優子「私悪くないですよ……ホント、久美子が勝手に怒ってるだけですから……」
晴香「いったいどうしたの? 久美子ちゃん」
久美子「……晴香先輩には分からないんです。私のこの悲しみが」
晴香「そんな……ねえ、話してみてくれない?
久美子「……優子先輩は、私と同じだと思っていたのに……! 同類だと思っていたのに……!」
晴香「えっ?」
久美子「この人、結構大きかったんです!!」
晴香「……なにが?」
久美子「胸がっ!」
晴香「…………」
優子「ね? 私、悪くないじゃないですよね?」
晴香「あ、あはは……」
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ユーフォニアムSS
前作は ↓
優子「久美子、太った?」晴香「っ!」バッ! 久美子「あ゛?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475844964/)
>>1 の好きなカップリングが好きなように会話してるだけの妄想SSです
久美子「まさか……優子先輩が着痩せするタイプだなんて……」
晴香「へ~……」ジロジロ
優子「ちょ、ちょっと晴香先輩? さすがにそこまで見られると……」
晴香「あ、ごめん。ちょっと気になっちゃって……」
優子「そういえば、晴香先輩はプール来てなかったんですね」
晴香「そうなの……香織に誘われたんだけど、田舎に帰らなきゃいけなくて……」
優子「そう! 香織先輩ですよっ! ホントマジエンジェルでしたよっ!」
晴香「そ、そう……」
優子「あ~……なんで写真に撮らなかったんだろ~……」
晴香「それは香織も嫌がると思うけど……」
優子「でもでも! 私の眼球に焼け付けたので、こうやって目を閉じればあのときの香織先輩が……!」
晴香「あ、あはは……」
久美子「ちょっと優子先輩、晴香先輩が困ってますよ」
優子「それを言うなら久美子もでしょ」
優子「いきなり私のこと嫌いとか言うから……」
久美子「あ、間違えました」
優子「ん?」
久美子「優子先輩、晴香先輩がドン引きしてますよ」
優子「ん? それ言い直す必要あったこと?」
晴香「そ、そんな……別に引いてなんか……」
久美子「先輩、私達には正直にいきいましょう」
晴香「……正直、ちょっと引きました」
優子「晴香先輩っ!?」
久美子「ほら~」
晴香「あと久美子ちゃんの必死さにも」
久美子「えっ?」
優子「ぷ~……」クスクス
久美子「…………はっ!」
晴香「ん? どうしたの、久美子ちゃん」
久美子「そうだ……そうだった……」ユラッ…
優子「ん? なによ、急に立ち上がって」
久美子「あの時……そうだ、そうだった……」
優子「だから何よ……」
久美子「優子先輩……実はあの時プールにいたの、優子先輩じゃなかったでしょっ!」
優子「……………………は?」
優子「いやいや、普通に私だけど……?」
晴香「どうして急にそう思ったの?」
久美子「だってあの時! 私が優子先輩だと勘違いしていた人には……あるものがありませんでした!」
優子「胸ならあったでしょ?」
久美子「あったって言っても思ってたよりはってだけで決して一般的に大きいって訳じゃないですからね」
優子「アンタホントなんなの?」
晴香「それで、何が無かったの?」
久美子「それは……リボンですよ」
優子「アンタ一回はっ倒すわよ?」
久美子「だって! 優子先輩と言えばリボン! リボンと言えば優子先輩ですよっ!」
久美子「リボンを装備していない優子先輩は優子先輩じゃない!」
久美子「いやむしろ! 今この場で髪を解いてしまうと優子先輩は急に消えるまである!」
晴香「哲学だね」
優子「なにがです?」
優子「っていうかいい加減リボンネタは止めない……?」
優子「これそろそろ飽きられるやつだって」
晴香「私は飽きてないけどな~……」
優子「ちょっと晴香先輩っ!?」
優子「大体、常識で考えて下さいよ!」
優子「ブールにリボンなんてしていく奴おかしいでしょっ!」
久美子「優子先輩ならそれぐらいするはず」
優子「久美子~? アンタホント私の事バカにし過ぎよ~?」
久美子「だって! そうでもないとあの大きさは説明できない!」
優子「いや説明できるから! アレが私の本来の姿だから!」
久美子「じゃあ今すぐこの場で脱いで下さいよ!」
優子「出来るかぁっ!」
久美子「じゃあやっぱりアレは……優子先輩の偽物……!」
優子「あのね~……だったら久美子だって今この場で服脱いでって言われて脱げるの?」
久美子「そんな、優子先輩じゃあるまいし」
優子「私だって!」
優子「出来ないって!」
優子「話を!」
優子「今!」
優子「してるのっ!」
晴香「まあまあ」
優子「いやいやいや、晴香先輩もある種同罪ですからね?」
晴香「そ、それは冗談だから……なんというかこう、流れに乗る的なアレだから」
優子「ホントですか~?」
優子「……まあ良いですけど」
久美子「じゃあちょっと冷静になりまして……」
久美子「でもこれは真剣に聞きたいんですけど、香織先輩も本当に優子先輩って気付いてました?」
優子「え? どゆこと?」
久美子「え、何この子急に誰? ってあの時思われてなかったかってことです」
優子「いや大丈夫だから! エンジェル香織先輩に限ってそんなことあり得ないからっ!」
久美子「でもリボン取った優子先輩を優子先輩と認識できるかどうか……」
優子「いやできるから!」
久美子「どこで?」
優子「顔で!」
優子「こんのプリチーな顔を見て、香織先輩が気付かない訳ないじゃん!」
久美子「…………」
晴香「…………」
優子「……ちょっとちゃんと反応してよ……恥ずかしくなるじゃない……」///
久美子「あ、ああ、すいません。ちょっと夏紀先輩みたいに綺麗に拾えなくて……」
優子「もうばかぁ……そういうこと言うなぁ……」
晴香(可愛い……)
久美子「可愛い」
久美子「……なんかもうコレ見れたら満足しました」
晴香「そうだね……」
優子「いやちょっと……!」
優子「それじゃあまるでずっとからかってたみたいじゃないの……!」
久美子「正直腹いせ九割でした」
優子「この後輩はぁ……!」
久美子「まあ、香織先輩が優子先輩のこと分からない訳ないですもんね」
優子「ふんっ……分かってるじゃない」
久美子「リボンが無くて胸があっても、声を聞いたら優子先輩って分かりますし」
優子「いやそれ結局他の要素で分かってもらえてないってことになるからねっ!?」
終わり
ここまで妄想
短かったので今からちょっと考えてもう一本同じ長さぐらいの投下する。
多分日付け変わるぐらいには投下しはじめると思います。
助けてくれ
先輩達の名前を覚えてない
>>15
優子先輩はリボン
晴香先輩は部長
久美子は久美子
とりあえずコレしか出ないので大丈夫です
というわけで再開
ここから妄想
タイトル:
優子「あ! もうすぐ香織先輩の誕生日だ!」久美子「裸リボ――」晴香「ダメ! 久美子ちゃんダメ!」
晴香「そんな安直なネタに逃げたらさすがの香織だって優子ちゃんのこと軽蔑しちゃうから!」
久美子「た、確かに……!」
優子「いやしませんよ?」
優子「だいたい何よ、裸リボ――」
晴香「ダメ! 優子ちゃんダメ!」
優子「え、えぇっ? なんでそんな必死なんですか……?」
晴香「そういうやらしいこと、先輩が言わせませんっ」
優子「えぇ……今日の晴香先輩ちょっと面倒くさい」
晴香「め、めんどうっ!?」
久美子「ちょっと優子先輩! 酷いですよ!」
晴香「久美子ちゃん……!」
久美子「そういうのを正直に言っちゃうなんて!」
晴香「…………」
久美子「…………あ」
久美子「な、なぁんて! こういう流れの冗談ですよね! うんっ。定番ネタ定番ネタっ」
晴香「久美子ちゃ~ん……?」
久美子「正直すいませんとしか言えません……」
晴香「……もういいよっ。ふ~んだっ」
久美子「ああ~……晴香先輩の機嫌を損ねてしまった可愛い……」
優子「アンタは相変わらず一言多いわね~……」
優子「……ん? 今何か聞こえたような……」
久美子「裸リボン先輩にまで言われるとは思いませんでした」
優子「勝手に人を変質者にしないでくれる?」
優子「っていうか晴香先輩! 今久美子がチェックすり抜けましたよっ!?」
晴香「ふ~んだ……鬱陶しい私にそういう風に言われるのイヤなんでしょ?」
晴香「だから何も言わなかったんだよ~」
優子「ああ、面倒臭さに拍車がかかってる」
久美子「それなのに可愛いですね」
優子「それな」
晴香「…………」///
久美子「あ、照れた」
晴香「も、もう止めて!」
晴香「それにほら、今は優子ちゃんの話!」
晴香「私のことは放って置いてくれて良いからっ!」
久美子「じゃあ……そうですね」
久美子「さっきの話を逆に考えましょう」
優子「逆?」
久美子「優子先輩が香織先輩にリボンを送るんです」
優子「きゃっ、もしかして香織先輩が私のリボンを……!」
優子「……どこにどう結べば良いの……?」
久美子「……家の軒先とか」
優子「ちょっとおい黄前」
晴香「なんだかハエ取り紙みたいだね」
優子「え、晴香先輩……?」
晴香「…………」
優子「ちょっと久美子、早く晴香先輩の機嫌直しなさいよ」ボソボソ
久美子「えぇ~? あの拗ねてる五歳児みたいな感じ、良くないですか?」ボソボソ
優子「……アンタにはもう頼まない」
久美子「あれ?」
久美子「そ、そうだ! ほらでも優子先輩のことですから、とっくにプレゼントは考えてるんじゃないですか?」
優子「さすが久美子、分かってるわね」
久美子「ですので、それを渡す衣装が裸リボ――」
晴香「ダメ! 久美子ちゃんダメ! エッチなのはいけないと思います!」
久美子「あれ?」
晴香「……?」
晴香「……あ……!」
久美子「このつい言ってしまう感じ、さすが晴香先輩」
優子「それは何か違う気が……」
久美子「まあでも晴香先輩、よ~く考えてくださいよ」
久美子「そもそもそういうの、バレンタインとかによくするって言うじゃないですか」
晴香「そんなのフィクションだけだよ! 全身にチョコレート塗って火傷まみれで私を食べて下さいなんてっ!」
久美子「いや普通に考えてある程度は冷やしてるかと……」
晴香「あ、そっか。だよねっ」
久美子「もう、そんなことも知らんかったんですか~? 晴香先輩ったら~」
晴香「も、もう! からかわないでよ、久美子ちゃん」
優子「っていうかさっきから私ほっぽってイチャついてますけど、本当にやりませんからね?」
久美子「……フリですか?」
優子「んな訳ないっての」
晴香「じゃあやっぱり、ここは逆に考えてみるべきだと思うの」
優子「晴香先輩、それやっぱりの使い方おかしいです」
久美子「逆っていうのはどういうことです? 晴香先輩」
晴香「香織に裸リボ――」
久美子「晴香先輩ダメです! それ以上はダメ!」
久美子「言葉だけで優子先輩が気絶します!」
優子「しないわよっ!」
優子「大体さ、なんで私=リボンなの?」
優子「この合宿中はリボン以外も結構見せてたよね?」
久美子「……ツインテ?」
晴香「……おでこ?」
久美子「目がハート」
晴香「マジエンジェル」
優子「いやごめん。なんかそういう羅列だけはホント勘弁して下さい」
久美子「う~ん……じゃあどう渡すものにインパクト持たせます?」
優子「あれ? そういう話だったっけ?」
久美子「だって優子先輩の渡すものなんですよね?」
久美子「インパクトが無いと」
優子「え、酷くない?」
久美子「裸リボンより酷いものですよね……」
優子「違うわよ!」
晴香「……自分の写真集?」
優子「私が香織先輩のをもらえるなら泣いて喜びますけど、そこ逆にしても喜んでくれないですよね……?」
優子「……って、ん? 裸リボンより酷いのが私の写真……?」
久美子「……じゃあ一体何を……」
優子「待って待って。二人の中にいる私のセンスの無さがハンパないんだけど」
優子「っていうかなんでそういう話になってんの!?」
久美子「いやだって、急に香織先輩の誕生日の話するから……」
優子「それで、何か考えてくれたってこと?」
久美子「まあ――」
優子「……まったく……余計なお世話よ」
久美子「――優子先輩で面白く話せればそれで良いと思って……」
優子「黄前そろそろいい加減にしろよ」
終わり
ここまで妄想
というわけでまた明日にでももう一本投下します
妄想再開します。
タイトル:
優子「アンタ、私の事嫌い?」久美子「いえ、大好きです」
~~~自販機前~~~
優子「はぁ?」
久美子「え?」
優子「…………」
久美子「…………」
優子「……はぁ……まあ良いわ」
久美子「あれ? スルーですか?」
優子「スルーよ。スルーするに決まってるでしょ」
久美子「そもそも、なんでそんなこと聞くんです?」
優子「夏紀と話してる時に隠れて聞いて、その後逃げたからよ」
久美子「……それだけで?」
優子「それだけでよ」
優子「あとはま、話のキッカケね」
久美子「……なんのです?」
優子「希美とか、みぞれのことよ」
久美子「…………」
優子「ぶっちゃけて聞くわ」
優子「あんた、どこまで知ってるの?」
久美子「……えっと……」
優子「…………」
久美子「…………」
優子「……はぁ……アンタ、なに飲むの?」
久美子「え?」
優子「自販機の前で話し込むなんて、虫のすることでしょ。場所移動しましょ」
久美子「え、えぇと……」
優子「奢ってあげるって言ってるの」
久美子「じゃあ……オロ○ミンCを」
優子「遠慮なく高いのいくわね……」
久美子「嘘です。オレンジジュースを」
優子「はいはい」
優子「……アンタさ、いつも私にそういう冗談振るじゃん」
久美子「はぁ……」
優子「それなのに、真面目な話しようとしたら、ちょっと距離置かない?」
久美子「それは……」
優子「もしかして、府大会のことひきずってる?」
久美子「…………」
優子「……ま、そりゃそうよね」
優子「偶然晴香先輩と一緒に会って、そのまま仲良くなっただけだもの」
優子「そこのわだかまりはそのままだし」
久美子「…………」
優子「言っとくけど!」ズイッ
優子「私、今でもソロは香織先輩が吹くべきだと思ってるから」
久美子「は、はぁ……」
優子「……ま、今はその話じゃないんだけど」
優子「ほら、場所移動するわよ」
優子「そもそも、こんな所でする話でも無いんだし」
~~~色々と話した後~~~
優子「結局好き嫌いじゃなく、コンクールに出る以上は金が良いっていう事なんじゃない?」
久美子「…………」
優子「げっ、もうこんな時間じゃん。さっさと寝ないと肌に悪いわ」
久美子「優子先輩」
優子「ん? なによ」
久美子「私、もっと優子先輩のこと好きになりました」
優子「はぁ? 何よ気持ち悪い」
優子「それに、私に惚れたって何も出ないわよ」
久美子「あ、その辺は大丈夫なので」
優子「……そういうとこ、ホント久美子っぽい」
優子「でもま、そういうとこがアンタの良いところよね」
久美子「なんですかそれ? そんなこと言われたこと無いんですけど」
優子「じゃあ私が初めて久美子の良いところ見つけたってことね」
久美子「一言余計なのが良いとこなんですか?」
優子「一言余計なのを許容できる私からしてみれば、良いとこなのよ」
久美子「それって……自画自賛……?」
優子「かもしれないけど、そうじゃない」
優子「高坂さんがアンタと仲良いのだって、きっとそういう理由でしょ?」
久美子「麗奈は……まあ、正直に言われたほうが良いって考えかもしれませんけど……」
優子「私もそれ。ま、久美子限定だろうけどね」
久美子「…………」
優子「……なによ?」
久美子「いえね……いつも私の冗談にあえて乗ってくれてるんだなぁ、と思いまして」
優子「そんなことないわよ」
優子「いつも冗談だって気付かないで会話してるっての」
久美子「そんなこと……だって、今こんなに真面目な話をしてくれてますし……」
優子「眠いせいよ」
久美子「じゃあ……これからも、優子先輩をイジっても良いと?」
優子「そろそろリボンいじりは飽き飽きしてきたけどね」
久美子「あはは……」
優子「……それに、後輩とこんなに楽しく会話できるの、結構嬉しいんだから」
久美子「えっ?」
優子「なぁんでもない」
久美子「…………」
優子「じゃ、二年の部屋はこっちだから」
久美子「はい」
優子「おやすみ、久美子」
久美子「おやすみなさい、優子先輩」
久美子「…………」
久美子「…………あの!」
優子「ん?」
久美子「いつも本当に、ありがとうございます!」
久美子「それでは!」
タッタッタッタ……
優子「……全く……廊下を走るなっての……」
優子「……でもま」
優子「悪い気はしないかな」
終わり
ここまで妄想
こんなSS書いた後になんだけど、正直アニメの久美子と優子先輩のあの微妙な距離感ある会話のほうが好きです
苦手意識を持ってた久美子が、優子先輩も麗奈のことを認めてることを知って、ちょっと距離が縮まったあの感じ……
正直かなり良かったです。
というわけで明日の夕方にもう一本投下して、このスレを終わらせてもらいます。
再開します。
タイトル:
麗奈「…………」ボ~… ←死んだ魚の目 夏紀「どうしたんですか、あれ?」香織「さあ……?」
香織「聞いてみたんだけど、教えてくれなくて」
香織「というか、私の声が届いてないみたいなの」
夏紀「何かよほど落ち込むことがあったんですね……」
香織「ん~……黄前さんと喧嘩したとか?」
夏紀「いえ、そんな感じはしませんでしたけど……」
麗奈「…………」ボ~…
夏紀「……ご飯すら満足に食べれてないんじゃないですか? あれ」
香織「そうなんだよね~……大丈夫かな」
夏紀「ちょっと、私が聞いてみます」
香織「そう? お願いね」
夏紀「高坂ちゃん」
麗奈「…………」ボ~…
夏紀「高坂ちゃんってば」
麗奈「……………………あ」
麗奈「夏紀先輩、どうされました?」
夏紀「どうしたも何も、なんかあった?」
夏紀「随分ボーッとしてるけど」
麗奈「いえ……大丈夫です」
夏紀「大丈夫じゃないでしょ」
夏紀「さっきからご飯、全然進んでないよ」
麗奈「あ……」
夏紀「食べ終わってる子もいるのに、どうしたの?」
麗奈「いえ、ホントに……」
夏紀「なに? 私には話せない?」
麗奈「その……まあ、はい……」
夏紀「……そっか」
香織「じゃあ、私になら話してもらえる?」
麗奈「香織先輩……」
香織「心配なんだ、高坂さんのこと」
麗奈「それは……ソロパートでちゃんと吹けるかわからないから、ですか?」
香織「?」キョトン
香織「……ふふっ、まあ、それもあるかな」
香織「でもそれ以上に、大切な後輩がなんか落ち込んでたら、先輩としては気になるかな」
香織「同じパートだから余計に、かもね」
麗奈「……優子先輩が香織先輩を慕っている理由、なんとなく分かりました」
香織「そんな……私は普通のことしてるだけだよ」
麗奈「それと夏紀先輩」
夏紀「ん?」
麗奈「さっきは、すいませんでした」
麗奈「その……夏紀先輩のことを信用してないとか、そういうのじゃなくて……」
夏紀「ああ、良いよ良いよ」
夏紀「人に話せないことなんて、沢山あるしね」
麗奈「……夏紀先輩も、後輩に慕われませんか?」
夏紀「そんなことないって」
麗奈「……あ」
夏紀「ん?」
麗奈「同級生には慕われてますよね」
夏紀「え?」
麗奈「優子先輩とか、今の問題とか」
夏紀「あ~……もしかして、それに気を遣って言えないって言った?」
麗奈「そんなつもりは……」
麗奈「ただ本当、普通に話せないことなだけで……」
香織「ん~……じゃあさ、話せる部分だけ話してくれない?」
麗奈「話せる部分だけ、ですか」
香織「ええ」
麗奈「そうですね……無いですね」
香織「無いの?」
麗奈「はい」
香織「全く?」
麗奈「全く」
夏紀「じゃあ……何に悩んでるかぐらいは」
夏紀「例えば、部活のこととか、人間関係とか、そんな感じで」
麗奈「その中だと……人間関係、です」
香織「……イジメ?」
麗奈「いえ、それは無いので、大丈夫です」
香織「じゃあ――」
夏紀「あ」
香織「えっ?」
夏紀「もしかして……好きな人でも出来た?」
麗奈「…………」
夏紀「うそっ」
香織「へぇ~……」
麗奈「な、なんですか……っ」
夏紀「いやいや、なんにも無いよ」
香織「高坂さんが……そっかそっか」
香織「なんか、意外だったな」
麗奈「…………」
夏紀「まあでも、高坂ちゃんだって普通の女の子だもんね」
夏紀「それが普通だよね」
夏紀「てっきり黄前ちゃん絡みかと思ってたけど」
麗奈「それを言い出したら、夏紀先輩だって何かあったら優子先輩とだと思いますけど」
夏紀「あたし達のどこが?」
麗奈「香織先輩はどう思います?」
香織「ん~……まあ、夏紀ちゃんも優子ちゃんも、仲良しだよね」
夏紀「それは絶対に違うと言いたい……!」
夏紀「それよりも、相手は誰――って、それが言えないから相談できないってことか」
麗奈「はい……」
香織「……何があったの?」
麗奈「その……女の子と仲良く話してる所を見て……」
夏紀「なるほど……で?」
麗奈「……それだけです……」
夏紀「…………え?」
香織「それって……」
麗奈「…………」///
夏紀「まあ……なんていうか……」
香織「あのね、高坂さん」
麗奈「はい」
香織「まず、その好きな人に直接聞いてみれば?」
麗奈「話を……」
香織「理想としては、本当に好きかどうか聞くことだけど……難しかったら、話をしてみるだけでも、ね」
香織「もしかしたら、ただ部活の話ししてただけで、勘違いかもしれないし」
夏紀(その前に、話してるのを見ただけでそうなってる嫉妬深さについて話したほうが良いような……)
麗奈「香織先輩……」
香織「うん、頑張ってね、高坂さん」
麗奈「誰かと付き合ったことあるんですか?」
香織「え!? な、無いけど……」
香織「どうしたの? 急に」
麗奈「それなのにそんな適切なアドバイス……もしかして香織先輩、あすか先輩に同じようなこと――」
香織「高坂さん?」
麗奈「あ、はい」
香織「頑張って、ね?」ニコッ
麗奈「……あ、はい」
終わり
おまけ(という名の広がらなかったネタ)
久美子「そういえば、優子先輩ってどれぐらいで胸が大きくなりました?」
優子「中学から」
久美子「は?」
優子「中学から」
久美子「…………」
優子「…………」
久美子「……嘘だ……」
優子「そんな膝ついてショック受けなくても……」
ここまで全部妄想。
本当に終わり。
ネタ切れた。
またネタが溜まったらスレ立てします。
ありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
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