吹雪「第五遊撃部隊と2人で映画を作った」 (22)
(劇場版要素は)ないです
キャラ崩壊注意
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瑞鶴「映画?」
吹雪「はい!今朝司令官からこんなチラシを貰ったんです」
瑞鶴「『カソヌ国際映画祭、あなたの力作お待ちしております』最優秀賞は……賞金100万円!?」
金剛「cinemaを作るだけでmoneyデスカー」
北上「面白そうじゃん、やってみよーよ。ね?大井っち」
大井「北上さんがいいと言うのなら」
大和「映画作成…とても面白そうです!」
大鳳「賞金が出るのなら、やってみる価値はありそうね」
吹雪「加賀さんはどうですか?」
加賀「ご飯が食べられるなら構いません」
吹雪「じゃあ決まりですね!」
北上「100万円かぁ…新しい魚雷が欲しいなぁ」
大井「私は等身大北上さん人形を…」
大和「ご飯!ご飯です!」
加賀「ご飯は譲れません」
金剛「おニューのTea setを買いマース!」
瑞鶴「まだ何も決めてないのにもう賞金の話!?」
瑞鶴「ねぇ、貴女からも言ってあげて…」
吹雪「うへへ…100万円のおっぱい」ジュル
大鳳「あ~^いいわねぇ」
瑞鶴「だめだこりゃ」
ワイワイガヤガヤ
瑞鶴「ほら!皮算用はそこまでにしてどんな映画を作るか決めないと!」
吹雪「っと…そうでしたね。ごめんなさい瑞鶴さん」
瑞鶴「もぅ、言い出しっぺなんだからしっかりしなさいよね」
吹雪「あはは…」
瑞鶴「まずはどんな映画を作るの?ジャンルは?」
吹雪「ジャンルですか?」
北上「アクションは?最近の流行りだし」
加賀「いいえ、審査員の目に泊まるのはホラーよ」
大井「ホラーなんて地味でありきたり過ぎますっ!ここは恋愛モノが!!」
大和「無難にSFでいいんじゃないかと…」
金剛「mysteryデース!」
大鳳「ノンフィクションはとてもありだと思うわよ」
瑞鶴「好きなジャンルと作りたいジャンルを一緒にしないで!」
吹雪「こうして見ると映画って様々なジャンルがあるんですね」
加賀「瑞鶴、そう言う貴女はどんなジャンルがいいの?」
瑞鶴「えっ、私?えぇと…」
加賀「さぞかし素晴らしい回答が出るんでしょうね」
瑞鶴「さっきのでほとんど出てたしでしょ!どんなの言えばいいのよ!!」
瑞鶴「ほら、あるでしょ…最近流行った入れ替わりものとか」
加賀「」ヤレヤレ
瑞鶴「何よその反応!!」
北上「ミッションインパッセボーみたいな」
大井「北上さんと私のラブロマンス…////」
金剛「comedyなcinemaもアリですけどネ」
大和「チャップリンはイギリスの人でしたものね」
大鳳「独裁者でもするの?」
吹雪「あのー…一応参考にと映画を持ってきたのでそれを観てから考えませんか?」
瑞鶴「へー、ちゃんとそう言うの持ってきたんだ」
大鳳「何の映画?タイトルは?」
吹雪「ミストって映画なんですけど…睦月ちゃんが面白いよって教えてくれたんです」
瑞鶴「へー、そうなんだ」
~視聴後~
全員「…」
吹雪「睦月ちゃんの神経を疑うよ…」
瑞鶴「何これ…」
大和「私、朝食べたもの出てきそうなんですけど」
加賀「胸糞悪いわね」
北上「ブッキー、何でこんなの借りたんだよぅ」
吹雪「し、知らなかったんですよぉこんな映画だったなんて」
金剛「ヘーイ、沈んでても仕方ないデース。気分を乗り換えていきマショー」
大井「金剛さん、今だけは貴女を尊敬します…」
金剛「Why?ずっとrespectしてくだサーイ!」
吹雪「えぇと…では皆さんそれぞれシナリオを書いてきてください。多数決でどんな内容にするか考えましょう」
瑞鶴「そうね。それが一番だと思うわ」
北上「鬱は無しだね」
大和「そうですね」
大鳳「気分転換にご飯食べてこよ…」
加賀「私も付き合うわ」
金剛「Shakespeareみたいなstoryを期待しててくださいネー!」
吹雪「はいっ、楽しみにしています!」
瑞鶴「もちろん貴女も考えるのよね?」
吹雪「あ、はい…そのつもりですけど」
瑞鶴「最初に言っとくけど、おっぱいは無しよ」
吹雪「!!!!!!」ガ-ン
瑞鶴「当たり前でしょ!!何でショック受けてるの!?」
~次の日~
吹雪「うーん…」カキカキ
吹雪「だめだー!全っ然いいのが思いつかないよー!!」クシャ
睦月「吹雪ちゃん大丈夫?まだ5机に向かってから5分しか経ってないよ?」
夕立「集中力が無さすぎるっぽい」
吹雪「タイトルは思いついたんだけどね…」
睦月「タイトルだけじゃ意味無いよ…」
夕立「えぇと…『提督迫真!艦娘たちの逆襲』」
睦月「え、反逆するの…?」
吹雪「うぅん、タイトルはこんなだけど中身はほのぼの系にするつもり」
夕立「えぇ…完全にタイトル詐欺っぽい」
睦月「どうせならもっと沿った内容にしようよ」
吹雪「例えば?」
睦月「えぇと…演習を終えて鎮守府へ向かう艦娘達。疲れからか、不幸にも迷彩塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った長門に対し、車の主、提督に言い渡された示談の条件とは…。」
夕立「おぉー!何か仁侠モノっぽい!」
吹雪「凄いよ睦月ちゃん!これなら書けるかも!」
睦月「えへへ」
吹雪「とてもあんな映画を勧めてきたとは思えないよ~」
睦月「えー、アレ面白かったよね?」
夕立「睦月ちゃんって頭のネジが取れかかってるっぽいよね」
金剛「hmm…」
榛名「お姉様、紅茶の準備が…」
金剛「Oh榛名、すぐに行くデース」
榛名「どうかされたんですか?悩み事なら榛名が」
金剛「NoNo、そこまで大したことじゃないネ」
榛名「だといいのですけれど…心配です。無理はなさらないように」
金剛「Cinemaのscenarioってとても難しいデスネー」
榛名「映画ですか?」
金剛「イエース。今度ブッキー達とcinemaを作りマース。そのためのscenarioを考え中ネ」
榛名「お姉様の作ったお話が映像に…!榛名、感激です!」
金剛「まだ決定した訳じゃないけどネ」
榛名「何かあったら協力します!他のお姉様達にも立ち会ってみますので、金剛お姉様、ファイトです!」
加賀「フードファイター加賀…時は世紀末、幾多もの核戦争により世界は物を食すことで地位を確立する時代となっていた…」カキカキ
加賀「…」
加賀「ダメね。何故戦争の後なのに食材が有り余ってるのかしら」クシャポイッ
加賀「不味しんぼ…これはパクリじゃない」
???「へー、フードファイター加賀さんですかぁ」
加賀「!?」
赤城「触りは悪くないと思いますよ?」
加賀「赤城さん…って、それ////」プルプル
赤城「え、えと…見ちゃダメだったかしら」
加賀「////」カァァ
加賀「その…あまり見られたくは」
赤城「(照れてる加賀さん、貴重ね!)」
赤城「映画を作るんでしょう?アイデアを出すってことはとてもいい事だと思いますよ」
加賀「ですが…さっきのは没案で」
赤城「映画なんてこれくらいぶっ飛んだお話の方が面白いんですから。あまり凝った話だと逆につまらなくなりますよ?」
加賀「…」
赤城「実を言うと、私が少しこのお話を気になってるんですよね」
加賀「…ほんと?」
赤城「私も一緒に考えるので、頑張りましょう」
北上「今まで苦楽を共にした仲間が実はラスボスだった!ってどうかな?」
大井「凄くいいと思います!続き物にありがちな視聴者を引きつける展開はとても重要です!!」
北上「だよねだよね。で、そのラスボスは結局最期に闇堕ちを後悔しながら死ぬわけ」
大井「お涙頂戴にはピッタリだと思います!!」
北上「だよねー。てかこれってスターウォー「北上さんのオリジナルに決まってます!!」
大井「北上さんがパクるなんて有り得ませんから!!」
北上「…だ、だよねー」
北上「ところで大井っちのはどんな感じ?」
大井「私はもちろん北上さんとの愛をねっとりたっぷり書き綴りましたぁ!!」ドサドサァ
北上「うぇっ…これ全部原稿?」
大井「もちろんです!!」
北上「あ、あはは…凄いね」
北上「(こりゃ完全にR-18な映画になりそう)」
ナノデス-
瑞鶴「ここは艦娘らしく、戦火に生きる乙女って感じのがいいわね」カキカキ
ユキダマコウゲキヨ!
瑞鶴「…」
キャッ!モウツメタ-イ!
瑞鶴「戦闘ってどんな感じだったかしら」
オシッコデナマエヲカクノハタノシイナ
瑞鶴「まぁ適当にこんなんでいいわよね」
オシッコ!クチクカンノオシッコォォォ!!!!!
キャ-!ニゲロ-!!ヘンタイナノデス-!!
瑞鶴「にしても」
瑞鶴「艦娘って何でいるんだっけ?」
瑞鶴「まぁいいか。楽しいから大丈夫よね」
~ドック~
大鳳「あ~^生き返るわぁ」チャポン
大和「そうですねぇ」
大鳳「何もしないで入るお風呂ほどいいものはないわね」
大和「はい!ご飯食べてお風呂入って後は寝る。にも関わらずお給料は出るんですから」
大鳳「こーんな楽なことはないわ~」
大和「大鳳さん、映画の案って何か考えました?」
大鳳「あーそう言えば何かあったわね。一応考えてあるわ」
大和「そうなんですか?よろしければ聞かせてもらいたいんですけど…」
大鳳「…」
大鳳「耳貸しなさい。ネタバレするとマズイから」
大和「は、はいっ」スッ
大鳳「」フ-
大和「ひゃうん////」
大鳳「引っかかった~」
大和「も、も~////」
大鳳「お披露目の時に教えてあげるから、それまで待ってなさい」
大和「は~い」
ガララ
鹿島「こんな所にいたんですね!!」
大鳳「何奴!?」
大和「か、鹿島さん…」
鹿島「午後から訓練があるって言ったじゃないですかぁ!!」
大和「あれーそんなこと言ってましたっけ?刹那で忘れちゃいました」
鹿島「早く上がってきてください。どーせ被弾もしてないんでしょう!?」グイ
大和「あ~れ~」
大鳳「ヤマトサーンイマカラトレーニーング」
???「レンシュウレンシュウー」
大鳳「!?」
~数日後~
吹雪「と、言う訳でお披露目の日になりましたが、皆さんどうですか?」
金剛「大変でしたネー」
加賀「あらすじを考えるだけでもここまでの労力なのに、2時間以上の映画を作る作家は一体何者なのかしら」
大和「ですね」
瑞鶴「100万円に相応しいシナリオにはなったと思うわよ」
加賀「どーせパクりでしょう」
瑞鶴「なわけないでしょ!?」
北上「取り敢えず発表して行こうよ。こーゆーのって早め早めが大事な気がするし」
大井「早く北上さんの映画を作りなさい!!」
北上「大井っち、私と大井っちの話どっちが作りたいの?」
吹雪「え、えと…どなたか発表したい人いますか?」
全員「…」
吹雪「で、ですよね~」
瑞鶴「やっぱりトップバッターは言い出しっぺの旗艦さんじゃない?」
吹雪「えぇっ!?私ですかぁ!?」
金剛「ブッキー、topはno pressureで話せますネ。ハードルが低いデース」
吹雪「そ、そういうものなんですかね…」
吹雪「え、えと…じゃあ」
吹雪「コホン、ある真夏の暑い午後」
ミ-ンミンミン
島風「おっおっおー」タッタッ
夕立「島風ちゃん速いっぽい~」
睦月「はぁ…はぁ…待ってぇ」
島風「早くしないと夏休みはすぐに終わっちゃうよ~」
島風「それに、この時間帯が一番虫が採れるんだから!」
夕立「ぽい~」
睦月「にゃしぃ…」
吹雪「いつものように島風少年は友人の夕立少年と睦月少年と一緒に虫とりに出かけていました」
睦月「あ、あそこにいた!」ブン
夕立「こっちにもいるっぽい~」
セミ兄貴「」ギッシリ
島風「…えいっ」スカッ
島風「とりゃあっ!」スカッ
ショボボボボ
島風「おうっ!」
夕立「あっはは、島風くん全然取れてないっぽーい!」
島風「むぅ…いいもん!川遊びしてくる!!」タッタタ
キュッキュ-
島風「?」
連装砲ちゃん「キュ-」
吹雪「独りで川遊びに向かった島風少年、その時不思議な何かと出会ったのです」
吹雪「…っと、こんな感じでどうでしょうか?」
瑞鶴「へー、何だか感度系ね」
北上「子供の時にだけあなたに訪れるって奴だね」
大井「タイトルは『となりの連装砲』かしら?」
大鳳「だけど普通に続きが気になるわね」
大和「主人公の少年は川に溺れて…は無いですよね?」
吹雪「いやぁ…それは秘密です」
加賀「ブッキー、ひとつ気になったのだけれど」
吹雪「何ですか?」
加賀「とったセミは彼らのお昼ご飯なの?」
吹雪「違いますよっ!!」
このSSまとめへのコメント
ヤッターーー!!
久しぶりの第五遊んでばっかり部隊が帰って来たよ―――!!