~501基地~
芳佳「ん~、もうこんな時間!?朝ご飯の仕度しなくちゃ!」
芳佳「リーネちゃん、起きて~」モミモミ
リーネ「よ、芳佳ちゃん、、、、、」
芳佳「リーネちゃん、はやく朝ご飯の仕度しないとまずいよ!!」
リーネ「ほんとだ!ごめんね芳佳ちゃん、私すぐ追いかけるから先行ってて!」
芳佳「わかった!」タタタッ
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―厨房―
芳佳「今日の朝はお味噌汁と~、、、、何にしようかな~」
リーネ「芳佳ちゃんお待たせ!」
芳佳「あ、リーネちゃん、朝のおかずは何にする??」
リーネ「そうだな~、そういえば冷蔵庫に昨日扶桑から送られてきたお肉があるよ?」
芳佳「そんなのあったっけ?」
リーネ「うん、なんでも低カロリーで美味しい味付けがされたチキンなんだって」
芳佳「へ~、どれどれ・・・・・・・・・ほんとだ!一個ずつパック詰めされてるよ・・・・『サラダチキン?』・・・・・・・・・・扶桑ではダイエットが女の子の間では流行ってるからこういうのが人気なのかな」
リーネ「そうなんだ」
芳佳「でもこれ勝手に使っちゃっていいのかな?」
リーネ「確かに、、、、少佐か中佐に聞いた方がいいかも」
芳佳「私、聞いてこようか?」
坂本「お、宮藤とリーネじゃないか」
リーネ「あ、少佐、おはようございます」
芳佳「おはようございます!」
坂本「うむ、おはよう。今日の朝食楽しみにしてるぞ!」
芳佳「丁度良かった。坂本さん、朝食のことなんですけど、、、、冷蔵庫に入ってるサラダチキンっていうの使っていいんですか?」
坂本「ん?あぁ、あれのことか。宮藤にはまだ言ってなかったな。それは最近扶桑で開発された民間企業の商品なんだが、扶桑海軍がそのままレーションとして使えるんじゃないかといって転用したものだ。それを我々のところにも寄越してきてくれたってわけだ。味については美味しいと評判だから、早速使ってもらっても構わんぞ」
芳佳「はぇ~、そうなんですか、じゃあ早速朝ご飯に使ってみますね!」
坂本「うむ。よろしく頼んだ」
芳佳「そういえば坂本さんはなんで厨房に来たんですか?」
坂本「ん?ああ、これだよこれ」
芳佳「梅干しですか?」
坂本「あぁ、最近は訓練で汗をかいたら梅干しを食べている」
芳佳「へぇ~、自分で作ってるんですか?」
坂本「そうだぞ」
芳佳「凄いですね!」
坂本「なあに大したことないさ。じゃ、私は風呂に入ってくるぞ。お前たち、頑張れよ!」
芳佳「はい!」
リーネ「芳佳ちゃん!頑張ろうね」
芳佳「うん!」
リーネ「でもこれどんな料理に入れればいんだろう」
芳佳「サラダチキンっていうくらいだからサラダに入れるんじゃないかな?」
リーネ「パスタに入れても美味しそうだね」
芳佳「おお!いいね~。じゃあサラダチキンの冷製スパゲティーを作ろう!」
リーネ「うん!具材は何を入れるの??」
芳佳「んっとねぇ~、まず麺と、オリーブオイル、それからレタスと玉ねぎとトマト、人参を用意してね。もちろんサラダチキンも」
リーネ「は~い、じゃあ私最初麺ゆでちゃうね」
芳佳「お願い!その間に私はパスタのソースを作っちゃおう。ソースはとても簡単、初めにマヨネーズと扶桑が生んだ奇跡『ポン酢と醤油』を混ぜるよ。この時醤油の量は少なくしてね」
リーネ(芳佳ちゃん、説明口調で張り切ってるなあ)
芳佳「それから~、梅をちょっと入れます!!坂本さんが作ってる梅を2、3個戴いちゃおう・・・・・・・ちょっと無くなってもバレないよね・・・・・」カサカサ
リーネ「!?芳佳ちゃん!それ坂本さんがいつも食べてる梅じゃ、、、、、、、、、、」
芳佳「いつも厳しい訓練に耐えてるんだから、これくらいしたって大丈夫だよ」
リーネ「えぇ~、意味が分からないよ・・・・・・怒られても知らないからね、、、、、」
芳佳「大丈夫だって~、ついでに私も食べちゃお・・・・・」スッパイ
リーネ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
芳佳「調理を再開します!梅は潰して適量ソースに加えるよ。これに七味唐辛子や黒コショウをお好みで入れて混ぜ混ぜします!」マゼマゼ
芳佳「完成!」
リーネ「おお!ちょっと味見していい?」
芳佳「いいよ」
リーネ「ペロ・・・・んん!扶桑風のさっぱりした味でいいね!」
芳佳「ありがとう、リーネちゃん」
リーネ「もう少しで麺茹で上がるからね」
芳佳「了解!麺が茹で上がったら冷蔵庫で冷やしてね」
リーネ「は~い」
芳佳「じゃあ、その間に野菜を切っちゃおう。レタスは適当食べやすいくらいに切って、トマトは1cm角くらいに切ろう。プチトマトを使ってもいいよ。人参は細く切ってね。そして玉ねぎは、みじん切りにしちゃおう」タッタッタッ
リーネ「芳佳ちゃんは相変わらず手際がいいね、羨ましいよ~」
芳佳「えへへ~、ありがとう」
ピピピピピピッィ
リーネ「あ、麺が茹で上がった!」
リーネ「茹で上がったら水を切ります」
芳佳「このとき麺はちょっと柔らかめで茹で上がるようにしてね」
リーネ「芳佳ちゃん、それはね、モルビドっていうんだよ」
芳佳「へぇ~、リーネちゃんは物知りだね!」
リーネ「そんなことないよぉ~」
芳佳「麺を水で切ったら、次に氷をいっぱいのっけて冷蔵庫に10分くらい寝かせるよ」
芳佳「あ、そうだ。さっき切った玉ねぎはソースの中に入れなきゃだった!!」ドタドタ
リーネ「お、落ち着いて」
芳佳「ごめんごめん、、、、私としたことが。ついでにソースも冷蔵庫に入れておこう」
リーネ「芳佳ちゃん、サラダチキンはどうするの?」
芳佳「あ、忘れてた」
リーネ「もうっ!今日のメインだよ!」
芳佳「あはは、まあ冷やしてる間にやっちゃおう」
リーネ「それにしてもこれどんな味なんだろう」
芳佳「ちょっと味見てみよっか」
(´~`)モグモグ
芳―ネ「ん~、おいしい!」
リーネ「胸肉なのに柔らかいね」
芳佳「うん、味付けもちょっと濃いけどいい感じ」
芳佳「これはどんな料理でも使えちゃいそうだね」
リーネ「このまま食べてもいいかも」
芳佳「だね~」
リーネ「サラダチキンは手で裂いちゃう感じでいいのかな?」
芳佳「うん、自分の好きなサイズでちぎってね」
リーネ「はーい」
10分後
芳佳「あ、10分経った」
リーネ「冷蔵庫から麺とソースを取って~」
芳佳「麺の水分をペーパーで取ろう」
リーネ「11人分だからずいぶん多いね」
芳佳「もっさりしてるね~」
リーネ「ハイ!取り終わったよ」
芳佳「よし!じゃあ麺とソースを混ぜ合わせるよ」マゼマゼ
リーネ「混ぜ合わさったら、お皿に盛りつけてっと」
芳佳「その上からさっき切った野菜と裂いたサラダチキンを乗っけてくよ」
リーネ「ここはセンスが問われそうだね」
芳佳「まあてきとうでも大丈夫だよ」
リーネ「でもやっぱり料理の見た目は大事だよ。この前少佐が作ってたおにぎりとか・・・・・・・・・」
芳佳「あはは、、、、たしかに。三角形に出来てなくて不揃いだったね、、、、、、、、、、、、、」
芳佳「まあ、それは置いといて。最後に、オリーブオイルを散らして、、、、」
芳佳「完成!!」
リーネ「やったね、芳佳ちゃん!早くみんなのところに持っていこう!」
芳佳「うん!」
~ダイニングルーム~
芳佳「みんなお待たせ~、朝食ができましたよ!」
坂本「お、楽しみにしてたぞ」
ルッキーニ「今日のご飯は何っかな~」ウジュー
芳佳「今日は朝からスパゲティーを作りました!」
ルッキーニ「やったーーー!!!」
バルクホルン「そういえば今日の当番は宮藤とリーネか」
エーリカ「やっぱりそのローテの日が一番だね」
バルクホルン「だから今日はまともに起きてきたのか」
エーリカ「たまたまだよぉ~、たまたま」
バルクホルン「どうだかな」
エイラ「朝に宮藤が扶桑料理以外を作るなんて珍しいじゃないカ」
芳佳「今日は色々あってですね」
エイラ「ま、宮藤とリーネが作ったんなら何でもおいしいだロ」
宮藤「えへへ、ありがとうございます。サーニャちゃんはもう起きて大丈夫なの?」
サーニャ「うん、昨日は夜間哨戒無かったから」
宮藤「そうなんだ!皆が揃って良かった~」
リーネ「芳佳ちゃーん、運ぶの手伝って~」
宮藤「ごめーん!今行くね」タタタッ
リーネ「よいしょっと」
リーネ「ミーナ中佐、どうぞ」
ミーナ「あら、ありがとう。これは冷製パスタかしら?」
リーネ「はい、その通りです」
ミーナ「この上に乗っているのは昨日届いた例の?」
リーネ「ええ、坂本少佐に使っていいときいたので」
ミーナ「早速使ってみたのね。こういうの最近食べてないから楽しみだわ」
シャーリー「たしかになんだかいつもの朝食と違ってていいなあ」
リーネ「ありがとうございます、シャーリーさん」
芳佳「今日のは自信作ですよ」
ルッキーニ「ロマーニャ人は味にきびしいぞぉ」
芳佳「ルッキーニちゃんを唸らせてみせるよ!」
ペリーヌ「今日は腐った豆が無くていいですわね」
芳佳「あはは、、、、、、、納豆は体にいいのに、、、、、、」
坂本「まあまあ、みんな揃ったことだし食べようじゃないか」
ミーナ「ええ、そうね」
全員「いただきます!」
モグモグ
坂本「おぉ!宮藤、リーネ、美味いぞ!」
芳佳「ありがとうございます!」
ミーナ「扶桑風の味付けね、とても美味しいわ」
バルクホルン「流石は宮藤とリーネだ。少し塩辛いがスパゲティーに良く合っているな」
エーリカ「美味しいねぇ」
ペリーヌ「なかなかですわね」
エーリカ「素直に褒めたらどうだよ」
エイラ「ツンツンメガネだからしょうがないナ」
サーニャ「そんなこと言ってはダメよ、、、、、、、、、ん、美味しい」
ルッキーニ「んん!美味しい~!!!」
芳佳「ほんと!?ルッキーニちゃんが喜んでくれて嬉しいな」
シャーリー「よかったなぁルッキーニ!」
ルッキーニ「うんっ!!」
リーネ「芳佳ちゃん、良かったね!」
芳佳「うん!また作ろうね~」
リーネ「今度はどういうふうに使おっか?」
芳佳「そうだなぁ~」
ガヤガヤ
ミーナ「ふふふ」
坂本「ミーナ、急に微笑んでどうした」
ミーナ「宮藤さんが来てから大分食事の雰囲気も変わったと思ってね」
坂本「あぁ、賑やかなのはいいことだ」
ミーナ「ええ、本当の家族ってこんな感じなのかもしれないわね」
坂本「何言ってるんだ、私たちは本物の家族だ」
ミーナ「そうだったわね」フフ
終わり
みんなも是非スパゲティ作ってみてね
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