【艦これ】霞姫と落ち度王子 (41)

SSを投稿するのは二回目です。

※エログロ描写はありません
※提督はでません
※ソフトな百合
※途中地の文

スレが立てられていたら投下します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481894291

申し訳ないのですが、一日に○○レス以上は投下しすぎ!みたいなのがあれば投下途中でもいいので教えて頂きたいです…すいません

霞「んー…」ノビー

不知火「おはようございます、霞」

霞「…」

不知火「どうしたんですか?」

霞「いや、何でさも当たり前のように隣であんたが寝てるのよ」

不知火「起きたら霞の隣にいました」

霞「寝相どうなってんのよ」

霞「っていうか、霰をどこにやったのよ!」

不知火「んちゃ」

霞「似てないったら!」


不知火「霞、朝ごはんを食べに行きましょう」

霞「別に構わないけど…着替えさせてちょうだい」ヌギヌギ

霞(後で霰探しに行かないと…)

不知火「霞の下着は可愛いですね」

霞「は、はぁ!?」カァァ

不知火「エメラルドグリーン」

霞「言わなくていいわよ!バカ!」


不知火「それでは廊下で待ってますね」ガチャ

霞(マイペースすぎるのよ不知火のやつ…)ハァ

霞(改二になった時に貰ったリボン…今日も付けて行こっと)

霞「お待たせ」

不知火「それでは行きましょうか」

霞「ええ、そうね」

霞(いい加減お揃いのリボン付けてること気づきなさいよぉ…!)


ーーーーーーーーーー食堂ーーーーーーーーーー

不知火「…」モグモグ

霞「…」モグモグ

不知火「…」ジー

霞「…」

不知火「…」ジー

霞「なによ」

不知火「頬にご飯粒がついてますよ」スッ

勝手にしろとしか言えんわ
書き溜めて一気に投下して完結って奴もいれば超スローペースで一年以上かかっても完結しない奴もいるしな


不知火「取れました」パクッ

霞「なんで口に運ぶのよ!」

不知火「美味しそうだったのでつい」

霞「つい、じゃないわよ!変態みたいじゃない!」

不知火「霞の味がしますね」

霞「変態か!」

不知火「ご馳走様でした」パチン

霞「あんたのせいでまだ食べ終わってないのよ…」モグモグ

不知火「不知火はここで待っていますから、自分のペースで食べてください」

霞「あんたに見られながらだと落ち着かないわ」

>>7さん ありがとうございます


不知火「…」ジー

霞「…今度はなによ」

不知火「あっ、失礼しました。霞に見とれていました」

霞「言ってるそばからぁ!」

不知火「霞はこの後なにをしますか?」

霞「んー、そうねー…」

霞「ってそうだ!霰のことを忘れてたわ!」

霞「あんた!霰をどこにやったのよ!」

不知火「んt」

霞「んちゃ、とは言わせないわよ」

不知火「不知火の部屋です」

霞「まったく…面倒なことしないでよ」

霞「霰は人見知りだから、あんたと相部屋の陽炎と仲良くやってるかどうか…」


不知火「霰のことが心配なんですね」

霞「そんなわけないでしょ!」

不知火「しかし、陽炎と霰は過去の第十八駆逐隊の仲。気にしすぎでは?」

霞「そうだけど…一応よ!一応!」

霞「ご馳走様!行くわよ不知火!」ドタドタ

鳳翔「霞ちゃん!食堂で走らないでください!」

霞「ごめんなさい…」トテトテ

不知火「遅いですね、霞」シュババッ

鳳翔「不知火ちゃんもですよ!」

不知火「不知火に落ち度でも…?」トテトテ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

霞「陽炎ー、入るわよ?」コンコン

陽炎「はーい、どうぞー!」

不知火「この部屋、殺風景ですね」ガチャ

霞「ここあんたの部屋よ」

不知火「霞の部屋にはぬいぐるみとかありましたから」

霞「言わなくていいったら!…あっ、霰!大丈夫だった?」

霰「霰は大丈夫…」ギュー

陽炎「霰が朝からなかなか離してくれなくて…」アハハ



不知火「気にしすぎだったようですね」

霞「…そうみたいね」

霰「霰は今夜も陽炎と寝る…」

陽炎「そうだね」ナデナデ

霞「…」

不知火「…」チラッ

不知火「…撫でましょうか?」

霞「いらないわよ」

不知火「姉が取られて悔しいんですか?」

霞「心配して損しただけよ!」



不知火「やっぱり心配してたんですね」

霞「してないわよ!」

不知火「どっちなんですか…」

霰「霞のことも…好き…」

霞「ふ、ふんっ!」

霞「もう用は済んだわ!!またね陽炎、霰!」ガチャ

不知火「陽炎、霰、それでは」

陽炎「はーい」

霰「…」フリフリ


霞「それにしても暇ね」

不知火「不知火は少し眠いです…」

霞「あんたねぇ…さっきまで寝てたじゃないの」

不知火「はい…」ウツラウツラ

霞「はぁ…手引いてあげるから自分で歩きなさいよ」

不知火「はい…」トテトテ


霞「ほら、ついたわよ」ガチャ

霞「布団敷くから待ってなさい」

不知火「…」コクコク

霞「はい、敷いたわ…って、寝るの早いわね」

不知火「…」スースー

霞「ふわぁ、私もなんだか…」コックリ

霞「…」スースー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まただ… またあの時の記憶達が、私の中で蘇る

行かないで、霰… 叫んでも叫んでも届かない

行かないで、陽炎… 泣いても泣いても戻らない

一人にしないで、不知火… 祈っても祈っても叶わない

私は一人 かつての第十八駆逐隊はもうない

この夢の事は 起きたらまた 忘れちゃうのかな…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


不知火「…すみ…霞、起きてください」

霞「んー…」

霞(なんだか嫌な夢を見てた気がするわね…)

不知火「もう夕方ですよ」

霞「は?!」

霞「どうして起こしてくれなかったのよ!」

不知火「それは…」

霞「なによ」

不知火「霞が…泣いていたから」

霞「あたしが、泣いてた?」サワ

霞(頬が濡れてる…)


不知火「昔の夢を見ていたんですか?」

霞「…」

不知火「心配しなくても大丈夫ですよ」

不知火「今の不知火には意思がある、絶対に霞を1人にしたりしません」

不知火「それに、司令官はとてもお優しい方です」

不知火は「いつだって不知火たちの身の安全を考慮しながら作戦を考えてくれています」

不知火「だから…安心してください」

不知火「それとも、不知火では力不足ですか?」

霞「ううん…そんなことないわ」

不知火「それならよかったです」



霞「でも…」

不知火「?」

霞「今は少し、甘えさせて…」

不知火「もちろんです、不知火の膝を使ってください」

霞「そ、そこまでは言ってないわよ!」

不知火「不知火に、落ち度でも…?」ウルッ

霞「あー!ないわよ!わかったわよ!」

不知火「そう言ってくれると思いました」ヨシヨシ

霞「あたしから言っといてあれだけど、恥ずかしいわね」


霞「というか、撫でるの手慣れてるわね」

不知火「昨夜からずっと霞の頭を撫でていますから」

霞「えっ?昨日も?」

不知火「はい、ずっと泣いてましたよ」

霞「…迷惑かけたわね…でも、ありがとう」

不知火「か、霞の髪はサラッサラですね」サワサワ

霞「照れてるの?気持ち悪いわよ?」

不知火「酷いですね」

霞「冗談よ」

霞「ありがとう、少し気が楽になったわ」

不知火「それはよかったです」


不知火「そろそろ時間も時間なので食堂に行きませんか?」

霞「いいわよ、布団片付けるから廊下で待っててちょうだい」

不知火「はい」

不知火「あ、そういえば霞」

霞「なに?」

不知火「その赤いリボン、とても似合ってますよ」

霞「な、なんで今なのよ!」カァァ

不知火「改二に改装された時から気づいてはいたのですが…」

不知火「言うタイミングを逃してしまいました」

霞「今でも完全にタイミング間違えてるじゃないの…」

不知火「運命の赤い糸…ですね」ポッ

霞「自分で言って恥ずかしがってんじゃないわよ」

不知火「霞も人に言えないと思いますが…」


霞「あーもういいのよ!早く出なさい!」

不知火「では」ガチャ

霞「はぁ…」

霞(不知火も、不知火なりに気を遣ってくれてるのかしら…)

霞(たまには、優しくしてあげようっと…)ガチャ

霞「さ、行きましょうか」

不知火「はい」


ーーーーーーーーー食堂ーーーーーーーーーー

不知火「いただきます」

霞「いただきます」

木曾「おっ、霞、不知火。リボンお揃いか?」

木曾「お前ら意外と仲良いよな~」アハハ

多摩「木曾、茶化すのはよくないにゃ。さっさと夕飯運んで席つくにゃ」ゲシッ

木曾「痛い、姉さん痛い」

多摩「二人ともごめんにゃ」

霞「い、いや…私たちは大丈夫よ」

不知火「不知火たちカップルに見えるんでしょうか」

霞「誰もそんなこと言ってないわよ」


不知火「霞から見たら不知火は王子様というところですかね」

霞「はぁ?そんなわけ…」

霞(よく見ると…不知火って顔つき、キリッとしてるわよね…)

霞(って、私はなに考えてるのよ)

霞「そんなわけないわよ」

不知火「手厳しいですね」

霞「私の王子様なら、私が困った時すぐに駆けつけてくれるような、頼り甲斐のある人がいいわ」

不知火「…」


霞「…不知火を責めてるわけじゃないわよ?」

不知火「大丈夫です。それに、不知火は言いました」

不知火「不知火と霞がつけてる赤いリボンは、運命の赤い糸です」

不知火「もし離れ離れになっても、今度こそ、このリボンを辿って助けに行きます」

霞「…」

不知火「…こ、このご飯霞の味がしますね」パクパク

霞「それはおかしいったら」

霞(…不知火と話してたら、嫌な記憶が全部嘘みたいに気にならなくなる)

霞(本当はずっと、不知火に助けられてたのかな…)




不知火「霞ご飯…霞そ汁…霞の唐揚げ…」

霞(…気のせいかもしれないけど)

霞「でも…わかったわ、困った時は助けに来てよね」

不知火「それは不知火を王子として迎えるということですか?霞姫」

霞「全然笑えないわよ、落ち度王子」

不知火「不知火にっ…落ち度でも…っ?」グスッ

霞「嘘よ嘘」

霞(不知火に優しくするのって難しいわね)



霞「そうこう言ってるうちに食べ終わっちゃったわよ」

不知火「不知火もです。ご馳走様でした」パチン

霞「ご馳走様でした」パチン

霞「さて、今日はあとお風呂はいって寝るだけね」

不知火「今夜は霰がいませんし、二人きりの濃密な時間が過ごせそうですね」

霞「いちいち言い方がいやらしいのよ」


ーーーーーーーーーー浴場ーーーーーーーーー

不知火「ふぅ…不知火は洗い終わりましたので、背中を洗いましょうか?」

霞「あら、お願いできる?」

不知火「はい、それにしても霞の肌は綺麗ですね」サワサワ

霞「ひゃっ!?タオルでいいわよ!タオル!」

不知火「えぇ…手の方が肌にいいと思いますよ」サワサワ

霞「あんたは手つきがいやらしいのよ」

不知火「やめてくださいよ、変態じゃないんですから」

不知火「…すいません、触っていたら鼻血が…」タラー

霞「変態じゃない…流したら肩貸すから」ジャー

不知火「ありがとうございます…」



霞「ほら、腕」

不知火「はい…霞の胸は控えめですね」

霞「なっなによ!文句ある!?」

不知火「いえ、不知火は好みです」

霞「そ、そう…ありがと」

霞「って!おかしいでしょ変態!」ガララ

霞「はい、これでも鼻に詰めてなさい」つティッシュ

不知火「ありがとうございます」グイグイ

霞「すぐ体拭くからじっとしてなさいよ」フキフキ

不知火「あっ…そ、そこっ…はっ…くっ…」

霞「変な声出さないでちょうだい」フキフキ

木曾 多摩「…」

霞「…」


木曾「…いやすまん、邪魔したな」スタスタ

多摩「…多磨達は何も見てないにゃ」スタスタ

不知火「愛の巣を見せつけてやりました」

霞「どうしてくれるのよ」ゴシゴシゴシゴシ

不知火「あの、霞、痛い、痛いですから」

霞「はぁ…あんたのせいで木曾さんと多磨さんに変な目で見られたじゃない」

不知火「霞、早く着替えてください」

霞「ふざけんじゃないわよ、湯船にも浸かれなかったし」

不知火「これで長い間霞の部屋で過ごせますね」

霞「あんたの脳内前向きすぎんのよ」

不知火「ありがとうございます」

不知火「さて、行きましょうか」スタスタ

霞「どんだけマイペースなのよ…」スタスタ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

霞「布団敷くから待ってなさい」バッ

不知火「はい、それにしてもこの部屋…」

不知火「ア◯レちゃんが部屋の半分を占めてますね」

霞「霰の趣味よ」

不知火「…なんか可愛らしいです」フフッ

霞「そうね…わかるわ」フフッ

不知火「…」

霞「…なによ」

不知火「あ、いや…笑った霞は本当に、可愛いなと」

霞「な、なによ!いきなり!」カァァ


不知火「さ、寝ましょうか」カチカチッ

霞「ちょ、ちょっと!」

霞(寝るの早くない…?)

不知火「あ、霞」

不知火「今夜は悪い夢を見ても悲しくないように、手でも握りましょうか」

霞「え?」

不知火「ほら」テサシダシ

霞「う、うん…」ギュッ

不知火「では、おやすみなさい、霞」ギュッ

霞「おやすみ…不知火」

霞(本当に、マイペースなんだから…)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まただ、またこの夢

周りに味方は見えない 目の前には敵、敵、敵

(このままじゃ、殺される…!)

緊張と不安で体が言うことを聞かない

(これは夢…!これは夢…!)

これが夢でも、現実の私は死んでしまうのではないか
最悪な想像が私を襲う

敵から放たれる一つの砲弾

(…!)

目をつむる
最後まで仲間に素直になれなかった自分が憎い
ありがとう、霰、陽炎 ありがとう、不知火…


だが、なかなか死は訪れない
ゆっくりと、目を開ける

「助けに来ましたよ、姫」

赤いリボンを付けた凛々しい娘が、目の前に立っている

一筋の涙が、頬を伝う

私はその娘に、精一杯の力と感謝を込めて言葉をかける

「ありがとう、私の王子様」

~終わり~

思ってたより短かったです
ありがとうございました

乙ありがとうございます
もっとイチャイチャを目指して頑張ります

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