【艦これ】勇者ヨシヒコと海色の守り人【DQ?】 (33)

三期放送記念、適当に書いていきたいと思います。


※注意書き※

・艦これと勇者ヨシヒコシリーズのクロスssになります。

・超遅筆、物語構成とか考えてません。

・勇者と言ってますがヨシヒコは提督ポジションです、でもタイトルを提督ヨシヒコにすると要素が消えるので勇者です。

・ヨシヒコ側の仲間達が全員出るかは未定です、艦娘側が多すぎィ!

・仏は出ます、というかこの人は出さないと大概ヨシヒコの頭の中が何かで満たされてしまいリセット出来ないので…うぇぇぇぇ~↑















遥か遠い昔、伝説の勇者ヨシヒコと呼ばれる男がおったそうな…

彼は屈強な仲間達と共に伝説の武具の数々を揃え

魔王ガリアスや暗黒の神デスタークといった邪悪な存在を次々と討ち滅ぼし、世界に光を取り戻して行った

そうして更に長い長い年月が過ぎると…

文明は発達し、かつて魔王ガリアスが築いていたような町並みを人類は自らの手で作り上げていた

人々は魔物という存在を何時しか忘れ、同時に勇者の伝説も記憶の中から殆ど失われ、単なる御伽噺として残るだけだった

しかし、そんなある日…



新たな人類の敵、深海棲艦と呼ばれる敵が深い海の底から姿を現した…



昔とは異なり、発達した文明と科学力を持って人々はこの敵に戦いを挑んだ

しかし…どんなに攻撃を加えても深海棲艦に有効打を与えるには至らなかった








……この辺もう略して良い?だってこのss、艦これとヨシヒコ知ってるの前提じゃないとどうせ見ても訳分からんのよ

あーそういう訳でー色々あってー艦娘が生まれてー戦況がこう着状態に陥ってー

ある時、大本営に勤務してたじじいの1人がヨシヒコの昔話を知ってて、んじゃそいつ生き返らせて提督させてみない?って話になった

勇者を何で指揮官の提督に据えて戦わせようとか、どうやって生き返らせるとか考えたのかは知らん、じじいだからボケてたんじゃろ


そういう訳で大本営の建物屋上で地面に敷いたゴザの上で海軍の偉いおっさん達が正座で空仰ぐシーンから始まるぞよ








うむ、ここでOPが入る。個人的には2期の奴がよかろう。…よかろう?(ホクロ感)





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475352004


中将「大将閣下…御伽噺のような存在を果たして呼び出す事は本当に可能なのでしょうか?」正座

大将「分からん…しかし、今の戦況…艦娘は確かに頼りにはなるがあくまで彼女達は戦士であって、勇者とは異なる…」正座

少将「つまり…この戦況をひっくり返せる存在、この世を救う勇者の再来を…元帥閣下はお考えになられた…と?」正座

大将「うむ、例えどんな内容であれ…苦境を乗り越えられる手段があるのであれば、と…閣下はお考えになられたのであろう」

中将「…」

少将「…」




元帥「鈴谷!鈴谷!鈴谷!鈴谷ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!鈴谷鈴谷鈴谷ぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!鈴谷たんの緑色の艶髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!アーケードの鈴谷たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!事故アニメに殆ど出ずに済んで良かったね鈴谷たん!あぁあああああ!かわいい!鈴谷たん!かわいい!あっああぁああ!ねんどろいども発売されてて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!ねんどろいどなんて現実じゃない!!!!あ…アニメもアーケードもよく考えたら… 鈴 谷 ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ぬめぬめぇええええするうぅぅぅぅぅぅぅ!!この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?中破姿の鈴谷ちゃんが僕を見てる?中破姿の鈴谷ちゃんが僕を見てるぞ!鈴谷ちゃんが僕を見てるぞ!画面の中の鈴谷ちゃんが僕を見てるぞ!!アニメの鈴谷ちゃんが酷い目に遭わなかったぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕には鈴谷ちゃんがいる!!やったよ熊野!!とぉぉぉぉぉおぉぉぉうぅぅ!!!あ、ねんどろいどの鈴谷ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあ三隈様ぁあ!!くまりんこぉぉぉぉぉぉぉぉお!!熊野ぉぉぉぉおぉお!!!もがみんぼぉぉぉぉぉぉう!!ううっうぅうう!!俺の想いよ鈴谷へ届け!!鎮守府の鈴谷へ届け!」祭壇前でドンドコドンドコ




中将「……射殺した方が宜しいのではないでしょうか?」

少将「このじじいボケすぎだろ…」

大将「こ、堪えろ!これが仏とやらを呼び出すための儀式…なのだそうだ…」プルプル


                                /デェーン\


仏『今年の台風さぁ?マジやばくない?どんだけ来んだって話だよな、あとアレ!こち亀終わり?すっげーショックなんだけど』肉まんクチャクチャ


大将「うわっ!?」

少将「なんだあのおっさん!?(驚愕)」

中将「そ、空一杯にデカい顔が映って…しかも動いてる…」

元帥「鈴谷くんかくんk…おぉぉぉぉぉぉぉ!仏!まさに昔話の通りじゃ!あのお方こそまさしく言い伝えにあるこの世界を見守られる存在…!」

中将「で、ですがじじ…元帥閣下!仏とやらはこちらに気付いていない様ですが…」

元帥「心配要らぬ!呼びかけ続ければ必ずこちらの言葉をお聞き届け下さる筈じゃ!仏ぇええええええ!」

仏『でもさぁ、両さんの性格?今見ると昔と全然違くね?最終巻と1巻で見比べると顔も違うっていうか…あっ、この肉まん何処の?あ、セブンの?まいうー』クッチャラクッチャラ

元帥「仏ぇ!どうか我々の話を聞いて頂きたい!!!」

仏『コーヒーもさ、セブンのが一番美味いって!え、ローソン?お前それマジで言ってんのwwwwwwwwないないない!絶対n………!?』ハッ

元帥「おお、仏!気付かれましたか!ワシは現代の海軍を取り仕切る元帥ですじゃ!」

仏『えっ?元帥?元帥って…えっ、ちょっと待って、えっ?これ、また勝手に見えてんの?えっ、また下界に何か出たの?俺聞いてないんだけど?』チラッ チラッ チラッ チラッ

中将(何度見してんねん…)

元帥「仏!どうか今の世界にはびこる深海棲艦を倒す為、今一度力をお貸し下さい!」

仏『えっ、深海…何?えっ、今回魔物じゃないの?えっ…深海…?って言うか俺、ドラマ三期の放送あるし忙しいんだけど』クッチャンクッチャン

元帥「今や我々の住む世界の海は深海棲艦に侵略され…戦い続けている艦娘達だけでは限界があり…今こそ勇者の存在が必要なのです!」

仏『艦…艦娘って…?え、お前知ってんの?ふんふん、艦の魂がある女の子?あーあー!イムイム動画の実況動画で見たことあるわ!え、アレ実在してたの?』隣話し掛け

少将(誰と話してんだよ…)

仏『暇だからそういう未来の世界も作った?ふざけんじゃねえよだったらお前がやれよ!何で俺がここ見守らなきゃいけねーんだこの野郎がYO!』指ベロベロ


元帥「仏!かつて仏は暗黒の神を倒す際に再び勇者を復活させたと聞いております!どうか勇者の復活を!」

仏『あ、デスタークの時の奴?あれはさ、誰も進んで戦いに行こうとしなかったからやむを得ずなんだって。今だと艦娘?ってのが居るんでしょ?』指ベチョベチョ

元帥「艦娘だけでは足りないのです!勇者の力が無ければ…深海棲艦にこの世界が…!」

仏『いやーだってさ、世界観?が違うじゃん?今までと、どっちかっつーとヨシヒコとかよりウシジマくんとかの時代でしょそこ?』唾液グチョォ

元帥「闇金では深海棲艦は倒せんのですじゃ仏ぇ!!」

仏『そぉ?んーんーんー、だったらさ。今いるそこの誰かにさ、私のさ、仏の加護を加えるからそっちで満足したらええんじゃ…ええんじゃない?』指袈裟でゴシゴシ

元帥「お、おぉ!それは…ありがたい!ではこの中で勇者としての加護を受けたい者…!手を挙げい!」



「「「「「……………」」」」」



元帥「…何と情けない!!こうして仏自らが加護を加えて下さると言っておられるのに誰も手を挙げんとは!!!」

少将「じゃ、あんたがやれ」

元帥「……わ…ワシはもう歳だし…勇者はホラ、…若くないと…」

中将「……」

大将「……」

元帥「情けない…人々を深海棲艦から守るべき軍人の我々が…勇者としての資質を持っていないばっかりに…」

中将(さり気なく資質が無いって設定にすり替えやがったこのじじい、まぁ良いけど…)

元帥「こういう訳なのです仏!どうか、どうか伝説の勇者を再びこの世界にぃ!!!」

仏『そぉ?うーん、うーん、そっかぁ…じゃあ、うん、蘇らせましょう。ゴッホン…では…【にゃしししいぃぃぃぃぃぃん!…………アッ…】はい、生き返りました』あんまんゴソゴソ


元帥「えっ…何今のは…」

仏『はい、ヨシヒコは生き返りました。この世界の何処かで復活してる筈だから。えーと、今回海の敵だって言うから砂浜辺りにしといてやったよ?』

元帥「嘘だぁ…今ので…えぇ~?」

仏『いやいや、ちゃんと大丈夫、うん、ヨシヒコは復活したから、うん、グヂュ…あ、あっつ!』あんまんモッグンモッグン

元帥「いや…にゃしししぃんって…睦月気取りで…しかも可愛くないし…顔でかいし…」

仏『おっ!?おい、おいおいおい…失礼だなこのじじい、二期の時もそうだったけどさ、ぁ、お、お前らにさ、俺の蘇生の掛け声を決める権利あんの?』

元帥「でもにゃしししぃんは無い…しかもアッ…って声も入ってるし…顔でかいし…」

仏『おま、お前さ…さっきから顔でかい顔でかいうっせぇんだよ馬鹿野郎!大体何でも良いんだよ!こんなやり取り原作でもやってんだからよぉ!?』

元帥「でも艦娘の口癖使うとか…せめてもうちょっと普通の…」

仏『うっせぇよ!適当で良いんだよこんなのは!【ひえぇえぇぇぇ!】とかでも良かったんですーっ!仏の勝手デース!!!!』

元帥「そっちのがまだ…どちらにしろキモいけど」

仏『きも、キモいとか言ってんじゃねぇよこのじじい!コホン、兎に角勇者ヨシヒコは…あっ…ヨシヒコだけだ、うん…まぁ良っか』クッチャラクッチャラ

元帥「えっ」

仏『では勇者ヨシヒコを探し出すのだ…そして新たな仲間を集めろと伝えるがよい…その時こそ…再び私が彼にお告げを与えよう、さらだー…サラッサラダってwwwwさ、さらばじゃー…ジャー…ジャー…(エコー)』



鎮守府付近の浜辺



ヨシヒコ「わ、私は一体…?」砂浜で辺りキョロキョロ

海兵「居たぞ!あの古臭い格好…恐らく…!あの、そこの人!」

ヨシヒコ「はい」

海兵「あなたのお名前をお聞きしたい!」

ヨシヒコ「勇者ヨシヒコです」

海兵「おぉ…やはり!どうかこの世界を救う為、我等に力をお貸し頂きたいのです!」

ヨシヒコ「…成る程、また魔物が現れたのですね?それで仏が再び私を…」

海兵「い、いえ…魔物というか…その…兎に角!大本営で元帥を初めとした将校達がお待ちしています!どうかご足労を!」

ヨシヒコ「…?」



黒塗りの車に乗り込み、大本営へと向かうヨシヒコ。今回はかつての仲間達が出て来るかは分からない。ツッコミ不在、歩くの漢字も知らない勇者は果たしてこの世界を救えるのだろうか?




EDは、まぁ…そう…そうねぇ~…どっちも好きだよ~


遅れて申し訳ない、ちょこっと投下します。

アーケード版のイベント開始まだかな…。映画…?いえ、知らない子ですね…(死産確定)






大本営作戦会議室



海兵「失礼致します!勇者ヨシヒコ殿をお連れ致しました!」

元帥「見つかったか!」

大将「もう見つかるとは…早いな」

ヨシヒコ「失礼します」

元帥「おぉぉ…!紫色のターバンに…その剣は…まさしく誘いの剣…!昔祖母に聞いた御伽噺の通りじゃ…!」

中将(ドラクエ5の主人公まんまだなぁ。直に見ても)

ヨシヒコ「勇者ヨシヒコです」

元帥「ご足労、感謝いたしますぞ!勇者殿!」

ヨシヒコ「それで、私を生き返らせる事になった訳をここで伺えると聞いたのですが…」

元帥「おお、そうでした!実は…今、この世界には深海棲艦と呼ばれる魔物…のような存在が現れておりましてな」

ヨシヒコ「深海棲艦…」

元帥「その敵には我々では太刀打ち出来ず…、艦娘という存在が今は人類唯一の対抗手段なのですが…」

ヨシヒコ「かんむす…ですか。では私は別に居なくて良いのでは?」

元帥「いえ、実は艦娘だけでは戦況で有利にはなっても勝てぬのですじゃ……我々も艦娘に関して全てを理解してる訳ではないのです…」

ヨシヒコ「…よく分かりませんが、私もそのてんむす達に混じって戦えば良いんですか?」

元帥「ワシとしては勇者殿には提督と兼任して頂きたいのですが…何やら仏様が後ほどお告げを下さるとか…」

ヨシヒコ「仏が…!そうでしたか…」

中将(てんむすに関して誰か指摘せんのか)

大将「その仏が言うには…ヨシヒコ殿は新たな仲間達を探す必要があるらしく…恐らくですが現代の仲間…となると」

元帥「艦娘…の事だろうと考えましたのじゃ。そういう訳で僭越ながら艦娘を1人だけですが…呼んでおります」

大将「入ってくれ」






あきつ丸「失礼するであります」扉ガチャ






ヨシヒコ「………割と…でかい、…でかい…!」

中将「何故2回言った」

あきつ丸「大将殿、こちらが…?」

大将「ああ、伝説の勇者ヨシヒコ殿だ」

ヨシヒコ「勇者ヨシヒコです」キリリッ

あきつ丸「お初お目に掛かるであります。自分は、陸軍の特種船丙型の「あきつ丸」であります!」敬礼ビッ

ヨシヒコ「それで…この見目麗しい女性がべんむすであると…?」

中将「その発言は違う意味で危ない」

あきつ丸「ゆ…勇者殿はなかなかお世辞がお上手でありますな…///」ポッ


元帥「申し訳ない…本来ならばもっと人員を出したいのですが…此処では殆ど戦力的に余裕が無く…」

あきつ丸「自分は海上戦では余り戦力にならない故…自室でドラクエ10をしていたら呼ばれたであります…」ションボリ

ヨシヒコ「いえ、そのお気持ちだけで十分です。それに仲間は1人でも居てくれるだけで心強い…そして、でかい…」

あきつ丸「でかい…?」

中将(本当に大丈夫かこいつ…)

大将「此処からさほど遠くない場所…、ルイーダ鎮守府からも勇者殿の仲間に加われる艦娘が居るそうなので…先ずはそちらへ行く事をお勧めします」地図渡し

ヨシヒコ「ありがとうございます」地図受け取り



大本営・正門前



元帥「勇者殿…身勝手な我らの願いに巻き込んで重ね重ね申し訳ない…ですがどうか…再びこの世に平穏を…!」

ヨシヒコ「ええ、必ず心肺生還を倒し…皆さんが幸せに過ごせる世の中を取り戻してみせます」

あきつ丸「勇者殿、深海棲艦であります」小声

大将「我らの希望、勇者ヨシヒコ殿とあきつ丸の出立の時だ!軍楽隊!構え!」

軍楽隊「「「「「「「ハッ!」」」」」」」」ザザッ!


<あのファンファーレが鳴り響く


ヨシヒコ「では、行きましょうあきつ丸さん」

あきつ丸「はい、勇者殿!」










ここでOPダヨー☆本当はー那珂ちゃんが歌っても良いんだけど歌詞がNGだからダメなんだってー☆残念ッ☆ミ












現代とは思えない森林の中を歩く2人


あきつ丸「ところで勇者殿…、ルイーダ鎮守府を目指すのにあたりまして…車を使わない理由はあるのでありますか?」

ヨシヒコ「車…。車とは…馬車のことですか?」

あきつ丸「えっ」

ヨシヒコ「えっ」

あきつ丸「…」

ヨシヒコ「…」

あきつ丸「……………な、なーんて冗談であります!こうして自分の足で歩くのも大切なことでありますからな!」

ヨシヒコ「…?、???はい」

あきつ丸(これは、まずいであります…自分がしっかりしないと…)汗ダラダラ

微妙に出来の悪い艤装…扶桑姉様…?山城…?…あっ…。
ついでにあいでぃーとやらを導入しもすた。





「待てぇいっ!ここから先は通さん!!」






あきつ丸「!?」

ヨシヒコ「どうやら敵のようですね。…山賊ではないみたいですが」剣構え

イ級「ふふふ、我が名はイ級…お前が新たに誕生した提督勇者とやらだな…その命、貰い受ける!」魚雷ブブン振り回し

ヨシヒコ「こいつが深海棲艦、という訳か…。あきつ丸さん!私が隙を見て斬りかかるので援護を!」

あきつ丸「」

ヨシヒコ「……あきつ丸さん?」

あきつ丸「な、な……何でありますかお前はぁぁあーーっ!?」

ヨシヒコ「えっ」

イ級「えっ…あ、私?」

あきつ丸「何で頭部分だけ元のイ級で…く、首から下が普通の人間なのでありますか!?しかも全身黒タイツ!!!」

ヨシヒコ「何か変なんですか?この敵」

あきつ丸「変も変どころか…異常でありますっ!!」ガーッ

イ級「だって元の姿のままじゃ地上では戦えないじゃん?」

ヨシヒコ「成る程、確かにその頭が元の姿だと言うならば…地上では戦い辛いですね」

あきつ丸「納得してる場合じゃないであります!っていうかお前!深海棲艦の癖に地上でうろつき回るとか何考えてるでありますか!」

イ級「えー…それを言ったらあんたら艦娘だって軍艦の癖に歩き回ってるじゃん…。なのにこっちだけアウトっておかしくない?」

あきつ丸「う゛っ…身も蓋もない事を…、せ…設定次第では艦娘は元々人間なのでありますからセーフ!セーフであります!」

ヨシヒコ「あの、あきつ丸さん…話が難しくてよく分からないんですが…結局敵なんですか?」

あきつ丸「え…えぇと…はい、仮に人間の変装であったとしても深海棲艦側を支持する輩でありますし…」うぅむ

ヨシヒコ「そうですか、分かりました」ツカツカ

イ級「くっくっく…その通り…いずれにせよ私はお前達を深い海の底に沈める事こそが「はぁっ!」ズバッ!

あきつ丸「あっ」

イ級「………えっ………まだ、口上の途中だったんだけd…zZZ」スピー

ヨシヒコ「内容は殆ど分からなかったが…深海棲艦も人間だったとは…ならば尚更、無意味な殺生はしたくない。少し眠っていて貰う」

あきつ丸(あっ、ダメであります。この人さっきの話をまるで理解してないであります)

ヨシヒコ三期のOP今までと違って動き多すぎィ!まだ見てない人は…何とかして是非見よう!(無茶振り)
尚、このssでも予算の少ない冒険活劇となっております。あらかじめご了承くださいでち。


ルイーダ鎮守府正門


ヨシヒコ「ここが…ルイーダ鎮守府ですね」

あきつ丸「早速こちらの鎮守府の提督殿に問い合わせるであります」受付指差し

ヨシヒコ「ええ、あの…すいません。ここの提督に会いたいのですが」

受付「客人とは珍しいな、この鎮守府に何か用か?」

ヨシヒコ「はい、ですからここの提督に会いたいのです」

受付「そうか、…残念だが私はここの提督ではない」フム

ヨシヒコ「そうでしたか…」

受付「まぁ、そうなるな…それで…他に用件は?」

ヨシヒコ「えっ」

あきつ丸「えっ」

受付「…?」

ヨシヒコ「あの…さっきも言いましたが私達はこの鎮守府の提督に用があるのです」

受付「そうなのか、提督に用があるのか。それは大変だな」ウンウン

ヨシヒコ「はい」

受付「…」

ヨシヒコ「…」

あきつ丸「…」

受付「あ…君…まだ居たんだ」

ヨシヒコ「えっ」

あきつ丸「………」プルプル

受付「それで…用件は?」

ヨシヒコ「ですから何度も言うように私h」


あきつ丸「そ れ は も う 良 い で あ り ま す っ !!!!」


受付「」ビクッ

ヨシヒコ「」ビクッ

あきつ丸「話が進むまではと黙っていましたが…まず、受付の方!面会を要望してるのに何故聞き流してるでありますかっ!」

日向「いや、私は受付という名前ではない。伊勢型航空戦艦、四航戦の日向だ」

ヨシヒコ「ご丁寧に、私は勇者ヨシヒコです」ペコ

あきつ丸「そんなの知ってるでありますっ!自分が言いたいのは何故、鎮守府受付の日向殿がこちらの提督に取り次いでくれないのかという事でありますっ!」

あきつ丸「後、勇者殿は少し黙ってるであります!」ムガーッ

ヨシヒコ「えっ……、…はい」ションボリラ

日向「鎮守府の受付…?いや、私は知らんぞ…?」

あきつ丸「何を言ってるでありますか…!?ここは受付でしょう!?」

日向「いや、ここは…」


日向「瑞雲教の入会受付口だ」


あきつ丸「」

ヨシヒコ「あの、瑞雲教とは…?」

※この物語はフィクションです、何処かの作品に似た人が出てきてもそれは別人です。



日向「…!そうか、君は瑞雲に興味があるのか…!…、……あなたが提督?ふうん、いいけど。伊勢型戦艦2番艦、日向よ。一応覚えておいて」キリッ

ヨシヒコ「いえ。私は提督ではなく勇者です」

あきつ丸「何をサラッと勇者殿を自分の新しい提督にしようとしてるでありますか…」

日向「実は瑞雲の良さを皆に語って聞かせていたのだが…不思議な事に誰も聞いてくれなくてな、姉の伊勢にも『日向は瑞雲しか頭にないよね~』と言われた」

ヨシヒコ「そうだったんですか…何と不憫な…」

あきつ丸「いや全然不憫じゃないでありますから…」

日向「それならばいっそのこと、その長所を活かした仕事を始めてみようと思ってな」

あきつ丸「宗教法人!?」

ヨシヒコ「とても前向きですね、私は応援していますよ」

あきつ丸「いや褒める所では無いでありますからね!?」

日向「ヨシヒコと言ったか、君は本当に良い奴だな…気に入ったぞ。特別に無料で瑞雲教に入会させてやる」

あきつ丸「あぁぁぁぁぁ…!ツッコミが追い着かないでありますぅぅぅぅぅ!」


  「あれ?日向さん、どうかしたんですか?」


日向「おお、提とk…。……誰だい君は?」

女子「えっ…?あ、あの…」

あきつ丸「あなた今「提督」って言ってたでありますよね!?というか…本気で勇者殿を提督にしてゴリ押しする気でありますよこの人!?」

日向「まぁ、そうなるな…」

あきつ丸「認めたであります!?」

ヨシヒコ「それで…あなたは?」

女子「あ、はい。私…この鎮守府の提督をしています。名前は…えーっと……にs…、…。じゃなくて…と、トウズミです…」

ヨシヒコ「そうでしたか、あなたが…。私は勇者ヨシヒコ、こちらの鎮守府で新たな仲間を得られると聞いてやって参りました」

あきつ丸「自分は大本営からの指示で勇者殿の仲間となりました、あきつ丸であります」

日向「私は瑞雲教の教祖にして、瑞雲魔法の使い手…日向だ。私も彼らと共に旅をしている」

トウズミ「えっ!?」

ヨシヒコ「日向さんは…魔法使いだったんですか!?」

あきつ丸「そこじゃないっ!勝手に仲間に加わってるんじゃないでありますっ!あーもー…!疲れるであります…」ゼーゼー


かくかくしかじがメラメラチンチン


トウズミ「事情は分かりました。でも…今、此処の皆さんは殆どの子が中部海域で『ぽいぽい作戦』の任務中なんです…」しゅん

あきつ丸「(…ぽいぽい作戦?)し、しかし…大本営ではこちらに仲間に加わってくれる艦娘が居ると聞いて来たのでありますよ…!?」

トウズミ「ご…ごめんなさい…。余裕を持った形での戦略は立ててたんですけど…予想以上に敵が強くこちらも戦力を増強しなくてはならなくて…」

あきつ丸「確かに…ここ最近は深海棲艦の侵攻が激しさを増していると聞いているであります…」

トウズミ「私、陸の戦術は得意なんですけど…海の戦術は余り得意じゃなくて…」

日向「そう言ってる割に、私は君が戦果で評価Aより下の判定を受けたのを見た事無いんだが」

ヨシヒコ「何とか、何とかなりませんか!?私1人ではダメなんだ…」

トウズミ「うぅ…で、でも…」

ヨシヒコ「勇者には仲間が、仲間が必要なんです…!信頼出来る…心強い…仲間が…!友が…!」

トウズミ「…!」ハッ

ヨシヒコ「どうか…お願いします、ニシズミさん!」頭下げ

トウズミ「あ、頭を上げてください!うん…、そう…そうですよね…仲間って…とっても、とっても大切ですよね…!分かります…!」コクコクッ

あきつ丸(おぉ、珍しく勇者殿の熱意の照準が合っているでありますな…というか、自分がカウントされてないでありますよ…後…名前ってトウズミじゃ…)

日向「提督、私からも頼む。彼らは良い人達だ、瑞雲を褒めてくれた」

あきつ丸「あなたの評価は全て後半が理由でありますよね?後、誰も褒めてないであります」

トウズミ「分かりました…それでは何とか戦況的に空きを作れそうな子を調べて来ます。あ、良かったら鎮守府の中でお待ちください!」タッタッタ

ヨシヒコ「ありがとうございます、ミナミズミさん」

あきつ丸「お言葉に甘えて一休みして行くであります。後、勇者殿…一応言うとあの方はトウズミ殿であります、…違うかもしれませんが」

日向「では、その間は案内はこの私がしよう」

ヨシヒコ「よろしくお願いします、瑞雲さん」

あきつ丸「さっき勇者殿ちゃんと日向って呼んでたでありますよねっ!?」

日向「…~っ!!!よし…!着いて来い…勇者ヨシヒコ!!君は…私が守ろう…!」キラキラ

あきつ丸「何であなたもそれで高揚するのでありますかあああああぁぁあぁぁあ………、嗚呼…喉が…痛い…」


10分くらい後


トウズミ「お待たせしました!全員の出撃予定のデータを調べて来たんですが…」

あきつ丸「おお!それで…一体どなたが自分達の仲間に…?」

トウズミ「そ、その…見て頂いたからお分かりだと思いますが…やっぱり今ここには入渠中だったり、鎮守府内でこそ活躍する子だけしか残ってないんです」

あきつ丸「そう言われると…確かにすれ違う子すら居なかったでありますな、まだ日も高いのに…」

トウズミ「流石に…怪我をしてる子とか、戦いが得意じゃない子を送り出す訳には行きませんから…」

あきつ丸「では…やっぱり援軍を出していただくのは、無理なのでありますか?」

トウズミ「い、いえ…あの…実は…居るんです。というか…ずっと居ました」

あきつ丸「へ…?」

トウズミ「私もうっかりしていたんですけど…」指差し

あきつ丸「…………ま……ま、まさか…」ギギギギギ…











↓指し示された指の先↓


日向「では、掛けるぞ。『イオナズイウン』!」テロリロリロッ!

ヨシヒコ「………うおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉおっ!私は、私は瑞雲になったぞおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

日向「これで水上爆撃と偵察は完璧だ、どうだ…瑞雲は無敵だろう?」

ヨシヒコ「おぉぉ…本当ですね…これで無敵ですよ!!!」ブルブル

日向「うむ、無敵だ」コクリ




あきつ丸「」

トウズミ「鎮守府防衛として何名かは残って貰う必要があって…その中に日向さんが居たんですよね」アハハ…


※イオナズイウン…瑞雲を満載した気分になる呪文。日向自身に掛ければプラシーボ効果が見込める、日向以外には掛けても意味はないがそれは当人すら知らない。

確かにプラシーボという点ではヨシヒコも対象ですね…瑞雲無いから飛ばせないけどその辺の石とかを瑞雲扱いで拾って敵に投げつけるとかやりそう


再びルイーダ鎮守府正門


ヨシヒコ「では…日向さんを仲間としてお預かりします」

トウズミ「はい、出来れば…ちゃんと無事に帰してくださいね?」

ヨシヒコ「危険な旅になるかもしれませんが…努力します」

あきつ丸「こんなのでもちゃんと艦娘として大切にしてるなんて…トウズミ殿は立派でありますなぁ」しみじみ

トウズミ「あはは…」

日向「何故、あきつ丸は私に対してこんなにも辛辣なんだ」

あきつ丸「自分の胸に聞いてみると良いでありますよ…」

日向「胸…?」自分の胸元サスサス

ヨシヒコ「……!で、でかい…!」ハッ

日向「…?」

トウズミ「へ、変な事をしてはダメですよ!ヨシヒコさんも日向さんもっ!///」アワワワ

ヨシヒコ「私は変ではない!!!」クワッ

トウズミ「ひぇっ!?」ビクゥッ

日向「私もだ、変ではないぞ」

あきつ丸「話が進まないであります!っと…そう言えばこの後の目的が…。勇者殿、これで仏のお告げとやらを聞けば…?」

ヨシヒコ「いえ、以前の旅の際には私を含めて4人のパーティでした。多分、あと1人仲間が必要かと…」

日向「後1人…。まさか瑞うn「瑞雲ではないであります」…まぁ、そうなるか…」シュン

トウズミ「そう言えば…最近妙な噂を聞きました」

ヨシヒコ「妙な噂…?」

トウズミ「はい、陸を動き回る深海棲艦という噂と…それを倒して回ってる艦娘が居る…という噂ですね」

ヨシヒコ「最初の噂は先程我々を襲って来た奴ですね…」

あきつ丸「あの全身黒タイツでありますか…。アレを深海棲艦と呼んで良いのかは疑問でありますが…後者の話は気になるでありますな」

日向「それが最後の仲間なのか…?」

ヨシヒコ「分かりませんが…探してみる価値はありそうです」

あきつ丸「では次の目的はその艦娘を見つける、でありますな!」

日向「では、行ってくる」

トウズミ「皆さんどうかお気を付けて。……あ、日向さん!」テテテッ

日向「ん…?」

トウズミ「これを持って行ってください。何かの役に立つかもしれませんから…」小サイズの布袋渡し

日向「これはまさか…新型の瑞雲?」受取り

トウズミ「(半分無視)では改めて皆さん…行ってらっしゃい!…フロート・フォー!」オーッ

ヨシヒコ「行ってまいります」

あきつ丸「艦隊前進、でありますか。…あの方…やはり例の人なのでは…」

日向「何故無視されたのか…行ってきます」手振り


再び森の中…ではなく、海岸沿い


あきつ丸「艦娘がこう言っては何ですが、砂浜というのはやはり足場が悪くて歩き辛いでありますなぁ…」

日向「瑞雲のように空を飛ぶ事が出来れば楽なんだが…」

ヨシヒコ「そうですね…ですが今はそういったアイテムも呪文も無いですし、歩くしかありません」

あきつ丸「…そもそも砂浜をわざわざ歩く必要あるのでありますか?」

ヨシヒコ「日向さんが言うには」

日向「瑞雲が落ちているかもしれない」

ヨシヒコ「だ、そうです」

あきつ丸「ではあっちの足場が舗装された道に移動するであります」ザッザッ

ヨシヒコ「はい」

日向「何故だ…。………ん?あれは…おい、あきつ丸!」少し遠れた砂浜指差し

あきつ丸「あぁもう…何でありま…!」ハッ





  「手こずらせてくれたが…最早此処までのようだな…!」

  「陸で倒しても深海には沈まぬが…まぁ良い、お前を此処で仕留めた後に…その屍を海底に引きずり込んでやる!」


  「……くっ…!」





日向「あの姿…まさか深海棲艦か…!?しかも、あの赤いオーラ…片方は重巡のelite級か…!」

あきつ丸(ま、まぁ…姿は今回は人型だから良いであります…でも段ボールみたいなので作った安っぽい艤装に…赤いオーラも…アレ…赤セロハンの工作眼鏡って…)

日向「何を呆けているんだあきつ丸!助けに行くぞ!」艤装ガシャッ装備し

あきつ丸「そ、そうでありますな…!敵がマヌケでも襲われている者が居る以上は…勇者殿も!…あれ?」巻物構え



ヨシヒコ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」ダダダダダダダダッ




あきつ丸「は…早い!?」

日向「流石…瑞雲が認めた男だ…!」






リ級e「さて、そろそろトドメを刺してやるか…!」ククク

ヘ級「悪く思わない事ね…お嬢ちゃん…!」砲向け

少女「………っ…」


ヨシヒコ「待てぇえええええええいっ!!!」剣無茶苦茶に振り回して間に割って入り


少女「…!」

リ級e「うわっ!?な、何この人っ!」

ヘ級「けっ、剣持ってる!危ない!斬れる斬れるっ!」

ヨシヒコ「罪のない瑞雲を襲う奴は私が許さん!覚悟しろ!」少女庇い剣構え

リ級e「えっ…」

ヘ級「ず、瑞雲って何…?」


一応砲身だけは実物だと思ってください、じゃないと敵側が不憫すぎるので…




ヨシヒコ「しらばっくれるな!お前達はこのいたいけな瑞雲に危害を加えようとしてただろう!?」指差し

少女「…」

リ級e「え…、そ…そいつ…多分瑞雲…では、ないです…」

ヘ級「そ、そーですよ!私達、結構こう見えてフェアっていうか?自分と同じ土俵に立った艦娘とか提督しか狙ってないですしぃ…」

ヨシヒコ「そ…そうなのか…、それは済まなかった」

少女「……謝ってんじゃないわよっ!このクソ変人!」

ヨシヒコ「私はクソ変人ではない!この世界を救う為に蘇った勇者d「あーもううっさい!ちょっと黙ってなさいよっ!」……はい」

少女「大体、私を追い詰めたつもりで居るあんた達にこそ同情するわ。…此処におびき寄せたのはワザとなんだから」フンッ

リ級e「何だと…駆逐艦の小娘風情がっ!」

ヘ級「ぶっ殺してやr


少女「遅いのよ、鈍間」ドゴォッ!回し蹴り


   ぐぎゅえぁっ!?」吹っ飛ばされ

少女「…弱っちぃ、そんなんでよく陸にまで上がって来たわね?」スタッ

ヨシヒコ「!?」

リ級e「な、何だお前…!?さっきと動きがまるで違っ…!」ガクガク

少女「さっきは手加減してたの。大体、この私があんた達みたいなクソ深海棲艦に遅れを取る訳ないで…しょっ!」顔面へ正拳突き叩き込み

リ級e「ぬわーーーっ!!!!……ば、化け…も…の…」ドグシャアッ!

少女「…ふぅ…」手足軽く回し一息

ヨシヒコ「……」

少女「……何見てんのよ?」ギロッ

ヨシヒコ「いえ、何でもないです」下半身だけガクガク

少女「…」イラッ

あきつ丸「はぁはぁ…、やっと追い着いたであります…」ゼーゼー

日向「おや…敵艦隊の姿が見えないが…。そうか、ヨシヒコ…君が倒したんだな?」

ヨシヒコ「いえ、私は見ていただけで…全て彼女の手柄です」少女示し

日向「そうだったか、ん…君は確か…」

あきつ丸「おぉ、艦娘でありますな。確か…綾波型8番艦の…」

曙「えぇ、曙よ。何か文句ある?」フン

ヨシヒコ「ないです」キッパリ

あきつ丸「何で勇者殿が即答するんでありますか」

実は日向は受付ポジションだけで終わる筈だったんですが…何故こうなった…(小声)




曙「そんで…あんた達はこんな所をほっつき歩いて何してんのよ、パトロール?」

あきつ丸「いや…実はルイーダ鎮守府の提督殿から、陸に現れ始めた深海棲艦をたった一人で倒して回る艦娘がいると噂を聞いたでありますよ」

日向「その艦娘は深海棲艦を倒した際、地面に瑞雲を埋めるらしい…それを7つ集めると」

あきつ丸「(無視)それでその艦娘を探して歩き回っていたであります」

曙「はぁ…何それ?訳分かんないんだけど…」

日向「私もだ、無視とは訳が分からない」

あきつ丸「…どうやらその艦娘とはあなた、曙の事だったようでありますな。後、日向殿は少し口閉じてるであります」

日向「まぁ、そうなるな」

曙「…確かに噂は私の事かもね、他の子とか見掛けないし。で、見つけたみたいだけど…何か用?」

ヨシヒコ「私達は、深海棲艦達を倒しこの世界を救う為に旅をしているんだ」

曙「世界を…?ふーん…、あきつ丸と日向は…百歩譲って理解出来るけど…あんたは何なのよ、浮浪者?」

ヨシヒコ「わ、私はっ!…ふ、浮浪者などではない…世界を救う為に…やって来た…勇者で…」←徐々に声量ダウン

曙「はぁ?はっきり言いなさいよ!後半聞こえないじゃない!変人!髭!」イラッ

ヨシヒコ「こ、今回はちゃんと髭は剃っているぞ!」

あきつ丸(理由は分かりませんが勇者殿が曙に対して萎縮してるでありますな…一体何が…)汗

日向「彼は我々の提督であり、勇者だ。ヨシヒコは凄い男だぞ。瑞雲の中の瑞雲だからな」

曙「勇者ぁ~…?……こんな萎びた服を着た奴がねぇ…」ジトーッ

ヨシヒコ「…私は…、私は…勇者だ!」

曙「………………」ジィィィィ

ヨシヒコ「………」キッ

曙「………………ふん、…良いわ。こいつヘタレだけど…根はクソじゃないみたいだし、この私が協力してあげる」両手パシンッ合わせ

あきつ丸「そ、それは…つまり…!?」

曙「だ、だから…仲間になってあげるって言ってんの!」

日向「おぉ」

あきつ丸「それは心強いであります!どうやら噂を頼って探したのは間違いではなかったみたいでありますな!」

ヨシヒコ「…」

あきつ丸「勇者殿、これでついに4人揃ったであります!やっと仏のお告げを聞く事が…」

ヨシヒコ「…」

あきつ丸「………勇者殿?」

日向「ふむ、これは…」目の前で手フリフリ

ヨシヒコ「」

日向「気絶しているな、目を開けたまま」


曙「あ・ん・た・ねぇ~!!!ちょっと目を覗き込まれただけで気絶とかどんだけなのよっ!!!」グィッ胸倉掴み

ヨシヒコ「や、やめろ!私はゴールドはそんなに持っていない!」ガクガク

曙「カツアゲかっ!誰もお金寄越せなんて言ってないでしょ!?」

あきつ丸「ゆ、勇者殿を軽々と持ち上げてるであります…胸倉を掴んだまま」

日向「凄いな、艤装なしであれか…駆逐艦とは思えん腕力だ」

あきつ丸(ツッコミ役が増えてくれたのは嬉しいでありますが…曙の場合、下手したら勇者殿が死にそうでありますなぁ…)


     ―ピキィンッ


日向「…はっ!……ヨシヒコ、これを」水中ゴーグル取り出し

曙「ん?何よそれ」胸倉離し

ヨシヒコ「ごほっ……日向さん、これは…?」

日向「夏イベの衣替え時、何時私の番が来ても良いように用意してた物だ。兎に角これを着けろ」

あきつ丸(日向殿…。その気持ち…よく分かるであります…)←特殊グラ未実装

曙「…」←大量実装、恐らく現時点の全艦娘内で№1。愛されガール

ヨシヒコ「…目が、結構痛いですね。これ」着けた

あきつ丸「しかし…何故水中でも無いのにゴーグルなんか…」

日向「何となくだが…先にヨシヒコに着けろという電波を瑞雲から受けた」

あきつ丸「また訳の分からない事を…」

曙(仲間に入ったのはやっぱ失敗だったかしら…)




                                /デェーン\



仏『んんんんっ…仏だよぉっ☆ミ』キャハッ




あきつ丸「うわぁっ!?」

曙「な、何あれっ!?へ、変なオヤジが空に…!!」

日向「まさか…伝説の瑞雲の神…!?」

ヨシヒコ「おぉ、仏…!お久しぶりです…!」

あきつ丸「あ、あの方が仏でありますか…?」

曙「嘘でしょ!?あんな汚らしいオヤジが仏っ!?」

仏『おほぉっと…!?おい、おいおいおい…そこのお前、チビ!おいチビお前だよっ!!!』

曙「誰がチビよっ!この顔面棲艦超ド級!」

仏『顔面棲艦!?それ、そっ…、それってボクの事!?ねぇボクの事!?おまっ、お前初対面でふざけっ…ぁ、っ…ファーーーぁぁwwww』

あきつ丸(アレが仏って…どうなってるのかしら…この世界…)

日向「あきつ丸、口調が崩れてるぞ」

あきつ丸「心中の台詞まで突っ込まないで欲しいであります…」

ヨシヒコ「仏、この世界で新たな仲間を無事に集める事が出来ました。次はどうしたら…」

仏『あ、ヨッくんは真面目。真面目かぁ…そうか、うんそっか…ゴホン!では…よく聞け、ヨシヒコよ!』

あきつ丸「やっとちゃんとした話に…」

仏『って…ヨシピコwwwヨシッピコwwwwおまwwwまたなの!?また、また仏見えてないの!?』

ヨシヒコ「いえ、見えています」←水中ゴーグル

仏『お前ゴーグル着けて何真顔で返事してんだよwおめぇはよwwww』

ヨシヒコ「見えています」

仏『いやだからさwそれってあれでしょ?今までみたいにメレブに借りてた眼鏡とかの、んっんー!代わりだよね!?』

ヨシヒコ「そうなんですか?」

日向「まぁ…そうなるな」

仏『Foo!!今回のキノコヘッド枠はクールな姉ちゃんだなおい!兎に角ヨシヒコちゃんさ、そろそろホント裸眼でさ』

曙「うっさいのよさっきから!クソ仏!さっさと本題入れ!!!」ガルルルルッ

仏『うぉぅ怖っ!…分かった、お告げるぞ!心して聞くが、良い…!』


曙「最初っから話しなさいよ!全く…」

ヨシヒコ「はい、お願いします仏」

あきつ丸「本題に入るまでやたら時間が掛かったでありますな…」

日向「まぁ…偉人には変人が多いと言うしな、そういう事なんだろう」

あきつ丸「…」

日向「…何だあきつ丸?」キョトン

あきつ丸「いえ…(日向殿が他人を変人呼ばわりすると違和感が凄まじいのであります…)」

仏『じゃあ、さっくり…さっくり…、さっくりとぉ…えっ…あぁ、は、ぁ…うぇw…あっ…w』

ヨシヒコ「どうしました、仏?」

仏『あれ、あの、あれよ…ぱ、ぱ……そう!パーティ!そのパーティの人数!ねっ!』

曙「これ、ホントにお告げなの?ただの顔デカオヤジのつまんないギャグならキレるわよ」

仏『あーもう黙れ!黙れっ!黙って聞きらっしゃあああああああっ!!……んヴふっw』

曙「……」スッ

仏『……分かった!ぼのちゃん分かったから魚雷をこっち向けないで?ね?えー、その…結論を言うと…ヨシヒコよ!お前には…まだ、仲間が足りぬのだ!』

ヨシヒコ「な、何だと…!?」

曙「まだって…どういう事よ。後、ぼのちゃん言うなっ!キモいっ!」

あきつ丸「4人では足りないと仰るのでありますか!?」

日向「つまり私達の他に…まだ見つけていない仲間達が居る、と言う事か」

仏『うむ、ここは今までヨシヒコが旅をしてきた世界観とは異なる…そしてお前の仲間は全て艦娘…!』

日向「そう、そして艦娘に必要なのは…瑞雲」

曙「…。航空戦艦のあんたに駆逐艦の私がこう言うのは生意気かもしれないんだけど…日向、ちょっと黙っててくれる?」

日向「まぁ…そうなるか」

あきつ丸(ツッコミ役が増えて楽であります…)

ヨシヒコ「では仏、一体後何人の仲間を集めれば良いのですか?」

仏『艦隊編成には最大で6人までという決まりがある、らしい。つまり…ヨシヒコ、お前を編成に組み込んだとしても、後2人ひちよう…ひちよっwww…必要である!』

ヨシヒコ「後…2人…」

あきつ丸「……先が思いやられるでありますな(出来ればこれ以上はボケ役が増えない事を祈るであります…)」

仏『とりあえずそういう訳だからさ、うん。どうしても見つからないなら深海棲艦…だっけ?そいつら倒してると偶にドロップするらしいから』

ヨシヒコ「ど、どろっぷ…?」

仏『そういう訳だ、私は今からこの、これ……艦これ…型録?で、艦娘について勉強する。頑張るのだヨシヒコよー…ヨー…ヨー…(エコー)』スゥゥゥ…

ヨシヒコ「待って下さい仏!どろっぷとは…どろっぷとは何なのですか!?」

あきつ丸「なんて適当なお告げ…」

曙「あのクソ仏、残りの仲間探しのアドバイス完全に手抜いてたわね…」

こっちもちょい進めて置きます




ヨシヒコ「…」ゴーグル外し

日向「さて…困った事になったな」受け取りしまい

曙「どーすんのよこれから…。言っとくけど今の時期にのん気に旅してくれる知り合いなんか私には居ないわよ…?」

あきつ丸「自分もであります…、そもそも大本営で燻ってたからこそ勇者殿の仲間に選ばれましたし…」

ヨシヒコ「私はこの時代の人間ではありませんから…当然知り合いは居ません」

日向「………1人だが、心当たりがある」フム

あきつ丸「日向殿…!?……、…瑞雲はもう良いでありますよ」

日向「…?何を言ってるんだ、瑞雲は既に私が持っているぞ」

あきつ丸「へ…?………ま、まさか…本当に心当たりが…?」

日向「あぁ、前に一度…艦載機の事について語らった事があってな…それ以来の仲だ」

曙「…って事は、まさか…空母!?」

あきつ丸「ま、まさかぁ…。今の戦況下で手が空いてる空母の方なんて居る筈ないでありますよ…きっと水母とか良くて航巡であります…」アハハハ

日向「いや…空母だ、軽空母だがな…」

あきつ丸「…マジでありますか」

ヨシヒコ「あの…ちょっと良いですかあきつ丸さん」

あきつ丸「はい、何でありますか勇者殿?」

ヨシヒコ「くーぽんやら皇潤やら…何かの呪文ですか?」

あきつ丸「…へっ?」

ヨシヒコ「全く意味が分からないのですが」

あきつ丸「」

日向「何だヨシヒコ、君は勇者で提督なのに艦種を知らないのか?」

ヨシヒコ「すみません、勇者以外さっぱりです」

日向「そうか…君は真っ直ぐに一直線な男なのか、悪くない」

ヨシヒコ「ありがとうございます」

曙「褒めてる場合じゃないわよっ!あんた本当に何も知らないの!?一応提督なんでしょ!?」ギャース

ヨシヒコ「私は元帥殿に、勇者として深海棲艦を倒して欲しいとしか言われてない」キッパリ

曙「」

日向「さて…とりあえず私の知り合いに逢いに行くとしようか」トコトコ

ヨシヒコ「そうですね、道中に敵が出て来る可能性もありますから慎重に向かいましょう」スタスタ

曙(…もう帰ろうかしら)

あきつ丸(この中では自分しか腰を据えて教えられそうに無いであります…、元帥殿…恨むでありますよ…)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年10月21日 (金) 23:06:02   ID: hjoKo-PA

めっちゃ面白い!続きに期待!

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