モバP「クリスマスって夢がありますよね!」 (27)


【モバP「お姉ちゃんって、いいですよね!」】
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P「だから俺は! 夢見る少女達を立派なオトナにしてあげるんだああぁぁぁぁ!! うあぁぁぁぁああああああっ!!!」

留美「生きてたのね……」

P「そう! クリスマス! 聖夜に愛し合うことで、本当の気持ちを育む事ができるはず! いや、そうに違いない!!」

美優「いや、あの…、その……」

心「10月が誕生日の人を見たら察するからやめろ☆」

P「だから俺は! サンタクロースになって! サンタを待つ子供達にプレゼントしてやるんだ! 男女の営みという知識を! 赤ちゃんがどこからやってくるのかを!!」

留美「ただの夜這いね……」

心「止めて、ありすちゃん泣く」

美優「子供の幻想ぶち壊しですね……」


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瑞樹「誰よ! 10日以上も前なのにクリスマスの心配してるのは!」

早苗「今年も女だけで飲み明かすって約束でしょー!?」

P「あひいぃぃ!? クリスマスはおろか年中お一人様の人達だっ!?」

早苗「っさいわねぇ! ならあんたが付き合いなさいよ!」

P「嫌だあぁぁァァアアっ! こんな相手が居ないからって見境なく男を漁ってくる人と一晩過ごしたくないいぃぃ!!」

早苗「こっちだってお断りよ!!」

美優「見境なく…、って、Pさんも自身の頭がおかしいって自覚はあるんですね……」

留美「そろそろ自覚してないと、もうどうしようもないわよ」

心「既にどうしようもないぞっ☆」


瑞樹「い、いいのよ! 私たちはアイドルだから! この時期に独り身だって許されるの!」

瑞樹「クリスマスを楽しんだっていいのよーっ!」

早苗「いえーい! よく言った!」

心「フゥーーーッ☆」

P「独り身の理念だなんだって……、あんたたちだって、自分たちのその言葉でいつまで結婚が先延ばしになるか本当に考えたのかよ!何もわかってないような奴が慰め合うような事言わないでほしいね!」

早苗「うぐっ……」

瑞樹「そ、それは……」

心「止めろォーーーッ!!」

留美「くっ…! 珍しくまともな事言ってくれるわね……!」

美優「認めちゃうんですね……」

P「だから俺はぁ! 俺の幸せを掴む為に行くんだよ! 子供達のベッドに!」

早苗「だからってそれが許されると思わないでよ!」


巴「うーい、何を騒ぎよんなら。ほれ、あがぁにしつこう(あんなにしつこく)言うけぇ着替えてきた……」

P「行くんだアアぁぁぁぁーーーッ!!」

巴「で……」

P「あっ」

巴「…………」

P「…………」

巴「……どうせ飛びついてくるんじゃろう、ほれ」

P「ぃぃよっしゃぁぁぁあああああっひぃィィィイイイイァっ!!」ガバッ!

美優「自ずから受け入れた……」

留美「まあ、下手に拒絶するとどう暴発するかわからないから……」


P「どうした巴ェ! このサンタ服すごく似合ってるじゃないか! えぇあ!?」

巴「早苗姐さんが買うてきたんじゃ」

早苗「あたし背が小さいからあれでも入るかと思ったら、胸が、ね?」

P「そんな事聞かせるんじゃない! 垂れてそうな物なんか想像したくないだよっ!!」

早苗「垂れてないわよ! まだハリッハリよ! なんなら触ってみなさいよ! ほら! おい!!」

P「やめっ、止めろァァっ!! 助けて巴! 三十路前が胸を寄せてくるんだよぉぉおおお!!?」

巴「早苗姐さん、さすがにそりゃあアカンじゃろう」

P「ああぁぁぁぉぁ!!! 落ち着くゥ! 巴のスカートの中落ち着くよぉぉアっ!!」

瑞樹「そのスカートの中に頭を突っ込んでる方を注意するべきだと思うわ?」


巴「ふむ、まあともかく。今回は何がどがぁしてこげなふうになりよったんじゃ?」

美優(ともかくで済ましちゃった……)

心「コイツがクリスマスの晩に子供達に夜這いしに行くって!」

P「キャラ作り忘れてません?」

心「バッ!? つ、作ってねーし☆ つくって、ねーし……」

巴「よばい、ってなんじゃ?」

瑞樹「えっ、知らない?」

留美「いや、まだ中学生だから。知ってる方がびっくりするわよ」

P「よし! じゃあまずは巴が把握しないとな! とりあえずそこの仮眠室でゆっくりしてな! そしたら後で教えに行くからさぁっ!!」

巴「いらん。どうせお前の事じゃけんロクなこたぁないくらい検討ついとるわ」

P「やってみなくちゃわかんないだろぉッ!!」

巴「そんな必要はない!」


P「物は経験! 百聞は一見にしかずって言うだろう!?」

巴「それがなんなんじゃ! 思い出したように諺やらなんやら並べおってからに!」

P「怖いのか!? 大丈夫! 俺が一から手取り足取り全部教えてやるよぉ!! 案ずるよりも産むがやすし、って奴だ! ……ん?」

P「産む? 巴が、俺の子を……? ハッ!! お前がママになるんだよぉ!!」

巴「ええい、鬱陶しい!」

早苗「うわぁ……」

瑞樹「さすがにアレはないわね……」

留美「ないわね……」

心「だねー……」

美優(帰りにトマト買っておかなきゃ……)

巴「大人達も引いとらんで助けてくれぇや!」

早苗「いや、ねえ?」

瑞樹「嫌ね」


P「でもな、巴! あの人達は今年もいい歳した女で集まって飲み会だって言ってんだぞ! カップル達がひしめき合い、乳繰り合うこの時期に!」

巴「……お、おう」

P「それはそれで悲しいと思うだろ! その鬱憤を必要以上にぶつけて来てるんだ! 俺に! おかしいと思うだろ!」

巴「いや、そがぁな事ウチに言われてものう……」

早苗「うるせー! こっちだって飢えてんのよ! 出会いに!」

瑞樹「せっかく若くて真面目で性格もいい男性がやって来たと思ったら……」

心「このザマだよ!!」

P「俺の事言ってんですかぁ!? はあっ!?」

留美「昔は真面目だったのよね……」

美優「どうしてこんな事に……」


ーー 回想ァ!!ーー


P「今日から皆さんをプロデュースしていく事になりました。まだまだ未熟者ですが、ぜひ皆さんと共に成長していきたい所存ですので、よろしくお願いします」

留美「こちらこそ、よろしくお願いします」

美優「よろしくお願いします、プロデューサーさん」

心「よろしくお願いしま…、す……!」

瑞樹「よろしくお願いね、プロデューサーさん?」

早苗「まーまー! そんなにお固くならないの! フレンドリーに行きましょう?」

P「……まあ、信頼を深める為にも、それもアリかもしれませんね」

瑞樹「それに、心ちゃん? なに? さっきの挨拶?」

留美「普段通りにやればよかったじゃない。ね?」

心「う”えっ!? いや、でも……」

美優「ふふっ……。はい?」

心「わかったわかった! やればいーんだろ☆ 見とけよ見とけよー☆」



心「こほん☆ アナタのはぁとをシュガシュガスウィート☆ さとうしんこと、しゅがーはぁと♪ だよぉ☆」

P「お、おお……」

心「ドン引きしてんし! 全然スウィーティーじゃねえぞ、これ!」

早苗「もー、プロデューサーが笑ってあげないから心ちゃん泣いちゃったー」

心「おーいおいおい……!」

瑞樹「泣き方に可愛げがないわね」

留美「ふっ、ふふ……!」

美優「笑っちゃった……」

心「どうしてくれるんだー、プロデューサー☆ 責任☆ 責任とってよ☆ つーか取れっ♪」

P「えっ、そ、そんな事言われたって……」

「「「「「せっきーにん! あそれ! せっきーにん!」」」」」

P「あわわわわわ……」


ーーーーーー…………


早苗「あら、P君。今夜暇? 一緒に飲みにいかない? え? 終電?」

早苗「いいのよー? お持ち帰りでも♪ なんてね!」


ーーーーーー………


瑞樹「送迎ありがとう、プロデューサー君。私なんだか疲れちゃったわー……。え? どこかで休むか、って?」

瑞樹「なら…、あ! あそこのお城みたいな建物……。うそうそ! 冗談よ!」


ーーーーーー………


留美「はい、プロデューサーさん。これ、向こうから預かった書類よ。目を通しておいて。……え? 違う書類が混じってる?」

留美「……ああ、ごめんなさい。収録の見本で貰ったのよ、婚姻届。ふふっ、ごめんなさいね? フフフ……」


ーーーーーー………


心「はぁとにはねー、よっちゃんって可愛い妹がいるんだぞー☆ 新しいプロデューサーの事話したら気に入ったみたい☆」

心「それに、はぁとの家族もみんな会いたがってるから実家に挨拶しに行こうよ☆ なんつって☆ いやーん♪ はぁとったら ダ、イ、タ、ンー☆」


ーーーーーー………


美優「あぁ、プロデューサーさん、お疲れ様です。……あっ! いえ、この雑誌はその! えーと、留美さん! 留美さんから貰って!」

美優「ブライダル情報誌…。はい……。その、私もいつかは、こんなドレスを着る事になる、……かもしれませんから」

美優「少し…、気になって……。憧れちゃって……」

美優「すいません、こんな話をしちゃって……。お疲れ様です、しっかり休んでくださいね?」

P「…………」

P「……嫌だ。もうあんな年齢の女の人なんて嫌だ……」

P「なんで俺が1週間のウチに400回近いアプローチを受けなきゃならないんだよぉ……」

P「それに比べて小さい女の子達は俺を励ましてくれるし労ってくれるし…、なによりスキンシップに下心がない……」

P「そう…。そうだ……。そうなんだよ! どうしてあんな年齢の女になんか恋をしなくちゃならない! 愛してやらなきゃいけないんだ!!」

P「小さい女の子を好きになってもいい…!ううん、好きになった人がただ幼女だっただけなんだ!」

P「俺は、こんな事で俺はァ!!!」

P「待ってろよ! 俺は、俺は俺の幸せを掴んでみせる! 俺自身の意思で! 俺の手で!!」


ーー 回想終了ゥ ーー


早苗「……たしか」

瑞樹「こんな事あったわね……」

心「最初の頃はなんとか自分の物にしようと必死で……」

留美「あの手この手を試したのよね……」

美優「私悪くない! 私悪くない!!」

巴「何しよんなら! 姐さんらのせいじゃなぁか!」

P「わかるかよ…! あんた達に! 毎日毎日責められる俺の気持ちが……! 分かるってのかよ! あんた達にぃ!!」

巴「お前被害者じゃったんじゃのう…。かぁいそうに……」

P「ぐすっ…! 巴ぇ……! 今こうして俺を慰めてくれるのはお前だけだよぉ……! ううぅ……!」

美優「いい加減スカートの中から顔出したらどうなんですか……?」

留美(あっ、美優がキレ気味)


美優「私何かしましたか! 私はちゃんとあなたを気遣って、フォローもしてあげて! 焦るみんなの愚痴を聞いて! それで!」

美優「なのに、なんで私までみんなと一緒くたにされて拒絶されるんですか! 私の何がいけないですか! ねえ!」

巴「みゆ、美優姐さん! 落ち着いて!」

美優「ちょっと! 私と話をしてくださいよ! ねえ!」

P「ひいっ!? 引っ張られる! うあァァアアアア!!?」

巴「ちょっ!? おまっ! 手ェ! 手ェ放さんか!」

早苗「とりあえずあいつをスカートの中から引きずりだしましょうか」

瑞樹「みんな! 美優に続くわよ!」

心「おー!」

留美「お、おー!」


美優「なんで私まで否定されなくちゃならないんですかぁ……!」グググッ…

「「「「おーえす! おーえす!」」」」グググッ…

P「ひいいぃぃ!? 怖い、恐ろしい、助けてくれヨォォア!?」

巴「ええけぇ手ェ放せや! パンツ掴むな!」

早苗「ああ、こういう時でも本能に従うのね……」

瑞樹「せっかく巴ちゃん味方になってくれてたのに……」

心「でも、面白そうだからこのまま引っ張っちゃえ☆」

留美(美優があっちに回ってるから、私がツッコミ役になるのかしら……)

巴「味方がおらんっ!?」

P「ああぁぁぁぁぁぁ!! 巴! 巴えぇぇぇぇぇぇ!!!」

美優「ゲームオーバーだ ド外道ーーッ!!!」グイッ!

P「うあああぁぁぁぁぁぁ!!?」

巴「ひゃわあぁぁぁっ!?」


P「ぐはぁっ!?」

早苗「よっしゃ! やっと出てきた!」

瑞樹「よし! みんな抑えて!」

心「暴れるなよー☆」

美優「はぁ…! はぁ……!」

留美「……あら、その手に持ってる布は? ハンカチ……?」

P「う、うう……。これは……?」

巴「…………ッ!?」///

P「こ、これは! 俺が、俺が追い求めていた物かっ! 純白の! 秘密の花園への門よ! ついに、やっと、俺はァ!!」

P「あむっ! んむんむ……」

早苗「あ、食べた……」

瑞樹「ええー……」


P「ひゅっ! ふんまっ! うんまぁぁァァアアアいっ♪ んっ!」ゴクン

留美「あ、飲み込んだ」

P「美優さん! ありがとう! あなたのおかげで! こんなにもいい思いを!」

美優「えっ、あ、ええ……」

P「俺、なんだか美優さんとは仲良くやっていけそうです! これからもよろしくお願いしますね!」

美優「……はい、よろしくお願い、します……。チッ……」

P「ああ! 巴! 俺、なんとか年増ともやっいけそうだよ!」

早苗「ま、よかったよかった!」ポンポン

P「うぅぅアッ!? 触るんじゃない!!」

早苗「前言撤回しろ! このクズ!!」

巴「ええけぇ、予備のパンツ持って来てくれぇや……」


P「あれ? どうしたんだ、巴? パンツパンツって、無くしたのか?」

巴「お前無意識のうちに食いよったんか」

P「ん、俺のこの腹と心の満たされ具合…。そうか……」

巴「くうぅ…! ウチ、もう嫁に行けれんで……」

P「俺が貰うからいいんだよ! さあ、立て、巴!」

心「……今のセリフ、ちょっとかっこよかったな☆」

留美「シチュエーションが最悪だけどね……」

P「俺が貰うから、まずは親父さんへ挨拶だな! さあ、行こう! 巴!」

巴「ま、まて! 降ろせ! せめて、せめてパンツくらい履かせぇ!」

P「思い立ったが吉日だ! さあ、行くぞぉー!!」

巴「ちょ! まて、放せ! ああぁぁぁーーー……」

早苗「行っちゃった……」

瑞樹「彼が帰ってこない事を祈りましょう……」


ーー 翌日 ーー


巴「…………」

心「うっす! お嬢! おかえりなさいませ!」

巴「ふんっ……」

美優「おかえりなさい、巴ちゃん。アレはどうしたの?」

巴「……あのサンタ服のまま親父の前に行ったけん、大喜びでのう。打ち解けよったわ」

早苗「えっ! マジで!?」

巴「そんで、寒いけん言うてキャンプファイヤーしに行ったんじゃ。ガソリンとワイヤー持ってからのう。キャンプファイヤーとバーベキューをいっぺんにやるなんぞオツなもんよのう」

巴「ま、畜生も食いやせんがのう」

留美「あっ……」

瑞樹「P君、無茶して……」





すごいぞっ!!
プロデューサー!!!

終わり!!

今年最後のSSがこれかぁ……。

みなさま、よきクリスマスを。あとお正月も。

来年からは心を入れ替えて綺麗なお話を考えられるよう頑張ります。


P「さあ巴! 何はともあれ親父さんに礼節を欠くわけにはいかんな! しっかりと巴の婚約者だって挨拶をしに行こう! なぁ!」

巴「ま、まて! ウチはお前を愛してやるなんぞ言っとらん! ただ見直しちゃるっつっただけで……!」

P「思い立ったか吉日だ! いっくぞおおぉぉぉぉ!!!」

巴「ちょ! 待て、放せ! ああぁぁぁーーー……」

留美「行ってしまったわね……」

心「今回はどうなのかなぁ……」

早苗「もう帰って来ないんじゃない…? ここまで巴のちゃんで好き勝手してるし……」

美優「……あ、初日の出」

瑞樹「よし! とりあえず今は呑みましょう!」

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