月「あらかじめ日記?」 (48)

ー2003年11月28日ー

月「はぁ…今日も変わらずつまらない一日だったな」

月「…ん? なんか落ちてる」

月「表紙には何も書いてないな…お」ペラ

月「びーふぉ…beforehand diary…直訳であらかじめ日記か」

月「…こんなでかいの…落とすものだろうか、ノートとかならまだしも」ペラペラ

月「何も書いてない…多分こんなの警察に届けたところで持ち主なんて出てこないだろうが…一応」

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ー半年後ー

大学に入学してしばらくその通知は突然届いた。

母「ライトー、なんか警察から書類届いてるけどあんたなんかしたの?」

月「なんだよこれ…」

月「あー、落し物拾ったやつだ、持ち主やっぱり見つからなかったのか」

母「なんだ、まあそんなことする子に育てた覚えないけど」

月「はは、冗談よしてよ」

月(そうか、見つからなかったらもらえることになってるのか、特に必要ないんだけどな)

月「あー…これ受け取らなきゃいけないらしいから今日ちょっと出る」

母「気をつけて行ってらっしゃいね」



月(久しぶりに見てみると妙な色合いだな)

月(まあちょうど粧裕に日記帳あげちゃったし手に入っちゃった以上使ってみるか)


2004年5月30日(日)

日記を引き取った。

特に書くこともないがつけてみることにする。
書いてる途中でシャーペンが壊れた。買いに行かなきゃ。

月「ふぅ…寝るか」



月「ふぁー…よく寝た」

月「今日は大学あるし行かなきゃな」



月「おはよう母さん」

母「あら月早いのね」

月「朝から講義あるし」

母「何寝ぼけてんの、今日は日曜日よ」

月「え? …新聞…ホントだ」

粧裕「あー! お兄ちゃんが日曜にこんな早く起きてるなんて珍しい」

月「月曜だと思ったんだよ…」

粧裕「そんなミスするなんてほんとに珍しいね」

月「おかしいよなあ…」

粧裕「お兄ちゃん時計は?」

月「肌身離さずつけて…あれ、止まってる」

粧裕「お兄ちゃんが間違ってたんじゃないんだね」

月「まあ初期不良だし修理効くだろ…」

粧裕「そうそうお兄ちゃん、ちょっと待ってて」タタタ…

月「ん?」

粧裕「これこれ、日記帳! 友達がもっと可愛いデザインのくれたから返す!」

月「ええー…まあ、余り物だからいいけどさ」

月「あー、そうだ朝ごはん食べたらドクグリ買ってくる」

粧裕「壊れたの?」

月「なんか最近いろいろ壊れるなあ…」



月「レポート進めとかなきゃ」

月「新しいシャーペンだし張り切ってこ」

月「っ!?」ボキイ

月「嘘だろ!? さいしょから壊れてんじゃん!」

月「こんなの…もう」

月「だめだやる気出ない、日記つけて寝よう」

5月30日(真)

粧裕から日記を返された。
時計も壊れてシャーペンも壊れて散々な1日だった
明日はいいことあるといいな




月「…ん??」

2004年5月30日(日)

日記を引き取った。

特に書くこともないがつけてみることにする。
書いてる途中でシャーペンが壊れた。買いに行かなきゃ。

5月30日(真)

粧裕から日記を返された。
時計も壊れてシャーペンも壊れて散々な1日だった
明日はいいことあるといいな


月「…偶然だよね」

月(でもちょっと面白いかも)


5月30日(真)

粧裕から日記を返された。
時計も壊れてシャーペンも壊れて散々な1日だった
明日はいいことあるといいな

6月1日(月)

講義中に教授のズラがズレて最終的に落ちた
どこぞの底辺大学いや小学校よりも騒がしく皆笑い出した



月(今日の講義は朝からだから…あと8時間ほどか)

月「寝よ…」


ザワザワ…

学生A「っぷっ…ぐっ…wwww」

学生B「クハっ…wwwwww」

アレズレテルヨナ?
ダヨナ…


教授「であるからして…」

教授(なんかうるさいな今日)

その瞬間のことだった

まだ暑くもない心地よい季節故クーラーなど設置されてすらいない室内で一筋の風が絶対に踏み入れてはいけない空間へ吹き抜けた









ボトッ…









学生A「ックハハハハ!!!wwwwww」

学生B「もう無理wwwwwwもう無理wwwwww」

教授「…」



月(あの日記…本物だ!!)

投下終わり
思いつきだからどこに行き着くかはまだ決めてないですがよろしくお願いします

原作の展開確認してたら遅くなったし内容薄いけどちょっと投下

…自宅

母「おかえりなさい、お昼ご飯何がいい?」

月「あー…なんでもいいよ」

月「もう6月だしそろそろ粧裕の誕生日か」

母「お父さん最近忙しそうだから一緒にお祝いできるかしら」

月「どうなんだろうね」


月の部屋

月(要は何でもできるアイテム)

月(これはきっとそういうモノなんだろうが)

月(確かにこれは夢のようなアイテムだと言える)

月(そこまではいい)

月(だが…)

月(それじゃ面白くない)

月(僕はこの世界を毎日つまらないと思ってるし腐ってるとも思ってる)

月(努力して日本一の大学に入ったがその勉強も少しでもつまらなくなくする手段でしかなかった)

月(要は受験というゲームを攻略したに過ぎない)

月(そしてこの日記はその努力さえ取っ払うことになるチートだ)

月(どうすれば面白く使えるのか、か)

月「…フフ」

月「フハハハハ!!! なんでこんな単純なことを見逃してたんだ!!」

さっとペンを走らせる。

月「これが正解だ」




ミサ「ねぇレム」

レム「なんだ」

ミサ「私を襲った人を許せない」

ミサ「私に家族を失わせた人を許せない」

ミサ「でも人を殺すのはいけないことだとも思う」

ミサ「でもね、今のこの状況が許せそうにないの」

ミサ「だから私はこのノートを…使うよ」

レム「…好きにすればいい、それはお前のものなのだから」


6月2日

月「なんだよこれ…」

テレビ『昨日深夜より犯罪者のみが心臓麻痺で変死する事例が多発しており…』

テレビ『警察はこれらの事柄を全て一貫した犯人の犯行とみなして捜査を進めておりますが、ネット上ではこれをキラと名をつけ崇める声も上がっています』

テレビ『一部ではこの事件の解決に向けて世界的名探偵Lが動いているとの話もーーー

月(…いくら犯罪者とは言え人の命を奪っていいのか…)

月(犯罪者がいなくなれば平和な世界が起こるなんて誰でも一度は考えるだろう…僕も考えた…)

月(でもそれは根本からの解決にはならない)

月(大学に入って社会を知った今だから言える)

月(絶対に許してはいけない)

月(そうか、これが…)

月(いいよ神様、これが挑戦状なんだな…)

月(ならば必ず僕が…処刑台に送ってみせる…!)



6月2日(火)


世界が僕にとって面白くなる



月(L…キラ…面白い)

月(情報を確認しよう)

月(まず勝利条件、キラにもLにも勝つこと…つまりLより先にキラを見つけること)

月(恐らくLは日本の警察を利用してくるだろう)カチャカチャカチャカチャ

月(父さんとのコネクションが重要になってくる)カチャカチャ

月(しかしそこからの情報だけではLと同速…それ以下だ)カチャカチャ

月(自分から何かを起こさなければいけない)カチャカチャカチャ

月「よし、クラッキング完了」カチャリンコ

月「…やっぱりか、重犯罪者の一覧の中でも報道されてない機密レベルの犯罪者は裁かれていない」

月「一般人か…見つけられるか…?」



L「わかっていないことが多すぎる…」

L「…日本人ばかりですね」

L「単純に考えると犯人も日本人」

L「カマかけに行きますか」

投下終了
この展開にするために色々と不自然になってると思うので質問などあればお願いします。

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