勇者「自殺したら女神様に呼び出された件」 (39)

勇者「なんですか、女神様
いきなり呼び出して」

女神「なんですかじゃないですよ
勇者がいきなり自殺したら呼び出すに決まってるじゃありませんか」

勇者「ていうかここどこですか
天国?地獄?できれば天国でお願いしたいところなんですが」

女神「天国でも地獄でもありません、天界です」

勇者「天界?あぁ、いつも女神様がボケっと俺達の旅を監視してた場所ですね」

女神「……ん?」ニコ

勇者「ごめんなさい」

女神「……よろしい」

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勇者「……ん、ていうことは俺はまだ死んでないんですか?」

女神「はい、あなたの息が途絶える寸前にここに移動させました
ひどく傷ついていたので身体の方も回復させておきました」

勇者「あ、ほんとだ
さっき剣ぶっさしたとこの胸の傷が塞がってる」

女神「……では、本題に入りましょう
勇者よ、どうして自ら命を断つような真似をしたのですか?」

勇者「え、えーっとそれは……仲間皆死んじゃったし……それで生きる気力無くなっちゃって
いわゆる鬱病ってやつですね」

女神「なるほど」

勇者「それに魔王倒してから皆に必要とされなくなったっていうか……誰も俺に近づかなくなっちゃったし」

女神「ふむふむ」

女神「で、自殺を思い立ったと」

勇者「そんなところです」

女神「んー……」

女神「…………」

勇者「つっこみ辛いでしょ?」

女神「はい、大分」

勇者「ていうわけなんで、今から死ぬので地獄か天国に送ってください
できれば天国がいいです」

女神「それをさせないためにここに呼び出したっちゅーに………」

女神「いいですか、勇者
あなたが死ぬことはこの私が認めません」

勇者「え?何故?」

女神「勇者、あなたにはまだやるべきことがあります」

勇者「やるべきこと?」

女神「はい、実は」

勇者「いやです」

女神「まだ何も言ってません」

勇者「今までのパターンからして『闇の力が観測されたからその原因を探ってきてほしい』とか『できればそれを解決してほしい』とかそういうのでしょ?」

女神「私の台詞全部取られましたね
その通りです」

勇者「いやですよ、なんで俺がそんなめんどくさいことしなくちゃいけないんですか」

女神「それは……あなたが勇者だからです」

勇者「勇者だから、ね……」

勇者「……て言うか俺、さっき鬱病で自殺しかけたばっかですよ?
そんな奴に頼むことじゃないでしょ?そもそも生きるのに絶望してるのに」

女神「………」

勇者「そもそも俺じゃなくてもいいじゃないですか
なんで俺なんですか?勇者だからですか?
勇者はなんでもできるスーパーマンじゃないんですよ?」

女神「………」

勇者「そもそも……面倒くさいですよ、もう
仲間もいないのになんで俺が頑張らなくちゃならないんですか?
正直もうこの世界が滅ぼうがどうなろうが俺の知ったこっちゃないですよ」

女神「………」

勇者「あんな目にあったんだからもういいじゃないですか
もうどうでもいいんですよ、守りたいものもないし……頑張ったって失うもののほうが多いんだから」

女神「………」

勇者「だったら最初っから頑張らないほうがいいですし
その結果世界が滅んだって俺もそこで死ぬだけだし、悲しむ必要もない
だったら俺はそっちを選びます
大体勇者だから勇者だからって俺がこれまでどんな思いで勇者をやってきたか分かってるんですか?」

女神「………っ」ポタ

勇者「元々俺は楽な方を選ぶ人間なんです
勇者なんて柄じゃない
だから今回だって……あれ、め、女神様……?」

女神「……く…ぅぅ…っ」ポタポタ

勇者「あれ……えっと……」

女神「………」キッ

勇者「あ、あの」

女神「もういいです!勇者なんて知りません!勝手にすればいいんです!」ヒュン

勇者「あ……あれ……」

勇者「消えちゃった……」

勇者(女神様………泣いてた……?)

勇者「…………言い過ぎた、かな」

勇者「……………」

勇者(……俺は思ってることを口にしただけだ)

勇者(俺は……悪くない…)

勇者(……………)

勇者(………って、何考えてんだ
女神様にあんだけ言って、悪いのは俺に決まってんだろうが馬鹿野郎………)

勇者「……あやまらないと」

勇者(……ってもなぁ……どこにいるか検討もつかないし)

勇者「めーがみーさまー」スタスタ

勇者「いたら返事してくださーい」スタスタ

勇者「めーがーみーさーまー」スタスタ

勇者「めがみさまー」スタスタ

勇者(……返事もないし)

勇者「どこ行っちゃったんだろ………」

今日はここまでです
全然書き溜めできてなくてすいません

あ~半年ほど前にもこんな感じで勇者さげて女神を異常に上げる気持ち悪いSSあったな

同じ作者?

キラキラ

勇者「…ん、なんだこれ」ヒョイ

勇者「……ネックレス?」

勇者(……これって……女神様がいつも身につけてるものだよな………) 

勇者(……ん……ペンダントトップが何かの花の形になってる……けど……)

勇者「……なんだろ…………この花………どっかで見たことあるような……」

勇者「………」

勇者「あっ………」

勇者(これって…………)

―――――――――――――――――

勇者『……』

女神『とーちゃーく!……フフ、やっぱりここはいつ来ても景色がいいですね』

勇者『……花畑?』

女神『……すっごく見晴らしが良いでしょ?私の一番好きな場所なんです、ココ』

勇者『………』

女神『……気分が落ち着かなくなったり、どうしようもなく落ち込んだ時に来るんです』

女神『それで最初はとっても落ち込んでても、この一面の花を見てたらいつの間にか元気が出てくるんです!』

勇者『………はは、なんか女神様らしいですね』クスッ

女神『ムム、いま笑いましたね?』プクッ

女神『……でも、はい
ここにいるときの私が、一番わたしらしい気がします』ニコ

ヒュウウ

女神『……ふぅ…気持ちの良い風ですね』

女神『見てください、花畑全体が揺られています』

勇者『……本当に、綺麗な花ですね』

勇者『真っ白で……柔かな形で
でも、とても堂々としてて……』

女神『……ええ、天界で一番綺麗な花と言われています』

女神『それでいて、一番力強い花と』

女神『まるで私みたいですね』ドヤッ

勇者『……そうですね』

女神『……ツッコんでくださいよ、恥ずかしいじゃないですか!』カーッ

勇者『ハハ……ごめんなさい』

女神『ムー……』

勇者『この花は………なんという名前なんですか?』

女神『この花ですか?この花の名は…………』

―――――――――――――――――

勇者「……見つけました、女神様」

女神「……勇者……」

勇者「はいこれ、女神様のネックレス……ですよね?」

ヒョイ

女神「あ……」

ストッ

勇者「よいしょっと、隣座りますね……」ドサッ

女神「………」

勇者「………」

勇者(……謝らなきゃ、な)

女神「………」

勇者&女神「「あの………」」

女神「あ………」

勇者「あ、その……えと………お先にどうぞ」

女神「……ど……どうも」

女神「…………」

女神「………勇者……先程は申し訳ありませんでした……」

勇者「え……」

女神「貴方の気持ちも考えず……一方的に私の願いを押し付けて……」

女神「本当に……身勝手でした………」

勇者「女神さま………」

勇者「謝るのは、俺の方です
勇者という立場を忘れて……」

女神「いえ……それは違います勇者」

勇者「え……」

女神「……私が悲しんだのは貴方に願いを拒否をされたからではありません」

勇者「………」

女神「勇者……ひとつだけ……ひとつだけ聞いてください
これだけは……どうしても聞いておいてほしいんです」

勇者「………?」

女神「……もうどうでも良いなんて……
死んでしまいたいなんて……そんな悲しい事、言わないでください……」

勇者「え………」

女神「これだけは……このことだけは、我儘を言わせてください……」

勇者「………」

女神「死んでしまいたいなんて……そんな事、言わないでください…
死のうとしないでください
そんなこと……思わないでください……っ」フルフル

勇者「めがみ、さま………?」

女神「貴方が……っ……胸に剣を突き立てた時……胸から血が溢れ出ていた時……わたし……必死でした…」

女神「必死で必死で……何も考えられなくて……ただ、貴方を死なせちゃダメだって……っ」ギュッ

勇者「めがみ、さま…………」

女神「だから……っ………お願いです……。
もう……あんなことしないでください。
死のうなんて、思わないで……。
………ひとつだけの……わたしの我儘を、聞いてください……っ。」フルフル

勇者「あ………」

女神「たとえ……他に誰も悲しまなくても……
……誰があなたのことを不要な存在だと認識していたとしても………
わたしは………あなたが死ぬのが悲しいです
ほんとに、ほんとに悲しいです……っ!」ポタポタ

勇者「………っ」

女神「だから……だから……っ!」

勇者「ごめんなさい、女神様」

今日はここまで
なかなか進まなくてごめん

>>18 別人です

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