ヒトラー「世紀末か....」 (38)
20xx年!世界は核の炎に包まれた!
しかし!人類はまだ滅んではいなかった!
ヒトラー「うっ....ここは....」
ヒトラー「私はついさっきまで国連軍に追い詰められ....死の淵に立たされていた...しかし、ここはどこだ?我が祖国にこんな地はない....」
ブロロロロロロッ!!
モヒカン「ひゃっはーーーー!!」
ヒトラー「なんだ、あの前衛的な髪型と風体は...国連軍の陸上部隊か?」
モヒカン「おい!お前ら!バイクを止めろ!」
ヒトラー「っ?!」
モヒカン「ゲヘヘ、おい、おっさん、イカしたヒゲしてんじゃねぇか、こんなとこで何やってんだ?」
ヒトラー「...貴様らこそなんだ、私を誰だと思ってる」
モヒカン「あぁ?!しらねぇよ!舐めた口きいてんじゃねぇぞ!今ここでぶっ殺してやる!」
ヒトラー「フッ頭のカラッポそうな奴だな....状況はまだ飲み込めてないがとりあえず、コイツらには説法が必要なようだ」
世は世紀末、この荒れ果てた世界に存在してはならない者が迷い込んでしまった。果たして世界に平和は訪れるのだろうか。
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ケンシロウ「........」
モヒカン「ひぃ!助けてくれ!もうこの村は2度と襲わねぇ!
だから、命だけは...」
ケンシロウ「もう遅い、お前は既に死んでいる」
モヒカン「ひぎっ!」
ピキーーン! ボコっボコっボコっボコボコ!
モヒカン「ひ、で、ぶーーーーー!!!」
ドバァ!!!
リン「ケンシロウ!ありがとう!」
バット「ふぅこれでこの村もしばらくは平和だな」
ケンシロウ「ん?」
ブロロロロロロッ!
モヒカン「ひゃっはーーーー!!」
バット「なんでだ?!あいつらのリーダーはさっきぶっ倒したはずなのに!弔合戦か?!」
???「部隊を止めろ」
モヒカン「わかりました、おい!お前ら、バイクを止めろぉ!!」
???「君がケンシロウくんかい?」
村を救ったケンシロウたちの前に謎の男が立ちはだかる、
目は狂気に満ちており、今まで殺してきた人間の数は計り知れないほどの雰囲気を纏っており、未だかつて感じたことのない存在感をケンシロウはひしひしと受けていた。
ケンシロウ「誰だ、貴様」
???「おっとこれは失礼した、私はヒトラー、アドルフ=ヒトラー。」
ケンシロウ「ヒトラー、俺に何の用だ?」
ヒトラー「君の噂はよく聴いているよ、巷を騒がしている世紀末救世主ケンシロウ....拳法の使い手たちを次々に倒してるそうじやないか」
リン「ケンシロウ、この人....近くにいるだけで背中から寒気がする....怖い....」
バット「あぁこいつは普通じゃねぇぜ、ケンシロウこんな奴と関わらない方がいい」
ヒトラー「ガキは黙っていなさい....」
リン、バット「ひっ」
ヒトラー「聞くところによると今この世界は拳王という男によって支配されているそうじゃないか」
ケンシロウ「ラオウ...」
ヒトラー「実はな.....気に食わんのだよ...実に気に食わん.....この世界を誰のものだと思っている....!本来この世界はこの私のものになるはずだったのだ....」
リン(ガタガタ)
ヒトラー「引きずり落とす....玉座から....」
ケンシロウ「ラオウは俺にとって生涯の強敵だ、だからこそわかる、お前にはラオウを討つことは出来ん」
ヒトラー「ふふっ私も馬鹿ではない、今の戦力では拳王にたどり着くまでに倒れる可能性の方が高い、
だから...どうだねケンシロウ、儂と組まんか?
もちろんタダとは言わん、望むものをなんでも与えてやろう」
ケンシロウ「.....」
ヒトラー「どうだ?」
ケンシロウ「貴様からはゲスの匂いが漂ってくる、お前がこの世界を統べるくらいなら、まだラオウが支配している方がよっぽどマシだ....」
ヒトラー「ッ!?」
ヒトラー「フッ....フハハハハハハ!!」
ヒトラー「なら、ここで[ピーーー]...今さっきお前が救った村で無様にな」
モヒカン「では....」
ヒトラー「かまわん、女子供も容赦せんでいい、虐殺しなさい」
バット「やべぇ!村人のみんなを逃がさねぇと!
リン!ボサッとしてねぇで早くみんなのとこへ!」
リン(ガタガタガタガタ)
バット「くっ!ケンシロウなんとかしてくれ!あんな雑魚どもくらいなら楽勝だろ!」
ケンシロウ「さっさとリンを連れて逃げろ」
バット「頼んだぜ!」
ヒトラー「あまりこいつらをナメない方がいい、元拳王軍だったコイツらは軍にいたころより一味も二味も違うぞ」ニヤッ
モヒカン「ひゃっはーーーー!!」ブンッ!!
ガッ!
ケンシロウ「フン!ホォォォォアタァァァァァァ!!!」
ボコォ!!!
モヒカン「ひゃい!!!」ズサァーーーーー!!
ケンシロウ「?!?!......手応えが無い......」
モヒカン「ふひぃ、秘孔にまで届かなかったみてぇだなぁ?」
ケンシロウ「どういうことだ?」
ケンシロウは表情には出さないものの驚愕していた、確かに敵の秘孔を正確についていたはずだった、いや実のところついてはいたのだ、しがし、届かなかったのである相手を死に至るところの一歩手前で止まったのである。
モヒカン「ふひゃぁぁぁ!!」
またもやモヒカンの拳がケンシロウに向かって飛んでくる
ケンシロウ「は!」 ガッ!!
ケンシロウは拳を腕で受け止める、しかし、
ケンシロウ「ぐっ....」 ミシミシミシ!
ケンシロウの腕が悲鳴をあげる、これほどまでに強い拳は幼少時の稽古相手だったラオウやトキ以来である。
モヒカン「ウラァ!!」
ドゴォ!!!
ケンシロウ「くはぁ!!」
ドサッ
ヒトラー「無様だな、ケンシロウ」
ケンシロウ「......」ギロッ
ヒトラー「たしか......アミバといったか.....奴の肉体強化の技は素晴らしいものだった。」
ヒトラー「なんせ、この雑魚ども達人並みの力量まで強化したのだからな」
3日前
アミバ「また失敗か、俺の求める北斗神拳はまだ遠いな...」
雑魚「アミバ様!」
アミバ「なんだ?最近俺が失敗続きなのを知ってるだろう、あまり目障りな行為をしていると次はお前を実験台送りにするぞ」
雑魚「し、失礼しました...しかし、緊急事態でして...」
アミバ「なんだ、さっさと済ませろ」
雑魚「先ほど報告があったのですが、拳王軍らしきものがこちらに向かっているようでして」
アミバ「なに?!まさか拳王め俺の実験に不満でももって潰しに来たか...」
雑魚2「アミバ様!!拳王軍がもう目の前に来ています!」
ドゴォ!!!
アミバ「!?!!!」
突然何かが建物に直撃し建物はあっけなく崩れてしまう、建物には穴が空きその穴からは謎の影が空を八の字に駆けていたのである。
アミバ「あれは、なんだ?」
雑魚「影が近づいてきます!」
アミバ「そんなの見ればわかる!」
影は一直線にアミバのいる最上階に近づき、
次第に影はスピードを落としながら建物の穴から屋内に着地した。
アミバ「ッ!?しばらく見てなかったが........拳王軍はこんなものを乗り回しているのか」
雑魚「中から誰か出てきます!」
ガシャン!
今まで空を旋回していた鉄の塊の中から人影が姿を現した。
アミバ「誰だ貴様?お前みたいな奴拳王軍にいたか?」
ヒトラー「ふぅ、この世界にはもっとマシな部品が無いのか?
ガラクタで作った戦闘機では乗り心地が悪すぎる、途中何度も吐き気をもよおしたではないか」
ヒトラー「ところで、ここには人体の強化をすることができる天才がいると聞いたのだが、ドイツだ?」
アミバ「...それは俺だ、..勝手に俺の城を壊しておいてくだらん用なら今ここで[ピーーー]」
雑魚「なんかアミバ様機嫌良さそうだな」
雑魚2「あぁ、心なしか表情が緩んでいるぞ...」
ヒトラー「なんてことはない、私の部隊の奴らの肉体を限界まで強靭にしてほしいのだ」
アミバ「それは俺にとってメリットがあるのか?」
ヒトラー「好きに使え...」
アミバ「ッ?」
ヒトラー「500、いや1000か、お前の好きなように弄ってもらって構わない」
ヒトラー「信じられないような顔をしているな」
ブロロロロロロロロ
アミバ「エンジン音?」
ヒトラー「到着したか....」
アミバ「外か!」
モヒカン「ヒトラー様!連れてきましたぜ!」
ヒトラー「ご苦労、さぁアミバくん見たまえ、車の後ろにのせた檻のなかを」
アミバ「なんだ?何かが大量にうごめいている....
?!人か!大人数の人間が檻の中に詰められている!
車5台の中にざっと見ただけで2.300人はいるな...」
ヒトラー「周辺の村の人間たちだよ、君のためを思って多種多様な人間を揃えた。赤ん坊、少年、少女から青年、妊婦、老人まで、好きなようにつかってくれたまえ」
アミバ(狂ってる....コイツ本当に人間か?人間の皮を被った何か禍々しいものなのでは無いのか?)
アミバ(断れない、これは...こいつの言っていることは提案なのでは無い...命令だ、静かだが、こいつのいう言葉には重みがある、断れば俺は確実に殺される。)
ヒトラー「どうかね?」
アミバ「も、もちろん引き受けよう!いやー助かるよ、こんなに実験材料を持ってきてくれて、これで実験が一段と捗る」
ヒトラー「そうか、引き受けてくれるか...君みたいな人が力を貸してくれるのは非常にありがたい」
アミバ「あぁよろしくな」
まじか、教えていただきありがとうございます
現在
ヒトラー「どうがね?極限まで肉体を強化したモヒカンどもは」
ケンシロウ「....どれだけ強化されようと所詮なんの拳法ももたぬ凡人、ホォォォォ!ハッ!北斗神拳奥義!天破活殺!」
ドドドドドドド!
モヒカン「グハッ!!....はぅはぅ.....ホゲラバ!!」
グチャア!!
ヒトラー「ふむ、やはり達人には敵わぬか」
ケンシロウ「貴様の目は狂気に満ちている、これ以上生かすわけにはいかん」
ヒトラー「これ以上。やってもジリ貧か、さて、ケンシロウくんの戦闘力は直で見てみてよくわかったよ、今の私の配下に君に勝てるものはいない」
バット「わかってんならさっさとどっか行きやがれ!」
ケンシロウ「リンや村人たちははちゃんと逃したか?」
バット「あぁ、村のあんまり使われてなかった地下シェルターに隠れるように言っておいたぜ」
ヒトラー「ほぅそうかそうか」
バット「なんだよ?なんか言いたいことでもあんのかよ?」
ヒトラー「いやはや運がいいなとおもってな」
ケンシロウ「?」
ヒトラー「さぁ引くぞ」
モヒカン「はっ!」
バット「けっ!2度と戻ってくるな!」
ヒトラー「では、頑張りたまえ」
ブロロロロロロロロ!
バット「なんかアイツ最後の言い方、含みがなかったか?」
ケンシロウ「あぁ。何か嫌な予感がする」
ケンシロウ「.....」
バット「どうした?空なんか見て」
グオオオオオオオオオ!!
バット「なんだ、何かこっちに........飛んでくる?」
ケンシロウ「まずい!!バット!地下シェルターに逃げるんだ!」
バット「は?」
ガシッ!!
バット「おい!抱えんな!何なんだよ!」
突如、空に現れた鉄の塊にケンシロウは不穏な気配を感じ、バットを抱え地下シェルターに向かい走り始めた。
そして、ケンシロウの予感は確信へと変わる
ダッダッダッダッダッダッ
バット「おい、ケンシロウ!あの鉄の塊が何か落としたぞ!」
ケンシロウ「間に合うか....!」
一瞬であった、空飛ぶ鉄の塊が落とした何かは、突如光を放ち村全てを包み込んだ、先刻の出来事を知らなかった地下シェルターに逃げ遅れた者達は、たちまち身体を焼かれ崩れ落ちていった。
バット「なんとか、間に合ったか、地下シェルターに飛び込んだ後すげぇ轟音が鳴ったけど、なんだったんだ?」
ケンシロウ「様子を見てくる」
バット「あっ俺も!」
ガチャ
扉を開いた先は、今まで村が存在したのか疑わしいほどの荒野が広がっていた
バット「なんだこの肉の焼ける匂いは、」
バット「?!.....人か?本当に.....?」
リン「バット!どうなっちゃってるの?村が無い....バット?これは何?」
バット「はっ見るな!」
リン「これ、この村の長老さんのペンダント....じゃあ、ペンダントの下にあるこの大きな塊は....」
リン「ひっ!長...老...さん」
バット「リン!一旦シェルターに戻るぞ、ケンシロウ俺たち先に戻ってる...」
ケンシロウ「外道めっ....!」
???「拳王よ、私がこの世界に来てから1ヶ月は経つ、そして、その1ヶ月忌々しい名前を何度か聞いた」
ラオウ「フン、もう既にお前だけでなく俺にとっても忌々しい存在となっておるわ、....ヒトラーといったか、奴め既に拳王領のおよそ6分の1を支配しよった、忌々しいが決して侮れん奴よ」
???「この世界においても奴は私の前に立つか...」
拳王軍兵士「拳王様!報告です!」
ラオウ「なんだ?」
拳王軍兵士「東の村が....消えました...」
ラオウ「なに?!どういうことだ?!」
拳王軍兵士「原因は不明で、一日おきに偵察している兵士によると、なんの前触れもなく、村が消えていたそうです」
???「奴か...」
???「奴は私が獲る、いずれ戦わなければならん運命だ」
ラオウ「奴はお前に任せたぞ」
天帝領
サウザー「くっ天帝軍はなにをしている!これ以上の進行は許すな!」
天帝兵「もう既にヒトラーなる者の軍は第3エリアを制圧し、城に近づきつつあります!」
サウザー「この天帝に刃を向けるとは、愚かな奴め、おい!最終防衛ラインに火炎放射部隊を集めろ」
天帝兵「はっ!この時のために大量に製造しておいた火炎放射器が役に立ちますな」
サウザー「ふっ奴らを燃やし尽くせ」
ヒトラー「.....恐らく奴らの拠点の最終ライン、なにか仕掛けて来るだろう」
ヒトラー軍兵「どうなさいますか?」
ヒトラー「少し、試してみるか」
ヒトラー「例のアレですね、すぐに準備させます」
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