女「自殺、ダメ。ゼッタイ。」 (9)

電車が動かないのでss書きます。(もちろん動いても完結するまでは書きます。)
短編集みたいにするつもりです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1478212873

男「何でだよ?俺はもう死にたいんだよ!」

女「そうやって簡単に死ぬ人が多いせいで我々も困ってるんですよ。」

男「そんなこと言っても自殺するのも俺の自由だ。見ず知らずのあんたに止める権利なんかねえんだよ。だからそこをどけよ!」

女「でも我々はこれ以上死者が出ると困るんですよ!」

男「ていうかさ、その『我々』って何だよ?お前一人だろ?」

女「あ、申し忘れました。私、閻魔庁の者です。」

男「は!?」

女「ですから閻魔庁から来たんですよ!」

男「閻魔ってあの閻魔かよ?」

女「あなたがどの閻魔をおっしゃったのかは分かりませんが、恐らくあなたの想像する閻魔だと思います。」

男「で、あんたは何で自殺を止めるんだよ?話が繋がらないんだけど…」

女「あ、最近の自殺者の急増のせいで閻魔大王が裁ききれないんですよ。だから、出来るだけ自殺者を思い止まらせなきゃいけないんですよ。」

男「なるほどね。だが死ぬ」ダッ

女「ちょっと待ってください!」ガバッ

男「全く…止めるなよ!俺は死にたいんだよ!」

女「死なれちゃ困るんです!とりあえず、何で死にたいなんて思ったんですか?」

男「何でお前なんかに話さなきゃいけないんだよ?」

女「自殺させないためです!」

男「なら話さない。」ダッ

女「何でですか!?」ガバッ

男「とりあえず、絶対に飛び下ろしてはくれないんだな。」

女「もちろんですよ。死なせたくないんですから!」

男「現実でもそう言ってくれる人がいればいたらな…」ボソッ

女「なるほどー。そういうことですか。」

男「おまっ、聞いてたのかよ!」

女「私、地獄耳なんですよ!」フフン

男「地獄だけにか!?」

女「とりあえず、あなたのことを心から心配してくれる優しい人がいたらいいんですよね?」

男「何だよいきなり…んな奴いないだろ。」

女「ふふふ、今調べたら一人ですけど該当者がいましたよ!」

男「え、何でそんなのが分かるんだよ!」

女「自殺したい人なんてあなた以外にもたくさんいるんですよ。」

男「要はそれってよくわからない二人を近づけて二人の自殺を留めさせる作戦だろ!」

女「はい!」

男「ふざけるな!」ダッ

女「だから、何で死のうとするんですか!」ガバッ

女「とりあえず、急に飛び降りようとするのやめてください!止めるの結構疲れるんですよ…」ゼエゼエ

男「そんなの知ったこっちゃあるか!というかどうやって自殺したい人とか調べてるんだよ。」

女「浄玻璃の鏡で死のうとしてる人を閻魔庁で調べて私をはじめとする現地員が実際に行くんですよ。」

男「なにその鏡?ってことはあらゆる人のあらゆる姿が見れるのかよ!」

女「そういうことですね。」

男「この際だから信じるけどさ。あ、でも分からないことがあるな…」

女「何ですか?」

男「いや、その俺を心配してくれる奴がいるとか言ってたけどさ、そんなのはどうやったら分かるんだよ。」

女「簡単なことですよ。自殺したい人のなかであなたと相性のよさそうな人を探したんですよ。」
 
男「だからさ何でそんなことが分かるんだよ!」

女「そりゃあ、貴方の今までの記録を見てパソコンに打ち込めばそれくらい。」

男「え!?ずっと俺のことを鏡で見てたのかよ?」

女「まあ、鏡じゃないですけど神様にみてもらってますよ、今も。」

男「何だよ!閻魔の次は神様だと?冗談もいい加減にしろよ。」

女「冗談なんかじゃないですよ!」

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