グラン「センちゃんと僕」(32)

グラン「晴れてて気持ちいいなぁ…」

セン「はい」

セン「団長さんにくっついてもいいですか?」

グラン「え?」

セン「団長さんのぬくもり気持ちいいですから」

グラン「うん」

セン「はい。では失礼します」

セン「団長さんあったかいです」

グラン「あはは。そう」

セン「こうしたらもっとあったかいですよ」

グラン(抱きついて来た)

グラン「センちゃんもあったかいね」

セン「はい。ありがとうございます」

セン「団長さんもあったかいですよ、それに…」

グラン「それに?」

セン「なんだかホッとします。団長さんおふとんみたいです」

グラン「お布団かぁ、それはいいね」

セン「団長さんおふとんみたいな居心地の良さです」

セン「優しい感じがしますよ。だから安心して眠くなっちゃいそうなんです」

グラン「僕といると良く寝ちゃうよね」

セン「ごめんなさい気持ちいいから」

セン「でも寝ちゃうといっしょに過ごせなくて寂しいです」

グラン「ちゃんとそばにいるよ?」

セン「顔が見たいし、お話ししたいです」

セン「…でも、団長さんにくっついてると寝てしまいます」

セン「うーん、どうしたらいいでしょう?」

グラン「あはは、どうしたらいいかな?」

グラン「まあ、僕は居なくならないでそばで待ってるから安心して寝てもいいよ」

セン「はい」

セン「手を繋いでもいいですか?」

グラン「うん、繋いでね」

セン「団長さんお手も暖かいです」

グラン「センちゃんも暖かいよ」

グラン「あと、すべすべしてる」

グラン「ん?」

セン「お手です…にゃ」

グラン「あはは。ワンちゃんじゃないんだから」

セン「ねこさんです…にゃ」

グラン「いや、かわいい女の子でしょ」

セン「な…にゃ…」

セン「そうですか…にゃ…」

グラン「…たぶん…にゃ…」

グラン「にゃー」

セン「にゃー…です」

グラン「センちゃんかわいい」

セン「かわいいですか…にゃ?」

グラン「かわいい」

セン「えへへ…にゃ…」

グラン「かわいいかわいい」

セン「恥ずかしいです…」

グラン「堂々としていいよ?かわいいもん」

グラン「頭撫でてもいいかな?」

セン「はい。お願いします」

グラン「なでなで」

セン「気持ちいいです」

セン「団長さんもなでなでしますね。頭を向けてください」

グラン「はい」

セン「ありがとうございます。じゃなでなでしますね」

セン「なでなで」

グラン「気持ちいい」

セン「肉球がなくてごめんなさい」

セン「私がねこさんならあるんですけど」

グラン「女の子になでてもらうのは楽しいけどね」

セン「私も団長さんに撫でてもらうの大好きです」

セン「団長さんも大好きです」

セン「あっ…。えへへ…」

グラン「…」

グラン「僕もセンちゃんが大好きだよ」

グラン「センちゃんが猫ちゃんだったらお話し出来なくて寂しいな」

セン「私も団長さんとお話ししたいです」

グラン「僕もだよ」

セン「でもねこさんになったら団長さんに飼ってもらえますね」

グラン「センちゃんが猫だったならね」

グラン「いっぱいかわいがりたいな」

セン「えへへ」

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