モバP「ある朝、中野有香が不安な夢から目覚めるとアッガイになっていた」 (55)

,,、、       .... -'´ ̄`ヽ‐-、
        /{|ト、ヽ    (  `ヽ、   \\
          /.:i iヽム:.ヽ.  ,イ\   i    0 ヽoヽ
       / .::l :l i }: Y {ゝ、 \  i      i:i ム
        〈 :::{ :{__} |:: i 入 \ヽ、_i__   0 }:}0 }
       マ ::;i :|0i }_ |´____\ ヽ、::○‐-..、j〈__ノ  押忍ッ!
       ∨ l :} マム`ヽ‐-ミ、\ `ー‐-、_//

       (  ∪  ゝ'_ノ}=、 ヽヽ`ヽ、‐--〉iYヽ、
        マー―‐≦ /ヽ Y  } \ ム'´__,、〉/⌒>‐-、
        マ____二i_ノ}  i j ノ    i| ` ̄∧  / О 0Y
         `ー-辷_ノ斗≦       i|__i_i/ ゝ、{ 0   }
               >‐-ミ、   i|__,イヽ   ゝ、o 彡'
               f     ヽ. i|ー//゙Y
                   〉‐-=ミ、 ) i|シ ヽノ、 __
              /     /´ー'ヽ__ノミムYヽ
               〈/゙7ヽ/     〉' ̄ ̄´ヽ ヽ
              /ミ/ミ/'    ,イ{____  ゚。}
           f´ ̄ ̄ ̄iイ    ,ィ/  `ー、::ヽ  i}_
           {      l }   // (⌒)  ` ̄ ̄ 、ヽ
          ,イ / ̄ ゚̄i | Y   ゝ、_______∨
         fi } i     i } |)
         ii {____ji l

         l{ ー―――‐'ノ}
           {/´ ̄ ̄ ̄ ̄}j
         ゝ――――‐'


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アッガイ(これは一体何事!?体が重いと思ったら、こんな体に変わっているなんて!)

アッガイ(あと、呼び名も変えられている気がする!)

法子「zzz・・・」

アッガイ「法子ちゃん、起きて下さい!あたしの体が大変なんですよ!」

法子「むにゃ・・・なーに・・・?」

アッガイ「お、お早うございます、法子ちゃん」びぼぉーん

法子「・・・」

アッガイ「あたしが分かりますか!?有香ですよ、有香!肌の色とか材質とか色々違いますが!」

法子「わーいおっきなマカロンらー。少しくすんでるけどおいしそー」ムニャムニャ

アッガイ「寝ボケてる!?夢じゃないんですよ、ホントの事なんですよ!いいから起きて下さい!」

法子「ちょっと齧るだけならいいよねー。いただきまーす」かぷっ

アッガイ「痛ッ!こんなに叫んでまだ聞こえないんですか!?」

法子「うーん・・・?鉄の味がするー・・・、どーして・・・?」

アッガイ「ええい、こうなったら! 必殺ッ!正中線四段突きィ!」

ドスドスドスドスッ!!

法子「ぐはぁっ!?そ、その動きはまさしく有香・・・ちゃ・・・」バタリ

アッガイ「しまった!力(リキ)が入りすぎてしまいました・・・」

~~~~

アッガイ「ご、ごめんなさい法子ちゃん」

法子「あはは、いーよいーよ。あたしの寝起きの悪さが原因なんだから」ズキズキ

アッガイ「確かに、あれだけ訴えておいて何一つ聞いてもらえないとは」

法子「ほら、百聞は一見に如かずって言うでしょ?理解が事態に付いていけなくて」

アッガイ「実際は一見どころか4撃要りましたが」

ゆかり「むにゃむにゃ・・・zzz」

アッガイ「起きて下さいゆかりちゃんッ!体が大変なんですよ!」

ゆかり「え・・・?カラバがヘンケン?何故朝一番にZガンダムの話題が・・・」むくり

法子「あ、おはよーゆかりちゃん!」

ゆかり「ふわぁ・・・お早うございます」

アッガイ「お、お早うございます」びぼぉーん

ゆかり「・・・わーいおっきなマカロンだー」

アッガイ「またこのパターン!?」

法子「あたしと同じリアクションすなー――ッ!」

~~~

ゆかり「では、このアッガイが有香ちゃんという事ですか?ジオン軍がとうとう日本に侵攻してきたのではなく」

法子「マジだよ。どうしてこうなっちゃったんだろう」

アッガイ「原因はさておき元に戻る方法は!?この体じゃアイドルなんてとても無理ですよ!」

法子「いっその事、水陸両用系アイドルとして再スタートするってのは」

アッガイ「法子ちゃんッ!」

グィィィン! ガッシィン!

法子「ふががががが!!爪が、爪が食い込んでるー!」ギチギチ

アッガイ「あ、すいません!手がここまで伸びるだなんて」

ゆかり「単純なリーチならズゴック以上ですからね。フレキシブル・ベロウズ・リム構造の賜物です」

法子「詳しいね、あてて・・・」

ゆかり「兎も角、まず事務所に行くべきではないでしょうか?今日は晶葉さんがいる筈ですから」

アッガイ「成る程、晶葉さんならこの手の問題には詳しいし、解決してくれるかもしれません」

法子「というか、案外晶葉さんが黒幕だったりして」ボソリ

アッガイ(有り得る・・・)

~~~少しして、346プロ事務所~~~

モバP「・・・で、気が付いたらその超硬スチールの装甲で覆われた体になっていた、ってワケか」

アッガイ「こうなったんですよ!こう出来たんですよ!どうすればいいんですか!?」がしょーんがしょーん

法子「落ち着いて有香ちゃん!今、それを確かめるために晶葉さんが検査してるんだよ」

P「いや、有香とアッガイという組み合わせが出鱈目過ぎてな。晶葉も面喰らうわそりゃ」

ゆかり「しかし晶葉さんの仕業ではないとなると、ますます謎が深まるばかりですね」

P「志希・・・の線は薄いか。あいつならもっと無茶苦茶な手段を取るだろうし」

アッガイ「一体、誰が何の為に・・・」

晶葉「結果が出たぞ」ガチャ

P「お、やっとか」

アッガイ「晶葉さん!一体、私の体に何が起こったんですか!どうすれば元に戻れますか!」

晶葉「順を追って話そう。まず検査の結果だが、そのアッガイは99、9%の確率で・・・」

法子「確率で?」

晶葉「人間だ」

アッガイ「!?」

P「に、人間って・・・どういう意味だ?二足歩行意外人間の要素が何一つ入ってないじゃねーか」

晶葉「言い方が悪かったな。このアッガイと元の中野有香本人は、99,9%一致している、という事だ。つまり有香の魂が何かに乗り移ったとか、事故って意識不明なのを良いことにサイボーグに改造されていた、なんて事はまず無い」

P「後者の発想は何処から出てくるんだよ。ちひろさんでもそんな下衆い事せんわ」

晶葉「もう一度言うが・・・このアッガイは、体全身が中野有香そのものなのだ!
 その厚い装甲も、ツメも!全て有香の体が変化して出来たのだよ!」

ゆかり「な・・・」

法子「なんだってーーーー!?」

アッガイ「そんな・・・常識じゃ考えられませんよ!」

晶葉「常識というメガネでは私たちの世界は覗けやしない」

P「いやでもさ、そもそも何故有香はアッガイなんかになっちまったんだ?因果関係が全く掴めん」

晶葉「そこの所なのだが、助手よ、これは私の仮説なのだが・・・」

P「?」

晶葉「有香は経験値を積み、アイドルとして正当な進化を遂げたのではないだろうか?」

P「はぁ?」

アッガイ「何ですかそれ!?どうしてアイドルの経験を積むとMSに生まれ変わるんですか!」

ゆかり「デスペラードがトールギスに開発出来る方が、まだ理解できます」

晶葉「まあ私の話を聞いてくれ。有香はアイドルを始める前からずっと、空手の修行を続けてきた訳だろう?」

P「確かにそうだな」

アッガイ「ええ、今でも稽古は欠かしていません」

晶葉「そこで皆とは、戦闘経験等で大きな開きがあるワケだ。その差、兎と亀の兎が居眠りこかなかった時のことを想像して欲しい」

法子「ブっちぎりだね」

晶葉「更にアイドルのレッスンも加えてパワーアップ!それらが有香の体内で何らかの化学反応を起こしスパーク!結果として、有香の体は空手家としてもアイドルとしても最先端を行くボディに生まれ変わったんだ!!」

法子「ええ・・・」

アッガイ「かなり無理のある仮説ですね」

ゆかり「ダーウィンが聞いたら、助走をつけて殴り付けるレベルです」

晶葉「理解出来ないか皆?なら、私がアッガイの素晴らしさをとくと説明してやろう!」

晶葉「見よ、この胴体の曲線美を!マスコット的な愛らしさとレーダー波を跳ね返すステルス性を同居させている!」

P「お、おう」

晶葉「ドラ焼きのような頭部から覗くつぶらなモノアイ!ずんぐりむっくりとした、愛され系モテカワデザイン!」

法子「た、確かに!」

晶葉「だがその下には、強固なクローやロケット砲、バルカンにメガ粒子砲が・・・!まさに、ジオン脅威のメカニズムッ!」ゴクリ

ゆかり「そう言われると・・・」

晶葉「どうだ!」

P「そこまで言うと、何だか分からなくもない気がしてきた」

法子「よく見てみると、凄く愛くるしいよ!」

ゆかり「己を磨き続けた有香ちゃんに神が天恵を授けたのですね!」

アッガイ「み、皆さん他人事だと思って楽しんで・・・」ドヨーン ペターン

P(あ、可愛い)

晶葉(な?可愛いだろう?)

P「ホラ有香!そう落ち込むなって!晶葉もこう言ってるんだし、これなら午後に入ってる前川みくとのLiveバトルにも勝てるさ!」

法子「そうだった!有香ちゃん、今日Liveバトルの日だよ!」

アッガイ「ハッ!今朝のドタバタ騒ぎですっかり忘れていました!」

晶葉「心配するな有香!今の有香なら、人間相手にそうそう負けはせん」

ゆかり「上手く行けば陸戦型ガンダム一体は軽いですよ」

アッガイ「・・・そうですね!たとえ体が変わっても、あたしには鍛えに鍛えた空手があります!空手家らしく、Liveバトルも力づくで勝利して見せます!」がしょーん

法子「力づくって、物騒だなあ」

晶葉「興奮してメガ粒子砲を直撃させるなよ・・・」

アッガイ「大丈夫ですよ!?」

~~午後~~

司会「さぁぁぁ~~~て皆さんお待ちかねぇ!これより、前川みく対中野有香の・・・Liveファイトを始めますッッッッ!!!」

司会「選手入場ですッッ!右ステージ、○○プロ、前川みく選手ッッッ!大の猫好きで知られる彼女、その愛情が今!ステージで炸裂するゥゥゥゥゥ!」

みく「みんにゃぁぁ~~~~~!!みくの応援、よろしくにゃぁぁーーーーッッ!!」

\うぉぉーーーーーッッッッ!みくにゃーーーッ!/

司会「左ステージ!346プロ、中野有香選手ッッッ!何やらメカメカしい恰好ですが、逆に可愛さが増している気がしますッッ!!」

アッガイ「こんな姿になっちゃったけど、よろしくお願いしまぁぁぁ―――すッ!」

\押忍にゃーーーーん!ファイトォォ―――――!!!/

P「マジかよ、意外とウケてる」

法子「ファンの皆さんの適応力、凄いですね」

ゆかり「それだけ有香ちゃんが魅力的なのでしょう。ところで、LiveバトルではなくLive『ファイト』とは一体?」

司会「なお今回はLiveファイト特別ルールとして、パフォーマンス中の対戦相手への一切の妨害が『認められ』ますッッッ!!相手を殴っても噛みついても、一切お咎め無しッッ!」

P「! 何だって!?」

法子「そんな!実質、歌やダンス意味ないじゃん!」

ゆかり「アイドルとしてあるまじき対決方法ですね・・・」

司会「戦って!戦って!戦い抜いて!最後に立ったアイドルが勝者となる!それがこのLiveファイトですッッッッ!両者とも、用意はよろしいですかな?」

みく「いつでもOKだにゃあ!」

アッガイ「ふふふ、望むところです!」

P「望むのかよ。お前はそれでいいのか」

法子「どうやら、『ファイト』って部分が有香ちゃんの空手家魂に火を付けちゃったみたい」

ゆかり「ああなったら、誰にも止められません」

司会「それでは!Liveファイトォォォォーーーーーー!!!」

みく「レェェェェェディィィィィーーーーーー!!!」

アッガイ「GOォォォーーーーーーッッッッ!!!」

アッガイってメガ粒子砲あったっけ・・・

メイン武装は実弾だったような・・・

>>21
一応右腕に付いてます 機関砲と選択だった気がします

アッガイ(皆のためにも、プロデューサーの為にもあたしは負ける訳にはいかない・・・かくなる上は!)

猫A「ふぎゃああーーーーー!!」

アッガイ「覇ッ!」バゴォ

猫A「ひぎゃあ!」

司会「正拳突きが命中ゥゥゥーー!勝利の為に、非情なる道を選ぶか中野選手!動物愛護団体が黙っちゃいないぞぉ!」

ゆかり「能ある鷹は爪を隠す・・・この諺通り、あのアイアン・ネイルは普段は隠されているものの、ルナチタニウムを断ち切り、陸ガンの首を飛ばします」

みく「ね、猫チャーーーーン!おのれ、もう許さんにゃあ!各機分散!真っ向勝負を避け、全方位から一気に飛び掛るにゃ!」

猫×11「「きしゃーーー!!」バババ

法子「マズい!有香ちゃん、囲まれたらお終いだよぉ!」

アッガイ「させません!とぉっ!」ダダダッ バギィ

猫B「にゃにゃっ!?」

司会「凄い!猫の動きを先読みする戦闘センスもさることながら、あの体型からは考えられない俊敏さだァ!」

ゆかり「アッガイは高精度の誘導兵器に対抗するために、高い運動性能を持っているのです。一年戦争の機体の中でも群を抜いて高いとか」

P「へぇー、てかアッガイについてやけに博識だなゆかり」

猫×10「「うにゃにゃーー!!」」

アッガイ(各個撃破でいける?否!一機に集中しているうちに必ず後ろから刺される!それなら、取るべき手段は一つ!)

アッガイ「はああッ!」ダダダ

司会「中野選手、走る走る!どうやら猫たちを無視し、前川選手本体を叩くつもりですッ!」

みく「うっ!こっち来んにゃ!猫チャン、そいつを取り押さえるにゃ!」

P「有香!ロケットとかバルカンとかあるだろ!わざわざ危険を冒さず、それで遠距離から攻撃しろ!」

法子「いや、有香ちゃんはそんな事しないよ」

P「何故だ!?」

法子「有香ちゃんには空手家のプライドがあるもの。飛び道具で勝利したとしても、きっと納得しない筈」

ゆかり「己の身一つで、何も持たずに勝つ。それが『空』手の道だと、信じているのでしょう」

P「・・・そうか。いや、俺にあいつの信条をとやかく言う権利がないのは分かっているさ。だが、妙に不安が沸いてな・・・」

アッガイ「とああーーーーッッ!」バッ

司会「跳躍ッッ!!前川選手目がけて一直線に飛び込むゥゥゥーーー!前川選手、危うしかァァーー!」

みく「にゃにゃっ!?」

法子「良しッ!そのまま真っ直ぐ!」

アッガイ「行っけぇぇぇ!!!!」

みく「・・・なんてにゃあ! まだまだ行くにゃ!ニャンネルッ!」

猫×18「「「フシュアアアアーー!!」」」ドゴォ

アッガイ「うぐっ!」

P「な・・・何だありゃあ!有香のステージに放った奴より一杯いるぞッ!」

アッガイ「こ・・・れは!?」

みく「みくが放ったのはあれで全部と思ったのかにゃ?残念だったにゃ!みくの猫チャンは30匹までいるにゃあ!」

法子「多っ!」

ゆかり「餌代や世話が大変でしょうに」

司会「衝撃ィィーーー!!前川選手はこの事態に備え、奥の手を、いや猫の手を隠していたのですッッ!何という抜け目の無さ!」

猫×10「「「ふにゃにゃにゃ」」」ダダダ

みく「あっちの猫チャンも戻ってきたし、そろそろ楽にしてあげるにゃ」

猫×28「「「「ふにゃあああーーー!!」」」」ギュウウウウウウ

アッガイ「ぐうぅぅぅぅぅ!!!」

司会「計28匹の猫が中野選手を押し潰す!その光景は、スズメバチを取り囲むミツバチのようッ!」

P「ああ、有香!負けるなー!」

みく「トドメにゃ!毛皮のベッドでおねんねしにゃあ!」

アッガイ「法子ちゃん・・ゆかりちゃん・・晶葉さん・・・P・・・さ・・・」

アッガイ「zzz・・・」スヤスヤ

司会「中野選手、沈黙!今回のLiveファイトの勝者は、前川選手に決定しましたァァァ!!しかし中野選手はとても気持ちよさげだァァァァ!!!」

みく「にゃーーーっはっはっは!みくは絶対負けないよー!」

P「そ、そんな」

法子「有香ちゃんが、負けるだなんて」

ゆかり「せめてズゴッグE、いやハイゴッグだったなら・・・!」

~~~346プロ事務所~~~

P「晶葉・・・有香の様態は?」

晶葉「安心しろ。外傷はせいぜい引っ掻き傷くらいだから簡単に修理できた。だが・・・」

ゆかり「心の傷、ですね」

晶葉「ああ、こればかりはどんな名メカニックでもどうにもならん。皆、行ってやってくれ。今の有香には、助手たちが必要だ」

法子「うん」

P「有香?入るぞ」

アッガイ「・・・はい」ショボーン

P(体育座りして落ち込んでる)

法子(可愛い)

P「有香、今日はその・・・ちょっと残念だったな。でもお前は凄いよ!その姿で恥ずかしがらず、全力で戦い抜いたんだから」

ゆかり「Pさんの言う通りです。敗北したことを恥じる必要は何一つないと思います」

アッガイ「いいえ!あたしが・・・あたしがつまらないプライドに拘らず、ちゃんと武器を使っていたら、負けずに済んだんです!」

法子「違うよ有香ちゃん!」

アッガイ「法子ちゃん?」

法子「有香ちゃんは空手家の意地を最後まで貫き通したんでしょ!あのみくって子と違って飛び道具に頼らずに、拳(アイアンネイル)ひとつで戦って!本当に恰好良かったんだよ!」

ゆかり「たった独りでも戦い続ける貴方の姿は、実にエレガントでした」

P「あの後会場は有香コール一色だったんだぜ?むしろ、勝ったみくの方が物量ゴリ押しのチキン野郎ってブーイング受けてたぞ」

アッガイ「皆・・・」

法子「そーだ!はいコレ!ドーナツ食べて元気出して、もう一度頑張ろうよ!」

アッガイ「法子ちゃん」

ゆかり「私からはこれを」コト

P「オリーブオイルかい」

ゆかり「ドーナツをMSが食べる訳にはいかないでしょう。やはり、機械にはオイルを・・・」

アッガイ「・・・」ジャキッ

ゆかり「謝りますからロケット砲を向けるのはやめて下さいお願いします」

P「じゃあ俺からのプレゼントはこれだ。受け取ってくれ」

アッガイ「・・・?何のフィギュアですか?これは」

P「こいつはウィングガンダムと言ってな、一応主人公機なのだが、撃墜されるわ自爆させられるわで、これ以上無いくらい悲惨に扱われたMSなんだよ」

アッガイ「何故そんな曰くつきの物をあたしに?」

P「本当に大事なのは勝敗じゃない。勝った後、負けた後をどうするかなんだ。お前にはこのガンダムのようにボロボロになっても立ち上がれるアイドルになって欲しい。そう思ってな」

アッガイ「プロデューサー・・・ッ!?」

ファゴォォォォォ

法子「ひゃあっ!?こ、この光は!?」

ゆかり「まさか、私たちの思いに反応して!」

P「まだ有香は・・・変身するというのかッ!?」

~~~後日~~~

司会「今回のLiveファイトはぁ!中野選手VS前川選手のォ!リベンジ・マッチを行いますゥ!!」

みく「懲りずに再戦を挑むとはいい度胸にゃ!返り討ちにしてやるにゃ!」

P「そうかな?前の有香と思って甘く見てると、痛い目を見るぞ」

みく「そーいうご本人は何処にいるのかにゃ?まさか尻尾を巻いて逃げたのかにゃ?」

P「今呼んでやるッ!出ろッ!シャイニング有香ァァァァァァッッッ!!」



パチィィィィイイン!!




シャイニングガンダム「ガン!ダァァァァァムッ!!」ドドドドド


みく「~~~~~~~~ッッッ!?」

司会「中野選手、大幅にイメチェンして登場ですッ!前の可愛らしい外見から270°変化していますッッ!!」

みく「いやいやいやいや何もかもが違うよ!そもそも時代が変わってるにゃ!」

P「ともあれお前が挑戦を受けたのは事実ッ!このザ・ニュー有香と決着を付けてもらうぞッ!」

みく「フ、フン!上等にゃあ!いくら機体が良くたって、その性能を引き出せなければ無駄という事を、教えてやるにゃ!」

P「そうか。じゃ俺は退避しよ」スゴスゴ

司会「それでは!Liveファイトォ!」

みく「レディィーーー!」

シャイニング「ゴォーーッッッ!!」ダッ

みく「馬鹿の一つ覚えで突っ込んでくるかにゃ!また行けぇ!『ニャンネル』!」

猫×30「「「「「にゃにゃにゃにゃにゃーーーー!!!」」」」」

司会「前川選手、手持ちの全戦力を投入ゥーーー!!猫の大群をどういなすかァ、中野選手!」

シャイニング「躱す必要など無いッ!ハァァーーー!!!!」バシバシバシバシ

猫×10「「「ふぎゃあ!」」」

猫×10「「「はぎゃあっ!」」」

猫×10「「「しゃぎあっ!」」」

みく「み、みんなまとめて叩き潰されたにゃっ!?」

P「そちらが30匹のオールレンジ攻撃を得意とするなら!こちらは拡散する前に、30発のパンチを同時に叩き込めばいい!!」

P「そして、シャイニングにはそれを実現するだけの性能がある」

シャイニング「この中野有香に・・・同じ手は二度と通用しませんッ!」

みく「聖闘士かにゃ!?」

司会「しかし前川選手を守る者はもういませんッ!言うならば堀を埋められ、敵兵の侵入を許した城!」

P「後に残されたのは一方的な攻撃だけ、か」

みく「ひいいいいぃぃぃぃ!?」

シャイニング「行きます!あたしのこの手が光って唸る!貴方を倒せと輝き叫ぶ!」

みく「や、やめ・・・」

シャイニング「砕け!シャイニングフィンガァァーーーーーッ!!」ガッシィン

みく「ふぎゃあああーーーーーッッッ!」バタリ

司会「決着ゥーーッ!中野選手、前川選手の猫を攻略し見事!圧勝しましたァ――!!」

P「圧勝か、いい響きだな」

司会「それでは、勝者の中野選手に盛大な拍手をお願いしますッ!!」

ワー ワァー パチパチパチパチ

シャイニング「皆さん・・・応援、有難う御座いますッ!押忍ッ!」

シャイニング「プロデューサー!」

P「有香!やったな!完全勝利だったじゃないか!」

シャイニング「ええ、これも全て、皆の思いのお蔭です。でも」

P「?」

シャイニング「少し心残りがあるのです。あんな偶然で、勝利を拾って良いものかと」

P「いや、偶然なんかじゃないさ。有香が勝つのは必然だったんだ。お前のどんなに苦しくてもやり遂げようとする心が、力を呼び覚まし、勝利を呼んだんだ!」

シャイニング「プロデューサー」

P「行こう有香。俺たちの、新しい門出だ!」

シャイニング「・・・ええ!」

~~後日、346プロ~~

アプサラスⅢ「プロデューサー♪ドーナツ食べますかー?」

ゆかり「とうとう二人目が出てしまいました・・・」

P「どうしてこうなった」

P「どうしてこうなったんだよ!?有香→アッガイ→シャイニングはまだ説明つくとして、このMAの何処に法子の要素があんの!?きらりよりデカいじゃあねーか!」

ゆかり「これが流行りのロボットガールズという物ですか・・・?」

アプサラスⅢ「ほんと不思議だねー。ハハハ、ハ、」

アプサラスⅢ「はくしゅんっ!」ズビィィィィム ボゴォ

P「か、壁が一瞬にして・・・」

ゆかり「な・・・成程、ドーナツのような綺麗な大穴ですね・・・」

P「本人の特性を反映するにしても、無理あるんじゃねーか、コレ」

アプサラスⅢ「せめて手足の付いた機体が良かったなぁ・・・」

シャイニング「プロデューサー、例の新人を連れてきました」ガチャリ

P「おお有香。じゃ、皆に説明するから入ってきてくれ」

ゆかり「?」

アプサラスⅢ「誰だれ?」

ザクⅡ「き、今日から346プロに所属することになった前川ザ・・・みくだにゃ」

P「ぷっ!」

ザクⅡ「あーっ!今みくの事を笑ったにゃあ!ヒートホークで首フッ飛ばしてやるにゃ!」

シャイニング「あはは、まさかあのみくさんがザクになるなんて」

アプサラスⅢ「みくとザク、1字違いだね!」

ゆかり「ザクでも十分頑張れますよ。中身をギラ・ドーガに入れ替えるとかすれば」

ザクⅡ「むむむ~~!!ザクを馬鹿にするにゃぁ~~~!!」

二人+二機「あははははははは」

おしまい

―次回予告―

皆さんお待ちかねぇ!
             少女たちのMS化は留まる事無く、ますます加速します!

ヴァーチェ「暑いので脱いでもいいですかー?ナドレッッッ!!」

キュリオス「フヒヒ・・・キ・・・キノコとメタルの融合だァ・・・!」

デュナメス「キミのハート、お姉さんが狙い撃っちゃうぞ♡」

エクシア「アタシが!アタシ達が!ヒーローだッ!!」

ちひろ「よーし!シンデレラビーイング、フェスに武力介入開始よーっ!」

P「この配役だと早苗さん死にません?」

         勝利者のいない戦いは終わる事無く!

               アイドル達は戦い続けるのですッ!

ガンダム「何故プロデューサーを巻き込むの!?プロデューサーは、戦いをするような人じゃない!」

ジオング「Pさんは、運命に乗ればいいんですよぉ。だからまゆはあなたを殺します」

P「お止めなさい凛!お止めなさいまゆ!二人が戦う事なんてないんだ!」

ガンキャノン「そっかー、未央ちゃんはガンタンクか、そういう事なんだね・・・」

ガンタンク「どーして私の事可哀想な目で見るのー!?」

  しかし!新たな強敵の出現で、彼女らは窮地に立たされますッ!

Vガンダム1「わッ!」チュドーン

Vガンダム2「かッ!」ボゴーン

Vガンダム3「るッ!」ドゴーン

Vガンダム4「わッ!」バゴーン

P「ぜ、全滅!?4機のVガンダムが、3分も経たずにか!?」

ゴトラタン「トチ狂って、この私の憐れな豚にでもなりに来たのかしら?アーッハッハッハ!!」

                   そこで何と!1つの影が降り立ったではありませんか!

クーロンガンダム「くうあああーーっっ!!答えよ有香!流派!棟方不敗はぁ!」

シャイニング「王女の風よ!」

クーロン「全新!系裂!」

シャイニング「天破!侠乱!」

「「見よ!双丘は高く!聳えているウウゥゥゥゥーーー!!」」

それでは次回!「その名は棟方不敗!マスター・アツミ見参」にぃ!
  
レディィーーー!ゴォーーーーッ!!

アッガイ+Wガンダム→シャイニングガンダム
この初代Gジェネネタがやりたかったので衝動的に作りました。
有香もアッガイも同じくらい可愛いと思います。有難うございました。

マズい・・・>>20>>24の中に挿入



みく「行くにゃ!『ニャンネル』ッ!」

猫×12「「「にゃぁああーーーッ!!!」」」バババッ

司会「おおーーーーっと前川選手、先制攻撃ィ!総勢12匹の猫が、一斉に中野選手へと襲い掛かりますッ!」

P「有無を言わさずダイレクトアタック!?か、躱せ有香ッ!」

猫達「「にゃあ!にゃあ!」」

アッガイ(この物量・・・!もし取りつかれたら、まともに動けなくなる!)

みく「猫チャン達、後はお任せするにゃあ!みくはその隙に歌ったり踊ったりするよ~♪」ルンルン



今更気付くとは・・・ちょっと大気圏突っ込んできます

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