憧「嫌いだ」 京太郎「嫌いだ」 (328)
「え~こんな時期だけど転校生を紹介する。須賀、自己紹介を頼む」
京太郎「はい。長野県から引っ越してきました須賀京太郎です!みんなよろしくな!」ニッ
「はい、ありがとう。須賀の席は後ろの空いてる席だ」
京太郎「わかりました」
京太郎(しかし本当に男子少ねぇな。確か元女子高だっけか)
京太郎(ていうか5月に転勤ってどうなってんだよ親父の会社。まぁいいけどさ)
京太郎(さて俺の席は……お、隣の女の子気強そうだけどめちゃくちゃ可愛いな。席も隣だし挨拶しとくか)
京太郎「よろしくな!」
「…………」
京太郎「? おーい」
「ふきゅっ!?」
京太郎「ふきゅ?」
「な、なんでもないわよバカ!!」
京太郎(えー、なんでキレられてんだ……)
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: |: : |: : : |: : :____: : : : : :/: :. : :./ :}ア∧:\:. : : :. : : :.|
: |: : |: : : |/:. : : : :.X :/}: :/:. :.://}:./ 〈 : /| : : : i : |、
: |: : |: : : |:, :./)/)/ ̄}:/}: : / ≠ミ ∨:.| : : : | : |: \
: |ミ |: : : |//ア⌒ヾ / :}: / '|: r :| : :.| : : : l: /\: :\ ※>>1からの注意とお願い等です※
: |、 |: : : | : 「 :| }/ | 」:l {: :| : : /|/ 丶: :丶
: | |: : : | | 」 :| 乂シ {: :| : /: | : : :: ・このスレは須賀京太郎×新子憧です
: | |: : : l 乂__,ソ /////,: : イ: : | |: : :| ・非安価
: |丶|: : : |////// ′ ′: |: : :| |: : :| ・荒らしはスルーで
: |ゞ |: : : | ~ ー~ヘ⌒ 从: |: : :| |: : :| ・雑談は問題ありません
: l:.〕i|: : : | .′ \| /:. : :.|: : :| |: : :| 荒らすような内容じゃなかったら大丈夫だと捉えてくださって結構です
八:.:.|: : : ト l | /:|: : : : :|: : :| |: : :|
: : \: : 八 〕ト ! ノ. . : : : |: : : : :|: : :|\ |: : :|
: :. : :.\: : \ ≧=- r<:. : : : : : :.|: : : : :|: : :|:. :.\ |: : :|
それでは始めていきます
京太郎(さて、もう放課後か。隣の女の子に異常に無視されてた感じだったがめげないぞ)
京太郎(そんなことよりも……だ。部活だ)
京太郎(清澄で見かけたおp、可愛い子が入ってた麻雀部。つられて麻雀をはじめてドはまりしたし是非ともここでは麻雀部に入りたい)
京太郎(まぁ清澄では親父の転勤知ってたし入らなかったんだけど)
ガラガラ
京太郎「すみませーん」
「はーい」トテトテ
京太郎「入部希望なんですけど……」
「入部!?大歓迎です!!」ギュ
京太郎(おお!なんか良い反応、てか可愛いな!阿知賀のレベルたけぇ!)
玄「あ、ごめんなさい。私は松実玄。二年生です。以後お見知りおきください!」
京太郎「えっと、一年の須賀京太郎です。よろしくお願いします!」
玄「元気いいね!」
「あれ?お客さん?」
玄「あ、おねーちゃん!」
京太郎(おねーちゃん?ってマフラー!?)
玄「新入部員さんが来てくれました!」
「そーなんだぁ」ホワホワー
京太郎(おっとりしてんな。ていうかめちゃくちゃ可愛い!美人姉妹か!!)
京太郎(そんなことより……)
ポヨン♪
京太郎(素晴らしいものをおもちのようだ)キリッ
玄「!! おねーちゃんは渡さないよっ!」ダキッ
「え?えぇ!?」
京太郎「取りません!こういうのは見守るのがいいんです!……はっ!?」
玄「…………同志よ」
京太郎「同志って何!?」
玄「須賀君からは同志……おもち好きのオーラを感じ取りました。しかも紳士です。同志須賀君……いえ京太郎君と呼ばせてください!私のことも下の名前で!」
京太郎「……そういうことなら喜んで、玄さん」
ガシッ
「え?え?」
「どういう状況よこれ」
「あ、転校生だ!」
憧「つまり新入部員として来て玄さんのレーダーに反応して同志になったと」
玄「です!」
憧「……これだから男は」ジト
京太郎「え?なんでそういう反応に」
憧「玄はもうそういう存在だし女の子だから許せるけど、男がそれを堂々とするのは正直キモい」ズバ
京太郎「いや堂々とじゃねえから!玄さんにつられただけだから!」
玄「私さりげなく貶されたの?そんなことよりおもち好きに悪い人はいないよ!」
憧「ちょっと玄邪魔しないで」
玄「(´・ω・`)」
憧「堂々とじゃないってそれむっつりって言ってるようなものじゃない。尚更気持ち悪い」
京太郎「」カッチーン
京太郎「なんでお前にそんなこと言われなきゃなんねーんだよ」
憧「はぁ?お前って何様よ」
京太郎「だいたい人様の趣味嗜好に文句とかどんだけ性格悪いんだよ!」
憧「あんたよりよっぽどましよ!」
京太郎「なんだと」バン!
憧「」ビクッ
宥「あわわわわわわ。喧嘩は駄目だよぉ……玄ちゃ~ん」
玄「(´・ω・`)」
穏乃「……はい!やめやめ!憧も血上り過ぎ」
憧「だって!もがっ」
京太郎(力技だ。この子意外と脳筋だ)
穏乃「そんなことより須賀君どれくらい麻雀打てるの?」
京太郎「……実は初心者で」
憧「ぷは。はっ」
京太郎「おい鼻で笑ったろ。拘束無理やり解いてまで鼻で笑ったろ」
憧「初心者とか話になんないわね。私たちは全国目指してるのよ!」
京太郎「全国……」
憧「そう、これから日が暮れても麻雀打って休みの日も麻雀漬け。腕が上がんなくてもたこが潰れても麻雀!本気で目指してる!」
京太郎「うっ……」
憧「生半可な気持ちで入るつもりなら出ていけ!!」
京太郎「……っ!それでも「そんなことないよ!」玄さん?」
玄「麻雀を打ちたいって気持ちで扉を叩いてくれたのに閉じるなんて駄目!」
玄「打ちたいのに打てないって……ほんとに寂しいことなんだよ……」
宥「玄ちゃん……そうだよ。駄目だよ憧ちゃん」
憧「…………ふんっ」
穏乃「……それじゃ麻雀打ちながら赤土先生と灼さんを待と!」
玄「う、うん!須賀君はとりあえず見てて!」
京太郎「……わかりました」
「なんかすごい状況になってる。めんど……どうしようか」
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───
京太郎「本気で目指してんだな……」
京太郎(くそ、なんだよ……本気の新子の姿を見て、格好いいって思っちまった)
憧「真剣に見てたな……」
穏乃「ん?」
憧「なんでもない」
憧(見た目に反して真面目に見てたしメモも取ってた。本気で麻雀しようとしてるんだ)
京太郎(それでも、あんなやつ)
憧(それでも、あいつは)
京憧((嫌いだ))
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : :/ : : : : : : : : \: \: : : : ノ○ミ~ 、
/: : l// : : : : l : : : : : : l: : : : :\: ヽ///l:ハ \\
/; : : l∥ : : : /l : : : : : l :l :\ : : :ヽ: :Y: :/:! : i \\
/ ;: : : :l l: : : : j l: : : : : :l :l\ : :_ : Y :l:/: l : : ! ヽ:ヽ
// j: : : :l l : _l:l l l: : : : :l :l '"ヽ} ヽ : :l: :l : :l : :l l Y: :、
/ / {: : : :l {: : : :l:l ̄人: : : 乂l _,,x云从,l :l: :/ : :l: l l:い
/ / !: : :从ト{`x云zzミ \: : \ノ勹以刋)〉:l⌒Y: : : l l:l :i
, : l 人{ : l: lヽ〈( いj沁  ̄ 乂;;;;シ |l ハ :/} ! _ l l: l
l : l l: \l::{ハ 乂;;;;ソ j: l/: :{ l: :l // l: : l
l : l l: : : l: :ト∧ ' ::/::/:: 弋ー- 、:} }// | : l
! : l l: : : :l: :l : ∧ ::/::/:: /r-ヽ ∨|/l l : : l
|: :l ;: : :_l: l: : : :::... `:::::’ /: :/ノ、 /八 l: : : l
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!: : l /: / l l: l : : : j / 弋  ̄ // /_  ̄ //// : ∧ l: : : :l
j : :j / / l 八:l: : : // /⌒ー「 /-―- ̄ζ///ヽ: : :∧ l: : : :l
;: : / / :{ l }: : :/r―<{:{ r-/ ∠ ̄ ̄/// Y : ∧ l : : : l
/: :/ /: :/l l ノ: : / {::::::::::::`ーr-/ ヽ rへ} /ヽ }: : :∧ l: : : : l
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/: :/ /: :/ い /: : :/ l:::::::::::r-‐イ// / / ̄ ̄/ ..::::::l ハ: : : : :∧ l: : : : :l
/: :/ // / ヾ:,/: : :/ く└--ノ l } / / / / | / }: : : : : :ヽl : : : : l
/: // /: / {: {: :{ _>'" } ゙、 / / l / /: : : : : : : :l: : : : 八
/ / : /: :/ 人{ヽ{/ ̄ j ト ヽ /l / l /: : : : : : : : :l: { : : : :ヽ
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== 憧「嫌いだ」 京太郎「嫌いだ」 ==
京太郎「はーい、お菓子買ってきましたー」
穏乃「休憩だーー!」スチャ
玄「いつもありがとうです。でもわざわざ毎回買ってきてくれなくても当番制にして」
京太郎「いいんですって。俺が好きでやってるんですから。それに合間に麻雀教えてもらってますしね」
宥「ありがとね」ブルブル
京太郎(宥さんは天使だなー)ニヘラァ
憧「きも」
京太郎「はぁ?そんなこというやつのお菓子はねぇからな」
憧「はぁ!?何よそれ!!」
ギャーギャー
穏乃「またやってる……」
灼「もう毎回のことだし慣れ……はぁ。ハルちゃん」
晴絵「いいんじゃない?仲良さそうだし」
京憧「「仲良くないっ!!!」」
晴絵「なんかごめん」
晴絵「はいはいミーティングするよ」パンパン
穏乃「ミーティング?」
憧「予選明日だからでしょ」
穏乃「そっか!」ポン
宥「うう……もう緊張してきた……」プルプルプル
玄「大丈夫だよおねーちゃん!」
憧「みんなハルエといい勝負できるようになってきたからね」ニッ!
晴絵「確かに昔のチームメイトに近いくらいは強いかな」ニッ!
晴絵「でも、このチームに赤土という選手はいないからね!」フフッ!
灼「わずらわし……」ズバッ
京太郎「先生ェ……」
晴絵「……じゃあとりあえず要注意校から」
京太郎(無かったことになった!?)
─────────
──────
───
穏乃「ふぉー」
晴絵「なっつかしいなー」
京太郎「すっげえ人数いんなー」
穏乃「この人たち全部対戦相手?」ドキドキ
憧「そうだね」
玄「あれ!トーナメント表!」
穏乃「え……いきなり初戦の相手が……晩成高校!!」
―――ァァァァァァアアアアア!
京太郎「ん?」
「先輩!頑張ってください!」「小走先輩!」「ファイトー!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
京太郎「あれ全部晩成の応援か」
穏乃「……!!」
憧「だい「大丈夫だ穏!」」
穏乃「京太郎?」
京太郎「先生と戦えるぐらいになったんだろ!それに全国……行くんだろ?」ニッ!
憧(……わかってんじゃん)
玄「うん」
灼「全国行くならどうせ当たる」
宥「がんばろう……」ギュ
穏乃(そうだ……全国に行くのにこんなところで臆してどうするっ)
穏乃(気持ちを強く―――)
穏乃「―――よしっ!晩成を倒して優勝だ!」
憧「晩成倒しても二回勝てなきゃ優勝出来ないから」マッタク…
─────────
──────
───
憧「ふぅ……」
京太郎「何ため息ついてんだよ」
憧「うっさいわね予選あがれなかった男」
京太郎「おいやめろ」
憧「とりあえずやれたのかなって思ったらね」
玄「大変だったけどねー」
憧「そーいえば宥姉と灼さんは?」
玄「灼ちゃんは赤土先生と買い出し」
京太郎「俺が行くって言ったのにいつも行ってるからって追い返されちまった」
憧「情けないわね、男見せなさいよ」
京太郎「これに限ってはなんも言えねぇ」
玄「あはは……あ、おねーちゃんはテレビに出たからってクラスメイトにもみくちゃにされてた」
京太郎「助けなくて大丈夫なんすか?」
玄「おしくらまんじゅうみたいであったかいから嬉しいんじゃないかな」ポヤ~ン
憧「だといいけど……」アハハ…
タッタッタッ バン!
穏乃「新聞みた?」クルッ
憧「……あぁ」ピーン
憧「ネットで見た」ザンネンデシタ
穏乃「長野の優勝校!」
憧穏「「清澄!」」
京太郎「……え?」
穏乃「和のいる学校―――!!」
玄「和ちゃんやっぱり勝ち上がってきたんだ!」
憧「聞いたこと無い学校だけどね……」
京太郎「俺がいた学校だ」
憧「え?」
穏乃「清澄にいたんだ!和!和は知ってる!?」
京太郎「ちょ、落ち着けって……和って原村のことだろ?実はあいつに憧れて始めたんだ麻雀」フフン
京太郎(そういや咲の奴元気にしてるかな?ぐずぐずなんか言ってたから麻雀部の部室に押し込んでから会ってないけど……)
穏乃「そうなんだ!」
憧「どうせ和の胸に釣られたとかでしょ」
京太郎「…………」
憧「え?ほんとにそうなの?うわぁ……」
京太郎「わりぃかよ」
憧「ひくわ」
京太郎「うるせぇ!今真面目に麻雀やってんだろ!」
憧(そうだけどね)
穏乃「そうだねぇ」
憧「予選落ちだけど」ハッ
京太郎「お前また言ったな!?これだから性格ブスは」
憧「はぁっ!?聞き捨てならないわね!」
ギャー ギャー
晴絵「お、そろって……またやってるわね」
灼「また……」ハァ
王 道 を 征 く
このスレはベッタベタな展開でお送りします
安心してお読みください
なおすぐ終わる模様
憧ちゃんってサバサバしてる感じだけど熱い心を隠せないところが最高に可愛い
今日の投下は以上です
以下このスレを書こうと思った経緯について書きますので作者の私事が嫌いな方はスルーお願いします
何故書こうと思ったかと言いますと俺の好きなSS作者が自分のSSで
人が書いた京憧が読みたい、と書かれていたの見て
自分もSS作者の端くれ、書こうではないか、と思ったのが経緯です
マナー違反っていうのもあってそのスレにこのスレのURLを張るつもりは無いので見てもらえるかどうかすら不明なんですがね
まぁあと1回・2回の投下、年内に終わらせる予定なんで気軽に見てくださいな
でわでわー
乙
お互いの印象マイナスから入る王道すき
乙
会話のテンポがいいな
あのスレもエタっちゃったからなぁ(遠い目
期待
ありがてぇ…ありがてぇ…
アコチャーかわいいよアコチャー
ふきゅっ、って声が出る前の前のコマのえええっ!?とかめちゃくちゃ可愛い
どうも
1回・2回の投下で終わるわけねぇわ!下手したら年内に終わんねぇから!お酒の力って怖い!
そしてあのスレ見てる同志が結構いて嬉しいよ!
ちょっと短いですけど投下していきます
>>23
ね、いいよね王道
>>25
ありがとう
こういう雰囲気維持出来るよう頑張ります
>>27
俺が言ってるスレはまだ落ちてませんよー
ついこないだも投下されてましたし
>>29
ようこそ!存分に楽しんでいってください!
京太郎「合宿か」
晴絵「それも毎週ね。インハイまでの土日、回数で言ったら7回も各県のナンバー2を倒せるチャンスがあるわけだ」
憧「わー」アセ
穏乃「そんなこと出来るの?」アセ
晴絵「全国出場が決まったおかげで後援会も発足したし部費も増えた。あとは親御さんの許可をもらえるかだね」
晴絵「もらえたら対戦相手の候補を決めて試合を申し込む」
憧「……長野」
穏乃「やっぱそうだよね」
晴絵「長野?いいよまずはそこに申し込んでみようか」
晴絵「そういえば須賀君が長野出身だっけ?だか「違うわよ!!!」」
憧「和がいるから興味持って長野二位は去年全国行ってるから!!こんなやつの為に長野なんて行かないわよ!!」
京太郎「そこまで全力否定だとなんか悲しいわ!」
憧「当たり前でしょ!だいたいね」
晴絵「ストーップ!あんたたちが喧嘩し始めたら長いんだからそこまで。喧嘩するなら話終わってからにして」
京憧「「するかっ!」」
宥「二人とも、仲いいねぇ……」
玄「ねー」
灼「犬猿の仲……」
─────────
──────
───
京太郎「おぉすげぇ……」
憧「あほみたいに口開けてないで行くわよ」
ハギヨシ「こちらへどうぞ」
穏乃(これが長野の準優勝校―――龍門渕高校!!)
透華「お待ちしておりましたわ!」
純「こいつらが奈良代表?」
一「こいつらとか失礼だよ純くん」
智紀「よろしく……」
--------------------------------------------------------
京太郎(んん……夜中か……ちょっと外の空気吸いにいこう……)
京太郎(ん?先客だ……あれは……)
憧「…………」
京太郎「よ、なにしてんだよ」
憧「京太郎か……ちょっと……ね」
京太郎「今日のことか?」
憧「……国広さん上手かった」
京太郎「互角ぐらいだったように見えたけど?」
憧「……清澄の中堅は国広さんよりも多くの点をとった。おそらくそれよりも強い天江さんに打ち勝つ嶺上使いもいる、和もいる。こんなんじゃ清澄と当たっても……」ギュゥゥ
京太郎「……バカだな」ガシ ガシガシ
憧「ちょ、何すんのよ!!髪乱れちゃったじゃない!!」
京太郎「どうせ寝るんだからいいだろ」
憧「……はぁ、信じらんない」
京太郎「お前自分の打ち方で直さなきゃいけないとこある?」
憧「多少はね」
京太郎「ならそれ直して自信つけて全国迎えようぜ。自信持ってたら変に悩まなくて済むだろ」
憧「…………」
京太郎「それから俺、憧のそういうストイックなとことかテンポの良い麻雀好きだぜ」ニッ
憧「は、はぁ!?なな、何言ってんのよ!!!」
京太郎「じゃあな!」
憧「あ、ちょ!……バカのくせに……」
憧(……ありがと……なんてね)
落ち込んだヒロインを励ますのは必須イベント
今日の投下は以上です
でわでわー
乙、確かに必須イベントだな!
年明け以降も続けてくれたってええんよ?ええんよ?(ニッコリ
乙です
エタっちゃったスレって阿知賀が共学化!?スレのことじゃない?
いいゾ~これ
えええっ!?が可愛いのクッソわかる
憧「おまたせー」
灼「やっと来た」
憧「ほらちゃっちゃと歩く!!」ギュウウ
京太郎「痛たたたたたた!!耳引っ張んな!!」
宥「いつも通り仲良しだねぇ」ポヤポヤ
憧「どう映ったら宥姉の目には仲良しに見えるのよ」
玄「でも前より態度が柔らかくなってるように見えるよ!」
京太郎「これが?……ねぇわ」
憧「ないない。そんなことより謝んなさい」
京太郎「……遅れてすんません」ペコ
晴絵「まぁ遅れたと言っても誤差の範囲だし次から気を付けたらいいよ」
憧「私がいなきゃもっと遅れてたけどね」
京太郎「そもそも昨日遅くにネト麻付き合えとか言い出したの誰だよ」
憧「私"は"遅れてないじゃん」
宥「やっぱり仲良しだねぇ」フフフ
京憧「「違う!!!」」
晴絵「青春だなー」ボソ
穏乃「早くいこ!!」
「がんばれー!!」「目指せ全国制覇ー!!」「いってらっしゃーーい!!」
京太郎「おお、なんかほんとに全国行くんだなって思えてきた」
憧「あんたの応援じゃないけどね」
京太郎「わかってるよ!」
晴絵「じゃあ行くよー」
穏乃「!! いってきまーーーす!!」
穏乃「……よし、気合い入った」
憧「だね」
京太郎「そういえばこっから会場までどんくらいかかるんすか?」
晴絵「んー、まぁ休憩も入れたら8時間くらいかな」
穏乃「遠いっ!!」
憧「東京まで行くんだから当然でしょ」アキレ
玄「おねーちゃん、お茶だよ」
宥「ありがと」
灼「向こうに着く頃には夕方だから」
京太郎「昼はどっかのパーキングか」
晴絵「そういうこと」
京太郎「なんだよ、こいつ一番に寝てんじゃん」ツンツン
穏乃「そういえば何時までネト麻してた?」
京太郎「……日は変わってた気がする」
玄「ええ!?そんな遅くまで!!」
京太郎「まぁ焚き付けたのは俺……だと思うから」
穏乃「?」
京太郎「あそこまで頑張るとは思ってなかったけどな」
穏乃「……!憧が活き活きと麻雀してたのは京太郎のおかげだったんだ!」
京太郎「活き活き?俺が入った時から麻雀に対する姿勢は変わってない気がするけど?」
穏乃「んー、こう……わかんないけど!」
京太郎「わかんないのかよ」
穏乃「龍門渕とやった時から前以上に活き活きしてた」
京太郎「……そっか。それならいいけど」ポリポリ
憧「……んん」
玄「あ、起きちゃった」
京太郎「……聞いてた?」
憧「…………ん、何が?」
京太郎「なんでもねぇ」
穏乃「きゅうけいーー!!」ンハーッ!
憧「長いこと乗ってると流石に疲れるねー」
京太郎「だなぁ。かなり来たんじゃね?」
穏乃「東京まであとどれくらい?」
玄「3時間はかかるって」
京太郎「まだまだ遠いなー」
憧「宥姉は?」
玄「まだ寝てる」
晴絵「うちら売店行くけど何かいる?」
憧「飲み物があれば他は特に……」
晴絵「おっけ。じゃあしばらく自由行動で」
京太郎「しずー!美味そうなもんあるぞ!」
穏乃「ほんとだ!突撃―!」
灼「手綱よろしく」
憧「あはは……」
憧「あづー」
玄「でもちょっと曇っててよかったね!」
憧「これ晴れてたら超暑いよ、死んじゃうよ」
京太郎「うめー」モグモグ
穏乃「~♪」モグモグ
穏乃「あれ?制服の子がいる」
玄「私たちみたいだね!」
京太郎「インハイ出場者だったりしてなー」
穏乃「んわっ!倒れた!」
玄「た、助けなきゃ!」
憧「熱中症!?京太郎!!」
京太郎「わぁってる!」ダッ
憧「大丈夫ですかっ!?」
バッ
「怜っ!大丈夫!?」
穏乃「!?」
怜「うぅ……竜華……またごめんな……」ハァ…ハァ…
竜華「あ……」アセ
京太郎「……どうも?」
--------------------------------------------------------
怜「おいしいな」
竜華「うん」
穏乃「もう体調のほうは……」
竜華「ああ……お騒がせしてごめんな」
怜「ウチちょっと病弱で……」
竜華「そのアピールやめ……っ」
怜「お兄さん残念やったなー、乙女の柔肌に触れられんくって」
京太郎「はっ!?惜しかった……」
憧「死ね」
京太郎「冗談だからな?」
怜「……ええコンビやな。ウチと竜華には負けるけど」
京太郎「俺罵られただけなんだけどいいコンビなの?」
憧「ないない。私はしずとはコンビだと思ってるけどあんたは無いわ。そんで玄と宥姉で灼さんとハルエでしょ」
京太郎「俺ぼっちじゃねーか!!」
憧「当然でしょ」
京太郎「俺玄さんと同志だし……穏!俺たち仲良しだもんな!仲良しだし山登り今度一緒に行こうぜ!」
穏乃「ほんとっ!?行こう行こう!!」
憧「そういうので釣るとかほんと最低」
怜「おもろいなぁ」
玄「そういえばなんで制服なんですか?」
竜華「あーこれ。部活で移動中やから。そっちこそ」
憧「え?まさかほんとに……」
「ときー!!りゅーかー!!バスもうすぐでるでー!」ブンブン
竜華「いかんと。ありがとう、楽しかったで」
怜「ほな」フラー
京太郎「じゃーなー」
穏乃「ばいばーい」
晴絵「こんなとこにいたか」
玄「赤土さん」
晴絵「ん?あれ千里山じゃないか」
穏乃「千里山?」
灼「向こうにバス4台くらいあって制服でいっぱいだった。全国ランキング2位」
憧「……インハイ第4シードで関西最強の高校!」
京太郎「まじでインハイ出場者だったのかよ!……強者の匂い感じてたんだよなぁ」
憧「苦しすぎるわよその嘘」アキレタ
夫婦漫才考えるの好き(面白いかどうかは別)
今日の投下は以上です
でわでわー
乙
まあホテルの部屋割りはぼっちだろうな
乙
俺はイッチのギャグ密かに好きだよ
熱中症!?京太郎!!→わぁってる!
この息ぴったり加減ほんとすこ
自分はイッチの夫婦漫才好きよー
漫才の本場が舞台の方では掛け値無しに爆笑させてもらいました
会話面白いしテンポ良いから好きよ
それ以上に原作のセリフも配慮しながらさりげない改変加えてるのが好き
セーラ?のセリフにりゅーかー!!が追加されてるとか
東京のホテル着いてうわ贅沢!って言ってるアコチャー可愛い
どうも
カプスレに投下した京和もそのうち書きたいね()
短いですが投下していきます
>>55
男子1人だししゃーなす
>>56
ありがとう
密かに楽しんでくれ
>>57
ありがとう
ただ俺的には関西だろうと関東だろうとどこの人でも面白さはそんなに変わらないと思ってます
関西人はちょっと家族でも友達でも上司でも隙あらばボケやツッコミをしようとするだけですんで
>>58
どこまで見てんですか!?
そんな細かいとこまで気付かれて正直ビビってる
穏乃「着いたー!!」
京太郎「つっかれたー!!」
憧「あんたねー、ハルエが一番疲れてんのよ」
晴絵「まぁまぁ」アハハ…
京太郎「車の中で一番寝てたお前に言われたくねぇ。灼さんに言われたらまだ納得できるけどな」
憧「京太郎もかなり寝てたでしょ。動かぬ証拠にあんたのアホ面の寝顔撮ってやったわ」フフン
京太郎「甘いなぁ。俺も撮っちゃったんだなぁ、憧の涎垂らしてる寝顔」
憧「え!?ちょ、消して!!」ガシ
京太郎「ちょ、やーめーろー!!」
穏乃「二人仲良く寝てる写真撮ったよ」スチャ
京憧「「今すぐ消せっ!!!」」
ギャー ギャー
宥「ちょっとだけ緊張和らいだかもぉ」ポヤポヤ
玄「いつものって感じがするもんねー」ポヤポヤ
灼「もう京太郎と憧はおいてチェックインしよう」
晴絵「流石にそれは」アセ
晴絵「デラックスツインを4部屋とってある」
憧「うわ贅沢!」
京太郎「ん?俺の部屋もツイン?」
晴絵「部屋並んでた方がいいでしょ。まぁ実はシングルが空いてなかっただけなんだけどね」
憧「ツインに一人……さびし」
京太郎「言うな」
憧「京太郎の部屋たまり場ね」
京太郎「ええー……」
憧「男に泊まってる部屋に入られたくないし」
京太郎「それもそうか」
晴絵「部屋割りちゃっちゃと決めて休みましょう」
穏乃「遊びにきたよー!」
京太郎「おう、今日は流石に来ないかと思ってた」
穏乃「なんとなく落ち着かなくて」
憧「京太郎にはわからないだろうけど」
京太郎「いや、わかるぞ」
憧「え?」
京太郎「打たない俺でさえどんだけ強いやつらが出てくるんだろうって怖ぇからさ。お前らはもっと怖いんだと思ってる。でもまぁ……」
京太郎「楽しんだもん勝ちだろ!」ニッ
憧「……はぁ、あきれた。わかってんだかわかってないんだか」
京太郎「原村とやるためにここまできたようなもんだろ?見せつけてやろうぜ、ここまで強くなったんだぜって」
穏乃「うん、まず和、清澄と戦ってみたい」
京太郎「そういや会いにはいかねーの?」
穏乃「……向こうが来ないならこっちからは行かない」
京太郎「なるほどなぁ」
穏乃「そろそろ寝ようかなー」ンー
憧「私はお茶飲み終わったら戻るから」
京太郎「いつの間に!?」
穏乃「じゃあ先戻ってる」オヤスミー
京太郎「おやすみー」
憧「…………」
京太郎「……なぁ、ほんとはすぐにでも原村に会いたいんだろ?」
憧「っ!? けほっ!けほっ!な、何言ってんのよ!?」
京太郎「なんとなくそう思っただけだけど……図星?」
憧「……そりゃそうよ。大切な友達だし……」
京太郎「そーだよなー……よし、俺の胸に飛び込んで来い!」
憧「はぁっ!?」ガタッ
京太郎「冗談だよ、ばーか」
憧「……」
ガツン
京太郎「いってーー!!グーは駄目だろグーは!!」
憧「……ふん」
バタン
京太郎「……茶ぐらい片づけていけよ」
ツカツカツカ
憧(茶化すなんてほんと最低)
カチャカチャ
京太郎(思ってることぐらい素直に言えよな、バカ)
憧(でも、折角重くならないようにしてくれたのに素直に甘えられない自分が)
京太郎(でも、真剣な気持ちを茶化してしまう自分が)
京憧「「嫌いだ」」ボソッ
簡単には素直になれませんよね、特に相手との関係が変わってしまうって思った時には
投下は以上です
年内に終わるわけなかったね(諦め)
でわでわー
お茶飲んで茶化すってウケるww
ごめん何でもない…
乙
付き合ってからの甘々も良いけどそれまでの過程もいいよね…
まだ20時間以上あるから終わるだろ(暴言)
それはそうとこいつら犬猿の仲のくせして名前呼びしてるんだよね
これがリア充かクソ
寝顔の写真の流れすこ
やっぱりあの京和あんただったか
スレ立てはよ
アラチャーが抽選に行くのを応援するアコチャー可愛い
どうも、今年もよろしくお願いします
投下していきます
>>66
ん?
>>68
いいよね、最高だね
>>69
リア充はそんなもんさ
仲悪い言いつつ仲良くネト麻してるしな
>>71
なんか褒められたりはよって言われると良いものに見えてくる不思議
一回ボツにしてんのにね
ワイワイ ガヤガヤ
晴絵「じゃあ灼、抽選お願いね」
灼「はい」
京太郎「いっけー灼さん!」
穏乃「ぶちかませー!」
玄「灼ちゃんファイト!」
灼「ただの抽選におおげさな」
宥「そういえばなんで灼ちゃんが部長なんですか?」
晴絵「お、唯一の3年生としては不満か?」フフフ
宥「いえ……むしろ私は壇上で抽選とか無理なのでありがたいですけど……」
晴絵「チームで一番しっかりしてるのが灼だからね」
宥「……」ナットクシチャッタ
京太郎「あー……宥さんは癒しだしな!」
宥「ええ!?」
玄「そうだね!」
宥「玄ちゃんまで!?」
晴絵「じゃうちらは観客席に行こう」
穏乃「なー、もしぐーぜん和に会っちゃったらどーする?」
憧「それはもう仕方がないんじゃない?」
穏乃「んー、会っちゃうかもなー」
憧「…………うん、ほんとは早く会いたいしね」
晴絵「!!」
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.|/' |: / ∨: !、:.::/ |>o。_ / .!-ー-- .._
{. |:./ ∨{. Y/ |:.:.:.:./i:.:¨7 T¨¨¨¨¨¨´ ^ー 、 ` ̄
晴玄「「!?」」ゾワッ
穏乃「え?何……!?」
憧「あ、あの制服……」
穏乃「清澄!」
穏乃(清澄の嶺上使い。同い年の。名前は確か……)
京太郎「よぉ咲!久しぶり!」
憧「……知り合い?」
京太郎「そうそう。あ、そういえばこいつも多分麻雀部のはず」
咲「……京ちゃん」ゴゴゴゴゴ
京太郎「ん?どうした?はっはーん、もしかして……はぐれただろ?」ビンゴ?
咲「……トイレどこ~?」ジワ
ズルッ
憧「トイレって」
玄(気のせい……だったのかなぁ?)
晴絵(あの気は間違いない……と思うんだけどなぁ)
京太郎「お前なぁ……しゃーない、先行っててくれ。こいつ送ってくるわ」
晴絵「わ、わかった。行こう」
─────────
──────
───
京太郎「やっと出てきた。ほら行くぞ」
咲「うん」
京太郎「そういや結局あのまま麻雀部に入ったんだな」
咲「そうだね、ほんとひどいよ」
京太郎「わりぃわりぃ。でも続けてるってことは良かったってことだろ?」
咲「まぁ……」
京太郎「そういや……いや直接喋るわ」
咲「何?」
京太郎「いや、まぁ原村と喋りたいなって」
咲「え、京ちゃんもしかして……」
京太郎「多分想像してるのと違うぞ。憧……俺が今いる学校のやつらが原村と麻雀一緒にやってたんだとさ。それで一緒に打ちたいらしい。あの舞台で」
咲「そう……なの?」
京太郎「そうだぜ。一応奈良の代表」
咲「そうなんだ。わかるなぁ……」
咲「あ」
京太郎「お、清澄の人発見。すみませーん咲連れてきましたー」
「あら?ありがとうございます。ってもしかして何回かうちの部室の前をうろうろしてた……確か須賀君」
京太郎「え!?なんで俺の名前を……てか部室の前何回か行ってたのバレてた!?」
久「須賀君目立つもの。ああ、私は竹井久。清澄高校麻雀部の部長よ」
京太郎「知ってます。麻雀部入ろうとしてましたし」
久「やっぱり?でも転校したって聞いたけど……」
京太郎「実は奈良のほうに転校したんですけど、その高校が代表になったんですよ」
久「奈良って……阿知賀学院?なるほどね。それでどうしてうちの部員を?」
京太郎「実はこいつ中学ん時の友達で。トイレ探して彷徨ってたんで連れてってその後また迷子にならないように先導を」
咲「まるで迷子になるみたいな」
京太郎「事実迷ってたのに何言ってんだ」
「ただいまだじぇ~」
「ただいま戻りました」
京太郎「お、優希じゃねーか!」
優希「京太郎!お前死んだんじゃ」
京太郎「死んでねーよ!」
京太郎「じゃそろそろ戻るわ」
優希「またなー」
咲「あれ?和ちゃんと話すんじゃ?」
京太郎「そうだ。すっかり忘れてた」
和「私ですか?」
京太郎「そうそう、は、原村」
和「?」
京太郎「……憧と穏、それから玄さんがお前と、清澄と麻雀やりたいって。もちろん、インターハイの舞台でな」
和「そうですか……ええ私もやりたいです」
京太郎「そうか」
和「伝えてください。必ず阿知賀を下すと」
京太郎「……わかった。じゃあな咲」
咲「またね」
憧れの人がライバル、燃えますよねー。京太郎は打たないけど
投下は以上です
でわでわー
2巻の最初のほうの寝ぼけ眼をこすってるアコチャー可愛い
どうも
投下していきます
京太郎「戻ってきましたー」
晴絵「ん、おかえり」
灼「おかえり」
京太郎「灼さんもう戻ってたんですね」
憧「……遅い」
穏乃「ずっとそわそわしてたもんねー」
憧「そんなことないから!」
京太郎「原村と少しだけ話してきたぞ」
憧「っ!?」
京太郎「わかりやす」ニヤニヤ
憧「」ギリィ
ポカポカポカポカ!
京太郎「殴るな殴るな!頭は止めろ!セットが崩れる!!」
憧「あんたなんか誰も見ないし!」
穏乃「なんか言ってた?」
京太郎「必ず阿知賀を下すってさ」
穏乃「なーっ!!勝つのはこっちだよ!」
憧「いやそういう意味でも言ってるだろうけどそうじゃないでしょ」
穏乃「?」ンー
憧「清澄とあたるまで負けるなってこと」
玄「和ちゃんらしいかも」
穏乃「……負けられないな」
憧「もとよりどこにも負けるつもりは無いけど」ニッ
穏乃「待ってろのどかーー!!」
灼「うるさ……」
宥「えへへ……」
穏乃「憧!清澄といつ当たる!?」
憧「さっき京太郎が帰ってくる前玄が言ってたじゃん。反対側のブロック」
穏乃「反対!?」
憧「「決勝まで行かないとだね!」って言ってたでしょ」
京太郎「まだ決まってないとこも多いなー……」
晴絵「とりあえず今日は解散でまた明日、9時からミーティングね。京太郎の部屋に集合で」
穏乃「京太郎!マット!」ガバッ
京太郎「おう、昨日の間に牌も磨いといたしいつでも出来るぜ!」グッ
玄「私も行くよ!」
憧「灼さんや宥姉はどう?」
灼「いく」
宥「うん、交代交代でやろうね」
晴絵「全くこの子らは……」
京太郎「先生もどうっすか?」ニッ
晴絵「……しゃーない、実力の差ってやつを見せつけてやるとするか」
─────────
──────
───
憧「結局いつもと同じ感じねー」グダー
京太郎「お前いつまでいんだよ」
憧「すぐ部屋戻るって」ゴロゴロ
京太郎「たく……ほれ」ポイ
憧「わぷ、何すんのよ!」
京太郎「お腹ぐらいから足にかけとけ。その……あれだよ」
憧「あれ?…………変態」
京太郎「むしろ紳士だろ」
憧「どこが」ファサ
京太郎「かけてやる布団を貸してやるあたり」
憧「それを言い出さなきゃね」
京太郎「つまり黙ってやればカッコいい?」
憧「紳士なのとかっこよさは別だと思うけど?」
京太郎「……憧」ズイ
憧「な、何?」ビク
京太郎「……」スッ ピタ
京太郎(ちょっと不安そうに見えた。なんて理由で撫でたら憧は怒りそうかな)
京太郎(それでも、自分の気持ちを隠すようなことはしたくない!)
ナデナデ
憧「……何すんのよ」
京太郎「不安そうに見えたから」
憧「……ちょっとここに背中向けて座って」ポフ
京太郎「へ?」
憧「いいから早く!」
京太郎「はい!」スト
憧「…………」
京太郎「…………憧さん?」
ギュ
京太郎「憧さん!?」
憧「黙ってなさい」
京太郎「はい」シュン
京太郎(これはあれなのか?デレなのか?)
カタカタ
京太郎(……馬鹿だなぁ。手震えてんじゃん)ギュ
京太郎「な、そっち向いていい?」
憧「駄目、こっち向いたら殺すから」
京太郎「物騒だな……」
憧「…………」ギュー
京太郎「…………あー、そういや咲連れてきよす「そういうのいらない」ごめんなさい」
京太郎「……いつもさ、しっかりした側に立ってんだから今の間に甘えとけ」
京太郎「明日も明後日も明々後日も、こうやって使っていいからさ」
憧「……ありがと」
京太郎「……別に」
ピロン
穏乃<まだ憧そっちにいる?帰って来てないし返事無いんだけど
京太郎<もうちょっと待ってやってくれ
憧「…………」
パッ
京太郎「もういいのか?」
憧「うん、もう大丈夫」
京太郎「そっか……なぁ憧」
憧「何?」
京太郎「好きだ」
憧「…………」
京太郎「憧さん?」ブンブン
憧「はっ!?夢か……じゃ部屋戻るわ」ダッ
京太郎「まーて待て待てっ!」グイ
憧「はーなーせー!!」グググ
京太郎「はーなーさーなーいー!!何無かったことにしようとしてんだよ!」
憧「」ゼェゼェ
京太郎「……逃げんな」ゼェゼェ
憧「だって!」
京太郎「だってなんだよ」
憧「……恥ずかしいし」
京太郎「」キュン
憧「それにずるい」
京太郎「は?」
憧「女の子が弱ってる時に告白とかずるいわよ」
京太郎「弱ってるからこそ支えてやりたいんだろ」
憧「弱ってたら誰で「お前じゃなきゃだめだ」」
憧「」カァァ
京太郎「俺さ、結構気軽な気持ちで麻雀部に入ろうと思ってたんだけど、そんな気持ちを一蹴してくれた奴がいたんだ」
京太郎「みんなの為に、麻雀の為に一生懸命で、ほんと格好いいって思った。普段は喧嘩ばっかしてたけどな」
京太郎「でも喧嘩だって本気だったし俺も一歩も譲らなかったしどんどん相手のこともわかった」
憧「……不器用なだけよ」
京太郎「うん、不器用で真っ直ぐで仲間思いで、そんなお前だからこそ好きになったんだよ」
憧「……もっとスマートに言いなさいよ」
京太郎「……あー、えーっと……」
憧「……ほんと不器用。バカだし態度でかいしバカだし」
京太郎「なんで二回もバカって言ったんだよ!」
憧「京太郎には私がついてないと駄目みたい」ニッ
京太郎「……OK?」
憧「OK」
京太郎「……あこー!」ガバッ
憧「ちょ!」
ボフッ
憧「バカじゃないの!あんたに抱きつかれたら支えきれないわよ!」
京太郎「すまんつい」
憧「……」
京太郎「……」
スッ
京太郎(目を閉じた!これはあれか!キスしろってことだよな!するぞ!)
スー バン!
晴絵「入るわよ」
穏乃「赤土さん駄目だって!」
晴絵「あ」
穏乃「あ」
京太郎「………」
憧「え?あ」カァァ
玄「あー、ごめんね?」
晴絵「……不純?」
京太郎「……ノー」
晴絵「……ごゆっくりどうぞ」スチャ
タッタッタッ
穏乃「……出て行ったほうがいい?」
京太郎「もうそんな雰囲気じゃないかも」
玄「憧ちゃん固まっちゃった」
憧「」
京太郎「駄目だこりゃ」
お ま た せ
そして邪魔されるまでがテンプレ
今日の投下は以上です
でわでわー
咲日和のポニテアコチャー可愛い
どうも
仕事帰りに書くとこんなに遅くなってびっくりだよ!速筆スキル身につけたいね
投下していきます
玄「それにしてもようやく付き合い始めたんだね」
穏乃「おめでとう」
京太郎「ありがとう……なんか恥ずかしいな」テレ
穏乃「しかし、君は憧を幸せに出来るのかね?」
京太郎「どういう立ち位置なんだよお前」
玄「審査してあげよう。むむむ……合格!」
京太郎「ひゃっほー!」
京玄「「いえ~い!」」パチン
穏乃「……玄さんはてっきり京太郎のこと好きだと思ってた」
玄「好きだよ?」
京太郎「ファッ!?」
玄「同志だからね!」グッ
京太郎「ドキドキするわ」
憧「なんでドキドキしてんのよっ!!」ガバッ!
穏乃「あ、復活した」
憧「……」カァァ
ズルズル ファサ
玄「隠れちゃった」
京太郎「憧さんやー。穏さんと玄さんがお待ちですよー」
憧「……」
京太郎「どっちにしろ夜は穏と一緒だろ?出て来いよ」
穏乃「もー京太郎の部屋で寝たらいいんじゃない?」
憧「それは無理!!」ガバッ
京太郎「あー……うん、そうだろうけどさー……」
憧「ち、ちがっ!……あー、えっと……男がこんなことで落ち込むなー!!」バチン!
京太郎「理不尽!!なんでビンタするんだよ!!」
憧「しょ、しょーがないじゃない!京太郎が寂しがらないように成分注入してあげたのよ!」
京太郎「そんなんで憧成分注入されるか!Mじゃねーんだぞ!」
憧「じゃあどうしたらいいのよ!」
京太郎「抱きついて来いよ!」
憧「死ね!!」ゴッ
京太郎「ゴフッ!!!黄金の右……効いたぜ……」
バタ
憧「さぁ部屋戻るわよ、しず」パッパッ
穏乃「犬も食べないねこんなの」アキレ
玄「あはは……」
玄「大丈夫?」
京太郎「平気です。憧達は?」
玄「部屋に戻ったよ……京太郎君から告白したの?」
京太郎「まぁ……ほんとはインハイ終わってからにしようと思ってたんだけど」ポリポリ
玄「そうなの?」
京太郎「弱ったあいつの陰を見ちまって俺が支えてやんなきゃって思ったんですよ」
京太郎「もう自分の気持ちを隠したくなかったってのもありますけどね」アハハ
玄「憧ちゃんのことよく見てるんだね」
京太郎「あいつ意地っ張りだから大変ですけど」ニッ
玄「……うん。よかった京太郎君が相手で」
京太郎「へ?」
玄「なんでもない。それじゃまた明日ね~」
バタン
京太郎「なんだったんだ?」
, r '´ ̄ ̄)`ヽ ./´ .| 1 \
/ , r ',´`ゝイ / i| .| ヽ
./ ,r'彳 / .| ./ ./ , /| | ヽ. ヽ
/// / ./ ト、 ヽ ./ / / /| i .ハ 1 ヽ
./ / ./ ./ |ヾ ヽ / /i-、,_ /j ./ | .ル.j | .|1. 1
./ ./ ./ ./ .| ヾ ヽj /.i .>ト,/ j /i j .|.ハ | |. |
/ / j i | ヾ /j j | / ./ '、` j /ノ/ .|.j | .j .| .i |
./ / .| .| | | >'´i |rt== ミ、 、 ./ / /' r t/'ー-/ | .| |
./ .| .j .| | | V´ | .| .ク心:::::ミヾ ' '´ ' - ' j /j | ルj
j .| .j .| .| | | .| 毛:::::::ゝ r==ミ,tノ/j j i .从'
/ .| / .| | | | .| ヾ:::::リ' .ク:::C }./イ .|.j //' 1
| | .| / .| i. | | .| ,,,,, .レ:::リ './ iイ i/ノ |' ,1
| 1 .|./ | ヽ.ト | .| ''ヾ / |'j j´ | |1
.| 1 |' .1ヽ ヽ》、 | .| ' ,,,,, / |j / .| |.|
.| 、| ヽ、ト ヽ \| .| ヽ、 / .j ./ 1 |.|
.| ,V ゝ 、、 \ i .|、 ´ ノ /./ .| | |
.| 1、 .》、\ヽ ゝ | ヽ、 , r ' ´ ././ | j |
.| .1ヽ / `ー-ヽ、、_ ゝi、./ `ヽ- j ' ´ .i ./.イ |.j .|
.| 1.ヽ ./ ` ゝ 、 ` \' ./ i 1 // 1| .|.j |
== 憧「嫌いだ」 京太郎「嫌いだ」 ==
チュンチュン
憧「起きなさい。ミーティング前にごはん行くわよ」ユサユサ
京太郎「んー……はっ!憧……夢か」ガクッ
憧「なんでよっ!」スパーン!
京太郎「夢じゃない!」
憧「おはよう」
京太郎「……おはよう」ムクッ
憧「ちょ、隠しなさいよ!」
京太郎「ん?んだよ、前がちょっとめくれてるだけじゃん」
憧「……そんなに肌に紅葉つけたいのね」コォー
京太郎「待て話せばわかる。ほら隠したもう隠したもう大丈夫!」
憧「まったく……そうやってしゃんとしてれば格好良いのに」ナデリナデリ
京太郎「そりゃどう……」ナンカメガアッテル…
穏乃「……憧、私いるの忘れてない?」ハァ
憧「ふきゅっ!」カァァ
京太郎「はぁ……おはよう」
穏乃「おはよう」
玄「おはよう!」
穏乃「おはようございます!」
京太郎「先生とかはもう飯食ったのかな?」
玄「さっきまで一緒に食べてたよ。ミーティングの資料整理しにいくって部屋に戻ったけど」
憧「そうなんだ」
宥「憧ちゃん、京太郎くん」
京憧「「?」」
宥「おめでとぉ」ニコッ
憧「!? くろぉ!!」
玄「?」
京太郎「諦めろ、すぐにひろがる」
憧「いや、別に隠すとかそんなんじゃないけど!昨日の今日だし!!」
宥「いいと思うなぁ……お似合いだよ……?」
憧「……隠蔽するために別れてやろうかな……」
京太郎「ひどい照れ隠しだな!泣くぞ!!」
─────────
──────
───
晴絵「そんじゃミーティング始めるよ……っていいたいけどその前に……」チラッ
京太郎(だよなぁ……いやわかってたけど)ガタッ
スッ
京太郎「憧?」
憧「一つ言っておくけど……別れないわよ!」
京太郎「憧……」
晴絵「え?いやいや、別れろとか言わないから。どんな鬼教師なのさ。勘違いやめてよ」
憧「…………」クル
京太郎「?」
バチン
京太郎「なんで殴った!?」
憧「ニヤニヤしててキモかったからつい」
京太郎「おかしくない!彼女にあんなふうに言われて嬉しくない彼氏いねーよ!ニヤニヤするわ!」
憧「ニヤニヤはしない。もいっぱついくわよ」
京太郎「やめろぉ!なんかお前暴力的になってね!?そんなのが可愛いの二次元だけだから!!」
憧「なんで二次元なんかの女が可愛いのよ!!」バチン
京太郎「失言すみませんっ!!!」
ギャーギャー!
穏乃「お茶入れたよー」
灼「ありがと」
晴絵「ずず……はぁ、平和だなぁ……」
晴絵「さて一段落ついたところみたいだね」
京太郎「あい……」
憧「どうぞ」ニコ
玄「大丈夫かな?」
灼「触れないほうがいい」
晴絵「まぁ正直なところなんでもいいんだけど、それで集中できないとかそんなことにならなかったらいいよ」
憧「気が散るくらいなら別れるわよ」
京太郎「本気?それ本気なの?」
憧「まぁそんなことならないけど。むしろ今なら……」ゴッ
京太郎(やだイケメン……!)キュン
晴絵「……大丈夫そうだな。じゃあまずトーナメント表から」ペラッ
穏乃「どれどれー……!!」
晴絵「私たちが決勝に行くために突破しなきゃいけない大きい壁が二つある」
灼「千里山と……白糸台」
穏乃「日本で一番強い高校……」
憧「うちらが誰も勝てなかった憩さんが白糸台の宮永照は人間じゃないって言ってた」
京太郎「やべぇな……」
晴絵「まぁ暗くなったところでどうなるわけでもない。とりあえず最初のタスクをひとつずつ!」
穏乃「東京見物!」ンジャンジャ!
憧「切り替えはやっ!」
晴絵「それはインターハイが終わってから。今日はホテルでテレビの前!」
宥「左上ブロック1回戦を観戦……でしょうか……」
晴絵「いや、富山・福島・岡山の地方大会の映像だよ」
京太郎「分析してとりあえず1回戦勝とうって感じか」
晴絵「そそ、初戦の相手をチェック。確実に倒せるようにね」
京太郎「あ、だからこれ用意しろって」バサッ
憧「ん?これって……牌譜?」
京太郎「それ自体は先生がつくったやつだけどな。あんだけある中から探すの疲れたわ」
晴絵「さんきゅね。あ、それとちょっと」クイクイ
京太郎「?」
京太郎「みんなから離れてどうしたんで……まさかさっきはああ言ったけど俺だけシメるんじゃ!」
晴絵「私どういう印象なの?そうじゃなくて……ありがとう」
京太郎「へ?」
晴絵「いやまぁリスクは大きいんだけど……ってリスクとかそういうのは野暮って話だけど」
晴絵「……あの子さ、私らにあんま弱みって見してくんないから見せられる相手が出来て嬉しいんだよ」
晴絵「それに須賀君なら安心だし」
京太郎「……信頼、されてるってことで?」
晴絵「そうとってもらって構わない。実際信頼してる。いてくれると助かるしね」
晴絵「だからこそ!」ズイ
京太郎「!?」
晴絵「別れてほしくないし気を遣ってほしい。チームの為にも……憧の為にも。それから須賀君の為にも」
晴絵「こんな言い方ずるいのはわかってる。でも勝つためだから。あの子達が望みを叶えられるようにするのが……監督だから」
京太郎「……十分わかってますよ。そのうえで言います」
京太郎「インハイが終わっても憧が笑ってられるようにするんでよろしくお願いします!」ペコ
晴絵「……ありがと」
京太郎、ハルちゃんの本音回
投下は以上です
前回の投下で突然すぎるわボケェ!って思われた方がレスされた方以外にも沢山いたと思いますが、ちょっとだけわかったかなって思います
寝ます
でわでわー
ミーティング中のラフな格好のアコチャー可愛い
どうも
正月休み超えると投下スピードが落ちるのわかってたけど……こんなもんだよね、頑張ります(´・ω・`)
投下していきます
晴絵「みんな準備はいい?」
「「「「「はいっ!!」」」」」
晴絵「よし!新生阿知賀の全国初お披露目といこうか!出番だよ、玄!」
穏乃「がんばってください!」
憧「全国デビュー!」
京太郎「ファイト!」
宥「わわ」ブルブル
灼「気合で」
玄「おまかせあれ!」
バタン
穏乃「玄さん緊張してなさそうで良かった」
憧「いや緊張はしてるでしょ」
京太郎「……」
。。。。。。。。。
。。。。。。
。。。
京太郎「玄さん」
玄「ん?どうしたの?」
京太郎「緊張してないんですか?」
玄「んー……緊張はしてるよ。でもそれ以上に嬉しいから」
玄「一年ぐらい前かな、しずちゃんが来てくれなかったらこうして皆と打てなかったから」
--------------------------------------------------------
玄『打ちたいのに打てないって……ほんとに寂しいことなんだよ……』
--------------------------------------------------------
京太郎「あー、あの時の言葉ってそういう」
玄「あの時?」
京太郎「俺が入部した日ですよ。憧に入るなって言われた時に打てないのは寂しいことだよ、みたいなこと言ってくれましたよね」
玄「そうだっけ?懐かしいね!」
京太郎「凄い嬉しかったんですよ」
玄「いや、そんな……そういえばあの時は憧ちゃんと京太郎君が付き合うとは思ってなかったよ!」
京太郎「それは俺もです」
玄「あはは!」
。。。。。。。。。
。。。。。。
。。。
京太郎「……玄さんは大丈夫だよ」
憧「……んなことわかってるわよバカ」
京太郎「バカは余計だろバカ」
憧「あんたも言ってるじゃない、バカ」
京太郎「なに~!」
憧「静かにしなさいよ!」
ギャー ギャー
穏乃「付き合っててもあの二人は変わんないね」
宥「仲良いよねぇ」ボワボワ
晴絵「画面から目を離してたらちゃんと見ろって怒るんだけどしっかり見てるしなー……」
灼「静かに見て」
京憧「「……はい」」
バシ ギュー ビシ
穏乃「無言で喧嘩してる……!!」
晴絵「駄目だこりゃ」
─────────
──────
───
穏乃「ただいま!」
晴絵「おかえり。よくやった」
穏乃「みんながいっぱい稼いでくれたので楽に打てました!」
晴絵「うん、今回は理想形だね。玄と憧が上手いことハマった。玄はここから先わからないけど」
玄「え!?」
憧「こっからは富山レベルかそれ以上のエースが揃って出てくるからよ」
晴絵「その通り。先鋒は怪物が暴れるエースポジションだから荒れることが多い」
晴絵「玄が点数を取られても大丈夫なように次鋒以降で点を稼ぐのが私達の基本系。覚えておいて」
灼「憧が調子良いのは大きい」
晴絵「今回だけかもしれないしなんとも言えないけど……前に話したと思うけどオカルトって考えもある」
京太郎「憧以外変な打ち方ってのもおかしいと思ってたんだ……愛の力で雀力が上がるのか」キリッ
憧「…………」
京太郎「あ、ちょ、待って。無言で迫ってこないで!」
晴絵「……あながち間違いじゃないかも」
憧「晴絵?」ニコォ
晴絵「冗談で言ってるわけじゃないって!統計的に見ても何かに思い入れがあったりしたら和了率高いって言うし!インハイの三年生とか!」
穏乃「つまり憧は京太郎のことがめちゃくちゃ好きってこと?」
晴絵「そういうことだね」
憧「は、はぁ!?真面目な顔で二人とも何言ってるの!?」
晴絵「でも好意だけじゃなくて麻雀との関連性がいる。そうじゃなければおかしい」
晴絵「つまり京太郎から憧に対してアドバイス、もしくは励ましを受けて麻雀の腕を研鑚したと考えるのが妥当」
晴絵「過去の言動、しずの発言から察するに……」
灼「ハルちゃんストップ。京太郎と憧が死んでる」
宥「顔真っ赤っかだね……」
晴絵「はっ!?ご、ごめん?とりあえず一旦かいさーん!20時にミーティング!」
これがオカルト……!?
今日の投下は以上です
でわでわー
乙
ハルちゃんェ…恋心を分析とか無粋にもほどがあるだろwww
乙乙
理系が恋に落ちたので証明してみた。を思い出してなんかワロタ
おつ
ボワボワって宥姉が発熱しだしたらこんな効果音になるのか?
2回戦前のちょっとどや顔っぽいアコチャー可愛い
どうも
リアルで麻雀した後にネト麻すると感覚違い過ぎてびっくりしますよね
相手の顔見えないし、どうしようかなって悩んでる間に勝手にツモ切りされるし……まぁ下手だからどうせ勝てないんですけどね!
投下していきます
>>141
ハルちゃんは分析が得意だからね、仕方ないね
>>142
あの漫画面白いですよねー
単行本出た時速攻で買っちゃいました
>>143
ギャー!すみません!ポワポワでし!
>>134 訂正
宥「仲良いよねぇ」ボワボワ
↓
宥「仲良いよねぇ」ポワポワ
晴絵「2回戦だけど、こっからは今まで以上に厳しくなるよ」
灼「……千里山」
晴絵「それ以外も強いけどね。まぁ一番はそこかな」
晴絵「特に……先鋒」
玄「!?」
晴絵「玄とはかなり相性悪そうなんだよねぇ」
穏乃「どういうことですか?」
晴絵「千里山の先鋒……園城寺怜。彼女は1手先を読んでくる」
京太郎「それって……どういうことだ?」
憧「牌譜見てないからなんとも言えないけど経験則とかじゃないの?特に玄は読みやすいから」
晴絵「軽めに見てそうだね」
京太郎「重めは?」
晴絵「オカルト。本当に流れが読めるパターン。この場合は下手したら2手先とかも読める」
穏乃「こわっ!!」
晴絵「地区大会で裏目ってりゅのを見ると1手が限界だと睨んでるけど……彼女が立直した時は一発で当たり牌を引いてくる」
京太郎「ひえぇ……」
晴絵「じゃあこのまま各校の先鋒から特徴と私の考えた対策を伝えていくけど……玄」
玄「?」
晴絵「打ち方、変える勇気……ある?」
─────────
──────
───
『後15分で試合が開始されます。―――』
晴絵「玄、昨日言ったことわかってる?」
玄「……はい。いってきます」
バタン
晴絵「……厳しくなるかもね」
京太郎「……なぁどういうことだ?」ボソボソ
憧「……今回、玄は自分の打ち方を捨てられないかもってこと」
京太郎「ふむ……?」
憧「はぁ。昨日のミーティング聞いてなかったの?」
京太郎「えっと……ドラ捨ててでも流れ変えるってあれ?」
憧「そ。玄がドラを捨てたら流れが変わるのよ。和ならそんなオカルトありえないっていうだろうけど」
京太郎「ふーん……玄さんにとってドラって大事なんだな」
憧「……うん」
京太郎「でも大丈夫」
憧「……」ズキ
憧(それは今回の先鋒戦?それともドラをちゃんと捨てる選択が出来る人だってこと?)
憧(駄目だ……私嫉妬してるんだ。ここまで一緒にやってきた仲間を信じるのは当然だ!)
憧(それでも……苦しいよ……)
『先鋒戦終了ーーー!!』
灼「玄……」
憧「あたし迎えに行ってくる!」ガタッ
穏乃「みんなで行こう!」
京太郎「俺も!」ダッ
宥「待って……」ギュ
宥「わ、わたしが行ってくる……まかせて……」
憧「宥姉……」
穏乃「大丈夫ですか?」
宥「うん。私、おねーちゃんだから」ニコ
バタン
京太郎「……ミーティングで点いっぱいとられるって言っててわかってたつもりだったけど、玄さんのあの姿見たら辛いな」
憧「……うん。あたしらが玄の取られた点を取り返すんだ」ゴッ
玄「……ただいま」グスッ
穏乃「おかえりなさい!」
玄「ごめんね……みんなの点棒いっぱい取られちゃった……」
憧「うん、そうだね」
玄「!?」
憧「でも玄の相手は全国常連校のエース。元々これくらいは織り込み済み!」
京太郎「憧が……みんなが取り返してくれる!」
灼「まぁ……」
穏乃「うんっ!」
玄「みんな、ありがとぉ……」グスッ
京太郎「これタオルです。あと水と、カロリーメイトとグミと俺の飲みかけのウイダーと」
憧「そんなにいらないでしょ!ていうか飲みかけのもの人に渡すな!」バシッ
京太郎「痛い!俺は点取れないからせめて物で慰めようと」
憧「態度でなんとかしなさい!あんたの飲みかけなんて余計気分悪くするわ!」
京太郎「ひでぇ!言い方ってもんがあるだろ!」
ギャーギャー
玄「……あはは、ありがと」ニコ
--------------------------------------------------------
ガチャ
宥「た、ただいま……」
晴絵「おかえりー」
憧「おつかれ宥姉!」
宥「うー、ごめんね、ちょっとしか取り返せなかった」
玄「そんなことないよ!次鋒でトップだもん!私が取られ過ぎただけで……!」
憧「……ふぅ、よし!ここで9万点に乗せてくる!」
穏乃「ファイト!」
晴絵「1回戦で調子良かったからって過信しちゃ駄目だからな」
憧「わかってる!」
バタンッ!
京太郎「……ちょっといってくる」
玄「いってらっしゃい」
晴絵「よろしくね」
京太郎「おう!」ニッ
京太郎「あこっ!!」
憧「……なに?」クルッ
チュ
憧「……え?……なっ!ち、ちゅ……!?」カァァ
京太郎「お、おでこだけどな」カァァ
憧「!!!」パクパクパク
京太郎「……緊張は無くなったみたいだな」
憧「!!……やり方あんでしょ、バカ」
京太郎「うるせー、思いつかなかったけどなんかしたかったんだよ、お前の為に」
憧「……」
フッ
憧「じゃあ次はここね」ツンツン
京太郎「なんでほっぺた?」
憧「決勝で、こ、ここにもらうから」プニ
京太郎「や、やってやろうじゃねーか!」カァァ
憧「あんたのしょっぼい度胸で出来るならね!」ベー
憧「……行ってくる」スッ
京太郎「行って来い!」スッ
バチンッ!
アコチャーは純情
今日の投下は以上です
でわでわー
乙
ドア越しに聞いてる人もいると思うの
これはアコチャー無双きちゃうな
乙
アコチャーの雀力がどんどん上がっていく
オトナの味だねーって言ってるアコチャー可愛い
どうも
適当に終わらさないと決めたのでのんびりSS書いていきます
……文章を早く書くのが得意なフレンズになりたいです
では投下していきます
>>153
そして聞かれていたことに後から聞かされて顔真っ赤になるアコチャー
>>154>>155
恋する乙女は無敵です。
京太郎「憧!すごかったな!」ダッ
憧「え、ちょ、あぶ」ヒョイ
ゴン!
京太郎「……ってー!おま、避けることないだろ!」
憧「つい反射的に……」ゴメン
晴絵「おかえり。まさか江口セーラに稼ぎ勝つとは」
憧「100点だけだけどね」
玄「すごいよ憧ちゃん!」
宥「うん、そうだよ」
穏乃「私も負けてらんないな!100万点くらい稼ぐ!」
京太郎「そんなに点数ねぇからっ!」ビシ!
ワイワイ!
晴絵(すごい浮かれよう……雰囲気が悪いよかよっぽどいいけど、一回どこかで引き締めないと)
晴絵(そうだ、私がこの子達に活を入れないと……次はあの準決勝なんだ……っ)
─────────
──────
───
「ベスト8おめでとーっ!!」カッ
憧「大人の味だねー」
灼「麦茶だけどね」
穏乃「夏は格別!」
京太郎「たまんねぇな、勝利の味ってやつは」フッ
憧「確かに……はっ!」
穏乃「ノリノリだねー」
憧「違うっ!」
ワイワイ
晴絵「……浮かれるのもほどほどにしとかないと明後日がきついよ」
晴絵「今日は千里山に何点差つけられた?」
灼「約9万点差……」
晴絵「明後日の準決勝にはその千里山より強い高校が出てくる……」
穏乃「し……白糸台高校―――!!」
晴絵「そう、今日おまえたちに9万点近く差をつけた千里山――、それより強いといわれる白糸台――、そして福岡の強豪新道寺――」
晴絵「その3校を相手に2位をとらなければ決勝には行けないんだ」
晴絵「マスコミから見ればうちらの決勝進出はよくいえば絶望的、悪く言えば――論外!」
晴絵「私は監督会議に出てそのまま外で食べてくるからみんなはルームサービスでもとってゆっくり休んで――」
カチャン
憧「ハルエなんっかピリピリこいてたねー」
宥「しょうがないよ、次はあの準決勝だもん……」
玄「じゅんけつ……」
灼「ハルちゃんが越えられなかった壁……」
穏乃「うぅー……ラーメン食べたい!ラーメン!」
京太郎「えっ!?」
灼「なんでとつぜんラーメン……」
穏乃「ふへへ」
憧(ほんとしずは……)ニコ
京太郎「えっとラーメン屋は……」
穏乃「……!」
京太郎「あっc、もがっ!?」
穏乃「赤土さんだっ!」ササッ
憧「えっ」
憧「ハルエと、えーっと……誰だっけあの人」ヨクミエナイ
京太郎「白髪のちょっと可愛い感じのおばあさんだ」
穏乃「熊倉さんだよ。福岡の監督してた」
憧「ああ、ってかあんたら目よすぎでしょ」
憧「きたっ……ってなんで隠れてんのあたしら」
穏乃「さっき怒られたから……?」
トシ「それで?プロ行きの話はどーするの?」
トシ「教え子を準決勝まで導いたのもプラスの評価になってるのよ」
晴絵「まともな文面であとでメール入れますんで」
トシ「わかった」
憧「ハルエ――あたしらをダシに使ったの……?」
穏乃「いや……えーっと」
灼「そんなわけない……!!ハルちゃんが……」
憧「でも……っ」
京太郎「お、おい」
憧「あんなに点差つけられて次はもう勝てないって言われたじゃん!見放され気味なんだよ!」
穏乃「えっ」
京太郎「そんなわけ」
憧「あるでしょ!現にあんな話を!」
玄「私が……私がたくさん天を取られたから……」フラッ
憧「や……ちがっ」
プニョ
玄「わ、ごめんおねーちゃ」
宥「? 私こっち……」
玄「え……じゃあこのおもち……」
,′.:.:/.:.!.:.:.:.|.:.:!.:.:.|.:.:.|.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.| }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
| ,' | | | l |:. |..:! |..:|......|..| .}..:!:....|... |
| ,' .十.:.:.:!.:.|.:.ハ.:.:|ヽ.:.:.|.:.|.:.:.:.:.:.:.!.:.!.:.:.:!.:| l:/!.:.:.l.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ|
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|.:.:|.:.:.:.:.:.:ヽ.:.ヽ〃ん|!:::::::::ハ \! 〃ん::::::::|:ハ ヽ|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
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|.:/!.:.:.:ハ.:.:|.:.|:/: : : :/ |`: . 、 , .イ: :|! :.|: :/.:.:.:.:.:.:/.:./--、
玄「わわっ!」
宥「ふわわっ」
穏乃「何も無いところからヒトが……!!」
「どしたーモモー」ワハハ
桃子「急いでたら人にブツかってしまったっす」
桃子「もうしわけございません」ペコリン
玄「いえ、よろけたのはこちらですので……すみません」
憧「ちょ……待ってこの人……たしか……とーよこさん……?」
桃子「ろ? なんで名前?」
憧「ほらっ、あのお屋敷で長野ローカルの録画見せてもらったじゃん」
京太郎「ああ!あの素晴らしいおも」
憧「そぉい!!」ブン
京太郎「あぶっ!すげぇ勢いでビンタすんな!当たってたらKOだぞ!」
憧「鼻の下伸ばしてるような奴に慈悲なんかないから」ゴゴゴッ!
穏乃「! ホントだ……っ!! 副将戦で和と透華さんより点を取った人だ……!!」
桃子「? おっぱいさんの知り合いっすか?」
宥「透華さんが言ってた……鶴賀学園の消える1年生」
ステルスモモ―――……!!
京太郎(この子もおっぱいさんでは?)
玄(お姉ちゃん並のおもち―――この子出来るっ!!)
今日の投下は以上です
でわでわー
乙
これはセーラに火をつけたな
乙
玄ちゃん点どころか天を取られてしまったか(すっとぼけ)
乙ー。
投稿ペースはむしろのんびりの方が安心出来る
アラチャーに交代する時の悔しがってるアコチャー可愛い
どうも
本編じゃなくて小ネタですがどうぞ
では投下していきます
>>178
セーラ「そんなことないわ。ちょっと稼ぎ負けただけやしな、ちょっとな」ピキピキ
>>180
誤字ェ……
さらに追い打ちをかけることが
今書いてるの京玄SS書こうと思ってうっすら考えてた設定なんです
つまりクロチャーヒロインはアコチャーに乗っ取られました
>>181
エターだけはしないようにしますんでのんびり覗いてください
《バレンタイン》
憧「お、おじゃましまーす」
京太郎「適当に座っててー」
憧(こ、これが京太郎の部屋……結構普通かも)
憧(ていうかほんとは適当にこれを渡して帰るつもりだったのに京太郎の家の前まで渡せなくて、いざ渡そうと思ったら京太郎のお母さんが出てくるなんて……)
・ ・ ・ チラッ
憧(何も無い……ベッドの下とかに本とか隠すって聞いたことあったけど京太郎は違うんだ……)
憧(じゃあ机の)
京太郎「おまたせ」ガチャ
憧「ふきゅっ!?」ビクッ
京太郎「? どした?」
憧「な、なんでもないなんでもない」アハハ
京太郎「変な憧だな……」
京太郎「紅茶で良かったか?」
憧「うん、ありがと」
京太郎「俺が淹れたんじゃねーけど」
憧「わかってた」
京太郎「なんでだよ。俺が淹れたかもしれなかっただろ」
憧「似合わないでしょ」ズバァ
京太郎「まぁな」ケラケラ
憧「…………」
京太郎「にしてもあれだな、何気に初めてか?俺の部屋。ん?憧さんやーい」
憧「……京太郎!!」
京太郎「は、はい!!」
憧「これ!」ガサッ
京太郎「お!やったぜ!正直待ってた!」
憧「と、当然でしょ」
憧「彼女なんだから」ボソボソ
京太郎「さんきゅ」ニッ
憧「」カァァ
京太郎「開けてもいい?」ワクワク
憧「ん」
京太郎「おお?えっと……チョコサンd「マカロンね」あ、そうそうマカロン」
京太郎「この如何にもチョコな感じがマカr「普通のにはチョコ入ってないから」……うん、すみません、なんとなーく見たことはあるけど食べたこともありません」
憧「だろうと思った」
京太郎「でもだな!これは美味しいってわかるぞ!」
憧「なんで食べたこと無いのにわかんのよ」
京太郎「憧が作ってくれたやつだし」
憧「……まずいって言ったら……」
京太郎「そこで止めんなよ!こえーよ!」
憧「ほら早く食べなさいよ」
京太郎「たく……あむ…………うま」
憧「!!」パァァ
京太郎「憧、お前店開けるぞ。やべぇ」
憧「それはほめ過ぎ」デレッ
京太郎「いや、まじだって。やべぇ。やべぇ以外出てこないくらいやべぇ」モグモグ
憧「……口の周りにチョコついてる」
京太郎「まじ?」ゴシゴシ
憧「余計拡がってるって」
京太郎「んー?」
憧「ほら、顔こっち向けて」
京太郎「子供じゃねーんだから」
憧「はいはい、早く」
京太郎「わかったって……ん」
チュ
京太郎「……!」カァァ
憧「じゃ、じゃあね!もう渡したし帰るから!」
バタン!
京太郎「………………」
モグ
京太郎「味わかんねぇ……舌馬鹿になったかも……」
カン!
相変わらずのクソベタ展開
バレンタインなのでチョコマカロンのベリーソース添えを作りました
チョコマカロンよりもソースで作った名前とハートマークに喜ばれましたが
今日の投下は以上です
でわでわー
3巻の憩ちゃんのウチらがお相手しますーぅ、の後のちょっと興奮気味のアコチャー可愛い
どうも
投下していきます
穏乃「広い……」ヒャー
京太郎「すげぇな」
智美「ただいまゆみちん」
ゆみ「おつかれ、そちらが?」
智美「阿知賀女子の皆さんだー」ワハハ
ゆみ「奈良代表か……鶴賀学園、加治木ゆみだ。よろしく」
京太郎(桃子さんのおもちがぷにっと潰れて……やべぇ!!)
憧「」ズイ
京太郎「な、なんだよ」
憧「いや、どこ見てんのかなーって」ジトー
京太郎「な、なんのことかな」ニコォ
憧「ふふふ」ニコォ
桃子「仲良しさんっすねー」
穏乃「どこでも見せつけられるのが難点ですけど」ハァ
ゆみ「――なるほど、明日までに強くなりたい……」
穏乃「よろしくお願いしますっ」ペコリ
ゆみ「確かにうちには地区大の区間1位が2人ほどいるが、普通は県3位のこちらが格下だ」
桃子「それにたった1日で劇的な変化は望めないと思うっす」
穏乃「それはわかってるんですがうちもこのままじゃ……」
ゆみ「……それならとりあえず打ってみよう。うちも奈良1位が相手なら後進の育成にありがたい。そちらに個人戦の代表はいますか?」
憧「え、いや……女子は全員出てません」
玄「そもそも個人戦に参加したのが京太郎君だけだもんね」
京太郎「そ、それよりそれが何か?」アセアセ
智美「あー、じゃあ迎えに行ってくるぞー?」
ゆみ「たのむ」
宥「?」ブルブル
ゆみ「大会の規定で個人戦の代表者同士は同じ高校で無い限り練習試合をしてはいけないことになっている……」
ゆみ「しかしそちらが誰も個人戦に出ていないのならば問題はない」
灼「じゃああの人が呼びにいったのは」
ゆみ「うん、長野県個人戦1位、風越女子キャプテン、福路美穂子」
美穂子「お夜食作ってきました」
憧「なんと気がきく県1位!」
京太郎(東横といい県1位といい、長野すごいな!)
穏乃「送ってくださってありがとうございました」
智美「あんまり相手できなくてごめんなー」
智美「ユミちんもミッポも明日は清澄の試合だから早く寝るって聞かなくてなー」ワハハ
穏乃「十分です!」
灼「重大なヒントをもらったような……」
憧「そうっ、私たちが個人戦に出てないからこそ個人戦オンリーの選手となら練習試合をしたもいいんだ!」
玄「赤土さん形式のおしかけ練習試合だねー」
宥「準決勝まで明日1日しかないよ?」
穏乃「でも試すだけ試したい!」
京太郎「だよな!もうこっち来てる人もいるだろ。かたっぱしから聞いてみようぜ!」
憧「移動と待ち時間に新道寺と白糸台の牌譜を見たりして!」
『やっちゃおう!!』
―― 翌日 ――
京太郎「雨降ってきたなぁ」
穏乃「まだ小雨って感じ」
憧「髪が決まらなくてやんなる」
京太郎「いいだろ別に」
憧「はぁ?信じらんない。これだから男は」ヤレヤレ
京太郎「普通に可愛いし」
憧「……」
京太郎「あ、ちょ、痛い。褒めたのに、褒めたのに!」
玄「憧ちゃんと京太郎くんみてたら落ち着くよねぇ」
宥「だねぇ」
灼「ないから」
憩「雨やのに楽しそうやねー」
京太郎「お?」
憩「遠いところわざわざ大変やったでしょーぅ。大丈夫ー?」
穏乃「いえ、こちらこそすみません」
京太郎「ナース?」ボソ
憧「なんでナース?」ボソ
憧「……ああいうのがいいの?」ボソ
京太郎「なかなかぐっと……あ、いや、ちがう!」
憧「ふーん……」
京太郎(あれ、怒られるかと……)
京太郎「! もしかしてナース姿に」
憧「ならないわよっ!!」
憩「お古で良かったらいるーぅ?」
憧「!?」
京太郎「まじで!?」
憩「身長もおんなじくら「いいです!大丈夫なんで!」そっかー、残念」
京太郎「ちっ」
憧「ま、まぁ憩さんが練習受けてくれて助かりました。片っ端から連絡したんですけど……」
京太郎「結局他は駄目だったしな」
灼「さすがに子供主導だとね……」
憩「いえいえ、ウチらも練習になって嬉しいわー」
憧「え、ウチら?」
憩「ちょっとツテで呼びかけてん」ハイッテー
灼「うわ……」
憩「九州赤山高校の藤原リセさん」
憩「麻雀始めて5ヶ月で東海王者になったモコちゃん。インターハイには団体も個人戦も出てへんの」
憩「その友達で静岡1位のナキリさん。須和田高校の霜崎さんは千葉MVP」
憩「ウチらがお相手しますーぅ」
憧「うあああ、いいね!」
穏乃「うっはー」
憩「個人戦の参加者同士は卓を囲んだらあかんから、こっちは2つの卓に一人ずつ」
憩「阿知賀さんは3人と二人に別れて二人のほうにモコちゃんが。それでええかな?」
穏乃「ぜひっ、よろしくお願いします!」
憩「まっかせてーぇ」
憩「みんな上手なってんなー」
京太郎「あ、お疲れさまです」オチャデス
憩「ありがとー。ごめんなー雑用ばっかさせて」
京太郎「いえいえ!みなさんが気持ち良く打てたらそれでいいんで!」
憩「……えらいなーぁ」ナデナデ
京太郎「……!」カァァ
憩「あ、ごめんな。彼女さんに勘違いされてまうなー」アハハ
京太郎「あ、いえ!なんか、嬉しかったです」テレッ
京太郎(なんかこの人調子狂うなー)ポリポリ
憩「なら良かったー。にしても彼女さん、憧ちゃんすごいなーぁ」
京太郎「元々上手いですけどね、なんか全国きてから神がかってるというかなんというか」
憩「愛の力やねー」
京太郎「あはは、先生、うちの監督にも同じこと言われました」
憩「そらそやろなーぁ。……どういう思いでも、それを麻雀に対する力に変えて頑張るのを神様は見てるんやろなー……」
京太郎「憩さんも何か”思い”があるんですか?」
憩「……あはは、な・い・しょっ」ニコ
京太郎(うわ、思わずドキっとしちまった!天然こえー!)ドキドキ
『ありがとうございました!』
藍子「いえ、こちらこそ」
憩「楽しかったでー」
--------------------------------------------------------
穏乃「帰ってきたーぁ!」
憧「連泊してるとホームっぽい気分になるよね」
玄「だねー。でも今日は良かったね!」
憧「うん。最初は手も足も出ないかと思ったけどだんだん慣れてきたっていうか」グッ
京太郎「そういえば憩さんに褒められてたぞ、憧」
憧「そうなの?てかいつの間に」
京太郎「憩さんだけじゃなくて全員と話したぞ。みんなの印象とか弱いと思った部分みたいなの聞きたくて。まぁ霜崎さんと対木はほとんど喋れなかったというかどう話したらいいかわかんなかったけどな」
京太郎「一応携帯にまとめたから後で送っとくし見といてくれよな」
灼「ありがと」
穏乃「すごーい!」
京太郎「どうだ」フッ
穏乃「よっ、イケメン!」
京太郎「せやろ」
憧「なんで関西弁なのよ……」アキレタ
穏乃「そういえば和は今日の試合勝ったのかな?」
憧「あー、どうなったんだろ……」
灼「それ知らないほうがいいんじゃ……」
穏乃「え……?」
憧「……そっか」
京太郎「?」
憧「もし和が負けてたりしたらうちらのモチベ下がっちゃうかもだもんね……」
--------------------------------------------------------
京太郎「牌譜まとめおっけー。後はごろごろするだけだー。憧こねーかなー……自分から行くとかっ!なんてなっ」
~♪
京太郎「ん?」
憧<こっちの部屋に来て
京太郎<どったの?
憧<しずがみんな集めてって
京太郎<りょ すぐ行く!
京太郎「なんだろ?」
『………………』
憧「ハルエ……プロ行き断ったんだ……。あたしらのため……だけじゃないだろうけど……」
穏乃「……ん~っ、もうっ!がんばろう!じゅんけつ!!」
穏乃「千里山強い!白糸台強い!そんなのわかってる……!!」
穏乃「でもうちらだって今朝よりも!今この時の方が――強い……!!」
憧「県民未踏のベスト4」
灼「ハルちゃんが行きたかった場所―――」
玄「目前だね」
宥「うん……」
穏乃「たどり着くんだ、うちらの代で―――決勝戦へ――!!」
京太郎(みんなすごい気合いだ。そりゃそうか)
京太郎(俺はみんなと違って麻雀を打つわけじゃない。でも!俺だって阿知賀学園麻雀部の一員だ!)
京太郎(全力以上で打てるようサポートして、みんなが勝てるよう支えるぞ!!)グッ
どうしても俺が憩ちゃん書くとお姉ちゃん風が強くなる
そんなことよりもアコチャーのナース姿とかいうパワーワード、ヤバい
今日の投下は以上です
でわでわー
風呂上がりの髪降ろしたアコチャー可愛い
どうも
投下していきます
京太郎「明日だな……」
憧「うん」
京太郎(やっぱりびびってんのかな?)
京太郎(こ、こういう時は優しくぎゅっと抱きしめて男の包容力をだな!)ソ‐
ピト
京太郎「あ、あああ憧さん!?」
憧「うるさい。黙って抱きしめるぐらいの優しさ見せなさいよ」
京太郎「も、もちろん最初からそのつもりだったし」
憧「じゃあそのふわふわ浮いてる手は何?」
京太郎「……先手を取られてやり場を失った俺のハートです」
憧「はぁ……二回戦に挑む時に追いかけてきてくれた京太郎はかっこよかったのになぁ」ボソ
京太郎「え?マジで?」
憧「……」
京太郎「いたっ!?ふともも抓るな!」
憧「聞き流しなさいよ」
京太郎「聞こえちゃったもんはしょうがないだろぉ!」
ギュ
京太郎「ほら、これでいいだろ」
憧「うん……告白された日も思ったけど京太郎ってかなり筋肉質だよね」
京太郎「ん?まぁハンドボールしてたし」
憧「へぇ」
京太郎「あー……硬くて嫌だとか?」
憧「……ぷっ」クスクス
京太郎「なんで笑うんだよ!?」
憧「そんなこと気にするんだって思うとね」
京太郎「しょーがねぇだろ、こんなふうにしたことねぇし、わかんねぇもん」
憧「そっか」
京太郎「なんで嬉しそうなんだよ」
憧「なんでもない……嫌いじゃないよ。まぁあたしも初めてだけど」
京太郎「親父にしてもらったりしなかったのか?」
憧「そんな小さい時のことなんか憶えてないわよ。だから初めて」
京太郎「……そっか」
憧「なんで嬉しそうなのよー」ツンツン
京太郎「うるせー」
憧「……このまま寝ちゃおっか」
京太郎「!?」
憧「もうお風呂入ったんでしょ?私も入った後だし、それに」
京太郎「ま、まずい!それはまずい!ていうか心の準備がっ!」
憧「落ち着けっ!」ガバッ
京太郎「はいっ!」
憧「深呼吸!」
京太郎「ひっ、ひっ、ふぅー。ひっ、ひっ、ふぅー」
憧「それは出産時の呼吸法でしょうが!」
京太郎「落ち着いた」
憧「……それで、ちゃんと理由があって言ったのよ」
京太郎「……その心は?」
憧「私の麻雀、京太郎に告白されてから強くなったでしょ」
京太郎「……まぁ時期的には」
憧「ハルエもああ言ってたし。その実証というか、一晩一緒に過ごしたらもっと凄いかなって」
憧「もちろん!京太郎の頭の中で常日頃想像してるようなのは一切無し!」
京太郎「まじかよ、憧と手繋ぎながらイチャイチャ出来ねぇじゃん」
憧「……それぐらいならいいわよ。ほら」ギュ
京太郎「やったぜ」
憧「……本音は?」
京太郎「すみません許してください。KENZENな男子高校生なんです」
憧「よろしい」
憧「それで……きょ、京太郎さえ良ければだけど……」カタカタ
京太郎「……わかった。一緒に寝よう」
憧「……ありがとう」フッ
京太郎「で、どうやって寝る?背中合わせなのか、向かい合って寝るのか。う、腕枕とか」
憧「と、とりあえず背中合わせで!」
京太郎「わわかった……電気消してくる!」
憧「大丈夫、電気消して!」
京太郎「おう!」
パチン
京太郎「真っ暗……」
憧「あ、えっと、はい!枕元の電気付けたわよ!」
京太郎「お、おう」
京太郎「し、失礼します」
憧「ど、どうぞ」
モゾモゾ
京太郎「今度こそ電気消すからな」
憧「わかった」
京太郎「…………」
憧「…………」
京太郎(寝れるか!やべぇ……憧はどうなんだ?ちょっと見てみるか)
モゾモゾ クルッ
憧「へっ?」
京太郎「…………」
憧「…………」
京太郎(おかしいな、背中合わせで寝てた筈なのに、なんで憧のほう見たら目が合うんだ?)
京太郎「……あー、俺普段寝るときこっち向きだから」
憧「そうなんだ……私もこっち向きだから」
京太郎「……位置変わるか?」
憧「……もうこのままでいいんじゃない?」
京太郎「……それもそうだな」
憧「うん……」
チョン
京太郎「あ、ごめん」
憧「ううん」
チョンチョン
京太郎(ん?なんだ?つついてきやがって……おかえしだ)
チョンチョン
憧「!……」ニヤ
チョンチョン
チョンチョン
ギュ
京太郎「!?」
憧「驚き顔ゲット」ニヒヒ
京太郎「む、おりゃ!」ギュ
憧「ひゃぅ!ちょっと!抱きしめるのは禁止でしょ!?」
京太郎「いまさらいまさら~」
憧「くっ!余裕そうなのがむかつく!」グヌヌ
京太郎「んー、やっぱ寝にくいな……」
憧「手を離したらいいと思いまーす」
京太郎「あ、そうだ。憧、頭ちょい上げて」
憧「? はい」
京太郎「うんしょ……っと」
憧「っ!」カァァ
京太郎「よし、腕枕の体勢のがやっぱ楽だな。憧は寝にくくない?」
憧「う、うん。大丈夫」
京太郎「じゃおやすみ」
憧「え!?」
京太郎「憧抱きしめてると、あんしん……す……る……」
憧「……はぁ、私の彼氏様は気楽なものね……おやすみ」ギュ
準決かと思った?
残念ただのイチャイチャだ!
次こそ準決開始です
今日の投下は以上です
でわでわー
(´・ω・)y━・ やぁ
2ヶ月経ちそうなんで保守
明日か明後日には投下しますんで!
やぁ
今回は難産だった……
しかし書ききったぞ!
まだ寝てないから明後日の範疇!
投下します!
チュンチュン
憧「んん……ん?」
憧(あ、そっか、昨日京太郎と……)カァァ
憧(いやいやいや!一緒に寝ただけだし!変なことは一切してない!)ブンブンブン!
憧(とりあえずシャワー浴びよ)
アーー!キガエ!
穏乃<憧ー着替え持ってきたよー
ガチャ
憧「ありがとう、今開けたから早く入って」
京太郎「ふぁぁぁ、んん……なん……だ」
穏乃←着替え渡し中
憧←バスタオル巻いてるだけ
京太郎「……夢落ちということで一つ」オヤスミ
ダッダッダッダッ ダッ!
憧「出来るかーーーー!!!」
京太郎「鉄壁のバスタオ、ぐふっっっ!!!」
穏乃「おおー、見事な飛び蹴り」パチパチ
京太郎「そもそも自分の部屋でシャワー浴びれば良かったんじゃ?」イテテ
憧「いつもと同じ感覚で入っちゃったんだからしょうがないじゃん」ムス
穏乃「まーまー、それより早くいこ!」
トコトコ
京太郎「……」
憧「どうしたの?」
京太郎「いや……あいつ憧が俺の部屋で寝たこと知ってんだよな?」
憧「……まぁそうなるわね」
京太郎「何も聞いてこないのが逆に気になるんだけど」
憧「……気にしすぎでしょ」
穏乃「どったの?」
京太郎「昨日の……いやなんでもねぇ」
穏乃「ああ、昨日憧がこっちに泊まったこと?まぁいいんじゃない」
憧「かるっ」
穏乃「? だって友達どうしでもお泊り会するでしょ?」
京太郎「……おくさん、この子純粋すぎやしないかしら」ヒソヒソ
憧「しずに彼氏が出来たら苦労しそう、彼氏が」ヒソヒソ
穏乃「なになに?」
玄「おはよー」
憧「おはよ、宥姉は?」
玄「まだ準備中。その間に憧ちゃん達が起きてるか見に行こうとして先に出来てきたんだけど、タイミング一緒だったね」アハハ
穏乃「朝はね憧に電話で起こされたよー」クタァ
玄「電話?」
憧「そ、それより!どう、調子は?」
玄「元気だよー」ポヤポヤ
京太郎「あ、送ったデータ見てくれました?」
玄「うん、まとめてくれてありがとね」
京太郎「それで……あー……」
憧「……しず、朝ごはん行こ」
穏乃「うん!あれ玄さ」
憧「ほら早く」
穏乃「あ、待ってよ!」
玄「?」
玄「一緒に行かなくて良かったの?」
京太郎「憧のやつ、多分俺が玄さんに話あるって気づいたんじゃないですかね?」
玄「以心伝心だね!」
京太郎「まぁ……こほん。それでですね、牌譜見てて思ったんですけど、ドラ、やっぱり捨てれませんか?」
玄「…………」
京太郎「ドラを捨てれば聴牌って場面でもドラを捨てずに聴牌まで数巡遅れるってことが何回もあったみたいなんで」
玄「……でもドラは」フルフル
京太郎「何か事情があるんですか?」
玄「……ドラが来てくれなくなるの」
京太郎「ずっと?」
玄「ううん、数ゲームだけど……昔、おかーさんが生きてた頃に『もう少しドラを大切にしなさい』って言われて、ドラが来るたびそれを思い出しちゃって」
玄「子供の頃から手役よりドラを大事にしてたらいつの間にかドラが多くきてくれるようになった気がするんだ」
京太郎(お母さんとの思い出か……玄さんと宥さんのお母さんもう亡くなってたんだな……)
京太郎「……ん?数ゲーム……どのくらいか知らないですけど、戻ってくるならどこで捨てるか選ぶ必要があるかもですが捨ててもいいんじゃないですか?」
玄「……でももう戻ってこないかも」
京太郎「戻ってきますよ」
玄「え?」
京太郎「だってすぐそこにあるじゃないですか」
玄「すぐそこ?」
京太郎「はい、だって……」
京太郎(ん?なんていやいいんだ?上手く言葉に出来ねぇな……)
玄「……京太郎くん?」
京太郎「……ほら!」ギュ!
玄「えええええええ!!!???」ドキドキ
京太郎「こうやって手を握ってまた離しても、また!」
憧「何してんのよっ!!」ドゴォ!
京太郎「玄さん……俺は……」バタッ
憧「玄、次やられたら110よ。110!」
玄「いや、あの、憧ちゃん落ち着いて」
穏乃「こんだけ殴られたり蹴られたりされてるのによく嫌いにならないね」
京太郎「照れ隠しか嫉妬だってわかってるからな!」ガバッ
憧「……朝ごはん行こ♪」ニコ
京太郎「あ、ちょっと待って、ここは耳じゃなくて手を、痛い痛い痛い!!」
玄「行っちゃった……」
穏乃「玄さんも行こ!」
玄「うん」
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .\
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
/ : . / : . : . : . ,. : . : . : .i. : . : . : . : .ヽ . : ',
, 'ニ/. : .:,'. : . : . : . :i . : . : . : |. : . : . : . :、. :! : ._{_}ミ ヽ
// /. : . :i: .,' . : . ,':/! . : . : . : |. : . : . : . :.:i .|: イ:| \: \
. // .,' /: . :| :| ./: . |/ | |:ノ: .ヽ、 |: . : . : . : .:.|: |r:{: .| \: \
. /:, ' /:/! : .:.| .|/| :|: | ,|イ : . : . : ト:、{ :i:.:| : i: |: |/| : | \: `. 、
/:/ !:| | :i . :!:.∧.斗匕 圦 : . ト : | ヽ`{:十t}: } :|: !: i | ヽ: . :i
. /:/ |:!|:| . |.:|:{x示㍉xミヽ\:{ ヽ{xテヤ示xV!: :!,'.: .| | ヽ:.|
,' :i {! .|∧: :! 圦 {トイ_刈` ´{トイ_刈 灯:.:| : . :| | |.::|
| :| |:i :ヾ|: :{c乂こソ 乂こソっ|: :!|. : . :l | !: |
| :| |.| . : |:从 :xx //////xx | :|ノ . : . |:.| |.::|
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|: | / /. : . : .j { { } } |: . : . :./ \ ! :|
== 憧「嫌いだ」 京太郎「嫌いだ」 ==
恒子『まもなく先鋒戦!見てる人はトイレとかごはんとかすましちゃってね!』
玄「……行って参ります!」
憧「玄がんば!」
宥「玄ちゃんふぁいとー」
玄「おまかせあれ!」
バタン
京太郎「相手チャンピオンか……」
憧「だね……チャンピオンの恐ろしいところはなんて言っても連続和了」
京太郎「戦いたくねー」
憧「でも勝たなきゃ……ううん、点数を少しでも抑えなきゃ勝ちが見えない」
穏乃「やっぱきつそうだな……」ウウウ
京太郎「キツいってレベルじゃねーだろこれ、点数もどんどんあがってるしよぉ……」
憧「……!もしかして……」
晴絵「憧も気付いたみたいだな」
憧「ハルエは気づいてたの?」
晴絵「なんとなく予想はしてた。けど今確証を得た」
京太郎「何の話?」
憧「チャンピオンの話」
京太郎「ああ、俺はとっくに気づいてたぜ」
憧「うそ!?」
京太郎「そんなにびっくりすることか?チャンピオンは……咲の姉ちゃんだ!」
憧「そういうことじゃない!!いや、あれ、有りうる……」
京太郎「だろ?あの髪といい麻雀の異常さといい、間違いねぇ。それに」
憧「それに?」ゴクリ
京太郎「あの胸!俺は確証を得た!」
憧「ちょっとこの控室出てずっと奥のほうにいこっか?ちょうどいいところ見つけたから」
京太郎「待って!そっちのほうほんと人気無いとこだよな!?何するんだよっ!」
憧「話し合いでしょ?」コキコキ
京太郎「物理!?」
憧「冗談はさておき、宮永照なんだけど、あれ打点制限あるでしょ」
晴絵「あるね。間違いない。打点が低くなるように打ってる時があるし」
穏乃「玄さんのドラみたいな?」
晴絵「そういうこと。徐々に点数をあげていかないと連続和了出来ないとかそんなのだね」
穏乃「じゃあ点数が低い時にあがっちゃえば」
灼「そっちよりも点数が上がった時」
晴絵「そ、絶対に無理してくる」
京太郎「無理したら出来るのか……」
憧「大会終わったら麻雀みっちり仕込んであげるから安心して」
京太郎「ヤッターウレシイナー」
宥「前半終わったら玄ちゃんに教えてあげなきゃ」
恒子『前半戦終了――――!!』
タッタッタッ
憧「玄!」
玄「またいっぱいとられちゃった……」
穏乃「健闘してるよ!」
憧「うん。2回戦より強い敵――チャンピオンがいるのに2回戦より削られてない」
京太郎「それにチャンピオンの記録見てると、今までの人らはもっと点数削られてるしな」
憧「自信持って!」
玄「焼き鳥なのに自信なんて持てないよぉ……」
穏乃「まだ後半あるよ!」
憧「あと宮永照だけど、気づいたことがあるんだ」
玄「打点制限?」
憧「気付いてたんだ……」
玄「なんとなく……だけど、私のドラみたいな制約?みたいなのがあるのかなって」
灼「もしそうならどこかで無理する時があるはず」
玄「うん頑張ってみる!」
玄「よし、いってくるね!」
宥「がんばって!」
憧「……玄!」
玄「?」
穏乃「憧?」
憧「…………っ、私たちはここにいる!あの日阿知賀の、麻雀クラブの場所に玄がいたから戻ってこれた!!」
玄「……!」
憧「しずだって、宥姉だって、灼さんだって、ハルエだって、私もここにいる!だから……!」
宥「……玄ちゃん」ギュ
玄「おねー……ちゃん?」
宥「ドラ、捨ててもいなくならないよ。みんなのためならね。もし勇気が出ないなら私のあったかさ分けてあげる」ギュウ
玄「……もう大丈夫。いってきます」
宥「うん」
玄(ああは言ったけど、手牌が……)
照「カン――――リーチ」ピシ
玄(またドラが……ドラはいっぱいあるのに手は全然出来て無いしドラ以外の牌は全部危ないような気がするし……)
ト タン トン
玄(どうしよう……)チャ
赤5索< ヤァ
玄(おねーちゃんどうしよう……)
トン
照「ロン―――10200!」
玄「うぅ……」
煌「ポン」
トン パシ
怜「ツモ!2300・4200!!」
玄(リーチをかけたら一発ツモなのに、必殺技を捨ててまで和了りにきてるなんて……)
--------------------------------------------------------
京太郎『戻ってくるならどこで捨てるか選ぶ必要があるかもですが―――』
--------------------------------------------------------
玄(……まだ、待たなきゃ……きっとその時が来るから!)
恒子『オーラス2本場!獲物は死ぬまで離さない……!!』
玄(ここまで一度も和了れてないよ……みんなの役に全くたってない)
玄(やっぱり、駄目だったのかな……)
憧「玄……」
宥「玄ちゃん……」
穏乃「がんばって……」
京太郎(がんばれ……がんばれ!!)ギュ
晴絵(これは……あの時の再現を見てるみたいだ)
晴絵(心臓がいやに早鳴りする……目を背けたい……)
灼「ハルちゃん?」
晴絵「……大丈夫」
晴絵(私とは違うんだ……大丈夫……)
晴絵(違う!これじゃ自分と玄を重ねてるだけだ!)
晴絵(この子達を、玄を信じろ!……頑張れ!)キッ
照「リーチ」カッ
煌「ポン」カシャ ニコ
玄(チャンピオンのリーチ……次は18000点以上だよね……そんな大きいの……)
玄(もうこれ以上は振り込めない……!!)
怜「」スッ トッ
玄(5索……危なそうなところ……)スッ
玄(テンパイ……!!断幺平和一盃口ドラ5……)
玄(でも聴牌するには……ドラを切らないと……)
玄「…………」スッ
穏乃『玄さん私……またここで麻雀がしたい……みんなと……』
そうだ、最初は穏乃ちゃんが来てくれたんだ……
憧『まずひとり!ここにいる……っ!!』
あの時の憧ちゃんすっごく頼もしかったなぁ……
宥『ずっと玄ちゃんが羨ましかったんだぁ』
この時からおねーちゃんといっぱい遊ぶようになったっけ……
灼『麻雀部……名前貸すだけならいいよ……』
5人揃って今回のインターハイ出れるって分かって嬉しかった、灼ちゃんありがとう……
晴絵『私も連れてってくれないかな……インターハイ』
みんなで麻雀してたら赤土さんも戻ってきて、すごく大変な日々だったけどそれ以上に楽しかった……
京太郎『すみませーん、入部希望なんですけど……』
麻雀初心者だけど、本当に頑張ってて、麻雀の勉強しながら色んな牌譜まとめてくれて、すごく助かってるよ……
玄(……みんなが来てくれたからここまでこれたんだ)
玄(私は待ってるだけだったけど、ここで前に進まなきゃずっと進めない)
玄(だから……っ!)カシッ
― がんばれ
トン
玄「リーチ……!!」
怜「ポン!」
怜「ハァハァ……」
チャ
照「……」
トン
玄(ありがとう、みんな。ありがとう……おかーさん)
玄「ロン!!メンタンピンイーペーコードラ5……!!16000の2本場は16600です!」
恒子『先鋒戦決着――っ!!チャンピオンがこんなに大きく振り込んだのは何十年ぶりか!』
健夜『2年ぶりかな……私も高校生の頃ハネマン以上のダメージを一度だけ受けたことがあります。それも想定を超える打ち筋からの一撃でした。今でもそのことは強く心に残っています』
灼「……!」ハッ
晴絵(私の時は他の二人と共闘なんて考えもしなかった。打ち方も私は少し口出ししたけど、結局変えられたのはこの子達がいたからだ)
晴絵(後半戦が始まる前の憧の声は聞こえてた……この子達は私が思ってる以上に成長しているんだ、それが自分のことみたいに嬉しい)ツー
灼「!!ハ、ハルちゃん……」ワタワタ
晴絵「え?あ、ごめん。さ、玄を迎えてあげな」ゴシゴシ
─────────
──────
───
泉「はい!まかせてください!!」
カララ ダッ
玄「園城寺さん大丈夫かな……」
京太郎「まじでヤバそうだな……」
穏乃「……!!」
憧「しず、どうしたの?」
穏乃「なんで、ここにいるんだ……?」
憧「え?…………和……」
和「穏乃……憧……玄さん……お久しぶりです」
優希「おー、もしかして京太郎が言ってたのどちゃんの友達か?」
和「ええ……奈良にいた頃の友達です」
玄「和ちゃん……」
憧「3年ぶり……」
穏乃「和……今日おまえ試合ないのになんでここに」
和「観戦にきたのですが……観客席が立ち見だったのでプレスルームで見ていいと雑誌社の方が」
憧「うっわ流石注目選手!」
「何?あなたたちどんな関係なの?」
和「後でゆっくり説明しますので……」
穏乃「……和!うちら必ず決勝まで行くから……清澄はうちが下す!」
和「……ええ」
穏乃「じゃあ決勝で!」
和「はい……須賀君、伝言ありがとうございました」
京太郎「お、おう」
「ね、ねぇ!」
憧「……負けられないね」
穏乃「負けないよ、ぜったい勝つから……っ!!」
憧「まったく……あいかわらず根拠のない自身で語るよねしずは……」
玄「耳が痛いです……」
宥「じゃあ……行ってきます……」
玄「お姉ちゃんファイト!」
憧「宥姉ガンバ!」
灼「がんばって……」
京太郎「精一杯応援します!」
穏乃「いっけぇー宥さん!」
宥「うん」キュ
晴絵「玄っ!始めるよ。京太郎準備手伝って」
玄「あっはい!」
京太郎「了解でっす!」
憧「何やんの?」
晴絵「ドラゴンを復活させる儀式」
憧「は?」
晴絵「以前からこども麻雀クラブの昔の牌譜をチェックしてたんだけど、玄は小学生の頃やむなくドラを捨てる時が何度かあった」
晴絵「そのたびにドラがしばらく来なくなってたけど……ドラ復活までの期間はさまざま……」
京太郎「セットオッケーです」ブン ガラガラ
晴絵「ありがと……でもドラ復活までに打った局数はほとんど同じだった。どうやら三麻や二人打ちでもいいらしい」
憧「てことは……」
穏乃「決勝戦までにたくさん打ってドラを復活させる……!?」
晴絵「そうできればと思ってる。私が玄の相手をして基礎雀力を上げつつ竜の復活を待つ」
憧「ハルエ……」
晴絵「もしドラが戻ってきて決勝に行けたとしてもさっきみたいな連携ができるかはわからないけどね」
玄「え……連携……?」
灼「玄、気付いてなかったの……」
憧「玄がドラを持ってたから宮永照はリーチせざるをえなかったとは思うんだけど、それだけじゃないよね」
穏乃「新道寺の花田さんが鳴いて王者の一発とツモをとばして」
灼「千里山の園城寺さんが最後の牌を掴ませた……」
玄(花田さん……一番ヘコんでいたのに一番笑顔だった。園城寺さんは体調が悪かったのに……)グス
晴絵「玄のためにやったんじゃないだろうけど、あとで牌譜と映像を見るといいよ……」
憧「反省するのもヘコむのもいいけどさ、とにかく今は体を動かして前に進まなきゃ」
京太郎「みんなで支えますよ!」
晴絵「うん……昔動けなくなった私を反面教師にしてくれていいよ。前進みつつヘコめばいい。そしたら皆が一緒に歩いてくれるから」
玄「はい……」
京太郎「あれ?玄さんそれ……」
玄「え……うそ……」
灼「赤5萬……」
晴絵「」ガタッ
玄(おねーちゃん……がんばれ……っ!)ギュウ ポロポロ
もう書いてあるまんまです。粗があるかわからんがとりあえず満足
原作より描写が抜けてるのは完全に阿知賀キャラ視点だから
原作読んで補完してね
何回の投下で終わるかわからんが後はゴールまで突っ走るまで
でわでわー
準決勝後半戦東2局のセーラにあがられた時のアコチャー可愛い
どうも
投下していきます
京太郎「おお!区間一位だ!」
玄「おねーちゃん凄い!」
憧「白糸台を上手くいなしてた感じ」
晴絵「アドバイスしてたからね」
穏乃「アドバイス?」
晴絵「そ。白糸台の弘瀬が狙った相手からあがる時の癖を見つけたから」
京太郎「いつの間に」
晴絵「インハイ前だったかな。弘瀬は決勝まで行くなら必ず当たると思ってたから」
京太郎「……かっこいい」
晴絵「はいはいありがと。これでもみんなが勝てるよう頑張ってるんだからな」
京太郎「それは知ってますってー。一緒に牌譜まとめてますしね」
憧「…………」モヤ
憧「……っ!じゃあ行ってくる」
灼「引きしめて気……」
穏乃「頼んだ!」ゴーゴーア・コ!
京太郎「がんば!」
晴絵「憧っ。江口セーラは二回戦より強いから」
憧「うん、わかってる」
憧(あ、しまった。京太郎からほっぺにキスしてもらおうと思ってたのに……)
憧「! 宥姉!」
宥「憧ちゃん」
憧「宥姉すごいド安定!地区予選からずっとプラスだもんね」
宥「今日は赤土さんのおかげ……」
憧「私も負けてらんないっ」
ギュウ
宥「えっ……なっ……何……!?」
憧「がんばった宥姉を暖めてんの……ってのはウソで」
宥「ウソなの!?」
憧「勝ち続けてる宥姉から運をわけてもらおうと思って……」アトムネモ
宥「いいけど……私のでよければ」
憧「ありがと」
─────────
──────
───
京太郎「前半終了でなんとかプラスか……」
穏乃「千里山の人が凄い」
灼「三年っていうのもあると思……」
カチャ
玄「……ドラあれからこない……」
晴絵「こっちは面白いくらいくるわー」ケラケラ
憧「ただいまー」
京太郎「おつかれ。ほれ、グミでも食ってけ」アーン
憧「あんがと」パク
晴絵「おぅおつかれー」
憧「見てて変わったことあった?」
晴絵「いや特に。渋谷は予想通りだった」
憧「やっぱりか」
穏乃「えっ、何がやっぱりなの?」
憧「白糸台の渋谷尭深―――メガネの人」
玄「ちょっとおもちの子だね!」
京太郎「あぁあのきょ……なんでもないです」
穏乃「あの人が何……?」
憧「あの人ってオーラスで役満を和了ることがやけに多いのよ」
穏乃「すごいね!!」
憧「一般にはそれだけって思われてたけど実は法則があったんだよね」
憧「オーラス前までの全ての局で渋谷尭深が捨てた第一打、それがオーラスになって配牌になって戻って来てるんだ」
晴絵「つまり流局や連荘が多い半荘ならうまくいけば天和になる可能性もある。だけど逆に」
宥「半荘が最短の8局で終わる時には最大で7牌しか集まらない……?」
憧「それでも怖いけどね。大三元とか作りやすい」
憧「渋谷尭深は今年からレギュラーで参考になる牌譜が少なかったんで確証はないけど、ハルエが気付いてくれたんだ」
京太郎「はえー、やっぱ先生すっげ」
晴絵「褒めても何も出ないぞー」
憧「……」モヤモヤ
京太郎「つまり連荘しなきゃいいわけだ」
穏乃「あとは流局の時に親だったら聴牌崩すとか……?」
憧「そそっ、対策自体は簡単でしょー」
『準決勝中堅戦、まもなく後半戦です!』
憧「よしっ!」
ガチャ
京太郎「憧っ!」
憧「なn」
チュ
晴絵「……わぁーお」
宥「///」ボンッ
灼「……はぁ」
玄「え、えぇーーー!!」
京太郎「ぷは、行って来い!!」
憧「……決勝何されんの?」
京太郎「……考えとく」ニッ
憧「……期待しとく」ゴッ
穏乃「~~~っ!!」ゾクゾク
バタン
京太郎「……よし」
晴絵「よし、じゃなーいっ!」スパーン
京太郎「あいたっ!」
晴絵「あんたらの関係は認めた。けどこんなとこでキ、……駄目でしょうが」
京太郎「だって憧のやつなんかモヤモヤしてたっぽいし」
穏乃「……あぁ!京太郎が憧のモヤモヤぶっとばしたってことか!」
晴絵「……」ジトー
穏乃「何したのか見えなかったけど、確かに出ていく前の憧は凄かった。なんかこう……わぁーーーーっ!!って」
晴絵「……あぁもう!次は無いからっ!」
宥「完全に二人だけの世界だったね……」ホカホカ
玄「大人ですのだ……」
セーラ「……へぇ」
憧「何よ」
セーラ「いや、前半戦とは別人やなって思って」
憧「……さぁ」
セーラ「なんでもええけどな。でもそっちのほうがさっきより楽しめそうや」ゴッ
憧「後半戦はあんたより稼がせてもらうから」ゴッ
バチバチバチ
仁美(どげんしよ、あんな怖いとこいけん……)チュー
尭深「…………」スタスタスタ
仁美(え?)
スタスタ ストン
仁美(えー……なんもかんも政治が悪い)
オチ担当江崎仁美
今日の投下は以上です
次の投下はそんなに間隔あけません
でわでわー
ふきゅってるアコチャー可愛い
どうも
投下していきます
京太郎「あこー!すげーぞー!!」
穏乃「あこー!!」
灼「うるさ……」
京太郎「合計じゃ区間二位だけど後半は江口セーラに勝ってたな!」
晴絵「親かぶりがなかったら江口の方が稼いでたけど」
京太郎「……空気読めてないなぁハルちゃんは」
晴絵「……京太郎からハルちゃんって呼ばれると鳥肌立つからやめて。それに今のとこ白糸台が最有力だけど、決勝に千里山があがるかもしれないんだからそこはちゃんと認めないと」
京太郎「むむむ……」
玄「そうだよね、千里山が上がってくるかも……」
晴絵「はい、ロン。玄は気抜かない。ドラが復活してもしっかり打たなきゃどこが上がってきても負けるよ」
玄「うぅ……」
宥(玄ちゃんが落ち込んでる……なんとか応援しないと……)
宥(えーと……『がんばれ玄ちゃん』)クネ クネリン
玄「『今日の晩ごはんは肉じゃが』?」
晴絵「なにが!?」
宥(えぇ~!!通じてない~……)
憧「ただまー」
京太郎「おかりー」
穏乃「おかりー?」
京太郎「なんとなく憧に釣られた」
穏乃「じゃあ、おかー!」
憧「た、ただー……?」
京太郎「むむ、じゃあ、おー!」
穏乃「おー?おー!!」
京太郎「おぉぉー!!」ガタッ
穏乃「うおぉぉー!!」ガタッ
憧「小学生かっ」
宥「お、おかー……?」テレテレ
憧「宥姉ぇ……のらなくていいんだよ」
キュ
灼「じゃ……行ってくる」
憧「うん」
穏乃「がんばってください灼さん!」
京太郎「ファイトー!」
玄「灼ちゃんファイト!」
宥「がんばって……」
晴絵「灼……そのネクタイ着けてくれるのは嬉しいんだけどさ……準決勝には縁起……悪くないかな……」
灼「……何言ってるのハルちゃん」
晴絵「?」
灼「私が今ここにいるのはこのタイのおかげもあるんだよ。だから……」
灼「連れてく!決勝まで……!!」
晴絵(灼……頼んだよ……!!)
京太郎「あぁ、また他んとこが……」
憧「落ち着いて見なよ。まだ始まったばっかだってば」
京太郎「お、おう……」
晴絵「シズ」
穏乃「はいっ」
晴絵「座りな、ウォーミングアップだ!」
穏乃「はい!」
晴絵「出番前に軽く打って1速上げとくよ」
憧「それなら2速まで上げとこうか」
穏乃「いや!意味わかんないけど!10速でお願いします!!」
京太郎「わかんねぇのかよ!」
憧「十速って……」
穏乃(灼さん、思いっきりかましてきてください!あとは私が引き受けます……!!)
京太郎「うーん、なるほど……」
宥「何がなるほどなの……?」
京太郎「いや、千里山の人のアガリを見て思ったんですけど、この人隙を突くような打ち方してるんだなぁって思いまして」
宥「隙?」
京太郎「はい。今のは河に2枚出てる字牌で待ってましたけどその前はスジひっかけでしたしそういうのが得意なんだなって」
宥「……白糸台の亦野さんがオリる時にスジとか字牌に頼ってるのかも?」
京太郎「? オリるならリーチしてる人とか聴牌っぽい人の河にあるの出せばいいんじゃ?無かったらあれだけど……」
宥「えっと……スジひっかけの時は安牌持ってたよ?」
京太郎「んー?……あ、ほんとだ」
宥「アガるのを諦めたくなかった……のかな……」
京太郎「おお!言われてみれば!宥さん凄い!!」
宥「そんな……」アワワ
憧「京太郎お茶取ってー」
京太郎「はいよー」
宥「あ……えっと……京太郎くん取ってごめんね……?」
憧「嫉妬したから割り込んだとかそんなんじゃないからっ!!」
穏乃「あこーはやくー」
『副将戦決着ーーーッ!!』
穏乃「よーし!うであったまったーっ!」グリングリン
穏乃「100速まで仕上がった!!」バン
憧「100とかそんなアホ数字で喜ぶ高校生シズか京太郎ぐらいだよ。小学生男子じゃあるまいし」
京太郎「撤回を要求する!アホじゃないロマンだ!」
穏乃「まかせて!」
京太郎「聞いちゃいねぇ」
穏乃「ドーンとキメてくる!」ダダッ!
ガシッ
憧「待った」
穏乃「え?」
憧「千里山の江口セーラ……浜名湖で見た時の格好おぼえてる?」
穏乃「全然!!」
憧「あの人普段とかインタビューでは学ランなのに試合ではちゃんと制服なんだよね」
穏乃「……??」
憧「だからシズも制服を着て試合しなさいってコト!」ポン
穏乃「えー」
憧「てことで京太郎」クイッ
京太郎「あ、はい」
ガチャ
京太郎「お、やっと終わったか」
穏乃「うん。なんか少し変な感じ」
京太郎「学校ではちゃんと着てんのにか……?」
穏乃「確かに!」
京太郎「お前なぁ……」
穏乃「んじゃ行ってくる!」
京太郎「がんばれよ!」
憧「たくっ」
京太郎「お、憧がジャージか。ってそりゃそうか……」ジー
憧「何?」
京太郎「……お前が着るとエr、なんでもないです」
憧「男子は皆こんななのかね」
京太郎「KENZENな男子学生ですから」
憧「はいはい……それで、決勝行ったら何してくれるか決めた?」
京太郎「……デート権をやろう」
憧「それはすでに一生私のもんだから」
京太郎「一生?」ニヤニヤ
憧「……うっさいバカ」パシン
京太郎「へーへー……灼さん来るまでここで待ってるか」
憧「……うん」ギュ
灼(行きづら……)
怜「誰がアホ数字好きな美少女やねん」 淡「わからない人には言わせておけばいいよっ」
今日の投下は以上です
恐らく次回最終回です
でわでわー
アコチャー可愛い
どうも
最終回投下していきます
京太郎「うおぉぉぉぉ!!!一位通過あぁぁぁ!!」ガタッ
玄「やったね憧ちゃん!」ダキ
憧「やったぁ!!」ダキ
宥「あったか~い」ホワホワ
京太郎「いやぁ最後の方の穏カッコよかったなー。『カン裏、見た方がいいですよ』とかすっげえ冷静。完全にあの場を支配してたって感じ!」
憧「そりゃぁうちの大将ですから」
京太郎「確かに!」
ガチャ
穏乃「ただいまー!!」
憧「おかえりー!!」ダキ
穏乃「やったよー!!」ダキ
京太郎「ん?なーに泣いてんすか先生っ」
晴絵「ごめん……おめでとう、みんな」
京太郎「何言ってるんですか、そんな言い方じゃ先生が麻雀部じゃないみたいじゃないですか、ね」ニコ
灼「京太郎……」フ
穏乃「そうです!先生もいてこそ阿知賀学園麻雀部です!」
憧「まぁハルエがいなきゃここまで実力ついてなかったわけだしね」
玄「赤土先生が麻雀クラブをやってなかったら皆と麻雀出来なかった」
宥「うん……私は麻雀クラブにいなかったけど、だからこそ羨ましい、あんなふうに麻雀がしたいって思えた……」
灼「……私はハルちゃんの打つ麻雀が好きだから、憧れたから同じ空気を味わいたかった……今はハルちゃんを、ハルちゃんもみんなも、たくさんの想いを頂上まで届けたい!だか……ハルちゃん?」
晴絵「うん……うん……っ!ありがと……」グス
京太郎「ほら、もう泣かない。まったく、俺ら優勝したら心臓止まるんじゃないですか?」
憧「俺らってあんた打たないじゃん」
京太郎「心で一緒に打ってるから!俺も麻雀部の一員だしな!」
憧「えぇー、一員……かなぁ?」
穏乃「半分くらい……?」
京太郎「ひでぇ!」
玄「あはは、頑張って」
京太郎「玄さんは味方じゃないのか!?」
晴絵「あは、あはははは!」グス
灼「……決勝戦の相手全員の弱点見つけたら認め……」
憧「それがいいかも」
京太郎「灼さん!?灼さんまで乗っかったら宥さんしか味方いねぇ!」
宥「京太郎くんなら出来るよ……?」
京太郎「宥さんまでそっちサイドに堕ちてたのかぁ!!」
アハハハハ!!
─────────
──────
───
憧「明日……かぁ……」
京太郎「なんだビビってんのか?」
憧「うん」
京太郎「…………」ギュ
憧「…………ね、えっちしよっか」カァァ
京太郎「………………え」
憧「えっち……ダメ?」
京太郎「いや、もうそりゃ……ねぇ?」
憧「京太郎の財布にコンドーム入ってるの見えちゃったし」
京太郎「いつの間に!?いや、あれは金運あがるって都市伝説が……」
憧「それに……今まで京太郎とい、イチャイチャしてきたら強くなったし、だから……」カタカタ
京太郎「……バカ」パシン
憧「あうっ」
京太郎「俺が言うのはなんか自惚れてるみたいでいやなんだけどさ、今までい、イチャついて強くなってたのって俺にいいとこをもっと見せたいってのがあったんじゃねぇかって思ってる」
憧「……うん」
京太郎「だったら、強くならからみたいなんはナシ!魅せてくれよ、新子憧はそんなんじゃ駄目だろ」ニカ
憧「京太郎……わかったっ」
憧「にしてもさ」
京太郎「ん?」
憧「ちょっと後悔してんでしょ。折角のは・じ・め・て、オトコになれるチャンスだったのにフイにしちゃってさ」
京太郎「ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!」
憧「へぇ~」
京太郎「……そ、それよりささっきの飯の時の穏見たか?あいつリスみたいに頬張ってさ、写真撮ってやったんだよ、ほら」アセアセ
憧「……あんたのそうやってすぐ誤魔化したり茶化したりするとこきらーい」
京太郎「はぁ?俺も憧の俺をイジってからかうのとか嫌いだし」プイ
憧「ふーん……ね、ね」
京太郎「あんだ、んっっ!?」チュ
憧「……ぷは……仕返し♪」ニマァ
京太郎「こんにゃろ……」
憧「ま、京太郎程度すぐにメロメロにしてあたしの全部を好きって言わせてやる。まずは優勝してくるから、ちゃんとあたしを見てなさいよ」
京太郎「……やってみろ」ニカ
21世紀 ―――
全国高等学校麻雀選手権大会
毎年1万人以上の高校生が覇を競いあっていた
これはその頂点を目指す
とある少女の恋物語 ―――!!
――― 行ってくる
しっかり見てるからなっ! ―――
. :´ . : . : . : .`: .
/: . : . : . : . : . : . :\
/: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
/: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
.′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
|__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 : ぃ
/:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
/: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /
/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈 :.:l/}/
:./ : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_, 弋''ツ |: |: .i ( \ -‐ 、
: / | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈 |: |: .| ヽ у´ ___}_
/ : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″ ` :':':':゚|: |: .| │ r  ̄ }
|: . 。: . : . :∧ い ゚:':':': -┐ }: |i:∧ | ――‐{
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/: . : ゚: . : . : . ∧:vハ` ..,, / } |i: . :; ′ -- ′
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′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{ / l: . : ∨/ / \ /:.入
/: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \ |{x=xハ 乂: .:// / / / `¨¨´:.:}
== 憧「嫌いだ」 京太郎「嫌いだ」 ==
カン!
お疲れさまでした!
これで投下は以上です
読んでくださった皆さんに感謝
イチャイチャ楽しめましたか?
私は楽しくイチャイチャさせられて満足です
それからこのスレが生まれたきっかけであるとある作者様とSSを応援しています!
でわでわー
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