なんてラブリーな日だ!!!!
前回はこちら↓
みほ「生き延びたければただ残酷になれ」 第2話
みほ「生き延びたければただ残酷になれ」 第2話 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478088789/)
ガルパンでマッドマックスのパロディSSです。
今回からはゲーム版マッドマックスを基にしたストーリーに
なります。
ゲームをやったことが無い方には分かりにくいかもしれません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479036313
砂が積もった東京の中で、一人の少女が目を覚ます。
みほ「う……うぅ…」
みほ「ここは…」
みほ「そうか……あの時…」
みほ「ん…?」
みほの近くにはあんこうのマークが刻まれたパンツァージャケットやショットガンとホルスター、
ナイフの鞘や小さい水筒、弾薬パックを付けたハーネスが置かれていた。
みほ「これを着ろと……?」
~~~~~~5分後~~~~~~
砂だらけの制服からパンツァージャケットに着替え、
その上に肩から腰にかけてハーネスを身に着け、
スカートの右側を破ってスリットを作り、そのスリットからは
ショットガンの入ったホルスターが突き出ている。
アアアア コレハヒドイ!!!
みほ「!!」
声の聞こえる方向へ行くと、そこには足を負傷したカチューシャと
パンツァージャケット姿の優花里の姿が見えた。
優花里「ふぅ…止血はできましたが、長くは持ちませんね…
早く安全な場所へ移動させないと……」
ドンッ
優花里「わああ!!に、西住殿!?」
優花里を突き倒し、ショットガンを突き付ける。
みほ「どういうつもりなの……みんなを裏切って、敵に寝返って…」
みほ「挙句の果てに私を輸血袋にして戦いに巻き込むなんて!!」
優花里「西住殿…」
みほ「もう耐えられない…ここで…」スチャ
優花里「早まんないでください西住殿!!!ちゃんと全部話しますから!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みほ「え…?寝返ったのはみんなを助けるため?」
優花里「はい、この作戦を提案したのは一緒に寝返った冷泉殿でした。」
~~~~~~3週間前~~~~~~
優花里「なんとか寝返りには成功しました。次はどうすれば?」
麻子「奴らが持ってるガソリンが無くなりかけるのを待つ。
その時にヤークトタンクローリーのタンクにみんなを乗せて、
補給しに行くと見せかけて脱走する作戦だ。」
優花里「待ってください!!じゃあ輸血袋にされて吊るされた西住殿は
どう助けたらいいんですか!?」
麻子「そこは秋山さんの判断に任せる。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
優花里「ということだったんですよ。」
みほ「じゃあどうして銃で冷泉さんを撃とうとしたり、
砂嵐の中で自爆しようとしたの?」
優花里「あの時は気が動転してパンツァーハイになったもので、
作戦のことはすっかり忘れてました…」
みほ「………ごめんなさい…」
優花里「え?」
みほ「そのことも知らずに、いきなり銃を突き付けてしまって…」
優花里「西住殿が謝ること無いですよ!!むしろ私が謝りたいです!!
作戦を西住殿に伝え損ねたのですから!!」
みほ「ところで、カチューシャさんは大丈夫なの?」
優花里「幸い一命は取り留めています。ですが、この状態では
まともに立つことすらできません。
近くにパンツァーライダーズのケッテンクラートが停めてありますが、
ワイヤーが幾つか欠けていて動きません…」
みほ「ということは敵も近くまで来てるみたいだね…」
みほ(おそらく私のパンツァージャケットや装備を用意してくれたのは
カチューシャさん達かもしれない。そうだとすれば、カチューシャさん達は
帰る途中で襲われたことになる。奥からは煙も上がっている…)
優花里「ワイヤーは修理のために外したんだと思います!!
パンツァーライダーズは至る所に拠点や物資回収地点を
張りますから!!」
みほ「そうとなれば行くしかないね。」
優花里「待ってください西住殿!!あそこにはパンツァーパップが
いますよ!!」
みほ「パンツァーパップ?」
優花里「陸軍で言う二等兵みたいなものです。」
みほ「大丈夫だよ。私こう見えて対人格闘は強いから。」
優花里「でも、何か食べないと力尽きちゃいますよ!!」
みほ「それはちょっと困ったなぁ…」
みほ「あ、缶詰。」
優花里「え?」
パカッ ガツガツ ゴクッ
みほ「ふぅ、蛆虫を食べるよりはましかな。」
みほ「優花里さん、ワイヤーを持って来るから
カチューシャさんの様子を見てて。」
優花里「は、はい…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みほ「瓦礫がひどいなぁ…」
アギトサマニサカラッタモノハミナゴロシヨ!!!
みほ「!!」
パンツァーパップがプラウダ生徒の首を
締め上げている。
みほ(紺色のブレザー…キャトレット高校の生徒だね…)
瓦礫<ガラッ
みほ「あ…」
PP1(パンツァーパップ)「ああぁ!?」クルッ
みほ「見つかっちゃった…」
PP1「Bring it on!!(かかってこいやぁ!!)」
PP1「うおおああああああああ!!!」タッタッタッタッ
みほ「えっと、どうすれば…」
みほ「そうだ! この際だからショットガンを試そう!」スチャ
PP1「( ゜Д゜;)!?」
バァン!!
PP1「」ドサッ
みほ「危なかったぁ…」
みほ「でもこの先にまだいるよね…弾は今ので使い切っちゃったし…」
~~~~~~物資回収地点~~~~~~
みほ「うわぁ…死体が…」
PP2「おい!!あいつ西住みほじゃねぇか!?」
PP3「アギト様の命令だ!!始末するぞ!!」
みほ「え!?私狙われてるの!?」
PP4「覚悟しやがれええええええ!!!」ダダダダダダ
みほ(銃の弾はもう無いし、格闘は強くても実戦なんて初めてだよ…)
みほ(でも、お母さんやお姉ちゃんに教えられたとうりにやれば何とかなるかな。)
PP4「うおおお!!」ブンッ
ガシッ
PP4「!?」
バゴッ ボゴッ ドガッ
PP2「おらぁ!!」ブンッ
ガシッ
ドゴッ
PP2「ぐばっ」ドサッ
PP3「気を付けろ、こいつはあの西住流の後継ぎだ!!」
PP4「くたばれ!!」ブンッ
ガシッ
バゴォ
PP4「」ドサッ
PP3「こっち向きやがれ西住ィィィ!!!」ブンッ
ガシッ
ドゴッ
バゴォ
PP3「」ドサッ
みほ「あれ?勝っちゃった?」
PP5「どうした!?」
PP6「何の騒ぎだ!!」
みほ「あ、まだいたんだ。」
バゴッ ボゴッ ドガッ ドゴッ
バゴォ バキャァ
みほ「もう死んじゃったの?ボコは何度も立ち上がるのに。」
みほ「まぁいっか、とりあえずワイヤーを…」
みほ「あった! これを持って帰ればいいんだね。」
~~~~~~帰り道~~~~~~
???「まだだ… 準備ができていない。」ポロロン…♪
みほ「っ!! 待ちなさい!!」
みほ「誰だったのかな…」
優花里「西住殿!!銃声が聞こえましたが大丈夫ですか!?」
みほ「私は大丈夫だよ。はい、ワイヤー。」
優花里「おお!!これがあればケッテンクラートを修理できます!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガッガッガガガ ブrrrrrrrr
優花里「動きました!!」
みほ「カチューシャさんしっかり!」
カチューシャ「う…」
優花里「行きますよ! しっかり掴まってください!」
ガガガガガガガガガ
優花里「西住殿、まずはあんこうチームを復活させましょう!!」
みほ「でも、みんなどこにいるのか…戦車も無いのに…」
優花里「大丈夫です!!他のみんなは他校の方達に保護してもらってます!!」
優花里「武部殿、五十鈴殿、冷泉殿は私の隠れ家にいます!!
この時に備えて新しい戦車も用意しました!!」
みほ「いつの間に…」
~~~優花里の隠れ家(放棄された倉庫)~~~
沙織「みぽりん!!無事だったんだね!!」
華「また会えてよかったですわ。」
麻子「あの砂嵐の中で死んだのかと思ったぞ。」
みほ「みんな…」
優花里「西住殿!!カチューシャ殿を安全な場所に
寝かしておきましょう!!」
麻子「よく見たら足を負傷してるじゃないか。」
みほ「敵に襲われてすっかり弱ってしまって…」
沙織「かわいそう…」
みほ「ここで無理せず寝ていてください。」
カチューシャ「ミホーシャ……」
みほ「ん?」
カチューシャ「ノンナは…みんな大丈夫かな……」
みほ「きっと、無事でいますよ。」
カチューシャ「本当に…? ならよかったわ…」
みほ(自分のことを気にせずに仲間を心配するなんて…)
優花里「西住殿!!これを見てください!!!」
みほ「これは…戦車…?」
優花里「はい!!3週間掛けてやっと完成したものです!!」
優花里「全体的な構造はIV号戦車を参考にしました!!」
優花里「名前は…『ゼートイフェル』です!!」
みほ「これじゃ戦車とは言えない、ガラクタの寄せ集めだよ…」
麻子「装甲は無し、エンジンも剥き出し、思うように戦えないな。」
華「これでは豆戦車にも勝てませんね。」
沙織「ちょ!?言い過ぎじゃない!?」
優花里「そんなことありません!!見た目はいまいちですが、
IV号には無かったギミックを仕込んでます!!
荷物を入れるトランクや改良されたコイルにスプリング、
緩衝装置やエンジンもですよ!!!」
麻子「荒廃した今を生き抜くには、エンジンシリンダーが
16以上ないと困る。」
優花里「実現させて見せますとも!!ですが、先にIV号戦車の車体を
手に入れる必要があります!!」
みほ「場所は?」
優花里「『戦車の墓場』と呼ばれる場所に有ります。行くならば、
夜になった今が好機ですよ!」
カチューシャ「行っちゃうの…?」
みほ「!!」
カチューシャ「生きて帰って来て……今頼れるのはミホーシャ達しか
いないんだから…」
みほ「言われなくても、必ず戻ってきます!」
沙織「この戦車動くの!?」
麻子「装甲も無く、内側が剥き出しなだけで
ちゃんと動くみたいだ。」
華「夜なら敵もあまり活動はしてないでしょう。」
優花里「出発準備は整いました!!」
みほ「それじゃあ、」
みほ「パンツァーフォー!!」
麻子「行くぞ。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
沙織「ゆかりん、なんで夜じゃなきゃダメなの?」
優花里「戦車の墓場を管理しているのは、
パンツァーライダーズ所属勢力の1つである
『スピーナ』だからですよ。」
沙織「スピーナ?」
麻子「イタリア語で『棘』。
建物の中や崖の間、地下や岩場に拠点を張る集団だ。
夜になればこの辺りをうろついて、その分拠点の見張りが
手薄になるだろう。
持ってる戦車の半分はアンツィオから鹵獲して
改造したものばかり。
3週間前の襲撃で私達の前にいきなり現れたのもスピーナの
連中だ。」
優花里「ちなみに所属校はポルコスピーノ(ヤマアラシ)
リッチオ(ハリネズミ)ローザ(バラ)の
計3校で、全部男子校です。」
華「寝返ってる間に色々知ったんですね。」
沙織「ところでさっきから速度が落ちてるような…」
優花里「燃料が少ないですね。まずは墓場まで行くのに
必要なガソリンを探しましょう。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
沙織「あ! あそこに有りそう!」
麻子「誰も居ないように見えるが行ってみるか。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
麻子「着いたぞ。」
みほ「見て来るね。」
~~~~~~物資回収地点跡~~~~~~
みほ「ジープ缶…」ゲシゲシ
コン コン
みほ「空っぽみたい…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
優花里「有りましたか?」
みほ「使えない物だけ残して他は全部持って行ったみたい。
ジープ缶があったけど、一滴も入ってなかったよ。」
優花里「向こうに別の回収地点があります! 明かりがついてるので
ガソリンが有るかもしれません!!」
~~~~~~物資回収地点~~~~~~
ガガガガガガガ……
麻子「あ…燃料切れ……」
沙織「え!?こんなところで!?」
華「でも、回収地点の前で停まりましたね。」
みほ「敵が3人…ちょっと行ってくる!」
沙織「ちょ、みぽりん!?」
優花里「大丈夫ですよ!!西住殿ならあの人数は楽勝です!!」
華「今、みほさんが相手にしてるのはどういう勢力ですか?」
麻子「あの迷彩柄のズボンやベストは『パンツァーテーテン』の
連中だな。意味はドイツ語で『戦車殺し』。
パンツァーライダーズが持ってる改造戦車を生み出した勢力だ。」
優花里「旗に描かれた交差するレンチと砲弾を見る限り、ドイツがモデルに
なっています。
男子は迷彩柄のズボン、女子は制服の上に迷彩柄のベストを着てますね。
迷彩の色は階級で決まっており、赤やオレンジは二等兵~一等兵、
黄色、青、緑は上等兵クラス以上の方が着ています。
今、西住殿と戦ってる3人は『ナーカンプファー(陸軍で言う二等兵)』ですね。」
麻子「ナーカンプファー(Nahkämpfer)はドイツ語で『解体業者(スクラッパー)』って意味だ。」
優花里「ちなみに所属校はシュバルツドライエック工業高校という学校で、
かつて男子の間では自動車部 女子の間では戦車道が盛んでした。」
沙織「情報多すぎて覚えられないよ!!!って、もう決着ついてるし…」
華「あの人数相手に一方的でしたね。」
麻子「西住流に多勢に無勢は効かないみたいだな。」
みほ「ガソリンいっぱい持ってたよ。」
優花里「おおお!!!では腹いっぱいに満たしてあげてください!!」
カシャン バチャバチャ…
ガコン
ガガガガガガガガガガガ
麻子「お、動いた。」
優花里「やりました! ですが念のためもう1つジープ缶を
トランクに入れときます!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
優花里「さてと、行きましょう!!」
ガガガガガガガガガガガ
沙織「ゆかりん、なんでもう一個必要なの?」
優花里「いざって時に補給や爆破にも使えるからですよ。」
華「ところで、さっきの回収地点で整備中だった戦車が気になるのですが。」
優花里「あれは改造したI号戦車ですね。正面に突起が付いてます。
先程、西住殿に倒された3人のうち2人は乗組員、1人がデサント兵
だと思います。」
~~~~~~戦車の墓場~~~~~~
優花里「着きました…」
みほ「大きい扉…」
麻子「名前からして察したが不気味だな。」
華「辺り一面戦車の残骸や棘だらけですね…」
沙織「やだもー…気味悪いよぉ…」
優花里「しかし、行くなら人気の無い夜がうってつけなんですよ。」
優花里「西住殿、先程の予備のガソリンで堅い扉を爆破してきます!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ドガアアアアアアアアアアアアン
優花里「やった! 開きました!」
麻子「中に入るぞ。」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
優花里「急ぎましょう、ここを管理してるスピーナ達は
侵入者を片っ端から始末してしまいます。」
沙織「怖!!」
麻子「ん?何かぶら下がってるぞ。」
優花里「ああああ!!あれはトラップです!!
うかつに近づかないでください!!!」
麻子「おっと。」ガコン
ガガガガ
沙織「危なかったぁ…」
ガシャン ブラーン ブラーン
5人「!!」
ドガアアアアアアアアン
麻子「どうやら普通にぶら下がってるタイプと
音に反応して起動するタイプの二種類が
あるみたいだ。」
今日はここまで。
パンツァーテーテンの元ネタはゲーム版マッドマックスに
出てくる『ロードキル』です。
ガガガガガガガガガガガ
ガシャン ガシャン ガシャン…
5人「!?」
優花里「まずい!!早く突っ切ってください!!!」
麻子「掴まれ!!」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
沙織「危なかったぁ……」
華「トラップとはいえ、本気で潰しに来てましたね。」
麻子「ここか?」
優花里「はい、この上に私達あんこうチームのIV号戦車が
吊り下げられてます。」
みほ「上のクレーンで車体を降ろすから、その間に準備をしてて。」
優花里「わかりました!!」
みほは建物の中に入り、奥へと進んでいく。
ガサガサガサガサ…
みほ「何かいる…」
ガサガサガサガサ…
みほ「誰かに見られてるような…」
みほ「ん?」
暗い道に小さな明かりが見える。
みほ「フラッシュライト…これは使えそう。」カチャ ←ハーネスにライトをつける
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
沙織「ゆかりん、そういえばなんで敵は対戦車兵器を
いっぱい持ってるんだろう?」
優花里「乙女の嗜みとして誕生した戦車道とは対になる、
紳士の嗜みとして誕生した対戦車道があったからですよ。」
優花里「しかし、戦車道とは違って生身なので練習本番問わず死者が後を
経たず廃止になり、世間から消えていきました。」
麻子「西住さんがクレーンに近づいてきたな。」
みほ「じゃあ、降ろすよ。」ガコン
キュラキュラキュラキュラ…
優花里「あぁ、IV号戦車よ! 二度と会えないのかと思いましたぞ!!
シュルツェン装備まで残ってるとはまさに奇跡です!!
ゼートイフェルに車体を付けるのでしばしお待ちください!!」
華「!!」
沙織「どうしたの?」
華「血と錆の臭い…どんどん濃くなっています…」
麻子「嫌な予感がする…まさか…」
ウオアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
5人「!!?」
みほ「さっきから何人もの視線を感じていたけどやっぱり!」
振り返ると暗闇に幾つもの目が赤く光っている。
フェンスを乗り越え、みほの前に現れたのはサバイバルナイフを
持ち、防毒マスクを被り、黄色いシャツの上にボロボロの学ランを
着たスピーナの上等兵(ストニィフィッシュ)であった。
ストニィ「うおおおおおおおおああああああ!!!!!」
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
みほ「っ!!」ガシッ
バゴッ ボゴッ ドガッ
ストニィ「」ドサッ
みほ「このナイフ、使えるかも…」
キシィン キシィン スタッ
みほ「まだ来るんだね…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
沙織「なんか上が騒がしくなってるけど…」
優花里「まずい!!スピーナに見つかりました!!!
西住殿!!早くそこから逃げてください!!!」
今日はここまで。
スピーナの元ネタは怒りのデス・ロードやゲーム版にも登場する
『バザード』です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ブルーコ1(bruco)「うおおおお!!!」ブンッ
ガシッ
バゴッ ボゴッ ドガッ
みほ「怯んだ隙に!!」ドスッ
拾ったナイフを持ち、敵のうなじに突き刺す。
ブルーコ2『引き裂いて吊るし上げろ!!!』←イタリア語
ブンッ
ガシッ
バゴッ ボゴッ ドガッ ドゴッ
バゴォ バキャァ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ストニィ「」
ブルーコ1「」
ブルーコ2「」
ブルーコ3「」
ブルーコ4「」
ブルーコ5「」
ブルーコ6「」
みほ「はぁ…はぁ…これで終わり…?」
パリィン ボオオオオオオオオオオオオオ
みほ「そうだ、ここから逃げないと!」
ショットガンでウインチを破壊して橋を降ろし、
その先にある梯子を降ろした後、その梯子を
降りて戦車に乗り込む。
優花里「車体は装着完了です!!」
麻子「飛ばすぞ!!」ガコン
ガガガガガガガガガガガ
ブルーコ7『戦車を出せ!!生かして帰すな!!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガガガガガガガガガガガ
沙織「どうするの!?結局見つかっちゃったじゃん!!」
優花里「こうなった以上、全力で逃げるしかありません。」
バカァン ガガガガガガガガガガガ
棘に覆われた黒いL6/40が残骸の山から飛び出す。
麻子「敵の戦車がおいでなすったか。」
優花里「西住殿! 敵の戦車は後ろの燃料タンクが剥き出しです!!
ショットガンの弾を五十鈴殿が見つけてくれたので、
砲弾無しでも行けますよ!!」
みほ「やってみる!」バカッ
みほ「冷泉さん、もう少し近づけてください!」
麻子「了解だ。」ガコン
ガガガガ
みほ「この距離なら…」スチャ
バァン!!
ドガアアアアアアアアアアアアン
優花里「やりましね西住殿!!!」
華「試合とは違ったこの爽快感…!!」
沙織「うわぁ…火を噴きながらひっくり返ってる…」
麻子「安心してる場合じゃないぞ。また来た。」
バカァン ガガガガガガガガガガガ
棘に覆われた茶色のL3 ccが建物のシャッターを突き破る。
キキィ ガガガガガガガガガガガガガガ
麻子「バック走を始めたぞ。撃つ気だな。」
ドォン ガァン
沙織「ひゃああ!!貫通したああ!!」
優花里「冷泉殿、敵戦車に近づいたら横向きのレバーを
動かして体当たりしてください!!」
麻子「このレバーか?」
優花里「はい!!両端にスプリングを入れたので、
手を離せば真ん中に固定されます!!」
麻子「これは便利だな。どれ。」ガコン
ガガガガガ ドォン
麻子「おお…」
優花里「いたたた…こっちにも衝撃が走りましたが、敵戦車には
結構なダメージになったと思います!!」
麻子「よし、もう一度。」ガコン
ガガガガガ ドォン
ドガアアアアアアアアアアアアン
ドガシャアアアアアアアアアアアアン
麻子「見事に吹き飛んだな。」
ドゴォン ガガガガガガガガガガガ
有刺鉄線に覆われた緑色のセモヴェンテ da 90/53が
建物の壁を突き破る。
沙織「どこまで追ってくるの!?」
麻子「しつこい連中だ。」ガコン
ガガガガガ ドォン
ドガアアアアアアアアアアアアン
ドガシャアアアアアアアアアアアアン
麻子「あれ、もう仕留めたのか?」
優花里「セモヴェンテは自走砲なので装甲が薄いんですよ。」
みほ「出口までもう少し…」
優花里「この先に段差があります!!衝撃に備えてください!!」
ガガガガガ… ドガシャァン
みほ「っ…! みんな大丈夫!?」
優花里「全員無事です…武部殿は気絶して五十鈴殿は酔ってますが…」
沙織「」
華「揺れが…うぷ…」
麻子「何がともあれ脱出できた。ふぅ…死ぬかと思った…」
優花里「車体は手に入りました! 隠れ家に戻りましょう!!」
優花里さんはこの戦車を『ゼートイフェル』と呼んでいる。
IV号戦車は戻ったけど、パンツァーライダーズ相手じゃ戦いにくい。
すぐに改造が必要だね。
続く
第3話はこれで終わりです。
次回は第4話の『優花里「拠点制圧です!!」』に続きます。
依頼出してきます。
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