モバP「今必殺のお菓子手裏剣」 (27)
このSSはモバP「仕事を取ってきた」の続きみたいなものです
でも別に読んでなくても大丈夫です
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爺P(以下P)「うむ…まあこんだけあれば大丈夫だろう」
ちひろ「全く、あれもこれもと買うんですから…」
P「すまんすまん、つい童心に返ってしまってな」
ちひろ「だからって箱ごと買い占めなくても」
P「子供の頃憧れなかったか?箱買い」
ちひろ「私は小額で如何に楽しむかの方に熱意を注いでましたね」
P「あー、それにしても腰が…」
ちひろ「かっこつけて全部持とうとするからですよ」
P「仕方ない、男の子だもの」
ちひろ「まだ子供時代から返ってこれてないんですか?ほら、横になって」
P「いつもすまないな」
ちひろ「それは言わないお約束です」
ズダダダダダダバタン
ユッコ「トリックオアサイキーーック!!」
P「あんまり大声出さないでくれ、腰に響く」
ユッコ「あ、はい、すいません」
ちひろ「というかどっちもトリックみたいなもんですよね」
ユッコ「それで、どうします?サイキックか、それとも超サイキックか!」
P「選択肢消えたんだが」
ちひろ「とりあえずはい、串カツ」
ユッコ「問答無用ですか!?」
P「なんだ、嬉しくないのか?串カツ」
ユッコ「いや嬉しいとかそういうんではなくて」
ちひろ「それじゃあこれ、ポン菓子」
P「おお、もうそれを出しちゃうのか」
ユッコ「えっ、何か大層なものだったり?」
P「安くてお腹膨れるからトレード用に重宝したんだ」
ユッコ「…数十本はあるように見えるんですが」
ちひろ「サイキック錯覚ってやつです」
ユッコ「なるほど…調子に乗って買い過ぎてしまったと」
ちひろ「概ねプロデューサーさんの悪ノリのせいですけどね」
P「仕方ない、駄菓子っていうのはそういうものだ」
ユッコ「あ、ちょっと分かります!私も小さい頃は小銭を握り締めて百均に通ってましたから!」
P「目的はスプーンだな」
ちひろ「スプーンですね、曲げる用の」
ユッコ「エスパーですか!?」
P「わからいでか」
ちひろ「よし、これでちょっと減りましたね」
ユッコ「すずめの涙程度ですけどね…」
P「あーもうちょい上を」
ちひろ「はいはい」
ユッコ「それにしても、こんな量どうするつもりですか?」
ちひろ「とりあえず、来た子達に配るつもりです」
P「足りないより余る方がいいからな」
ユッコ「まあ確かに、この事務所お菓子好き多いですけど」
P「それに、いざとなれば三村のロッカーに入れておけばどうにかなるし」
ちひろ「ああ、それは盲点でした」
ユッコ「そんな雑な!」
P「開けたらお菓子が増えてるんだから喜ぶだろうな」
ちひろ「魔法のロッカーですね」
ユッコ「かな子ちゃんを何だと思ってるんですか!?」
P「ふぅ、だいぶ楽になったよ、ありがとさん」
ちひろ「無理しないでくださいよ?あなた一人の身体じゃないんですから」
ユッコ「あ、確かに串カツ美味しいですね」
P「もう10個くらいどうだ?」
ユッコ「サイキック遠慮します」
パタタタタタ
P「おっ」
ちひろ「あら」
ユッコ「ん?どうしたんですか2人とも、扉に忍び寄って」
P「シッ、静かに」
タタタタガチャ
さくら「おはようございまぁーす!!」
P「喰らえ、蒲焼きさん太郎手裏剣」シュパッ
ちひろ「わさびさん太郎手裏剣もです」ヒョイッ
さくら「ぐああああああ」
ユッコ「さくらダイーン!!」
さくら「おじいちゃあん」
P「はい」
さくら「せいざ」
P「はい」
さくら「ちひろさんもぉ」
ちひろ「はい」
さくら「2人ともおかしで遊んじゃダメでしょぉ!?まったくもぉ!!」
P「ごめんなさい」
ちひろ「ごめんなさい」
ユッコ(事務所の意外な力関係を見た気がします)
P「村松怒ってる?」
さくら「ぷんぷんですよぉ!激おこでぇす!」
ちひろ「このあわ玉で許して貰えませんか?」
さくら「わぁい!あわ玉…いやいや、怒ってますよぉ!」
P「じゃあミルクキャラメルも付けるから」
さくら「みるくきゃらめる……」
ちひろ「ココアシガレットもありますよ」
さくら「許しまぁす!!」
ユッコ「許しちゃうんですか」
P「ついでにコーラガムも付けてやろう」
さくら「それはいらない」
P「そうか」
さくら「ふー…やれやれだぜ」
ユッコ「何やらワルっぽい雰囲気まとってますね」
P「まあタバコごっこは基本だよな」
ちひろ「誰だってやりますよね、私だってやりましたし」
ユッコ「ちひろさんもタバコごっこを?」
P「意外と様になるんだこれが」
ちひろ「実際は私もプロデューサーさんも吸いませんけどね」
さくら「まったく、手のかかるやつらだぜぇ…」
P「一番手のかかる奴が何か言ってる」
さくら「ああっ!忘れてたぁ!!」
P「どうした村松」
さくら「トリックオアトリート!!」
ちひろ「はい、よく言えました」
さくら「えへへぇ!練習してきましたからぁ!」
P「じゃあコーラガムを」
さくら「それはいらない」
P「そうか」
ユッコ「どんだけ好きなんですかコーラガム」
P「きなこ棒はいくらでもいけるな」
さくら「うまうま…あ、先っぽ赤い」
P「そりゃ当たりだ、良かったな」
さくら「口の中切っちゃったかと思いましたぁ」
P「その勘違いは、誰しも一度は通る道だからな」
さくら「おじいちゃんも通ったの?」
P「10回から先は数えてないな」
さくら「ベテランですかぁ?」
P「ベテランですねぇ」
ちひろ「昔はさくら大根苦手でしたけど、今食べるとなかなかいけますね」
ユッコ「これは…独特ですね…ちょっぴり苦手かもです」
加蓮「そう?じゃあはいこれ」
ユッコ「あ、ポテトフライですね!これ好きです」
ちひろ「妙に中毒性ありますよね」
加蓮「やっぱポテトフライが一番だよね」
ユッコ「いつの間にいたんですか」
加蓮「ずっと居たよ?仮眠室に」
P「ばったり会ったからポテトフライ見せたら付いてきたんだ」
ユッコ「そんなRPGじゃあるまいし」
加蓮「まあまあ、こう見えてもお菓子には一家言あるんだ」
さくら「いつもおかしとか買うの?」
加蓮「基本は買い溜めかな、特にブラックサンダーは切らしたことないよ」
ユッコ「おお…なんだかJKっぽいですね!」
ちひろ「ユッコちゃんはそういうの無いんですか?」
ユッコ「スプーンのコレクションならありますけど」
P「JKっぽさ皆無だな」
ちひろ「エスパーっぽさとしてはまあそこそこ…」
加蓮「続けていい?」
加蓮「後はほら、ゲーセンとかにおっきいお菓子の箱のクレーンゲームあるでしょ?」
ちひろ「ああ、あの貯金箱ですね」
P「その呼び方はダメだ」
加蓮「あれを奈緒に取って貰う」
さくら「取れるの?」
加蓮「まあぼちぼちかな、あんまりに取れないと無言の圧力をかけるけど」
ユッコ「それ奈緒さん不憫すぎますよ!」
加蓮「そんな訳でコンビニのお菓子とか新発売のとかは結構食べてるんだ」
さくら「なるほどぉ」
P「そっち方面は疎くてなぁ…」
ちひろ「コンビニにはしょっちゅう行ってるじゃないですか」
P「いや、村松が選んできたの買うだけだし」
ユッコ「サイキッカー向けみたいなお菓子とかありませんかね?」
加蓮「さすがにそこまでピンポイントなのは見たことないかな…」
P「あ、一応それっぽいのなら買ってきてあるぞ」
加蓮「えっ、あるんだ」
ユッコ「さすがプロデューサー!話が分かります!!」
ちひろ「…ああ、あれですか」
さくら「ちひろさん分かるんですかぁ?」
ちひろ「まあプロデューサーさんの考えそうなことですから」
P「ほれ、すっぱいぶどうにご用心」
ユッコ「…えっと、つまり」
加蓮「まあ、そういうことだよね」
さくら「ホントに当てられるの?」
ちひろ「まあサイキックですから恐らく」
P「すっぱいのを引かなかったら今夜は焼き肉に行こう」
ちひろ「あら、太っ腹」
加蓮「ユッコ、任せたよ?任せたからね?」
さくら「さいきっくふぁいとでぇす!」
ユッコ「」ダラダラ
ユッコ「ま、負けてたまりますか!!サイキッカーはうろたえないっ!」
P「その意気だ」
ちひろ「すっぱいのに当たる確率は1/3ですね」
加蓮「そこを0にするのがサイキックなんでしょ?」
さくら「どきどき」
ユッコ「ムムム……………これっ!!!」パクッ
加蓮「お、行った」
ちひろ「さて結果は?」
ユッコ「………」
さくら「どきどきどっきん…」
ユッコ「………」
ユッコ「」フッ
ユッコ「すっぱああああああああああああああああああああああああああああ」
P「だろうと思った」
ちひろ「晩ご飯どうしましょう?」
加蓮「あ、私お好み焼きがいいな」
さくら「さんせぇ!」
おわり
500円持って駄菓子屋行った時の無敵感は異常
使い切った後の喪失感もいい思い出
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