提督「やばい…また眠い…」【艦これ】 (26)
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提督「やばい…眠い…」【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477395227/)
けど前の話とは全く関係ないです
もう一つネタ思いついただけです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477494852
提督(うーん…うう…)
提督(まただ…また寝不足だ…眠い…)
提督(今から作戦会議があるって言うのに…ふぁ…)
提督(資料を作るのに手間取っちゃって、徹夜したらこの有様だよ…)
提督(どーして俺ってこう上手く時間管理ができないのかな…)
提督(…zzz)
長門「提督」ガチャ
提督「!」ビクッ
長門「会議の時間だ。ミーティングルームへ行こう」
提督「ああ…今行く…」
赤城「それでは、北方海域戦闘哨戒についての作戦会議を始めます」
赤城「この作戦の進行ルートには、重巡・戦艦などの大型艦を中心とした編成で北方棲姫を迎え撃つルートか、あるいは素早い水雷戦隊で敵機を掻い潜って敵陣に進行するルートの2つの案が出ており…」
赤城「いずれにせよこれは激戦は避けられない作戦と思われ、それから…」
提督(…うー、はぁー…)
提督(話が全然頭に入らねぇ…ダメだぁ…)
提督(でも起きてないと…提督が作戦会議中に寝たら皆から白い目で見られそうだし…)
提督(とにかく俺はこの会議が早く終わるのを耐えることしかできないか…)
赤城「ではこれについて何か意見があれば…」
長門「私は大型艦ルートに賛成だ。高い打撃力を用い短期決戦で作戦に臨みたい」
川内「私は水雷戦隊の方がいいと思うなぁ…駆逐艦が活躍できる数少ない作戦だし、資材の消費も少ないよ」
妙高「私は大型艦で行きたいですね」
吹雪「いやいや水雷戦隊で行きましょうよ!」
アイオワ「やっぱり高火力で行きましょ!てか私にも出番よこせー!」
大和「出撃させてー!」
夕立「駆逐艦の水雷戦隊で素敵なパーティしたいっぽい!」
叢雲「たまには暴れてやりたいわ!」
提督(…うわちゃー…会議が踊る踊る)
提督(しまったな、今日の会議は長引きそうな予感だ…)
提督(最後まで起きてられるかな、俺…)
提督(あ、そうだ。そういえばミントガム持ってきたんだった)
提督(こいつを噛んで、眠気を誤魔化そ…)
提督(あれ…手が滑ってなかなか包みを開けない…)ゴソゴソ
長門「私はこの作戦で一番大切なのは北方棲姫に会うことだと思う。奴に会わなくてはこの作戦は成功とはいえない」
川内「いや北方棲姫には会わない方がいいよ。あいつ強いから被弾がこわいし…」
長門「それは水雷戦隊でリ級やヌ級に会うのにも言えることだろう。大丈夫だ、我々に任せろ」
川内「うーん…でも…」
利根「…会議、なかなか終わりそうにないのぅ、筑摩」
筑摩「我慢してください姉さん。きっともうすぐ終わりますから」
利根「難しい話はきらいなのじゃ。何か退屈しのぎの道具でも持って来ればよかったのぅ…何かポケットに入っとらんか…」ゴソゴソ
利根「…おぉ!ポケットに飴が入っていたぞ!これをなめれば多少気は紛れるな!」
利根「ほれ、お前もどうじゃ筑摩よ」ペロペロ
筑摩「あ、ちょっと姉さん。今は会議中…」
長門「ん…?おい!利根!!」ギロ
川内「ちょっと!何食べてるんですか!!」ギロ
利根「へ?」
提督「?」
長門「お前はふざけているのか」
利根「!?」ビクッ
川内「今は真面目な作戦会議中なんですよ。なのに一人だけ勝手に飲食なんてどういうことですか」
利根「うえ…?いや、我輩はただ…」
長門「利根。やる気がないなら出ていけ」
川内「いいんですよ別に。部屋でアメなめてても大丈夫です」
利根「えっ…その…すまぬ…」
利根「…ちっ、筑摩ぁ…」エグエグ
筑摩「ごめんなさい長門さん、川内さん!私も姉さんによく言っておきますから…」
提督(うわぁ、危なかった…!俺もガムを食ってたら…!)
提督(こ、こわいよ…)ガクガク
長門「だから北方棲姫にだな!あいつがこの作戦のカナメなんだ!」
川内「いーや水雷戦隊で!私たちならやれます!」
提督(頼みの綱のミントが食べれないなんて…)
提督(こうなったら自力で起き続けるしか手はないのか…)
提督(でも目を開け続けるのはつらいよ…眠いよぉ…)
提督(うう…ちょっとだけ…ちょっとだけ目を瞑るくらいなら大丈夫かな…)
提督(…すぅ…)ウトウト
提督「」
提督「…」ハッ
提督「…z」
提督「!」ハッ
提督(だ、駄目だ。目を瞑ってしまうと意識が途切れ途切れに…!)
提督(えっと、とりあえずいつでも会議に入れるよう、とにかく川内と長門の会話に耳を傾けて…)
長門「川内!水雷戦隊では無理がある!お前はわかっているだろう!危険性的に考えても水雷戦隊であの海域に行くのは危険だ!」
川内「わかってるよ!けど私、駆逐の皆と訓練がんばったんだよ!その成果を見せるためにやり遂げたいの!」
長門「何を言ってる!そもそもお前はなぜそこまで駆逐艦に拘るんだ!」
川内「あの子たち、いつも艦隊の雑用仕事ばっかりなんだよ…!輸送や攻撃援助ばかりで…!本当は前線でもっと戦うのが好きだって、長月ちゃんとか菊月ちゃんが言ってるの知らないの!?こういったチャンスくらい活躍させてあげたっていいじゃない!」
長門「うぐ…その気持ちは分かるが…しかし駆逐艦と軽巡だけという脆い編成で敵の中に突撃なんて!そんな危険を、お前は冒すというのか!」
川内「傷ついたって別にいいじゃん!戦いなんだから!絶対に作戦成功させてみせるんだから!
提督(…やばいよやっぱり意識が途切れるから話が頭に入らない!いま何の話してんの!?)
提督(ところどころの記憶が無いけど…何とか話を…!)
提督(えっと、今の会話はどんな話だっけ…?)
長門「川内!………お前は………性的に考えて………危険だ!」
川内「わかってるよ!けど私、駆逐の皆と…………ヤり…たいの!」
長門「何を言ってる!…お前はなぜそこまで駆逐艦に拘るんだ!」
川内「………よう……じょ………好き…!………長月ちゃんとか菊月ちゃん………っていい…!」
長門「その気持ちは分かるが………駆逐艦………を、お前は犯すというのか!」
川内「…別にいいじゃん!………」
提督(…んんん!?)
長門「く…確かにお前の言うことも一理ある」
長門「私にはこの結論は決められん。提督の意見を聞こう」
長門「提督よ、お前は川内の意見をどう思う?」
提督「そんなのダメに決まってるだろ!?」
川内「えっ即答!?」ガーン
川内「な…なんで!?なんでなの、提督!!」
提督「駆逐艦の奴らは艦娘とは言えどもまだまだ子供だ。そんな危険なことをさせる訳にはいかない!」
提督「川内はお前のことしか考えてなさすぎる!もう少し自制してくれ」
川内「えっ…あ…う…」
川内「ごめん…冷静になって考えてみたら、一番戦果を焦ってたのは私だったのかも…」
川内「なのに私は私の基準で話して…勝手なことばかり言って…本当にごめんなさい…駆逐艦の皆…」
吹雪「いえ!私だって気持ちは川内さんと一緒ですよ!」
睦月「また次の機会もあります!次こそ活躍しちゃいましょー!」
川内「みんな…ありがとう…」ギュッ
長門「ふっ…やはり川内の言う通り水雷戦隊の皆はいい関係を結んでいるな。流石の私も心が少し動いてしまったよ」
提督「え?いい関係?どゆこと?」
提督(まあいっか。とりあえずこの場は乗り切ったぞ…)ウトウト
赤城「では北方棲姫のいる場所を突破する作戦に決まりましたが…ご存知北方棲姫は非常に強力な敵です」
赤城「やみくもに突入しては返り討ちにあう可能性もあります。そこで対策を練りましょう」
赤城「何か案がある人は?」
霧島「はい、三式弾で潰す…これです!」
霧島「これがあれば北方棲姫は一捻りです!私の計算によりますと重巡と戦艦に三式弾を積めばきっと簡単に落とせるでしょう!」
長門「いや、あくまで目的は北方にいる敵の本陣を叩くことだから何も北方棲姫を潰す必要はない…下手に潰そうとすると無駄に弾薬を消耗するリスクもある」
長門「徹甲弾で浮遊要塞のみを潰し武装解除を狙おう。別に北方棲姫は傷つけなくてもいい」
金剛「あえての缶積みで敵の猛攻を避けるなんてどうデース?」
古鷹「いや、ここはバルジで…」
ワイワイ ワイワイ
提督(うううっ…まだ会議は続くんだ…)
提督(でもなんか今は皆勝手に会議進めてくれてるみたいだし…俺はまたちょっとくらい寝ててもいいよね…)
提督(大丈夫…頭だけ起きてりゃだいじょぶ…)ウトウト
提督(…zzz)
霧島「三式弾ー!」
金剛「タービンデース!」
古鷹「バルジー!」
長門「ふむ…見事に案が分かれてしまったな」
長門「私としては三式弾ではなく徹甲弾を推したいのだが…戦術に最適解というものは存在しない」
長門「ここは我々の指揮官である提督に何か案を出してもらおうと思う。提督、お前の意見をを求めよう!」
提督「」
長門「…提督?」
提督「」zzz
長門「あぁ…」
長門(なるほど…腕組みして俯くほどこの作戦を深く考えてくれているのか)
長門(全くお前には頭があがらんな。本当に尊敬するよ)
提督「」ムニャムニャ
長門「…」シミジミ
提督「!」ハッ
長門(お…目が開いた。答えが出たようだな)
長門「待っていたぞ!提督、お前はどう思っている?」
提督「!?」
提督(何が!?)
提督(やっべー!完全に寝てた!何の話してるのか全然わからん!)
提督(いや考えろ…この場にふさわしい答えを…!長門は今、どんな解答をもとめている?)
提督(とりあえずそれっぽいことを…!えっと、さっきまでルート決めの話をしてたから、次の話は…)
提督(そうだ!きっと出撃の編成決めをしてるんだ!そうに違いない!)
提督(と、なると…ここで俺が言うべきセリフは!)
提督「少なくとも長門だな」
長門「お前ならそう言うと思ったよ」ニコッ
提督(やっぱ長門は外せないよな。なんだかんだで一番頼れる戦力だし)
提督(長門も満足そうだしこれが正しい答えだったんだな…よかった、ふわぁ…)ウトウト
提督(あ…安心したらまた眠たく…)
提督(…zzz)
金剛「oh、長門の意見を採用デスか!?」
霧島「北方棲姫相手に三式弾は必要ない…ですって!?」
大和「そうかつまり…北方棲姫は敵とはいえ子供、過剰に痛めつける必要はない、と提督は言いたいのですね!」
アイオワ「なんて人道的で優しい提督なの!さすがジャパニーズは魅力的だわ!」
ウォースパイト「しかし北方棲姫は非常に強力な敵…三式弾で徹底的に潰した方が我々の被害は抑えられるのでは」
長門「いいや違う。あいつがそう言ってくれたのはきっと私たちを心の底から信頼してくれているからなんだ」
長門「日々の鍛錬を積んだ私たちならば北方棲姫の猛攻を抜けられる…あの男はそう思っているのだろう」
長門「ならば我々はその信頼に応えようではないか!北方棲姫を切り抜け、提督に勝利の一報を聞かせてやる!」
ウォースパイト「Oh…I see」
赤城「提督…あなたはそこまで私たちに信用を!」
川内「へぇー!提督も珍しくいいこと言うじゃん!」
提督「…」コクッコクッ
金剛「テートク頷いてるデース!」
大和「やっぱりそういうことだったんですね!流石です!」
川内「ちょっとー!そこで謙虚な反応したらかっこよかったのにー!」
提督(…zzz)
長門「これで、作戦はすべて決まったな…!」
川内「だね…いってらっしゃい、長門さん」
長門「では行くぞ!」
長門「北方AL海域!出撃する!!」
長門「抜錨っ!」ザパッ
~~~
提督「うう…ふわぁ…」
提督「ちょっと寝てしまったな…まぁそのおかげで頭すっきりしたけど」
提督「結局会議どうなったんだっけ…眠すぎて全然覚えてないや…」
長門「艦隊帰投だ」
提督(長門…あ、思い出した。北方海域への作戦立ててたんだっけ)
提督「お疲れさん。戦果はどうだった?」
長門「それは報告書に書いたぞ。読んでくれないか」
提督「あぁ、うん」
【北方AL海域 戦果】
北方棲姫の猛攻により、長門、赤城、その他2隻が大破
北方棲姫には一切の被害を与えず
提督「!?」
長門「…」ボロッ
提督(な、なんでこんなことに!?)
提督(ごめんみんな…!俺がまじめに会議に参加してればこんなことには…!)ズーン
長門(すまん提督…!お前の声に応えられなかったぞ…!!)ズーン
おしまい
依頼出してきます
おやすみなさい
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