男「好きです!」 女「無理です」 (429)

男「えっ……す、好きです!付き合って下さい!」

女「いや、聞こえなかったわけじゃないんだけど……」

男「そんな!ちょっとくらい考えてくれても!」

女「無理だよ、無理」

男「……じゃあせめて理由だけでm

女「特にそんなのないよ、強いて言うならボクの好みじゃないし」

男「……そっか」

女「そうだよ、残念だったね」

男「いや、時間とらせてごめんね」トボトボ

女「あ、帰っちゃった。……でも今時体育館裏に呼び出して告白なんて古風だなぁ」

女「………」

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夜、女宅――――――――――――――――――

女友『え?フったの?」

女「うん、別に好きなわけでもなかったし」

女友『男君でしょ?良く仲良さそうに話してたじゃん』

女「そう?確かに話す機会は何故か多かったけど……」

女友(男君なりにアピールしてたんだろうなぁ……でもこのド鈍感ちゃんには全く効果ナシだなこりゃ。気付いてすらない)

女「失礼なこと考えてないかい?」

女友『人類の行く末を考えるのが失礼だって言うザマスの!?まぁはしたない!』

女「意味分からないよ」

女友『でもアレだね、好きだって言われてから意識しちゃって段々好きになっちゃう系のヤツですよこれは』


女「ないよ、それはない。それに……」


女友『それに?』


女「……男の人はたとえフラれてもその後もしくこくベタベタしてくるって聞いた

よ、それを考えると憂鬱だなぁ……」


女友『えーそんなことないでしょーwwwwwそれ誰情報?それ誰情報よ?www

wwwww」


女「ボクの記憶が確かなら女友だけど」


女友『……じゃあまた明日学校でねっ☆』ブツッ


女「あ、切られた……」


女(『好きだって言われてから意識しちゃって段々好きになっちゃう系のヤツ』ね

……さすがに高校生にもなってそこまで乙女なつもりじゃないけど)


女(それよりやっぱり……またしつこく言い寄られるんだろうなぁ……嫌だなぁ…

…)ドヨーン


女(今までボクに告白してきた人たちももれなく全員そうだったし……いや数人だ

けど……しばらく学校休もうかな……無理か)


女「……何か食べて紛らわそう、冷蔵庫には……あ、ハーゲンダッツのストロベリ

ー」


女「♪」モキュモキュ

同時刻、男宅――――――――――――――


友『んで、結局フラれたわけだwwwwwwwwwザマァwwwwwwwww」


男「ああ……結構本気で好きだったんだけどなぁ……」


友『前々からチマチマとアピールしてた意味もなかったかwwwwwwwww』


男「頑張った甲斐あってそこそこ仲良くなれたと思ってたんだけどなぁ……」


友『結局は顏なんですよ顏wwwwwやはりこの友様のような精悍な顔つきの若い男がですなwwwwwww』


男「フラれるのは覚悟してたけど……やっぱヘコむなぁ」グスッ


友『おい無視か小童。……んで、どうすんのよ?諦めずに粘着してみる価値はあるかもよ?』


男「いや、すっぱり諦めることにするよ……そんなことしたら女さんに迷惑かけることになるかもしれないし、ギスギスしたくないしね」

友『おうおう、いい心がけだwwwwwwwそんな傷心の男クンに友様からアイスでも奢ってやるよwwwwwwww』


男「ハーゲンダッツのストロベリー」


友『高い却下』


男「じゃあ死ね」ブツッ



友「あ、切りやがったアイツ」


友(すっぱり諦める……か。昔から極端だからな、どうせ告白も飾り気0の古臭いやり方だったに違いない。今回はどうなることか……)


友「…楽しみだ」ニヤリ

翌日、朝―――――――――――


女(やっぱ学校は休めないしなぁ……男君休んでればいいのに)ハァ


女友「おっはよーぅい!今日も慎ましいね!どこがとは言わないけど!」


女「最近太った?」


女友「グヘアッ」


女(昨日まで普通に「おはよう、女さん」だったのが急に「おはよう、今日も可愛いね☆」とかにクラスチェンジするんだろうねどうせ)


女(そんでことあるごとに飼い犬の如くついて回って恥ずかしい言葉をデッドボールさせられたりとか……)


女(男くんごと場外ホームランできればどれだけ楽か……)ハァ


女友(↑みたいなこと考えてるんだろうなぁ多分。男君への風評被害がマッハ)

女「もぅマヂ無理・・・」


女友「でも彼氏作ったことないんでしょ?」


女「そりゃ男の人を好きになったことなんてないし……」


女友(自分が好きになった人としか付き合うって選択肢しかないのね)


女友「ピュアッピュアに乙女だねぇ」


女「女友ってババくさいよね、加齢臭とかしそうだし」


女友「ゲハァンッ」


女「……あ」バッタリ


男「……」


女友「おぉ」


友「ヒュー」

女「……お、おはよ」


女(やばいよまだ対策考えてないのにどうしよう粘着されるどう切り抜けるこのままでは……)


女友「最悪死に至る……!!」オハヨー


友「ナ、ナンダッテー!?」オハヨー


男&女(コイツうるせぇな……)


女「……」ゴクリ


女(いや、腹を括れ女!いくら粘着されようと屈することない確かな意思を!ボクは絶対に粘着されたりするくらいで――


男「………」スタスタスタ


女「……!?」


女(え?スルー……いや、無視?いや、んん?)

女友「おはよー男君、それと……ホモ君?」


友「おはよ、女さんと直訳GirlFriendチュァア↑ン?んん?」


女友「ちょっとツラ貸せやお前ハイスラでポコるわ」


友「黄金の鉄の塊でできたナイトが皮装備の貴様如きに遅れをとるはずがない」キリッ


男「………」スタスタスタ


女友「あ、男君行っちゃった、つれないなぁいつものことだけど」


女「え……?」


男友「あー女さんは知らんわな、アイツ女子とは基本誰とも口きかんのよ」


女友「そうね、私も会話したことないってか女と会話してるとこ以外で声聞いたことないかも」

女「え、でも昨日まであんなに……」


友「え?女さん昨日男フッたんでしょ?」


女「え……そうだけど何で?」


友「いやーだからもう潔く諦めるって昨日男が言ってた」


女友「言ってたって……何でアンタが知ってんのよ」


友「いやー俺っち実はかなり前から男の相談受けてたんだよね、恋のキューピッドってヤツ?それでまぁ昨日もフラれたって電話してきたんだけどさー。もう潔く諦めるって言ってたわ」


女「潔く……」

友「ん?女さん的にはしくこくグダグダネバっぽく納豆プレイされる方がよかったですか」


女「いや、そういうわけじゃないけど……」


友「納豆はお嫌いならこの僕の逞しいバッド♂ボーイでm


女友「下ネタの香り!」ハッケイ!


友「フモッフ!」チーン


女友「清い女ちゃんの前でなんてことを言いやがるこのゲスめ。世紀末にしてやるからこっち来い」


友「モヒカンハヤメテー」ズルズル


女(……潔くって言ってもそんなに簡単に諦めることができるものなのかな)


女(所詮軽い気持ちだったとか……いや、もしかしてただの罰ゲームか何か……?)


女(………)

昼休み―――――――――――


女(……ああ、結局集中できなかった、しょうもなさすぎる)


女(このままだとボクの精神衛生上よろしくない……男君に直接聞くとしよう)


男「……」ボケー


女「……男くん」


男「……?」


女「ちょっと……話があるんだけど、いいかい?」


男「……」コクリ


女「じゃあここじゃちょっとアレだから適当に人のいないとこで……」

体育館裏―――――――――――


男「……」ナンゾ?


女「えっと……その、キミは昨日ボクに、こ、告白したじゃないか」


男「……」ウン


女「それは……その、なんていうか、軽々しく諦めることができるほど軽い気持ちだったのかい?」


男「………」


女「ただの軽い気持ちで言ったのならそう言ってくれないかな、その方がボクの気も楽だ」


男「………」


女「もしかしたら、罰ゲームか何かで適当にボクに告白したんじゃ――


男「それは違う」


女「!」


男「俺は真剣な気持ちで告白した、それに嘘はないよ」

女「で、でもだからっていきなり無視だなんて酷いとは思わないのかい?仮にもその、す、好きなんだろ……?えっと、ボクのことが……」


男「好きだったよ」


女「好きだったって……」


男「………」スタスタスタ


女「あ、ちょっ、待っ……歩くの速っ」


女「行っちゃった……いや歩くの速いな……」


女「………」


女「……フフ、そうかそうか、そっちがそうならこっちにも考えがある……」スウッ


女「絶っっっっ対に!このボクを諦めたことを後悔させてあげるよ!そして情けなくすがりつかせてやる!『付き合って下さい!』ってね!」

友「やだ……あの子面白い」クサカゲー


女友(うわぁ変なことになった)ノゾキコミー

今日はここまでで
明日からもボチボチこの時間帯にやっていきます
初めてなのでいろいろ不備やらなんやらあるかもしれませんがよろしくお願いします

そろそろ始めます
書きためは昨日の分だけなのでゆっくりいきます

教室に戻る途中――――――――――――


女(とはいえどうしたものか……)


女(さっきは一応会話したし多分他の女の子たちより少しは距離は近いと考えていい…のかな?)


女(しかし男の人を虜にする?というのはどうすればいいんだろうか)


女(とりあえず困ったときのGoo○le先生かな。携帯でポチポチっと……)


女(やっぱりガラケーだと少し不便かな。でもスマホはどうにも合わない感じがしてなぁ……)


Google[気になる男子を落とす方法]

   [好きなあの子をゲットしよう!]
      [ちくわ大明神]


女「………」


女(これじゃまるでボクが男くんのことが好きみたいじゃないか……)呆れ


女(まぁいいや、そろそろ教室に戻ろう)

教室――――――――――――――


女(まずは情報が必要だ。ボクは男くんと話はしていたものの、彼がどんな人なのかまでは知らない)


女(観察させてもらうよ……じっくりとね)ジー



男「………」


クラスメート(♂)「おーい男ー。宿題みせてくれよ飴やるから」


男「1教科につき1つな」


クラスメート(♂)「んじゃ7つだな、ホレ」ポイッ


男「いや多いな、やる気なさすぎるだろ。まぁいいや、んじゃこれ」ピラッ


クラスメート(♂)「おーサンキュなー。助かるぜー」



女(そういえば男くんはかなり成績いいんだっけ……というか、飴?)

男「………」


クラスメート(♀)「うわ、この書類の束を全部職員室に持っていかなきゃとか……昼休み中に運びきれないよ」


男「……」ガタッ


クラスメート(♀)「え、男君?えーっと……手伝ってくれるの?」


男「……」コクリ


クラスメート(♀)「あ、ありがとう……じゃあ半分だけ持ってくれれば…って、いや、全部持ってくれなくても――


男「……」スタスタスタ


クラスメート(♀)「あ、行っちゃった……てか歩くの速っ」


クラスメート(♀)「……男君…///」

女(女の子とは口を聞かないだけで、結構親切だね……性別として嫌いとかって訳じゃないんだろうか)


女(というかクラスメート(♀)ちゃんチョロいな……確かに男くん、顔はそこそこ…いや…なかなか?ううん…)


女(…っていやいや!違うから、別にかっこいいとかそうじゃないから!)ブンブン


女(………そんなんじゃないよ、うん)


女(あ、男くん戻ってきた)



男「……」スタスタスタ


クラスメート(♀)「あっ、あの、男君ありがとう。これ、お礼っていうか……えっと、どうぞ!」つチョコ


男「………」


男「……♪」ニッコリ


クラスメート(♀)「はぅあ///」ズキューン



女(やっぱり女の子が嫌いってわけじゃなさそうだね……しかし、またお菓子?)

女「………」ジー


女友「お?どしたの女、男君のこと見つめて……ってまさか!」


女「悪いけど女友が考えてるようなことじゃ断じてないよ」


女友「え?私まだ何も言ってなくない?ねぇねぇ何考えてたの今お姉ちゃんに言ってごらんさぁさぁ!」


女「いや、女友ウザ……まぁいいか、ところで聞きたいんだけどさ」


女友「何さ何さ私のスリーサイズ?ごめんねー最近成長期だからどこがって訳じゃないけど正確な数字は分からないのどこがって訳じゃないよいやー成長して困るなーうわー」


女「………」ニッコリ


女友「……え?ちょっと女ちゃん何その大量の文房具待って違っ文房具はそうやって使うものじゃいやマジすみませアッー!」

―――――――――

女友「そ、それで聞きたいこととは何でしょう女さん……」ボロッ


女「まったくもう……。それなんだけどさ、男くんは女の子が嫌いってわけじゃ……」


女友「それは違うみたいよ、結構親切だし。会話こそしたことないけど私も結構助けてもらったし」


女「助けてもらった……ね。いやまぁボクはいつも会話してたわけだから、ね。うん」


女友「今はもう口きいてもらえてないじゃん」


女「……」ズーン


女友(好きじゃないといいつつこの落ち込み様である)


女「……あ、そういえばさっきから男くん何かお菓子たくさん貰ってるんだけどアレは?」


女友「あれ?女知らないの?男君って言えば甘味大好きでお菓子あげれば大体何でもしてくれるよ」


女「え……今までボクと話してるときにお菓子食べてたところ見たことないけど……」


女友「男君なりに気使ってたんじゃない?」


女「そう…なのかな…?」

女「………」


女友「どしたの女、黙りこくって」


女「……何でも……」


女友(あ、これアカンやつや)

放課後、学校の玄関―――――――――


女(情報を集めることも大切だけど、やっぱり地道に親しくすることも大事だろう)


女(こっちから話かければ向こうだって悪い気はしない……はずだ)


女(……男くん発見。自然に、怪しまれないように……。よし、行くぞ)


男「………」スタスタスタ


女「あ、お、男くん偶然だね。良かったらいっ、一緒にそのっ、かぇっ、帰らないかと思ってね」ギギギ


男「……?」


女「ホ、ホラ、確か帰る方向も途中まで同じだろう?も、もひろん君がよかったらでいいんだけど」タジタジ


男「………」コクリ


女「!そっか、それじゃあ帰ろうか」

女(うまくいっただろうか、どこか不自然じゃなかっただろうか……)


男「………」スタスタ


女「あ、えっと…そういえば、男くんってお菓子好きなんだね、今日初めて知ったよ」


男「………」ウン


女(というかいきなりこっちから話しかけてきて男くんはどう思ってるんだろうか)


女「その……あ、ボクも結構お菓子とか好きでさ、でも体質なのかあんまりたくさんは食べられないんだよ」


男「………」スタスタ

女(迷惑に思ってないだろうか……いや、もしかしたら嫌がらせととられて内心イライラしてるんじゃ……というかそもそも話題が……一体何を話せば……)


女「えーっと……男くんはどんなお菓子が好きなんだい?今日もたくさんもらってたみたいだし」


男「………」ゴソゴソ←鞄を漁っている


女「?」


男「………」テッテレー


女「アイス……あ、ハーゲンダッツのストロベリー!いいよね、ボクもソレ大好きなんだよ!」


男「………」スッ


女「え…くれるの?いやでも結構値段高いし、悪いよ」


男「………」ズイッ


女「…あー、えっとその…うん、ありがたく受け取るよ」ニコッ

男「………」


男「……それじゃ、俺はここで」ノシ


女「!……いや、ここまだ校門だけど…男くんもこっちだろう?」


男「………」スタスタスタ


女「いや、ちょっと待っ……やっぱ歩くの速っ」


女(何でいつもと逆の方向に……?い、いや、きっと今日だけ向こうの方に用事があっただけだよね、うん!きっとそうだ)


友「説明しよう!」ズボォッ!


女「うわぁっ!?草垣から人が生えてきた!?」

友「フフフ……いつもは同じ方向で一緒に帰っていたはずなのに、なぜ今日は全く逆の方向へ帰って行ったのか……気になるよなぁ?」


女「………」


友「簡単な話さ。なんと男は昨日まで、わざわざ遠回りになる道を選んでまで女さんと一緒に帰っていたのさ!」


女「……!?」


友「その理由、分かるか……?そう、それは女さんと仲良くなりたいと言う一心から……恋の力が呼び起こした行動。英語で言うとジャスティスってわけだ」


女「そのあたりには触れたくないけれど…。…じゃあ、男くんはボクのことはやっぱりもう嫌い、ってことなのかな……?」


友「そればっかりは俺の口からは言えないな!だがしかし一つ言うとするならばそうだな……」




友「男はそんなこと望んでないってことかな」


女「え……?」


友「俺からはこれだけだ、そんじゃな、女さん」←ここまでずっとモヒカン


女「………」



女友「金があれば人は幸せになれるのか……しかし幸せならば世界が平和になるというのはいささか短絡的ではないだろうか……いや……」ブツブツ


女友「ん?やーやーそこにおりますは女ちゃんではないですか、どうですかな私と世界平和について飲み明かしたりと……ってどしたの?」


女「……あ、女友か。どうしたんだい?」


女友「いやいや女こそそんな深刻な顔して……何かあった?」


女「男くんが……。いや、何でもないよ」


女友「??…まぁいっか、てかそのアイスは?購買で買ってきたの?」


女「これは………」


女友「……?」

――――――――――――――――


男「………」スタスタスタ


男「……♪」


男「……!」ハッ


男「………」


男「………」ギリッ


男「……勘違いするなよ、俺」

今日はここまでです。ゆっくり進めていきたいと思います
しかしやはり思ったことを文章にまとめるのは難しいですね

今日は遅くなりましたが一応今からやります
結末はスレ建てる前から決めてます。念のため

夜、女宅――――――――――――


女(望んでいない……か。まぁ、そりゃそうだよね、ボクがやってることもよっぽど性格悪いわけだし)


女(こんなこと……やめるべきなのかな)


女(………そもそも何でこんなことやろうと思ったんだっけ)


女(男くんが告白してきて……ボクがフッて……)


女(それで次の日……まぁ今日だけど……いきなり男くんのボクに対する態度が変わって……意地になって…)


女(ハハハ……ボクは一体何がしたいんだろうか)


女(まるでこれじゃ……まんま女友が言ってたことみたいじゃないか)


女(こんな展開で男くんを好きになるなんて……ありえないよ……)


女(……ありえない…の、かな?)


女(………寝よう)



次の日、通学路――――――――――――


女(結局まともに考えまとまらなかったな……)


女(男くんに会ったらどうすればいいんだろうか……)


女(……やだなぁ)ズーン

ガツ

女(やばっ!こんなトコに石が…!?転ぶ……ッ!)グラッ

ガシッ

女(……!……?誰かが支えてくれた…?)


女「あっ、ありがとうございまッ――――


男「…………」


女「………」


女(うっ、うわああああああああああ!?)





女(何で!?何で男くんがここに!?)←校門前


女(いや、それは問題じゃなくて……)


女(え、えっととりあえず助けてもらったしお礼……)ワタワタ


女「あ、えっと男くんありがと――――


ガラーン...


女「え……?あれ?お、男くん?」


友「……女さん何してんの?男ならほら、向こう」


男「………」←離れたところを歩いている


女(速ッ!?ここから50mくらい離れてるんだけど!?)


女(そんなボクから逃げてるみたいな……いや、みたいじゃなくて逃げてる……のか)


女(やっぱり……不愉快だったのかな……)


友「あ、ところで女さん昨日のことなんだけどさ」




女(そりゃそうだよね……いくらなんでも無神経すぎたよね……)


友「俺が言ったの全部適当だから気にしないでね」モヒカーン


女(こっちも意地になってたとはいえ……いや、言い訳にもならないか……)


友「あの後女さんにそう言ったって男に伝えたらスゲー怒られてさー」モヒーン


女(せめて謝らなきゃ……いや、もう話しかけられるのも嫌だってくらい嫌われてたらどうしよう)


友「いやーあそこまで男がキレてるの見たの久々だったなー」モヒ!


女(その上ここまでのことしておいて、嫌われたかもしれないってことの方にショック受けてるなんて……性格悪いなぁ…ボク)


友「あんなの前に勝手にハーゲンダッツ食べちゃった時以来だなー」モヒ!カン!


女(ハハハ……好かれようとして嫌われるとは……ボクも随分バカなことをしたな……)


女(その上ここまでのことしておいて、嫌われたことの方にショック受けてるなんて……性格悪いなぁ…ボク)


友「んで本題だけど、多分男は別に女さんのこと嫌いになったわけじゃないから」


女(好かれようとして……か…事の発端はどうあれ、人に好かれようとしたのは初めてだったかも…なんて)ジワ


友「え”」


女「うぅっ……グスッ…う、あぁ…!!」ボロボロ


友「え、ちょ、何で泣くんですか女さん!?え、ちょタンマタンマ!」

訂正

女(その上ここまでのことしておいて、嫌われたかもしれないってことの方にショック受けてるなんて……性格悪いなぁ…ボク)



女(…ハハハ……ここまでのことしておいて、嫌われたかもしれないってことの方にショック受けてるなんて……性格悪いなぁ…ボク)

済みません>>59訂正です


女(そりゃそうだよね……いくらなんでも無神経すぎたよね……)


友「俺が言ったの全部適当だから気にしないでね」モヒカーン


女(こっちも意地になってたとはいえ……いや、言い訳にもならないか……)


友「あの後女さんにそう言ったって男に伝えたらスゲー怒られてさー」モヒーン


女(せめて謝らなきゃ……いや、もう話しかけられるのも嫌だってくらい嫌われてたらどうしよう)


友「いやーあそこまで男がキレてるの見たの久々だったなー」モヒ!


女(ハハハ……好かれようとして嫌われるとは……ボクも随分バカなことをしたな……)


友「あんなの前に勝手にハーゲンダッツ食べちゃった時以来だなー」モヒ!カン!


女(その上ここまでのことしておいて、嫌われたことの方にショック受けてるなんて……性格悪いなぁ…ボク)


友「んで本題だけど、多分男は別に女さんのこと嫌いになったわけじゃないから」


女(好かれようとして……か…事の発端はどうあれ、人に好かれようとしたのは初めてだったかも…なんて)ジワ


友「だから心配せずに男の誘惑活動続けて……って、え”」


女「うぅっ……グスッ…う、あぁ…!!」ボロボロ


友「え、ちょ、何で泣くんですか女さん!?え、ちょタンマタンマ!」

女「うぅ……あぁぁ……グスッ…」ボロボロ


友(落ち着け俺!こんなトコ見られたら女友に殺される……!)


友(会話の流れをつかめ……ここまでの会話は……)


校門前で遭遇→昨日のは嘘だよ☆→悪いね☆→男は君の事嫌いじゃないよ☆→悪いね☆


友(……なるほど、つまりここまでの会話の流れからして…)


友「嬉し泣きか!」カッ!


女友「ンなわけねェだろうがこのモヒカン野郎」


友「デタァァァァァァプレデタァァァァアアア」

女友「おーよしよし大丈夫だよ女ー」ナデナデ


女「グスッ……ヒック……女友"ぉ……」グスッ


友「いや、ほら、いきなり泣いただけでボク関係ないかなー…なんて」


女友「あ"?」ギンッ!


友「」


女「えっとね…え"っとね…ボクね……!」


女友「うんうん……分かってる、分かってるよ女」スッ...


バシンッ!!


女「―――……え?」ジーン


女友「……甘えるなよ」

済みません。筆が乗らないので今日はここまでです
やはりきちんと細かい構想を練ってからじゃないとグダグダになりますね
これからは更にゆっくりになってしまうかもしれませんが、しっかりと進めていきたいと思います

女友「おーよしよし大丈夫だよ女ー」ナデナデ


女「グスッ……ヒック……女友"ぉ……」グスッ

女「その手どけて……マジ………」パシッ

















つまんね

微妙な時間ですが少しだけ投下します

女「女……友……?」ヒリヒリ


友(うっわ全力だろ今の顏ビンタ……すげぇ痛そう)


女友「今のやりとり最初から見てたがよォ……どうせ女のことだ。急に泣き出したのも男にあまりにそっけない態度取られて不安になったとかそんな理由だろ?」


女友「――自分勝手なんだよ、お前は」


女「!」ビクッ


女友「男をフッたのは誰だ?お前だろうが。それなのに優しく扱われて当然とでも思ってたのか?」


女「女友……そんな……ちが……」


女友「何が違うんだよ?人一人傷つけといてあろうことかソイツに甘えてんだよお前は」


女友「チッ……朝っぱらから気分悪ぃ……」スタスタ


女「……女友ぉ……」グスッ


友「おーこわ……」


友(………。)


友(……お前はこれでいいんだな…女友……)

朝のHR、教室――――――――――


先生「飯塚ー。江藤ー。女ー。…ん?何だ?女のヤツ欠席か?」


クラスメイト(♂)「あと友もいませーん」


先生「何も連絡は受けてないが……何か知っているヤツはいるか?」


シーン


先生「んー……まぁいいか、じゃあHRは終わりだ、授業真面目に受けろよ」



ワイワイガヤガヤ


男「………」


クラスメイト(♀)「友くんと女さんかー、男君何か知らないの?」


男「……」フルフル


クラスメイト(♀)「そっかー。…そ、そういえば男君の家ってどのへん?私の家結構近いかもしれないんだよね///」

男(友と女さん…?朝は確かに……ん?)チラッ


女友「………」クイクイッ


男(女友がこちらに手を振っている……。何だろうか)ガタッ


クラスメイト(♀)「それでねー///って行っちゃった……。……男君……///」



男「………」


女友「…友と女の事だ」


男「!」


女友「とりあえず人がいないトコで話すか。ついてこい」


男「……」コクリ

学校近所の公園――――――――――――


女「………」


友「ほいコーヒー。飲む?」


女「………」フルフル


友「そか、じゃあ俺が貰うね」カシュッ


友(さて、あの後茫然自失としていた女さんをとりあえずこっちにつれてきたわけだが……)


女「………」ジワ...


女「……!」ゴシゴシ


友(さっきからああやって泣きそうになっては必死に拭ってを繰り返してる。まだ落ち着くまで話しかけない方がいいな)


友「………」


女「………」ゴシゴシ


友「………」


女「………」ゴシゴシ


友「………」


女「………」ゴシゴシ


友(…あ、面白い一発ギャグ思いついた)

とりあえずここまでで
多分また夜に更新します

済みませんやっぱ今夜は更新なしで
また明日から頑張ります

始めます

友「まぁほら、アレだ。結局俺が言ったことは適当だし、案外男には嫌われてないんじゃないか?」


女「…例えキミが言ってたことが適当だったとしても、嘘から出た真という言葉があるじゃないか……」


友「…男が告白したのはたったの2、3日前だろ?そんな急激に嫌われるわけないと思うけど」


女「フられたと思ったら次の日から急に慣れ慣れしくしてくる相手なんて、嫌がらせだとしか思われないじゃないか……」


友「……いや、男も何がなんだかで戸惑ってるだけじゃ………」


女「キミも見ただろう、今朝のやりとり……完全に避けられてた」


友「………」


女「あぁ、完全に嫌われた……せめて謝りたいけど話も聞いてもらえないかも……」


友「………」


友(…めんッッッッッどくせェェェェェェェェエエエエエ!!!!)

友(学校サボりたいがために公園連れてきて話聞くフリでもしとこうと思ったけど何ッだこれ!?)


友(てかネガティブすぎんだろ!何でこんなんで惚れ直させようとか思えるんだ!?暴走するなら最後まで駆け抜けろや!)


友(そもそも男くん男くんうるッせェんだよ!恋する乙女か!?もうお前男のこと大好きだろ!)


友(あーもういいよ分かったよ!やればいいんだろやれば!!)


友「あー……おい、女さんや」


女「……なんだい?…ああ、愚痴って済まなかったね、キミに言うことじゃなかったかな…ハハ」


友(おーおー真っ赤に泣き腫らしちゃってまぁ)


友「手伝ってやるよ」


女「……一応聞いておくと、何をだい?」


友「そりゃお前……男を惚れ直させるんだろ?協力してやるよ」


女「………」


友「………?」


女「………!!///」ボンッ


友(\茹でタコ/)

女「……何で知ってるんだよぉ…」


友(さっきから男がー男がーって言っておいて何言ってんのこの人)


友「いやー実はあの時俺ら覗いてたの。悪いね☆」


女「うあぁ……もうやめてくれぇ……」


友「しかも昨日の帰りの男に話しかけてる時?自然にできたと思ってるかもしれないとこ悪いけどボロッボロに挙動不審だったからね?」


女「…ぁぅぅ///」


友「てか教室であんだけ露骨に男ガン見してたんだし、勘の良いヤツは女さんが何かしようとしてるってのは気付いてると思うよ?」


女「」プシュー


友(楽しぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!)

友「……さて、というわけで女さん、俺も手伝うよ。男に後悔させたいんだろ?」


女「……いや、もうやめようかと思っているんだ。男くんに悪い」


友「男の事好きなんじゃないの?」


女「そ、そんなのじゃないよ……」


友「本当に?それにそうじゃないとしても、今更やめてどうするの?」


女「どうって……」


友「男に嫌われたままでいいの?男は何も知らず君のことを嫌ったままかもしれないんだよ?」


女「う……それは……」


友「嫌だろ?謝りたいんだろ?行動しないと何も起きないよ?」


女「………」


友「男って頑固だからなー。多分ちょっとやそっとじゃ許してくれないかもなー」


女「…………」


女「…ボクは……どうすればいいのかな…?」


友(ヒャッハーチョロすぎんよ^~)


友(まぁそもそも多分、今男は怒るとかそれどころじゃないんだけどね。もちろん言わないけど)

友「まぁ男の親友である俺にかかればチョチョイのチョイよ、任せなサーイ」


女「……と、いうか……何でキミはこんなことに手を貸すんだい?えっと……親友なんだろう?」


友「決まってんじゃん。それは―――


女「それは………?」


友「――困ってる可愛い女の子がいたら、助けるのは当然じゃん?」モヒ
 (こんな楽しそうなことに首突っ込みたくなるのは当然じゃん?)カン


友「それじゃとりあえず手始めに、今すぐにでもできることからやっていこうか。まずは―――」

学校、体育館裏―――――――――


男「………」ナンゾ?


女友「女と友が教室にいなかった理由なんだけどさ、あれ私が理由なのよね」


男「………」


女友「知ってる?今朝男君が彼女が転びそうになったあの後、彼女泣いちゃったんだよ」


男「!」


女友「まぁあまりに男君がそっけなかったしそのせいじゃないかなぁ~って思ってるのよ」


男「………」


女友「そんな思いつめた感じの怖い顏しないでよ。あ、でも教室に来なかった理由は違うから安心してね」


男「……?」


女友「そのあと私がブチギレちゃって女をボロクソに言っちゃったんだよね、そんで怒ったまま教室まで来ちゃったからその後は知らない」


男「………」


女友「そう怒らないでってば。まぁ今の状況からしてその場にいた友君と共にどっか行ったんだろうけど……」


男「………場所が分からない。と?」


女友「!……うん、そうだね。だから今は情報が入るのを待ってるんだけど……てか男君さ」


男「?」


女友「女子相手にも普通に話せるんだね、女以外とは絶対に口きかないかと思ってたよ」


男「………」


女友「……まぁいいか。それでここからが本題なんだけどさ」

女友「どこに女がいるか分かったとしても朝そーゆーことがあったわけだし私は女と顏合わせにくいんだよね。それでさ、男君にその役お願いしようかなってね」


男「…………何で俺が?」


女友「何でってそりゃ……女と仲いいじゃん?」


男「………………他の女子に頼めば」


女友「いやー女と仲良い子が何故か全員急に偏頭痛と喘息を発症しちゃってさー(適当)」


男「………………………………クラスメイト(♀)に言えば断らないだろ」


女友「確かに彼女なら断らないかもだけど面倒くさいんだよねー」


男「…………………………………………………………」


女友「ね、お願い☆これあげるから」つ【ハーゲンダッツストロベリー×2】


男「!!」バシッ


女友「 受 け 取 っ た な ? 」


男「!!!!!」

テロリン♪

女友「お、来た来た。何々……よし、女は今ここのすぐ近くの公園にいるらしいから。それじゃよろしく!」ピュー


男「………!………」ハァ


男(……………)


同時刻、公園―――――――


女「な!何でボクがそんなことしなきゃいけないんだよ!?」


友「まぁまぁそう言わずに。何事もなさねばならぬよ、とにかくやってみよう。考えるのはそれからでも遅くない」キリッ


女「でも、いくらなんでもそれは……そもそも、それじゃ立場が逆じゃないか!」


友「文句ばっかり言わない!んじゃ俺準備してくるからちゃんと頑張ってねー」


女「あっ……言っちゃった……告白の練習って、完全に関係ないじゃないか……」

――――――――――――――――


友「――まずはそうだね。女さんが男にそんなことしようって思ったんだったっけ?」


女「えっ、そりゃ……きっかけは告白されたことだけど……」


友「だよね、つまり女さんは男に告白されてから男のことが気になって仕方がないわけだ」


女「その言い方は限りなく癇に障るけど……まぁおおむねその通りだよ」


友「つまりまずはその逆、こっちから同じことを仕掛けるのさ」


女「それってつまり……ッ!!ボクに男くん告白しろっていうのかい!?」


友「どうどう。落ち着いて落ち着いて。とりあえずその練習をしようって話さ」


女「…………納得したわけじゃないけど、それでボクにどうしろと?」


友「お、いいねぇ話が早くて。……そんじゃ、早速説明するよ」

――――――――――――――――

女(説明された内容は……友君が一旦席を外して5分程度で戻るから、戻ってきたら精一杯全力で告白すること)


女(友君が席を外して戻ってきて告白が終わるまでの間、ボクはこのブランコに座ったまま目を瞑っていること。)


女(そして告白は適当なものでなく男くん自身に告白するものとして行うこと……ね)


女(……どうしてこうなった)


女(女優を目指してたはずじゃないんだけどな……)


女(……男くんに告白……か)


女(………///)


女(ハッ!…か、勘違いするなよ。これは演技。そう、演技だから!)ブンブン


女(…………)


ザッザッザッ


女「!」(来た……!)


女(友君のことだ。中途半端にやると茶化される上に何度もやり直させられるかもしれない。ここは恥を忍んで全力で!)


ザッザッザッ


女(おそらくこのまま隣のブランコに座るだろう……そこで仕掛ける!)


ザッザッザッ


女(フフフ……ボクの演技力を思い知らせてあげるよ友君……!!)


スタッ


女(座った!今だ!!)


女「こ、こんなこと言うのは失礼かもしれないけど!あんなことしといて今更こんなこと言うのはおかしいかもしれないけど!!謝っても許してくれないかもしれないけど!!!男くん、ボクは、君のことが!好きです!!!」


シーーン………


女(………………………………………………………………ん?無反応?)チラッ





男「…………………………………………………………………………………………………………」




女「……………」


男「…………………………」


女「………………………………………」


男「……………………………………………………」


女(うわあああああああああああああくぁwせdrftgyふじこlp;@:「!!??!?!???!?)






友(楽しいぃぃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!)←草陰に隠れている



今回はここまでです
今日やったところがなんだかんだで一番やりたいと思っていたところだったりします
それではまた明日

今夜はほんの少ししかできませんが再開します

男「……………」


女「……………お、男…くん?」


男「……………」


女(どうしよう何でこんなタイミングで出てくるのというか一声かけてくれれば変なこと言わずに済んだのにいやそうじゃなくてえっと)


男「……………」


女「……………///」ダラダラ


女(そもそもこんなこと言い出した友君が悪いいやでも今そんなこと言ってるような状況じゃなくて男くんがえっと男くんがうにゃあああ"#$%&'=`<`|_?)


男「……………」


女「………え、えっと男くん、そのこれは違くて――――

スッ


女「ひゃっ!?な、何……、ん……それは……?」


女(男くんがこっちにハーゲンダッツを差し出してきた……)


男「…………」ズイッ


女「……え、貰っていい……の?」


男「…………」コクリ


女「あ……あり…がと」


男「…………」モグモグ


女(もう一つ取り出して食べ始めた……2つ持ってたんだ……)

この男は持ち物の時を止める能力でも持ってるの?
それとも俺が知らないアイス以外のハーゲンダッツがあるのか?

女「…………」モキュモキュ


男「…………」モグモグ


女「…………」モキュモキュ


男「…………」モグモグ


女(………ちょっと、落ち着いてきた……)


女「……男くん」


男「?」


女「さっきのは違うんだ……いや、違うというか、手違いと言うか……と、とにかく違うんだ!」


男「……………」


女「あ、その別に男くんのことが嫌いってわけじゃないんだ!断じて!いや、だけど、その……」



友(自分でフった男に対して何言ってるんでしょあの人)←草陰に隠れている



女「……いや、ごめん。そうじゃないんだ」


男「…………」


女「……今朝は助けてくれて、ありがとう。男くん、すぐに行っちゃったから言えなかったんだ」


男「…………」


女「それともう一つ言えなかったこと……。男くん、おはよう」

男「…………」


女「…………」


男「…………」


女「……さっきはゴメンね、突然変なこと言っちゃって。アイス、ありがとう」


男「…………」


女「……ゴメン、ちょっとその……お花を摘みに……」タチアガル


男「………女さん」


女「………!……何、だい…?」ビクビク


友(男が話しかけただけでビビり過ぎだろ……まぁ女さんからしたら何考えてるか分からんのだし怖いのも分かる)←草陰からモヒカン


男「…………おはよう」

女「………!!」ブワッ


女「………」


女「…………」ゴシゴシ


女「………うん」ニコッ


タッタッタ


男(行ったか……まさか挨拶返しただけで泣かれるとは…俺何かしたかな…?)

>>102 ハーゲンダッツって結構硬いから、しばらく放置して少し溶けたくらいがちょうどいい感じがするので、ある程度は大丈夫じゃないかなと…



男「……………」


男「…おいそこの植物性世紀末」


友「俺の名を言ってみろぉ~!」ズボォッ!


男「……さっきの告白じみたアレ、仕込んだのお前だろ」


友「いや~お前に向かって言わせるつもりはなかったんだけどな?あまりにいいタイミングでお前があらわるモンだから思わず隠れちまった」テヘッ


男「俺の気持ちも考えろよ……まったく」


友「悪いね☆」


男「……俺は先に戻るから、女さんも教室戻ってくるように言っておいてくれ」スタスタスタ


友「へいへい、任せたまえ」

―――――――――――――


男「……………」


コンクリート壁<お?何や兄ちゃん?


男「ッ!」ゴッ!


コンクリート壁<痛っ!?おい、何や兄ちゃん急に


男「ッ!ッ!!ッ!!!」ゴッ!バキッ!!ゴスッ!!!


コンクリート壁<ちょ、やめ、兄ちゃ、ストッp


ゴスッ!!バギャッ!!ガツッ!!ガン!!


コンクリート壁「」


男「……っはぁ……はぁ……」


男(………………………………………)

今夜はここまでで、また明日
今月中に終わらせたいと思っています


昼休み、教室――――――――――


女(あの後教室に戻り、何があったか聞いてきた先生を適当にごまかして授業を受けた)


女(男くんはなぜか私たちより後に教室に戻ってきた。その右腕には、公園に来た時にはなかったはずの怪我と、その治療の痕があった)


女(一体あの後何があったんだろう……)ハァ


友「説明しよう!」


女「…流石にもう驚かないよ」


友「さて、お昼休みです」


女「そうだね」


友「昼食タイムだね」


女「そうだね」


友「男を見ろ」


女「?」


友「弁当を出していないだろ?」


女「…そうだね」


友「何故だと思う?」


女「何故って…あ、もしかして、右腕怪我してるから…?」


友「正解!理由は知らないが男は右腕を怪我している!そのせいで弁当を食べたくても食べられないんだ」


女「ゴメン待って嫌な予感がする」

友「フフフ…弁当を食べたくても食べられない。育ちざかり高校生にとってこれほど辛いことはないぞ?」


女「いや、でもだから」


友「食べたいけど食べられない。この問題を解決する方法が1つだけ存在する!」


女「待って待って待ってってだから」


友「そう!女さん、君が男に弁当を食べさせてあげるんだ!」


女「やっぱりだよ!こんな予感はしてたんだ!ボクは絶対にやらないからな!」


友「まぁそういわずに。こうでもしないと男は揺らがないよ?」


女「ぐ……」


友「さっき男を誘惑するって言ってたじゃん?やるんだろ?ん?んん?」


女「ぐぐ……」


友「あーさっきのは嘘だったのかなぁアア?あー口だけだったんだなぁアア??」


女「……分かったよ!やる!やるよ!!」

友「いい返事だ!さぁ行って来い!日本の未来のために!!」


女「………覚えてろよぉ」テクテク




男「………」ボケー


女「お、男くん」


男「………」ナンゾ?


女「そっ、その…ね。その右手、怪我、してるだろう……?」


男「………」


友(食べたくても食べられない。それを解決する方法は確かに一つ)


女「だっ、だからね…その、お昼御飯もね……食べにくい、んじゃないかと思ってさ……」


男「………」


女「えっと、その、さっきアイスも貰ったからって訳じゃないんだけど…いや、だから、その……うぐぅ」


男「?」

女「だっ!だからっ!!」


友(ん?何か忘れてるような……)


女「ボクが、た、食べさせてあげっ、あげりゅよ!!」


シーン...


女(………あ)


女友(あんな大声だして何やってんの急に)


シーン...


女「あ、み、みみ、みんな……いや、これは違、ちが…」


パチ...パチ...


クラスメイト(♂)「………フッ」パチパチパチ


クラスメイト(モブ)「………あの男が、彼女を作るとはな…」シミジミ


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

あ、訂正
クラスメイト(モブ)→モブA

クラスメイト(♂)「おめでとう」


モブA「おめでとう」


モブB「おめでとう」


先生「おめでとう」


友「おめでとう」


オメデトウ、オメデトウ、オメデトウ


女「いっ、いやだからこれ、は……違…うぅ///」


友(これは予想外だがこの空気なら断れまい、男―――!)


男「………」ゴソゴソ


女(鞄の中を漁りだした…お弁当を出すのかな?)


男「…………」スッ


クラスメイト(♂)「そッ!それはッ!?」

男「………」ドヤァ



クラスメイト(♂)「パン……だと……!?」



友(あ、思い出した。そういえばアイツ普段から昼飯はパン派だったな)モヒーン


女「え……男…くん。そ、それ…は…?」



男「………」ガサガサ...ビリッ


男「………」モグ...モグ...


男「………」...ドヤァ



クラスメイト(♂)「これは間違いない!パン!!パンだ!!片腕を怪我していても楽に食えるパンが男の昼食だった!!!これでは食べさせてもらう必要は…皆無ッ!!!!」


女「!!!」

クラスメイト(♂)「クラスメイトほぼ全員の前で高らかに食事の手伝いをすると宣言した女選手!!立ち尽くしたまま何もできませェんッ!!!」


女「………///」カァァァ


男「?」モグモグ


女「お、男くんの……ッ!男くんのバカァー!!!!////」ダッ!


男「!?」


クラスメイト(♂)「おォーっと!?女選手!!ここでなんと逃亡です!!!」


男「………?」モグモグ


友(いやー完全に忘れてたわ……てか男も何が何だかって顏してるな……もうわざとやってるのか疑うレベルだ)モヒカァァアアアン


友(……ん?)


クラスメイト(♀)「………」ギリッ


友「………ふぅん?」

今日はここまでです
また明日

ぼちぼち再開します

授業終わり、教室――――――――――――


先生「――…ほい、ここで今日の授業は終わり、解散。あ、日直はこのプリントの束、後で職員室まで持ってきてくれ」


女(うわ、束と云うか山ってレベルなんだけど……一人で運べないこともないだろうけど重いだろうな)


女(えーっと、今日の日直は……)


黒板 日直:男


女(…先生、日直くらいちゃんと確認しようよ……)ハァ


友「これはチャンスだ」


女「何が…いや、いいよもう分かった」


友「察しが良くて助かるよォ。んじゃまぁお察しの通り、男が片腕を使えないことを利用した作戦よ」


女「利用って…何か言い方が悪くないかい?」


友「恋は戦争。戦争は悪。つまり恋イコール悪、それすなわち世界の心理だぜ」

女「恋じゃないって!…もういいや、君と話してると疲れるよ…」


友「褒めたって俺が君に惚れるくらいだよ」


女「やめてくれ。冗談でもタチが悪い。…とにかく、行ってくるよ」





男(…さて、どうしたものか)


男(流石に俺一人じゃ無理だな…友にでも頼むか…って、何か女さんが切羽詰まった表情でこっち来てる)


女「あ…お、男くん」


男「………」ナンゾ?


女「さっきのプリントだけど…その、よかったら、手伝おうか…?」


男「………」チラ


男(これ、かなり量あるけど女さん一人で持ちきれるかな……俺が片手で持てる量じゃ足しにもならないレベルだし)


女「……ダメ、かな…?」ウワメヅカイ


男「!」

男「………」コクリ


女「! うん、ありがとう!じゃあ早速持っていくね!」


男(ありがとうって…逆じゃね?)


女「よいしょ…っと、とっとと…、コレ、おも…」フラフラ



女友(おいおい、大丈夫かよ…)チラッチラッ



女「おっと、っとっとぉ…う、やっぱりおも…いぃっ!?」グラッ


男「!!」


クラスメイト(♂)「うおっ!?っとあっ、コーヒー落としっ―――


ドンガラガッッシャーン!バサバサバサ!ダバー




友「うわ、派手に転んだ上に巻き込まれたクラスメイト(♂)が持ってたコーヒーが盛大にぶちまけられた、面白っ」

女「う…いったた……あ、プリントは……!!…あ………!!」


男「!!」オロオロ


クラスメイト(♂)「!!」オロオロ


女「あ……あぁあ…!!うわっ、うわっ…えっと…えっと……」オロオロ

職員室―――――――――――――――


先生「……お、持ってきてくれたか…って、何だその羊皮紙みたいな色の紙の束。」


女「……すいません……」


クラスメイト(♂)「すいません……」


男「……すみません」ペコリ




先生「つまり、それは俺が頼んだプリントってことか?そのウ○コ羊皮紙が?」


女「…はい」


先生「…そうか。んー…まいったな」


女「ボクの、せいです……ボクがしっかりしてれば…」


先生「ん?ああ、結局、転んだのは女だったのか。おいおい、しっかりしてくれよ。これ結構重要なヤツなんだぞ」

女「…すいませ―――


男「先生、違います。転んだのは俺です」


女「!」


クラスメイト(♂)「!」


先生「ん?そうなのか?」


男「はい。俺が無理に片手で持っていこうとしてなければ…」


先生「…まぁ、いいか。きちんと日直を確認してなかった俺も悪いしな」


男「すみません」ペコリ


先生「もういいっていいて、仕方なかったってことで、そんじゃお前らありがとな。もう戻っていいぞ」

廊下―――――――――――――――


クラスメイト(♂)「……そんじゃ、俺はこのまままっすぐ教室戻るわ、すまなかったな」ノシ


男「いや、わざわざ運ぶの手伝ってくれてありがとう、手間かけて悪かった」ノシ



女「………男くん」


男「………」


女「何でさっき……ボクのことを…庇ったの」


男「………」


女「庇ってもらっておいて身勝手だとは分かってるけどさ、ボクは怒ってるんだよ?」


男「………」


女「……だんまりなんて、ズルいよ…」


男「………」スッ


女「……これは…絆創膏?」


男「…もっと早くに気付けなくて、ゴメン」スタスタスタ


女「男くん、これって…行っちゃった」


女(教室で落としたプリント拾う時に、プリントの濡れてない部分で切った部分に、だろうか。…隠してたのに、いつ気付いたんだろ)


女「……男くん」

再開します

放課後――――――――――


友「さて、放課後です」


女「そうだね」


友「さて今回は女さんはどんなポカをやらかすのか」


女「あれはキミが急かすから!」


友「はい、と言うわけで用意いたしましたこちら」テッテレー


女「話を聞け!って…それは?」


友「猫耳」


女「カチューシャタイプのそこらのドンキホーテで売ってそうなヤツだね」


友「リアルなヤツのがよかった?」


女「ボクが着けるの前提みたいな言い方してるけどやらないからね?」

友「え?今回結構乗り気っぽいなと思ってたのに」


女「もう君の意味不明っぷりに慣れただけさ、不本意ながらね」


友「犬耳の方が良かった?」


女「いや、だからそういう問題じゃ」


友「男は猫派だよ」


女「聞いてないよ」


友「ウサギとか好きそうだよね女さん。バニー持って来ればよかったかな」


女「そういってバニースーツとか持ってくるんだろ…もう分かってるよ」


友「え?いやいや女さんがそんなん着ても胸がスッカスk


女「このッ!」ブンッ


友「当たらんなぁ」ヒョイッ

女「はぁ…とにかく、男くんにはプリントの事も謝りたいし、ボクはもう行くよ…。君と話してると頭が重くなる…」スタスタ


友「ガンバッテー」モヒカッテー



友(フフフ…気付いていないようだな…俺が話しかける前に既に女さんの頭に猫耳を乗せていたことに…!)


友(さっき見せた猫耳はフェイク…頭が重いのはその可愛らしい猫耳が原因ですよ)


友(さて…じゃあ俺はさっさと帰るか…ん?)


クラスメイト(♀)「…と……くん……な……そ」ブツブツ


友(クラスメイト(♀)ちゃんが何か小声でブツブツ言ってる怖い)


友(……とは言え、このまま放置は計画が狂うかもな…)


友(とりあえず尾行けとくか。面白そうだし)コソコソ

靴箱――――――――――


女(…あ、いたいた。今日の休み時間もだけど、もうかなり自然に話しかけられてるんじゃないだろうか……ふふ、流石はボク)


男「………」


女「あ、お男くん、奇遇だね」


男「………。………!?」←猫耳に気付く


女「折角だし、いい一緒にそのかえ、帰らない…かい?その…休み時間のお、お礼がしたいしさ。何かお、おごりゅよ!」ガリッ


男「…………」ポケー


女(舌噛んじゃった……痛いなぁ…)ナミダメ


男「」放心


女「ん?お、男くん?ど、どうしたの…?」


男「!」ハッ!


女「それで…ね。え、えっと男くんさえよかったらその…お礼がしたいから…その、帰りにカフェ…にでも、寄っていかない?かなって…」ウワメヅカイ


男「」フラッ

女「ど、どうしたの!?た、体調でも悪い…の?」


男「………」ダイジョウブ


女「で、でも何かさっきから男くん少し変だよ…?それに、何でずっとボクの方から目を逸らすんだい…?」


男「………」


女「お、男くん…?」



クラスメイト(♂)「ん?おう男、今帰るトコか?帰宅部は楽でいいなぁ。……ありゃ?女さん?」


女「あ、えとクラスメイト(♂)くん。今から部活かい?」


クラスメイト(♂)「え、あ、いやそうなんだけど……女さん?」


女「なんだい?」



クラスメイト(♂)「何で頭に猫耳つけてんの?」



女「え?」

――――――――――――


女「アイツ絶対に許さない!次あったらギタギタにしてやる!」ジタバタ


クラスメイト(♂)「つまり友につけられたわけだ。アイツも大概に遊び人だなぁ」


女「最後に会ったの教室なんだよ!?そこからここまで堂々と歩いてきちゃったよ!…うわぁあああ!!」バッタンバッタン


クラスメイト(♂)「まぁまぁ落ち着いて……」


女(こんな恰好絶対に男くんには見せたくなかったのに…うぅ///)


男「………」ギリッ


クラスメイト(♂)「…男は男で何で恨めしそうに俺をにらむの?怖いんだけど…。くっ、俺部活あるから!じゃあな!」


女「………」チラッ


男「………」ボケー


女「///」


男「!」ハッ


女「…と、とにかく!い、行こう!男くん!」


男「………。………」コクリ


女「は、はやく行こう!//」スタスタ


男「………」スタスタ


男(…あれ?話聞いてなかったけど、行くってどこにだ?)







クラスメイト(♀)「………」


友(さてさて……)コソコソ

クラスメイト(♀)「…な…で……ん…お…なが…」


友(聞き取れないな…もうちょい近づくか)コソコソ


クラスメイト(♀)「何であの女がいつもそばにいるの男君」


友(ん?)


クラスメイト(♀)「何で何で何でいつもいつも男君にひっついてるのあの女おかしいよ男君だってきっと嫌がってるよストーカーかよ私の方が」


友(…ん?んー?)


クラスメイト(♀)「男君だって付きまとわれて嫌だよねなのにあの女男君にベタベタベタベタしつこいよおかしいよあんな女いらないよねねぇ男君」



友(うっひょー)


友(んー…どうしようかねぇ…ある程度は泳がせておいた方が面白そうだからそうやってたけど、これは危ないかなー?)


友(危険因子は、排除しないとね)ニタァ

今回はここまでで。また次回

再開します

喫茶店――――――――――


女「男くん、今日はゴメンね…」


男「………」チビチビ


女「それと…ありがとう」


男「………」チビチビ


女「あはは…何だか最近、男くんには謝ったり感謝してばっかりな気がするよ…」


男「………」チビチビ


女「いや、もしかしたらずっと前から助けられてばっかりだったかな…ゴメンね、覚えてないや」


男(そりゃ、俺が告白なんかしなかったら一生眼中にすらなかっただろうな)ズズズ

女「今日はそれでお礼って訳じゃないけど…今日は奢るから、なんでも頼んでいいよ」


男「ん?」


女「…ん?」


――――――――――――


男「………」ゲップ


\パフェ類の山/


女「」


男「あ、ストロベリーパフェもう一個追加で」


店員(♂)「かしこまりー」


女「まだ食べるの!?」

店員(♂)「お待たせ―」


女「はやっ!?」


店員(♂)「失礼しやす」


男「………」


女「…ん?男くん、それ食べないの?」


男「………」スッ


女「え?い、いやいやいいよ。別に欲しいって言ったわけじゃ…」


男「………」


女「………」


男「………」


女「…分かったよ、ありがたく受け取らせてもらうよ」


女「…ん、おいし」ニコッ


男「………」


prrrrrrrrr


女「ん?…ボクじゃないね。男くんの携帯じゃない?」


男「………」チラッ


女「あ、いいよ。ここで待ってるから」


男「………」ペコリ

男「…もしもし?友か?」


友『あー俺だー』


男「どうしたんだよ教室に忘れモンでもしたか?悪いが俺もう学校にはいないぞ」


友『いやちげぇよ、俺も今帰ってる途中だ』


『…………ト…ドコニ……テク…モ…ヨ』


男「…?今お前誰かと一緒にいるのか?…その声は男じゃねぇな」


友『よく気付いたな、ご明察の通りだ』


男「彼女でもできたのか?」


友『ま、そんなとこだな』


『ダ…トハナ…シ……ノヨ』


男「んで、要件は?」


友『いや、正確には用があるのは俺じゃない』


男「ん?どういうことだ?」


『………』


男「ん?もしもし?友ー?おーい」


『もッ!もひもひ!!』

男「!」


『え、えっと男くんですか!?わ、私です!クラスメイト(♀)です!』


男「………」


クラスメイト(♀)『その、今、友君と一緒にいてね!あ、たまたまだよ!偶然そこで会ったの!ホントだよ!』


男「………」


クラスメイト(♀)『えっと、その、それでね…あ!そうだ!!男くんいつもお昼ご飯パンだけでしょ!?だからその明日ね!明日、よかったら私が作っていこうかな…って思ってね!』


男「………」


クラスメイト(♀)『そ、それとね!えっと…え?もう終わり?もうちょっとだけあっ、ちょっと―――』


男「………」


友『さて、何話してたのか知らんがここまでだ。また明日な』


男「ん?おい替わったのか?ちょっと待て…って切れたか」


男(……なんだったんだ)


男「…戻るか」

男(…ちょっと食べ過ぎたかもな……ん?)


女「おいしぃい~♪…………あ」


男「………」


男(…俺が食った分とは別にパフェの食べた痕跡が大量に……今の電話してた間に10個近くのパフェを食べたのか…?)


女「あ…あぁぁぁああ…///」カァァ


男「………」


女「う…うわああぁああ!!!」ダッシュ


男「!?」


男(スゴい勢いでトイレに逃げ込んでいった…)

――――――――――


クラスメイト(♀)「…で、何よ…急に話があるとか言ってきたと思ったら男君に電話するし…本題に入りなさいよ」


友(イライラしてんなぁ…元々滅多に怒るようなヤツじゃなかったはずだが…)


友「いやいや…最近さ、クラスメイトちゃん見てて思うのよ。これでいいのかなぁって」


クラスメイト(♀)「は?だから何の話よ」


友「さっき電話替わった時は聞くなって言うから席外してたから何話してたか知らないけどさ。何の理由もなくそこまでするわけもないだろ?この俺が」


クラスメイト(♀)「いや知らないけど…。つまり何?何か見返りでも求めるの?」


友「違うよ、その逆だ。どうやって処分しようかと考えてたが…気が変わった」


クラスメイト(♀)「だから!何の話をしてるのよ!」


友「―――手伝ってやるよ」モヒァ



――――――――――――


女「………」


女(…トイレから戻ってきたら、席に置手紙が置いてあった)


【先に帰ります。料金は払っておきました】


女「…ボクのバカぁ……!!///」

今回はここまで。また次回

再開します

↑ミス
再開します

夜、女宅――――――――――――


女「…と、いうことがあってさ」


友『何だ、ちゃっかりやることやってんのな』ペシーンペシーン


女「その言い方は語弊があるよ、ボクは単純にお礼がしたくて…」


友『でも結局奢ってもらったんだろ?何やってんだか』ペシーンペシーン


女「ぐ…で、でも男くんも何も帰らなくても…」


友「知るかよ。一緒に居たくなかったんじゃねぇの」ペシーンペシーン


女「そっ、そんなわけ……」

女「………」


友『………』ペシーンペシーン


女「………」


友『…チッ、仕方ねぇな。おい女』ペシーンペシーン


女「……なんだい……」


友『露骨にヘコんでんじゃねぇよ。いいか、明日は休みだろ?』ペシーンペシーン


女「…そうだね。予定はないよ」


友『じゃあ明日午前10時に駅前の噴水のトコに集合な』ペシーンペシーン


女「…別に構わないが、何をするんだい?と、言うかさっきから何をしているんだい?何かを叩くような音が…」


『アッ!ヤメ、ツゥッ!アッ!イタッ!イタィッ!!ツッ!ヤメッ!アッ♡アアアアッ!!♡』


女「」


友『何て?良く聞こえないよ』ペシーン!ペシーン!


女「…い、いや、なんでもないよ…」


友『そか、じゃあ明日の10時な。遅れるなよ』


ピッ


女(友君、一体何を…?何だか口調も普段と少し違った気が…)

翌日、9時30分――――――――――――


女(目が覚めたのが早かったからここにも早かったけど…結局今日は何で呼ばれたんだろうか…ん?)


男「………」スタスタスタ


女「!!」バッ!
 

女(って、何でボクは隠れてるんだ!隠れる必要なんて…。………)



男(友に呼ばれて来たはいいが…要件も言わずに何なんだアイツは)ハァ



女(男くんも噴水前で待ち合わせなのかな…困ったな)


女(と、言うか誰と待ち合わせしてるんだろ…クラスメイト(♂)君とかかな…も、もしかして彼女とか…!?)


女(いやいや!ないない!そんな話は聞いたことがない!流石にそれなら友君あたりが教えてくれるだろう…。…だよね?)

女(…ん?誰かと電話してる…?)



男「…ハ!?イヤ、キ…ナ…オイ!…モ…ト…」



女(遠くて微妙にしか聞こえないな…でも近づいたらバレるかもしれないし…って、もう電話終わった。随分早いなあ…)


男「………」


女(何だか電話も一方的に何かを知らされた感じだったけど…)


男「………」ニヤ...


男「!」ハッ!ブンブン


女(何だか少し笑ったかと思ったらハッとして…何だろう)

prrrrr!


女「うわっ!?で、電話…?友君からか…。もしもし?」


友『うい、おはようさん。少し早いけどもう着いた?』


女「ああ、うん。今さっき到着したところさ。ところで…少しだけ都合の悪いことが…」


友『ん?どったの?』


女「いや、集合場所の噴水のところに男くんがいて…」


友『ああ、男ももう到着してたか、ならちょうどいい』


女「は?」


友『言ってなかったが今日は男を呼んでおいた』


女「…は!?」


友『男にもさっき話を通しておいた。多分隠れてるんだろうが大人しく投降しなさい』


女「はぁああ!?」

ちょい休憩します

再開




友『うるっさ…。耳元で大声出さないでくれよ…こちとら徹夜明けなんだ』


女「いやそうじゃなくて!何でそんなこと――――


友『だって女さん男に嫌われただのどうだのうるさいんだもん。今日一日デートしてきて、きちんと確かめてこい』


女「デッ!?いやそうじゃなくて!ちょっ」ブチッ


女(…電話切れた……どうしよ…)チラッ


男「……!」パッ


女(…あ、目、合っちゃった……)オワタ


女(…じゃなくて!!どどどど、どうしよおおおおお!?)

―――――――――――


男「………」スタスタ


女(…結局あの後成り行きで一緒に歩いてるけど…ど、どうしてこうなった…)


女(と、言うか聞いてないよそんないきなり…服装とか変なトコないよね!?だ、大丈夫だよね…?)


女(って、何でボクがこんなこと気にしなきゃいけないんだ!違うだろ…!)


女(そう、逆だ逆!男くんにそう思わせなきゃいけないんだ…。よし、やるぞ!)


男「………」ピタッ


女「あいたっ」ボスッ


女「どうしたの男くん、急に立ち止まって…」

男「………」ジー


女(何を見て…ペットショップ…?)


女「寄ってく?」


男「……」ブンブン


女「いいよ、遠慮しなくても。それに、ボクも見たかったんだ。行こうよ」


男「………」


ペットショップ店内――――――――――――


女「わぁ~♪」キラキラ


男「………」ジー


女「ほら男くん見なよ!このフェレット!すっごい可愛いよ!」


男「………」コクリ

女「あぁ~癒されるぅ~♪」


男「………」パシャ


女「ん?男くん今写真撮った?」


男「!」


男「…!……!!」アセアセ


女「…あぁ、フェレットの方ね。何かと思ったよ」


男「………」ホッ


女「どんな風に撮れた?ちょっと見せてくれない?」


男「!!」ブンブン


女「えーちょっとくらいいいじゃないか、見せてみなよ」ヒョイヒョイ


男「…!!」ヒョイヒョイ


女「逃げないでくれよ、ほら捕まえた!」ギュッ!


男「!」


女「さぁ携帯を渡すんだ…!」グググ


男「………!!」ググググ

女「く…!!!そんなに見せたくないなら、余計に見たくなっちゃうね…!!!」グググググ


男「………!!!」ググググググ


女「このぉ…!ってうあっ!?」ツルッ


男「!!?」


ガシャンッ!バタンッ!


女「いったた…床が滑って転ぶとは…男くん、大丈b――――


男「………」←女が腹の上に乗っかった状態で倒れこんできたため顏が数センチの距離


女「………」


女「…う、うあ……///」


女「うわあああああああああああ!!!!////」カオマッカ

今回はここまで。また次回

再開します

昼、カフェ――――――――――――


女「………///」


男「………」ズズズ


女「………」


男「………」ガタッ


女「!…ど、どこに行くんだい?」


男「………」ユビサシ


女(あ、あぁなんだトイレか…)


女(………友め…アイツがデートとか変なこと言わなきゃ…)


女(…デート……///)

チャラ男「お、こんなところでこんな可愛い女性に出会えるとは、散策してみるモンだな」


DQN「ねぇちゃん、ちょいとお茶しない?ってかここもうサ店だったわwwwwww」


不良「ちげぇねぇwwww相席してもいい?」


OL「え…あの…」



女(…って、違う!違う違う!今日はそういうのじゃなくて!)



チャラ男「いいじゃん一人なんだしさー?」


OL「いや…か、会社に戻らなきゃ…」


DQN「いいじゃん硬っ苦しいなぁ~、ちょっとだけ!ちょっとだけだから!」



女(…でも、やっぱり男くんは迷惑だよね…多分あっちも騙されてきたんだろうし…)



OL「いや、その、お昼休みももう終わっちゃうし…」


不良「じゃあ会社終わった後でもいいからさ!携帯の番号教えてよ!」



女「はは……人一人にここまで振り回されるなんて、バッカだなぁ…」



不良「――――……あ?」

女「考えれば考えるほど…何でこんなことになるのか訳が分からないよ…」


DQN「おい、そこの嬢ちゃん、今なんつった」


女(そもそも何でこんなことになったんだっけ…って、こんなこと考えるのも何度目だろうな…)


チャラ男「おい、シカトかよ!聞いてんのか!?」


女「………何だか惨めだなぁ…」


不良「ンだっとゴラ!おい立てやチビが!」


女(…あぁ、こういう考えがダメなのかな…友くんも今日で気持ちを確かめてこいって言ってたし…)


女「(そんなのまるでボクが)自意識過剰のナルシストみたいじゃないか…」


DQN「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ア"ア"ア"ア"ア"!!?」

不良「おいフザけんなよチビ助」グイッ


女「え?君たち誰…っ、痛っ、何するんだよ!」


DQN「口答えしてんじゃねぇぞオイ、自分から喧嘩売っておいて何言ってんだ」


女「いや、ボクは何もしてなっ…」


チャラ男「オイ、もうコイツでいいんじゃね?アニキのトコ連れて行こうぜ」


不良「アニキがロリコンってのは聞いたことねぇが…まぁいい、おら来い」グイッ


女「痛いって!なんだよ一体!いたたたた!!」


不良「るっせぇな、いいから黙ってついて」ガシッ


男「………」ギロッ


不良「何だよテメェは。いきなりシャシャり出てきてんじゃ」


男「ピーピーうるっせェんだわ」


DQN「あ?」

男「お?やんのかコラ」


女(え?男くん…?何か口調が全然ちが…)


不良「何だ威勢がいいなオイ。3対1だぞ分かってんのか?」


男「テメェこそ分かってんだろうな?街中の飲食店だぞ?喧嘩なんぞやったらすぐ警察来るに決まってんだろうがボケが」


DQN「あ?何言ってんだテメェ、じゃあ路地裏でもなんでもいいからついてこいや」


男「行くわけねェだろうがクズ共が。ザケんなカス」


チャラ男「何のためにそこまでやっちゃってるわけ?そこの小っこいのが彼女とでも言うのか?ナイト気取りかよ」


男「じゃあテメェらはさながら山賊か?いや、山猿の間違いか」


不良「ンだっとクソがぁ!?」


男「やんのかかかってこいよこのクソ野郎が!あ!?」


DQN「もっかいだけ言っといてやるよ、彼女でもねぇ女庇って死にたくねぇだろ?」


男「るッせェな!俺の女は渡さねェッつッてんだろうが!!」


女(!!)




不良「分かった分かった。…お前殺すわ」


ビーッ!


不Dチ「!!」


店長「そこまでだ、今警察を呼んだ。おとなしく出ていけ」


DQN「あ!?テメェクソジジィ今なんつった!?」


不良「おいDQN、やめろ。…チッ、行くぞ」スタスタ


チャラ男「お、おい不良待てよ」




男「………」


女「………い、行った…?」


店長「災難だったね、ま、そこの嬢ちゃんが饒舌に挑発なんてしなきゃもう少し穏便に収まったとも思うけれど」


女「い、いやボクは何も…」


男「………」ガシッ


女「ひゃっ!?お、男くん…急に手何か掴んで、どうし―――」


男「………!」ギロッ


女「ひっ…!?」


男「…何であんな危険な真似を」


女「いや、だから何がなんだか…」


男「………」パッ


女(は、放してくれた…なんだか怖かったな、今の男くん。スゴい睨んでくるし…)


男「…店長さん、騒がしくしてすみませんでした」


店長「ん?ああ、気にしないでくれ。私が直接やる手間が省けた。…しかし、さっきの口調とは意外に礼儀もなってるじゃないか」


男「さっきのは友…友人の真似をしただけで…」


店長「まぁなんだっていい。礼だ、さっき飲んでた分のコーヒーはタダにしてやるよ」


男「いえ、それは悪いです。騒いだのは自分ですし…」


店長「騒いだのはさっきの彼らだけだ。…それに、君は彼女を守るためだったんだろ?いや、「俺の女」だっけか?」ニヤニヤ


女「!!///」


男「………」


店長「ま、そういうことだ。あ、サービスするのはコーヒーだけだからな、他はちゃんと金払えよ」


男「………」ペコリ


女「そ、その男くん…///。えっと、お、おおお俺の女って――――


OL「あのっ!ありがとうございました!!」






――――――――――――


女「………」ブッスー


男「………?」オロオロ


女(あの後結局OLさんが奢ってくれると言ってくれたのでありがたくお昼ご飯をご馳走になった)


女(…それはいいんだけど…男くん…ずっとOLさんの話聞いてばっかりで…)ブスー


男「………」オロオロ


女(よし…もう怒った!)


女「男くん!」


男「!」ビクッ


女「そっ、その!!えっと!あの…こ、これ……」つ携帯


男「…?」


女「う……だ、だから…れ、連絡先……///」


男「………?」


女「あぁもう察しが悪いなぁ!だから連絡先交換しようって言ってるんだよ!///」

夜、女宅――――――――――


携帯『連絡先→男』


女(『今日はいろいろありがとうございました、楽しかったです』送信っと…)


女(…どこも変じゃないよね?だ、大丈夫だよね!?)


女(………)


女「……えへへ///」ギュッ

今回はここまでで。また次回
…と、言いたいのですが次の更新は一週間ほど後になります。済みません。

今夜から更新再開します
私用で一週間も空けてしまって申し訳ない
まぁ私用だからしようがない。なんつって


これからしばらくは携帯からの更新になります
始めます

一週間空いたのでここまでのあらすじ

火曜日:男が告白、女にフられる
水曜日:女に対してほとんど喋らなくなる(元々女以外の女子とは喋らない)
木曜日:女の「男を惚れ直させる作戦」開始。
金曜日:女友キレる。友が協力者に
土曜日:女と男が友に騙されデート←いまここ

翌日、友宅――――――――――


友「お前が俺の家に来るのも久々だな。一週間ぶりくらいか?」


男「そんくらいだな、久々って程でもないがまぁそれまではほぼ毎日来てたし」


友「んで、どうしたんだ連絡も寄越さずに急に押し掛けやがって、フられた傷は癒えたか?」


男「そのことで聞きたいことがあってな」


友「ん?何だよ、女さんはすっぱり諦めんじゃなかったのか?」


男「その逆だ」


友「あ?」


男「何か知らんが女さんがやたらとこっちに話しかけてくるようになってな、前までは俺から話しかけないと目にも留めなかったのに、だ」

友「気のせいじゃねぇの?前からちょくちょく話しかけてきてたの俺は何度も見たぞ」


男「だからって俺から話しかけることはなくなったのに会話の量が変わってないってのは変じゃね?」


友「アレじゃねぇの?告白されてその場は断ったけどだんだん気になってきたとか」


男「それはねぇよ」


友「何で言い切れるんだよ。ってかじゃあお前はどうなんだよ、まだ女のことは好きなのか?」


男「諦めるって言ったろ」


友「諦めるとかじゃなくてさ、お前の気持ちの話だよ」


男「…俺の…気持ち?」


友「そう、お前自身の気持ちだ。フられた今でも女のことが好きなのか?」

男「俺は……


ガタガタッ


男「?」


友「!」


男「今、変な音しなかったか?」


友「そうか?別に何も聞こえなかったが」


男「……まあいいか。そんで話の続きだ」


友「………」


男「…ってか、いつもなら毎日話しかけてくるお前が、水曜あたりから俺と距離とって何かやってたろ」


友「…今週は部活が忙しくてな」


男「将棋研究会がか?」


友「最近ライディングショーギの練習しててな」

男「………」


友「………」


男「…まぁいいか、何かどうでもよくなっちまった」


友「そうかい、やっぱ物事は諦めが大事だな」


男「それよかゲームやろうぜ、ボ○バーマン持ってきたんだった」


友「お、いいね。今んとこ俺の200勝199敗だっけか」


男「俺が200勝だ」


友「どっちでもいいや、とっととやろうぜ」


男「せやな」



テンメェふざけンなよ!?そこでこっちに投げるとか馬鹿かよ!?


あ!?知るかよ雑魚が!すッこんでろ負け犬が!


オラもう一戦だクソが!ブッ殺してやるよ!


かかッてこいよクソ雑魚が!テメェじゃ俺の相手にもなんねェから!

・・・・・・
・・・・
・・


男「んじゃまた明日なー」ノシ


友「おー、勝負ならまたいつでも受けてやんよ」ノシ




友「…ふぅ、アイツと遊ぶのもこれで最後かもな」


ガタガタッ


友「…ん、ああ忘れてた。出てきていいぞ」


ガタガタッガラッ




女友「やっと出られた…もう、押し入れに閉じ込めるなんて酷いじゃない!」




友「まぁそう言うな、汗かいて肌に張り付いた服がいい感じだぞ」


女友「え、そ、そう…?もう、変態//」テレテレ


友「いいじゃねぇか、お前こういうの好きだろ」


女友「だからそういう問題じゃなくて…


友「うるさい、黙れ」グイッ チュッ


女友「むぐっ…!んん!ん…??」


友「………」ナデナデ


女友「ん~…///…ぷはっ…もっと、もっとぉ…??」


友「あー後でな、考え事するからちょっと静かにしててくれ」


女友「♪」スリスリ


友(もう男は何か勘付いてるっぽいかったな…決行は…)


友「…明後日あたり…か」


女友「何が?」


友「お前には関係ない…よ、っと」バシィン


女友「痛あっ!??…もっと、もっとお尻叩いてぇ??」


友「……はぁ」

友「いいじゃねぇか、お前こういうの好きだろ」


女友「だからそういう問題じゃなくて…


友「うるさい、黙れ」グイッ チュッ


女友「むぐっ…!んん!ん…❤」


友「………」ナデナデ


女友「ん~…///…ぷはっ…もっと、もっとぉ…❤」


友「あー後でな、考え事するからちょっと静かにしててくれ」


女友「♪」スリスリ


友(もう男は何か勘付いてるっぽいかったな…決行は…)


友「…明後日あたり…か」


女友「何が?」


友「お前には関係ない…よ、っと」バシィン


女友「痛あっ!❤…もっと、もっとお尻叩いてぇ❤」


友「……はぁ」

今回はここまで。また次回

ほんの少しだけど再開

翌日朝HR、教室―――――――――――


先生「…うい、連絡事項は以上。あ、それから男と女はこの後職員室来てくれ」


>>224ミス


翌日朝HR、教室―――――――――――


先生「…うい、連絡事項は以上。あ、それから男と女はこの後職員室来てくれ」


よく分からないけどダメですねこれは…
やっぱ後でやりますすみません
何でもはやりません

再開します




翌日朝HR、教室―――――――――――


先生「…うい、連絡事項は以上。あ、それから男と女はこの後職員室来てくれ」


男&女「?」


女(週明けそうそう何だろう…?)


男「……?」


友(………)ニヤニヤ


職員室―――――――――――


先生「お、来たか」


女「どうしたんですか?委員会でもありましたっけ?」


先生「いや、そういうのじゃない。土曜日、お前ら2人が学校をサボって街で遊んでるのが目撃されたらしくてな」


男「…はい?」


女「へ?」


先生「遊びたい盛りなのも分かるけど流石に学校をサボるとなると話は別―――


女「ちょ、ちょちょ待ってください!」


先生「そりゃ校長のクソつまらん話よりデートの方が楽しいだろうがPTAがうるさいから注意せにゃならん俺の立場も――――


女「デッ!?デ、デートじゃないです!っていうか、土曜日って何の話ですか!?」

先生「あれ?もしかして知らなかった?いや確かにちゃんと連絡はしてなかったけど…」ブツブツ


女「あの…話が見えないんですが…」


先生「ああ、スマンスマン。土曜日にウチの学校の50年式典だか何だかがあったのは知ってたか?」


男「いえ、初耳ですが」


先生「あーまじかー…金曜の放課後にそれがあるの思い出してな、急いでまだ学校に残ってたヤツに伝えたんだがお前らは先に帰ってたみたいだな」


女「はぁ」


先生「んー…じゃあ無罪でいいや、知らなかったんならしゃあねぇわな」


男「いいんですか?」


先生「まぁ俺の不手際だしな、ホレ、授業始まるから教室戻っていいぞ。済まなかったな」


女「…まぁ、そういうことなら…。失礼します」


男「………」ペコ

先生「行ったか」


先生「…んー、どう誤魔化そうかなぁ。教頭怖いんだよなぁ」


先生「…ん?ってか確か俺あの二人には伝えるように誰かに頼んだような…」


先生「……んー、誰に頼んだっけなぁ…」


先生「…………」


先生「……あ!思い出した」


先生「確か俺が頼んだのは――――


教頭「話は聞かせてもらったぞ」


先生「うげ」




男(友の野郎…土曜にいきなり呼ばれたと思ったらハメられて、しかもその上実は学校があっただと…)


男(最近のアイツはどこかおかしい…まさかまた昔みたいに…)


男「………」


女「あ、あはは、まいったね、実は土曜日に学校があったなんて…」


女(でも、学校を二人で抜け出して町へ…か。……ふふ)


女「……♪」


男(…女さんは相変わらず何も考えてなさそうだ……)


男「………」ハァ


女「~♪」

男(………ん?ってことは………)


――――クラスメイト(♀)『えっと、その、それでね…あ!そうだ!!男くんいつもお昼ご飯パンだけでしょ!?だからその明日ね!明日、よかったら私が作っていこうかな…って思ってね!』 ――――


男(…あー……そういうことか…てっきり次の日休みなのを忘れてたのかと思ってたな…結果的に間違ってたのはこっちだったわけだけど…)


男「…昼飯持ってきてない……」


女「…!」



休み時間、教室――――――――――――


女「それでね!男くん今日はお昼ご飯持ってきてないんだって!これはチャンスだよ!」


友「へぇ…んで、昼飯誘ってきたのか?」


女「いや、言わなかったけど。先にこれはチャンスだって報告した方がいいと思って」


友「お前バカだろ」


ちょっとしかやれてないけど今回はここまで

もうすぐ終わります(予定)

明日たくさんやれたらいいなぁ

再開します

休み時間2――――――――――――


友「まぁいい、とりあえず男と話してこい。大事なのは日頃の行いだ」


女「ボクの素行が悪いみたいな言い方だな」


友「その通りだサボり魔」


女「あっ!そうだ友お前土曜日にボクの事騙しただろ!」


友「うるせぇとっとと行け」ゲシッ


女「いたぁっ!うぅ…なんだよ蹴るまでもないだろ…」


友「あ、ちょっと待て」


女「今度はなんだよ!」


友「お前、男と会話できてると思ってるか?」


女「え、何だよその質問…そりゃ男くんはなかなかしゃべらないけど、話はよく聞いてくれてるし―――


友「そうじゃねぇよ、お前がちゃんと話せてるかってことだ」


女「?」

友「ここにお前と男の会話を記録したボイスレコーダーがある」スッ


女「いつの間にそんなものを…」


友「細かいことは気にするな。とりあえず聞いてみろ」



『あ、お、男くん偶然だね。良かったらいっ、一緒にそのっ、かぇっ、帰らないかと思ってね』


『その……あ、ボ、ボクも結構お菓子とか好き、でさ、で、でも体質なのかあんまりたくさんは食べられないんだよ』


『イイイイイイイイイッツミーmmmmmmmmマーリオー』



女「待って最後のは何」


友「これで分かるようにお前、男と話すときだけドモり過ぎなんだわ」


女「いや最後のは何」







友「と、言うわけで発声練習だ。はいリピートアフターミー」


女「いや、それならボクが少し気を付ければいいだけでそこまでする必要はないんじゃ……」


ボイスレコーダー『俺…滑舌が良くてハキハキしゃべる子が好きなんだ(男ボイス)』


女「それで発声練習っていうのは?」テノヒラクルー


友(やだ…私の声真似、上手過ぎ…)


友「まぁあれだ、普段よく使う言葉とかだけ練習するだけでも大分違うだろ」


女「なるほど、確かに一理あるね」


友「おうやっと納得したか。そんじゃリピアフ、『おはよう』」


女「おはよう」


友「はいストップ、もっと感情込めて笑顔で、静かな森の中、優しい木漏れ日に包まれ目覚めた朝のように」


女「細かいし表現が面倒くさいよ」

友「いいからやってみろ、練習の練習じゃ為にならんぞホレ『おはよう』」キーンコーンカーンコーン


女「まったく……。…『おはよう』」ニッコリ


友「激写」パシャー


女「あっ!ちょ何やってるんだよ!」


友「男に送っとこ」


先生「ちくわ大明神」


女「そっ、それだけは!ちょっとぉ!」ブンブン


友「やめてほしけりゃ奪ってみな」


この後めちゃくちゃ廊下に立たされた

昼休み、教室――――――――――――


男(財布も忘れたから購買で飯買うことすらできない……)


女「お、男くん…」


女(自然に…自然に…)


男「?」


女「男くん、確か今日お昼ご飯持ってきてないって言ってた…よね?」


男「………」コク


女「それでボク、今日はお腹空いてないからさ…これ、あげる、よ……」スッ




友『んで、男は今日昼飯持ってきてないんだよな?』


女『うん、確かにそう言ったよ。独り言が聞こえただけだけど』


友『趣味悪ぃなオイ』


女『たまたまその時近くにいたんだよ!』


友『じゃあチャンスじゃねぇか。お前のその昼飯やってこい』


女『えっ…じゃあボクのお昼ご飯は?』


友『あとで購買ででも買えよ、このチャンス逃す気か?』


女『…分かったよ。仕方なくだからな!』


友『顏ニヤけてんぞ』

男「………」フルフル


女「いいから、男くんもお腹減ってるでしょ?」


男「………」フルフル


女「………」ズイッ


男「………」ペコリ


女「うん」ニッコリ


男「………」イタダキマス




女「どう?その…美味しい?」


男「………」コクリ


女「良かったぁ~。実はそれ、今朝は親がいなかったからボクが作ったんだよ」


男「!」ガツガツガツ


女「うわっ、どうしたのそんな急いで食べなくても減ったりしないよ!?」


男「!」ハッ


女「…あはは」



グゥ~



女「」


男「………」


女「……ぅぁ」カオマッカ


男「………」


女「いや、今のは違、そのほら、ちょっとあのほら…」アセアセ


男「………」ヒョイ スッ


女「」


女(男くんがお弁当のおかずを摘まんでこちらに差し出してきている!?これってあのそのアーンとかそのあのあのあのあの)プシュー


女「……あ、あーん…///」パクッ


男「………」ヒョイ スッ


女「えっ…ま、まだ…?」


男「………」


女「ぅ……あーん///」パク


ヒョイパクヒョイパクヒョイパク


友(何をどうやって餌付けされてんだアイツ…?)

休み時間2――――――――――――


友「馬鹿かお前は」


女「返す言葉も……」


友「お前は確か、男に弁当をあげに行ったんだったよな?」


女「うん…」


友「じゃあどうして、お前はあの後残ってた弁当すべてを平らげたんだ?」


女「男くんが差し出してくるから…」


友「あ!?聞こえんなァ!そもそも「ぁ、あーん…」じゃねェんだわ!恋する乙女かオイ!」


女「こ、恋…男くんに…///」


友「…はァ、もういい次だ次」


女「…まだやるの?」

友「当然だ、そもそもさっきの発声練習もほとんどやれてねぇだろうが」キーンコーンカーンコーン


女「それは…」


友「文句言うのは後にしな、おらリピアフ『こんにちは』」


女「『こんにちは』」


友「『いい天気だね』」


女「『いい天気だね』」


友「『キミのことが好きなんだ』」カチッ


女「『キミのことが』…って、何言わせようとしてるんだよ!」


友「録音しますた」ボイスレコーダー


女「あ、ちょ何やってるんだよ!」


友「男に聞かせよ」


先生「『能天気ですね』」


女「あ、ちょっとそれはやめてってば!」


友「やめてほしけりゃ捕まえてみな」ダッシュ!


女「待てってそれ渡せ!」ダッシュ!!


先生「授業始まってんぞオラァ!」ダッシュ!!!

今回はここまで。また次回

再開します

放課後――――――――――

友「男に告白しろ」


女「」ブハッ


友「明日な」


女「は、はぁ!?何でそんな…ってかいきなりすぎる!何だよここに来て面倒になったとでも言うのか!?」


友「まぁそれもあるがな。正直見てられんのだよ」


女「な、何がだよ…」


友「客観的な意見言わせてもらうがな、お前らもう完全に相思相愛ラブラブカップル状態なんだわ」


女「そ、そんな訳ないだろ!」


友「本当にそう思うか?一度よく考えてみろ」


女「べ、別にボクは男くんのことなんか何とも思って…」


友「………」


女「お、男くんのことなんか……あぅ//」


友「………」ゴスッ


女「痛っ!?何で殴るんだよ!」


友「いや何故か勝手に手が。その恋する乙女オーラにクソイライラしただけで」


女「『何故か』ってハッキリ理由言ってるじゃないか…」


友「まぁお前はどうせ理由説明しないと行動しないだろうから一度だけ言うぞ」


女「ボクが男くんに告白する…理由?そんなのただの君の気紛れじゃないのか?」


友「いいから聞け」

友「前に公園で話したことは覚えてるか?」


女「えぇと…あ、告白の練習とか言ってボクを騙したアレ!」


友「騙してねぇよ、たまたま男が通りがかっただけだ別にいいだろ」


女「良くないよ!ボクは君のせいで男くんにこっ、告白…しちゃったんだぞ!//」


友「知るかよそんなん、どうせ明日また告白するしいいだろ。こっちから告白する理由はそん時説明した通りだ」


女「…確か、『好きって言われたら意識しちゃって向こうからこっちに勝手に好意を寄せて来る』だっけ?」


友「そうだ、お前がまんまとかかった策だよ」


女「く…言い返せない…」


友「お、男が好きだとついに認めたか」


女「ち…違っ…いや、違わないけど…その…」

女「男くんは…その、優しいし…」


友「………」


女「凄く、気がきくし…その、無口だけど、こっちの話を良く聞いてくれるし…」


友「…………」


女「そ、それにいざと言う時は凄く男らしくてね!土曜日なんかチンピラ三人に絡まれたんだけど…


友「……………」






友「…………」イラッ


女「痛っ~!!だから!何で殴るんだよ!」


友「うるせェよ!もう納得したろホレ男が帰るぞとっとと行け!一緒に帰れ馬鹿!」


女「っ…もおおお!もし駄目だったら許さないからな!」タタッ


友「チッ…行ったか」


友(あァウゼェウゼェウゼェ!恋してる人間ってどうしてこうも馬鹿になれンのかねェ!あんのキラッキラした目が大ッ嫌いだッての!)


友(素直に人の言うことに従いやがって…ちっとは疑おうとは思わないのかねェ…)


友「…………」イライラ


友(イライラして仕方ねェ…お?あれは…)

クラスメイト(♀)「………」スタスタ


友「…やぁ♪クラスメイト(♀)さん!」


クラスメイト(♀)「!」ビクッ


友「あらら…驚かせちゃったか、ごめんね」


クラスメイト(♀)「な、何…かな?」


友「やだなぁ、そんなに畏まらないでよ」ズイッ


クラスメイト(♀)「か、顔近いよ…友さ、いや、友君…」


友「そんなビクビクしないでってば。それに…」




友「友『様』だろ?またオシオキされたいのか?」ボソッ


クラスメイト(♀)「っ」ゾクゾクッ




友「…それでさ、クラスメイト(♀)さん、もし良かったら俺の家でお茶しない?」


クラスメイト(♀)「え、あ、いやこの後委員会が…」


友「いいから来いよ」グイッ


クラスメイト(♀)「ぁっ…」


友「…また金曜日の時みたいに足腰立てなくなるまでやってやるよ、クラスメイト(♀)チャン?」ボソッ


クラスメイト(♀)「…っ?」ゾクゾクッ






友「…それでさ、クラスメイト(♀)さん、もし良かったら俺の家でお茶しない?」


クラスメイト(♀)「え、あ、いやこの後委員会が…」


友「いいから来いよ」グイッ


クラスメイト(♀)「ぁっ…」


友「…また金曜日の時みたいに足腰立てなくなるまでやってやるよ、クラスメイト(♀)チャン?」ボソッ


クラスメイト(♀)「…っ❤」ゾクゾクッ

今回はここまで。土日で終わらせたいです

女が随分と不評と言うか…難しいですね

少しだけ再開します



放課後2――――――――――


女「――っ男くん!」


男「……」


女「良かった、まだ帰ってなかったんだね。」


男「…?」


女「あ、えっと、また一緒に帰っていいかな?」


男「………」コクリ


女「ありがとう、行こっか」


~~~


女「それで山中さんがね…あ、そうだ男くん、ちょっとコンビニ寄っていいかい?」


男「…?」コクリ


女「ありがとう、それじゃちょっと待ってて!」

~~~


女「…っと、ゴメンね、待たせて」


男「………」フルフル


女「それでね…はい、これ!」


男「!」


女「ハーゲンダッツのストロベリー。男くん、好きだったよね?」


男「………」つサイフ


女「あ、お金はいいよ。男くんにはお礼したいことがたくさんあるし。これだけじゃ足りないけど…」


男「………」


女「いつも迷惑かけてごめんね…だから、せめてものお礼とお詫びの印ってことで…受け取ってくれない、かな…?」


男「………」


女「………」


男「……ありがとう」


女「! …ふふ、こちらこそ」ニコッ


男「………」


女「ほら、二つ買ってきたから向こうの公園で一緒に食べようよ、ね!」


男「…………」コクリ

女「それでね、山中さんが―――」


(男くん、やっぱりボクは…)


女「周りの皆も驚いててさ―――」


(好きだと言われたから、何て理由はズルいかもしれないけれど…)


女「でもやっぱり空は飛べなくて―――」


(例えそうだとしても、ボクは…)


女「―――好きだよ」


男「?」


女「え、あ、違っ、ゴメン何でもないよ何でも!//」


(―――駄目、かな?)

とりあえずここまで。また後ほど

再開します


翌日朝、学校――――――――――――


女「男くん、お…おはよう」


男「………」ペコリ


女「昨日は付き合わせちゃってゴメンね」


男「………」フルフル


女「あ、そうだ一昨日あたりにいいカフェ見つけたんだ、その、こ、今度一緒に…どうかな…なんて」


男「………」


女「…あ、あはは、流石に嫌だよね、ゴメン忘れて…」ショボン


男「……いや、いいよ。行こう」


女「! 本当!?じゃあ今日の放課後にでもいいかな?」


男「………」コクリ


女(…やったぁ!)

女「それじゃ、また後でね」


男「………」ノシ





女「…ふふ」


友「何朝っぱらからニヤニヤしてんだ」


女「うわっ!出たな!」


友「うるっせぇよ…頭に響くから静かにしろ…」


女「ん?風邪でも引いたのか?」


友「ただの寝不足だよ…ペット共がうるさくてな」


女「へえ、ペット飼ってるんだ」


友「キャンキャンうるせぇのを二匹な…」

友「んで、覚悟は決めたんだろうな」


女「…な、何のだい?」


友「しらばっくれんじゃねぇよ。今日決着付けるんだろうが」


女「そ、それはお前が一方的に」


友「黙れ」


女「はい」


友「まぁ強制的にとは言わないがな」


女「え?」

友「あ?」


女「いや、強制じゃないって…」


友「そりゃそうだろ。無理矢理告白させるなんざ小学生じゃあるまいし」


女「…友にも常識というか、良識があったんだな…!」


友「まぁ告白しなかった場合もっと酷いことになるだけだしな」


女「えっ」

女(告白……)チラッ



クラスメイト(♂)「そんで山中がさぁ!」


男「マジかよ、イボンコペッタンコ!」





女「………」///


女(友の奴め…!)チラッ




友「…イアク…バア…ホウカゴ…」


女友「…カッタ…デモ……」




女(女友…あれから仲直り出来てないな…はぁ…)


女(何だかこの一週間でいろいろなことが一気にあったから疲れたな…)


女(少し寝よう…)

昼休み――――――――――――


女「………はっ!?寝てた!…って、お昼!?」


女(まさか午前中ずっと寝てた…!?)



女「…あ!そうだ男くん!」バッ!


男「…………?」


女「…っうわぁ!?」ガシャーン!


男「!?」


女「いったたた…驚いて椅子から転げ落ちるとか…我ながら情けない…」


男「………」オロオロ


女「あぁ大丈夫大丈夫…だけど、何で、ボクの席の目の前に?」


男「! っ…!……っ、…!」


男「…っ!」テレーン


女「…お弁当?今日はパンじゃないんだね」


男「………」


女「……一緒に、食べる?」


男「!」コクリ


女(何だか…意外と分かりやすいかも)


~~~


女「…それで、今朝のカフェなんだけど、かなり分かりにくい場所にあるんだけどとっても落ち着いた雰囲気でね」


男「………」モグモグ


女「そこのお爺さんが何故か京言葉の訛りでさ、何でもそのお爺さんのお嫁さんの京言葉がうつっちゃったんだって」


男「………」スッ


女「…お、男くん…その差し出されたウインナーは…?」


男「………」ズイッ


女「…い、いやいいよ、こ、ここ教室だよ?」


男「………」ズズイッ

女「う、うぅ…ぅあ、あー…ん//」パクッ


男「………」スッ


女「や、やっぱりまだ続くの…ぅ、あー…」


男「………」ヒョイスカッ


女「んっ!?」ガチンッ


男「………」スッ


女「…………」


男「………」ズイッ


女「……あー…」


男「………」ヒョイスカッ


女「んッ!……もぉお!!」

女(うぅ…顔は無表情だけど、これは笑ってる。絶対笑ってる!)


女(かくなる上は…!)


女「…ほら、ぁ、あーん…!」スッ


男「!?」


女「…ほら…!」ズイッ


男「………」オロオロ


女「ほらぁ!」ズズイッ


男「……っ」パクッ


女「………」


男「………」


女「………//」


男「………っ」メソラシ

女「………」


男「………」


女(…き、気まずい…)


女(気まずいというか…何か…むず痒い…)


女(…ボクは何してるんだよ…た、食べさせ合いっこなんて…//)


―――『今日決着付けるんだろうが』


女(…!)


女(いや、でも…そんな…いやでも…)




女(今、言う…べき、なのかな…?)




土日で終わらせたい(終わるとは言ってない)
まぁクライマックスあたりではあるので近々…
また次回

再開します

女「えっとね…男くん、ちょっと嫌な話題だけど、いいかな?」

男「?」モグモグ

女「その…先週、ほら…男くんがボクに…。それで…ほら、ボクが…さ」

男「………」

女「だけど。…今、こうして一緒にご飯を食べてる。それだけじゃない。この一週間、正直…ボクは今までよりずっとキミを見ている」

男「………」

女「それについて…キミはどう思っているのか、聞きたいんだ」

男「………」

男(女さんが言っている「見る」ってのは単純に視界にとらえる、なんて意味じゃ…ないんだろう)


男(…何だかんだでこの一週間は楽しかった。楽し過ぎて裏があるんじゃないかと疑ってしまうほど)


男(まぁ、その『裏』ってのもおおかた察しはついてきたが…)


男(なんにせよ…潮時、か)




女「男くん…答えて、くれるかな」


男「………」


女「男くん…」


男「………」


女「…やっぱり、だんまりなんだね」


男「………」


女「ねぇ、ボクね、やっぱりキミの考えが分からないや」


男「………」


女「ボクが困っていたら助けてくれる。ちゃんと眼を見て、ボクの話に耳を傾けてくれる。男くんが優しいのは伝わるけど、それでもボクは…少し怖くなる」


男「………」


女「男くん…ボクは…キミの事が…!」


放課後、教室―――――――――


女(…結局、言えないまま放課後になっちゃった…)


女(昼休みに言おうとして勇気が足りずに言い切れなかった時以降、何故か男くんと話すことも出来なかったな…)


女(…いや、今日は言えなかったけど、学校はまだしばらく続くし――


友「まだチャンスはある。…なんて思ってねェよなぁ?」ヌラリ


女「ひっ!?」

友「言ッたよなァ…俺、確かに言ッたよなァ…?」


女「い、いやほら、確かに今日は駄目だったけど無理して今日に終わらせる必要も―――


友「俺さァ…せっかちって言うの?待つの嫌いなんだよね…」


女「ど、どうしたんだよ友…何かいつも以上に変だよ…」


友「………おい」ユビパッチン


女友「………」


クラスメイト(♀)「………」


女「!?」

放課後、教室――――――――――――

女(あぁ…結局言えなかった…)


女(昼休みに言おうとして勇気が足りずに言い切れなかった時以降、何故か男くんと話すことも出来なかった…)


女(…でも!学校はまだ休みに入るまで結構あるし―――



友「まだチャンスはある、なんて思ってんなよ」


女「ひっ!?」


友「結局、無理だったみたいだなァ?」


女「い、いやほら、別に無理して今日に終わらせる理由も…


友「……おい」


女友「………」スッ


クラスメイト(♀)「………」スッ


女「!?」


友「…連れて行け」


女「何で2人が…ちょ、ちょっと待ってよ、連れて行けって何?一体何が…」


女友「…ごめんね、女」


女「ひっ…や、やめ―――

放課後、帰路――――――――――――


男「………」スタスタ


ピロリーン


男「! …メール?…友からか」


男「内容は…写真一枚だけ?何だこりゃ…!?」


男(薄暗い…体育倉庫か?そこで笑顔でピースしてる友と…縛られた、女さん…!?)


男「…女さん!!」ダッ!

今回はここまで。次回、最終回(予定)

再開します

友「さて…と」


女「むぐーっ!んーっ!!」


友「うっせェな…おいガムテープ剥がせ」


女友「……」ベリィッ!


女「いったぁぁああ!?痛い痛い一気に持っていったぁ!?」


友「うるっせェっつってんだろ…おいガムテープで口ふさいどけ」


クラスメイト(♀)「……」ペタッ


女「おい友!これは一体どういうむぐっ!」


友「いいから聞け…取り敢えず今男を呼んだからもうじき


女「むぐーっ!んーっ!んんーっ!!」


友「黙れガムテープ剥がすぞ」


女「………」ピタッ


友「…んで、だ。俺は常識人だからなァ。取り敢えずテメェがこの状況が飲めねぇアホなのは分かるが、今は黙ってろ」


女「………」チラッ


友「あ?あァ…その二人か…」


女友「………」


クラスメイト(♀)「………」


友「その二人はまァ…気にすんな」


女「!?」


友「まぁそうだな…女友、今喧嘩してギスギスしてんだろ?」


女「………」


女友「………」





友「面白ェこと教えてやるよ…それさァ…………俺の命令なんだわ」




女「…!?」


女友「………」


友「いやァでもよこの女、俺は『二度と友情修復なんざ考えねぇ位に派手にやり合え』って命令したのによォ…てェんで甘っちょろいんだわ」


女「………」


友「『どうしてそんな事を』ってツラだなァオイ?あーあーつまんねェこと聞くなよォ…そんなの決まってんだろォ?楽しいからだよォ!!サイッコウだろ!?オイ!」


女友「………」


友「昨日まで友達だと思ってた奴が朝一でいきなりアレだぜェ!?アリャ傑作だったなァアヒャヒャヒャッアハッハァ!」


女「……!」ギリッ

友「…っと、こんな下らねェ話してる暇はなかったなァ…リアクションがねぇのもつまらねぇ、ガムテープ剥がせ」


女友「………」ペリ…ペリ…


女「…ん…ぷはっ…あ、ありがと…女友…」


女友「………」


女「ねぇ…女友…」


女友「………」フイッ


女「ねぇ!ねぇってば!今の話、本当なの!?」


女友「………私は


友「わっるいんだけどさァ!今は時間ねェから後にしてくんねェ!?はァい今から大事な話しまァす!」


女「…っ、友っ!」


友「今こちらに向かっている男くんの過去についてでェす!」


女「っ!?」


女「……っそ、そんなことより今は聞きたいことが山程あるんだ、答えろよ!」


友「んだァ今の微妙な間はァ!?気になるんだろォ?あァ!!気になるンだろォ!」


女「それより!ここはどこだ!今は何時だ!?そして何よりお前は何がしたいんだよ!」


友「今はまだ午後5時!そんでここは体育倉庫!直接誘拐して来たんだからそんぐらい分かんだろうが!そんで俺の目的は徹頭徹尾変わってねぇよ!」


女「その目的って何だよ!」


友「今はどうだっていいだろうが!…チッ、とにかくいつ男が来るかも分からねェんだ、聞かせてやるよ!何で男が雌共相手に口聞かねぇのかよォ!!」

友「簡単な話だ、男は話さないんじゃねェんだわ、話せねェんだよ」


女「………?」


友「男はな、小さい頃に母親に虐待されて育ったんだ」


女「!?」


友「物心ついた時から小学校を卒業する辺りまでかな…かなりの期間に渡って虐待されて育ったアイツは、気付けば恐怖心でマトモに女と会話することも出来なくなったんだ」


女「そんな…そんなことが…」


友「やっと癒えてきた最近でも、やっぱ女と話す度に身体の震えが止まらなくなってたな」


女「それで…その、男くんのお母さんは…?」


友「死んだよ。小学校を卒業した日、男が殺した」


女「そんな…!!」

友「そんな男だが、女性恐怖症を発症してから唯一、自分から話しかけたヤツがいる。…お前だよ、女」


女「え…ボク…?」


友「チッ…テメェを見てるとイライラすんだよ…何も知らねェくせにヘラヘラ笑いやがって…まァともかく、無理してテメェと話し続けた結果、男の症状は少しづつ改善されてきてるってわけだ…」


女「男くん…何で…?」


友「何で!?何でっつったかテメェ!どこまでニブチンごっこやってんだよカスが!アァ!?んなモン決まってんだろうが!テメェだって知ってンだろうが!」


友「大体テメェは…って、オイ。ガムテープで口塞いで入り口から見えないとこに隠せ」


クラスメイト(♀)「………」ペタッ グイッ


女「むぐっ」


友「面白いモン聞かせてやるよ、静かに聞いてな、囚われのお姫様」






男「…友ォオオオッ!!」バゴォォオン!





お久しぶりです。そして済みません終わりません本日はここまで
今日中に終わらせようとすると駆け足になりそうで…

次回こそは。

何の前触れもなくしばらく消えてて済みません
再開します

>>356は自分です


友「おー早かったな」ノシ


男「早かったなじゃねぇぞテメェ!やっぱ最近のキナ臭いの全部テメェのせいか!」


友「そんなに怒るなよ、あ、ちなみにここに女はいないぞ」



女(…? 私がここにいることを隠してる?)←in跳び箱



男「どこにいる!?答えろ!」


友「そう焦るなよ…取り敢えず周り見てみろ」


男「これが落ち着いて…って…女友と…クラスメイト(♀)さん?」


女友「………」


クラスメイト(♀)「………」


男「…何で2人が?」


友「頼まれたんでな」


男「頼まれた?どういうことだ」


友「…くくっ」


男「おい!」


クラスメイト(♀)「………」ズイッ


男「クラスメイト(♀)さん…悪いけど、ちょっとどいてくれ」


クラスメイト(♀)「…頼んだのは、私なの」


男「は?」


友「あー安心しろ、別に拉致を頼まれたワケじゃないから。別件だ」



女(クラスメイト(♀)さんが…頼み事…?)

クラスメイト(♀)「男君を呼んだのは…私が友君にお願いしたの」


友「まぁ俺は俺で目的があるんだけどな」


男「…おいおい待てよ待ってくれ。なんなんだよ一体…ワケわかんねぇよ」


友「そりゃスマンな、こっちも複雑なんだ」


男「複雑で済むと思ってんのか!?人一人掻っ攫っといてよ!いいからワケを説明しろよ!」


友「だから言ったろ、頼まれたって」


男「それは聞いた!だから俺が聞きたいのは―――


友「落ち着けよ、落ち着けって。…つっても流石に無理か。おい男、2つだけよく聞け」


男「いいから!…ッ!………く…話せ…!」ギリッ


友「物分かりが良くて助かる。んで、1つ、女は今から24時間程度なら絶対に無事だ、俺が保証しよう」



女(そりゃ君が今ボクが入ってる跳び箱の上に腰掛けてるからね…)



友「そんで二つ目、今お前は明らかに錯乱している。2、3分かけてでも落ち着いた方がいいぜ」


男「…女は、絶対に無事なんだな?」


友「保証する」

5分後――――――――――



友「…ふむ、男、そろそろ落ち着いたか?」


男「…少しはな、それじゃ、説明してもらうぞ」



女(暑い…)



クラスメイト(♀)「…もう、大丈夫?」


男「どうだろうね…」


クラスメイト(♀)「…ごめんなさい、私の勝手で」


男「………」


クラスメイト(♀)「…男君って、あんな風に話すんだね」


男「…?」


クラスメイト(♀)「今まで、男君と話したこと、なかったから」


男「そうかな…そうだったかな」


クラスメイト(♀)「そうだよ。だって男君、女子とは話さないから…」


男「………」


クラスメイト(♀)「それでもね、男君は喋らなかったけど、ずっと見てたよ」



女(クラスメイト(♀)さん…?一体何を…?)



クラスメイト(♀)「男君は優しくて、皆がやりたがらない事だって積極的にやってくれるし、きっと私が、いや、クラスの誰かが「助けて」って言えば何も言わずに助けてくれるよね」


男「…ちょっと待って」


クラスメイト(♀)「そんな男君だからかなぁ…いつからか、目が離せなくなっちゃった」


男「…待って」


クラスメイト(♀)「ねぇ、男君」


男「待ってくれ!」




クラスメイト(♀)「―――好きです」




男「っ!」



女(!?)


友「………」


女友「……っ」


クラスメイト(♀)「この気持ちに気付いたのはつい最近だけど…思えばずっと前から、あなたの事を想ってた」



女(え…な、何で…!?いや、そうじゃなくて…クラスメイト(♀)さんは確かに男くんのことが好きそうな感じだったけど!いや違…!?)



クラスメイト(♀)「こんな状況で身勝手なのは重々承知だけど…返事を聞かせてもらえますか?」


男「………」

男「………」


クラスメイト(♀)「……!」



女(………っ)ドキドキ



友「………」


女友「……」ギリッ




男「………無理、です」



クラスメイト(♀)「っ!!」



女(…!!)



クラスメイト(♀)「ど、どうして!?」


男「身勝手な理由だよ…すこぶる自分勝手な理由だ」


クラスメイト(♀)「…やっぱり…女さん…?」


男「…俺は君が思ってるほどいい人間じゃない。言わないだけで…誰よりも我儘だよ」


クラスメイト(♀)「…っ!」ブワッ


男「…ゴメン」


クラスメイト(♀)「っ…どうしてっ…わたっ、私の方が…!私だって…っ」ゴシゴシ


男「………」


クラスメイト(♀)「…っ!」ダダダッ!




男「…くそっ…」



女(クラスメイト(♀)さんの足音が遠ざかって行く…ここから出て行ったのかな…)


女(クラスメイト(♀)さん…何で…男くん…)

男「………」



女(……もう、分からないよ…)



友「さて、悪いが話はまだ終わってないぞ」


男「……女さんはどこだ」


友「それは俺の要件が終わってからだ」


男「…テメェ」ギリッ


友「そう怒るなよ、怖いな」


男「…とっととその要件とやらを言え」

友「んじゃお言葉に甘えて言わせてもらうが…」


男「………」



友「お前、女のことどう思ってんの?」



女(!?)


男「………は?」


女友「!?」


男「…おい、この期に及んでふざけてんじゃ


友「俺は最初から最後まで本気だ、冗談なんて言った覚えはないぞ」


男「じゃあ、何でそんなことを」


友「は?何でってお前…恋バナだよ、恋バナ。普通こういう話するだろ」


男「…女さんを拉致して、クラスメイト(♀)を誑かして、その果てが恋の話だ…?正気かテメェ…」


友「正気よ正気、まぁ座れ」ドサッ


男「…納得の行く説明をしろ」ドスッ

女(ダメだ、意味が分からない。というか、ボク自身今の状況を掴めてない…)


女(いきなり拉致されて、何故か女友とクラスメイト(♀)さんが友と一緒にいて…クラスメイト(♀)さんが男くんに…っ)



友「…んで、最初に言っとくが、クラスメイト(♀)の事は気にするな」


男「…どういうことだ」


友「言葉通りだ、確かに彼女を焚き付けたのは俺だが、俺は彼女に「どう足掻いても叶わない恋だ」と予め言っていた」


男「………」


友「だが彼女は「それでも気持ちは伝えたい」って言ってたよ」


男「…それを言って、俺にどうして欲しいんだ」


友「お前に何か出来ることがあるのか?」


男「…っ」


友「そら見ろ、お前はさっき彼女の想いを無碍にした時点で、彼女を救う手段を全て失ったんだよ」


男「…お前は、何のためにこんな事を」


友「何のために…か。強いて言うなら、お前の為かな」


男「俺の…?」


友「そこで本題に戻るわけだ、お前、女のことどう思ってる?」


男「どうつながるのかが分かんねぇよ」

女(友…何で急にこんな話を…?そ、それにしても…男くんがボクのことを…?)



男「何で言わなきゃならねぇんだよ」


友「いいのか?脅すみたいだから言わなかったが、女の場所を教えるかどうかは俺次第だからな?」


男「…テメェ」


友「質問に答えろよ、お前は、女のことをどう思っている?」


男「くっ…」



女(…ボクは…男くんが、好きだ。正直、好きになった経緯を考えると、あまり胸は張れないけど…でも、この一週間を通して感じたあの胸の高鳴りは…)


女(…男くん…!)ギュッ



友「っと、流石に他にギャラリーがいるとアレだな、おい女友、ちょいと席外して貰えるか」


女友「分かった」


友『…クラスメイト(♀)のこと、よろしく頼む』ボソボソ


女友『…ん』ボソボソ


男「………」


友「…さて、邪魔者はいなくなったな」


男「その前に一つ聞かせろ、クラスメイト(♀)さんはまだ…いいとして、何で女友さんまでいたんだ」


友「あぁ、それは俺の都合だ。スマン」


男「さっきから俺の都合だの複雑だの、やたらと伏せるじゃねぇか、普段なら聞かなくてもベラベラ喋るクセによ」


友「まぁ今回は特別でな、こう見えて俺も苦労してんだぜ?」


男「ほざけ


友「っと、話が逸れたな。もう一度聞くぞ、女のことどう思っている?」

女(男くんはボクがここにいることを知らない…すぐ近くにいるけど、男くんはボクはここにいないと思ってる)


女(この話は、きっと聞いちゃいけない。聞くべきじゃない。だけど…知りたい。男くんの…気持ちを)


友「ほれ言ってみ」


男「てか何で女さん限定なんだよ、普通聞くなら好きな女子がいるかどうかだろ」


友「そんなもん聞くまでもないだろ」


男「どういう意味だよ」


友「言って欲しいか?」


男「チッ…」イライラ



女(男くん…!)



友「ほら言ってみろって」


男「ッだから前もいったろ!フられたんだからすっぱり諦めるってよ!もう好きなんて気持ち、これっぽっちも残ってねぇよ!!」


ガタガタッ!


友「ッ!」ガンッ!!


男「…どうしたよ、いきなり跳び箱なんざ蹴って」


友「いや、意外でな」


男「意外も何も、前も言った話だろうが」



女(―――…そう、そっか)


友「いやなに、考えが変わったりしてないかな、と思ってな」


女(そう、なんだ…)


男「んなワケねぇだろ、テメェも知ってんだろうが俺の性格くらいよ」


女(――――――っ…!)ポロポロ


友「もちろん知ってるよ、頑固で一途で不器用で。この現代じゃ最高に損する性格だ。…それよりも」


女(…分かってた…はずなのにっ…何でっ…何でこんなに…っ涙が止まらないんだよぉ…っ)ポロポロ


友「…本当のことを言えよ」


女(………え…っ…?)


男「………」

今回はここまで。また明日

取り敢えず終わらせてから考えましょうかね
再開します

男「本当のこと…?どういう事だよ」


友「そのまんまの意味だよ、建前だけの答えなんざ聞いてないんだわこっちは」


男「建前なんかじゃねぇよ。本心だ」


友「本当に?」


男「本当に」


友「本当にぃい?」


男「…」イラッ


友「お前は本当にぃ、踏ん切りがついてぇ?女のことなんて何とも思ってないと、そういうことなんかなぁ?」


男「だから…」イライラ


友「まぁ当然だよなぁ!あんな何も考えてねぇ白痴みてぇな女、好きになる方がどうかしてるってなぁ!お前もそう思うだろ!?なぁ!」



女(……!)



男「………俺…だってさぁ」


友「だよなぁ!お前もそう思うよなぁ!」


男「俺だってさぁ!」

男「俺だってさぁ!ずっと我慢してきたんだよ!」


女( ! …やっぱり、迷惑…だったんだね…)ジワ…



男「女さんもさぁ!全くこっちの気持ちも都合も考えないでさぁ!」



女(ごめんね…そうだよね…)グスッ



男「そもそもさぁ!俺は諦めるつもりだったんだよ!なのにあの人何も考えずにズカズカこっち来るんだぞ!やってられるか!」


友「んで、お前はもう女の事は大嫌いだと」




男「大好きだよ!めっちゃくちゃ好きだよ!あぁ悪かったなぁ諦めが悪くてよ!でも仕方ないだろ!」

女(…ふぇ?)


友「は?」


男「あぁもういいよ分かったよ!何度でも言ってやる!好きだよ!諦めるだのなんだの、そんな理性的なこと考えることも出来ないくらい大好きだ!)



女(え?…え、え?)


友「…わからねぇな、どこがいいんだか」


男「は!?可愛いだろうが!間抜けなとこも何も考えてないとこもちっこいとこももう何もかも!もう大好きだ!」


友「それ全部悪口っぽいんだが」


男「それだけじゃねぇ!犬みたいについて回るとこも!すく不安になってアワアワしだすとこも!あんなに可愛い生き物がいうわあああああああ」ゴロンゴロン


友「」


女()


男「あああいいから場所教えろよ!じゃなきゃ咲き乱れるぞ!恥も外聞も捨てて俺がこの場で咲き乱れるぞ!」


友「いや、ちょっと待t


男「ああああ女さん可愛いよおおおおうわあああああいあいあいあああああ」ゴロンゴロン


友「いやだから話を聞k


男「大好きだよおおおおうわあああああああっあ、ああ、うわああああああ」



友「………」

友「………」パカッ


女「///」プシュー


友(まぁ、こうなるわな)ベリッ


女「痛ぁっ!」


友『黙れ静かにしろ、男に気付かれる』ヒソヒソ


女『いったぁ…いや気付いて…ない?』


友『何か知らんが暴走して転がってるからこっちに気付いてないっぽいな、面白いからこのまま観察しようぜ』


女『えっいやそれは…



男「女さん世界一可愛いよおおおおうわあああああ」


女「……///」




カワイイヨオオオオオオオオオオオオオ

5分後――――――――――――


男「はぁ…はぁ…」


友「もはや疲れたのか発情してんのかの区別もつかねぇな」


男「一度言い出したら歯止めがきかなくなりそうだったから言わなかったのに…友、もういいだろ、女さんの場所を教え…


友「俺がさっきまで座ってた跳び箱の中」


女「あ、あの…///」モジモジ


男「じゃ、また明日」


友「待ておい」

男「待て今はダメだとにかく時間を置いてからなら


友「男、彼女を見てみろ」


男「…」チラッ


女「うう…///」チラチラッ


男「可愛い」


女「ふゃっ!?」


男「女さんの赤面可愛い襲いたい」


女「待って!いやえっと、そのっ…ぁぁあ」


友「男はさっきまで散々言いたい放題した影響で思ったことがすぐ口に出るみたいだな」


男「女さん可愛い。一日中撫で繰り回したい」


女「…///」


友「つってもこれじゃ話が進まないな、おい女、一旦外出ろ」

―――――――――――


友「…そう睨むなって。取り敢えず引き離さなきゃ2人の世界から出てこないだろお前ら」


男「よくも謀ったな」


友「何がだよ」


男「こうなるのは嫌だったから隠してたのに…あぁもうダメだ…女さん可愛い…」


友「別にいいじゃねぇか、好き合ってんだから付き合って突き合えばそれで」


男「そうはいくか…彼女は俺が告白したから俺のことを好きになったんだぞ、そんなの純粋な好意とは言えないだろ」


友「潔癖性かよ…もういいその辺は勝手にしろ、俺はこの後もやらなきゃならんことがあるからもう行くぞ」


男「行くってどこにだよ」


友「ペットのとこだ」


男「待て、最後にお前の目的だけ聞かせろ。ここ一週間やたら駆け回って、いろんな人間巻き込んで挙句にこんなことまでして、お前の目的は何だったんだ」


友「俺の目的は最初っから一つだけだ。男、お前の恋の応援だよ」


男「………」


友「じゃあ、俺は行くぞ」


男「待てよ、友」


友「なんだよ」


男「ズボンのチャック開いてる」


友「………」

翌日―――――――――――


女「おはよう、女友っ」


女友「あぁ、おはよー女」


友「はよーす…何だお前らもう仲直りしたのか」


女「うわ出た悪の元凶」


友「もっかい拉致るぞ」


女友「昨日の夜に電話でね。私も誰かさんがどうしてもって言うからやったけど本意じゃなかったし、仲直りしたかったんよねー」


女「うん、だからまた一緒にお昼ご飯食べようね」


女友「あー今は金ないから奢ってちょうだい」


女「友、金」


友「何で俺だよ」

友「つーか女、お前はいいのか」


女「え、何が?」


友「一週間以上人に振り回され誘拐まがいのことまでされて何とも思わないのかって言ってんだよ」


女「んー…いや別に」



男「………おはよう」


クラスメイト(♀)「おはよう、女さん、女友さんに友君」


友「んあ?お前ら2人一緒か?」


男「…ああ、通学路で会ったから、昨日のことについて話しながら…」


クラスメイト(♀)「ええ、私の事で男君が何か責任を感じてたりするのは本意じゃないから、気にしないでねって」


女友「いや気にするだろそうは言われても」


友「てかクラスメイト(♀)今朝早くにウチ出て行ったと思ったらそういうことか」


女「……は?」

女「ちょ、ちょっと友どういうこと!?」


友「どうもこうもそのままだろ、男には昨日話したよな、ペットの世話があるから帰るって」


男「それがどう関係あるんだよ」


友「いやだからクラスメイト(♀)ちゃんは俺のお得意様なの」


女「お得意…様…?」


女友「お得意様(意味深)」


女「そ、それって…//」


友「おい女友適当なこと言ってんじゃねぇよ」


クラスメイト(♀)「友君には、マッサージをしてもらったんですよ」クスクス


男「…マッサージ?」

友「先週の金曜くらいからか?クラスメイト(♀)の恋愛相談を受けてな」


クラスメイト(♀)「何が『受けて』よ。勝手に首突っ込んできたくせに」


友「だってお前何するか分かったもんじゃないくらい危ない雰囲気だったし」


女「でも、何でそれでマッサージ?」


友「周知の通りだが、俺は小学生の頃から整体師になることを夢見ていてな」


女「初耳」


クラスメイト(♀)「初耳ね」


男「お前、小学校の卒業文集の将来の夢のトコに『キツツキが木に開けた穴に銀杏を埋め込む仕事』って書いてたじゃねぇか」

クラスメイト(♀)「でも本当にそれが激しくて…すっごく痛いのよ」


女「へぇー…って、そういえば先週の電話の時の変な声って…」


友「ああ、そういえばマッサージしながら電話かけたっけな」


女「適当過ぎない?」


友「いいんだよ。現実問題、身体が解れれば心が解ける。フられた翌日なのにこんだけ元気なコイツ見れば俺の腕は分かるだろ」


男「………」ペコリ


クラスメイト(♀)「だから気にしないでって」


女「でも友、本当に手出してないだろうね!?」


友「出すわけねぇだろ、俺、彼女いるんだし」


女「…え?」


女友「あ、それ私」


女「えぇ!?」



女「初耳だよ!?」


友「言ってなかったっけ?」


女友「言う必要もないかなって思って」


友「だよな…男は知ってたよな?」


男「…まぁ一応」


女「じゃあ知らなかったのボクだけ!?」


友「知らなかったってか気付かなかっただけじゃねぇの?」


男「…普段から見てたら何と無く分かるよな」


友「だよな」

女「じゃあクラスメイト(♀)さんとは!?」


友「だから相談受けて成り行きで整体師の真似事しただけだ、変な事はねぇよ」


女友「もしそんな事してたら私が殺すしね」


男「…じゃあ昨日のあの場に女友がいた理由は?」


女友「2人が殴り合いにでもなったら間に入って止めようと思って。あと友が暴走した時に止められるように」


友「笑わせんな!お前が間に入ったら止めるどころか俺ら二人とも病院行いだだだだだだ!?」


女「あ、あはは…」

友「つーか、お前らはどうなんだよ」


男「?」


女「どうって…?」


友「いやあんだけの事があったんだ、何もなく帰ったわけじゃないだろ」


女「え、そりゃ、何もなかったって訳じゃ…ないけど…」


男「何もなかったよ」


友「女、詳しく話せ」


男「何もなかったって」


友「嘘つけ、お前さっきから女と目ぇ合わせようとしないし、女とは会話するのを極力避けてるのが見え見えなんだよ」


男「………」


女「えっとね…あの後―――

>>397、体育館外―――――――――


女「急に追い出して…まったく友は…」


女「………」


女(……………………)


女「…~~~っ!///」マッカ


女(おとっ、おと、男くんが!す、すすす好きだって!大好きだって!~~!)


女「…やった、やったっ」ピョンピョン


女「…えへへ///」


女(…でも、男くん中で何話してるのかなぁ…それに、クラスメイト(♀)さんに…女友…)


女(仲直り、したいな…)


………………
…………
……


ガラガラガラ


女「!」


男「………」


女「男くん、話は終わった?」


男「………」コクリ


女「そっか…え、えっとね男くん…あの、その…ね…」


男「…帰りながら、話そう」


女「え、あ、うん!」

――――――――――


男「………」


女「ね、ねぇ」


男「クラスメイト(♀)さんは、友がどうにかするらしい。今は関わるなって言われたよ」


女「あ…そうなんだ」


男「無責任だけど…今は俺は何も出来ないから…」


女「…きっと、大丈夫だよ」


男「………」


女「…ねぇ、男くん、さっき言ってたことだけど…」


男「忘れて」


女「何で?」


男「伝えるつもりは、なかった。誰にも言う気はなかったんだ。だから…忘れて欲しい」


女「ねぇ…男くん」
女(キミは、この気持ちを否定したけど)


男「………」


女「ボクは、キミのことが」
女(きっと理由をつけてそれは違うよと説得してくるだろうけど)


女「…好きです」


男「…無理です」


女「ふふ…そう言うと思ったよ。それは、どうして?」


男「その気持ちは、きっと正しいものじゃない。俺が無理矢理捻じ曲げたと言ってもいいような紛い物だ、だから…


女(ほら、思った通りだ。少しだけ、キミのことが分かってきた…かな?)


女「今は、それでいいよ」


男「それに…って、『今は』?」


女「だって男くん、簡単には考えを曲げないでしょ?」


男「………」


女「だからね、今はこれでいいの。だけど、覚悟しててね」



女「いつか、ボクのことをどうしようもなく好きになって…それで絶対にまた『好きです』って、言わせてみせるから!」

――――――――――


女「と、言うことがあってね!」


男「………」ハァ


友「…は?じゃあ何か?俺があんだけお膳立てしといたのに結局何もなかったのか?」



女「お膳立てって言うには乱暴過ぎるでしょ。…まぁ、今はまだ、ね」


男「この先ずっとだよ」


女「いいや、どんな手を使ってでも振り向かせてみせるよ」アハハ


友「こいつら…」


女友「まぁ本人たちがそれでいいならいいんじゃない?」


クラスメイト(♀)「あ、じゃあ私も立候補、いいよね?」



――――――――――


女「と、言うことがあってね!」


男「………」ハァ


友「…は?じゃあ何か?俺があんだけお膳立てしといたのに結局何もなかったのか?」



女「お膳立てって言うには乱暴過ぎるでしょ。…まぁ、今はまだ、ね」


男「この先ずっとだよ」


女「いいや、どんな手を使ってでも振り向かせてみせるよ」アハハ


友「こいつら…」


女友「まぁ本人たちがそれでいいならいいんじゃない?」


クラスメイト(♀)「あ、じゃあ私も立候補、いいよね?」



男「ちょ」


友「許可する」


女「ちょっ!?」


女友「ヒュー男モッテモテー」


女「あぁもう!とにかく!」




女「好きです!」


男「無理です」



終わり

お終いです。正直最後の方は自分でも書くのが億劫になるほどグダってました
今回は失敗しましたがまぁ次に活かせることが出来ればと思います


それじゃ建て直ししてきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月25日 (日) 10:25:06   ID: DZO9H7vN

最後がグダグダ過ぎて台無し。いくら何でもアホすぎ。飽きたにしてももう少し上手くまとめてほしかった┐(´д`)┌

2 :  SS好きの774さん   2014年06月17日 (火) 22:14:17   ID: xRf7UklJ

ラスト以外はおもろい

3 :  SS好きの774さん   2015年05月25日 (月) 23:55:51   ID: GeRSYD-q

展開がお花畑

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