スクールアイドルラジオ第六夜~ (28)

英玲奈「ごきげんよう。統堂英玲奈だ」

海未「みみみμ'sのそそそ園田海未役をやっております園田海未です」

英玲奈「どうした?」

海未「き、緊張しているのです」

英玲奈「そうか。てっきり私とやるのが嫌なのかと思ったよ」

海未「そんな事はありません」

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英玲奈「…」

海未「…」

英玲奈「…」

海未「…えっと何をお話ししましょうか?」

英玲奈「うん、今のは軽く放送事故だったな」

海未「毅然とした態度で言われましても」

英玲奈「ふ、いいのさ。私なんかがパーソナリティをやっている時点で放送事故だ」

海未「ええ、なぜそんな事を?ネガティブすぎませんか?」

英玲奈「昨晩…」

海未「はい?」

英玲奈「昨晩から出くわす信号が全部赤なんだ。すれ違う犬には毎回吠えられあんじゅにもバカにされた」

海未「それでネガティブになっていると?」

英玲奈「これがネガティブならずにいられるか?」

海未「そんなにたいした事ではないじゃないですか」

英玲奈「他人事だからそう思えるのだ。私がネガティブに陥るなど1年に一回あるかないかなんだぞ」

海未「それが今日と?」

英玲奈「そうだ」

海未「英玲奈さんがついていないのではなく私がついていないのでは?」

英玲奈「そうだな。私なんかと組まされてついていないよな」

海未「だから、それをやめて下さい。良かったですね、大会当日とかじゃなくて…ラジオもダメですけど」


英玲奈「そうさ…私はアイドル失格だ…こんなでは人々を幸せになど出来ない」

海未「そうですよ。だから、今日は楽しくやりましょう?」

英玲奈「園田海未…君はいいやつだな」

海未「今のあなたの状態を見れば誰でもそう言うと思いますが…」

英玲奈「ふっ、素直に感謝の言葉すら受け取ってはもらえないのか…」

海未「い、いえありがとうございます。良いやつなんて言われて嬉しいなぁ」

英玲奈「…キャラが崩壊しているぞ?」

海未「…」

英玲奈「それにしても園田とこうして顔を会わすのは…いつ以来だ?」

海未「えっと…もう結構前のような…でも、PVとかをよく見るので結構会ってる気になりますね」

英玲奈「なるか?PVを見るだけで会った気分になるか?」

海未「ような気がすると言っただけです」

英玲奈「そうか、私なんかとは会わずともPVさえ見れば十分と言うわけだな」

海未「いちいちネガティブにならないで下さい」

英玲奈「私も君等のPVはよく拝見するぞ」

海未「切り替わりが早いですね…良く見て頂いているんですね?ありがとうございます」

英玲奈「まあ、ライバルだからな。それにツバサは君達が気になって気になって仕方がないみたいだ」

海未「そうなんですか?それは、光栄です」

英玲奈「私も君達は凄いと思っているぞ。まあ、我々は負ける気はないけどな」

海未「望むところです」

英玲奈「…」

海未「…」

英玲奈「…」

海未「…あの」

英玲奈「ちょくちょく沈黙があるな」

海未「一回会話が終わってしまうと…なかなか」

英玲奈「そうだな。そんなに親しい中ではないからな」

海未「そんなはっきりと」

英玲奈「安心しろ。私は親しい中でもそんなに会話が盛り上がらない。むしろ、今のこの状況はデフォルトだ」

海未「…そうですか…ただ、ちょっと前までこれからお互い切磋琢磨して行こうみたいな空気になったのに急にまた沈黙が続いたので」

英玲奈「大丈夫、それが私だ」

海未「そうですか。」

英玲奈「やはり今日は放送事故になりそうだな」

海未「なぜ自信満々に言うのですか?」

英玲奈「そうなると予感してるからだ」

海未「予感がするなら回避しましょう」

英玲奈「私もそうしたい」

海未「では、努力してください」

英玲奈「しかし、どうすれば会話が弾むのだろうか?」

海未「お題を決めるとか…え?電話?」

英玲奈「どうした?」

海未「繋ぐんですか?」

英玲奈「誰と繋がるんだ?スタッフの方々もまるで最初からわかっていたかのように準備がいいな」

プルルル

海未「…もしもし、どちら様でしょうか?」

穂乃果『もしもし、海未ちゃん?穂乃果だよ』

海未「穂乃果?」

英玲奈「おお、高坂穂乃果か」

ことり『ことりもいま~す』

凛『凛もいるよ~』

海未「今、ラジオの収録中なのですが。知ってますよね?」

ことり『知ってるよ。昨日の私達の収録でねきっと海未ちゃんはラジオで会話が弾まないって話題に上がったから電話してあげようって事になったの。スタッフさんもOKしてくれたし』

海未「べ、別に大丈夫です。楽しくやっています」

英玲奈「私は会話に困っていたから助かったぞ」

穂乃果『いや~、海未ちゃん喋れてる?校内放送の時みたいになってない?』

凛『園田海未役をやっております園田海未です』

穂乃果『凛ちゃん上手www』

ことり『笑ったら悪いよ~www』

海未「あなた達…後で覚えておいて下さいね?」

穂乃果『え~海未ちゃんの為に電話してるのに』

ことり『余計なお世話だったかな?』

英玲奈「そんな事はないぞ。私は物凄く助かっている」

穂乃果『あ、英玲奈さん。』

海未「余計な事は言わないで下さい。つけあがりますから」

穂乃果『まるで、穂乃果が調子にのりやすいみたいじゃん』

海未「その言い方だとまるで気がついてないみたいですね?」

英玲奈「アハハハハ、二人のやり取りはまるで漫才のようだな」

海未「漫才師の方々に失礼です」

穂乃果『あんまり、長く電話してると英玲奈さんと海未ちゃんのラジオじゃなくなっちゃうからもう切るよ?』

海未「勝手に電話してきたんでしょ」

ことり『花陽ちゃん、真姫ちゃんなにか言いたいことある?』

真姫『ないわ』

海未「真姫もいたのですね…しかし、少しは何かあっても良いような…」

花陽『海未ちゃん、頑張ってね』

海未「花陽だけです。まともに応援してくれるのは」

穂乃果『酷い言いようだな~。じゃあ、切るよ?』

海未「はい。わざわざありがとうございました」

穂乃果『どういたしまして。じゃあね~』

にこ『穂乃果~、私もr』

プツ…プープープー

英玲奈「最後のは何だったんだ?」

海未「…気にしないことにしましょう」

英玲奈「しかし、μ'sは面白いな」

海未「アイドルなので面白いではなくもっと他の感想が欲しかったです」

英玲奈「アハハハハ、そうか、そうか」

海未「何が面白いのですか?」

英玲奈「いや、園田もまた面白いなと思ってな」

海未「どこがですか?」

英玲奈「まあ、そんな事より」

海未「そんな事!?」

英玲奈「園田は趣味とかあるのか?」

海未「急に方向性が変わりましたね」

英玲奈「うむ、会話を弾ませるには質問かなと」

海未「私の趣味は…読書ですかね」

英玲奈「読書か…私も好きだぞ。どういったものを読むのだ?」

海未「私は…王道ですが東野圭吾などを読みますね」

英玲奈「東野圭吾か。ミステリーが好きなのか?」

海未「そうですね。あと、寺山修司の詩集なんかも好んで読みますね」

英玲奈「おお、それがμ'sの作詞に繋がっているのか」

海未「なのですかね?」

英玲奈「実際どうなんだ?」

海未「何がです?」

英玲奈「読書が趣味と行っておけば好感度が上がるとか思っているのではないか?あわよくばモテるとでも思っているのではないか?」

海未「はあ?そんな事思ってるわけないじゃないですか」

英玲奈「実際の趣味は競馬とかじゃないのか?」

海未「そんなわけないでしょ。なんですか好感度が上がるとか」

英玲奈「私は実際好感度が上がると思うぞ」

海未「だからって嘘はつきません。本当に小説や詩が好きなのです」

英玲奈「本当か?」

海未「なぜそこまで疑うのです。私は中学の頃などポエムノートを持っていたほどです」

英玲奈「ほう。ポエムノートを」

海未「しまった」

英玲奈「園田は中学の時にそんな物を持っていたのか?中学二年生だったのか?」

海未「中学生二年生?」

英玲奈「中二病なのかと聞いているのだ」

海未「中二病…中二病…聞いたことないのですがどういった病気なのですか?」

英玲奈「知らないのか?別に病気ではないが要するに中学二年生の頃、いわゆる思春期の頃のような言動をしてしまう人を揶揄して中二病と言うのだ」

海未「なるほど。それで、何故私が中二病と?」

英玲奈「ポエムノートをつけているからだ」

海未「つけていたです」

英玲奈「実際に恥ずかしいと思っていたわけだろ?黒歴史だと思っていたのだろ?立派な中二病だ」

海未「もう忘れてください。本来なら思い出したくもないのです」

英玲奈「自分から言い出したくせに」

海未「それより、統堂さんの趣味は?」

英玲奈「…」

海未「え?」

英玲奈「…」

海未「…次に行きましょうか?」

英玲奈「企画コーナーに移ろう」

海未「…はい。お便りコーナーですね」

英玲奈「ハガキが来てるのか?」

海未「ええ。そう言う企画ですから」

英玲奈「本来、お便りコーナーとプレゼントコーナーは毎回やるはず」

海未「そうですね。なかなか、皆予定通りにやらないから…」

英玲奈「さあ、さっそくやろうか」

海未「ペンネーム お使いの少女さん
スクールアイドルの皆さんこんにちは。私は今ヒットマンの男と行動を共にしています」

英玲奈「は?ヒットマン?」

海未「私が牛乳を買いにお使いに行っている時に…家族が襲撃され…」

英玲奈「まて、それはどう考えてもレオンだよな?」

海未「レオン?なんですか?」

英玲奈「映画だ。その手紙の内容がどう考えても映画の内容と被っているのだ。映画の内容をまるで体験談のように語っているのだ、その手紙の差出人が」

海未「なぜ、そんな絶対バレる嘘をつくのでしょう?」

英玲奈「悪ふざけだなか冷やかしだな」

海未「皆さん、くれぐれも手紙の内容に嘘は内容にしてください」

英玲奈「気を取り直して次にいこうか」

海未「はい。ペンネーム 窓際の君さん」

英玲奈「お洒落なペンネームだな」

海未「スクールアイドルの皆さんこんにちは。」

英玲奈「こんにちは」

海未「私はスクールアイドルの大ファンです。」

英玲奈「おお、それは嬉しいな」

海未「私がスクールアイドルに興味を持ったのはμ'sさんのSTART:DASHの動画をたまたま見たのが切っ掛けです」

英玲奈「そうなのか」

海未「来週私は手術を控えています」

英玲奈「え?入院中なのか?」

海未「成功するかは五分五分です。正直怖いです。なので、大好きなスクールアイドルのお二人にただ頑張れと言って欲しいです」

英玲奈「そうか…うん…頑張って…」

海未「…こういう時私はなんと言っていいのか…ダメですね…私には頑張れとしか言えない…無力ですね」

英玲奈「歌おうか?」

海未「え?」

英玲奈「μ'sのSTART:DASHなら私も歌える」

海未「…そうですね。歌いましょう」

英玲奈「窓際の君さん。これから私達は歌うから聴いてくれ」

海未「START:DASH」

海未「届きますかね?」

英玲奈「うん。放送は夜だが…」

海未「きっと届きます」

英玲奈「そうだな」

海未「さあ、次のお便りです」

英玲奈「うん」

海未「ペンネーム ダイアモンドさん」

英玲奈「随分なペンネームだな」

海未「園田さん、統堂さんこんにちは」

英玲奈「こんにちは…私達がパーソナリティと知っているのだ

海未「一応ホームページには担当が書いてあるみたいです。続き読みますよ?」

英玲奈「うん」

海未「私は今中学生でスクールアイドルの大ファンです。よく家で妹と一緒にA-RISEやμ'sの曲を真似して歌っています。高校に入ったら私も幼馴染みの二人を誘ってスクールアイドルを結成したいと思っています。ですので、園田さん、英玲奈さん私も早いつかラブライブに出場するつもりですので待っていて下さい。」

英玲奈「宣戦布告されてしまったな」

海未「いつか一緒の舞台に立てるといいですね」

英玲奈「うん。私は卒業してるかも知れないな…中学生じゃあな」

海未「こうやって後輩たちにどんどん魂が引き継がれていくのですね。ダイアモンドさんは静岡の学校に通っているみたいですね。幼馴染みの3人でって私と同じですね」

英玲奈「そうか。園田と高坂穂乃果と南ことりは幼馴染みなんだったな」

海未「穂乃果いわくスーパー幼馴染みらしいです」

英玲奈「アハハ、そうかスーパーか。確かにあの電話のやり取りはスーパーだ」

海未「そうですかね?」

英玲奈「うん。そうだよ」

海未「まあ、その分迷惑をかけらています」

英玲奈「それが、園田は嬉しいのだろ?」

海未「そ、そんな事は…曲、曲の紹介です。青い珊瑚礁」

英玲奈「強引にいったな」

海未「なんの話です?」

英玲奈「とぼけるな…え?もう、今日は終わり?あんまり、喋ってないような…」

海未「沈黙や歌なんかが多かったので喋る時間が少なかったのです」

英玲奈「まあ、本来アイドルのラジオはこんなものだろう。高坂穂乃果達が特別なのだ」

海未「そうですよ。で、次回はにこと…ミュータントガールズの…レオナさん?」

英玲奈「ミュータントガールズって確か…」

海未「東京のスクールアイドルですけど…面識が全くないですね」

英玲奈「うむ。私もないな。まあ、東京のスクールアイドルのラジオだからμ'sとA-RISE以外が出演するのもおかしくないが流れ的に我々だけなのかと思ったよな」

海未「にこは大丈夫なのでしょうか? 」

英玲奈「そうだな。私達なんか面識があるのに何度か沈黙があったしな」

海未「最初ネガティブでしたし」

英玲奈「悪かった。すまないな、こんな私とパーソナリティを組んで困っただろ?」

海未「また、ネガティブにならないで下さい」

英玲奈「でも、そうか。矢澤にことミュータントガールズのレオナ?が次回のパーソナリティか。あんじゅだと思ったがな」

海未「それは誰しもが思ったでしょうね」

英玲奈「あんじゅはどうするのだろうか?あんじゅもμ's以外の人間と組むのかな?」

海未「そもそも、このラジオがあと何回残ってるのかもわかりませんから」

英玲奈「我々にはなんの連絡もないのだよな」

海未「スタッフさんも確信犯なのでは?」

英玲奈「そうかもな。確信犯の本来の使い方が間違っているけどな」

海未「これで通じるのだからいいのですよ。わざわざ訂正するほどの事ではないでしょう?」

英玲奈「という議論はもうされ尽くしたな」

海未「なにがしたかったのですか?」

英玲奈「さあ、もう時間だ」

海未「えー、次回はμ'sの矢澤にことミュータントガールズのレオナさんでお送りいたします」

英玲奈「ミュータントガールズってミュータントタートルズみたいだな。」

海未「…拙いトークで聞くに耐えないかと思いますが」

英玲奈「そんな事はなかったぞ。自信を持て!」

海未「…え、それではまたお会いしましょう」

英玲奈「良い週末を!」

海未「明日は平日ですが」

スクールアイドルラジオ~第七夜~

パーソナリティ
μ's矢澤にこ
ミュータントガールズ レオナ

see you next time

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