モバP「新米プロデューサーと」ナターリア「アイドル!」 (45)

アイドルマスターシンデレラガールズです。

注意

この話は私が以前に書いていた
佐藤心「プロデューサーとアイドル」
佐藤心「プロデューサーとアイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445176290/)
と世界観が一致しており、これらの話のその後のお話しとなっております。

佐藤心「プロデューサーと」安部菜々「お手伝いさん改め寮母さん……?」
佐藤心「プロデューサーと」安部菜々「お手伝いさん改め寮母さん……?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472995543/)
こちらの続きとなります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481459613

CGプロ

心「あ、P。ちょっとちょっと」

モバP(以下P)「はい?」

心「寮作ることになったからよろしく☆」

P「はい? 寮ですか?」

心「おう☆ 実家遠い組がもっとアイドル活動できるようにって思って☆」

P「はー、いいんじゃないですかね?」

P「というか、かなりありがたいですよ。送り迎えだけでも結構な負担ですし」

心「だろ☆ はぁと名案出しただろ?」

P「そっすねー、さすがチーフっす」

心「雑だな☆ オイ☆」

P「んなことないっすよ……」

P「で?」

心「ん?」

P「俺は何をすれば良いんですか?」

心「さすが☆ 話が早いな♪」

P「チーフに鍛えられましたんで!」

心「んじゃ、とりあえずPはお前の担当してるアイドルの親御さん全員に許可取ってこい☆」

P「はい? 取ってないんですか? 取ったから作るんじゃなくて?」

心「Pが四国組を迎えに行った日あるじゃん?」

P「あー、はい。ありましたね。一昨日のですよね?」

心「そそ☆」

心「そんときに、菜々先輩達と話してるうちに決まった」

P「へ?」

P「そんな最近なんですか?」

心「おう☆」

P「じゃあ寮が出来るのも早くて三ヶ月後くらいですよね」

P「んー……なんとか時間見つけて許可取りに行ってきますよ」

心「来週完成だぞ☆」

P「ん? 来週? 何がです?」

心「寮♪」

P「……は?」

心「だから、寮の完成が来週☆」

P「……え? ちょっとすみません。俺の耳がおかしいみたいなんで、もう一度お願いします」

心「CGプロアイドル寮は来週完成します☆」

P「はぁ!? 嘘ですよね!? んなもんどうあっても無理ですよ!?」

心「はぁともそう思うんだけどね……」

心「765プロの雪歩ちゃんに相談したら、『萩原組の威信にかけて一週間で完成させる』って」

P「……んなアホな……」

心「でだ。昨日様子を見に行ったら、4割くらい出来てた」

P「元々あった建物をリフォームとかですか?」

心「更地だったらしい☆」

P「……どういうことなの」

心「でね……。作業してるお兄さんに差し入れ渡しがてら本当に出来るのか聞いたんだけど……」

心「『千川の姉御の頼みとあっちゃやらねぇわけにはいかないですよ!』ってさ」

P「えー……ちひろさん何者なんですか……」

心「はぁとは考えるの止めたよね……」

P「そっすか……」

心「というわけでだ、P」

心「お前は今日1日で担当アイドルの親御さん全員から許可取ってこい☆」

P「……マジ?」

心「マジ☆」

P「電話じゃ……」

心「電話説明だけはしてあるけど、書類の手続きがあってだな。あとは学校とか諸々」

P「……直接行けと」

心「頼むね☆ 頼んだ☆」

P「ウス……」

P「あ、許可頂けなかった場合は今まで通りですか?」

心「かなぁ……」

心「実際、お前の担当子供が多いからOK出ないかもって踏んでる」

P「にも関わらず行くんですか……」

心「礼を尽くさないといけないだろ☆」

P「ウス……」

P「じゃあ今日はそっちにかかりきりになるんで、光の方はお願いします」

心「任せとけ☆」

心「んじゃ必要種類やらなんやらはこっちにまとめてあるからよろしく」

心「後日はぁとと社長も挨拶には行くからそれも伝えといて☆」

P「了解です」



一週間後 CGプロ

心「えー聞いてる娘も居ると思うけど、みんな寮に入ってもらうことになりました☆」

みく「え? みく聞いてない……」

心「こっちで一人暮らししてた組は強制だ☆」

みく「え、ひどくない?」

心「親御さんからの強い希望☆」

心「可愛い娘を一人暮らしさせるのは不安なんだって☆」

幸子「フフーン! 仕方ないですねぇ。なんてったってボクはカワイイですからね! どこに危険が潜んでるか分かりませんよ!」

光「そうだよな! 女の子一人なんて……格好の人質になっちゃうもんな!」

雪美「……幸子……人質……?」

幸子「ひ、人質……?」

晴「幸子はどうでも良いけど、オレもか? 一人暮らししても家事なんて出来ないぞ」

光「そ、そうか……! 寮ってことはこれからは全部自分でやらなきゃいけないんだよな……」

雪美「……不安……」

心「その辺りは心配すんな☆」

心「一応、寮って体だから食事は極力用意する☆」

心「掃除と洗濯はできる娘から徐々に習って☆ ごめん☆」

みく「それくらい良いけど……」

みく「でも、ご飯って誰が用意するの? はぁとチャン?」

心「菜々先輩☆」

幸子「はい? 菜々さんですか?」

心「と、舞さん☆」

雪美「……菜々と……舞も……一緒……?」

光「そうなのか? 菜々さんと舞さんが一緒なら心強いな!」

心「菜々先輩は寮に住むけど、舞さんは昼間に家事だけしにくるぞ☆」

晴「じゃあ菜々さんだけなのか」

心「舞さんにはご家庭あるからね♪ 仕方ない☆」

雪美「楽しみ……」

光「そうだな! みんなと一緒に暮らすって楽しそうだ!」

晴「そういや学校とかはどうすんだ?」

心「あー……」

心「申し訳ないけど、そこはみんなこっちの学校に転校してもらうことになる」

晴「はぁ!?」

心「それは本当にごめん」

光「えっ……、じゃあ友達にももう会えないのか!?」

雪美「……それは……嫌」

心「さっきはぁとは『入ってもらう』って言ったけど、嫌なら今まで通りに東京まで通ってもいいぞ」

心「いきなり学校変われなんて言って納得できるとは到底思ってないから、そこまで無理強いはしない」

心「ただ、寮に入ってもらえると事務所的にはありがたい」

みく「まぁ、そーだよね……いきなり環境が大きく変わっちゃうわけだし」

幸子「ボクやみくさん、ほたるさんのように既にこっちの学校に通っているわけじゃないですからね」

心「だから、これはCGプロからみんなへのお願い☆」

晴「……」

雪美「……新しい友達……出来る……?」

心「おう☆って言ってあげたいけど、それは雪美ちゃん達次第かな」

心「はぁと達が友達を用意してあげる事も出来るかも知れないけど、友達ってのは自分で見つけるもんだし」

光「……寮に入ればもっとお仕事出来るのか?」

心「それは約束する☆ 今まで以上にお仕事増えるし、もっと光達が望むような仕事が出来るようにはぁととPが頑張る」

光「……じゃあ、アタシは入る!」

晴「いいのか?」

光「ああ! だって、例え離れ離れになっても友情は消えないからな!」

雪美「私も……」

晴「雪美もか」

雪美「友達……会えないのは寂しい……」

雪美「でも……私がテレビに出れば……みんな……会えるから……」

晴「雪美……」

心「……晴はどうする?」

晴「オレは……」

心「通いがよければ今まで通りでもいいぞ。私達は無理強いしない」

晴「どうせあと1年で卒業だったしな……。1年早くなっただけだ」

心「……ありがと☆」

みく「良い話にゃぁ……」

幸子「そうですかね……?」

晴「それに一生向こうに帰れないってわけじゃねーし」

光「休みの日は帰ってもいいんだよな!?」

心「おう☆ それに週末は実家に帰れるように調整はするから大丈夫☆」

雪美「なら……寂しくない……」

幸子「フフーン! 大丈夫ですよ! 雪美さん!」

雪美「……?」

幸子「何せ寮にはこのボクも居ますからね! 寂しさなんて微塵も感じ無い位楽しいに決まってます!」

心「さすがCGプロ三大芸人!」

幸子「芸人!?」

みく「待つにゃ! あと二人って誰にゃ!」

晴「そりゃ、みくと菜々さんだろ」

みく「晴チャン!?」

光「菜々さんもみくさんもとっても面白いからな!」

雪美「賑やか……いつも楽しい……」

心「ま、そういうわけだからこれからもよろしくね☆」

心「あと、本当にありがとう☆」



同時刻 都内某所 ロケ地

P「不安だなぁ」

ほたる「何がですか?」

P「今日って、チーフが寮の説明してるだろ?」

ほたる「あ……そうですね……」

ほたる「私は先に聞いてましたけど、他のみんなは今日初めて聞くんですよね」

P「そ」

P「不安ってのは本当にみんな納得してくれるかってことなんだよ」

ほたる「どうしてですか?」

P「子供にとって親元とか学校って世界のすべてだろ?」

P「にも関わらず急にそのどっちからも引き離すってのは、あいつらからしたら怖いんじゃないかって思ってな」

ほたる「ふふっ……大丈夫ですよ」

P「なして?」

ほたる「だって、世界はこんなに広いんです。今までも楽しかったと思いますけど……それ以上に楽しい世界が広がっていますから……!」

P「ほたる……」

ほたる「は、はい……?」

P「強くなったなぁ」

ほたる「えへへっ……。これでもアイドルですから!」

P「よしっ! じゃあこれ終わったらみんなに内緒でうまいもんでも食いに行こう!」

ほたる「いいんですか?」

P「ほたるも頑張ってるからな! お祝いだ!」

ほたる「はいっ……!」

スタッフ「すみませーん! そろそろ撮影再開しまーす!」

P「はーい! 了解でーす!」

P「じゃあ、あともうひと踏ん張りよろしくな!」

ほたる「はい! 行ってきます!」

P「にしても、あのほたるがなぁ……」

P「成長したなぁ……泣けてくるわ」

P「……娘の成長を見守る父親ってこんな気持ちなのかな」



しばらく後

P(この様子なら心配なさそうだな)

P(チーフに連絡入れてくるか)

P(さすがにここで電話すると邪魔だから、ほたるには悪いが少しだけ離れさせてもらおう)



??「ウーン……迷っタ……」

??「アッ! そこノ! そこの人!」

P「ん? 俺か?」

P(うぉ……外人……英語しゃべれんぞ……)

??「765プロシアターってどこなんダ?」

P「あ、日本語しゃべれるのね」

P「って765プロシアター?」

??「ウン! 友達に会いに来たんダ!」

P「あー。そっかこの辺、765プロの近くだったか」

??「知ってるのカ!?」

P「有名だからな」

P「案内してやりたいとこだが、今仕事中でな……」

??「大丈夫! 教えてくれれば何とかスル!」

P「じゃあ地図を書いてあげるから、それで勘弁してくれ」

??「アリガト!」

P「あ、やべ、メモ帳がない……」

P「ちょっと小さくなるけど名刺の裏で良いか……」

P「ほれ。小さくて悪いが大体こんなもんだ」

??「わかりやすいナ! アリガトウ!」

P「どういたしまして。携帯とか持ってる?」

??「? 持ってるゾ!」

P「じゃあ、もしそれでわからなくなったら表の番号に電話してくれていいから」

??「いいのカ?」

P「なに、かまわんよ。会社から支給された携帯だしな」

P「それよりも友達に会いに来たんだろ? 早く行ってあげな」

??「ウン! おにーさん優しいナ! アリガト!」

P「気をつけてなー」

P「元気だなー……それに結構可愛いし」

P「ま……さすがに外人はスカウト出来んしなぁ」

P「仕事の度に海外からって馬鹿らしくていかんわ」

P「っと、それより電話電話っと……」

P「やっぱ自前のシアターとかあると待ち合わせ場所にもなるんだなぁ……」

P「俺らももっと頑張ればハチ公前くらい有名な待ち合わせスポットになるんかねぇ……」

P「もしもーし、チーフですか?」



ほたる「ふぅ……」

P「お疲れ様。はい、水」

ほたる「ありがとうございます」

ほたる「何度やってもロケはやっぱり緊張しますね……」

P「良い出来だったぞ。スタッフさんも大喜びだったし」

ほたる「本当ですか?」

P「おう。また一緒に仕事したいってさ」

ほたる「えへへっ……そう言ってもらえると嬉しいですね」

P「だな。それもこれもほたるが頑張ってるからだぞ」

P「んじゃま、スタッフさんに挨拶して何か食べに行こうか」

ほたる「はい!」




P「何食べたい?」

ほたる「えっと……、甘い物が……」

P「それなら確かこっちにシュークリームが有名な店が」

P「ん? すまん、ちょっと電話かかってきた」

ほたる「あ、はい」

P「んん……?」

ほたる「どうしたんですか?」

P「いや、知らん番号だったもんでな」

P「こっちにかかってくるって事は仕事絡みだろうが……」

P「はい、CGプロの……」

??『おにーさん!! タスケテ!』

P「え、その声……さっきの娘か」

P「というか、助けてってどうしたんだ?」

??『モウ! シツコイ! ヤダって言ってるダロ!』

P「んん? しつこい?」

ほたる「あの、プロデューサーさん……」

P「どうした?」

ほたる「あれ……」



??「ヤメテって言ってるデショ!」

ナンパ「えー、いいじゃーん。俺が案内してあげるって」

??「ヤダ!」

ナンパ「でもわかんないでしょ? 大丈夫だって、ちょーっとお礼してくれるだけでいいからさ」

P「はいはーい。お待たせー」

??「アッ! おにーさん!」

ナンパ「あ? あんた誰だよ」

ナターリア「この人はナターリアのダーリン!」

ナンパ「はぁ? なんだよ男付きかよ……ちっ」

P「おう、そういうこった。さっさとどっか行け」

ナターリア「フゥー……助かっタ……」

ほたる「大丈夫ですか……?」

ナターリア「ウン! アリガト!」

ナターリア「あれ? どちらサマ?」

ほたる「あ、私は白菊ほたるって言います」

ナターリア「私、ナターリア! ヨロシクナ!」

ほたる「えへへ。よろしくお願いします!」

P「えーっと、ナターリアちゃん?」

ナターリア「ナターリアでいいゾ!」

P「じゃあナターリア。765プロシアターには行けたのか?」

ナターリア「ウン! おにーさんの地図のお陰でナ!」

ほたる「地図?」

ナターリア「これダヨ!」

ほたる「名刺……?」

P「メモ帳もってなくてな。とりあえず書けそうな紙が名刺だけだったんだ」

ほたる「なるほど……」

ナターリア「アッ! おにーさん達!」

P「ん?」

ほたる「なんでしょう?」

ナターリア「エット……CGプロってドコか知ってル?」

ほたる「CGプロですか?」

P「うちの事務所だけど」

ナターリア「そうなのカ? じゃあ連れて行って欲しいんだケド……」

P「それは構わんが。なんか用事でもあるのか?」

ナターリア「友達に会いに行くんダ!」

ほたる「友達?」

ナターリア「ウン! ヘレンって言うんだけど知ってル?」

ほたる「え!? 社長ですか!?」

P「これが……世界レベル……!」



CGプロ

P「ただいま戻りましたー」

ほたる「戻りました」

ヘレン「おかえりなさい」

P「あ、社長。丁度良いところに」

ヘレン「何かしら?」

ナターリア「ヘレン! 久しぶリ!」

ヘレン「あら! ナターリアじゃない! また私と踊りたくなったのかしら?」

ナターリア「アハハ! イイナ! 一緒に踊ろウ!」

ヘレン「えぇ! カモン! ミュージック!」

心「あほ言うな」

ヘレン「アホ? まったく、心にはまだ世界レベルと言う物が理解できていないみたいね」

心「しなくていいし☆」

ナターリア「ワー! おねーさんキレイだナ!」

心「はぁとのこと? やぁん~もう~わかってるぅ~☆」

ナターリア「ナターリアももーっとキレイになりたいナー……」

心「ナターリアちゃんて言うのか☆」

ナターリア「ウン! ナターリアて言うヨ!」

ほたる「あの……ナターリアさん、社長に用事があったんじゃ?」

ナターリア「そうだッタ! ハイ、これお土産だっテ!」

P「なして木彫りの熊……」

ヘレン「あずさからかしら?」

ナターリア「よくわかったナ!」

ヘレン「あずさもマメね。あちこち行くたびにこうしてお土産を買ってくるもの」

ほたる「ヘぇ……旅行好きな方なんですね」

心「あずさちゃんの場合は旅行というよりも迷子だけだどな☆」

P「迷子て……765さんも大変そうだなぁ」

心「あ、そうだ。寮の話なんだけど、電話でも言った通りみんな了承してくれたぞ☆」

P「ありがたいですね。こっちのワガママに巻き込んだ形なのに」

心「みんな優しいから☆」

ナターリア「寮っテ?」

ヘレン「シェアハウスみたいなものよ」

ナターリア「へー! 楽しソウ!」

ヘレン「……ティンと来たわ」

心「……嫌な予感がする」

P「奇遇ですね。俺もです」

ヘレン「ナターリア」

ナターリア「なんダ?」

ヘレン「アイドルに興味はあるかしら?」

心、P((やっぱりか))

ナターリア「アイドルっテ?」

ヘレン「そこのほたるや、心、私の事よ」

心、P((その通りだけど、雑すぎるだろ……))

ナターリア「へー! ほたるはアイドルなんだナ!」

ほたる「あ、はい。一応アイドルやらせてもらってます……!」

ナターリア「ところで、アイドルって何するノ?」

ヘレン「見せた方が早いわね。心!」

心「はぁとはこれから大人組と深夜バラエティの撮影☆」

心「光と晴がレッスン中で、その後からPが付き添いで営業☆」

ヘレン「ならPの方が良いわね」

ヘレン「ナターリア。これからPに着いていってアイドルとはどう言う物か見てきなさい」

ナターリア「ウン!」

P「ねぇ、これってナターリアもアイドルになる流れだよね。毎回海外から来るの?」

ほたる「寮が出来るしそっちに入るんじゃ……?」

P「あ、そっか。なんていいタイミングで寮が出来るんだろう」

ほたる「私はお友達が増えて嬉しいですよ……?」

P「まぁ、俺もナターリアプロデュースしてみたいって思ってたし丁度いいか……」

P「じゃ、俺と一緒に来てくれるか?」

ナターリア「ワカッタ!」

P「ほたるはどうする? もう仕事ないだろ?」

ほたる「あ、私はこれからみくさんと幸子ちゃんと一緒にお買い物に行く約束があるんです」

P「そっか。じゃあナターリアだけ連れ行けば良い感じか」

ヘレン「つまり、そういうこと。後は頼むわね、P」

P「うーい。了解です」

P「じゃ、とりあえず行きますかね」

ナターリア「ウン!」



レッスンスタジオ

光「よっ……! ほっ……!」

晴「なぁ、休憩しなくていいのか?」

光「あぁ! アタシはまだまだやれるぞ!」

晴「プロデューサーが来たら営業だっけか」

光「その前にレッスンの成果を一度見せてからだな!」

晴「にしてもAbsolute Nineってきっついよな……」

光「元々9人でやる予定の曲だったらしいな!」

晴「なるほど。通りでキツイわけだ」

P「しかし、チーフから聞いた話によると、社長はぶっつけ本番でそれを一人でやってのけたらしい」

晴「相変わらず化け物じみてるな……」

光「おはようございます! プロデューサー!」

P「おはよ。寮の話、ありがとな」

光「気にするな! アタシももっとたくさんお仕事したいからな!」

晴「ところで、そっちは?」

ナターリア「ン? ナターリアのコト?」

P「今日は見学って形だけど、多分このままうちに所属だと思う」

光「また新しい仲間が増えるのか! 嬉しいな!」

光「アタシ、南条光! よろしく!」

晴「オレは結城晴。よろしく」

ナターリア「ナターリアって言いまス! ヨロシク!」

P「というわけで、ナターリアにアイドルってどんなもんか見せてやりたいから、一曲頼むわ」

光「任せろ!」

晴「おう!」



ナターリア「ワァ……! 二人ともスゴイナ!」

P「晴ー! 腕下がってんぞー! 光はステップ誤魔化すなー!」

ナターリア「今のじゃダメなのカ?」

P「ダメではないけど、より良いパフォーマンスするためには必要なんだよ」

P「それに、あの二人ならこの程度じゃなくてもっとやれるからな」

ナターリア「へー! スゴイんだナ!」

ナターリア「……二人を見てたらウズウズしてきたヨ」

P「ダンス好きなの?」

ナターリア「ウン! これでもダンス得意なんダ!」

P「ふむ。じゃあ踊ってみる?」

ナターリア「いいのカ!?」

P「まだ時間あるしな。大丈夫」

光「ふぅ……!」

晴「やっぱきつくないか……?」

P「二人ともお疲れ」

P「お疲れのとこ悪いが、ナターリアにもやらせてみたいからもう一度頼んでいい?」

晴「マジかよ……ちょっと休憩したいんだけど」

ナターリア「? 踊っちゃダメ?」

光「? 良いに決まってるじゃないか!」

ナターリア「じゃあ踊ル!」

ナターリア「エット……こう……?」

晴「え!?」

P「マジか」

光「おぉー! 凄いな!」

ナターリア「んー……ここから難しくて覚えられなかっタ……」

晴「なぁ、プロデューサー。教えてたのか?」

P「いや、まったく。さっき初めてお前らの見ただけだと思う」

光「えっと、ここはこうして……こう!」

ナターリア「ナルホド!」

晴「じゃあ見ただけであれか。すげーな……」

P「だな……」



CGプロ

P「戻りましたー」

ナターリア「ただいま!」

ちひろ「お帰りなさい。プロデューサーさん」

ちひろ「その娘がナターリアちゃんですね?」

ナターリア「ウン!」

ちひろ「初めまして。千川ちひろと言います。よろしくお願いしますね」

ナターリア「よろしくお願いしまス!」

ちひろ「えっと、社長からナターリアちゃんに伝言です」

ちひろ「『今日は私のマンションに泊めてあげるから帰るのはしばらく待ってなさい』だそうです」

ナターリア「わかっタ!」

ちひろ「社長が戻るまでこちらのライブ映像を見ていてくださいね♪」

ナターリア「ハーイ!」

ちひろ「で、プロデューサーさんにはですね」

P「ナターリアのご両親から許可取ってこい、ですか?」

ちひろ「よくわかりましたね」

P「大分慣れたんでね……」

ちひろ「でも、それは明日です」

ちひろ「明日、ナターリアちゃんを連れて社長と一緒に言ってきてください」

P「へーい。社長も来るんですね」

ちひろ「なんでもナターリアちゃんのご両親と久々に会いたいそうですよ」

P「じゃあ俺はほとんど付き添いだけですね」

ちひろ「そうなりますね♪ では、こちらが飛行機のチケットです♪」

P「ありがとうございます」

ちひろ「では、プロデューサーさんはもうあがってください。お疲れですよね」

P「じゃあお言葉に甘えて。ナターリアは社長に任せて良いんですよね?」

ちひろ「大丈夫だと思いますよ」

P「じゃあ、お先に失礼します。お疲れ様でした」

ちひろ「お疲れ様でした」

P「ナターリアもお疲れ様。俺は先に帰るな」

ナターリア「ウン! またナ!」

P「おうよ!」



更に一週間後

ナターリア「今日からお世話になりまス。ナターリアでス! よろしくお願いしまス!」

心「アイドル兼プロデューサーの佐藤心ことしゅがーはぁとだよぉ☆」

光「改めて、南条光だ! よろしくな!」

P「他はおいおいな。寮組は今日が入寮日だから帰ってからかな」

光「うん! 寮に戻ったらナターリアの歓迎会する予定になってるぞ!」

心「はぁともこっちの仕事終わり次第顔を出すつもりだから☆」

P「んじゃ、とりあえず今日の仕事を終わらせて来ますかね」

P「いやはや……まさかAbsolute Nineをたかだか二日でマスターするとはな……」

ヘレン「ナターリアなら当然ね!」

ナターリア「あ、ヘレン!」

P「お疲れ様です。社長」

P「じゃあ揃った事だし、ナターリアの初仕事に行きますかね」

光「おう!」

ヘレン「えぇ!」

ナターリア「ウン!」

心「ナターリアちゃん」

ナターリア「なんダ?」

心「楽しんできてね☆」

ナターリア「ウン!」



お仕事後 CGプロ

早苗「あ、お疲れ様」

瑞樹「その顔だと大成功みたいね。わかるわ」

楓「ふふっ、じゃあお祝いしないといけませんね」

ナターリア「エット……?」

光「ただいま! 早苗さん達もお疲れ様です!」

P「いやぁ、すごかったですよ。社長と比べても遜色ないくらい踊れてましたし」

ヘレン「ナターリアだから当然ね」

早苗「ヘレンちゃんにそこまで言わせるなんて相当なのねぇ」

瑞樹「……これが若さってやつなのかしら」

楓「私達はどっちかと言うとダンスは苦手ですからね」

ナターリア「……ダーリン。この人達っテ……」

P「あぁ、この人達もうちのアイドルだよ」

早苗「片桐早苗よ。よろしくね!」

瑞樹「川島瑞樹よ、よろしく、ナターリアちゃん」

楓「高垣楓でーす♪」

光「か、楓さんもう酔ってるのか……?」

楓「うふふ♪ 今日はビール工場にお邪魔したの」

光「な、なるほど……」

早苗「と・こ・ろ・で♪」

P「はい?」

早苗「『ダーリン』って何かしら?」

P「……ちゃうねん」

瑞樹「やっぱり若い子が良いのね……わからないわ……」

ナターリア「? ダーリンはダーリンだヨ?」

早苗「ナターリアちゃん? どういう事か説明してくれる?」

ナターリア「ダーリンはいつもナターリアを助けてくれるカラ!」

早苗「Pくん? 未成年に手を出すなんて……覚悟はいいかしら?」

P「待って! 待ってください! 断じて手は出してないですけど! ナターリアならセーフな気がしません!?」

瑞樹「しないわよ。いくらなんでも高校生に手を出すのは大人としてどうかと思うわよ」

P「ですよね! ごめんなさい!」

ヘレン「何を言ってるのかしら?」

P「はい?」

ナターリア「ナターリア14歳だヨ」

P「は……?」

早苗「14!? その見た目で!?」

瑞樹「あんたが言うの? それ」

楓「ずいぶんスタイルいいんですね、ナターリアちゃん」

光「え……同い年……?」

ナターリア「大丈夫! ナターリアとダーリンは結婚するカラ!」

P「待て待て! 日本じゃ16歳にならないと結婚出来んぞ!」

ナターリア「あー、ブラジルもそうだナ」

P「だ、だろう? だからダーリン呼びは止めよう! な!?」

ナターリア「安心しテ! 子供が出来れば16歳にならなくても結婚出来るカラ!」

P「こ、子供!?」

早苗「Pくん」

楓「ちょっと向こうでお話しましょう?」

瑞樹「わかるわ」

ナターリア「ダーリン!」

P「ん?」

ナターリア「これからナターリア、アイドルやるカラ……」

ナターリア「よろしくナ! プロデューサー!」



CGプロ寮

卯月「菜々さーん、これで大丈夫ですかー?」

菜々「あぁー! はい! 大丈夫です!」

未央「菜々さんー! こっちはーどうすんのー?」

菜々「そっちは舞ちゃんにお願いしてあるので、舞ちゃんに!」

未央「はーい!」

凛「菜々さん。そろそろ光達戻ってくると思うけど、みくと幸子は?」

菜々「えっと、なんか玄関でお出迎えするってほたるちゃん連れて行きましたよ」

凛「だからクラッカー無くなってるのかな」

菜々「かもしれませんね! っと……出来たのでこれ持って行ってもらえますか?」

凛「うん。美味しそうだね。このハンバーグ」

菜々「みくちゃんリクエストですよ!」

雪美「……菜々……ペロ……見てない……?」

菜々「ペロちゃんですか? こっちでは見てないですねぇ……」

凛「ペロならリビングの方に居たと思うよ。一緒に行こっか」

雪美「……うん。凛……優しい……」

凛「ふふっ……そうでもないよ」

菜々「はぁー……さすがにナナも疲れましたねぇ……メイド喫茶で働いてた時くらい忙しい……」

菜々「……まさかナナがこうしてみんなと一緒に暮らすなんて思ってもいませんでした……」

舞「菜々ー!? 飲み物どこだっけー!?」

菜々「冷蔵庫に入ってませんか?」

舞「見当たらないわよ?」

菜々「あれ……? ホントだ……」

舞「仕方ないわね。ちょっと買ってくるわ」

菜々「あ、それならナナも一緒に……」

舞「大丈夫よ。それにもうすぐナターリアちゃん来るんでしょ?」

舞「せっかく事務所の仲間が増えるんだからちゃんとお出迎えしてあげなさい」

菜々「舞ちゃん……! ありがとう!」

舞「どういたしまして。じゃ、行ってくるわ」

菜々「はい! いってらっしゃい!」

菜々「……これからもーっと賑やかで楽しくなるんですねぇ」

菜々「アイドルになって……なれて良かったなぁ……」

End

以上です。
ナターリアが難しくてなかなか書けませんでした。これじゃないってのは申し訳ない。

そうこうしている間に、まさかのしゅがはさんのSSRが来てびっくりしました。副業終わりに泣きそうになりながらガシャ回したお陰でちゃんとお迎え出来ました。もちろん限定奈緒も今回は諦めずにお迎えしました!
お陰で素寒貧ですが私は幸せです。

加蓮書いたり奏書いたり奈緒書いたりしてたので、次はそろそろしゅがはさんで何か別の物を書きたいなって思ってたりはします。どうなるかは未定ですが。

では、お読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。

それと、現在モバマスでは876コラボが絶賛開催中です。これを機に876に興味を持たれた方はゲームをプレイしてみてはいかがでしょうか?
きっと愛ちゃんや絵理ちゃん、涼ちんの魅力にメロメロになりますよ! もちろん私の一押しは舞さんですが!

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