四条貴音「なんと!」依田芳乃「でしてー」 (22)

アイドルマスターです。シンデレラガールズです。
短いです

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貴音「はて」

芳乃「ほー?」

貴音「これは……!」

芳乃「もしやー……?」

貴音「よもやこのような場所で会うとは思いませんでした」

芳乃「わたくしもでしてー」

芳乃「久方ぶりに会うのがまさかおーでぃしょん会場とはー」

貴音「もうどれほどになるでしょうか」

芳乃「遥か昔故ー、いかなわたくしと言えどもー……」

貴音「ふふっ。そなたは変わりないようですね」

芳乃「そちらこそー」

芳乃「他の皆は息災でー?」

貴音「えぇ。……と申したいところですが私もずいぶんと会っておりません」

貴音「ですが……、私がこうしていられると言う事は皆、息災でしょう」

芳乃「それは重畳でしてー」

貴音「そちらこそ他の皆は?」

芳乃「ばばさまをはじめー、皆変わることなくー」

貴音「ふふっ。いかに数千の時が過ぎようとも変わらぬとは。相変わらずですね」

芳乃「そっくりお返しするのでしてー」

貴音「ところで……おーでぃしょん会場に居ると言う事は、そなたも?」

芳乃「でしてー。今は人の世であいどる活動に勤しみましてー」

貴音「なんと!」

芳乃「そなたもでしてー?」

貴音「えぇ。私も今は人の世であいどる活動を少々……」

芳乃「まさか月の姫が人の子らの偶像とはー」

貴音「それは私の台詞ですよ」

貴音「よもや、大和の姫君が人の子らの偶像とは。父上や母上が聞いたら卒倒しそうですね」

芳乃「ばばさまのお許しは得ておりー」

芳乃「それにー、わたくしには導かねばならぬお方が居るのでしてー」

貴音「ほう」

芳乃「わたくしの事情はさておきー、そなたも似たようなものでしてー?」

貴音「いえ……私は少しばかり想いを寄せる殿方のためですよ」

芳乃「我欲のためとはー……」

貴音「そなたとて、建前でしょう?」

芳乃「……黙秘でしてー」

貴音「しばらく見ぬ間に、そなたも随分と人間らしくなったものですね」

芳乃「わたくしとて成長しております故ー」

芳乃「しかしー……こうしておりますと昔を思い出しますー」

貴音「そうですね。……もう随分と永い間、思い出す事は無かったのですが」

芳乃「わたくしたちとそなたたちー。一度、住む場所を違えた故ー、交わる事が無かったのが原因でしょうー」

貴音「そう、ですね。私達とそなた達。元は同じであれど今や遥か遠く離れ離れになっています」

貴音「私達が望んだことであれ、些か悲しい事でした」

芳乃「あの時ばかりは仕方なくー……。ああせねばこの地が滅びてしまいました故ー……」

貴音「ですが……やはり、私達とそなた達は切っても切れない縁で結ばれているのですね」

貴音「空と大地。二つの場所からこの地を守る。そう決めて袂を分かったにも関わらずこうしてまた相見えるとは」

芳乃「でしてー」

芳乃「それもお互い、あいどるとして再開するとはー」

貴音「ふふっ。真に奇縁ですね」

芳乃「わたくしとそなた故ー」

貴音「して……今はなんと?」

芳乃「ほー?」

貴音「あいどる、という事は名があるのでしょう?」

芳乃「今はー……」

芳乃「わたくしー、依田は芳乃でしてー」

芳乃「そなたはー?」

貴音「四条貴音と申します」

芳乃「では、貴音殿ー」

貴音「なんでしょうか? 芳乃殿」

芳乃「遥か昔は同じ志の元ー、共に励んだ仲ではありますがー」

貴音「あいどるは別、ですね?」

芳乃「でしてー」

貴音「私は、芳乃殿が相手であっても一切手加減をするつもりはありませんよ」

芳乃「それはわたくしとて同じ事ー」

貴音、芳乃「「あの方のために負けられません(負けられないのでしてー)」」

貴音「ふふっ。あの頃と同じく想いは同じですね」

芳乃「でしてー。ただ……想うものが違うのでしてー」

貴音「では、次に会う時はすてーじの上でしょうか」

芳乃「覚悟しておきませー」

貴音「私の台詞ですよ」



765P「おーい、貴音ー!」

モバP「芳乃ー! そろそろ準備ー!」

765P「あ、これはモバPさん! お久しぶりです!」

モバP「これは765Pさん! こちらこそお久しぶりです!」

765P「今日はお互い全力で頑張りましょう!」

モバP「芳乃は貴音さんと比べるとまだまだ新人ですが、負けませんよ!」



芳乃「あの方も随分と楽しそうでー」

貴音「それだけ私達の事を信じているのでしょう」

貴音「では、芳乃殿」

芳乃「はいー、貴音殿」

貴音、芳乃「「またいつか」」



765P「ずいぶんご機嫌だな?」

貴音「そうでしょうか?」

765P「ああ、なんて言うか。いつもより穏やかというか」

貴音「そうですね……」



モバP「なんか楽しそうだけどどうした?」

芳乃「ほー?」

モバP「いや、『ほー?』じゃなくて」

芳乃「それはー、久方ぶりにー……」



貴音、芳乃「「旧き友と会ったからでしょう(でしてー)」」

End

以上です。

最近はシンデレラばっかりになってしまいましたが、私は元々響Pです。無論、今も響Pです。シンデレラでは心さんと奈緒Pですが。
シンデレラから入った人も、もっと765を好きになってください。
魅力的なアイドルは765だけでも、シンデレラだけでもなく、876やミリオン。その他にもたくさん居ます。
みんなまとめてアイドルマスターです。

では、お読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。

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