エリカ「今日はついに戦車喫茶店にやって来たわに!」
みほ「ふふっ、わにって……」
華「ふふふ、笑っちゃ悪いですわに」
沙織「ちょっと!笑わせないでよ !ぷぷっ」
優花里「ルクレールは有名店ですからね!気分が上がるのは分かります!それにしても"わに"とは。ふふふっ」
麻子「わ、笑うな。失礼だぞ。ぷくっ」
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エリカ「!!!!!」
エリカ「何よ!失礼な奴が居ると思ったら副隊長じゃない!」
エリカ「おっと…元でしたね」フッ
麻子「"元でしたね"って、お前」アッハッハ
華「あははははは。お、お腹が痛いです」
優花里「ふふっ、この面白い方とはお知り合いなんですか?」
みほ「う、うん。前の学校でちょっと……」
沙織「ちょっと何?お笑いコンビでもやってたの?」アハハハハ
みほ「あはは。沙織さんったら、そんなわけないって」
エリカ「何よ!人を馬鹿にして!ちょっと噛んだだけじゃない」
まほ「え?そうなのか?てっきりエリカはワニが好きなんだと……」
エリカ「違いますよ!」
まほ「ワニも結構可愛いのに……」
エリカ「いや!ワニが嫌いなわけじゃないくて!ただ言い間違えただけってことです!」
まほ「なるほど、まあワニはカッコ良いからな。そうだろうな」
沙織「ぶはっ、もうやめて~!笑い死んじゃう!」
麻子「ふふっ。なかなか面白いコントだな」
みほ「エリカさんって意外と親しみやすい人だったんだね。黒森峰の時はごめんなさい」
エリカ「……色々と言いたいことはあるけど今はいいわ。流石に喫茶店で騒ぐのも悪いし」
エリカ「でも私は絶対にあれを許さないわ!」
みほ「うん。私も許してもらおうとは思ってないよ。……間違ったことをしたとも思ってない」
華「『あれを許さないわに!』」キリッ
優花里「ちょっと、やめてくださいよ!シリアスなシーンなんですから!」
プッ
みほ「ぷぷっ」
エリカ「!!!!!」
エリカ「何笑ってんのよ!」
まほ「え?すまない。すこし面白かった」
エリカ「隊長も笑ってたんですか!?」
麻子「おっと、もうそろそろ集合時間だ」
沙織「ええ~、もう?」
優花里「じゃあ出ましょうか」
華「そうですね」
みほ「ばいばい、エリカさん!」
エリカ「ふんっ!」
戦車喫茶ルクレール編完
エリカ「ついに決勝戦にやってきたわに!」
沙織「ぷぷっ、また"わに"って言ってる人がいる」
麻子「だから笑ったら悪いぞ……、っくっく」
みほ「って、エリカさん!?」
華「えーっと、あなたは確か逸見さんでしたね?改めて宜しくお願いしますわに」
優花里「五十鈴殿!」アハハ
エリカ「…………」
エリカ「ふん、あなたでも弱小校なら隊長になれるのね」
華「みほさんは頼りになる人ですわに!」
沙織「そうわに!みぽりんはカッコいいわに!」
優花里「西住殿は最高の隊長でありますわに!」
麻子「そうだ、大洗の隊長は西住さん以外には務まらないわに」
みほ「みんな……」
エリカ「あっそ、勝手に言ってなさい」スタスタ
まほ「良かったのか?他に、みほに言いたいことがあったんじゃないのかわに?」
エリカ「いえ……。それよりも隊長までその語尾は何なんですか!?」
まほ「すまん。移ったわに」
赤星「みほさん!あの時は助けてくれてありがとうございました!」
みほ「うん……」
赤星「戦車道、続けてくれて嬉しいです」
みほ「うん……私は戦車道やめないよ」
赤星「……ホントにありがとうわに!」
みほ「!?」ププッ
赤星「えへへ。やっと笑ってくれましたね」
みほ「え?」
赤星「私、笑ってるみほさんが1番好きなんです!だから笑ってください!」
赤星「お願いしますわに」ニコッ
みほ「赤星さん……。うん!ありがとう!」ニコッ
エリカ「ふんっ、馴れ合っちゃって。黒森峰が聞いてあきれるわに」
エリカ「(……なぜかつい言っちゃうわ…"ね"!)」
決勝前編完
エリカをディスりたいわけじゃないんです、もしエリカが本編で"わに"とか言ってたらみほともっと仲良くなれたんじゃないかと思っただけなんです
続きは明日書きます
エリカ「大洗の援軍にやって来たわに!」
愛里寿「わ、わに!?」
蝶野「わに……?」
みほ「あはは、エリカさんは相変わらずだなあ」
エリカ「うっさいわね!なぜか言っちゃうのよ!」
愛里寿「むむっ!」
蝶野「さっきまでガチガチに緊張していたのに……。ふふふ、良い友人を持ったわね」
愛里寿「あの人、侮れないわに」
蝶野「ぷっ、ちょっと!」
まほ「ゴホン。我々22輌、大洗の援軍に入るが構わないわに?」
蝶野「アッハッハッハ!やめてよ!おかしいじゃない!」
蝶野「久しぶりにこんなに笑ったわ……」
蝶野「えーっと、対戦相手であるあなたには拒否権があるけど、どうする?」
愛里寿「構わない」
ルミ「何だか想像以上に和やかムードの試合になったな」
アズミ「ええ、もっと殺伐とすると思っていたわ」
メグミ「良い試合が出来るといいわに」
アズミ「メグミったら!」クスクス
みほ「エリカさん、今日はありがとう」
エリカ「ふん。私のこと苦手なんでしょ?いちいちお礼なんていいわよ」
みほ「え?そんなことないよ?むしろ……」
エリカ「……むしろ何よ」
みほ「あはは、えーっとね」
みほ「戦車道大会が始まる前、決勝戦が始まる前、そして今…大学選抜チームとの試合前……」
みほ「私が緊張してるとき、いつだって逸見さんが居て、緊張をほぐしてくれた」
エリカ「(酷い勘違いね……)」
みほ「ただの偶然なんだろうけど、それでも嬉しかった」
エリカ「はん!お人好しね。私はあなたを緊張させようと声をかけただけよ。逆効果だったみたいだけど」
みほ「うん。でも今日は違うんでしょ?緊張させる意味なんてないし」
エリカ「…………」
みほ「わざと、"わに"って言ってくれたんじゃないの?」
エリカ「さあ、どうかしらね。つい言っちゃうから分からないわに」
みほ「ふふっ。私、そういうこっそり優しいエリカさんがずっと前から好きだったんだ」
エリカ「はあ!?ず、ずっと前っていつのことよ?」
みほ「忘れちゃった」ニコッ
完
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