苗木「霧切さんの中の人繋がりのSSを書きたいなぁ……」 (17)

苗木「でも僕は声優とかには全然詳しくないんだよね……」

苗木「そうと決まればそういうのに詳しそうな山田クンに聞いてみよう」

霧切「あなたの独り言、聞かせてもらったわ」

苗木「き、霧切さん!? いつの間に僕の背後に!?」

霧切「苗木くん、ここは山田くんじゃなくて私に頼るべきよ」

苗木「えっ……でも霧切さん、そういうのに詳しいの?」

霧切「いいから山田くんじゃなくて私を頼りなさい」

苗木「は、はい……」

霧切(苗木くんと共同作業ができるわ)グッ

苗木(ガッツポーズしてる……)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1473593719

霧切「ところで苗木くんはどうして私の中の人ネタを書こうと思ったの?」

苗木「ああ……それはね、霧切さんの中の人繋がりのSSだけが全然ないからだよ」

苗木「今、『それは違うよ速報』で中の人繋がりのSSが流行っててね……僕が霧切さんの中の人繋がりのSSの先駆者になりたくてさ」

霧切「……本当に? その裏に好意とかは?」

苗木「へ? 行為?」

霧切「……なんでもないわ」

苗木「そ、そう……」

苗木(なんで一瞬怒ってる顔をしたんだろう)

霧切「まずは日笠陽子さんがどんな役をやってるか調べましょう」

苗木「……!! もしかして霧切さん、知らなかっt霧切「知ってるわよ」

苗木「は、はい……」

苗木(だったらスマホみないで今教えてくれればいいのに……)







霧切「とりあえずいくつかネタを考えたわ」

苗木「本当!? ありがとう霧切さん!!」

霧切「その中で苗木くんが書きやすそうなのを選ぶといいわ」

苗木「分かったよ」

霧切「じゃあまずは一つ目ね」

『霧切「放課後ティータイム」』








苗木「けいおん?」

霧切「そうよ」

霧切「……けどこれは誰しもが思いつきそうね、もしかしたら違うサイトとかに既にあるかもしれないわ」

苗木「これってさ、澪田さんも上手い具合に組み込めないかな? 軽音やってるし」

霧切「私が言おうとしていたことがよく分かったわね」

苗木「い、いや……そういうわけじゃ……」

霧切「それだけ苗木くんは私のことが分かってるってことね」

苗木「え、ええと……そうです」

苗木(否定したら色々言われそうだし認めておこう)

霧切「次はこれよ」











『霧切「IS学園?」』










霧切「私がIS学園に入学するのよ」

霧切「それで苗木くんは世界で唯一ISを使える男よ」

苗木「なるほど……」

苗木「……あれっ、てことはISに乗る人は霧切さんと僕以外にも出さなきゃね。 舞園さんとかセレスさんとか……」

霧切「私だけで充分よ」

苗木「えっ……じゃあ僕と霧切さん以外には誰が登場するの?」

霧切「しないわ、苗木くんのクセにハーレムなんて生意気よ。 私だけで充分」

苗木「いや……僕と霧切さんだけじゃ話の広がりようがなくない?」

霧切「もっと想像を膨らませなさい」

苗木「は、はい……」

苗木「うーん……」

霧切「思いつかないならISネタはやめる?」

苗木「うん……それに僕、ISは名前しか知らなかった……」

霧切「しょうがないわね、じゃあこれなら知ってるはずよ」











『霧切「私、ツインテールになるわ」』













霧切「『俺ツイ』よ」

苗木「霧切さんがツインテールかぁ……」

霧切「何を想像しているのかしら、変態ね」

苗木「ええっ!? そ、そんな……」

霧切「まぁいいわ、『俺ツイ』は見たことある?」

苗木「……ないです」

霧切「……」

苗木「あっ!! で、でも!! 主人公の男の人が女になってツインテールになるってのは知ってるよ!!」

霧切「……じゃあその主人公を苗木くんにしましょう」

苗木「……てことは……僕が女体化してツインテールになるってこと?」

霧切「苗木くんのツインテール……」

苗木「……」

苗木(霧切さん、僕のツインテールを想像してる……)

苗木(……って言うと私を変態扱いしないでって言われそうだから言わないでおこう)

霧切「ツインテールは置いといて……次に行きましょう」

苗木「うん」













『霧切「苗木くんと山に登るわ」』














霧切「ヤマノススメよ」

苗木「登山部だっけ?」

霧切「ええ」

苗木「確か何人か部員はいたよね。 だからメンバーは霧切さん以外にも……」

霧切「私と苗木くんだけよ」

苗木「えっ!? でも後二人ぐらい……」

霧切「私と苗木くんだけよ」

苗木「は、はい……」

苗木(なんで霧切さんはSSで二人きりになるのに拘るんだろう)

苗木「よく考えてみればヤマノススメも名前しか知らなかった……」

霧切「そういうと思ってまだ用意してあるわ」











『霧切「もしも私がドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」』















苗木「へー……前田敦子さんって舞台版ダンガンロンパもやったんだ」

霧切「……なんでそういう発想ができるのかしら」

苗木「……へ?」

霧切「……もしドラはアニメ化もしたのよ」

苗木「ええっ!? 知らなかったよ!!」

霧切「……呆れた」

苗木「ご、ごめんなさい……」

霧切「それで……もしドラは知ってるの?」

苗木「……」

霧切「……名前だけね」

苗木「……はい」

その後も……

霧切「……ロウきゅーぶは?」

苗木「……名前だけ」

霧切「……男子高校生の日常は?」

苗木「……名前だけ」

霧切「……」

苗木「ごめん霧切さん!! 本当にごめん!!」

苗木「霧切さんが一生懸命考えてくれてるのに……僕はそれを全部無駄にしちゃってる……」

霧切「!」

苗木「ごめん……僕がもう少しアニメに詳しかったら……」

霧切「……今の謝罪でチャラにしてあげるわ」

苗木「……!! 霧切さん……」

霧切(謝ってる苗木くん、可愛いわね)

霧切「それよりもう就寝の時間ね……兎に角次の日までに私の中の人繋がりのSSの内容を決めること」

苗木「わ、分かったよ!!」

霧切「それじゃあお休みなさい」

苗木「うん、お休みなさい」

バタン!!

苗木「……」

苗木「どうしよう……今の内に考えとかないと霧切さんに怒られる」

苗木「日笠陽子……日笠陽子……」

苗木「……!!」

苗木「……そうか分かったぞ!!」

次の日

霧切「おはよう苗木くん」

苗木「おはよう霧切さん!!」

霧切「……やけに嬉しそうね」

苗木「うん! いいのが思いついたんだ!!」

霧切「……何にしたの? IS? 俺ツイ?」

苗木「日笠陽子さんの結婚ネタだよ!」

霧切「!!!?」

霧切「……その発想はなかったわ。 それで内容は……勿論結婚するSSでしょうね?」

苗木「勿論!! 書き溜めもしたから今日の夜に一気に投下するんだ!!」

霧切(苗木くん……やっと分かってくれたみたいね。 きっと私と苗木くんが大晦日前に結婚を報告するとかそんな感じかしら)

霧切「見せてもらえるかしら?」

苗木「うん! ワードで書いたのがあるから見せるね」

霧切「じゃあ見せてもらうわ」

苗木(霧切さんニヤニヤしてる……)

霧切「……?」

霧切「……????」

苗木「き、霧切さん……?」

霧切「苗木くん……これはどういうこと?」

苗木「えっ……何って……霧切さんと十神クンが結婚するSSだけど……」

霧切「……なんで男性陣の中で十神くんを選んだのかしら?」

苗木「霧切さんと十神クンは仲が良さそうだしよく一緒にいるから書きやすいかなって思って」

霧切「……私は苗木くんといる時間が一番多いと思うんだけど?」

苗木「いや、だって僕の中の人は女性でしょ? だから……」

バタン!!

苗木「あっちょっと霧切さん!! なんでパソコン勝手に閉じたの!!?」

霧切「……苗木くんのクセにラブコメなんて生意気よ」

苗木「ええ……」

結局僕は葉隠クンが番長になるSSを書いた。

~終わり~

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