---大晦日の夜・女の実家の居間---
女「いくら風呂上りだって、もうちょっとちゃんとした格好しなさい、良い年した人妻なんだから。
タンクトップでウロウロしないの。男の人だっているんだし。」
女妹「良いじゃない、里帰りしたときぐらい。ねえ?」
新隊員「まあ、えーと、はい」
女「ブラジャーぐらいしなさいよ。その子オッパイ星人なんだから」
女妹「ふーん、そうなの。私とお姉ちゃんとどっちの胸が好き?」
新隊員「うーん、女さんの胸は大きくて張りがあって。女妹さんのも結構大きいですね…
だけど女妹さんの方が身長が高いから少し……」
女「そんなのまじめに考えなくても良いの!」
女妹「あら、新隊員クンを誘惑されるのが心配なの?」
女「そんなことあるわけないでしょ!」
女妹「だったら良いじゃない。それはさておき、紅白、今誰が歌ってるかな?」
女「そんなガチャガチャとチャンネル変えないで」
女妹「ガチャガチャなんかしてないわよ、昭和じゃないんだから」
女「そんな事言ってるんじゃないの。もうちょっと落ち着きなさいっていってるの。」
女妹「だって紅白も見なきゃいけないし、ガキだって見なきゃいけないし、ボクシングも気になるじゃない」
女「紅白を落着いて見れば良いでしょう。お尻叩いてるの見て何が楽しいの?」
女妹「面白いじゃない。ねえ新隊員クン?」
新隊員「うん、ボクも好き」
女妹「ほら。演歌好きのおねえさまはどっか行って」
女「別に演歌が好きなわけじゃない!いいわよ、私自分の部屋で紅白見る。二人でその下品な番組見てなさい」プイッ
新隊員「あ、あのちょっと待って……」
前に書いた物の端折った部分をふくらましたものですが、独立して読めると思います。
一応キャラの補足をしますと、女は、中堅下士官でしたが農家を継ぐために退職、新隊員は、その部隊で一番下っ端のチビ。
女性がずっと上の歳の差、階級の差カップル、女もチビで、ちょっとした油断で妊娠中。
新隊員は女の指導で昇任試験に合格
男「幼馴染上等兵、ちょっと頼み事が・・・」
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女伍長「あのね・・・来ないの・・・」新隊員「誰が?」
女伍長「あのね・・・来ないの・・・」新隊員「誰が?」 - SSまとめ速報
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を、読んでもらえるとすごく嬉しい
女妹「ほっときなさい、見せびらかしたいだけなんだから。」
新隊員「見せびらかす?」
女妹「そう、ボーイフレンドを」
新隊員「え、ボクを?」
女妹「お姉ちゃん昔からそうなんだから。おもちゃとか私が欲しがりそうなものを見せびらかすの。
で、私が借りようとすると、盗られたって被害者みたいな顔するのよ。」
新隊員「へえ、そうなんですか?」
女妹「外面が良いのよ。まあいいけどね。少し呑まない?新隊員クン、お酒飲めるよね?」
新隊員「はい、少しなら」
女妹「ウィスキーで良い?」
新隊員「はい。氷入れないんですか?」
女妹「室温の水で半々ぐらいで割るのが一番お酒の味が分かるのよ。どうぞ」
新隊員「ありがとうございます。ゴク…結構濃いですね」
女妹「試しにストレートで飲んでみる?」
新隊員「ストレートってお酒だけ?」
女妹「そう」
新隊員「うん…ゴク…うわっ、まずいって言うより痛い」
女妹「でしょ。慣れるまでは、水割りのほうが良いわよ。それはそうとして、お姉ちゃんとの馴れ初めを教えてよ」
新隊員「えーと、ボクと女さんは同じ小隊に所属してました。
そこの小隊長は、男さんという人で、その小隊長の幼馴染の人も上等兵で同じ小隊にいたんです。」
女妹「その二人は若い人なの?」
新隊員「はい、大学出たてでした。二人ともすごくいい人なんですけど、でもなかなか良い関係になれなくて。
で、女さんがボクに言ったんです、ご褒美に女の子を紹介してあげるから二人を結びつけるのを手伝えって。
で、それが上手くいったので、4人で飲みに行ったんですけど、その時に、ボク、女さんに告白したんです。
付き合って欲しいのは女さんですって。こんな時じゃなきゃ告白なんて無理だと思って。」
女妹「お姉ちゃんは、私より三つ上だから……新隊員クンより10歳ぐらい上でしょ?何でお姉ちゃんが良かったの?」
新隊員「若く見えるから10歳も年上だって気がついてなかったし。それにですね、女さんにボクたちみんな憧れてたんですよ。
可愛いし仕事も出来て、ボクたちみたいな下っ端にも優しかったから。
だけどボクが告白した時は、下士官にもなっていない分際で10年早いって。」
女妹「ずいぶんきつい事言うのね、お姉ちゃんも。」
新隊員「正直がっくり来たんですけど、でもここで諦めたら二度とチャンスはないと思って、
だったら下士官になれるように昇任試験の勉強を教えてくださいって頼み込んだんです。」
女妹「ふーん」
新隊員「そうしたらそれはOKしてくれて。で、それから女さんの下宿で勉強教えてもらってたんですけど、
その時にたまたま、そのう、なんかそんな雰囲気になって……」
女妹「深い関係になったんだ。新隊員クン、お姉ちゃんが初めて?」
新隊員「ええ、まあ……」
女妹「その手のお店にも行ったことないの?」
新隊員「だってそのときまだ18歳だったから…」
女妹「それって、浮気のひとつもしなかったら一生お姉ちゃん一人しか女の人知らないってことよ?それでいいの?」
新隊員「そのつもりですけど」
女妹「ふーん、かわいい事言うのね。そんなしおらしい事を言うお二人が、結婚する前に避妊もしないでセックスをして、
あんなおなかになっちゃったと。」
新隊員「まあそういうことに…」
女妹「お姉ちゃんも良い年して、だらしないことするんだから」
新隊員「いえ、女さんが悪いわけじゃないんです。ボクが無理やりお願いして」
女妹「お願いねえ。もうちょっと呑む?」
新隊員「あ、はい」
女妹「はい、どうぞ。でも、あのお姉ちゃんが男の人のお願いを聞くんだ……」
新隊員「え、なんでですか?」
女妹「そりゃあ、もうお高くとまってたもの。婚約者に言うのもなんだけどそれなりにモテてたのよ。見た目は結構良いでしょ。
で、高校生のときは上級生の男の子でも、あごで使う感じだったの。それに、中学校の途中ぐらいから無線やってたし」
新隊員「むせんって元気な子の事って女伍長言ってたんですけど?」
女妹「まあ、元気なことには違いないけど。そうね、暴走族みたいなものかな」
新隊員「えっ暴走族?女伍長が?」
女妹「そう。あんな小さいくせにけんかは強かったみたいよ。怪我ひとつしてるの見たことないもの。
勉強は子供の頃からすごい出来たんだけどね、そんなことしてるから内申書がヒドくて。で、あんまり良い高校に行けなかったの。
勉強だけだったら好きなとこ行けたんだけどね」
新隊員「そうだったんだ」
女妹「そんなお姉ちゃんが、あなたにはデレデレでお願いを何でも聞いちゃうと」
新隊員「そのようなそのようでないような……」
女妹「ねえ、隣座っても良い?」
新隊員「はい」
女妹 ピタ
新隊員「え、あ…」ドキツ
女妹「お姉ちゃんはいいな。こんな可愛い彼氏がいて、それに赤ちゃんも出来て…」
新隊員「でも、女妹さんにも旦那さん居るし、そのうち赤ちゃんだって」
女妹「私ね、子宮内膜が薄いんだって」
新隊員「?」
女妹「分かるわけないわね。簡単に言うと妊娠しにくい体質なんだって。この間病院で言われたんだ」
新隊員「そうなんですか……でも絶対大丈夫ですよ、女さんと姉妹なんですから。一晩だけで妊娠しちゃうと思わなかったもの」
女妹「ムチャクチャな励ましかたね。でもあなたと話してたらなんか元気になってくる気がする。
ねえ、あなたとセックスしたら子供出来るかな、お姉ちゃんも妊娠したんでしょ?」
新隊員「え、あの、ボクと?」
女妹「そう。私もあなたみたいな可愛い子が欲しいな」
新隊員「いや、でも、だって、その……」
女妹「フフ、可愛い子。お姉ちゃんがあなたに夢中になるわけね。ねえ、膝枕してくれない?」
新隊員「あ、いいですけど」
女妹「ありがとう」コロ
新隊員「旦那さんにもして貰ってるんですか?」
女妹「そんな優しい人じゃないわ。子供の頃お姉ちゃんにしてもらって以来かな。あら…」
新隊員「いや、あの…」
女妹「なんかかなり大きな異物感があるんだけど。可愛い顔してるのに結構なものを……」
新隊員「すみません、えーと、いやらしいことを考えてる訳じゃないんですけど、やっぱり目の前でそういう格好でいられるとどうしても……ごめんなさい」
女妹「良いわよ、そんなこと気にしなくても。二十歳のヤリたい盛りだもんね。おや、またずいぶん赤くなったわね。酔っ払ってる?」
新隊員「それもあるけど……」
女妹「だけどお姉ちゃんがあのお腹だから出来なくて、溜まってるんでしょ。新隊員クンだったら内緒で付き合ってあげても良いわよ」
新隊員「あのう、凄く嬉しいけど大丈夫。足りてるから」
女妹「足りてる?」
新隊員「だって女伍長はね…ボクが頼めば何でもしてくれるもん」
女妹「あの人が?もうチョット飲みなさい。で、どんなことしてくれるの?」
新隊員「ゴクッ…あのですね……えーと、裸エプロンとか」
女妹「それから?」
新隊員「メードさんのコスプレしてくれたりとか…んーと…戦闘服着てしたりとか…それからゴム無しでもしてくれたんであーなっちゃったんですけど…」
女妹「コスプレしたときは、お姉ちゃん、"お帰りなさいませ、ご主人様"とか言ったりするの?」
新隊員「うん」
女妹「あんな高飛車だった人がそんなことまでしてあげちゃうんだ。人間て変わるものね。まあ、そのうち我慢できなくなったら私に言って」
新隊員「ありがと…う…ござ…Zzzzzz」
女妹「寝ちゃった。いいな、お姉ちゃんはこんな子と…寝ている隙に…チュ…さて私も部屋に帰りますか」ヨイショ
女妹 スリッパパタパタ
女「私がいつあなたにおもちゃを見せびらかしたの?」
女妹「うわっ、びっくりするじゃない、そんな暗がりでゴルゴ13みたいに立ってたら」
女「不良のお姉さんで悪かったわね」
女妹「う、嘘じゃないと思うけど……」
女「嘘じゃなくても言ってほしくないことはあるの。わからない?」
女妹「ゴメン」
女「言っとくけどね、あの子はおもちゃと違うわ。私を本気で怒らせたい?」ニコ
女妹「まさか…」ホントニコワイ
女「今日はあの子に免じて水に流してあげる。でも、これ以上あんなちょっかいを出したら許さない。私に隠れて何か出来ると思ってる?」
女妹「うらやましかったのよ、あんな可愛い彼がいて赤ちゃんも出来て…」シュン
女「馬鹿なことしないの、もう一人前の大人なんだから……」
女妹「はい。でも、たまには貸してくれない?」
女「駄目に決まってるでしょ」
女妹「ケチ、そういうのを見せびらかすって言うのよ!ベー」スタコラスタコラ
女「いい加減にしなさい!もう、どうして私の周りには子供ばかりなの」
・・・お正月・・・
女「あれ、かくし芸大会ってやってない」
新隊員「何年も前に終わったでしょう」
女「そうだったの?お正月にのんびりテレビ見るなんて本当に久しぶりだから。ねえ新隊員、そろそろ障子閉めてよ、寒いわ。」
新隊員「だって雪が降ってるんですよ!こんないっぱい」
女「それは降るでしょう、冬なんだもの」
新隊員「でも、ボクこんな雪が積もるの見たことないんです。夜なのに暗くないけど、これが白夜ですか?」
女「違います、南極じゃないんだから。これは雪明り。雪ぐらいこっちに引っ越してきたら嫌ってほど見られるわ」
新隊員「そうですね、ちょっと楽しみだな。」
女「最初だけよ。雪かきとか大変なんだから。すぐ春が待ち遠しくなるわ。あ、そうだ、ちょっと待ってて」
新隊員「はい……きっと来年のお正月もここで雪を見てるんだろうな……なかなか帰ってこない、台所で何してるのかな……」
・・・15分後・・・
女「お待たせ……」
新隊員「あ、お酒?」
女「どうせ雪を見るなら雪見酒なんてオツでしょ?本当は燗するのにはもったいないお酒なんだけどね、はいどうぞ…」
新隊員「ありがとうございます……ズズッ…あ、オイシイ」
女「あら、あなたもお酒の味が分かるようになったの?」
新隊員「ううん、わからない」
女「だろうと思ったわ」
新隊員「でも、女伍長がついでくれたんだもん」
女「調子がいいんだから…はい…」
新隊員「あ、すみません……あれ、女伍長のお猪口は?」
女「赤ちゃん出来てから飲まないようにしてるんだ。ダメって言うわけじゃないみたいだけど良くはないらしいから……」
新隊員「一口ぐらいどうですか?」
女「そうね、せっかくお父さんが来てくれたんだものね、赤ちゃんも、少しぐらいなら許してくれるでしょう。じゃ、一口だけ」
新隊員「ボクのお猪口で良い?」
女「うん。」
新隊員「じゃ、どうぞ…」
女「ありがとう」クイッ
新隊員「おいしい?」
女「うん、あなたがついでくれたから」
新隊員「真似しないでくださいよ」
女「フフッ、ほんとよ」
新隊員「もう…。あ、でも間接キスですね」
女「何をいまさら。直接だってしてるでしょ」
新隊員「そうだけど…しても良い?」
女「キス?」
新隊員「うん」
女「どうぞ」ヒトミヲトジテ…
新隊員 ホッペニ、チュッ
女「なあんだ…」
新隊員「なんだって?」
女「めったにキスしてくれないし、たまにキスしてくれるって言ったら、ほっぺなんだもの」
新隊員「だってくちびるにするのなんか恥ずかしくって」
女「さんざんエッチなことするくせに…」
新隊員「じゃあ、もう一回」
女「うん」
新隊員 チュッ
女「あっ」
新隊員「どうしたんですか?」
女「赤ちゃんがおなか蹴った」
新隊員「見ても良い?」
女「おなかを?」
新隊員「うん」
女「良いけど…寒いのよ」ゴソゴソ ペロ
女「はい」
新隊員「この中に、ボクの子供がいるんだ…」
女「そうよ、なんか不思議でしょ?」
新隊員「うん」
女「このあたりが頭、ここが足」
新隊員「何かしゃべるかな?」ピタ
女「しゃべりはしないだろうけど。何か聞こえる?」
新隊員「なんかゴロゴロって音がする」
女「それはたぶん私のおなかの音だと思う」
新隊員「あ、中から押された」
女「きっとお父さんに、こんにちはって挨拶してるのよ」
新隊員「待ってるからね。早く出ておいで」スリスリ
女「早く出てきちゃいけないのよ。ちゃんと大きくなるまでいてくれなきゃ」
新隊員 スリスリ
女「ねえ、いつまでおなかに張り付いてるの?なんか不純なものを感じるんだけど…」
新隊員「不純てわけじゃないけど、前と感触が違うから」
女「そりゃあ、そうでしょう。赤ちゃんがいるんだから」
新隊員「そうじゃなくて。前は、肌の下がすぐ筋肉って感じだったけど、なんかふんわりした感じがする」
女「体がね、赤ちゃんを産む準備をしてるのよ。おっぱいも大きくなったし」
新隊員「ですよねっ!」
女「・・・ですよねって、なに、その目は?」
新隊員「おっぱい、ずっと見てないなって…」
女「しょうがないじゃない」
新隊員「でも見るぐらい良いでしょ?」
女「見世物じゃないの」
新隊員「でも…」
女「今はあんまり見られたくないの……あ、普段は見られたいって言うことじゃないわよ」
新隊員「そんな事言ってないじゃないですか」
女「誤解されてる気がして。だけどきっとがっかりすると思うから」
新隊員「なんで?」
女「その…ちょっと見栄えが悪くなったから…」
新隊員「あ、やっぱり」
女「なに、やっぱりって?」
新隊員「”悪くなった”ってことは、いつもはきれいだって自信あるんでしょ?たいした胸じゃないとか、普通とか言ってたくせに」
女「んー、少しは…あなたも好きって言ってくれてたし…」
新隊員「ほんとに少し?」
女「それはまあ、そこそこ大きさもあるし、他の女の子達からも形が綺麗ってほめられてたから……。ねえ、最近意地悪になったんじゃない?」
新隊員「そんなことないですよ。だから見せて」
女「なんで”だから”なのよ。もう、しょうがないんだから、あなたって子は……ゴソゴソ…ポロン…その、えーと……」
新隊員「すごい大きくなってる!」
女「あの、ちょっとタレ気味でしょ?」
新隊員「ミルクが入ってるんですよね?」
女「そういうわけじゃないけど…。乳首も色が濃くなっちゃったし……」
新隊員「うん、なんでだろう?」
女「メラニンを多くして肌を強くするんだって。ほら、赤ちゃんが吸い付く力ってすごく強いから」
新隊員「ふーん」ジー
女・新隊員「…………」
女「ねえ」
新隊員「え?」
女「なんかろくでもないこと考えてるでしょ」
新隊員「そんなこと無いですよ。ただ予行演習しといた方が良いんじゃないかなって」
女「予行演習?」
新隊員「赤ちゃんにおっぱいすわせる…」
女「イ・ヤ・で・す。妊娠しておっぱい敏感になってるんだから」
新隊員「だったら尚更じゃないですか。いきなり赤ちゃんだったらうまくいかないかもしれないでしょう?」
女「でも……嫌じゃないの?」
新隊員「なんで?」
女「いつもと違うから。その、あんまりきれいじゃないでしょ、なんか恥ずかしくって……」
新隊員「だって赤ちゃんのためにこうなってるんでしょ。良いじゃないですか?」
女「うーん……じゃあ、ちょっとだけよ」
新隊員「はい、ちょっとだけ……」チュチュ
女「アッ!ちょっと!うそ!待って」
新隊員「え、どうしたんですか。特別なことしてませんけど」
女「あの、敏感になってるから…なんか、凄くその…」
新隊員「感じちゃった?」
女「…う…ん。だからもうダメ」
新隊員「ええっ、なんで?!」
女「だって我慢できなくなっちゃいそうなんだもの」
新隊員「だったら…」
女「ダーメ」
新隊員「まだ何も言ってないじゃないですか」
女「あなたが考えていることぐらい言わなくたって分かるもの。あなたので赤ちゃんの頭突っついたら大変でしょ」
新隊員「……えーと、ここからここまでがだいたい…ボクのが…」
女「ひとの下腹部をなにモゾモゾいじってるの?」
新隊員「これぐらいあれば届かないから大丈夫じゃないかな?」
女「ホントに突っつくかどうかなんてどうでも良いの!」
新隊員「じゃあ、うしろは?」
女「うしろ?」
新隊員「うん」
女「おしりのこと?」
新隊員「うん」
女「絶対に嫌!そこは入れるところじゃなくて出すところです!」
新隊員「でも、前に一緒に見たDVDでもしてたでしょ?」
女「そんなものと一緒にしないで。それに、痔が悪くなるかもしれないじゃないの」
新隊員「え、痔が悪かったんですか?」
女「悪くないわよ、失礼ね!だけど、妊婦さんの半分以上は痔になるんだって。
今はまだ大丈夫だけど、こんな大きいもの入れられたら、絶対にどこかおかしくなるでしょ」
新隊員「ダメ?」
女「ダメ!」
新隊員「絶対?」
女「絶対!」
新隊員「じゃあ、赤ちゃん産んだ後は?」
女「ま、それだったら……そのとき考える」
新隊員「じゃあ、その予行演習を…」
女「入れたら一緒でしょ!」
新隊員「そうですよね……」シュン
女「……」
新隊員「……」
女「……あの、そんなにしたいの?」
新隊員「いえ、大丈夫です」シュン
女「つらいの?」
新隊員「それはまあ……でも我慢します」
女「だったら、あの…」
新隊員「え!いいの?」
女「違うわよ!えーと、手でして上げる」
新隊員「良いんですか?」
女「うん。新隊員、気をつけっ!」
新隊員 チョクリツフドウ
女 ズリッ
新隊員「ワッ、いきなりパジャマとパンツをまとめてずり下げなくたっていいでしょう!」
女「ゴメン。でもこっちのが早いでしょ?」
新隊員「そうだけど……」
女「あら、もうこんな…」マッカッカ
新隊員「自分でやっといて、なに赤くなってるんですか」
女「やっぱり明るいところで見るのは気恥ずかしいのよ。でも、大事なところをこんなにして直立不動ってなんかおかしいわね」
新隊員「誰がやらせたんですか……」ブツブツ
女「後ろ向きに座ってくれる?」
新隊員「はい」
女 ウシロカラハグ
新隊員「あ……」
女「どうしたの?」
新隊員「耳に女伍長の息がかかってなんかゾクゾクする」
女「へー、新隊員、耳が感じるの?」
新隊員「そういうわけじゃないけど…」
女 フッ
新隊員「あっ……」
女 フッ
新隊員「うっ……他人の身体で遊ばないでください!」
女「他人じゃないし。それに面白いんだもの」
新隊員「ひどい……」
女「ゴメンね。でも、私は我慢してなきゃいけないのにあなたは気持ちよくなるのよね?」
新隊員「まあ…」
女「少しは気が咎めない?」
新隊員「確かにその……あの、やっぱり、ボク我慢した方が……」
女・新隊員「……」
女「嘘よ。ちゃんとしてあげる。」ニギッ
新隊員「あっ。良いんですか?」
女「前に言ったでしょ、私で満足してくれたって思えたらそれだけで幸せなんだって。」
新隊員「ありがとうございます。」
女「それに、いつも私を満足させてくれる元気な子が泣いてるし」ツンツン
新隊員「あ、また他人の大事なところで遊ぶんだから」
女「もっと遊んじゃおう…」サワサワ、ニギニギ、スリスリ
新隊員「あ、そんな、久しぶりだから、強くしたらダメ!」
・・・チョットアト・・・
新隊員「あっ、もう駄目!」ビクン、ピクピク
女「うわっ!」
新隊員「はあ…」グタ
女「ビックリした。こんな勢い良く出てくるんだね。1メートル以上飛んでる」
新隊員「すごく気持ちよかった…」
女「そう、良かった」ニコ
新隊員「幸せ?」
女「うん」
新隊員「ほんとに?」
女「本当よ。それにあなたのイク顔、初めて落ち着いて見れたし」
新隊員「え?」
女「だってあなたがイク時って私いつもそのう、ね……だけどイク時って結構だらしない顔してるのね」
新隊員「やだなあ、なんか。女伍長がイク時はね…」
女「エッ、私?」
新隊員「眉のところにギュってしわよせて苦しそうな顔してね、それから脚でボクのお尻を押さえつけるんです。で、イッたら、クタってなるんですけどね。」
女「もう、そんな冷静に見ないでよ。恥ずかしい……」
新隊員「あの、もう一度キスしても良いですか?」
女「いちいち聞かないで。いやって言うわけないでしょ」
新隊員 チュ
女・新隊員「……」
女「ねえ」
新隊員「はい?」
女「今度はなにしたいの?」
新隊員「え、なんのことですか?」ドキ
女「あなたがキスしてくれるときって何か魂胆があるときだし」
新隊員「そ、そういうわけじゃないけど…」オドオド
女「私に隠し事できると思ってるの?」ジト
新隊員「いえ、隠し事するつもりなんかないんですけど。その……」
女「なによ?」
新隊員「下も見たいなって」
女「い・や・よ」
新隊員「でも予行演習したほうが…」
女「何の?」
新隊員「赤ちゃんが……」
女「赤ちゃんが?」
新隊員「えーと…」
女「赤ちゃんが私のあそこに興味持つとは思えないんだけど?」
新隊員「つまりですね……うん、女伍長は赤ちゃんに話しかけるときはどうしても上のほうからになるでしょ」
女「まあね」
新隊員「だから、間違って上のほうに行こうとして逆子になっちゃうかもしれないじゃないですか。だからお父さんとしては下から……」
女「あのね…」
新隊員「はい?」
女「そこまでして私のあそこみたい?」
新隊員「はい」
女「堂々と言わないで。私だって恥ずかしいの!」
新隊員「でも、ボクが見せてもらうの初めてって言うわけじゃないでしょ?」
女「いつも我慢してるの!それに、妊娠してるときって毛も色も濃くなるから、あなたにイヤって思われたくないし……」
新隊員「そんなこと思うわけないじゃないですか。」
女「だけど…」
新隊員「女伍長のあそこ、ボクがイヤって言うと思うんですか?」
女「そういうわけじゃないけど」
新隊員「だったら問題ないじゃないですか、ね?」
女「また、”ね?”でごまかすんだから。ちょっとだけだからね」ゴソゴソ
新隊員「こういうパンツはいてるんですか。ずいぶん伸びるんですね」
女「あんまり可愛くないでしょ。だから見せたくなかったのよ。」
新隊員「赤ちゃんのためでしょ?可愛くないぐらいで文句を言ったら駄目です」
女「すみません……ってなんかおかしくない?何で私がお説教されなきゃいけないの」
新隊員「細かいことは気にしないでください。」
女「まあ、いいけど」ゴソゴソ
新隊員「手がジャマです。」
女「だって……」
新隊員「気をつけ!」
女「はい。あの…、変じゃない?」
新隊員「全然。女伍長もともと色が白いじゃないですか。だから色が濃くなったって言ったって、ちょっと赤っぽくなっただけですよ。
それにあそこの毛だってもともと薄いから…まあ、ちょっと範囲は広くなったけど」
女「よかった」ホッ
新隊員 チュ
女「駄目だってば、刺激したら。見るだけって言ったでしょ?」
新隊員 チューレロ
女「アアーン、我慢できなくなっちゃうってば……痛い!」
新隊員「え、どうしたんですか?」
女「赤ちゃんが強くけったの。お母さんにエッチなことするなって怒ったのよ。」
新隊員「赤ちゃんに謝っとかなきゃ。えーと、赤ちゃん、お母さんにエッチなことをしてごめんなさい。」
女 ソウネ
新隊員「でも、ホントはお母さんもこういうことが好きなのでたまには大目に見てあげてください。」
女「馬鹿なこと赤ちゃんに教えないでよ。誤解されたらどうするのよ!」
新隊員「誤解?」
女「私はエッチがすきなんじゃなくてあなたとくっついていたいだけ!」
女・新隊員「……」
新隊員「明日…」
女「…」
新隊員「役所に行きませんか。」
女「……」
新隊員「そろそろ籍を入れないと、赤ちゃんのが先に生まれちゃいます」
女「…う…ん…」
新隊員「気が進まないんですか?」
女「そういうわけじゃないけど」
新隊員「うちの親もこの間話したらすごい喜んでくれたし…」
女「……あのね、明日はお墓参りしたいんだ。また、あさってあたりからお天気悪くなるって言うし、その前に綺麗にして上げたいの」
新隊員「お墓って、近くですか?」
女「うん。裏山の入り口のところ。ごめんね、つき合わせちゃって」
新隊員「そんなことないです。明日出掛けるんなら夜更かしできないですね」
女「そうね」
新隊員「じゃあ、歯磨きしてきます」
女「うん、私先休ませてもらうわ」
・・・洗面所・・・
新隊員「えーと歯ブラシ、歯ブラシ……」
女妹「あら新隊員クン。どうしたの?」
新隊員「寝る前の歯磨きに」
女妹「まだ早いわよ、一杯飲んでから寝ない?」
新隊員「うーん……」
女妹「どうしたの?」
新隊員「女さんがね、妹さんがボクの貞操を狙ってるから気をつけなさいって」
女妹「あら、私が逆レイプでもするっていうの?こんなか弱いのに」
新隊員「ボクより背が高いけど…」
女妹「可愛い妹のお願いを聞いてくれないの?」
新隊員「妹って言ったって7歳も年上じゃないですか」
女妹「ふーん。じゃああなたは、おねーさんのお酒が飲めないって言うの?」
新隊員「もう……わかりました。付き合えば良いんでしょ?」
女妹「あら、いやなの?」
新隊員「そんなことないですけど……襲わない?」
女妹「新隊員クンも下士官になるんでしょ?情けない事言わないの。それにね、言っとくけどモテてたのはお姉ちゃんだけじゃないのよ。
私に誘われたら歓喜する男の20人や30人……」
新隊員「妹さんもすごい美人と思います」
女妹「じゃあ、付き合ってくれるよね?」
新隊員「はい」
女妹「ちょっと待っててね………今日はこれ飲もう」
新隊員「一升ビン…こんなに飲むんですか?」
女妹「すぐ無くなるわよ、これぐらい」
新隊員「そうかなあ…普通お酒のビンて茶色ですよね、緑色って特別なお酒なんですか?」
女妹「今はいろんな色のビンがあるわよ。はい、どうぞ」
新隊員「ありがとうございます…ゴク…へえ」
女妹「飲み易いでしょ」ニコ
新隊員「うん、なんか日本酒っぽくない…ゴクリ」
女妹「フルーティな感じが良いのよ。普通日本酒って作った年に飲んじゃうんだけどね、これは2年くらい寝かすの」
新隊員「へー・・・ゴクリ」
女妹「口当たりが軽いからお酒飲み慣れてない人でも結構飲めるのよ」ニコ
新隊員「もう一杯もらえますか?」
女妹「どうぞ」ニヤリ
新隊員「ありがとうございます。本当に飲みやすいです…ゴク」
女妹「ねえ、お腹が大きくなる前にウェディングドレス着た写真撮ったんでしょ。見せてくれない?」
新隊員「携帯ので良ければ。はい、これです」
女妹「わあ、可愛い…けど……」
新隊員「けど?」
女妹「七五三みたい」
新隊員「いくらなんでもひどいです…ヒック」
女妹「二人とも小さいし童顔だから。そんな真っ赤になって怒らなくたっていいじゃない」
新隊員「別に怒ってるわけじゃですね…ないです…ヒック」
女妹「そう、もうちょっと飲む?」
新隊員「はい。おいしいです」
女妹「トクトク…はい。で、最初はお姉ちゃんに勉強教えてもらってただけなんでしょ。そこからどうやって彼氏になったの?」
新隊員「エーとですね…ヒック…女さんの下宿でですね、女さんが高いところのものを取ろうとしたときにバランス崩して、ボクの上に落ちてきたんです」
女妹「ふんふん」
新隊員「支えようとしたんですけど、そのまま潰れちゃって。そのとき、ボク思わず抱きしめたんです」
女妹「ほう」
新隊員「で、離しなさいっていわれたんですけど離せなくって」
女妹「その少年の気持ちはよくわかるわよ」
新隊員「で……」
・・・約2年前の女の下宿・・・
女「ゴメンね、重いでしょ」
新隊員「いいえ」
女「でもね、背中に回した手の力を抜いてくれないと立てないんだけど」
新隊員「・・・緊張してるせいか、力が抜けないんです。」
女「それは困ったわね……」
チュ
新・女「・・・…」
女「キスして良いなんて言った?」
新隊員「お言葉を返すようですが」
女「なによ?」
新隊員「下でつぶれてるボクからキスするのは無理だと思うんですけど」
女「したくなかった?」
新・女「・・・・」
新隊員「・・・・・良いんですね?」
女「・・・・」キクコトジャナイ
新隊員「じゃ、女・・・さん・・・チュ…あっ、ウ、ムグッ」
女「ウグッ・・・・・・・・・フフ、可愛い子」
新隊員「なんかおかしかったですか、その、ボクまだ・・・」
女「大丈夫、私が手伝ってあげる」チュ
新隊員「あの、胸にキスしても良いですか」
女「服の上からじゃ無理よ」
新隊員「えーと…」
女「男の人が脱がせてくれなきゃ。ボタンをはずして」
新隊員「はい……」プルプル
女「震えなくても大丈夫よ、落ち着いて…良く出来ました。ブラ外すからちょっと待って…はい、いいわ」
新隊員 チュ
女「もうちょっと優しくして……そう、上手よ…いい子ね…」ナデナデ
……時は今、場所も居間・・・・・・
女妹「まあ、お姉ちゃんもあなたが来てくれるの待ってたってことね」
新隊員「そうかなあ…ヒック」
女妹「そうよ。そうじゃなければ、ひっぱたかれて終わりよ。
たとえ相手が年下の子でもね、好きでもない人に抱きつかれてガマンするほど甘い人じゃないわ、お姉ちゃんは」
新隊員「うーん……」
女妹「新隊員クン、初めてだったんでしょ。上手くできたの?」
新隊員「えーとですね…」
・・・再び2年前、女の下宿・・・
新隊員「あの…」
女「…もうガマン出来なくなった?」
新隊員「はい」
女「起きて。服を脱がしてあげる……スルスル…あっ」
新隊員「あの、何か…」
女「思ったより…なんでもないわ。私も…ゴソゴソ…スルリ…いいわ」
新隊員「はい…モゾモゾ…ツルッ…あれっ入らない…ツルッ…どうしたら…」
女「ちょっと待って…ニギ…ここよ…来て」
新隊員「はい」ソロソロ
女「それでいいわ、上手よ」
新隊員「はい」グッ
女「そう…ああっ!」
新隊員「え、あの…どこか痛かったですか」
女「ううん、大丈夫。ちょっと刺激が強かっただけ。あなたの好きなように動いていいわ……」
新隊員「はい」ググッ
女「あっ」ギュッ
新隊員「あ、なんか、女伍長、あの、熱い……」
女「ハウッ…拡げられ……あっ」
新隊員「あのっ…締め付けられ…」
女「ああっ、私……こんなの、まだ…」
新隊員「あの、あっ」
女「ああっ…ダメ……そんなウソ…体が飛んじゃう…浮くっ……イっちゃう、あああっ!」クタ
新隊員「え、あの、なにか、ボク……」オロオロ
女 「ううん、ゴメン。大丈夫よ…最後までして」トロン
新隊員「は、はい」カクカク
女「うーん……あ…あ……」トロン
新隊員「あ、いきそう…です」
女「いいわよ、イって…」ナデナデ
新隊員「あっあっイクッ……」クタ
女「イけた?」
新隊員「はい」
女「お疲れ様。気持ちよかった?」
新隊員「はい」
女「よかった…だけど、まさか、あんなすぐ…ゴメンね、あの、ちゃんとリードしてあげれなくって」
新隊員「そんなこと。あの、イっちゃうって、あれが……」
女「うん、私もすごく感じちゃった。ありがとう」
・・・またも今・・・
女妹「でもすごいわね、初めてで10歳年上のお姉ちゃんをあっという間にイかせちゃったんでしょ。
確かにあなたの立派そうだったものね」
新隊員「普通ですよ、動画に出てる人たちとそんな変わらないもの…ヒック…」
女妹「……それ、普通じゃないわよ」
新隊員「そうなんですか……それに、実際にあっという間かどうかはわからないです…ヒック。ボク夢中だったから…」
女妹「でも、やっぱりお姉ちゃんも待ってたのよ、あなたが襲ってくれるの」
新隊員「襲ったわけじゃないもん。それに……」
女妹「なに?」
新隊員「終わって少ししたら、なんかすごく後悔してる感じだったんです……」
女妹「後悔?」
・・・もう一度さかのぼって・・・
新隊員「もう一度おっぱい触ってもいいですか…」
女「キスしてからね」
新隊員「え?」
女「終わった後、キスしてやさしい言葉の一つもかけるのがレディーに対する礼儀というものよ」
新隊員「そうなんですか?」
女「ちゃんと覚えておきなさい」
新隊員「はい。あの、じゃあ……」チュ
女「フフ、まだまだ練習が必要ね」
新隊員「練習って言われても、ボク女伍長以外……」
女「しょうがないわね、こっち向いて……」クイッ チュー
女「わかった?」
新隊員「……は…い……」
女「で、胸を触りたいんじゃなかったの?」
新隊員「あ、そうでした」
女「いいわよ」
新隊員「………」ボー
女「そんなにじっと見ないでよ。いくら年上って言っても恥ずかしいのよ」
新隊員「すごく綺麗だなって」
女「照れるじゃない、そんな事言われたら。女の人の裸見るの初めて?」
新隊員「グラビアとかDVDぐらいです」
女「そんなのに出てくる人みたいにスタイル良くないけど…」
新隊員「ううん、今まで見たどんなものよりもキレイです」
女「そう言って貰えるとちょっと嬉しいわ」
新隊員「あの、さわっても…」
女「どうぞ」
新隊員「すみません…」ムニュ
女「どう?」
新隊員「もっとフニャフニャかと思ってた」
女「前にお風呂一緒に入った女の子にもそう言われたわ。もっと柔らかそうに見えるって。がっかりした?」
新隊員「そんなことないです」
女「まあ、人それぞれだからね。あ、寒くない?」
新隊員「あの、冷たくなってきましたね」
女「そうね、ティッシュ、ティッシュと……拭いてあげるからじっとしてて…フキフキ…よし、綺麗になったわ。
やっぱり私もこんなに……あれ、これは……あっ!」
新隊員「どうしたんですか?」
女「……」
新隊員「……」
女「どうして私…こんな事しちゃ…また……もしも…そのときは……」
新隊員「あのう……」
女「私……馬鹿……なに舞い上がって……なんで…迷惑かけたら…今度は……」
新隊員「あの女伍長?」ツンツン
女「……あ、ゴメン」
新隊員「どうしたんですか?」
女「…なんでもない。気にしないで。ごめんなさい、勉強するために呼んだのにこんなことしちゃって」
新隊員「いえ、そんな…」
女「今日のことは忘れなさい。いい?」
新隊員「どうして……?」
女「あなたは私みたいな年上じゃなくて、ちゃんとした彼女を作らなきゃいけないの。私のことなんか引きずって良いことないわ」
新隊員「……」
女「わかった?」
新隊員「わからない」ボソ
女「え?」
新隊員「……ボクのことなんか相手に出来ないですか?」
女「……」
新隊員「ボクは女伍長以外に彼女なんか作る気はありません。確かに、僕みたいな下っ端には彼女になってもらう資格なんか無いかもしれないです。
女伍長に甘えて、こんなことしたボクの顔なんかもう見たくないと思われたのかもしれないです。それでもしょうがないです。だけど……」
女「……」
新隊員「忘れろ、なんて言わないでください!お願いします!」
女「……」
新隊員「ダメ……ですか?」
女「……」
新隊員「ボク、もうここに来たら……」
女「……」
新隊員「そうですか……もう……あの、お世話にな…」ポタッ
女「試験合格するまで面倒見るって言ったでしょ。ばか……」ハグ ギュッ
新隊員「あ、ありがとうございます……」
・・・また今・・・
女妹「なんだ、結局新隊員クンが可愛くてしょうがないだけじゃない」
新隊員「そうかなあ…ヒック」
女妹「そうよ。まあ、もう一杯飲みなさい」
新隊員「あ、はい」
女妹「どうせ、二人とも興奮してコンドームするの忘れてセックスしちゃったんでしょ」
新隊員「はあ」
女妹「新隊員クンみたいな若い子相手に避妊しないでエッチしたから罪悪感があっただけよ。で、次からはちゃんと勉強したの?」
新隊員「はい、ちゃんと避妊して…ヒック……女伍長が準備してくれて」
女妹「そっちのお勉強ね。2回目は新隊員クンが誘ったの?」
新隊員「次に女伍長の下宿行った時にですね、ドキドキして玄関で立ちすくんじゃったんです」
女妹「まあ、初々しい事」
新隊員「そうしたら、女伍長が、"そんなとこに突っ立ってたらみっともないから早く中に入りなさい”って言いながら、チュってしてくれたんです」
女妹「あらま」
新隊員「で、ボク我慢できなくて抱きついちゃって。そのまま…」
女妹「押し倒しちゃったのね。そりゃあ、そうなるでしょう。やっぱりお姉ちゃんが誘ったみたいなもんじゃない」
新隊員「でも、ボク男なんです。ボクのほうが……フウ」
女妹「そう。じゃ、男らしいとこ見せてくれても良いわよ」
新隊員「じゃあ、そのうち…ヒック…女装も結構自信あるけど…えーと……Zzzzz」
女妹「また飲ませすぎちゃった。ちょいと拝借っていうのもなかなか上手くいかないものね……
そうだ、せっかくだからお姉ちゃんを虜にしたものをちょっと見せてもらおうかな」ゴソゴソ
女妹「ああ、これか……こんなかわいい顔してるのに。普段でこれだったら、確かにAVの人ぐらいぐらいあるかも。
このギャップにお姉ちゃんもコロリと落ちちゃったのかな。羨ましい」
女妹「あ、毛布ぐらい掛けといてあげなきゃ風邪ひいちゃうか……これで良し。さて、私も寝ようっと」
女妹 スリッパパタパタ
女「これ以上ちょっかいを出したら許さないって言ったの忘れたの」
女妹「うわっ!暗がりからいきなり現れないでよ、またゴルゴ13の真似してるの?」
女「してない。あなた生きてるでしょ」ボソ
女妹「やめてよ、お姉ちゃんが言ったら冗談にならないじゃない」
女「冗談なんか言ってない」ボソ
女妹「……えーと、ごめんなさい。ちょっと寝酒に付き合ってもらっただけだから」
女「あの子とちょっと付き合うなんて無理。あの子は私を本気にさせたのよ。遊びで付き合える自信ある?」
女妹「少しくらい目をつぶってくれないかな、私だって赤ちゃんが欲しい」
女「……冗談もほどほどにしなさい。仏の顔も三度よ」
女妹「じゃあ、あと1回は良いのね」
女「馬鹿な事言ってないでさっさと寝なさい!」
女妹「おやすみーーー」ニゲルガカチ
・・・翌日墓まいり・・・
新隊員「へー、墓地って言っても狭いんですね。」
女「うちの親戚のお墓だけだから」
新隊員「こっちの方ってそういう感じなんですか?」
女「小さい墓地があっちこっちにあるって感じかな。お墓拭くから待ってて」
新隊員「ボクも手伝いますよ。」
女「ありがとう」
新隊員「随分丁寧に拭くんですね」フキフキ
女「中に入っている人そのものと思って拭かなきゃいけないんだって」フキフキ
新隊員「ふーん。サザエさんだとおはぎをお供えしてますよね」フキフキ
女「それはお彼岸よ。さて、お線香あげなきゃ」
新隊員「火傷しないように気をつけて」
女「ありがと。アチッ」
新隊員「ホラ、今言ったばかりなのに。女伍長らしくない」
女「……あなたとお墓参りなんて来たから、ちょっとドキドキしてるのかな」
新隊員「どうして?」
女「どうしても」
新隊員「……。ここ、みんな親戚のお墓か…この小さい岩みたいなのもお墓ですか?何も書いてないけど」
女「お墓…ではないけどね……」
新隊員「お墓じゃないのに、お線香あげるんですね」
女「……」
新隊員「あの…」
女「……」
新隊員「あのう…」
女「私ね、実は……」
新隊員「……」
女「実は……実は……」
新隊員「ちょっと待ってください。」
女「え……」
新隊員「女伍長、前、ボクに"自分の女の過去を聞く事はきつい事だ”って言いましたよね」
女「……うん…」
新隊員「”すべて受け止める覚悟が出来たら過去を聞いても良い”とも言ってましたよね。」
女「うん」
新隊員「正直に言います。過去をすべてを受け止められるほどボクは大人じゃありません。あの…ごめんなさい」
女「……そうだよね…もし、あれだったら、今からでも…私のこと…私は…大丈夫……」
新隊員「だけど、一番大切な人の…今と未来は受け止めます、男の意地にかけて」
女「……」
新隊員「絶対幸せに出来るとは言わないけど、そのために頑張ります。だからお願い、ボクを信じて……」 ハグ
女「……ありがとう。ずっと怖かったの。私、あなたの思ってるような人と違うかもしれないから」
新隊員「そうですね。あれだけみんなに尊敬されてて……何があってもうろたえる事はない人だと思ってた」
女「がっかりした?」
新隊員「失礼かもしれないですけど、かわいいなって」
女「一緒にいるときは良いの。でも一人になると急に不安になって……」
新隊員「すみません。ボクが頼りないから」
女「そんなこと無い。私が弱かっただけ。ごめんなさい、いつまでもウジウジしたこと言って。許してね、私もう迷わないから。あなたについていく」
新隊員「ここにいる人達、みんな喜んでくれてると思うんです、女伍長がお母さんになることを。」
女「そうかな」
新隊員「きっと。ボクもお線香あげていい?」
女「ありがとう」
新隊員 合掌
新隊員「そろそろ帰りましょうか、だいぶ冷えてきたし」
女「はい…あの、手をつないでもいい?」
新隊員「うん。でも、手袋しないと」
女「いらない」ギュ
・・・女の実家に無事もなく帰宅・・・
新隊員「ああ、寒かった」
女「晩御飯の前にお風呂入ってくれば?」
新隊員「え、お風呂……」
女「暖まるわよ。いくらお風呂嫌いだからって今日は外出したんだから入らなくちゃ」
新隊員「でも汗かいてないし」
女「だめよ」
新隊員「じゃあ一緒に」
女「お風呂ぐらい一人で入れるでしょ」
新隊員「じゃ、赤ちゃんと入る」
女「……あのね……」
新隊員「はい」
女「私と入るのと赤ちゃんと入るのと何が違うの?」マッタク
新隊員「結果的にかなり似た形になるとは思うけど…」
女「もう。どうしても一緒に入りたいの?」
新隊員「うん」
女「お風呂はいるだけよ」
新隊員「うん」
女「絶対だからね」
新隊員「はい。こういうのを確かなんかが立ったって言うんですよね」
女「なんかが立ったって、その、男の人の?」
新隊員「違いますよ。エッチなんだから。えーと、漫画なんかで登場人物がなんか言うとたいてい逆のことが起きるって言うとき、
なんかが立つっていうみたいですよ。」
女「へーそうなんだ……で、どういうこと?」
新隊員「絶対お風呂はいるだけって言ったでしょ」
女「うん」
新隊員「つまりその逆ということで……」
女「逆って……馬鹿言ってるんじゃないわよ。私にそんな気はありません!」
新隊員「でも女伍長は、僕がお願いしたことは聞いてくれるもん」
女「……私はあなたを甘やかしすぎました。もう言うこと聞きません」
新隊員「でもさ、せっかくこれだけ大きくなったんだし」
女「大きくなったって、胸?」
新隊員「うん。AVだと胸であそこ挟んだりするじゃないですか?」
女「別にしようと思えば普段だって出来るぐらいの大きさは、……じゃない、胸が大きくなったのは赤ちゃんのためで、あなたのためじゃないの。
”オッパイはおとうちゃんのためにあるんじゃない”って歌だってあるのよ」
新隊員「そんな歌があるんですか?」
女「よく知らないけど、カラオケで先任によく聴かされた。今考えればセクハラなんじゃないかしら?」
新隊員「うーん、どうかなあ。でも、赤ちゃんが生まれたらオッパイ、赤ちゃんのものになるわけでしょ」
女「当たり前じゃないの」
新隊員「だとしたら、赤ちゃんのものになる前にちょっとだけおすそ分けしてもらうぐらい……」
女「おすそ分けって、私の胸は…」
新隊員「生まれてから赤ちゃんと取り合いになったら困るでしょ?」
女「それはまあそうだけど」
新隊員「それが元で親子断絶になったらきっと後悔するよね。」
女「まあね」
新隊員「だから今のうちにちょっとだけ、ね?」
女「わかったわよ。すれば良いんでしょ、すれば!! 頼りがいのある人だと思ったのに、すぐにエッチな子供に戻っちゃうんだから。
ちょっとだけだからね。ちゃんと体洗ってからよ。」
新隊員「だから女伍長好き!」チュ
女「こういうときしかキスしてくれないんだもの。たまには、おはようのキスとかしてくれたって良いのに…」
新隊員「明日の朝するから。早くお風呂いきましょう」
女「現金なんだから……」
・・・お風呂場・・・
新隊員「なにモジモジしてるんですか?」
女「……太っちゃったから……明るいところで裸になるのはちょっと恥ずかしいって言うか」
新隊員「太ったって言ったって、おなか以外はたいしたこと無いですよ。それに体つきが変わるのも赤ちゃんのためなんですから、恥ずかしいことないでしょ」
女「はい…。でもなんかあなたにもっともらしい事言われるのがどうも納得できないんだけど」
新隊員「なんかボク間違った事言ってますか?」
女「そんなことないけど…」
新隊員「だったら、言う事ちゃんと聞いてください」
女「はい」
新隊員「早く脱いでください。ぐずぐずしてたら風邪ひきますよ」
女「はい…なんか釈然としないんだけど」
新隊員「気にしないでください。でも、一緒にお風呂入るのって初めてですね」
女「それはあなたのせいよ」
新隊員「ボクの?」
女「私の下宿来た時は、いつもすぐにいたずら始めるし、終わったらすぐ熟睡しちゃうし。あなた気がついてなかったでしょう、
あなたが寝たあと大事なところとか拭いてあげてたんだから。乾いてカサカサになったら気持ち悪いだろうと思って」
新隊員「すみません」
女「こっちはわざわざ温かいオシボリ作ってふいてあげてるのに、あなたはクークー寝てて。腹が立つのは、そうやって拭いてると、その、えーと…なんでもない」
新隊員「なんですか?」
女「なんでもないって言ってるでしょ」
新隊員「気になるじゃないですか、直せるものなら直したいし」
女「……また、その……」
新隊員「また?」
女「あの、大きく……」
新隊員「うーん、寝てる間のことはちょっと……ん、でもなんで腹が立つの?」
女「だってあなたは満足しきって寝てるのに、私はそんな状態になったものを拭いてるだけなんだもの…それは私だって……」
新隊員「悶々とした…」
女「もうちょっとオブラートに包んで欲しいんだけど」
新隊員「ひょっとしてボクが寝てる間に入れちゃったことが…」
女「そんなことしません!なに言ってるの!」
新隊員「でもイタズラ位はしませんでしたか?」
女「イタズラ…?」
新隊員「うん」
女「まあ突っついたことぐらいは…」
新隊員「それだけ?」
女「ちょっとだけチュって……」
新隊員「ふーん」
女「なによ?」
新隊員「勢いに任せてパクって…」
女「しないわよ、そんなこと」
新隊員「つまんないの。でもチュでもパクでも起きてる時にしてくれたほうがうれしいのに」
女「今度ね」
新隊員「約束ですよ?」
女「はいはい。馬鹿なこといつまでも言ってないで、お風呂に行きなさい」
新隊員「はい」
・・・ちょっとあと・・・
女「よく暖まった?じゃ、こっち来て。体洗ってあげる」
新隊員「はい」
女「座って……ずいぶん逞しくなったわね」コシコシ
新隊員「下士官教育で鍛えられたから」
女「でも腹筋はいまいちね。」ナデナデ
新隊員「そりゃあ、女伍長には敵わないですよ」
女「別に腹筋ほめられてもうれしくない。女よ、私」コシコシ
新隊員「でも、妊娠するまでは腹筋はっきり判る位だったでしょ」
女「好きでしてたわけじゃないの。ただトレーニングを一度手を抜いたらずっと怠けちゃいそうな気がして。で、気がついたら、ああなっちゃったって言う感じ」コシコシ
新隊員「ボクには真似できないな」
女「そんなことないわ。あなたはやればできる子。はい、大事なところ洗うわよ」モミモミ
新隊員「はい、あの、うん…」
女「また、こんなにして。妊婦さんに体洗ってもらってるだけで興奮してるなんて変態じゃないの」
新隊員「ち、違いますよ。だっておっぱいが背中に当たるし、洗ってるだけって言ったって石鹸付いた手であそこ擦られたらこうもなるでしょう?」
女「フフッ。ゴメンね、ついいたずらしちゃった。流すわよ」ジャー
新隊員「きれいになりました!」
女「まだよ。私洗ってないもの」
新隊員「じゃあ、ボクが洗ってあげる」
女「あなたが?いたずらする気でしょ?」
新隊員「え!?」ドキ
女「ちょっとでもイタズラしたらあとでしてあげないからね」
新隊員「うーん」ザンネン
女「やっぱり悪さをしようとしてたでしょ。あ、こっちのやわらかいタオルでお願い。肌が敏感になってるから」
新隊員「こっちですね」スリスリ
女「やっぱり、洗ってもらうって楽ね。おなかが重くて体洗うの結構大変なのよ」
新隊員「少し足広げてください、あそこ洗うから」
女「え、ここはいい。自分でやるから」
新隊員「駄目です。女伍長だってボクの洗ったでしょ」ツヨイイシ
女「……わかったわよ」ソロソロ
新隊員「じゃあ……」スリスリ
新隊員「……ふーん」スリスリ
女「なによ」
新隊員「ボクが興奮してるとか言ってからかったけど、女伍長だって…」
女「それ以上言ったらしてあげない」ツン
新隊員「でもさ…」
女「だって、いつもこんな風にやさしくしてくれないで、エッチなことばっかりさせるじゃない。だからちょっとドキドキしちゃって」
新隊員「じゃあ、次からも一緒にお風呂入ろう、ね?」
女「う…ん」
新隊員「流しますよ」ザー
女「ありがとう」
新隊員「二人とも洗い終わりました!」ジー
女「そんな目で見なくたってしてあげるわよ。うーん、姿勢が難しいな」
新隊員「どうしたらいいですか?」
女「浴槽のふちに座ってくれる?そうそう。で、この子を胸で挟めばいいのよね」ムニッ
新隊員「すごい、柔らかい!」
女「……何が楽しいのかしら、こんなことして。これでイクまでしなきゃ駄目かな?」ムニュ
新隊員「え?」
女「オッパイ張ってるから結構痛いの。それに肌が敏感になってるから、あなたの毛でヒリヒリして。
私より薄いくらいだから大丈夫かと思ったんだけど」ムニムニッ
新隊員「あ、すみません。もう良いです。痛いとは思わなかったから」
女「ゴメンね。胸が普通になったらしてあげる。たぶん普段の大きさでもできると思う」
新隊員「はい……」
女「……」
新隊員「あの……」ジー
女「?」
新隊員「あの、さっき……」ジー
女「さっき、で、その視線は……つまり……パク?」
新隊員「まあ、できたら……」
女「はいはい。約束したものね」
新隊員「すみません」
女「謝るぐらいならしてくれなんて言わなきゃいいじゃないの。さっきちゃんと洗っといてよかった」
新隊員「そういうつもりはなかったんですが」
女「じゃ、どういうつもりだったのよ、まったく。このふんぞり返ってる子を口でおとなしくしろって言うのね」
新隊員「……はい」
女「ひとつ聞きたいんだけどね、私のこと尊敬してるってあなたよく言うじゃない?」
新隊員「はい、昇任試験の面接でも”実行力と思いやりのある女伍長のような下士官になりたい”って答えました」
女「ふーん」
新隊員「あ、ボクだけじゃなくて一緒に受けたやつもみんな目標の下士官像は女伍長って言ってました。」
女「そうなの?」
新隊員「はい。で、面接官は連隊本部の人だったんですけど、みんなが”目標は女伍長”って言うもんだから、辞めるの認めなきゃ良かったって頭抱えてましたよ。」
女「なんか、ありがたいって言うか申し訳ないって言うか……ま、それはいいんだけどね」
新隊員「はい」
女「その尊敬してるって言ってる人間に口でしてくれってどうして言えるの?」
新隊員「どうしてって言われても。公私混同しないように気をつけているから……」
女「それは言葉の使い方を間違ってます!国語をもっと勉強しなさい!」
新隊員「でも、ボクほかの人には絶対そんなお願いしないです。」
女「まあ、そうでしょうけど」
新隊員「ほかの人にお願いしたほうがいいですか?」
女「そんなわけないでしょ」
新隊員「でしょ。だからお願いしてるんです」
女「そうね……じゃない!絶対違うでしょ!内心私のこと馬鹿にしてない?」
新隊員「絶対に違います。本当に尊敬してます、信じてください。ただ、ボクが甘えられる人は……」
女「……しょうがないわね、してあげる。約束だもんね……目の前で見ると、よくこんなものが私の……やっぱりこのせいかな、私がこんなに……はあ」
新隊員「あの、何か?」
女「ううん。ただ、私、あなたの色に染められたのかなあって……」
・・・時間が少したちました・・・
女「ン!モゴモゴ。うわっ、ぺっぺ」
新隊員「あ、大丈夫ですか?」
女「あんまり大丈夫じゃない。飲み込めなかった」
新隊員「え、飲み込もうとしたんですか?」
女「ほら、あなたの見せてくれたDVDだと飲み込むことが愛情表現みたいな感じだったから。違うの?」
新隊員「わかんない。だって初めてなんだもん、これでイったの」
女「まあ私もあなたにしかしたこと無いけど」
新隊員「で、どんな味なんですか?」
女「苦いし、生暖かいし、ぬるぬるするし。食べ物としては最悪」
新隊員「とろろみたい?」
女「やめてよ、とろろ食べるとき思い出しちゃうでしょ」
新隊員「じゃあ、これはあんまり幸せじゃない?」
女「うーん……生臭いし、不味いし、のどに引っかかるし……ねえ、やっぱり飲み込んで欲しい?」
新隊員「そんなまずいものなら無理しなくても。すみませんわがまま言って」
女「まあ、そんなにいやな訳じゃないんだけどね、飲み込まないでいいのなら……」
新隊員「?」
女「口の中でだんだん大きくなっていくでしょ。なんかあなたが喜んでくれるのをじかに感じられる気がしてちょっと嬉しいの」
新隊員「じゃ、あの、また?」
女「うん、あなたが満足してくれるなら」
新隊員「ありがとうございます。それはそうとしてですね」
女「なに?」
新隊員「明後日にはもう帰らないといけないんです。」
女「……なんかずっといてもらえる気分になっちゃうんだよね」
新隊員「で、この雰囲気で言うことじゃないんですけど、もう婚姻届けを出しに行かないと。まだ不安ですか?」
女「もう大丈夫、迷わないって言ったでしょ。いつ行くの?」
新隊員「い……なんか言わせようとしてないですか?」
女「深い意味はないけど。別に今からだって良いわよ。役所も当直さんがいて、いつでも出せるんだって」
新隊員「そうかもしれないけど、いくらなんだって今からって事はないでしょう。大事なことなんだから」
女「そうねえ。だけどそんなの紙の上の話じゃない。もうあなたについてくって決めちゃったんだもの、なにもかも吹っ切れちゃった。
……でも、これを出したらあなたはもう女伍長と会えなくなるわ」
新隊員「えっ?それは、あの……」
女「……」
新隊員「どうして……?」
女「苗字変わるでしょ」
新隊員「なんだ、驚かさないでくださいよ。雪女とか999みたいにいなくなっちゃうのかと思った」
女「そんな、謎の美女っていうわけでもあるまいし」
新隊員「でも部隊で若い隊員はそう思ってましたよ。あんな可愛い人に彼氏がいないのは謎だって」
女「あなたも?」
新隊員「うん、はじめのうちは」
女「今は?」
新隊員「エッチの好きな美女」
女「好きなわけじゃないのに…。だけど、あなたも、独身最後の晩よ。心残りはないの?」
新隊員「それはそのう……」
女「だめ」
新隊員「早い……せめて何か言ってからにして欲しいんですけど」
女「なに言うかわかるもの。間違ってると思う?」
新隊員「あってるとは思うけど……でもボクだけ満足させて貰ったっていうのも気が咎めるんです」
女「あ、この間言った事を気にしてるの?冗談よ、あんなの」
新隊員「そうじゃなくて……満足してもらえたら嬉しいのは女さんだけじゃないんですよ。だから、入れるのがイヤなら女さんがしてくれたみたいに、手とか……」
女「ありがとう。だけど妊娠中だから……」
新隊員「安定期に入ったらエッチしても大丈夫なんでしょ?」
女「そういうことは良く知ってるのね」
新隊員「それにお母さんの好きなことすると胎教に良いんだって」
女「好きじゃないってば…」
新隊員「嫌い?」
女「それはまあ……」
新隊員「ね?」
女「だけど、赤ちゃんに見られてるみたいで」
新隊員「じゃあ、子守唄歌って寝かしつけてから…」
女「胎児って子守唄で寝るのかな?」
新隊員「やってみないとわからないでしょ?」
女「まあ、とりあえずご飯食べてからね。お風呂場でいつまでもこんなことしてたら風邪ひいちゃうもの」
・・・居間兼寝室・・・
新隊員「子守唄歌えますか?」
女「簡単なのだったら。あなたは?」
新隊員「物心付いてから歌ってもらったことないから…」
女「当たり前でしょう、赤ちゃんが歌ってもらうものなんだから。兄弟に歌ってあげたりしなかった?」
新隊員「一人っ子だもん」
女「そうだったね。じゃあ、赤ちゃんのために覚えて。♪ねんねんころりよ……」オナカポンポン
女「坊やの子守は……」
女・新隊員「……」
女「ねえ」
新隊員「Zzzz…」
女「あなたが寝てどうするの」
新隊員「あ、すみません。つい気持ち持ちよかったから。赤ちゃん寝た?」
女「動きが静かになった気がする」
新隊員「じゃあ、この隙に……トレーナー脱がせても良い?」
女「うん」
新隊員 チュチュ…
女「あっ……」
新隊員「気持ち良い?」
女「うん。なんかこれだけでイッちゃいそうになるくらい……ありがとう」
新隊員「なにが?」
女「妊娠した女の人の身体を嫌がる男の人も多いって言うから」
新隊員「赤ちゃんのためでしょ。嫌がる理由なんかないもん」チューコリ
女「アンッ、そう言ってもらえるとほっとする」
新隊員「あれ?」
女「なに?」
新隊員「パンツにしみが」
女「……いちいち言わないで。黙ってそっと脱がせてくれるデリカシーが何でないのかしら」
新隊員「ごめんなさい。あの、パンツ下ろしますよ」
女「うん」
新隊員 スルスル サワサワ ナデナデ スリスリ
女「ごめんね」
新隊員「え、なにが?」
女「今回は、こんなことすると思ってなかったから。その、ちゃんとお手入れもしてなくて。もし傷つけてばい菌入ったらいけないと思って……」
新隊員「赤ちゃんのためだもの、気にする事ないですよ」
女「でもね、少しでもいい女と思われたいのよ」
新隊員「これ以上どう良く思えって言うんですか?」
女「……」
新隊員「幼馴染上等兵も言ってたでしょ、女神様だって」
女「ずいぶん年上だけどね」
新隊員「女神様に年齢なんかないんです」
女「ありがとう…あ、だからって急にそんなとこ…もうぬれちゃってるから口でしなくても…ゴメン、どうしてもドキドキして…そんなクリってしたら…ああっ……だめっ…」
女「あ、ちょっと待って」
新隊員「よくなかったですか?」
女「そうじゃないけど。えーと…」
新隊員「なんですか?」
女「あの、届かないって言ってたわよね?」
新隊員「なにが?」
女「あの…あなたのものが」
新隊員「ボクの……?」
女「やっぱり自分だけってのは少し気が咎めるって言うか…」
新隊員「?」
女「ほら、あなたも心残りって……」
新隊員「あ、つまり、エッチがしたい?」
女「そういうと身も蓋もないけど…その、あなたがイヤでなかったら…」
新隊員「イヤな訳無いじゃないですか。でも、あれは有りますか?」
女「そこの引き出しに…」
新隊員「なんでここに有るんですか?」
女「だってあなたが我慢できないって言うかも知れないと思ったから、一応ね」
新隊員「ふーん、そうですか。ボクが我慢できないから……」
女「…うん…」
新隊員「で、実際我慢できなかったのは?」
女「……」
新隊員「誰ですか?」
女「……」
新隊員「ねえ?」
女「……私…だけど」ポソポソ
新隊員「え?よく聞こえない」
女「もう。私ですっ」
新隊員「謝ってください」
女「謝るって?」
新隊員「新隊員をヘンタイ扱いしていましたが、本当にエッチなのは女伍長でしたって」
女「そんなこと無い」
新隊員「じゃあ、我慢できますか?」
女「できるわよ」
新隊員「……」ジー
女「できるんだから」
新隊員「……」ジー
女「……いじわる。良いじゃない、いじめなくたって」
新隊員「……」ジー
女「分かったわよ。言えば良いんでしょ。本当にエッチなのは新隊員じゃなくて…私…です。これで良いでしょ、許して、ね?」
新隊員「まあ、いいでしょう。でもこれだけお腹が大きいと、どんな姿勢でしたらいいのかな?」
女「妊娠後期だとね、後側位か、騎乗位か、座位が良いんだって」
新隊員「騎乗位はわかるけど、他のは……」
女「あのね、後側位って言うのは、身体を横にして寝た状態で後からするの。座位って言うのはね、騎乗位に似てるんだけど男の人が上半身を起こして軽く抱き合った感じでするんだって」
新隊員「詳しいんですね」ジト
女「妊婦さんのための雑誌を見てたらよく載ってるから」モジモジ
新隊員「それを興味津々で読んでいたと」
女「……だって……あなたが冬休み来てくれるって思ったら……別にしようと思ったわけじゃないのよ…一応知識として……」ノノジノノジ
新隊員「ハイハイ。で、どの姿勢でするんですか」
女「するなら座位が良いなって思ってたの」
新隊員「なんで?」
女「後測位だと顔が見えないし、騎乗位だとあなたとの距離が遠い気がして」
新隊員「うん、じゃそうしましょう。ゴムつけなきゃ」
女「つけてあげる、下脱いで…」クルクルピタ キュキュ
女「OKよ」
新隊員「ボクは座ってるだけで良いのかな?」
女「たぶん……じゃ、行くね」
新隊員「はい」
女「なんか下から突き刺されるみたいで怖い」ソロソロ ニュル
新隊員「じっとしてるから大丈夫」
女「ウッ、入ってきた。なんかいつもより大きい」
新隊員「ああ、暖かい、けどきつい…」
女「下まで行くからね」 グッ
女「アッ、だめっ、うそ、こんなすぐ、まだ、いやっ…あああっ」ギュ、クタ
新隊員「えっ?まだなにも…あの…その脱力ぶりはひょっとして、もう?」
女「……ごめんなさい。入ったと思った瞬間に……身体がフワッと来て……」
新隊員「満足できました?」
女「……一緒にいきたかったのに……」
新隊員「それは僕に言われても……」
女「でも、あの、ちゃんとするから」
新隊員「ううん、このままでいいです」
女「でも…」
新隊員「動かなくてもぎゅっと締め付けられてて気持ちいいもん。それに、イッた後は、ぼうっとしてて動けないでしょ?」
女「うん…。こんなときに気を使ってもらえるようになるなんて」
新隊員「一応今までも、気持ちよくなってもらえるようにいろいろ努力してたんだけど」
女「そうだったの……」
新隊員「ん?なんか複雑な顔してますね」
女「私はいつも夢中だったの。だけどあなたは冷静だったってことでしょ?」
新隊員「冷静って言うわけじゃないけど」
女「まだ子供だから教えてあげる、って言うか私がリードしてあげるつもりでいたのに、手玉に取られてたと思ったらなんか情けないような気がして」
新隊員「手玉に取るなんて…。だけど、お言葉を返すようですけどね、勉強とか仕事とか軍人としての生き方とかは指導してもらいました。
でも、エッチについてはリードしてもらった覚えも教えてもらった覚えもありません。」
女「なによ、生意気なこと言って。そんなこというけど、私からしてあげなかったら最初のキスできなかったでしょ」
新隊員「それは踏み台から落ちてたまたま僕の上に乗っかっただけじゃないですか」
女「最初のエッチの時だって、入れる所ちゃんと教えてあげたでしょ?」
新隊員「それだけじゃないですか。その時だって先にイッちゃったし」
女「それは…私だって久しぶりだったし、なんかすごいいけないことしてるみたいな感じがして。あなたのものを受け入れたらわからなくなっちゃったんだもの。
でも、いろいろ努力してたって事は、ひょっとして、私の弱い所とかもう全部わかってるの?」
新隊員「全部かどうかわからないけど、それなりに」
女「それって、お布団の上じゃあなたのなすがままだったって事?」
新隊員「そんなつもりはないけど。でも、それなら布団の上ではボクの言うことを聞いてください」
女「だったらベットで寝る」
新隊員「そう言うのを屁理屈って言うんです」
女「だって、ついこの前までチェリーちゃんだった子に手もなくひねられたんだと思ったらなんか悔しいんだもの…うっ、痛っ」
新隊員「どうしたの?」
女「さっきから赤ちゃんが暴れてるの」
新隊員「起きちゃったかな?」
女「たぶん。ねえ、これほんとに胎教に悪くないと思う?」
新隊員「さあ。でもお母さんが気持ちよければだいじょうぶなんじゃないかな。気持ちよかった?」
女「……うん」
---翌日---
新隊員「役場って遠いんですか」
女「そんな遠くない。けど、寒いから車で行きましょ」
新隊員「今でも、miniに乗ってるんですよね。ボク運転しましょうか?」
女「そうか、免許とったんだよね。まさか、オートマ限定じゃないよね?」
新隊員「ちゃんと大型まで運転できます。」
女「じゃあ,お願い。初めてね、あなたの運転する車に乗るの。楽しみにしてるわ」
新隊員「任せてください」
---女の愛車(mini)で移動中---
女「ダメよ、そんなに半クラ長く使ったら!クラッチ減るでしょ!」
新隊員「はい」
女「左右確認がいい加減よ!ちゃんとしなさい!」ゴツン
新隊員「イタッ…はい」ミギヨシヒダリヨシ
女「車が来なかったから良いようなものの。あ、そこの段差気をつけてね」
新隊員「はい」
mini ガツ
女「だから気をつけなさいって言ったじゃない!」
新隊員「すみません!」
女「タイヤ小さいからすぐおなかするのよ。ほら、止まるときはちゃんとエンジンブレーキを使って!」
新隊員「でも教習所で今の車はエンジンブレーキなんか使わなくても大丈夫だって…」
女「口答えしないの!」パシッ
新隊員「イテッ…ごめんなさい」
女「これ、今の車じゃないんだから。あなたの人生の倍近く走ってるのよ」
新隊員「はい」
女「雪道なんだからもっとブレーキを繊細に…ホラ滑った!」
新隊員「怖い」
女「そうでしょう。雪道は怖いんだから」
新隊員「ちがう」
女「ん?」
新隊員「教習所の教官だってこんな怖くなかった……」
女「なに甘えたこと言ってるの、私たちの時なんかレンチで頭叩かれてヘルメット割られたりしてたんだから」
新隊員「時代が違いますよ」
女「私がおばさんだって言いたいの!」
新隊員「違います!申し訳ありませんでした!ちゃんと運転します!」
あ、無人島に人がいた…(T_T)
・・・数分後・・・
女「ここよ、役場」
新隊員「やっと着いた」
女「15分も運転して無いわよ」
新隊員「人生で一番長く運転した気がする。先輩たちが”操縦練習の教官、女伍長に当たりませんように”って言ってた意味がやっと分かった」
女「あの子達そんな事言ってたの?」
新隊員「うん」
女「私が習ったときはこれが普通だったんだけど。私が行かされた教習所、空挺の人が行くところだったから…」
新隊員「ここ、教習所じゃないもん」
女「怖かった?」
新隊員「うん」
女「ごめんね」
新隊員「良いんですけど、帰りは?」
女「運転して。あなたの運転する車でドライブっていうの夢だったんだもの」
新隊員「夢ならもう少し優しくしてくれても良いんじゃないかと思うんですけど」
女「事故起こさせるわけに行かないじゃない」
新隊員「そうだけど」
女「帰りは優しくしてあげる」
新隊員「ほんと?」
女「少しだけ」
新隊員「いっぱいでも良いのに…」ブツブツ
女「なんか言った?」
新隊員「何でもないです……」
・・・村役場で届けを出して無事帰宅・・・
新隊員「本当に疲れた。結婚までの道のりってほんとに遠いんだってことがよーく分かりました」
女「オーバーね。帰りは少し優しくしてあげたでしょ」
新隊員「ホントに少しだけじゃないですか。だけど、雪道走った後って目がチカチカしますね。うちの中に入ったらコオロギかなんかが飛び跳ねているような感じがする」
女「雪で明るいとこから部屋の中に入ると目の調整が追いつかないのよ。まっくろくろすけってたぶんこれの事よ」
新隊員「そうなんですか。このうちって何かすんでるような気がするんですよね」
女「古いうちだからね。小さいトトロだったら屋根裏に2、3匹いるわよ。小ちぇー頃には、わしにも見えたが…」
新隊員「すぐそうやってからかうんだから。でも、とうとう正式に夫婦ですね」
女「うん」ニコニコ
新隊員「初めてボクと会ったときの事覚えてますか?」
女「まったく。また新兵さんが入ってきたとしか思ってないもの。あなたは?」
新隊員「会ったって言うか女伍長目立ってたもん、すごくかっこよくって」
女「こんなチビが?」
新隊員「ぱっと見可愛らしいのに、てきぱきと後輩に指示を出したり、教育してるのがすごく颯爽としていて。
ボクなんかが口を利いたらいけないんじゃないかなって」
女「そんなたいしたことしてないのに」
新隊員「ボクだけじゃないですよ。ほら入隊してすぐの頃、ボクの同期みんなで一緒に写真撮ってくださいってお願いしたこともあったでしょ」
女「そんなことあったわね。ガンダムのシーンみたいでちょっと気分良かったんだ。まあ、私は中尉じゃなかったけどね。あの中にあなたもいたんだ……。
そんな部隊でも人気の女下士官が、子供の様な新兵に魅入られ、妊娠させられた上に胸や口で奉仕させられるまで墜ちていく屈辱……」
新隊員「そんなあ。ボクが極悪な人間みたいじゃないですか。AVの見過ぎですよ」
女「全部、あなたが見せたんでしょう」
新隊員「そりゃあ、そうですけど……。屈辱でした?」
女「ううん、すごく楽しかった。今まであんなにいろいろさせられたこと無かったもの」
新隊員「結構Mだったりして?トレーニングにはまる人ってMが多いらしいですよ」
女「Mねえ……。そんなことは無いと思うけど、もしそうだとしたらあなたのせいよ」
新隊員「都合が悪くなるとボクのせいにするんだもん」
女「だってあなたがいつも恥ずかしいことさせるから、そのう、慣れたって言うか…」
新隊員「快感になってきた」
女「もう、馬鹿」
今日はここまでです
新隊員「独身生活終わっちゃいましたけどやり残した事はないですか?」
女「特に無いかなあ。強いて言えばあなたにちゃんとした青春らしい青春を経験させてあげられなかったことぐらいかな」
新隊員「青春らしい青春?」
女「デートだってちゃんと行けなかったでしょ」
新隊員「そういえばデートって動物園に2回行っただけでしたね」
女「うん。それも一回は小隊長と幼馴染が一緒、もう一回は災害派遣で中断……。幼馴染がほかの人にバレたらあなたがひどい目に合わせられるって言うから、いつも私の下宿で会ってたもんね。
本当は、あなたをいっぱい楽しませてあげたかったのに」
新隊員「これからだって良いけど」
女「これからはそんなことしないわ」
新隊員「え、なんで?」
女「旦那さんにいっぱい楽しませてもらうの」
新隊員「うん、まかせて。でもボクはずっと楽しかった」
女「だったら良かったわ」ニコニコ
新隊員「嬉しそうですね」
女「うん、嬉しいわ。おかしい?」
新隊員「そうじゃないけど、なんかあっさりしてて。ドラマだと涙ぐんだりするじゃないですか?」
女「そういうのってもう通り過ぎちゃった」
新隊員「通り過ぎた?」
女「うん。私にとってはスリルの連続だったのよ」
新隊員「スリル?」
女「あなたはどう思ってるかわからないけど、10歳も年下の男の子にいきなり告白されるのって結構衝撃だったもの」
新隊員「まったくそんなふうには見えなかったけど」
女「子供に告白されて慌てふためいたらかっこ悪いじゃないの。冷静なふりぐらいするわよ」
新隊員「まるっきり興味ないって顔されたから結構がっくり来てたんですよ」
女「ゴメンね。最初は若い男の子の気の迷いと思ったのよ。あなたと深い関係になるなんて考えもしなかったし。
だけどね、みんなに内緒で付き合っているうちに、若い女子隊員の中でもあなたのこと気になるって言う子が何人か出てきて…。
この子達の方が私なんかよりお似合いなんじゃないかって思ったり、誰かにとられちゃうのかも知れないって……」
新隊員「そんなわけないじゃないですか」
女「だって、今までそんなこと感じたこと無かったんだもの、本当に不安で……。
それに、軍を辞めて田舎に帰らなければいけなくなったとき、あなたを巻き込んじゃいけない、別れなきゃいけないと思ったし。
子供が出来た時もおろせって言われるんじゃないかって……」
新隊員「……」
女「だけど、あなたがこれから先の私を全部受け止めてくれるて言ってくれるの聞いたら、そのう、なんて言ったら良いのかな。
うん、モヤモヤが全部晴れたって言うか。私はあなたを信じて付いていけば良いんだって。何かつらいことが起きてもそのときはそのときだって。
そう思ったら、幸せな気持ちしか残らなかったのよ」
新隊員「ボクの事信じてくれる?」
女「うん。不束者ですがよろしくお願いします」ミツユビ
新隊員「こちらこそ。そうだ、お母さんたちに籍入れたこと報告しないと」
女「はい」
・・・一時間後・・・
女「もう私、こんな家を出る!なんでお母さんも妹も二人してあなたにベタベタするのよ!!いくら身内になったからって、やって良いことと悪いことがあるのわからないのかしら!もう信じられない!」
新隊員「ダメですよ、大人が家出なんて」
女「あなたも、何でお母さんや妹にキスするのよ、外人さんじゃないのよ!私にはたまにしかしてくれないくせに!」
新隊員「そこは、欧米かって言わないと」
女「つまんない漫才をやってるわけじゃないわ!とにかく、妊婦さんの精神衛生上良くない!」
新隊員「ボクはすごく楽しかった」
女「そうかもしれないけど」
新隊員「ボク一人っ子だし、親も共働きだったからうちがあんなにぎやかなことなかったし。こんなのドラマの世界だけだと思ってた。でも遺伝なんですかね?」
女「うるさいのが?」
新隊員「ううん。二人ともおっぱいが大きい」
女 ガン
新隊員「うぅっ、死ぬ…」
女「だいたいね、あなたがあの人たちに抱きしめられてにやけてるからよ。腹が立つったらないわ」
新隊員「でも部隊の人たちが見ても信じられないだろうな」
女「なにが?」
新隊員「あんなに女伍長があんな真っ赤になって怒ってるところなんか想像も出来なかったもん」
女「そうかしら?」
新隊員「だって、さばけた大人の女って雰囲気だったし」
女「そんなカッコいい人間じゃないってもう分かってるでしょ。がっかりしてない?」
新隊員「そんなことないです。今でもすごくカッコいいと思っています。」
女「……ほんと?」
新隊員「うん。ただ、エッチが好きなんて考えもしなかった」
女「だってそれは……じゃなくて、そんなことはありません!」
新隊員「ふーん」ギワクノシセン
女「なによ、その目は……」
新隊員「女伍長がうそついてる時の目だ」
女「嘘なんかつかないもの……。そうだ、あなた私のこと伍長って言うけどね、伍長じゃないんだから」
新隊員「そりゃあ、退職したからでしょ」
女「違うの。退職して予備役になる時に特別昇任で軍曹になったの」
新隊員「え、そうだったんですか!知らなかった」
女「まあ、実際は何も変わらないから言わなかったんだけど」
新隊員「じゃあ、女軍曹って呼んだほうがいいですか?」
女「いやよ、そんなの。響きが可愛くない。まだ伍長のがまし」
新隊員「でも、お祝いしないと」
女「いいわよ、そんなことしなくても。そんなことより、赤ちゃんの名前を考えない?」
新隊員「たぶん、女の子なんですよね?」
女「うん。超音波では、おちんちんが映ってないから。たまに角度の具合で映らないことがあるらしいけどね」
新隊員「エーと……」
女「どうしたの?」
新隊員「おちんちんなんて言うと思わなかったから」
女「人のことエッチが好きだのMだのって言っておいて、へんな人。まあ、小さい子供のだったらあんまり抵抗感ないし」
新隊員「ボクのは抵抗感があるんですか?」
女「そういうわけじゃないんだけど。その、生々しいって言うか……そのう、やっぱり……」
新隊員「そういうものですか。えーと、女伍…軍そ…さんは…」
女「もういいわよ、伍長でも」
新隊員「すみません。女さんは何か考えているんですか?」
女「ううん。だけど、キラキラネームって言うのかな?そういうのは避けたいなって思うんだけど」
新隊員「”マサカ”ちゃんっていうのは?」
女「”マサカ”ちゃん?」
新隊員「うん、まさか妊娠したって思わなかったでしょ?」
女「何考えてるの!そんな理由で名前つけたら子供になんて説明するのよ!」
新隊員「やっぱり駄目か」
女「あたりまえでしょ!」
とりあえずここまで
新隊員「んー、じゃあどんな子になって欲しいですか?」
女「そうねえ、とりあえず元気で明るい子かな」
新隊員「元気で明るいか、意外と単純なんですね」
女「別にそれだけじゃないけど、まずはそこでしょ」
新隊員「うーん、そういう子か……”娘”ってどうですか?」
女「”娘”……幼馴染の名前によく似てるわね」
新隊員「明るくて元気って言ったらやっぱり幼馴染上等兵が浮かんで。あんなまっすぐな人になってくれたら良いなって」
女「そうね、新隊員は幼馴染のこと好きだものね」
新隊員「うん」
女「……あなたね、よく新妻の前でほかの女の人を好きだって言えるわね」
新隊員「だって、幼馴染上等兵はお姉ちゃんみたいなものだもん」
女「本当にそれだけ?」
新隊員「え……」
女「向こうはどう思ってるのかしらね」
新隊員「……でも、幼馴染上等兵は、小隊長と結婚して……」
女「フフフ。冗談よ。気にしないで」
新隊員「だけど、女…さんだって小隊長好きなんでしょ?」
女「好きよ」
新隊員「どれくらい?」
女「そうね…あなたが幼馴染を好きなのと同じくらいかな」
新隊員「えっ、そんなに好きなんですか!」
女「そんなに好きって……新隊員!」ムカッ
新隊員「ヘヘッ」
女「……もう。私をからかって面白い?」
新隊員「ゴメンナサイ。でもね、女さん不安だったって言うけど僕のほうがよっぽど不安だったんですよ。
きっと女さんから見ればほんの子供にしか見えないんだろうし、ちゃんとした大人の恋人がいるんじゃないかって……」
女「そんな恋多き女じゃないわ。もういい年だから"あなたがはじめて"なんて言えないけど、でも下士官になってから付き合った人はあなただけ」
新隊員「ほんと?」
女「嘘ついたってしょうがないでしょ。そんな程度だからね、幼馴染にもやきもちを妬くのよ」
新隊員「でも、赤ちゃんには幼馴染上等兵みたいになって欲しいと思わないですか?」
女「そうね。私も幼馴染大好きよ、悔しいけどね。”娘”、みんなに愛される、幼馴染みたいに明るくまっすぐな女の子に育ってね……あっ」
新隊員「また、おなか蹴られたんですか?」
女「違うの。”娘”が出来たこと幼馴染と小隊長に言った?」
新隊員「いいえ。女さん言ってないんですか?」
女「あなたが言ってくれると思ったから。幼馴染に教えてあげてね」
新隊員「やだ」
女「なんで?」
新隊員「怖い」
女「怖いって……」
新隊員「結婚式より前に赤ちゃん出来たって言ったら絶対百叩きとか言い出すもん」
女「何言ってるのよ。あなたのが先に昇任試験受かったんだから、あなたの方が先任なのよ。しっかりしなさい」
新隊員「だったら、女さん言ってください」
女「えっ……。私が?」
新隊員「うん」
女「怖い」
新隊員「なんでですか!?年も階級も女さんのが上じゃないですか。それに、幼馴染上等兵は女さんのこと女神か天使みたいな人だって尊敬してましたよ」
女「だけどあの子には、いつも怒られてたのよ。あなたのこと甘やかしすぎるって。まあ、甘やかすって言うか…まあそういうことなんだけど……。
そうよ!あなたのせいで怒られたのよ。やっぱりあなたが言って」
新隊員「だけど……」
女「私のこと守ってくれるって言ったじゃない。嘘つき!」
新隊員「そんなあ。それとこれとは話が違いますよ……そうだ、うそつきって言えばボクを騙したでしょう」
女「私が?」
新隊員「むせんって元気な子の事って言ったけど、暴走族のことじゃないですか!」
女「それは、そのう……あんまり胸を張っていえることじゃないし、15年近く前にちょっとしてただけだから……それにね、そんな悪いことしてたわけじゃないのよ」
新隊員「どんなことしてたんですか?」
女「えーと……お友達と一緒に、制限速度を少し越えたぐらいのスピードで走ったり、交通標識に書いてあるのと若干違う走り方をしたりとか……
意見の一致を見なかった人たちに言葉以外の方法でこちらの意思を理解してもらったりすることがあったぐらいで……」
新隊員「少し越えたって?」
女「ほんの2、3倍程度だからたいしたことないと思うんだけど……あ、でも、そんな事たまにだから」
新隊員「たまにって?」
女「2、3日ぐらい……」
新隊員「月に?」
女「……週…かな…」
新隊員「あのですね」
女「はい」
新隊員「ボクのうちの方ではそういうことをする人たちのことを暴走族って言うんですけど」
女「そうかもしれないけど……ほら、土地によって言葉って違うでしょ?」
新隊員「"娘"がそんなことしようとしたら、ちゃんと止められる?」
女「当たり前じゃない。子どもが悪いことしようとするの止めない親はいないでしょ」
新隊員「やっぱり悪かったんじゃないですか」
女「……誘導尋問よ、そんなの。中学生ぐらいのときそういうのにあこがれる時期があるでしょ。みんなで走るのが好きだっただけよ、ちょっと他のグループと小競り合いがあったけど。
うちの会の人間には悪い事させなかったもの」
新隊員「させなかった……?」
女「えーと、その、高校に入ったぐらいからあたま……をしてたから」
新隊員「まあ、部隊でも女伍長は元ヤンなんじゃないかって噂も少しあったんですけどね」
女「え、そうだったの?」
新隊員「女の人なのに大型二輪の免許持ってるし、にらみを利かせるとベテランの下士官もビビらせるぐらい迫力があったし」
女「そういう雰囲気を出さないように気をつけてはいたんだけど……」
新隊員「そういう人が幼馴染上等兵を怖がるんですか?」
女「だって、あの子まっすぐなんだもの……」
新隊員・女「……」
女「あのね…」
新隊員「はい」
女「赤ちゃんが生まれてから言おうか。」
新隊員「そうですね」
女「どうせ遅くなっちゃったんだもの、もう少しぐらい遅くなったってたいした違いないわよ、ね?」
新隊員「はい。そのときはお願いします。」
女「お願いしますって、私が言うの?」
新隊員「ちゃんと、おはようのキスもするから…」
女「そんなことでごまかされると思ってるの?」
新隊員「おやすみも……」
女「ほんと?」
新隊員「うん」
女「じゃ、今して」
新隊員「え、今ですか?」
女「うん」
新隊員 チュ
女「ちゃんとして」
新隊員「ちゃんとって……」
女「こっち向いて」グイ
新隊員「え?」
女 チュー、ウグッ、ムニュッ、ニュル、ザラ
新隊員 「…ウッムグッ…ハアハア……舌が…」
女「一緒に住むようになったら毎日だからね、軍曹からの命令よ」キリッ
新隊員「これからもいろいろ命令するの?」
女「ううん、命令はこれが最後。後は旦那さんに甘えるだけよ。だからね、私の……」
今回のお話はこれで終わりです。妊婦さんの日常をダラダラと書いてみました。
まあ、実際にはストレスでもう少し可愛げのないことを言ったりすることが多いのですが……
ようやく書きたい場面に近づいてきました。もう一回だけお付き合いお願いします。
これだけかかって書きたい場面にまだたどり着かないって言うのは、センスが無いんでしょうね……タメイキ……
このSSまとめへのコメント
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