桃「西住!お前がどこかへ転校しろ!」みほ「…わかりました」 (26)

桃「今回ので結局全てがパーだ!島田流の後継者を引き込めなかっただけでもうちはかなり大損だ!」

みほ「ごめんなさい…」

杏「まあまあ、河嶋、仕方ないって、本人の自由だからね、こればっかしは」

柚子「そうだよ桃ちゃん、冗談でもそういう事言っちゃだめだよ」

桃「冗談ではなぁい!せっかくのチャンスを!!!」

みほ「わかりました。私が転校すれば気が済むんですね?」

杏「え…?西住ちゃん」

みほ「愛里寿さんを呼び戻してください、変わりに私が転校しますから」

桃「お、おい西住…す、すまなかった、ついまた感情が高ぶって好き勝手な事を…」

みほ「いえ、大丈夫です、それがあなたの本心でしょうし」<ニコ

桃「そんな…すまなかった、謝る、撤回するから転校なんてしないでくれ…!」

みほ「私も人間ですから、傷つく事もあれば怒る事だってあります」

スタスタスタ

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杏「あーあ…責任とれよ河嶋ぁ」

桃「そ、そんなぁ!会長!」

柚子「桃ちゃんが悪いよ…もし冗談でも自分がそんなこと言われたらどう思う…?私だったらはっきり言って傷ついちゃうかな」

桃「…」

杏「言葉っていうのは時に刃物になったりするからねぇ、河嶋はそこらへんもう少し大人になったほうが良いと思うよー」

桃「軽率でした…つい感情的になって…本心で西住に転校して欲しいなんて思って無くて…」

柚子「それをちゃんと彼女に伝えて謝らないと」

桃「わかってる…西住を追いかけてくる!」

柚子「大丈夫かなぁ」

杏「あいつの一番の悪い部分を見つめなおす良い機会じゃない?自力で解決させて改めて反省させないとかもね」

柚子「はい…」

電話

桃「と、言うわけなんだ…何とかならないか…西住まほ隊長」

まほ「みほを怒らせた…か、別に妹を贔屓するわけではないが、貴方はもう少し自分に落ち着きを持ったほうが良い。大学選抜戦の時の自分を思い出せ」

桃「…」

まほ「廃校を阻止するために涙を流すのもこらえて必死にあがいた、そんな妹の想いを貴女は軽々しく踏みにじった事になる、これがいかに重大なことか良く考える事だ」

桃「返す言葉もない…」

まほ「もしこのまま事体が収集しなければ、みほは我が高校に戻す事にする」

桃「そんな!?」

まほ「黒森峰は来年エリカが隊長になる事が決定している。もし願わくば、みほを副隊長として迎え入れるつもりだ」

桃「…」

まほ「ん…ちょっとエリカが貴女と話したいそうだ、変わるぞ」

エリカ「話は隊長から聞きました。大洗の副隊長ともあろう存在が何やってるんですか?」

桃「お前だって散々転校した西住を悪者にしてただろ!」

エリカ「ぐ、そ、それはそうですけど!貴女は先輩でしょう?後輩を導く存在のはずが、逆に見捨てるような発言をしてどうするんです?!」

桃「そ、それは…その通りだ…」

エリカ「たしかに私もあの子の事情や苦しみとか、理解してあげずに一方的に当たってしまった落ち度はあります」

桃「けど逸見には反抗しなかっただろう?私に対してまさかあそこまで食って掛かられるとは思わなかった…」

エリカ「そこなんですが…私の過失もあると思うんです…私も散々あの子に言いすぎた事があって…ストレスが限界に来ていたのかも…しかも大洗廃校を命がけで助けたりもして…それが河嶋副隊長に向かって爆発したのかもしれません」

桃「いいや、まほ隊長がさっき言った通り軽率な発言で彼女の気持ちを踏みにじった事が原因だ。私は彼女に謝罪して大洗に残って欲しいと思っている」

エリカ「それをみほにちゃんと伝えてあげてください。今の私達が言えるのはそれだけです。でないと来年の大会、貴女達はみほや私達と戦う事になります」

桃「ああ、分っている…色々と叱咤感謝する」

ガチャ

桃「とにかく謝ろう…許して貰えるならなんだってする」

沙織「えぇ!?転校する!?嫌だよ何言ってるのみぽりん!!!!」

優花里「何があったのですか西住殿!冗談なんてやめてください!」

華「まさか家庭の事情か何かが…」

麻子「めまいがしそうだ…夢でも見てるのだろうか」

みほ「…実は」


数分後

沙織「ひっどいー!いくら冗談でもそんな事言われれば誰だって傷つくよ!」

みほ「うん…私も大人気なかったけどすごくカチンと来ちゃって…副会長にきつく言い過ぎちゃった…」

麻子「あの人は少々言葉の配慮が足りない部分がある、反抗して当然だ」

華「まったくその通りです…みほさんのおかげで廃校が免れたのに…あんまりです!」

優花里「もっと情に厚い人だと信じていたのに…見損ないました…西住殿が転校するなら私も転校します!」

一同『それだ!』

みほ「ええええ!?」

壁際にて

桃「はわわわ…どうしよう…私はとんでもないことをしてしまった…」

桃「五十鈴は将来生徒会長としての期待が高められている…」

桃「秋山ほど索敵に適した人材は我が高には居ない」

桃「武部の存在は後輩女子や他メンバーにとって精神的な支えとなる潤滑油…」

桃「冷泉は今後後輩に操縦技術を指導して貰う貴重な存在…」

桃「そして西住はそれら全てをまとめる隊長…全員が転校なんてしたら…どうしよう…全部、私のせいだ…」

電話

しほ「そう…そんな事があったのですね」

桃「はい…もはや謝るだけでは済まない事体にまで発展してしまいました…」

しほ「私も戦車道の師範、および家元として勝つために冷徹になることがあります。その為に過去に何度も私の言葉により辞めて行った門下生を何人も見てきているわ」

しほ「けど私は去るものは追わず、自分で去ることを選んだのですから、その先自分の未来は自分で決めるもの。ただ自分に少なからず落ち度があることだってある」

桃「今回は100%私の落ち度です…出来ればみほさんに転校なんてしてほしくありません」

しほ「間違いは素直に認め謝る。私も娘であるみほにそうしました」

桃「はい…」

しほ「来年こそ西住流は大洗を破らねばなりません。よって黒森峰へみほを戻すなどもっての他。貴女のすべき事は唯一つ、とても簡単な事よ」

桃「はい…」

しほ「もう分ってますね?」

桃「はい…!」

ガチャ

桃「まだ、まだ間に合う…!西住、待ってろ!」

昼休みの放送にて

放送『西住みほ 武部沙織 五十鈴華 冷泉麻子 秋山優花里は大至急屋上へ来るように』

みほ「なんだろう…」

沙織「大体察しはつくけど」

優花里「私達の意志は変わりません」

華「みほさんが転校するなら私達はどこへだってついていきます」

麻子「最後のあがきってところか?」

みほ「とりあえず屋上へ行ってみよう…」

屋上にて

桃「…」

みほ「副会長…」

沙織「何か用ですか?」

華「私たちの意志は変わりません」

麻子「少しでも貴女を信頼していた私が馬鹿だった…」

優花里「で、なんで呼び出したでありますか?」

桃「みんな…本当にごめんなさい…」

一同『!?』

桃「私の軽率な発言で西住や皆まで巻き込んで…本当にごめんなさい…」

みほ「ふ、副会長…」

沙織「あの副会長が…」

華「こんなに素直に謝罪なされるなんて…」

麻子「これはこれでちょっと動揺してしまうぞ…」

優花里「ほ、本当に反省してるでありますか…?西住殿はどう思います?」

みほ「副会長私…」

桃「事が上手く行かないからって自分を見失って…大切な恩人である西住に怒り任せで転校しろなんて…本当最低な発言だった…ごめんなさい…」

みほ「わ、私も大げさに反抗しちゃってごめんなさい(あぅ…これはこれでやりづらい…)」

桃「良いんだ…お前たちが転校する必要なんてない…代わりに私が転校することにきめた」

みほ「はぇ!?」

他あんこうチーム「!?」

桃「今回の件で私という人物の器が良く解った。私はこの高校の副会長は向いていない事がよーく理解できたんだ」



書いてる最中すみません、

桃ちゃんは副会長の部分は全て副隊長に変換してお読みください

酔っ払って書いてるせいで滅茶苦茶になってしまいました…

副会長が柚子ちゃんで副隊長が桃ちゃんです

すみませんorz

桃「生徒会の広報としてもメンバー全体的から見ても私はあの二人に助けられてばかりで信頼なんてされていない」

桃「こんな弱いメンタルと性格で生徒会や戦車道の副隊長なんて無理だったんだ…」

みほ「…」

桃「今回学校が救われたのも西住や他生徒、他の学校の援助があったからこそできたもの…私は何の役にも立ててなかった…」

桃「私の軽率な発言で西住が学校を去ると聞いて改めて反省させられたよ…だから西住、それにあんこうチームの皆は最後までこの高校に居てほしい…転校するのは私だけでじゅうぶ」

パチン!

桃「!?」

突如強めの平手打ちが河嶋の頬を直撃した

沙織「み、みぽりん…」

麻子「い、いま副隊長を…」

華「おもいきり」

優花里「ひぃ…西住殿がきれたであります…」

みほ「ふざけないで…ちゃんと人に謝れる素敵な人だって尊敬しなおそうと思ってたのに…」

桃「に、西住…?」

みほ「私は…本当に転校なんてしようと思っていませんでした。大切な友達が居るこんな素晴らしい高校を去るなんて絶対嫌ですから…」

みほ「あなたが本心で私に転校しろなんて言った訳じゃないのも知っています。だって河嶋先輩はそう言う人だって解ってるから」

みほ「なのにどうして…どうして最後の最後で逃げようとするの…?お互いごめんなさいで済むのにどうしてそんなこというの!?」

桃「に…西住…」

みほ「私だって…一度は逃げた身ですから強くは言えない…けどあなたは大洗が廃校になりそうになっても決して逃げ出す人じゃなかった!そんな先輩が誇らしいって私は本当に信頼してたの!」

みほ「こんな喧嘩程度で…本当に居なくなったらどれだけの人たちが悲しむと思ってるんですか!!!自分のことをもっと大事にしてよ!!!!!」

優花里「に、西住殿…お、おちついて…」

みほ「ひぐ…ぐす…もう、自分で何言ってるかわからないよ…」

桃「西住…ほんどに…ほんどにごべんなざい…!ぐす…うええええ!」

お互い抱き合って泣く二人にポカーンとしてる鉄也

休みだからって酒で酔っちゃって関係ないキャラを書いちゃってすみません。

訂正

桃ちゃん:副隊長

お互い抱き合って泣く二人にポカーンとしてる鉄也:お互い抱き合って泣く二人にポカーンとしてるあんこうチーム

そして…現実は…

桃「(なんて展開を妄想したりして…うへへぇ)」

みほ「ふぇ!?転校なんて嫌ですよー!!!!」

柚子「桃ちゃん、だめだよ冗談でもそんな事いっちゃ」

杏「かーしま、西住ちゃんに謝れー」

桃「こほん、すまん西住…軽率だった…本心じゃないから気にするな」

みほ「…はい!解ってます!先輩はそう言うことを本気で言う人じゃないから!」

桃「///」

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