤「やんな、すまんなバカなこというてもうたわ」カリカリ
提督「そうか」カリカリ
提督(なんだっていうんだ…)カリカリ
龍驤「…」カリカリ
提督「…」カリカリ
ドアコンコン
提督「はい」カリカリ
榛名「し、失礼します、榛名です」ガチャ
提督「!?」
龍驤「!?」
提督(は、榛名!?一体なにしに来たんだ?…っていうかなんでたまご焼きを持ってるんだ……?)
龍驤「は、榛名どうしたんや?」
提督(あの龍驤がうろたえてる…)
榛名「て、提督!!」
提督「はい!?」ビクッ
提督(びっくりした!)
榛名「榛名のた、たまご焼き…たべりゅ?」
提督「」
龍驤「」
提督「」
龍驤「」
榛名「し、失礼しましたーっ///」バタン
提督「」
龍驤「」
龍驤「はっ!気を失っとったわ!」
龍驤「司令官、しっかりせぇ!」ユサユサ
提督「はっ!あまりのことに気を失っていた!」
提督(え?ちょっと今のなに?可愛かった…じゃなくて!どうしたの?榛名ってあんなキャラだっけ?)
提督「り、龍驤なにか知ってるのか?」
龍驤「いや、ウチも全くなにがなんだかわからへん」
龍驤「…ちょっち様子みてくるわ!」バタン
提督「あ、ああ頼んだぞ!」
提督「…いったいなにがどうなってるんだ」
提督「…」
提督(…というか俺の机にさっきのたまご焼きが置いてあるんだが)
たまご焼き
提督(これって榛名の手作りだよな…?)
提督「…」ゴクリ
提督「…小腹もすいてたしいいよな」
提督「…いただきます」
時は遡り提督が食堂を去った少し後ーーー。
榛名「ハイ、ソウデスネ。ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤「しっかし一体どうしたら元に戻んねん」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
高雄「茶葉を詰めてもダメ、コーヒー豆でもダメ。これじゃあ手の打ちようがないわ」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤「いやそれは全部普通に論外やわ。あといい加減ボケるの禁止な」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
高雄「ふふっ、わかったわ」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤「じゃあ…とりあえず胸でも揉んどくか」モミモミ
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
高雄「ボケ禁止した直後から自分もボケるのってありなの?」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤「いやなんか今ボケなウチの個性が死んでまう気がしたんや」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
高雄「というか胸揉まれても反応しないって相当ね」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤「しかも見てみい、この状態でも綺麗な三角食べしとるわ」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
龍驤「…頭ぶっ叩いたらなおるかなぁ」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
高雄「まさか、壊れたテレビじゃあるまいし…」
榛名「ハイ、ソウデスネ」モグモグ
高雄「…やってみる?」
榛名「ハイ、ソ…」モグモ…ゴクンッ
龍驤「あ、食べ終わったで」
高雄「ほんとね」
榛名「…」
龍驤「おーい榛名?」
榛名「…」
高雄「気がついたー?榛名ー?」
榛名「…」
龍驤「…」チラッ
高雄「…」チラッ
龍驤&高雄ウナズキ
龍驤「おららららららららららら堪忍やで榛名ああああああああああああああ持たざるものの恨みいいいいいいい!!!!!!!!」ノウテンカチワリイイイイイイイイ!!!!
榛名「へぶしっ!???」ゴチンッ!
高雄「おそろしく速い手刀、私でなきゃ見逃しちゃうね」
龍驤「どうや!?」
榛名「あたまいたい…」
高雄「やったわ龍驤!成功よ!」
龍驤「やったで!!!!ほめてほめてぇ!」
高雄「さすがよ龍驤!イカすわ龍驤!」
榛名「えっと、一体なにがあったのでしょう…?」
龍驤「えっとやな、さっきまで司令官とご飯食べててやな…」
榛名「提督?ご飯?……淋しい?淋しくない?嫌い?嫌われてる?あっ!ああああ!!!!!!!」
榛名「…」
高雄「榛名?」
榛名「…」
龍驤「え、もしかして戻ってもうた?」
榛名「…」
高雄「おーい?元気ですかー?」
榛名「…」
龍驤「…」
高雄「…」
榛名「…」
龍驤「…」チラッ
高雄「…」チラッ
龍驤&高雄ウナズキ
龍驤「ううううおおおおおおおおおおおおりゃゃゃゃああああああああああああああああああああ貧乳こそ正義いいいいいいいいい!!!!!」ノウテンカチワリ!
榛名「こうちゃあ!???!?!?」ゴチンッ!
高雄「龍驤の闇は深い」
榛名「…榛名は一体……?」
高雄「大丈夫?さっきからずっと榛名の様子がおかしかったのよ」
龍驤「せやで、ほんまに心配したわ」
榛名「…」
龍驤「榛名?」
榛名「…龍驤さん?………執務室?秘書艦?提督?嫌われてる?あっ!ああああああああ!!!!!」
榛名「…」
龍驤「えええ!!!!またかい!ふざけんな!!」
高雄「二度あることは三度ある…ってね」フフッ
龍驤「なんで高雄はこの状況でそんな余裕やねん!???」
榛名「…」シーン
高雄「…仕方ないわね」
龍驤「もう一回、やるんやな…?」
高雄「それしか方法はないでしょう」
龍驤「榛名っ!許してな!!!!!胸は脂肪の塊いいい!!!!」ノウテンカチワリ!
榛名「ひえええ!??!!???」ゴチンッ!
高雄「一度龍驤のことを提督に相談しよう」
榛名view 食堂。
榛名(気がついたとき、目の前には高雄さんと真っ白になってげっそりした龍驤さんがいました)
榛名「なるほど、そういうことですか」ヒリヒリ
榛名(高雄さんから事情を説明してもらって状況は理解できました)ヒリヒリ
高雄「ええ、まぁ仕方なかったのよ。ごめんね」
榛名「いえ、榛名こそ迷惑かけてすいませんでした」ペコッ
高雄「いいのよ、だって私たち友だちじゃない」
榛名「…ところでどうして龍驤さんはそんなに真っ白な灰になっているんですか?」ヒリヒリ
龍驤「はは、いくら天丼いうたて限度があるで…」サラサラ
高雄「ああ、これは気にしないで、同じことを繰り返して燃え尽きてるだけだから」
榛名「はぁ、そうなんですか…」ヒリヒリ
龍驤「だって三回目で終わると思うやん?誰があの後二十回以上同じことが続くと思うねん…」サラサラ
高雄「ほら!龍驤しっかりして!執務室に行くんでしょ?」
龍驤「はっ!そうやった!榛名!ほんまにすまんかった!今度間宮奢るわ!」
榛名「はい、お仕事がんばってください」ニコッ
榛名(そうして龍驤さんは執務室に走っていきました)
高雄「…」
榛名「…」
高雄「…あのさ、提督のことだけどね」
榛名「!…はい」
高雄「榛名は提督と仲良くしたいんだよね?」
榛名「はいっ!もちろんです!」
榛名(だけど、)
榛名「提督が、榛名のことをどう思ってるのかはわかりませんけど…」
高雄「…多分だけどね、提督もそう思ってるんじゃないかしら?」
榛名「そう、でしょうか…?」
高雄「きっとね。それに提督は思いを伝えるのが人よりもかなり下手くそなのよ」
榛名「……榛名にはわかりません、…どれだけ近づこうとしてもあの人はいつもいつもそっけなくて」
榛名「そのくせ他の子には優しくして」
榛名「不公平です。不平等です。榛名にはそれがたまらなく悲しいのです」
高雄「そうね。きっと榛名は自分が思ってるより、ずっと提督のことが好きなのよ」
榛名「…」
高雄「それが親愛なのか、恋なのか愛なのか、そういうことは置いといてね」
榛名(そう言って紅茶を啜る高雄さんは、何かを懐かしんでいるように思いました)
高雄「些細なことからすれ違って、小さなほつれがやがてはほどけないほど複雑に絡まってしまうの」
高雄「そうしたらもう、二度と元には戻らない」
榛名「ーっ!」
高雄「だから榛名、一緒に考えましょう?」
高雄「だって私たち友だちでしょ?」
榛名「…榛名は、幸せものです」グスッ
その後ーー。
榛名「うぅ…グスッ」ポロポロ
高雄「よしよし」ナデナデ
瑞鶴「…ねぇ」
高雄「はい?」ナデナデ
瑞鶴「一体なにがあったのよ、榛名さん号泣してるじゃない」
高雄「あぁ瑞鶴…と隣にいるのは加賀さん?珍しい組み合わせね」ナデナデ
加賀「どうも」
瑞鶴「ちょっと一緒に訓練しててね、それでそのまま食堂に来たってわけ」
加賀「私はあなたに教えを請われたから指導しただけなのだけど」
瑞鶴「うるさい!そんな小さいことはどーでもいいのよ!」
瑞鶴「それよりなにがあったのか教えてよ」
高雄「それはーーーーーーーってことがあってね」
瑞鶴「あー、確かに提督さんって絡みづらいしなに考えてんのかわかんないとこあるよね」
加賀「瑞鶴、口を慎みなさい」
瑞鶴「これくらいいいじゃない、加賀さんだって少しはそう思ってるでしょ?」
加賀「はぁ…提督は艦隊指揮と執務に関してはすばらしい能力の持ち主よ、多少の人間的欠陥くらい気にならないわ」
瑞鶴「ほら~!やっぱり思ってるんじゃない!」
高雄「ちょっと二人とも、提督だって優しいところがあるのよ」
瑞鶴「いや、それはわかってるんだけどさ~…でも珍しいね、普段全然私たちと関わろうとしてなかったのに一緒にご飯食べるなんて」
高雄「提督もこのままじゃいけないって思ったらしいのよ。瑞鶴も加賀さんも仲良くしてあげてね」
瑞鶴「ま、私はいいけどね」
加賀「提督が望むなら」
瑞鶴「というか榛名さんが提督に近づける方法を考えてるのよね?」
高雄「そうよ」
瑞鶴「じゃあこんなのはどう?執務室を爆撃するとか!」
高雄「却下」
加賀「そこまで頭がかわいそうな子だとは思っていなかったわ…」
榛名「ありえないですよね」ニッコリ
高雄「あ、榛名復活したんだ」
瑞鶴「いや違くて!そんな目で私を見ないで!爆撃っていってもあれだから!安全なパーティーグッズ的なやつを使うから!」
高雄「だめです」
加賀「そもそもそんなものの存在をきいたことがないのだけど」
榛名「ふざけてるんですか?」ニッコリ
瑞鶴「な、なによぅ。せっかく協力してあげてるのに!」
加賀「すいません、あとでキツくいっておくので許してあげてください。本人は悪気なく真剣に考えた結果だと思うので」
瑞鶴「ちょ、なによその言い方!子供扱いするな!あんたは私の母親か!」
高雄「じゃあ次の案ね~うーん…紅茶を淹れてあげるとかどう?」
加賀「それはいい案だと思います」
瑞鶴「そう?なんか普通じゃない?」
加賀「少なくともあなたのよりはましだわ」
瑞鶴「むかっ!」
榛名「…ごめんなさい、実はもうそれやってるんです」
高雄「は?」
加賀「ひ?」
瑞鶴「ふ?」
榛名「前に一度したら飲み終わったあとに明日からはお茶でいいと言われました」
高雄「あ、あぁ~そっかぁ提督はお茶派だったんだね~」
瑞鶴「お、お茶目な提督だな~…あ、別にお茶とはかけてないからね」
加賀「提督は口下手ですから何か意図があってのことでしょう……おそらく」
榛名「大丈夫です。榛名は慣れてますから。いつものことですから。そのあとに提督が自分で紅茶を淹れて飲んでいたりするのを見かけても榛名は気にしたりしてませんから、だって提督は優しいかたですから何か理由があるのだと信じています。確かにショックでしたが榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です」
高雄「ち、ちょっと榛名…」
瑞鶴「大丈夫ではないわよね、トラウマみたいになってるし」
加賀「さすがに恐怖をおぼえますが私の案を発表してもいいですか?」
高雄「い、いいけど」
瑞鶴「榛名さんはこのまま放置しとくの?」
榛名「榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です。榛名は大丈夫です」
瑞鶴「…放置しときましょうか」
加賀「じゃあ発表するわ、名付けて『気になるあの子の意外な一面にドキッ大作戦~』よ」
高雄「」
瑞鶴「…加賀さんってそんなキャラだっけ?」
加賀「この作戦を説明します。まず榛名さんがたまご焼きを作ります」
高雄「ん?お弁当を作るってことかしら?」
加賀「全く違います。それからそのたまご焼きを持って提督のところへ行きます」
瑞鶴「いみわかんない…」
加賀「そして提督にこう言います。…いいですか、ここが本作戦の要です。よくきいておいてください」
加賀「ごほんっ!あー、あー…」
加賀「…」スゥー
加賀「私のつくったたまご焼き、たべりゅ?」
高雄「たべりゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!!!」
瑞鶴「たべりゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆぬゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!!!」
加賀「たべりゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!!!」
高雄&瑞鶴「はっ!」
高雄「か、からだが…」
瑞鶴「無意識に反応した…!?」
加賀「これが大正義たべりゅの力よ」ドヤァ
高雄「な、なんてこと、これにはあの提督ですら抗うことは難しいわ」
加賀「そうつまり」
瑞鶴「つまり?」ゴクリ
加賀「これさえ使えばすでに勝ったも同じということですよ」
加賀「その後提督と打ち解けるのに時間はかからないはずだわ」
瑞鶴「す、すごい」
高雄「さすが加賀ね」
加賀「鎧袖一触よ」
時は再び現在、龍驤が榛名の後を追った後。
高雄「ーーーということがあって榛名が正気になるまで待ってから作戦を決行したってわけ」
龍驤「な、なるほどなぁ…」
榛名「なんであんなことをなんであんなことをなんであんなことを」ブツブツ
瑞鶴「でもこの様子じゃ失敗だったみたいねぇ、加賀さん」
加賀「…」
瑞鶴「加賀さん?ちょっと返事してよ」
加賀「…」
瑞鶴「おーいかーがさん?」
加賀「…」
瑞鶴「…焼き鳥製造機さんきこえてますかー」ボソッ
加賀「あたまにきましたおもてでろ七面鳥」
瑞鶴「あ?やるか?やんのか?」
龍驤「けんかすんなやそこ」
高雄「やれやれ」
龍驤「…まぁしかしやなこうなったら榛名が直接司令官におもてること言うたほうがはやいんとちゃうか」
高雄「確かにね、それが一番簡単で手っ取り早くすむわね」
龍驤「榛名いけるやろ?」
榛名「…えーっとですね、面と向きあって言うのはちょっと恥ずかしいかなぁ…なんて」エヘヘ
龍驤「でもたべりゅはできたんやし…」
榛名「だって自分の気持ちをきいてください!って提督に言うんですよね?」
龍驤「まぁ直球すぎる気もするけど大体そんは感じやな」
榛名「じ、じゃあそれってまるでこ、告白みたいじゃないですか」
龍驤「…ん?ごめんちょっと意味がわからんかったわ」
榛名「だから!それじゃあまるで榛名が提督のことが好きで拗ねてたみたいじゃないですか!」
龍驤「実際そうやないの?」
榛名「ちがいますっ!た、確かに提督のことはその、好きですけど…それはLOVEじゃなくてLIKEのほうなんです!」
龍驤「めんどくさぁ」
榛名「そ、それにこんなくだらないことで騒いでたなんて提督に思われたらさらにき、嫌われるかもしれませんし…」
龍驤「えぇ…」
高雄「うーん、これは」
瑞鶴「どうしたものでしょうなぁ」
加賀「…」
榛名「榛名はこれ以上は提督に嫌われたくないんです!」
龍驤「いや、あのな司令官は榛名のこと嫌っては」
榛名「やっぱりもうこれ以上なにもしないほうが賢明ですね!みなさんご協力ありがとうございました!はいかいさん!」
龍驤「だからな榛名、提督は…」
榛名「よし!明日は久しぶりに外出許可を貰って外に行きましょう!」
高雄「だめね、また一人の世界に入ってしまったわ」
瑞鶴「やれやれね」
龍驤「はぁ…」
加賀「…」
加賀「あほくさ」
高雄「!?」
瑞鶴「!?」
榛名「はっ!榛名は一体…それより!か、加賀さん今なんて…」
加賀「あ ほ く さ」ドドン!
瑞鶴「」
高雄「」
龍驤「」
榛名「…どこがあほくさいのか分からないので教えてもらってもいいですか?」ニッコリ
加賀「あ ほ く さ」ドドン!
瑞鶴「加賀さん…!」
高雄「怒涛の三連撃…!」
龍驤「なにがあったっていうんや…!」
榛名「…お話にならないですね、じゃあ榛名はこれから明日の準備をしなければいけないので部屋に帰りますね。龍驤さん高雄さん瑞鶴さん加賀さんありがとうございましたそれでは失礼します」
加賀「あ ほ く さ!!!」ドドン!
瑞鶴「これは…!」
高雄「強い…!」
龍驤「意味わからへん…!」
榛名「すいませんが言いたいことがあるならはっきりと言葉で伝えてもらってもいいですか」イラッ
加賀「ふぅーー、やれやれ仕方ないわね」
龍驤「おぉ…普通に喋りはじめた」
加賀「さっきから話をきいていたらうじうじうじうじ。本当に提督と仲良くなりたいの?」
榛名「な、当然ですよ!仲良くなりたいに決まってるじゃないですか!」
加賀「じゃあ恥ずかしいとかガタガタいってないでやってみたらどうなの?」
加賀「あなたはそうやって提督から逃げてるだけよ」
榛名「は、榛名は」
加賀「提督の本当の気持ちを知るのが怖いから逃げてるだけじゃなにも進展しないわよ」
加賀「仲良くなりたいならこっちから踏み出さないと何もはじまらないのよ?」
加賀「私だって…瑞鶴と仲良くなるために必死で話しかけたわ」
瑞鶴「…え?そうだったの?」
加賀「だから少し勇気をだしてみなさい?そしたらきっと何かが変わるわ」
榛名「…」
龍驤「おぉ…」
高雄「さすがね」
加賀「あとはあなた次第よ、じゃあもう行くから。一航戦加賀はクールに去るわ」スタスタ
瑞鶴「あ!ちょっと待ってよー!榛名さんがんばってねー、それじゃ!」タッタッタッ
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