歌鈴「私の大切な還る場所」 (31)

「久しぶりに帰ってきたなぁ...」

今日はオフを貰ったのでアイドルになってから初めて実家の神社に帰ってきました。

ほんの数年前まではずっとここで巫女さんとして過ごすつもりでいたのでなんだか感慨深いですね...。

久しぶりに会った家族や近所の知り合いの方に挨拶すると、
「大人になったねぇ」とか「きれいになったねぇ」なんて言われちゃって少し照れちゃいます。

かといって浮かれているばかりではいけません。

少しでも成長した歌鈴を見せてあげます!

なんて見栄を張ったはいいものの私にできることなんて神社の周りを掃除するくらいですけどね。

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神社の入り口から裏側まで箒でぴかぴかにしようと思っていると一匹のタヌキが目に入りました。

それだけなら別に気にすることはないのですが、そのタヌキは神社に植えてある柿を手に持っています。

「むむっ...これは許せませんね」

箒を逆さに持ちじりじりとタヌキに近づきます。

槍使いの役を演じた時のことを思い出して箒を槍に見立てて...

「えいっ!」

振りぬいた箒は地面を叩きつけました。

「あ、あれ?」

気が付くとタヌキは一目散と神社の裏の森の中に逃げていきました。

「ま、待ってぇ~!」




「は、はぁ、はぁ...]

勢いで追いかけたのはいいものの見逃してしまいました...。

「しかたないですね...。」

諦めて来た道を戻ろうとしたのですが...

「あれ?」

いくら歩いてももといた神社にたどり着きません。

子供の頃に遊んでた時にも迷ったことなんかなかったと思うんだけどなぁ。

「おかしいなぁ...私まっすぐ走ってきたはずなんだけど...」

なにか目印になる物はないかと辺りを見回しましたが、周りにあるのはよく生い茂った草花と木だけです。

「も、もしかして...私自分の神社で迷っちゃったのでは...」

あわわ...せっかく成長した姿を見せようとしたのにこれでは皆さんに迷惑をかけてしまいます。

ど、どうしよう...なんて考えていると後から何かが私の袖を掴みました。

「ん?」

不思議に思って振り向いてみるとそれは先ほど私が追っていたタヌキでした。

「あ、さっきの!」

ここで会ったが百年目とばかりに再び箒を振り上げます。

「覚悟してくださいよ~!今度と言う今度は許しませんからね!」

そういうとタヌキはわたしの方に近づき手を差し伸べました。

「え?返してくれるんですか?」

私も手を差し伸べて柿を受け取ります。

思ったより優しいお方のようです。

というか言葉伝わってるんですかね?

なんて考えていると...

(呼び出してごめんね...)

あれ?他に誰かいるのでしょうか?

周りを見回しましたが誰もいる気配はありません。

じゃあこのかすかに聞こえるこの声は...

(驚かせてごめんね...)

「......」

「ふぇっ、ええええええええっ!?」

今年一番の大声が森の中に響き渡りました。




それから数分後......

気持ちを落ち着かせた私は恐る恐る話しかけました。

「あ、あの~あなたはその、いわゆる妖怪とかそのようなお方なのでしょうか?」

なんだか妙に丁寧な言葉になってしまいましたが、それほど私は動揺していました。

(あ、そういうのじゃなくてね。うーんどう説明しようかな...)

あ、違うんですね。

神々が集う神社なのでその手の物がいてもおかしくないと思ってましたが...

(うん。そろそろ思い出してくれると思うんだけど)

...?何をでしょう?

そういえばこの場所に見覚えがあります。

うーん、何か大切なことを忘れているような...。

「あれはそう、確か私がまだ神社で巫女さんをやっていた頃...」

忘れていたことが頭の中に蘇ってきます。

そう。あれは確か、私がまだ小学生の頃......




その日のお昼頃、私は神社の中で一人で遊んでいました。

幼い頃の私は外でみんなと遊ぶことも好きでしたが、一人で絵を描いたり歌を歌うことが大好きでした。

テレビで見たアイドルという存在に私は憧れていたのです。

見様見真似で踊ったり歌ったり...。

本当になりたいと思っていたわけではありません。

ただ一人っ子だった私は誰かと遊んでない時はアイドルの真似事のようなことをよくやっていました。

しかしながら私は運動がよくできるわけではなく...というよりむしろドジなので踊っているうちに足が絡んで転んでしまいました。

そのときです、私は何かにぶつかりました。

そして直後にパリーンという大きな音。

恐る恐る振り向くと、いつも置いてある壺の姿がなく破片のようなものが散らばってました。

本当ならすぐにお父さんかお母さんを呼んで謝るべきだったのでしょう。

しかし、幼かった私は怒られるのが怖かったのです。

箒を持ってきてその破片を袋に詰め込みました。

そんなことをしてもばれるのは時間の問題です。

それでも私は隠せばしばらくは大丈夫だとでも思ったのでしょう。

誰にも見つからないところ...。

神社の裏の森の中に隠すことを決めた私は誰にも見つからないようにこっそりと森の中に入り込んでいったのでした。

森の中に入って10分か20分ほどたった頃でしょうか。

ここまで来たら大丈夫だろうと私は破片を詰め込んだ袋を木のそばに置きました。

さあ帰ろうと思った私ですがここまで深く森に入ったことは今までなかったのです。

まっすぐ歩いてきたつもりだったのですが道の途中で草木を避けたためでしょうか。

帰り道が分からなくなってしまいました。

それから1時間くらい彷徨った私はいまどこにいるのかさえ分からなくなってしまいました。

気が付けば青かった空はオレンジから暗闇に染まりつつあります。

木の上からカラスがなく音も聞こえてきました。

「うぅ...ぐすっ...」

歩きつかれて足も痛くなりここからもう出られないのかなと思った私はとうとう泣き出してしまいました。

物を壊してしまったのにそれを隠そうとした罰なのでしょうか。

「お母さん...お父さん...ごめんなさい...」

その時です。

座り込んでいた私の袖を何かが後ろから掴みました。

「な、なに?」

恐る恐る振り向くとそこには一匹のタヌキがいました。

そして袖を掴んでいた手と逆の手を私のほうに差し伸べました。

「え?それくれるの?」

そこには私の神社に植えてある柿があったのです。

うんと首を縦に振ったタヌキを見た私はそれを手に取り皮ごと頬張りました。

しばらく私の泣く音と咀嚼音が静かな森の中にかすかに響きました。

「あ、ありがとね。」

お礼を言った私は少し安心したのでしょうか。

気分を落ち着かせるために今日起きた出来事をタヌキに話しました。

そんなことをしても意味がないのは幼い私にも分かっていたのですが、不思議とそうしていたのです。

アイドルの真似をして踊っていたこと。

転んでしまい壺を割ってしまったこと。

それをばれないように隠して森に捨てようとしたこと。

そして帰ろうとしたら帰り道が分からなくなってしまったこと。

全てを話した私はさらにタヌキに語りかけます。

「全部私が悪いんです。神社の子が悪さをしたからきっと神様が怒って罰を与えたんです...」

神の元に仕える巫女さんがいけないことをしたのです。

神様が怒るのも当然でしょう。

「私、このままここで誰にも見つけられずに死んじゃうのかな」

そう思ったらなんだか急に悲しさと恐怖が襲い掛かってきました。

「せめて...みんなに謝りたかったな...」

そう呟くと今まで静かに座っていたタヌキが立ち上がり私のほうを向きながら歩き出しました。

それはまるで着いてこいと言っているようでした。

しばらく座っていたおかげでしょうか。

私の足の痛みはもう消えていました。

「ま、待ってください~!」

急いで立ち上がりタヌキの歩き出す方に向けて走っていきます。

どこに向かっていくのでしょう。

20分ほど歩いたところでタヌキは足を止めました。

「はぁ...はぁ...あれ?ここって確か...」

そこは私が破片を入れた袋を捨てた場所でした。

一時間ほど彷徨っていたようですが最短だと半分もかからなかったみたいです。

そしてタヌキはその袋を手に持ち、私のほうに引きずってきました。

それがどういう意味だったのか、幼い私でも十分に理解できました。

「これを持って帰ってみんなに謝れってこと...?」

こくりとタヌキは首を縦に振りました。

悪いことは償わなければならない。

お婆ちゃんがよく私にそう言っていたことを思い出しました。

「そうだよね、私謝らなきゃ...」

決心した私は袋を手に持ちました。

しかし帰り道が分かりません。

そう思っていた私の心を見抜いたかのようにタヌキはまた私のほうを振り向きながら歩き出しました。

「もしかして道案内してくれるの...?」

私は袋を手に持ったままタヌキの進むほうへ再び歩き出しました。

それから20分後、私たちが森を抜け神社に戻った頃には空はもう真っ黒になっていました。

「心配かけちゃってるよね。私そろそろ行かなきゃ」

そう言うとタヌキが後から私の背中を軽く押しました。

「うん。分かってるよ」

タヌキの頭を撫でてお礼に木の下に落ちていた柿を手渡します。

「これ、さっきのお礼ね。」

そう呟くとタヌキは森のほうへ歩いていきました。

「ありがとうね~!」

心を込めて姿が見えなくなるまで手を振り続けました。

さあ、早く行かなきゃ!




それから神社に戻った私はこっぴどく叱られました。

壊したものを隠そうとしたこと。

一人で森の中に入っていったこと。

夜遅くまで帰ってこなかったこと。

そりゃあ怒られるのは当然ですよね...。

でも悪いのは私です。

いつもなら怒られるとすぐ泣いてしまう私でしたがこの時はしっかりと両親の目を見て謝りました。

「本当にごめんなさい!」

いつもと私が違うことに気がついたのでしょうか。

てっきりぶたれると思っていた私ですが、お説教としばらくのおやつ抜きで許してくれました。

その日から森の入り口に例のタヌキがよく現れるようになりました。

今まで一人で踊っていた私ですが、その日からは観客が付いたのです。

いわゆる私のファン一号ってことですね!

それから小学校を卒業するまででしょうか。

私はタヌキとよく遊んでいたものです。

小学校を卒業した私は前みたいに踊ったり歌ったりはしていませんでしたが、
巫女さんの手伝いをしている間もよくタヌキとじゃれ合ったりしていました。

アイドルの真似事もいいですが本職は巫女さんなのです。

いつまでも夢ばかり見ているわけにはいきません。

高校生になった私は巫女さんのお手伝いに力をいれていました。

相変わらずドジなのでよく転んでいましたが最低でも何かを壊してしまわないように努力していたと思います。

進路相談票にも大学進学ではなく実家の神社を継ぐと書いていました。

そうやって私は生きていく。

そう思って今日も今日とて神社の手伝いをしていた時です。

あの人が私の前に現れたのは...。

その人はどうやらアイドルのプロデューサーらしいです。

そんな人がこの神社に何の用かと思いましたが、その人は私に名刺を手渡しこう言いました。

「アイドルになる気はありませんか?」

「ふええっ、え、えええっ!?」

突然のお誘いに私は大声で叫んでしまいました。

「あ、今すぐというわけではありません。ただ少し考えてみていただけないでしょうか?」

「ひゃ、ひゃい。分かりました...。」

それからその人は私の両親のほうにも話をしにいきました。

「アイドルかぁ...」

そりゃあ憧れたことはありますよ。

でもそれはもう昔の話。

ドジな私には無理な話です。

そう考えていると例のタヌキがまたやって来ました。

「ねえ、私どうしたらいいんだろう?」

当然ながら返事なんて返ってきません。

これは私が決めることなのですから。

もしこんな私でもアイドルになっていいのなら...

こんな私でも夢を見ていいのなら...!

そう思っているとタヌキが後から私の背中を強く押しました。

「...応援してくれるの?」

こくりとタヌキが頷きました。

幼い頃に真似したあのアイドルになれるのなら...。

「よしっ!お話だけでも、聞いてみましょう!」

気合を入れた私は両親とプロデューサーが話している部屋に駆け出しました。

そして心を落ち着かせながらこう言いました。

「あ、あの...私...アイドルを目指してみたいでしゅ!」

......

大事なところで噛んでしまいました...。

どうやら前途多難なようですが両親は私の想いを聞いてくれたのでしょうか。

てっきり反対されるとばかり思っていましたが二人とも賛成してくれました。




それからプロデューサーさんの話を聞いた私は、寮に住むことになると言われました。

今までずっと過ごしてきた神社とお別れするのはとっても寂しいことですが両親や周りのみんなは笑顔で送ってくれました。

大きな鞄に衣服や教科書などの生活用品やみんなから貰ったお守り、
それから私がここで過ごしてきた証である巫女服を詰め込んだ私は、みんなにお別れの挨拶をしました。

今日でしばらく神社ともお別れかぁ...。

今までのお礼といっては何ですが最後に神社にお参りすることにしました。

二礼二拍手一礼の作法を守りながら神様にこう願いを込めます。

「どうか...私がちゃんとアイドルをできますように...!そして家族のみんながこれからも幸せに暮らせますように...!」

やることを全て成し遂げた私はプロデューサーさんが待つ駅のほうへ向かうべく神社を去ろうとしました。

「今までありがとね!そしてまた、帰ってくるからね~!」

そして階段を降りようとしたその時です。

私の袖を後ろから何かが掴みました。

その正体が何か、もう私は知っています。

振り向いて頭を撫でて最後の挨拶をします。

「あの時は本当にありがとね!あなたがいなかったら私...きっと勇気を振り絞れなかったと思うんだ」

そしてタヌキを抱きかかえるとタヌキが何かを手渡しました。

「ふふっ、ありがとね」

貰った柿を手に持った私はタヌキをそっと地面に下ろし最後に一礼をし歩き出しました。

すると後から聞いたことのないかすかな声が聞こえてきました。

(元気でね...また帰ってきたときは一緒に遊ぼうね...)

すぐに後を振り向いた私ですがそこには誰もいませんでした。

タヌキももう森に帰っていったようです。

「...気のせいかな」

また振り向き階段を降りていきます。

後から視線を感じましたが振り向かずに歩き続けます。

みんなに見守られていることがこんなに心強いってことを、私はこの時初めて知ったのです。




「あ!あの時の!」

すっかり全部思い出した私はタヌキを抱きかかえて叫びました。

「わぁ~久しぶりだなぁ♪。ちょっと大きくなったね~!」

前よりも少し体重が増えているような気がします。

それほど会うのが久しぶりってことですね。

再会に感激していた私ですがそこでふと思いました。

「あ、あれ?そういや何で私あなたのことを忘れてたんだろう...?」

いくら数年たったからといってずっといっしょに遊んできた子の事を忘れるとは思わないんだけどなぁ。

(そ、それはね...僕はいわゆる神様みたいなものだから...また帰ってくるときまでアイドルに集中してほしかったから...ちょっと忘れてもらってたんだ...)

「妖怪じゃなくて神様だったんですね...」

ずいぶんと失礼なことを言ってしまったようですが、すごいお方のようです。

(それでね、ちゃんとアイドルできてるかなって...帰ってきたから...もしかしたらやめちゃったんじゃないかって心配してたんだけど)

「そんなことはないですよ!道明寺歌鈴、しっかりアイドルを続けさせていただいてます!」

もう一人でいた頃とは違います。

「今の私にはたくさんのアイドル仲間やファンの方々、そしてプロデューサーさんが付いてますから!」

もう寂しくなんかありません。

「それに、ファン一号のあなたがいますからね!」

そう、全ての始まりはこの子のおかげなんですから...!

(そう...よかった...)

どうやら安心していただけたようでした。

成長した姿を両親に見せることはできませんでしたが一番見てほしい子に見ていただけたようです。

(たしかに顔つきが凛々しくなってきれいになったね...)

「ほんとですか!ありがたやありがたや...」

神様と分かったのでそれっぽくご参拝させてもらいました。

(元気な姿が見れてよかったよ...これから時間ある?)

「は、はい!...と言いたいところですが実はプロデューサーさんに奈良の名所を案内する予定になってまして...」

本当は久しぶりに遊びたかったけど申し訳ないです。

(う、うん...大丈夫...いつになるか分からないけど...また来てくれるって信じてるから...)

「はい!それまで元気にしててくださいね!」

(もちろんだよ...それじゃあ一つだけお願いしてもいいかな...?)

「どうぞどうぞ、何でも言ってください!」

神様からお願い事をされるってなかなかない経験ですね。

(子供の頃にやっていたように...また君の歌と踊りが見たいんだけど...いいかな...?)

「お安い御用です!今日はこの森が私だけのステージですよ!」

マイクも舞台もないですが私には応援してくれるファンがいます。

昔とは違ってキレのいいダンスと伸びる歌声が森の中に響き渡ります。

すこし調子に乗ってしまったせいでしょうか。

サビに入る寸前で草に足を取られそうになりました。

昔の私だとそのまま転んでいたでしょう。

でも今はもう前とは違います。

「見ていてください!ミスしても、それもプラスに変えちゃいますっ」

転びそうになった足を軸にしてそのまま一回転。

実際にはない振り付けですがアドリブも時には必要です。

そのまま最後まで歌いきった私にタヌキは拍手をくれました。

(す、すごかった...本当にアイドルとして...成長してるんだね...)

「そう言っていただけるとありがたいですね~」

ずっと見てくれていた子から言われると本当に嬉しいです。

(急いでるのに時間取っちゃってごめんね...)

「いえいえ、私こそ会えて嬉しかったですよ!」

最後に頭を撫でて抱きかかえます。

(これからも...ずっと応援してるから...頑張ってね...!)

「はい!もちろんです!まだまだアイドルとしても、巫女さんとしても成長中ですからね!」

タヌキをそっと地面に下ろします。

(うん...それじゃあ神社まで案内するから...付いてきてね...)

タヌキが歩き出す方に向かって私も歩き出します。

なんだかこの感じも懐かしいなぁ...。

そう思いながら歩いていると元いた神社に着きました。

(それじゃあ...この辺でお別れだね...)

「そうですね...でも!また会いに行きますから...!その時を楽しみにしてますね」

(うん...それじゃあ...もう記憶を消さなくても大丈夫そうだね...)

「そ、そうですね...できれば忘れたくないですし...」

さらっと物騒なこといってますがまあそれは置いといて。

「では!行ってきますね~!私をここまで導いてくれて、本当にありがとうね~!」

振り向くと背中を軽くぽんっと押されました。

こうしてもらえるとなんだか自然と勇気が出る気がします。

両親とみんなにお別れを言い、参拝して願い事を唱えました。

そして階段を駆け下りてプロデューサーさんが待つ駅へ走り出します。

みんなの視線を感じながら私は神社を去ります。

前と違うのは町行く人々に話しかけられることでしょうか。

前よりもたくさんの人から見守られていることに喜びを感じながら私は走ります。

私が神様に願ったことはただ一つ。


またここへ。


この大切な場所へ、もっと成長して還って来れますように...!

終わりです。
歌鈴ちゃんとタヌキは並々ならぬ縁がありそう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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