山風「……ねえ、海風姉」

海風「どうしました？山風」

山風「お昼…食べてからずっと抱っこされてる」

海風「ふふっ♪山風は暖かいですね。海風が作ったお昼は美味しかったですか？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

山風「うん……それで、海風姉。どうかしたの？」

海風「そうですね……今日は何もない日なので山風の事を構おうかと思いまして」

海風「もしかして、海風に抱っこされるのは嫌だった？」ｼｭﾝ

山風「えっ！？あっ、い、嫌じゃないっ！……好き、だけど…」

海風「！」ﾊﾟｧｧ

海風「えへへっ♪そうですか♪」ﾓｷﾞｭｯ

山風「う、海風姉っ」///

海風「……こうして二人で過ごす時間なんて着任してからなかったもの」

山風「海風姉？」

海風「海風や江風に涼風、それにみんなが山風の事を待っていたんですから」ｷﾞｭ

山風「……うん」

山風「…海風姉。遅くなって…ごめん、なさい」

海風「山風が謝る事なんて無いですよ。こうしてまた２４駆が集まっただけで十分幸せだから」

山風「あたしも…また、みんなに会えて…良かった」ｷﾞｭ

海風「もうっ、山風は甘えん坊さんですね♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

山風「ひゃっ！く、くすぐったいよぉ」

海風「♪」ｷﾞｭｰ

山風「……あ、あのね」

海風「どうしました？」

山風「海風姉。あたしね…」

海風「山風？」

山風「もう、沈みたくない。誰もいない…暗い海はもう…見たく、ないの」ｷﾞｭｯ

海風「山風…」

海風「大丈夫。山風一人には絶対にさせないから」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

山風「うん……だから…」

山風「もう手を離さないでね、帰ってくるから」

―――
――
海風（あれから静かですね）

海風「山風？」

山風「……」

海風「や、山風？」

山風「……」

海風「あらら？もしかして…寝ちゃった？」

ｶﾞﾁｬｯ

江風「たっだいまーっ！」

海風「か、江風！？しっー！」

江風「えっ？」

山風「すぅ…すぅ…」Zzz

江風「山風の姉貴寝てるのか？」

海風「ついさっきね」

江風「なんだよ、せっかく姉貴たちと涼風で間宮に行こうって思ったのに」

海風「そうなの？」

江風「おうよ。さっき涼風に会って話してたらそうなってさ」

海風「残念だけどまた今度にしましょうか」

江風「ちぇー」

山風「……う、うぅん」

山風「もう、はなさ…ない…」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

江風「これって寝言か？」

海風「そう、みたい？」

海風・江風「……」ｸｽｯ

江風「ったく。分かってるよ。姉貴の事は江風達が守ってやるさ」

海風「ええ。だから安心してね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

山風「すぅ…すぅ…」Zzz