佐久間まゆ「運命の輪に導かれて」 (12)
デレマスSSです。短いです
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まゆ「運命って信じますかぁ?」
日菜子「むふふ……もちろん……」
飛鳥「運命なんてない。全ては必然さ」
法子「とりあえずドーナツ食べよう!」
ありす「まず運命の定義からお願いします」
文香「ドーナツ……美味しいですね……」モグモグ
法子「うん、良かった」
飛鳥「うん、これは確かに美味しいね」モグモグ
文香「ありすちゃんも一口どうですか?」
ありす「確かに頭脳労働には必要ですね……おいしい!あっ、チョコレートの部分が甘さ控え目で食べやすいです」
日菜子「むふふ、このドーナツみたいにあんなことやこんなこと……」
まゆ「運命について話してくださいよぉ」
法子「まゆちゃんも食べよ!」
まゆ「簡単には落ちませんよぉ?」
法子「いいから!」
まゆ「……美味しいです」
法子「まだまだあるから沢山食べてね」
法子「それで運命の話だっけ?」
文香「タロットには運命の輪というものがあって……」モグモグ
法子「つまりドーナツだね!」モグモグ
まゆ「運命はドーナツなんですかぁ」モグモグ
日菜子「つまりドーナツの穴に……むふふ……」モグモグ
飛鳥「どのように回っていくかということかな」モグモグ
ありす「チャンスとか出会いとかそういう意味らしいですよ」モグモグ
法子「うんうん。ドーナツとの出会いも一期一会って意味かな?」
文香「……ですね」モグモグ
ありす「逆位置だと別れとかすれ違いとかアクシデントとからしいですね」
法子「ドーナツは出会いとともに食べてしまうからから。同時に離別でもあるんだよね……」
文香「それでも美味しかったという思い出がありますから……」
まゆ「たとえ別れてしまっても付き合いはそこで終わる訳じゃないです。食べ終わったドーナツもきっと法子ちゃんと一緒にいます。うふふ、それが永遠……」
日菜子「ドーナツの亡霊に……むふふ……」
まゆ「まゆ、コーヒー入れてきますね。皆さん飲みたいものは」
飛鳥「ボクはカフェオレで」
法子「あたしも」
文香「ブラックで……お願いします……」
ありす「私もブラックで」
文香「え……」
まゆ「分かりました」
飛鳥「……ドーナツは落ちてしまっては食べれない。そういう風な意味もあるかもね」
法子「グスッ、そんなの辛すぎるよ……」
日菜子「落ちてしまったドーナツはあんなことやこんなことに…」
文香「もしも…落ちたらということで……」
ありす「架空のドーナツですから。そこまで悲しむことは流石に……」
法子「でも、落ちたドーナツがあるんだから落とした人もいるんでしょ。悲しいよ、やっぱり……」
飛鳥「ならその人にドーナツを分けようか。みんなで少しずつ」
ありす「なんでそんなことを……」
日菜子「その人は運命の……」
文香「これは……生きている人しか……出来ませんから……お葬式と一緒ですよ……」
ありす「確かにそれなら……」
法子「うん。ありがとう!」
飛鳥「黙祷を捧げよう」
……
…
まゆ「まゆがコーヒーを淹れている間になんでドーナツを囲んで祈っているんですかぁ?」
ありす「静かに」
まゆ「はい……」
まゆ「うふふ、そうだったんですかぁ……てっきり新手の宗教かと……」
法子「ドーナツ教。みんなが幸せになれそうな宗教だね!」
ありす「ですが宗教的な対立が生まれたり……」
法子「大丈夫だよ!だってドーナツだもん!」
まゆ「まゆも入信していいですかぁ?」
法子「もちろん、いいよ!」
飛鳥「教義は一体なにかな?」
法子「ドーナツを食べると美味しい!幸せ!」
飛鳥「信仰なんて馬鹿馬鹿しいと思っていたけど、それには真理がある」
日菜子「ドーナツの穴に……むふふ……」
文香「確かに……真理ですね……まゆちゃんのコーヒーも美味しいですし……」
まゆ「うふふ、まゆ嬉しい……」
法子「あれ、なんの話をしていたんだっけ?」
日菜子「運命を信じるかどうかでしたよね……」
飛鳥「同じものを食べて同じ気持ちになる。それはきっと運命っていうものかもしれないね」
ありす「でもそんな曖昧な……」
文香「こういう運命も……ありですね……」
まゆ「うふふ、運命って素敵ですねぇ」
おまけ1
まゆ「それでドーナツを落とした人へのドーナツはどうしますか?」
法子「まゆちゃんが食べてよ!」
まゆ「えっ、まゆがどうして?」
法子「ドーナツだもん。食べないと可哀想だよ」
飛鳥「それに美味しいコーヒーのお礼にね」
ありす「一理あります」
まゆ「では、いただきますねぇ」
おまけ2
文香「あっ、ありすちゃん。お砂糖とミルクは…?」
ありす「甘いものを食べたからブラックのコーヒーでも大丈夫です」
文香「あっ…」
ありす「ほらちゃんと飲めましたよ!」
まゆ(うふふっ、ありすちゃんのカップにはお砂糖を入れておきましたから)
文香(ありがとうございます…)
おまけ3
P「あれっ……机にドーナツがある……」
ちひろ「法子ちゃんのじゃないんですか?」
P「法子からはさっき貰ったし、誰なんだ……ん?なんか書いてある」
『運命って素敵ですよね。プロデューサーさんも感じてください』
P「アイエエエ、まゆナンデ?ドーナツナンデ?」
短いですが終わりです。
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