【艦これ安価】榛名「榛名は大丈夫ですっ!」 (117)
提督「うん」
榛名「何をしても大丈夫です!」
提督「すごいな」
榛名「適当にあしらおうとしてませんか?」
提督「そんなことないよ」
榛名「……まあいいです。とにかく、何をしても大丈夫なので」
榛名「どうぞ!」バッ
提督「何してんの?」
榛名「両手を広げてかかってこいのポーズです」
榛名「さあ!」
提督「えっと、つまり俺に何かして欲しいのか?」
榛名「はい! 榛名が本当に大丈夫かどうか確かめてみてください!」
提督「……」
提督(どんな企みか知らないけど、ちょうど暇してたし付き合うか)
↓2 榛名にすること
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提督「よいしょー」ヒョイッ
榛名「きゃっ!?」
提督「あれ? 今大丈夫じゃなさそうな悲鳴が聞こえたような」
榛名「い、いきなり抱っこされたのでビックリしただけです……」
榛名「もう大丈夫ですよ!」ドヤッ
提督「そうか」
提督「じゃ、このまま鎮守府を一周してみようかな」
榛名「!?」
提督「執務室から出るからドアを開けて。手が塞がってるんだ」
榛名「……」
提督「どうした?」
榛名「……」ガチャ
提督「ありがとう」スタスタ
――――
漣「ご主人様! おはよ……あれ?」
朧「榛名さん、何してるの?」
榛名「……っ」カァァ
提督「散歩してるんだよ」
潮「なんでお姫様抱っこ……?」
曙「まさかクソ提督、強引に…」
榛名「ち、違いますよ! 榛名がお願いしたので!」
曙「そうなの?」
提督「うん。榛名は何をされても大丈夫らしいからな」
漣「どゆこと?」
榛名「うう……」モジモジ
――――
熊野「あら?」
鈴谷「おー、朝からレアなもの見つけた」パシャパシャ
榛名(撮られてる……!)
龍驤「催しの準備が何かか?」
隼鷹「お熱いねー♪」
榛名(見ないで……!)
――――
提督「どうだ榛名、大丈夫か?」
榛名「……大丈夫です」
榛名「榛名は大丈夫です!!」
提督「無理しなくていいんだぞ」
榛名「ふっ、こんなのどうってことないです。朝飯前ですね、もう食べましたけど」
提督「なら一周を続けようか。反応次第で引き返そうと思ったのに」スタスタ
榛名「望むところです……」
――――
榛名「あの、提督」
提督「ん? やっぱ無理か?」
榛名「いえ、榛名は余裕で大丈夫ですけど提督が心配です」
榛名「ずっと榛名を抱えていらっしゃるので、手が疲れないかなって」
提督「平気だよ」
榛名「お仕事に支障が出てはいけませんし、ご無理をせず引き返してもいいですよ……?」
提督「気を使ってくれてありがとう。でも俺も大丈夫だから」
榛名「……」
提督「あ、向こうにいるのは重巡のグループだな。おーい!」
榛名「わざわざ声をかけなくてもいいじゃないですか!?」
――――
榛名「……」プシュー
提督(羞恥のあまりか頭から煙が出てる)
提督「もうそろそろ執務室だな」
榛名「そ、そうですね」
提督「大丈夫か?」
榛名「榛名は大丈夫です」
提督「その割には両手で顔を覆ったり顔を真っ赤にしてたけどな」
榛名「大丈夫ですっ!」
提督「分かった分かった。あ、今度は空母勢が輪を作って談笑してるぞ」
榛名「」ササッ
提督(また顔を隠した)
――――
提督「到着っと」スッ
榛名「もう終わりですか。案外早かったですね」
提督(強がるなぁ)
榛名「さ、次は何をするんですか?」
提督「え? まだやるのか」
榛名「榛名は大丈夫なので! 何をされても動じないので!」
提督(めちゃくちゃ動じてただろ)
提督「よし、それじゃあ……」
↓2 榛名にすること
提督「今日は秋月たち姉妹が遊びに出かけるらしくて、長10センチ砲ちゃんの面倒を頼まれてるんだよ」
提督「榛名も一緒に世話してくれるか?」
榛名「お任せください!」
――――
長10A「♪」ピョンピョン
長10B「!」ピョンピョン
榛名(飛び跳ねてて可愛い♡)
提督「全部で8匹か。これは骨が折れそうだ」
榛名「数え方、匹なんですか?」
提督「なんとなくそうしてたな。変えた方がいいか?」
榛名「……難しいですね」
提督「だよな」
長10D「――っ!」
長10G「!!」
提督「うわ、大変だ! 照月と初月の長0センチ砲ちゃんが喧嘩を始めた!」
榛名「ええ!? ど、どうすればいいんですか?」
提督「片方がマウントをとってる! まずは引きはがせ!」スタタタッ
榛名「了解!」スタタタッ
提督「こらやめろ、痛てて! 何が原因だ!?」
榛名「落ち着いて! 話し合いで解決しましょう!」
――――
提督「はあ……島風の連装砲ちゃんに頼んで正解だったな」
榛名「言葉が分かりませんもんね……」
提督「喧嘩の原因は、どっちの砲身が可愛いか。予想できるわけがない」
長10C「……」
長10B「……」
榛名「あれ? みんなぐったりしてますよ?」
提督「この反応は、腹が減ってるみたいだな」
榛名「お腹が減るんですか!?」
提督「そりゃ生き物だからな」
榛名「生き物……そ、そうですね。何を食べるんです?」
提督「秋月から渡されたよ。これだ」スッ
榛名「袋? 中に何が……」
提督「鳳翔さん特製のおにぎり。連装砲ちゃんや長10センチ砲ちゃんのような生き物のために作られたものだ」
長10A「……!」ピクッ
長10F「っ!」ピョンピョン
提督「はは、匂いを嗅ぎつけたようだな」
榛名(可愛い)
提督「ちゃんと全員分あるからな。榛名が渡してくれるから、一列に並んでくれ」
長10たち「「「!!」」」ピシッ
榛名「一瞬で整列した!?」
榛名「って、榛名が渡すんですか?」
提督「実は今から用事があって。すぐ戻ってくるから」
提督「はいおにぎり袋」スッ
榛名「え、あの……どうやって……」
提督「普通に渡せばいいよ。それじゃ」
スタタタッ
榛名「……」
長10H「!」ピョンピョン
榛名「あっ、ごめんなさい。今から渡すので押さないでくださいね!」
榛名「はいどうぞ」スッ
長10A「♪」
榛名「どうぞ」スッ
長10B「」ペコリ
榛名(お辞儀してくれた!)
――――
長10D「……♪」
榛名(みんな食べ終わってのんびりしてる)
榛名(提督、まだでしょうか。もう30分くらい出てますけど)
長10F「……」ウトウト
榛名(あ)
長10A「……zzz」
榛名(お腹がいっぱいになったせいか、横になって寝ちゃった)
榛名(本当に可愛い。見てるだけで和みます♪)
長10B「!!」
榛名(え?)
長10H「――! ――!!」
ポカポカ
榛名(わわっ、また喧嘩が! 島風ちゃんと連装砲ちゃんを呼ばなきゃ……!)
長10H「……っ」ググッ
長10B「……!!」
榛名(ああ! 片方がもう片方を持ち上げて……何あれ?)
榛名(技……? あの形は、アルゼンチンバックブリーカー!? っぽい技をかけてる!)
ガチャ
提督「ごめん榛名、今戻っ……!?」
榛名「提督、長10センチ砲ちゃんがプロレス技を!」
提督「分かってる。島風、頼む!」
島風「任せて!」
――――
連装砲「~~!」
島風「なるほどなるほど」ウンウン
提督「長10センチ砲ちゃんが喧嘩してる理由は?」
榛名「未だにプロレス技をかけてますよ! 大丈夫なんですか!?」
島風「うん、大丈夫だよ。あの子たちはプロレスごっこをしてるだけだって」
榛名「へ?」
提督「プロレスごっこ……」
島風「そう。連装砲ちゃんたちもやるんだよ、最近はやってるらしいね」
榛名「喧嘩じゃないんですか?」
島風「うん、安心して!」
榛名「よかった……で済ませていいんでしょうか」
榛名「ところで、何で島風ちゃんがここに? 喧嘩を察知したとか?」
提督「いや、長10センチ砲ちゃんの世話は交代制なんだ。次は島風と天津風の番」
島風「迎えに来たの!」
榛名「そういうことですか」
榛名(可愛いし、もう少しだけ一緒に居たかったな)チラッ
長10B「……!」ググッ
長10H「……!!」ジタバタ
榛名(攻撃交代)
――――
提督「どうだった?」
榛名「貴重な体験をしました。可愛くて癒されましたよ」ニコッ
提督「そうか。今回は大丈夫だったみたいだな」
榛名「大丈夫……? あっ! はい、榛名は大丈夫です!」
提督(忘れかけてたな)
榛名「今回『は』、じゃなくて今回『も』大丈夫です!」
提督「はいはい。じゃあ俺は間宮に行って…」
榛名「待ってください」ガシッ
榛名「まだ榛名は大丈夫ですよ。パーセンテージは20%くらいです」
提督「何の?」
榛名「心の余裕です」
提督「マジか」
提督(一応20%は溜まってるんだな。俺の予想では50くらいいってそうだが)
榛名「さあ、次は何をしますか?」
提督「心の余裕を無くして何がしたいの?」
榛名「無くすことが目的ではないです。余裕は無くならないという事実を示したいだけです」
提督(2割無くなってるだろ、というツッコミはあえてしないでおこう)
提督(うーん、榛名にすることか……どうしようかな)
↓2 榛名にすること
提督「よし決めた」
榛名「何ですか?」
提督「お茶会を開こう」
榛名「お茶会……? いいですけど」
榛名「そんなの、腰を据えてしまうだけだと思いますよ」フフ
提督「艦娘に呼びかけてくるよ。中庭のテーブルで待っててくれ」スタスタ
榛名「分かりました♪」
――――
榛名「……」
提督「いやー、美味しいスコーンだな」
ウォースパイト「よかったわ。口に合って」
ジャーヴィス「この紅茶も美味しい!」
アーク「ジャーヴィス、行儀が悪い」
榛名「……」
榛名(迂闊! まさかイギリス艦の方たちとお茶会だなんて!)
榛名(このままだと英語を振られる……上手く答えられるでしょうか……)
提督「ジャーヴィスの言うとおりだ! 紅茶も絶品だな!」
榛名(まあ、提督がいれば英語はあまり出てこないでしょうけど)
提督「……ふぅ」
提督「さて、そろそろ俺はおいとまするかな」
榛名(え!?)
アーク「オイトマ?」
提督「席を外すってことだよ」
ジャーヴィス「え~!」
ウォー「用事?」
提督「ああ。もしかしたらすぐ戻って来れるかもしれない」チラッ
榛名(いや!! ダメです提督行かないで!! お願いですからぁ!!)ブンブンブン
提督(悪いな榛名)
提督「それじゃ」スタスタ
榛名(提督っ!!)ガーン
ジャーヴィス「気をつけてね!」ヒラヒラ
ウォー「せっかくこれから話に花を咲かせようと思ったのに」
アーク「すぐ戻ってくるかもと言っていたし、それまで4人で話していよう」
榛名「……」
ウォー「そうね。このMemberなら、英語を解禁してもよさそうね」
榛名(やっぱりそうなりますよね)
ウォー「Can you hear me?」
ウォースパイト「Yesterday, I found beautiful clothes at the mainland department store」
ジャーヴィス「Wow! Did not you buy it?」
ウォー「I was too expensive to buy it」
榛名(あわわわわ)
アーク「Did not you take with a smartphone?」
ウォー「I took it.Look, it's this one」
榛名(どどっ、どうしよう全然分からない)
榛名(こんな日のために英語を勉強しようと思って買った本、もっと読んでおけば……!)
ジャーヴィス「Haruna?」
榛名(呼ばれた!?)ビクッ
榛名「ほ、ホワッツ?」
ジャービス「You come here and look at the pictures!」グイグイ
榛名(引っ張られてる! 何? ピクチャー? 写真?)
榛名(あ、写真を見ろって……? わ、綺麗な服。ウォースパイトさんに似合いそう)
ウォー「What do you think about this dress?」
榛名「え?」
榛名(え、えっと……なんて言ったんでしょう)
榛名(この服についてどう思うか? 多分当たりですよね?)
榛名「……べっ」
榛名「ベリービューティホー! イッツベリービューティフォー!」
ジャーヴィス「Do you agree with Haruna?」
榛名「イエス! イッツビューティフォー!」
ウォー・アーク「……」
榛名(ははは……もうどうにでも……)
ウォー「ねえ、やっぱり英語はやめましょう」
榛名(え)
アーク「そうね」
ジャーヴィス「Why?」
アーク「日本語について学びたい気分だから」
ウォー「奇遇ね、私もよ」
ウォー「榛名? よければ私たちにJapaneseを教えてくれない?」ニコッ
榛名「へ?」
アーク「賛成。いい考えだと思う」
ジャーヴィス「楽しそうだね! 私にも教えて!」
榛名「は……はい! もちろんです!」
提督(どうやら俺が出て行く前に、ウォースパイトたちが察してくれたようだ)
榛名「何が知りたいですか?」
アーク「熟語について」
ウォー「いいわね。四文字の熟語とか」
提督(……執務室で待っていようかな)
――――
ガチャ
提督「お、来たか」
榛名「来ました。酷いじゃないですか提督! 榛名を置き去りにするなんて!」
提督「今度こそ大丈夫じゃなかったみたいだな」フフ
榛名「うぐっ……た、確かに今回は心に来るものがありました」
提督(今回もだろ)
榛名「英語喋れなくて、必死に対応していたら皆さんが察してくれたようで……」
提督(気づいてたんだな)
榛名「今の榛名の心の余裕パーセンテージは、50%ほどですね」
榛名「英語が飛び交っていた時は80くらいだったんですけど」
榛名「皆さんの優しさのおかげ。そしてお茶会がとても楽しかったので回復しました」
提督「よかったな」
榛名「はい!」
榛名「さ、早く次行きましょう!」
提督「まだやる!?」
榛名「榛名はまだ大丈夫ですから!」
提督(まだが付いた。仕方ない、こうなれば榛名の気が済むまで……)
↓2 榛名にすること
今日はここまでにします
英語はグーグル英訳から丸々ひっぱってきたので、文法がおかしいところがあると思います
榛名「え?」
提督「だから、お腹を揉ませて欲しい」
榛名「何故そんなことを」
提督「なんとなく」
榛名「……」
提督「恥ずかしいよな。これは大丈夫じゃなかったってことで…」
榛名「大丈夫です!!」
提督「!?」ビクッ
榛名「榛名は大丈夫です。そのくらいへっちゃらです」
榛名「どうぞ揉んでください! まあ揉めるほどお肉ついてませんけどね!」
提督「服捲って」
榛名「すー……はー……」ドキドキ
スッ
提督「本当だ、スリムな腹だな」
榛名「……」プルプル
提督「これは揉むどころか掴めもしない可能性があるぞ」
榛名「……」プルプル
提督「……」
ツツツ
榛名「ひゃんっ!?」ビクッ
榛名「て、提督! 指で横腹をなぞるの禁止です!」
提督「ごめんごめん。でもそうしたおかげで」
プニ
榛名「!!」
提督「腹をへこませて隠してた肉が出てきた」
榛名「くっ、卑怯な手を」
提督(肉を隠す方が自分を偽っててよっぽど卑怯だと思うけど)
提督「あ、掴める」モミモミ
榛名「や……あう……!」
提督(柔らかい)モミモミ
榛名「はっ……提督、そのへんで……!」
提督「あと3分だけ」
榛名「長くないですか!?」
提督「肌綺麗ですべすべしてるから、手触りがいいんだ」
提督「あと5分で終わるから」モミモミ
榛名「2分伸びた!」
――――
榛名「うー」モジモジ
提督「……」モジモジ
榛名「て、提督? もうそろそろ時間ですよ」
提督「延長していい?」
榛名「延長ですか!?」
提督「ダメか。さすがにそれは大丈夫じゃないよな」
榛名「!!」
榛名「いえ、どうってことないですよ。お腹揉むくらい何時間でもどうぞ」
提督「いいのかよ」
提督(こう言えばどんなことでも受け入れてくれそうで心配になってくる)ツツ
榛名「あははっ」
提督「?」
榛名「あの、手が……横腹を触るのはやめてもらえますか?」
提督「おっとごめん。無意識のうちに……」
提督「……」
榛名「提督」
榛名「変なこと考えてませんよね? やめてくださいね」
提督「……」
榛名「なんで無言なんですか」
提督「大丈夫じゃない?」
榛名「そ、そうですね。提督が考えていることをされてしまうと、色んな液体が出てきそうなので…」
スリッ
榛名「はひゃっ!?」
スリスリスリスリ
榛名「あはははははっ! やめっ、提督っ……! くすぐら、ないでぇっ!」
提督「液体が出る前にやめるよ」コチョコチョ
榛名「あはははっ! やめてって言ってるのにぃっ!」
提督「大丈夫じゃない?」
榛名「大丈夫じゃないですぅっ、あはっ! 助けてくださ…」
ピタッ
榛名「!」
提督「その言葉が聞きたかった。大丈夫じゃないならもうやめよう」
榛名「……」
榛名「本当は平気だったんですけどね」ボソッ
提督「聞こえたぞ」スッ
榛名「ストップです! 榛名が悪かったです、くすぐりはご勘弁を!」
提督「そんなに弱いんだな」
榛名「横腹はダメですよ……足裏とかならまだいいですけど」
提督「試してみようか」
榛名「くすぐりは禁止にしましょう!」
提督「そうか、残念だな」
提督「これで余裕は無くなったんじゃないか? そろそろ大丈夫チャレンジはやめよう」
榛名「変な名前付けないでください! 榛名の余裕は今7割くらい減ったところですよ」
榛名「あと3割残っているんです。残念でしたね」ウフフ
提督「別に残念ではないけど。その3割を大事にしとこう」
>>33
提督「……」モジモジ になってますがモミモミです
榛名「提督、榛名は何度も言ってますよね? 榛名は大丈夫だと」
榛名「だから、心の余裕が無くなっても大丈夫なんですよ」
提督「意味が分からない……。余裕は大事だと思うけどなぁ」
榛名「榛名に限っては大丈夫です」
提督(話が通じない)
提督「オッケー、じゃあ次で最後だぞ。あと少しで用を済ませに本土へ行かなきゃならないんだ」
榛名「分かりました!」
↓2 榛名にすること
提督「いや待てよ」
榛名「?」
提督「榛名、私服に着替えてくれるか。財布などの小物も持って20分後に玄関に集合だ」
榛名「お買いものにでも行くんですか?」
提督「その通り。前に朝潮、荒潮の2人と買い物に行く約束をしててな」
提督「男の俺1人より、榛名もいてくれた方が色々助かると思うんだ」
榛名「お任せください! すぐに準備してきますね!」
榛名「あれ? でも用事はいいんですか?」
提督「個人的なものだからな。ついでに済ませるよ」
――――
朝潮「確かにお買いものに行こうって約束はしましたけど」
荒潮「急ね~」
提督「悪いな」
荒潮「幸い2人とも予定がなかったし、問題ないわ」ニコッ
朝潮「榛名さんもご一緒するんですよね? よろしくお願いします!」
榛名「はい、みんなで楽しくショッピングしましょう!」ニコニコ
榛名「ところで行先は?」
提督「三越だよ」
――――
榛名「着きましたね!」
提督「朝潮、荒潮。迷子にならないように榛名と手を繋いでこう」
朝潮「子供扱いしないでください!」ギュッ
荒潮「過保護ね~」ギュッ
提督(とか言いつつちゃんと手を繋ぐ可愛い娘たち)
提督「服を見たいんだよな?」
荒潮「そうなの。そろそろ夏物が欲しいし」
榛名「榛名もちょうど買おうと思っていたところです!」
朝潮「朝潮、ファッションに疎くて。榛名さんに選んでもらうことって……」
榛名「もちろんいいですよ。話し合って決めましょうか」ニコニコ
朝潮「ありがとうございます!」
キャッ キャッ
提督(こうして見ると、本物の親子みたいだな)フフ
提督(俺も隙を見計らって、あれを買いに行くかな)
――――
荒潮「このシャンプー、鎮守府でも人気よね~」
榛名「みんなで借りっこして、すぐに無くなっちゃうんですよね」クスクス
朝潮「良い匂いですよね。髪も潤う感じがするし」
榛名「買っていきましょうか!」
朝潮「賛成です!」
荒潮「ここに来ると色んなものに目移りしちゃうわ~」
榛名「そういえば服を見るんでしたね……」
荒潮「時間はたっぷりあるし、後に回しましょう」
朝潮「……?」
榛名「どうしました朝潮ちゃん」
朝潮「司令官がどこにもいません」
荒潮「あ」
榛名「言われて気づきました! どこに行ってしまったんでしょう」
荒潮「迷子のお知らせ、する?」
榛名「ふふっ、しちゃいますか?」
提督「それだけはやめてくれ」
朝潮「司令官!」
荒潮「どこに行ってたのかしら?」
提督「ちょっとな」
榛名「怪しいですね」ジー
提督「やましいことじゃないよ」
榛名「じゃあ言っても差し支えないですよね?」
提督「あとで分かるから」
榛名「?」
――――
荒潮「このサンダル大人っぽい」
朝潮「朝磯たちにはまだ早いかも……」
榛名「そうですか? 組合せ次第ではいけると思いますよ!」
提督「なあ、このサンダルはどうだ? 朝潮に似合いそうだぞ」
朝潮「あ、可愛い」
荒潮「履いてみたら~?」
朝潮「こういうのは荒潮の方が……」
榛名「チェレンジは大事ですよっ!」グッ
朝潮「……それじゃあ……」
スッ
提督「おお、可愛いな」
荒潮「これに似合う服とかないかしら」
榛名「捜してきます!」スタタッ
提督「同じく!」スタタッ
朝潮「そ、そんな! いいですって!」
――――
荒潮「わ~、可愛いハンカチ」
榛名「本当ですね!」
提督「よければプレゼントしようか?」
>>46
上から2段目、朝磯じゃなく朝潮でした
荒潮「いいの?」
提督「うん。朝潮も榛名も、もし欲しい物があったら買うよ」
朝潮「嬉しいです!」
榛名「お言葉に甘えます! 榛名はこのシュシュを」スッ
提督「榛名のシュシュか。髪をまとめた姿、見てみたいな」
榛名「命令してもらえればいつでもつけますよ!」
提督「命令とかじゃなくて……まあいいや」
朝潮「あの、このハンカチいいですか?」スッ
提督「いいよ」
朝潮「ありがとうございます!」
――――
榛名「結局入手したのはシャンプーと、提督に買っていただいたものだけですね」
荒潮「楽しかったわ♪」
朝潮「今度は第八駆逐隊のみんなで一緒に来たいです」
提督「そうだな。いっそ艦娘全員……は、やめた方がいいな」
榛名「まとめきれないですよね」
朝潮「司令官にこっそり内緒でお酒を買う人もいるでしょうし」
提督「思い当たる奴全員の名前、10秒と経たずに言える」
榛名「あ! 忘れてました!」
提督「ん?」
榛名「提督、1人で何をしてたんですか?」
提督「鎮守府に着いたら分かる」
荒潮「鎮守府?」
朝潮「ひょっとして誰かに贈り物をしたとか?」
提督「おお、正解」
榛名「贈り物……なるほど! 三越で注文して、鎮守府に発送したんですね!」
提督「そう」
朝潮「そんなに早く到着するんですか?」
提督「発送してくれたのは妖精さんだからな。瑞雲部隊であっという間だ」
朝潮「ええ!? 運べるんですか!?」
提督「当然重さに制限はあるけど、榛名10人分くらいなら余裕だよ」
荒潮「榛名さん、体重は?」
榛名「そんな恥ずかしいこと言えませんっ!」カァァ
荒潮「ふふ、ごめんなさい。冗談よ~」
荒潮「で、贈り物って誰に?」
提督「んー……この際だ、もう全部言うか。艦娘のみんなにだよ」
提督「日頃頑張ってくれてるから、感謝の気持ちを込めて洋菓子や酒を買ったんだ」
朝潮「し、司令官……!」
榛名「素敵な計らい……!」
荒潮「荒潮たちもお礼を言わなきゃいけない立場なのに」
提督「俺が勝手にやったことだからな。気にしないでくれ」
榛名「そうはいきません! 榛名も提督のために何かプレゼントしますよ!」
提督「いいって」
朝潮「朝潮も、司令官に贈り物をします!」
荒潮「荒潮もね♪」
提督「はは……ありがとう」
提督(こうなるからあまり言いたくなかったんだけどな。気持ちは嬉しいが)
――――
コンコン
提督「どうぞ」
榛名「失礼します」ガチャ
榛名「提督! プレゼント持ってきました!」
提督「えっ、もう? 2時間くらい前に話したばかりなのに」
提督「ほう……ケーキか」
榛名「はいっ! 榛名特製チョコレートケーキです!」
榛名「お口に合うかどうか分かりませんけど、心を込めたのでぜひ」
提督「榛名のケーキは大好物だよ、あとでいただく。俺のは届いた?」
榛名「ええ! マカロンですよね、ありがとうございます!」ニコッ
榛名「朝潮ちゃんと荒潮ちゃんも、プレゼント作りに張り切ってましたよ」
提督「あの2人も手作りなのか。俺もお手製にすればよかったかな」
榛名「いえ! 買ったものでも、気持ちさえこもっていれば充分ですよ!」
提督「そう言ってくれると嬉しいよ」ハハ
提督「話は変わるけど」
榛名「はい」
提督「榛名に聞きたいことがあったんだよな」
提督「『大丈夫だから』と言って、やたら俺に何かさせようとしてきたのは理由があるのか?」
榛名「……」
提督「教えてくれ」
榛名「……それは……」
榛名「最近、提督とあまりお喋りできてなかったので」
提督「!」
榛名「鎮守府にはどんどん新しい艦娘が着任にしてきて、ただでさえ大勢いた艦娘がもっと増えて」
榛名「今日みたいに接する機会がなかったじゃないですか」
提督「つまり寂しかったと?」
榛名「はい、寂しさが爆発してしまいました。提督エネルギーの不足が深刻だったんです」
提督「何だそれ」
榛名「提督エネルギー、略して提エネ。提督と接することで補充されていくエネルギーです」
榛名「艦娘はみんな提エネを欲しています。不足すると元気がなくなります」
提督「初耳だ……無くなるとどうなるんだ?」
榛名「すぐにでも提督に甘えたくなってしまうんです」
提督(可愛いな)
提督「そうか、分かった。これからは榛名を含めた艦娘全員と毎日触れ合うように心がけるよ」
榛名「はい!」
榛名「お話に区切りがつきましたね提督。ここで榛名から1つ提案があるのですが」
提督「?」
榛名「今日1日が終わるまで、大丈夫チャレンジにお付き合いしていただけないでしょうか」
提督「変な名前付けるなとか言ってなかったっけ」
榛名「良い呼び方が思いつかないので……」
榛名「お願いします! 甘えさせてください!」ペコリ
提督(もっと色んな甘え方があると思うんだけど)
提督「いいよ。ただ、今までは奇跡的に榛名と長時間一緒に居られたけど」
提督「これからはどうなるか分からないからな。用事で他の艦娘が訪ねてくるかもしれない」
榛名「合間を狙います! 早速いいですか? 訪ねて来る前に!」
榛名「榛名は大丈夫なので、何でも申し付けてください!」
提督「はい」
提督(榛名にすることか。何があるかな)
↓2 榛名にすること
提督「前から思ってたけど、榛名のほっぺって柔らかそうだよな」
榛名「え?」
提督「触ってもいい?」
榛名「ど、どうぞ」
プニ
提督「……」プニプニ
榛名(こんなことでいいんでしょうか)
提督「柔らかいな」プニプニ
プニプニ
榛名(熱心ですね)
提督「両手で摘まんでみてもいいかな」
榛名「ふぇ? い、いいですけど」
提督「ありがとう」
プニィ
榛名「ほんはほほへひひんへふは?」
(こんなことでいいんですか?)
提督「何?」プニプニ
榛名「ほんはほほへひひんへふは?」
提督「なんて言ってるか分からない」
榛名(へひほふはふはんへふははふぁいへふは!)
「提督が摘まんでるからじゃないですか」
提督「……ふふ」
榛名「?」
提督「榛名は可愛いな」
榛名「!?」
提督「は……ふぅ……」プシュー
提督「ははは」プニプニ
コンコン
榛名「!!」
提督「おっと、誰か来たな。また後でな」パッ
榛名「は、はい」
――――
榛名(うー、やっぱり一度来ると、次から次へと艦娘が提督のもとへ)
榛名(時間が取れません……)ウズウズ
ガチャ
天龍「んじゃ、また今度お礼するからな!」
提督「いいって言ってるのに」
龍田「お礼したいの♪ 楽しみにしててね~」
スタスタ
榛名(今だ!)
ササッ
提督「うわ!? 榛名!」
榛名「ドア閉めてください! ドア!」
提督「お、おう」パタン
榛名「言った通り、合間を狙って来ました!」
提督「物陰から唐突に現れるのは心臓に悪いからやめて欲しい」
榛名「気をつけます! さあ、もう一度ほっぺをどうぞ!」
提督「へ? それまだ続いてるのか」
途中送信しました
ササッ
提督「うわ!? 榛名!」
榛名「ドア閉めてください! ドア!」
提督「お、おう」パタン
榛名「言った通り、合間を狙って来ました!」
提督「物陰から唐突に現れるのは心臓に悪いからやめて欲しい」
榛名「気をつけます。さあ、もう一度ほっぺをどうぞ!」 ズイッ
提督「へ? それまだ続いてるのか」
榛名「えっ! しないんですか?」
提督「して欲しいの?」
榛名「はい、なんとなく好き……じゃなくて、榛名は大丈夫なので!」
提督(本音を全部言っちゃったよ)
提督「じゃあやろう」プニ
プニプニ
榛名「可愛いですか?」
提督「え」
榛名「ほっぺをぷにぷにされてる榛名、可愛いですか?」
提督「うん」
榛名「♪」
提督(上機嫌だ)
――――
提督「ふぅ……満足した」
榛名「あう、ほっぺたが伸びてしまった感覚が……」スリスリ
提督「本当だ!! 腫れてるぞ榛名!!」
榛名「ええ!? そ、そんな……!」
提督「冗談」
榛名「……」
提督「ごめん、謝る。俺が悪かった」
榛名「すぐに謝ったので許しましょう」
提督(人の嘘ビックリするほど信じるよなぁ)
榛名「こほん。気を取り直して……次は何をしますか? ドンと来いです」
提督「心の余裕ゲージは?」
榛名「その設定は用済みです」
提督(自分で設定って言っちゃった)
↓2 榛名にすること
今日はここまでにします、お付き合いありがとうございます
今回の安価含めてあと3回で終わります
提督「決めた」
榛名「何ですか?」
提督「仕掛けるから、一旦別れようか」
榛名「仕掛ける……?」
提督「榛名を大丈夫じゃなくする秘策だよ。楽しみにしててくれ」
――――
榛名「と、提督は仰っていましたけど」
榛名「一体どんなことをするつもりなんでしょう」
提督「……油断してるな」コソコソ
提督「皐月、手筈通りに頼む」
皐月「任せて!」
スタタタッ
榛名「お腹が空きました……そろそろお夕飯ですね」
榛名「食堂へ行きましょう」スタスタ
皐月「榛名さん!」ササッ
榛名「皐月ちゃん? どうしました?」
皐月「……」
皐月「榛名さんって、かわいいね!」
榛名「え?」
皐月「とってもかわいいよ! 国民的美少女コンテストの優勝を狙えるくらいかわいいよ!」
榛名「あ、ありがとうございます」
皐月「鎮守府に咲く可憐な花、榛名さん! すばらしいね!」
皐月「街中を歩いたら振り向かない男の人はいないよ!」
榛名「は、はあ……」
提督(マズイ、ちょっとやりすぎて戸惑っている)
提督(当初はかわいい攻めして照れさせる予定だったが……ん?)
皐月「なんでそんなにかわいいの?」
榛名「特に何もしてないですよ」
皐月「えー! 何もしてないのにそんなにかわいいの!? すごいなぁ!」キラキラ
榛名「……ふふ」
榛名「えへへ……や、やめてください……榛名以上に可愛い方なんてたくさんいますし……」モジモジ
提督(照れてる)
皐月「ボクの中のかわいいランキングでは、榛名さんが堂々の1位だよ?」
皐月「これはお世辞でも提督に言われたからでも何でもないからね!」
榛名「提督?」
皐月「あ」
提督(皐月、口を滑らせたな)
皐月「あはは……何でもない! 今のは気にしないで!」
皐月「とにかく、榛名さんのかわいさは世界クラスと言ってもいいね!」
榛名「……」
榛名(ははーん、さては……提督の秘策とはこの事ですね?)
榛名(そうと分かれば、榛名は褒め言葉に屈しませんよ!)
皐月「ホントかわいいなー」
榛名「ありがとうございます」
皐月「美容品はどんなの使ってるの?」
榛名「流行りのものを取り入れてるだけですよ」
提督(くっ、やはりバレたか。淡白な反応を心がけてる)
提督(しかしここは押しまくれ)スッ スッ
皐月(了解!)
皐月「榛名さんって天使だよね」
榛名「天使?」
皐月「頭に輪っかをつけて、羽根が生えてても不思議じゃないっていうかさ」
皐月「ダメだ、ボクの言葉じゃかわいさを言い表せない……悔しいな」
榛名「……」
皐月「かわいいっていう言葉じゃ物足りないなんて、すごいよ」
皐月「かわいいのさらに上に、『榛名』っていう単語を作るべきだよね!」
提督(おいおい、またやりすぎてないか?)
榛名「……そ」
榛名「そんな大げさな……」モジモジ
提督(ちょろいぞ榛名)
皐月「かわいいよ榛名さん!」
榛名「そんなことないですって……」モジモジ
皐月「かわいいんだから仕方ないよ!」
榛名「嬉しいですけど……っ」テレテレ
――――
榛名「……」
皐月「なんで榛名さんorzのポーズしてるの?」
提督「皐月のかわいい攻めに屈してしまったからだよ」
榛名「不覚です……!」
皐月「でもね榛名さん、ボクは本当のことを言ってたからね」
皐月「榛名さんとってもかわいいよ」
榛名「照れるのでやめてください、ありがとうございます」
提督「うんうん、榛名はかわいいよな」
提督「けど皐月もかわいいぞ」
皐月「え?」
榛名「……ええ、その通り」スッ
榛名「皐月ちゃんもすごくかわいいです。榛名なんかよりずっと」
皐月「そ、そんなこと……」
提督(逆襲をしてる)
榛名「なんてかわいいんでしょうか。抱きしめたくなってしまいます」
皐月「う、うう……」カァァ
皐月「恥ずかしいからやめてー!」スタタタッ
ガチャ パタンッ
榛名「ちっ、逃げられました」
提督(あとでジュースあげよう)
提督「榛名、また大丈夫じゃなかったみたいだな」
榛名「またって何ですか! 長10センチ砲ちゃんのお世話とか、朝潮ちゃん荒潮ちゃんとのお買いものとか」
榛名「大丈夫なものはありましたからね!」
提督(それ以外はダメだったという自覚があるらしい)
榛名「それ以外はダメなんだな、とか思ってるでしょう」
提督「うん」
榛名「……いいでしょう、潔く認めます。大丈夫じゃなかったのは結構ありました」
提督(知ってた)
榛名「だけど! これからの榛名はスーパー榛名ですよ!」
榛名「どんなことをされても屈しません! 平気、へっちゃら、大丈夫です!」バンッ
提督「そうやって威勢が良くて破れていった戦いは数知れないよな」
榛名「今度こそ大丈夫ですってば! さあ、かかって来てください」チョイチョイ
提督(指をくいくいやってる)
↓2 榛名にすること
提督「よし、今回はちょっと体を動かすか」
提督「スカートのままじゃ動きづらいと思うから、これに着替えてくれ」
榛名「えっ」
榛名(何をするんでしょうか)
――――
榛名「……」
提督「執務室の床にマットを敷いた。俺と榛名も柔道着に着替えて、準備完了」
榛名「あの、何をする気ですか」
提督「今から榛名に、柔道の色んな寝技をかけてみる」
榛名「寝技を!?」
提督「大丈夫かどうかハッキリするだろう?」
榛名「はい……でも寝技をかけられるんですか……」
提督「安心してくれ、手加減はする」
榛名「……」
提督「まあ怖いならやめるけど」
榛名「!」
榛名「怖くないですよ? ただ、寝技をかけられたら痛そうな演技をしようか迷っていたんです」
榛名「暇であくびをしてしまうと、提督が可哀想ですからね!」
提督「演技はしなくていいよ。始めようか」
榛「オス! いつでもどうぞ!」
提督「そうだな、まずは腕ひしぎ十字固めをやるか」
榛名(痛そうな名前……!)
提督「横になって」
榛名「えっ」
提督「マットの上に寝て」
榛名「……」ボフッ
榛名「わ、ふかふか」
提督「明石に作ってもらった衝撃を吸収するマットだ。怪我のリスクが減る」
提督「横になった榛名に、俺が馬乗りになる」グイツ
榛名「!!」
榛名「……」ドキドキ
提督「両足で榛名の右腕を挟み」ガシッ
榛名「ぐえ」
提督「伸ばしながら後ろに転がる。この時できるだけ背中を浮かせる」ゴロンッ
榛名「きゃうっ!?」
提督「そして自分のヘソを前に出す感じで、榛名の腕を伸ばすと……」クイッ
榛名「ひうっ! 痛たたたた!」
提督「最小限の力だぞ」
榛名「あ……本当だ、あんまり痛くなかったです」
提督「ちょっとずつ強くするぞ」ググ…
榛名「みぎゃあ! 痛いですっ!」
提督「聞いたことのない声を発したな」ググ
榛名「痛いって言ってるのにー! ロープ! もしくはタオルを!」バンバン
提督「まだほんの少しだぞ。大丈夫じゃない?」
榛名「大丈夫じゃないです!!」
パッ
榛名「はぁ……はぁ……」
提督「あっさり屈したな」
榛名「はぁ……いえ……」
榛名「今のは演技です」フゥ
提督「へ?」
榛名「見事なものでしょう! 提督はまんまと騙されたわけです!」
榛名「あんなのちっとも痛くないですよ?」エッヘン
提督「……」
提督(こういうところがあるから、からかいたくなるんだよな)
提督「じゃあ次は三角絞め。膝立ちして」
提督「膝立ち? こうですか」スッ
榛名「オッケー。俺はその榛名の前に座って、榛名の柔道着、胸の部分を持つ」グイッ
榛名(また近い!)ドキドキ
一時中断で、23時過ぎから再開します
提督「そのまま引っ張って相手を引き込む。この時できるだけ上体を起こしておく」ググッ
榛名(顔が目の前にっ!)ドキドキドキ
提督「からの、榛名の首を右足で挟み」ガシッ
提督「左足で右足を挟めば形は完成。あとは絞めるだけ」ググッ
榛名「痛たたたた!! 榛名は大丈夫じゃないです!!」
提督「即アウトかよ」パッ
榛名「ぜぇ、ぜぇ、残念でしたね。これも演技ですよ」
提督「はいはい」
榛名「何ですかその嘲笑じみた感じは! 本当に演技だったんですからね!」
榛名「次はどんな技ですか? 早くかけてください!」
提督(チャレンジ精神は買うんだけどな)
――――
榛名「」チーン
提督(袈裟固め、横四方固め、縦四方固めなどやったが、榛名は全部アウトだった)
提督(艦娘とはいえ、女の子に技かけはやめた方がよかったか?)
榛名「……ズルいです」
提督「?」
榛名「提督ばかりズルいです! 榛名に技をかけてばかり!」
提督「だってそういう趣旨だろ」
榛名「榛名も技をかけさせてください!」
提督「ええ……いいけどできるの?」
榛名「雰囲気でやってみます」
提督(これ技をかけられないやつだな)
提督「好きにしてくれ」
榛名「では、まず横になってください」
提督「はい」スッ
榛名「えっと……じゃあ、提督の胸辺りに座ります」ムギュッ
提督「うん」
榛名「提督の右腕を持ち上げて、しがみつきます」ムギュッ
提督「ほう」
榛名「それから……んーと……」
榛名「横に倒れます」パタンッ
提督(全然決まってない。後ろに倒れて腕を引っ張るとかすればまだ良かったのに)
榛名「そして腕を曲げる! どうですか? 痛いですか?」ググ…
提督(可動域内なんだけどな)
提督「ぐあっ! やめてくれ榛名!」
榛名「ふふ、どうやらオリジナルの技を生み出してしまったようですね」
榛名「それそれ」グイグイ
提督「痛い痛い!」
榛名「やめて欲しいですか?」
提督「頼むよ、かなり痛いから」
榛名「いいでしょう」パッ
提督「ふぅ、助かった」
榛名「……大丈夫ですか? ちゃんと動かせますか?」サワサワ
提督「心配しないで、平気だから」
榛名「よかったです! やりすぎてお怪我をさせてしまったらどうしようかと……」
提督(いい子だ)
ナデナデ
榛名「何故頭を撫でるんです?」
提督「なんとなく」ナデナデ
――――
提督「――あー、やっと書類の片づけが終わった」
提督「もう21時か……いや、まだ21時というべきか。榛名と色々あったからな」
ガチャ
榛名「お疲れ様です提督! ココアを淹れてきました!」
提督「おお、ありがとう」
提督「もうチャレンジはいいのか?」
榛名「提督もお疲れなので、あと1回だけにしておきます」
提督(そこは『もういいです』じゃないんだな)
榛名「ココアを飲み終わったら、チャレンジいいですか?」
提督「いいよ」
榛名「本当に本当の今度こそ、大丈夫だと言うことを証明してみせるので」
提督「頑張れ」
榛名「はい!」
↓2 榛名にすること
今日はここまでにします
書き溜めて明日投下します
提督「……」
榛名「フリーズしてますよ提督、考え中ですか?」
提督「ああ、でも決まったよ。榛名にすることが」
提督「ずばり」
榛名「ずばり?」ゴクリ…
提督「朝潮、荒潮たちとお出かけin浅草」
榛名「浅草へお出かけ?」
提督「実はさっき朝潮、荒潮に頼まれたんだ。三越での買い物が楽しかった、また4人でどこかへ出かけたいって」
提督「それで話は進んで、『浅草巡りしたい』ってなってさ」
榛名「なるほど……」
提督「どうだ? 大丈夫か?」
榛名「もちろんですよ! 榛名は大丈夫です!」
榛名「ということは、今日はチャレンジしないんですね」
提督「だな、1週間後くらいかな。予定は大丈夫か?」
榛名「はい! 楽しみにしてますね!」
――――
(当日)
朝潮「今日はよろしくお願いします!」ペコリ
榛名「こちらこそ!」ペコリ
荒潮「改めて、荒潮たちの頼みを受け入れてもらってありがとう♪」
榛名「榛名も今日この日を待ちわびていましたから!」
提督「みんな忘れ物はないか?」
朝潮「大丈夫です!」
荒潮「もう、遠足じゃないんだから」
提督「それもそうだな」ハハ
榛名「では出発しましょうか!」
――――
提督「みんなは浅草行ったことあるか?」
榛名「榛名は姉妹で何度か」
朝潮「朝潮も姉妹で一度だけ」
荒潮「同じく」
提督「そうか、じゃあある程度は見て回ってるんだな」
荒潮「花やしきでほとんど時間を費やしたから、そんなに見てないわ~」
荒潮「あっ。花やしきで思い出したけど、お化け屋敷で朝潮姉さんが…」
朝潮「だ、だめ!!」ガバッ
荒潮「もごもご」
榛名「ど、どうしたんです?」
朝潮「何でもないです」
提督「気になるな」
朝潮「気にしないでください……」カァァ
提督「分かったよ。だから荒潮の口を塞がないでやってくれ」
朝潮「絶対に言わないでね」
荒潮「」コクコク
朝潮「よし」パッ
榛名(お化け屋敷で何が起きたんでしょうか)
提督(隙を見て荒潮に聞いてみるか)
――――
提督「電車に揺られて到着! 浅草といえば、まずはここだよな」
榛名「雷門ですね!」
朝潮「確か一度火災で焼けてしまったんですよね。約100年の時を経て再建されたんです」
提督「朝潮は物知りだなぁ」
荒潮「前行った浅草観光の時に、インターネットでものすごく調べてたわよねぇ」
朝潮「うっ」
榛名「分かります! 楽しみすぎて調べちゃいますよね!」
朝潮「は、はい……せっかく行くので、色々調べたいなと思って」
荒潮「前日の夜は目が冴えて眠れなかったのよね~」
朝潮「それは言わなくていい情報!」カァァ
提督・榛名(可愛い)
――――
提督「いやー、休日は混んでると踏んで平日に来たんだけど混んでるもんだな」
朝潮「仲見世通りは90以上ものお店が並んでますからね。外国の方にも人気のスポットです」
榛名「はぐれないように手を繋ぎましょう」
荒潮「は~い」ギュッ
朝潮「司令官は?」ギュッ
提督「すぐ後ろからついて行くよ。気になる店があったら入ってくれ」
――――
榛名「んー! このどら焼き美味しいです!」
提督「ふわふわだよな。こっちの揚げまんじゅうも美味いぞ」
荒潮「食べさせて~」
提督「はい」スッ
荒潮「あーん」パクッ
榛名・朝潮「!?」
荒潮「美味しい~♪」
提督「だろ?」
榛名「……提督、榛名も食べてみたいです」
提督「え?」
朝潮「あ、朝潮も食べてみたいです!」
提督「分かった分かった。ほら」スッ
――――
榛名・朝潮「……」ムスッ
提督「なんで不機嫌?」
荒潮「司令官が食べさせてあげなかったからよ~。手渡しするんだもの」
提督「それだけでか」
榛名「お土産の雷おこし、食べさせてくださることを要求します」
朝潮「朝潮は別にいいですけどね……」
提督「帰ったらな。えっと、ここが浅草神社だっけ?」
朝潮「はい。浅草神社のご利益は、心で強く願えば叶う『心願成就』というもので」
朝潮「つまり願ったものは何でも叶ってしまうんですよ」
提督「それはすごい」
榛名(艦娘のみんな、妖精さん、そして提督といつまでも一緒にいられますように)
朝潮(龍驤さんのおっぱいが大きくなりますように)
荒潮(ここにいるみんなの願いが叶いますように)
提督(と荒潮が考えていそうなので、荒潮や朝潮、榛名、艦娘たちに幸福が訪れますように)
提督(あと健康な体でいられますように。&金持ちになれますように。プラス…)
荒潮「司令官、祈ってる時間が長いわね」
提督「!」
朝潮「欲望にまみれてますね」
提督「だ、だって心願成就なんだろ?」
朝潮「神様も良く深い人間には厳しい目で見るかもしれませんよ」
提督「分かったよ。じゃあ最初の願いだけでいいのでお願いします」
榛名「最初にどんなお願いを?」
提督「秘密だ」
荒潮「え~」
提督「知りたいか? ならみんなも俺に教えてくれないとな」
朝潮「なっ!? なんてことを聞いてるんですか!」
提督「ええ!?」
榛名(朝潮ちゃんは一体何をお願いしたんでしょう……)
――――
榛名「花やしきに来ました! 2人は一度来てるんですよね?」
朝潮「はい」
荒潮「たくさん遊んだ覚えがあるわ~」
提督「まずはどれに乗る? 絶叫系がいいな」
榛名「ふふ、提督ったらはしゃいじゃって」クスクス
提督「遊園地なんて久しぶりだからつい」
荒潮「絶叫系がいいならローラーコースターに乗りましょう」
提督「ジョットコースター?」
朝潮「そうです。昭和28年に作られた歴史の長い乗り物ですよ」
短いですがここまでにします…
明日で終わる予定です
荒潮「この前これに乗った時、朝潮姉さんとっても可愛い悲鳴を出してたわよね~」
朝潮「荒潮! これ以上朝潮に関する情報を暴露するのは禁止!」
提督「可愛い悲鳴か……期待しておこう」
朝潮「ガッカリさせてしまうと思いますよ。すでに乗ってますし攻略済みですからね」
榛名「乗るんですか? 無理はしないでくださいね」
朝潮「大丈夫です」
提督(大抵こういう時は……)
――――
朝潮「にゃあーーーっ!!」
提督(フラグ回収)
榛名・荒潮「きゃー!」
提督(2人は楽しそうだな)
――――
朝潮「……」
榛名「大丈夫ですか?」
朝潮「はい」
提督「にゃぁぁぁとか言ってたな」
荒潮「可愛い♪」
朝潮「うぅ……」カァァ
朝潮「も、もうジェットコースターの話はやめましょう! 次は何に乗りますか?」
榛名「メリーゴーランドとかどうでしょう!」
荒潮「いいわね~」
提督「よし、行こうか」
――――
榛名「提督ー!」ヒラヒラ
朝潮「あはは……」ヒラヒラ
提督(楽しそうに手を振ってる。スマホで撮っておくか)パシャッ
荒潮「朝潮姉さん恥ずかしそうに笑ってる」
提督「堂々と楽しんでもいいのにな。荒潮は乗らないのか?」
荒潮「前回来たとき、大潮姉さんに付き合って充分乗ったから」
提督「なるほど」
提督(……今が聞くチャンスかな)
提督「ところで、ここのお化け屋敷についてなんだけど」
提督「朝潮に何が起きたのか教えてくれるか?」
荒潮「絶対に言わないでって口止めされたから~」
提督「クレープ」
荒潮「イチゴチョコクリーム」
提督「了解」
荒潮「取引成立ね♪ まあそんなに大げさな事じゃないんだけど」
荒潮「朝潮姉さん、始終怖がってて姉妹にしがみついてたの。入口から出口までずっと」
荒潮「涙目になって、『離さないでね?』とか『お化け怖いよぉ』とか」
荒潮「いつもの真面目な雰囲気とは違う可愛らしい様子だった」
提督(見たかった)
荒潮「でも出口を抜けたら『ふーん、こんなものね』って強がっちゃって」クスクス
提督「可愛いな」
朝潮「……」
朝潮(何か話してる。ひょっとして……)
――――
榛名「あー、満喫しました!」
提督「乗ってる間、笑顔が絶えなかったな。はいクレープ」スッ
榛名「わ! ありがとうございます!」
提督「朝潮も」スッ
朝潮「ありがとうございます」
朝潮「……荒潮」
荒潮「何かしら~」モグモグ
朝潮「さっき提督と何を話してたの?」
荒潮「榛名さんと朝潮姉さんが親子みたいね~って」
榛名「親子?」
荒潮「ね、司令官」
提督「ああ」
提督(確かにその話はしたな)
朝潮(なんだ……私の思い過ごしか)
榛名「お、親子ということは、榛名がお母さんに見えたということですか」
榛名「まだそんな年齢じゃないのに……」
荒潮「若妻って言葉があるじゃない、ママ」ギュッ
榛名「!」
荒潮「なんてね♪」
榛名「……」
榛名(ママ呼び、ちょっといいかも)
榛名「榛名がママということは、提督がパパですか?」
提督「え?」
荒潮「そうね~、周りからはそう見えてるかも」
荒潮「パパ♡」
提督「!!」
提督(何だこの言い表せない不思議な気持ちは)
榛名「じゃあ朝潮ちゃんも、娘ですね」フフ
朝潮「へ?」
榛名「ママって呼んでみてください! 一度でいいので!」
朝潮「ま……ママ」
榛名「なあに?」ニコッ
朝潮「!」
朝潮(榛名ママ……)
提督(なんだこの流れ)
――――
榛名「次はあのクルクル回る乗り物にしましょう!」
荒潮「また絶叫系ね~」ギュッ
朝潮「怖そう……」ギュッ
提督(心なしか3人がもっと仲良くなってる気がする。手も自然に繋いでるし)
榛名「あなた! 早く乗りましょう!」
提督(あなた!? 演技にノリノリか榛名!)
荒潮「パパ~」
朝潮「早くしてパパ」
提督(朝潮まで!)
提督(……悪くはないな)
提督「今行くよ」スタスタ
――――
荒潮「ジャンボメロンパン、美味しい♡」モフモフ
朝潮「外はかりかり、中はふわふわ」モフモフ
提督(1つを半分に分けて食べてるのが微笑ましい)
榛名「一生懸命食べてるのが可愛いですね、あなた」
提督「まだその呼び方なのか」
榛名「嫌ですか?」
提督「嫌ではないけど……」
朝潮「あの、そろそろ帰宅時間ですよね」
荒潮「そうね、次の観光地で終わりかも」
榛名「時間経つの早すぎです……」
提督「また来ればいいじゃないか。今日行くことができなかった場所を回ろう」
朝潮「賛成です! 浅草の次は、北海道に行ってみたいですね」
荒潮「私は沖縄ね~」
榛名「海外とかどうでしょう!」
提督「みんな話が飛躍しすぎだ」ハハ
――――
榛名「スカイツリー、大きいですねー」
提督「さすが日本で一番高い建築物だなぁ」
朝潮「こんなに近くで見るの初めてです」キラキラ
荒潮「前回は来れなかったしね~」
提督「さて、昇ってみようか」
榛名「階段ですか?」
提督「まさか」
荒潮「景色を楽しむ前にへとへとになっちゃう」
榛名「で、ですよね。東京タワーに昇った時は階段だったので……」
提督「姉妹の観光で?」
榛名「はい。上に到着した時は達成感があったんですけど、その日は猛暑で」
提督「うわ、それはヤバいな」
――――
榛名「わわっ!」
荒潮「壮観ね」
朝潮「……」キラキラ
提督「夜になると、建物の光がすごく綺麗なんだよ100万ドルの夜景ってやつ」
荒潮「まだ夕方だし、夜景はお預けね~」
朝潮「司令官」
提督「ん?」
朝潮「メロンパンを食べてる時の言葉、必ずですよ」
提督「またみんなでって約束か。もちろんだよ」
榛名「それで浅草を堪能したら、次は温泉旅行ですね」
荒潮「お弁当を持ってピクニックもいいわね」
朝潮「海水浴もありですよ!」
提督「またこのパターンか……」ハハ
――――
――――――
――――――――
(その日の夜)
提督(ふぅ、久々にあんなに歩いたな)
提督(この頃運動をサボってたし、ツケが回ってきそうだ)
コンコン
提督「どうぞ」
榛名「失礼します」ガチャ
榛名「提督、ココアを淹れてきました」
提督「ありがとう」
提督「今日はどうだった?」
榛名「とても充実した時間を過ごせました!」
榛名「鎮守府に帰ってきてからも、2人と話で盛り上がってしまって」
提督「そうか……」
提督「体は大丈夫か?」
榛名「へ?」
提督「歩き疲れてない?」
榛名「ええ、日頃訓練で鍛えているので」
提督(やっぱ俺だけか……)
榛名「……」
榛名「提督、本当にありがとうございます」
提督「何が?」
榛名「榛名のワガママにお付き合いしてくださったじゃないですか」
提督「ああ、いいんだよ。提エネが必要なんだろ?」フフ
榛名「はい。定期的に摂取しないと寂しくなってしまうので」
榛名「……あの、えっと……」モジモジ
榛名「提督、お願いがあるんです」
提督「?」
榛名「もし、提督さえよければ……」
榛名「またこうして、榛名にお付き合いしていただけないでしょうか」
提督「大丈夫チャレンジにか」
榛名「そうです!」
提督「一応これからは全艦娘と毎日接するつもりなんだけどな。榛名にも当然」
榛名「それは嬉しいんですけど……榛名の提エネの貯蓄量は、通常の2倍くらいありまして」
榛名「もっと提督とお話したり、戯れたいんです!」
提督(戯れって)
榛名「ダメならいいんですけど」
提督「いいよ」
榛名「!!」
提督「ただ俺も仕事とか用事があるから、相手できるかどうかはその時次第だけど」
榛名「それでもいいんです! ありがとうございます!」
榛名「では、今時間は大丈夫でしょうか」
提督「今? 大丈夫チャレンジするの?」
榛名「今回は一味違います。榛名へのチャレンジではなく、提督へのチャレンジです」
榛名「榛名が提督に色々仕掛けるので、大丈夫かどうか判断してください」
提督「はあ……まあいいけど、今日は疲れてるから…」
榛名「ご安心を。榛名が今考えているのは、マッサージです」
提督「マッサージ……?」
榛名「疲れを少しでもとってもらいたいという、榛名なりの計らいです」
榛名「ささっ、寝室へ行きましょう」グイッ
提督「寝室!? そこのソファーじゃダメなのか」
榛名「はい♡」
提督「あれ。今の返事、語尾にハートマークついてなかった?」
榛名「気のせいですよ。さあ、誰かに見られないうちに」グイグイ
提督「なんで隠密行動なんだ! ちょっ、引っ張るなって!」
提督(この後、俺は榛名にめちゃくちゃマッサージされた)
提督(提督は大丈夫じゃなかった)
おわり
お付き合いありがとうございました
榛名は可愛い
このSSまとめへのコメント
読んでて幸せになった
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