V8!!V8!!V8!!V8!!
第1話はこちら↓
みほ「生き延びたければただ残酷になれ」 第1話
みほ「生き延びたければただ残酷になれ」 第1話 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1477656284/)
(過激な表現があるため、第1話はR版に書きました。)
ガルパンでマッドマックスのパロディSSです。
オリ悪キャラも出るので注意。
死亡描写もあります。
苦手な方は無理せずブラウザバックしてください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1478088789
パンツァーライダーズに捕まってから3週間が経とうとしていた。
優花里さんと冷泉さんは奴らに寝返り、他のみんなは奴隷労働者
として鞭を打たれ続けている。
私は逃げようとした罰として輸血袋にされてしまった。
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ
歩く少女の前にはヤークトパンターが停まっている。
ガガガガガガガガガガガ… ドォン
「俺達はパンツァーライダーズ!!!」
「「「「「PanzerRiders!!!!」」」」」
「イカれた奴ばかりだ!!!」
「「「「「PanzerRiders!!!!」」」」」
「正気に戻ることは無い!!!」
「「「「「PanzerRiders!!!!」」」」」
ガシャン!!
タンクの後ろに給水車両を連結する。
「これよりいいぃぃぃ!!!」
「このヤークトタンクローリーはペトローレウムフォルト(石油砦)へ!!!」
「ガソリンと水の補給へ向かあああああああああう!!!」
「「「「「PetroleumFort!!!!」」」」」
ガコン ガガガガガガガガガガガ
ガシャン!!
「ヤークトパンター、荷台タンクへの連結完了!!」
~~~~~~浜松学園艦内~~~~~~
アギト「時間だな。」
ロン「はい、そうみたいッス。」
アギト「よし…」
「おい!!アギト様だ!!」
「キャーーー!!アギト様ーーーーッ!!」
「我らの軍王!!アギト様!!!」
「「「「「アギト!!アギト!!アギト!!アギト!!アギト!!アギト!!」」」」」
約11校の生徒達がアギトの名を唱和する。
部下「これよりアギト様は演説を開始する。 総員静粛に!!!」
部下「アギト様」
アギト「よろしい」
アギト『先程叫んでいたとうり、ヤークトタンクローリーはペトローレウムフォルトへ
補給に向かう。
操縦は大洗から加わった冷泉麻子だ。
しかし、道中では戦車道連合軍との交戦もあるであろう。
そのためにデサント兵及び護衛戦車も同行させることにした。
継ぎ接ぎ軽戦車の「BA-95」を1両。
改造重戦車の「スチールトータス」1両。
半装軌車の「ケッテンクラート」を2台。
デサント兵及び護衛戦車の搭乗員はパンツァーライダーズ第8精鋭部隊だ。
生きることを忘れ、最後まで守り抜け。』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
麻子「出発するぞ。」ガガガガ
BA車長「前は任せて。」ガガガガ
ST車長「行くぞ。」ガガガガ
学園艦から3両の戦車と2台の半装軌車が降りる。
ガガガガガガガガガガガ…
麻子「……………」
ガコン
ガガガガガガガガガガ
BA車長「ん?」
BA車長「ちょっと!左に曲がったわよ!」
BA操縦手「なに!?」
キキィーーーーッ
ガガガガガガガガガガ
バカッ ←ハッチを開ける
フェリックス(精鋭部隊隊長)「麻子、石油砦に行くんじゃないのか?」
麻子「…………」
フェリックス「急にどうしたんだ。」
麻子「別に……ちょっと遠回りするだけだ……」
フェリックス「………遅れた前衛に元の配置へ着くよう伝えて来る。」
フェリックス「おい!!伝言だ!!!前衛に元の配置へ着くよう伝えろ!!!」
デサント1「早く元の位置に着け!!!」
BA車長「わかってるわよ!!」
フェリックス「前に着くんだ!!早く!!」
BA車長「隊長、急に曲がってどうしたの!?」
フェリックス「遠回りするんだとよ。」
BA車長「なんで!?」
フェリックス「わかんねぇ!! 麻子がそうしたいって言ったんだ。」
~~~~~~浜松学園艦内~~~~~~
灰田萌という名前の小柄な少女は望遠鏡ですべて見ていた。
灰田「アギト君、なんか変だよ。」
アギト「どうした」
灰田「石油砦に行かずに左へ曲がってる。」
アギト「左に…? まさか!!!」タッタッタッタッ
ロン「アギト様、どうしたんスかね。」
灰田「ロン君、様子見てきてあげなよ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ジリリリリリリリ ガチャッ
アギト「アギトだ。」
『アギト様!!大洗の奴隷が全員脱走しました!!!』
ガチャン
ロン「どうしたんスか、アギト様。」
アギト「全ての学園艦に通達しろ。」
アギト「『パンツァーフォー』だ。」
一方、麻子と同じく寝返った優花里はまともに食事もできず、
輸血が必要なほどまで弱っていた。
優花里「……………」
ドン ドン ドンドンドドン ドン ドン ドンドンドドン
優花里「う……太鼓の音………?」
「エンジンはあるか!?」
「旋回砲塔問題無し!!」
「ここをいじればエンストの心配も無いだろう!!」
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ
優花里「これは一体… 斬橋殿!何があったのですか!?」
斬橋「…………」ザッザッザッザッ
優花里「斬橋殿!!」
「秋山!!」
優花里「茜殿!この騒ぎは一体!?」
茜「麻子を知ってるか。あいつは大洗の奴隷を全員脱走させやがった!!」
優花里「じゃあ、この騒ぎは…」
茜「ああ、アギトは全戦力を出して後を追うみたいだ。
おっと、こうしちゃいられない。私も準備しないと!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アギト「『ギガントティーガー』、出番だ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
パンツァーライダーズは出撃の際、指を交差させて讃える。
"V8"と。
斬橋「……………」ザッザッザッザッ
ガシッ
優花里「私のハンドルですよ…」
斬橋「俺が戦車を操縦する。」
優花里「他のを選んでください…」
斬橋「選び直してる暇はねぇ!!」
優花里「なら、私も一緒に行きます…」
斬橋「ふざけるな!!!ろくに飲み食いもできず
貧血死寸前のお前が何を言う!!!!
そんなに死に急ぎてぇのか!!!!」
優花里「私も行かなきゃダメな気がするんです…」
「おい秋山、無理すんな。喋るたびに血色が肌から抜けてるぞ。」
優花里「輸血して行きますよ…」
斬橋「出発は直ぐだぞ!!」
優花里「それなら、この輸血袋も連れて行きます…」
斬橋「西住じゃねぇか!!奴の血じゃお前とは愛想が悪い!!!
はっきり言って危険だ!!!!」
優花里「どうですかね…戦車を盗んでそれで人殺しをする私達が
よっぽど危険だと思いますよ……!」
ゴッ!!
斬橋「ぐぁ!!」ドサッ
優花里「もし私が死ぬならば…」
優花里「バトルフィールド(戦場)で散ってやりますよ……!!」
斬橋「秋山……お前………!!」
優花里「……………」
斬橋「……………」
優花里「……………」
斬橋「……………」
斬橋「あぁ……お前の言うとうりだ…」
斬橋「西住を戦車に縛り付けるぞ。」
優花里「行きますよ……西住殿…」
みほ「…………………………」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
キャトレット生徒「イィーーーーーッハァーーーーーー!!!!」
浜松生徒「走れ走れぇ!!!ガソリンが無くなるまで走れぇ!!!!」
火炎放射器<ボオオオオオオオオオオオオオオオ
ズロー生徒「ハッハッハッハッ Уpaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」
機銃<ズドドドドドドドドドド
みほ「血に飽き足らず……戦車まで奪うなんて!!!」
優花里「スピード上げますよ!掴まってください!!」
ゴオオオオオオ!!!
排気管が火を噴き、戦車が加速する。
太鼓<ドン ドンドン ドドン ドン
太鼓<ドン ドンドン ドドン ドン
太鼓<ドドン ド ドンドン
ギター<ギュrrrrrrrギャン ギャンギャギャン
ギター<ギュrrrrrrrギャン ギャンギャギャン
ギター<ギュrrrrrrrギャン ギャンギャギャン
ギター<ギュィィィィィィィィン ボオオオオオオオオオオオ
ギター<ギュrrrrギャンギャンギャン ボオオオオ
ギター<ギュrrrrギャンギャンギャン
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
優花里「アギト殿!!!アギト殿!!!!」
バカッ
アギト「…………」ギロッ
優花里「あっ………」ビクッ
優花里「ハッチを開けて私を見た…!!」
斬橋「輸血袋を見たんだ!!」
優花里「私の目をはっきりと見ました!!!」
斬橋「地平線を見たに決まってる!!!!」
優花里「違います…私は求められてる…」
優花里「ヴァルハラへ行くことを求められているんですよ!!!!!」
ガチャン ←ハンドルを外す
バッ
優花里「Ⅴ8!!!!ばんざああああああああい!!!!!」
ゴオオオオオオ!!!
戦車を加速させ、大部隊より先へ進む。
静寂の空にはいくつもの煙弾が撃ち上がる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガガガガガガガガガガ
CV33操縦手「あれってパンツァーライダーズの戦車だよね。」
CV33車長「怪しい戦車を見たら片っ端から潰せってドゥーチェは
言ってたな。よし、行こう!!!」
ガガガガガガガガガガ……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
麻子「ん?」
麻子「何か来る……」
フェリックス「CV33…ピザのマーク…」
フェリックス「アンツィオだ!!!豆戦車の部隊が来るぞ!!!」
フェリックス「デサント兵、刺突爆雷を持て!!!」
フェリックス「麻子!!火力はこっちが上だが、豆戦車の数が多すぎる。
増援が来るまで待つか?」
麻子「いや……ここで仕留める………!!!」
グイッ
ブォォォォォォ!!! ブォォォォォォ!!!
BA車長「戦闘準備!!!」
ST車長「前はどうなってる!?」
BA車長「道がまっすぐ続いてるわ!!」
バキィ!!!
BA車長「嘘!?」
麻子「ッ!!」ガコンキキィ
ガシャアアアアン!!!ドガアアアアン!!!
デサント1「な!?あの一本道は看板だったのか!?」
ST車長「前衛がやられた…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
CV33操縦手「やった!!!」
CV33車長「マカロニ作戦成功だ!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フェリックス「お前ら気を抜くな!!気を抜いたらそこが命取りだ!!!」
ガガガガガガガガガガ
KKデサント1「豆戦車の分際で…」
CV33機銃<ズドドドドドドドドドド
KKデサント1「ぐあ」
KK操縦手1「うおああ!!!」
ガシャアン!!
KKデサント2「刺突爆雷を喰らいやがれ!!!」ビュン ←投げる音
ドガアアアアアアアアン
CV33操縦手2「わあああ!!正面装甲に穴が!!」
CV33車長2「大丈夫!!エンジンも機銃も履帯も壊れてない、
このままぶつけて!!!」
ガガガガガガガガガガ
KKデサント2「なんだと!?」
デサント1「掴まれ!!了!!!」バッ
了(KKデサント2)「おう!!」パシッ
KK操縦手2「え!?俺置き去り!!?」
ガガガガガガガガガガ
ドガシャアアアアアアアアアアン
KK操縦手2「ぎゃあああああああ!!!」
CV33機銃<ズドドドドドドドドドド
ビュン ドガアアアアアアアアン
ビュン ドガアアアアアアアアン
デサント2「そるぁ!!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
デサント3「正面に開いた穴を狙え!!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
CV33操縦手2「流石にやばくない!?」
CV33車長2「忘れてた…火力が違うんだっけ…」
ST車長「スチールトータス、CV33の迎撃に移る。」ガガガガ
CV33操縦手2「あ」
CV33車長2「やばい」
ST装填手「後部砲装填完了!!」
ST車長「Огонь!!!(撃て!!!)」
ドオオオオオオオオオオン!!!!
ガァン ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!!
バカッ
ST車長「Борьба!!!(戦え!!!)」
ガガガガガガガガガガ
CV33機銃<ズドドドドドドドドドド
セモヴェンテ砲<ドオオオオオオオオン
デサント1「豆戦車が2両来たぞ!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
デサント2「いや、片方はセモヴェンテだ!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
バカッ
フェリックス「麻子!!攻め込まれてるぞ!!」
麻子「ヤークトパンターは砲塔が無いから戦いにくい。
そこにあるパンツァーファウストを使え。」
フェリックス「よし、これで終わりだクソセモヴェンテ!!!」カチャン
ドオオオオオオオオオオオオオオン
ドガアアアアアアアアアアアアン
CV33操縦手3「え」
CV33車長3「ちょま」
ドガシャアアアアアアアアン
大破したセモヴェンテにCV33がぶつかり大破する。
ガァン!! ガガガガガガガガガガ
デサント1「おい!!あれスピーナの『ベルセルク』じゃねぇか!?」
デサント2「アンツィオの奴ら、スピーナの戦車を鹵獲したのか!!」
デサント3「しかもよりによって重戦車だぞ!!!」
麻子「まずいな…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガガガガガガガガガガ
優花里「斬橋殿!!見えてきました!!」
斬橋「先に邪魔なアンツィオを仕留めるぞ!!!」
ガガガガガガガガガガガガガガカ
優花里「砲撃してください!!」
斬橋「狙いよし……」
ドオオオオオオオオン
みほ「ひっ」
ドガアアアアアアアアン
みほ「ちょっと!!気を付けて!!!」
ガガガガガガガガガガガガ ドォン!!
斬橋「ぐっ…豆戦車の割には体当たりが強いじゃねぇか。」
了「うおおおおおおお!!!!銛銃を喰らいやがれ!!!!」バシュッ
ガバキィ!!
CV33車長「ひゃああ!!!」
斬橋「でかした!!」
ドオオオオオオオオン
ドガアアアアアアアアン
了「ざまぁみろおおおお!!!!」
CV33操縦手「早くその尖ったの外して!!!」
CV33車長「ダメ!!引っかかって抜けない!!!」
ガガガガガガガガガガガガ ドォン!!
優花里「くっ……!!」
ミシッ ベキッ メリッ…
CV33車長「そんな!!装甲が…」
メキバキィン!!!
銛が突き刺さったCV33の正面装甲が体当たりの衝撃で機銃ごと剥がれる。
了「操縦席が剥き出しになったぞ!!!あとは刺突爆雷でとどめを…」
バァン!!
了「うっ……」
CV33車長「はぁはぁ…M1ガーランドを持ってきてよかった…」
了「う…うぅ……」
優花里「立って下さい!まだやれます!!」
シューーーッ τ<(Д゚)
フェリックス「り、了ーーっ!!」
デサント2「もう行くのか!!了!!」
了「俺 の 死 に 様 を 見 ろ !!!!!」
デサント1「やってやれ了!!!!」
デサント3「派手に散ってみろおおおおお!!!!」
デサント4「しくじんじゃねーぞ了!!!!」
CV33車長「な、なんだ!?両手に刺突爆雷なんか持って!?」
CV33操縦手「ていうか、まだ生きてたの!?」
了「アンツィオのお嬢さん達…」
了「一緒にヴァルハラへ行こうぜええええええええええ!!!!!!」バッ
CV33車長「嘘!?飛び降りた!?」
チュドオオオオオオオオオオオオオオン
優花里「見ましたぞおおおおおおお!!!!」
フェリックス・デサント達『うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!』
デサント5「いいぞ了!!!よく死んだ!!!!」
デサント6「だがまだまだだああああああ!!!!」
麻子「…………」
ガガガガガガガガガガ
麻子「まだ敵の戦車は残ってるぞ!!!」
グイッ
ブォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!
ST車長「よし!!次は俺達の番だ!!!」
バカッ
沙織「けほっけほっ……」
ST車長「後部砲!!Огонь!!!(撃て!!!)」
ドオオオオオオオオオオン!!!!
ガァアン!!!
ST車長「何!?」
ドガァメキバキ ガッシャアアアアン!!!!
デサント2「突進だけで同じ重戦車のスチールトータスを…」
デサント4「スチールトータスまでやられちまった……
残りの精鋭は俺達デサント兵だけになっちまったぞ!!!」
優花里「斬橋殿!!あの重戦車に砲弾は効きません!!
刺突爆雷を使ってください!!!」
斬橋「そのセリフを待ってたぞ。」
デサント1「どるぁ!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
デサント2「くたばれ!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
デサント3「喰らいやがれ!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
フェリックス「後ろのショベルアームと前の電動カッターに気を付けろ!!!」
斬橋「ふんっ!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
ガガガガガガガガガガ
斬橋「まずい!!」
ガァン!!
優花里「くっ……!!!」
ゴオオオオオオ!!!
優花里「斬橋殿、大丈夫ですか!?」
斬橋「ああ、ギリギリ中に逃げ込めた。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
沙織「タンクの中ぎゅうぎゅうで苦しいよー!!」
麻子「馬鹿!!タンクに戻れ!!!」
ウィーン ガタン
麻子「早く!!!」
ウィーン ガァン キィィィィィィィィィィ
麻子「ぐっ…装甲が…」
キィィィィィィィィィィ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
優花里「!! 冷泉殿!」
キキィ ガガガガガガガガガガ
戦車を後ろに向け、バック走を始める。
デサント5「往生際の悪い!!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
フェリックス「ショベルアームを破壊しろ!!!
タンクに穴を開けさせるな!!!」
斬橋「あの電動カッターをどうにかしねえと!!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キィィィィィィィィィィ
麻子「早くタンクに戻るんだ!!」
沙織「怖いよー!!やだもー!!!」バタン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
デサント6「うおおお!!!その錆臭い手を離しやがれ!!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
斬橋「これでどうだ!!!」ビュン
ドガアアアアアアアアン
斬橋「これで使えねえだろう!!!」
優花里「西住殿!!斬橋殿!!頭を下げてください!!!」
ウィーン キィィ
みほ「ひっ」
斬橋「あぶねぇ!!」
コントロールを失った電動カッターはみほを縛り付けた柱の天辺と、
その近くにある2本の刺突爆雷の先端を斬り落とす。
ドガアアアアアアアアアアアアン!!!
ガシャアアアアン!!!
チュドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
斬橋「ふぅ、派手に吹っ飛んだな。」
キキィ ガガガガガガガガガガ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ロン「アギト様!!あいつらはとんだまぬけッス!!!
砂嵐の中に入れば逃げ切れると思ってるッスよ!!!」
アギト「全部隊、そのまま直行しろ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
斬橋「停まれ!!!停まれええええええええええ!!!!」
フェリックス「麻子!!いったいどこに向かってるんだ!!」
電動カッターで開いた穴から覗き込む。
優花里「フェリックス殿!!ショットガンで冷泉殿を撃つから
どいてください!!!」スチャ
フェリックス「どこへ向かってるんだ!!」
フェリックス「答えろ!!!!」ガシッ
麻子「っ!!」
麻子「離せ!!!」バゴッ
フェリックス「ぐあ!!」
優花里「今だ!!」バンッ
フェリックス「ぐぼぉあ」
ドサッ ゴロゴロ
斬橋「バカ!!この距離で外すな!!
もう砲弾は無えんだぞ!!!」
麻子「くっ……」ガコン
ガガガガガガ ドォン!!
バキィン!!
優花里「しまった!!今の体当たりで右の履帯が!!」
ガガガッガ ガガガガ
優花里「西住殿で重心が前に集中してます!!後ろに
移してください!!」
斬橋「わかった!」カチャカチャ
カチャン
みほ「…!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
部下「総員戦車の中に入れ!!これより砂嵐の中へ突入する!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
斬橋「そぉら!!」グイッ
ドォン
みほ「うぐっ…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
沙織「音が止んだけど、どうなったの?」
麻子「タンクの中に戻れって言ってるのが分かんないのか!!
これから砂嵐の中に入るんだぞ!!!」
沙織「え!?砂嵐!?」
麻子「もういい、通信席に座ってろ。」
沙織「ちょ、ちょっと待って!!」アタフタ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
斬橋「おい輸血袋!!逃げるなんて真似はすんじゃねえぞ!!!」
優花里「ふざけてないで2人とも中に入ってください!!」
みほ「!!!」バコッ
斬橋「ぐあっ」
みほ「この、狂人!!」バキッ ボゴッ
斬橋「くっ…てめぇ…輸血袋の分際で俺に逆らうってのか!!!」ガシッ
みほ「うるさい!!!!」ドゴッ
斬橋「ぐあああああ!!!」
ドサッ ゴロゴロ
優花里「斬橋殿!?蹴り落とされましたか…」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
みほ「うあああ!!」
優花里「西住殿!!後ろのハッチから入ってください!!!」
バカッ
みほ「はぁはぁ、助かった…」
後部ハッチから入ったすぐそこにはガラス張りになっており、
操縦する優花里の後姿が見える。
優花里「砂で視界が悪いです…」
竜巻が幾つも吹き荒れる広大な砂嵐の中を、
優花里の戦車が爆走する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
麻子「……」ガコン
沙織「麻子、何する気なの!?」
麻子「パンツァーライダーズの追手を竜巻に叩きこむ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガガガガガガガガガガガガ ドォン
追手1「こいつ、俺達を竜巻に巻き込む気か!?」
ガガガガガガガガガガガガ
追手2「操縦が効かねえ!!持ち上げられる!!!」
追手達「「「「「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」
優花里「おぉ……」
デサント達「「「「「「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!」」」」」」
ドガアアアアアアアアアアアアン
優花里「いいぞ……」
みほ「優花里さん!?」
優花里「ヒヤッホォォォウ!!!!!なんてラブリーな日なんだああああああああああ!!!!!!」
ゴオオオオオオ!!!
優花里「!!」パカッ ズポッ バシャバシャ
みほ「優花里さん!?ガソリンなんか流してどうしたの!?」
優花里「私は今日!!」キュッ シューッ
優花里「この嵐の中で散る!!!」パカッ バシャバシャ
優花里「ヴァルハラへ導かれるのですよおおおおおおおお!!!!」
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ
優花里「その目に刻んでください!!!」
みほ「!!!」
優花里
シューーーッ τ<(Д゚)
優花里「私を見ろおおおおおおおおおおお!!!!」
みほ「やめて!!!」ドンドンドン
パリィン!!!
優花里「むっ!邪魔しないでください!!!」ジャララララ
輸血管の入った鎖を引っ張る。
ゴオオオオオオ!!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
麻子「あれは秋山さんの戦車か。」
沙織「え!?ゆかりんがいるの!?」
麻子「後ろのハッチの中に西住さんもいる。」
沙織「みぽりんまで!?やだもー!!どうなってるの!!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ
発煙筒<パチッ シュウウウウウウウウウウウウウ
優花里「覚悟は決めました。やるなら今しかない!!!」
バキンッ バラガシャァ
暴風で天井が砲塔ごと外れる。
優花里「この発炎筒の火をガソリンに…!!!」
みほ「ダメッ!!!!」ガシッ
優花里「西住殿!?」
ブレーキペダル<バシャガコン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
麻子「バカ!!何でそこでバックするんだ!!!」
沙織「ええええええ!!?」
ドガシャアアアアアアアアアアアアン
ズガアアアアアアアアアアアアン
ドンバラドガシャアアアアアアアアアアン
沙織「轢いちゃったよ!!?」
麻子「今は助けに行けない、まずは砂嵐を抜けないと…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
砂嵐は夜の闇に少しずつ飲み込まれていく。
真っ暗な砂嵐の中に、1つの発炎筒が光り続けていた。
第3話に続く
設定資料 その2
灰田 萌 (はいだ もえ)
キャトレット高校 3年生
身長140以上、150未満の小柄な体格の少女。
髪は灰色のセミロングで、両目は前髪で隠れている。
アギトとは中学時代の旧友であり、そのためかアギトのことを
「様」ではなく「君」付けで呼ぶ。
マイペースな性格で気を乱す様子は全く見せない。
パンツァーライダーズ出撃の際は学園艦に残り、
望遠鏡で様子を見ている。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「コーパス・コロッサス」
斬橋 タケル (きりはし たける)
キャトレット高校 3年生
口端に切れ目を縫った後がある少年。
髪は赤茶髪の刈り上げ。
戦車の操縦手として出撃しようとするが、
みほの供血により心身共に奮起した優花里の気迫に気圧され、
装填・砲撃手として出撃する。
アンツィオとの戦いでは刺突爆雷のみで重戦車『ベルセルク』を
仕留めるという大戦果を挙げた。
砂嵐突入前にみほの反撃により蹴り落とされ、
その後は消息不明。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「スリット」
フェリックス
本名不明
浜松男子高校 3年生
パンツァーライダーズ第8精鋭部隊の隊長。
髪は黄色のペンキで染めたテクノカット。
常にゴーグルをつけている。
茜 春香 (あかね はるか)
キャトレット高校 3年生
パンツァーライダーズの一人である少女。
眼鏡をかけており、髪は茶髪のボブディ。
困惑する優花里に麻子の裏切りを伝えた。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「ウォーボーイ」の一人。
了 (りょう)
浜松男子高校 2年生
パンツァーライダーズ第8精鋭部隊の一人。
学ランの下に青いシャツを着ており、
髪は青いペンキで染めたツーブロック。
ケッテンクラートのデサント兵を担当していたが、
仲間の救助によりヤークトタンクローリーのデサント兵に
ジョブチェンジする。
操縦席が剥き出しになったCV33の車長に肩を撃たれ負傷し、
儀式を済ませた後、両手に刺突爆雷を構えCV33に跳躍特攻し、
自爆する。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「モロゾフ」
鳥嶋 明 (とりじま あきら)
浜松男子高校 1年生
音響超重戦車『カールプロージョンマウス-F1』に搭乗する少年。
学ランの下に赤いパーカーを着ている。
大きなフードを被っているため、口以外の素顔は見えない。
火炎放射器や斧にもなるエレキとベースのダブルネック・ギターを演奏する。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「コーマ _ ドーフ・ウォーリアー」
BA-95
第8精鋭部隊専用 継ぎ接ぎ軽戦車
ズロー高校保有の『BA-20』と
知破単から鹵獲した『九十五式軽戦車』を
合体改造させた軽戦車。
装甲は黄色いペンキで染められている。
タイヤは履帯に改造されており、
後部には九十五式の装甲で守られたV12エンジンが入っている。
機銃があった所は九十五式の砲塔に置き換わっている。
BA-20のボンネットは対戦車兵器の収納庫になっており、
刺突爆雷やパンツァーファウストなどが入っている。
開発者はシュバルツドライエック工業高校の自動車部員。
乗員は3名
・車長
・装填・砲・機関銃手
・操縦手
スチールトータス
第8精鋭部隊専用 後部砲搭載改造重戦車
ズロー高校保有の『IS-1』をベースに改造した重戦車。
装甲は青と紫のペンキで染められている。
砲塔は前方180°にしか旋回できないが、もっとも大きな特徴が
砲塔後部にもう一つの砲身が付いている。
後部砲は超電磁砲を模した構造をしており、より高威力の砲弾を
発射できる。そのかわり、射程距離は主砲の半分しかない。
名前の由来は、「前後に砲身が付いた砲塔が亀のようだ」という
発言から、『スチールトータス(鋼のリクガメ)』という名前が付けられた。
乗員は5名
・車長
・装填手
・砲手×2
・操縦手
ケッテンクラート
第8精鋭部隊専用 半装軌車
パンツァーライダーズ仕様のケッテンクラート。
2台出ており、どちらも赤のペンキで染められている。
改造により最高速度が上がったこと以外の変化は無いが、
刺突爆雷を刺し込む固定器具が2つ追加されている。
アンツィオとの戦いでは最初に大破した。
乗員は2名
・操縦手
・デサント兵
ヤークトタンクローリー
燃料補給駆逐戦車
ヤークトパンターに荷台タンクと給水車両を連結した
戦車とタンクローリーのハイブリット。
旋回砲塔を持たないため、戦闘には向いていない。
主な攻撃手段はデサント兵が使う対戦車兵器であり、
タンクの上にはありったけの刺突爆雷が収納されている。
給水車両の上には火炎放射器や銛銃が搭載され、
後ろから来た敵戦車を攻撃する。
操縦手は冷泉麻子。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「ウォー・リグ」
乗員は8名
・操縦手
・精鋭デサント兵×7
ベルセルク
装甲強化型改造重戦車
アンツィオの豆戦車部隊の切り札にして、パンツァーライダーズ所属勢力の
『スピーナ』から鹵獲した、コピー生産され改造されたP40。
特殊カーボン五重装甲に強化され、砲弾の耐久性が上がり、75mmL/34砲の他、
後部に付いたショベルアーム、正面に付いた電動カッターなどを武器に
戦う。
車体全体にはびっしりとトゲ状の金属片をあしらっている。
乗員は4名
・車長・砲手
・ショベル・装填手
・カッター・通信手
・操縦手
どくろがね四起
優花里専用 継ぎ接ぎ豆戦車
風紀員の『九五式小型乗用車』と
アヒルさんチームの『八九式中戦車』を
合体改造させた豆戦車。
設計はBA-95を基にしている。
BA-95同様、タイヤは履帯に改造されており、
後部には八九式の装甲で守られたV12エンジンが入っている。
操縦席と戦闘室はそれぞれ別室になっており、操縦席は左右のドアから。
戦闘室は後ろのハッチとキューポラから入れる。
車体先端には柱があり、この柱に輸血袋を縛り付ける。
クリスティー式サスペンションが搭載されており、
前に重心が集中しない限り、履帯なしでも走行可能。
車体の計10ヵ所に刺突爆雷を差し込む固定器具が付いている。
操縦手は秋山優花里。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「ニュークス・カー」
乗員は2名
・車長・操縦手
・装填・砲手
第2話はこれで終わりです。
第3話からはいよいよみほが立ち上がります。
ウォー・リグとバザードの戦いを再現しようとしたら、
オリキャラとモブキャラが主役の話になってしまいました。
依頼出してきます。
見てくれる人居るかな……
オリキャラや改造戦車の設定は怒りのデス・ロードを見て、
それを基にアレンジを加えて考えました。
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