男「クリスマスが今年も」聖夜娘「やってきた!」(23)

男(朝起きたら少女がコタツで寝ていた)

男「・・・なんか見たことあるなぁこの光景」

???「・・・・・んみゅう?」

男「おはよう、聖夜娘」

聖夜娘「あ、おはよう男さん!」

聖夜娘「えへへ、また来ちゃった~」

男「今年はちゃんとクリスマスに来たのな」

聖夜娘「うん、男さんには今年こそちゃんとクリスマスを受け取ってもらいたくてね!」

男「去年だって受け取ったじゃん」

聖夜娘「去年は1日遅れだったでしょ?だから今年はイブから来てみたんだ!」

男「そっか。ありがとな」

聖夜娘「えへへ~♪」

男「それにしてもまだクリスマスを届ける仕事してるんだな」

聖夜娘「私の自慢だからね!みんなにクリスマスを届けるのさ~」

男「おお。なんか特別な仕事なんだな」

聖夜娘「そう、それは特別なキャンディ。それはとっても甘くてクリーミーで」

男「唐突にボケるのやめてついてけない」

聖夜娘「ちょっと残念だなぁ」

聖夜娘「それでね、今年はもっと楽しんでもらいたいからいろいろ用意したんだよっ」

男「去年みたいなのじゃないよね?」

聖夜娘「ひどいなぁー。そんなトラウマみたいに言わないでよ」

男「お前がへっぽこだったからな」

聖夜娘「へっぽこ言うなぁー!今回はちゃんと考えてきたから!」

男「・・・・ありがと、なんか悪いな。でも仕事はいいのか?他の人にもクリスマス届けるんだろ?」

聖夜娘「それはだいじょーぶ!」

男「そうなの?」

聖夜娘「相棒のトナカイ君が配ってくれてるから!」

男「それは大丈夫なのか?」

聖夜娘「じゃあさっそくいってみよー、まずはツリーだよ!そーれ!」

ぼふん

男「うお、久しぶりにみたなこれ」

聖夜娘「でしょでしょーっ」

男「んで、なにが出てきたんだ?」

聖夜娘「そりゃもちろん」

ツリー男「どうも。お久し振りです」

男「出たなツリーの着ぐるみ着た変態!なんでツリーって言ってお前が出るんだよ!」

ツリー男「クリスマス協会御用達のツリー職人なので」

男「なんじゃそりゃ」

ツリー男「サンタ様がもってるツリーはだいたい私が作ってるのです」

男「実はすごい人なのなー」

聖夜娘「今回はツリー男さんが男さんにツリーをつくってくれたんだよ」

男「え、そうなの?」

ツリー男「聖夜娘さんの頼みとあっては」

男「ありがとうございます」ぺこり

聖夜娘「そういえばツリー男さんと男さんって名前似てるね?」

男「やめてそういうこと言うの。すまないがこの人と一緒にはされたくない」

聖夜娘「ひどいなー、クリスマスツリーの着ぐるみ着てるだけじゃんか」

男「だけってレベルかそれ?」

ツリー男「それではまだ仕事があるので失礼します」

男「あ、ありがとうございました」

聖夜娘「また来年も呼ぶね~!」

男「呼ばんでいいから!」

ツリー男「それでは」

ぼふん

男「うお、めちゃめちゃ立派なもみの木だなぁー。けっこうでかい」

聖夜娘「一緒に飾りつけしよう!」

男「そうだな。こんな立派なのを頂いたんだし」

聖夜娘「んじゃ飾りを出すねっ。そーれ!」

ぼふん

男「おお?普通の飾りだ?」

聖夜娘「そんな意外そうにすることじゃないよね!?飾り持ってくるだけで間違えたりしないよ!」

男「あ、でも福引きとかで使いそうなでかいベル混じってる」

聖夜娘「あぅっ」

(飾りつけ中)
男「久しぶりだけどお前は変わらないなあ」

聖夜娘「見た目?中身?」

男「両方?」

聖夜娘「む!見た目はちまっとしてても頭脳は立派なれでぃーだよ!」

男「ちまっとしてる自覚はあるのね」

聖夜娘「牛乳飲んでも背が伸びないんだよね・・・何が足りないんだろ」

男「なんだろ。仕事で夜更かししてるからとか」

聖夜娘「あっ!それかも!」

男「まあ分かんないけどな」

聖夜娘「よーし、背を伸ばすために寝るぞー」

男「いいことだと思うよ?」

聖夜娘「じゃあお休みなさい男さん・・・zzz」

男「いま寝るの!?しかももう寝てるの!?」

聖夜娘「も~!起こしてくれないなんてひどいよ男さん!」

男「いや背を伸ばすために頑張ってんだなって」

聖夜娘「そうだった、私の背のびた?」

男「伸びてないと思うぞ?」

聖夜娘「・・・10分くらいじゃ伸びないかな?」

男「そんなんで伸びたらみんな巨人だわ」

聖夜娘「おっきい男さんは怖いなぁ」

男「身長伸びるかもだし、今から寝てみようか?」

聖夜娘「わ、だめだめっ!」

男「冗談だけどさ」

聖夜娘「男さんのいじわる・・・去年はリア充滅べとか叫んでたのに・・・あ、彼女さんはできた?」

男「・・・・」ふい

聖夜娘「あー、目をそらしたなー?」

男「うっさいわ!」

男「なんだかんだツリーの飾り付けも終わったな」

聖夜娘「ふふふ、安心するのはまだ早いよ。なぜならこれからが本番なのです」

男「どんなキャラだよ」

聖夜娘「んー、なにしようかな?あ、ごはん食べる?」

男「そうだな。あ、なんなら一緒に買いにいくか?」

聖夜娘「え!?いいの!?」

男「まあケンタとかでチキン買うだけだけど」

聖夜娘「わぁ、男さんとお出かけできるの?ほんとに?」

男「出かけないと買いに行けないだろ。それに去年はいろいろしてもらっちゃったからな」

聖夜娘「えへへ、すっごく嬉しいなぁ~♪はやくいこ?」

男「おう」

聖夜娘「たっだいまー!」

男「ただいま」

聖夜娘「チキンおいしかったね!」

男「結局お店で食べちゃったけどクリスマス感あったな」

聖夜娘「そういえば外に私みたいなのがたくさんいたね?」

男「あぁ、サンタのコスプレしてるんだよ」

聖夜娘「コスプレ?」

男「真似っていえばわかりやすいかな?」

聖夜娘「え、みんなお爺さんの真似してるの?よくわかんないなあ」

男「改めてそう言われるとなんか嫌だ・・・・」

聖夜娘「ねね、ケーキたべない?男さんケーキ好きだったよね?」

男「ケーキは大好きだよ。今度はカチカチじゃないよな?」

聖夜娘「大丈夫だって!そーれ!」ぼふん

男「おお~、めちゃうまそう!食べていいのか?」

聖夜娘「どーぞどーぞっ」

男「ありがとな。いただきます」

聖夜娘「私もいただきまーす!」

男「はむっ」

聖夜娘「はむっ」

男「か、辛い!?なんじゃこりゃ!?」

聖夜娘「お!当たりだよ男さん!」

男「当たり!?」

聖夜娘「8切れの中に1個だけ辛いの入れてみたんだ!」

男「どーしてそういうことすんのさ!?」

男「他のは普通にってかめちゃめちゃ美味しかった・・・」

聖夜娘「クリスマスケーキの練習もクリスマスを届ける仕事のために大事だからね!」ふんす

男「なのにどーしてそーいうことすんのさ!?びっくりすんじゃんか!」

聖夜娘「サプラーイズってやつかな!」

男「おいこら」

聖夜娘「ごめんなさい」ぺこっ

男「ん、他のは美味しかったから。ありがとうな」

聖夜娘「いえいえ!私はやればできる子だからね!」

男「うーん?」

聖夜娘「そこで首かしげないでよ!」

男「だって去年持ってきてくれたケーキは包丁折れるくらい硬かったし」

聖夜娘「なんで覚えてるの!?忘れてくれたと思ってたのに!」

男「忘れられるかあんなびっくりイベント!」

聖夜娘「はふぅ。やっぱりコタツはいいね!」

男「去年もコタツに入って寝てたよな」

聖夜娘「男さんにクリスマス届けに来たのにいないし、待ってようと思って!男さんあんまりびっくりしてくれなかったけど」

男「いやけっこう驚いたわ!そうだ、お前ってクリスマス以外は何してんだ?」

聖夜娘「ん?んーと、クリスマスを届ける用意を始める時期まではだらだらしてるよ~」

男「へー。てっきり冬眠でもしてるのかと」

聖夜娘「私くまじゃないよ!」

男「ぜんぜん怖くもないしな」

聖夜娘「私だって怒れば怖いぞ!」がおー

男「ぜんぜん怖くない」

聖夜娘「むー!」ぷくーっ

男「てい」ぷす

聖夜娘「ふみゅ」ぷしゅー

聖夜娘「ってぷしゅーってすなー!空気抜くなー!」

男「ごめんつい」

聖夜娘「さあて、そろそろかな?」

男「帰るのか?」

聖夜娘「そうだねぇ。クリスマス終わっちゃうから」

男「・・・」

聖夜娘「男さん今年はクリスマスいっぱい楽しんでくれてよかったよ!また来年も絶対来るからね、えへへ」

男「・・・」

聖夜娘「じゃあまたね、男さん!」

男「聖夜娘!」

聖夜娘「へ?」

男「その、来年じゃなくてさ。ずっと一緒にいてくれないか?」

聖夜娘「・・・え、え?それって告白、ってこと?」///

男「・・・・恥ずかしいから確認すんな」ふい

聖夜娘「えへへ、男さんって恥ずかしがり屋さんなんだね~?」にまにま

男「そこ!にまにますんな!」

聖夜娘「・・・やぁーっと名前呼んでくれたね!」だきっ

男「うわあ!?聖夜娘っ!?」

聖夜娘「私もすきだよ、男さん。えへへ」ぎゅっ

聖夜娘「じゃあ、一回帰るけどまたすぐ来るからね!」

男「おう。待ってる」

聖夜娘「帰ったらいろんな事いっぱい教えてね?」

男「もちろん。いろんな事しような」

聖夜娘「うん!お正月とか楽しみだしね!」

聖夜娘「よーし、それじゃあ行ってきます!」びしっ

男「ん。行ってらっしゃい」

聖夜娘「あっ!忘れてた、すっかり遅くなっちゃったじゃん!」

男「ん?」


聖夜娘「男さん、メリークリスマス!」

おわり

短いですが思いついたので書いてみました
去年のクリスマスあたりに書いた
男「聖夜が今年も」聖夜娘「やってきた!」
の続きになってます

見てくれた方ありがとうございましたm(_ _)m

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