【mobage】グランブルーファンタジー88 (24)

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すみません、おもいっきり立てる板間違えました…

ハーミット女「なんだろうね、この女性扱いされてないかんじは」

ハーミット女「ねえラカムさん?どう思います?」

ラカム「……」

ハーミット女「目をそらさないでくださいよ」

せっかくだし
削除される前に何か書いてみるか

 ~グランサイファー、会議室~

カタリナ「……で、どうしたんだグラン。こんな所に皆を呼び出して」

ラカム「俺は機関部の整備中だったんだが……」

グラン「うん……まあ、心配事というか何というか。正直、もう夜も眠れなくてさ」

ルリア「ええっ! そんな深刻な話なんですか!」

ビィ「って、なんでルリアは気付いてねえんだよ。毎晩グランと一緒に寝てるじゃねえか」

ルリア「私いつも先に寝ちゃいますし……」

カタリナ「うむ、健康的で大変結構だ。寝る子は育つというからな……だからビィくんは寝なくてもいいぞ」

ビィ「おかしくね。前後繋がってなくね」

ラカム「しかも言ってること鬼畜すぎだろ……」

グラン「あの……そろそろいいかな?」

カタリナ「ああ、すまない。それで、何があったというのだ?」

ラカム「厄介事なら力になるぜ。遠慮なく言えよ」

グラン「ありがとう。そうさせてもらうよ……アルタイルなんだけどさ」


ルリア「アルタイルさん……ですか?」

ラカム「あいつがどうかしたのか?」

グラン「うん、いや、なんていうかその……」



グラン「――あの羽、なに……?」

ラカム「……」

カタリナ「……」

ルリア「……」

グラン「……」

ビィ「グランお前……今更それかよ!」

グラン「いやだってさあ! 気になるじゃん! 気にならない!?」

ラカム「そりゃ、気にはなるけどよ」

カタリナ「というか、彼が艇に乗ってからずっと気になってはいたが」

グラン「え、そうなの!? じゃあ何で誰も何も言わないの!?」

ビィ「だって、皆何も言わねえし……」

ルリア「私世間知らずだから……ファータグランデ空域にはああいう人もいるんだなーって思ってました」

ラカム「お前らがアルタイルを紹介したとき何も言わないから、てっきり触れちゃいけない話題なのかと思ってたぜ」

グラン「なるほどな……ああでもラカムは言わなくて正解だったかもな」

ルリア「そうですね、爆発しちゃいます」

ラカム「やめろよ。俺だってそうそう爆発してるわけじゃねえよ。な?」

ビィ「それで、アルタイルのことだけどよ」

ラカム(スルーされた!?)

ビィ「じゃあなんだよ……ここにいるメンバー全員、あいつの羽がなんなのか分かってなかったってことかよ!」

カタリナ「そうなるな……」

ビィ「なんだってぇ!? おいおい、いくらなんでも……」

グラン「まあでも、あれについて悩んでるのが俺だけじゃなくて良かったよ」

ラカム「だな。俺も気にはなってたからな……」

カタリナ「悩みが共有できたのはまあいいことかもしれんが……事態は何も解決していないな」

ルリア「そうだね……」

ビィ「っていうかもう本人に直接聞けばいいんじゃねーか?」

カタリナ「それは軽率だぞ、ビィくん」

ラカム「だな……本人が自分から説明しない辺り、もしかしたら本当に触れちゃいけない話題なのかもしれねえ」

カタリナ「他種族の種族的な特徴について誹謗・中傷を行うことはこの空の世界では最も重い罪だからな」

グラン「うん。ルリアノートにもそう書いてある」

ルリア「えっ、そうなんですか!?」

ビィ「なんでルリアが驚くんだよ。書いてねえよ」

ラカム「そうなるとまあ……今ここで推測するしかねえか」

カタリナ「そうだな。今後我々が彼と上手くやっていくためにも認識を共有しておくのは大事なことだ」

グラン「じゃあ相談しようか」

ルリア「そうましょう!」

①そういう種族説

ラカム「なんだかんだ言ってもこれが一番妥当だよな」

カタリナ「そういう種族、か……まあ、我々もファータグランデ空域の外のことはあまり知らないし、瘴流域の向こう側に羽の生えた種族が存在していてもおかしくはないが」

ビィ「でもよぉ……だったらアルタイルは瘴流域を越えてこの空域に来たってことになるぜ?」

ルリア「瘴流域……ええと、確かこの空域と他の空域を分断している、魔物と嵐と瘴気が渦巻く危険地帯、ですよね」

グラン「うん。ルリアノートにもそう書いてある」

ルリア「今度はちゃんと覚えてます!」

ラカム「だが、瘴流域を越えるには空図がないといかんだろ」

グラン「うん。そうでないと、瘴流域の中を吹き荒れる暴風を潜り抜けるのは無理だからね」

ラカム「だが、奴が空図を持ってるなら俺達に話してくれてもよさそうなもんだ」

カタリナ「それに、空図を持っていたとしても彼には艇がないはずだ」

ルリア「あの羽でパタパタ飛んで越えてきたんじゃないでしょうか!」

ビィ「おいおい……七曜の騎士じゃあるまいし、そんなこと不可能だろ」

グラン「七曜の騎士だって生身で飛び越えてるわけじゃないと思うけど」

カタリナ「何にせよ……彼が空域外の種族で瘴流域を越えてやってきた、とは考えにくいな」

ラカム「そうなると、これは違うか……」

②星晶獣説

ビィ「おいおい……いきなり突飛過ぎるんじゃねえのか?」

ラカム「だが、有り得ない話じゃないぜ」

カタリナ「確かに……羽の生えた人型の存在、と言えば真っ先に星晶獣エンジェルが思い浮かぶが……」


ルリア「うーん……でも、そんな感じはしませんけど……」

グラン「ルリアにも存在が感じ取れないタイプの星晶獣がいるのかもしれないよ」

ラカム「そりゃいないとは言い切れないけどよ……」

ルリア「でも、エンジェルって女の人ですよね? アルタイルさんは男の人ですよ」

ビィ「そういう問題かぁ?」

グラン「いや、もしかしたらエンジェルもアークエンジェルも超えたマグナエンジェルみたいなのがいて、アルタイルはその化身だという可能性も……」

ルリア「わぁ、な、なんだかかっこいいです!」

カタリナ「ははは……さすがに少し妄想が過ぎるんじゃないかな?」

ラカム「だな。大体星晶獣が人間みたいになってその辺歩き回ってるなんて、いくらなんでもありえねーよ」

グラン「そうかなあ……」



ロゼッタ「くちゅん!」

イオ「あれ、ロゼッタ風邪?」

ロゼッタ「ふふ……誰かが噂でもしているのかしらね?」

オイゲン(意外と可愛いくしゃみだな……)

③帝国の実験体説

ラカム「これまた突飛……でもないか」

グラン「うん。うちの艇には実際そういう人がいるわけだし」

ルリア「ロザミアさんですね……」


カタリナ「エルステ帝国の実験によって『仮面』の呪縛に捕われた騎士、か……」

ラカム「もし本当にそうだとしたらますます聞くわけにはいかねえな」

グラン「事情が事情だもんな……」

ビィ「でもよぉ……あの兄ちゃん、そんな深刻な事情を抱えているようには見えねぇぜ?」

カタリナ「む……確かに、いつも読書ばかりで世の中のことなどどうでもよさそうに見えるな」

ルリア「ロザミアさんみたいに張りつめたところもないですよね」

ラカム「帝国の連中と遭遇しても別にいつもと変わったところもないしな」

グラン「そうなるとこれも違うか……うーん……」

④その他

ビィ「なんかもうよく分かんなくなってきたぜ……」

ルリア「そうですね……」

ラカム「そもそもあれ何のためについてんだ? 飛べんの?」

カタリナ「少なくとも彼が飛んでいるところを見たことはないな」

グラン「でもなんかパタパタ動いてるから飾り物ではなさそうなんだよなあ……」

全員『うーん……』

 ガチャッ

アルタイル「おや……どうされました、皆さん。会議の予定はなかったはずですが」

グラン「ア、アルタイル……!」

ラカム「なんでここに!?」

アルタイル「静かに読書ができる場所を探していましてね……甲板でウラムヌランさんとアンナさんとダヌアさんが『超絶人形イリュージョン~爆発魔法危機一髪~』とやらを始めて騒がしくなってきたもので」

ラカム「なにそれ見たい」

グラン「やめとけよオチが見える……」

ルリア「で、でも、こ、これはまさに……噂をすればはげ!」

ラカム「まだ大丈夫だよ!」

カタリナ「何の話をしている……?」

アルタイル「ルリアさん……それを言うなら噂をすれば影、です。噂をしていると当の本人が現れる、という俗説に則ったことわざですね。噂をすれば影が差す、とも言いますが」

ルリア「あ、そうでした……ごめんなさい」

アルタイル「いえ、間違いは誰にでもありますし、何かを学ぼうという姿勢は立派なものです。これからも精進していきましょう」

ルリア「えへへ……ありがとうございます!」

アルタイル「……ところで、ルリアさんがそんなことを仰ったということは……皆さんは私に関する噂話をしていた、ということでしょうか?」

ルリア「あ……!」

ビィ「しまった! あ、いや、悪口とかじゃねーぞ!?」

アルタイル「いえ、問題はありませんよ。私に何か落ち度があるのなら遠慮なくご指摘下さい。正直なところ、思い当たることはありませんが……」

グラン「……じゃあ、単刀直入に聞く!」

カタリナ「グラン……!?」

グラン「ごめんカタリナ……でもやっぱり駄目だ、気になって気になってしょうがないし、仲間に対して疑念を抱いたままじゃいられない!」

アルタイル「疑念……ですか。分かりました、私に疑わしいところがあるのなら今この場で仰ってください。見事にその疑念を晴らしてみせましょう」

グラン「分かった、じゃあ言うぞ!」

アルタイル「どうぞ」

グラン「アルタイル、君のその背中の羽……一体、なに!?」

アルタイル「……は? 羽、ですか……?」

ルリア「そうです! 初めて会ったときからずっとずっと気になってました!」

カタリナ「すまない、君の事情を詮索するつもりはなかったのだが……」

ラカム「話しにくいことなら答えなくていいからよ」

アルタイル「いえ、特に隠しているわけでは……」

ビィ「なんだってぇ? じゃ、じゃあその羽の秘密教えてくれんのか!?」

アルタイル「ええ、構いませんが……しかし、皆さんの知的好奇心に対して、ただ説明するというだけでは芸がありませんね」

グラン「……なに? 一体どういう……」

アルタイル「ですから、こうしましょう」

 カチャッ

グラン「……!?」

カタリナ「は、外れた……!?」

アルタイル「どうぞ。ここに置いておきますから、思う存分検分を行って下さい。ああ、出来れば調査結果をレポートにまとめて頂けるとありがたいのですが」

ラカム「……」

カタリナ「……」

ルリア「……」

ビィ「……」

グラン「……」

アルタイル「……どうされました皆さん、そんな唖然とした顔で」

グラン「え、いや、なんていうか……」

ルリア「だ、大丈夫なんですか? 羽、なくなっちゃいましたけど……」

アルタイル「ああ、そのことでしたら心配ご無用です。このように……」

 カチャッ

アルタイル「……予備がありますので。では、失礼」

 ガチャッ……バタン

ラカム「……」

カタリナ「……」

ルリア「……」

ビィ「……」

グラン「……まさかの着脱式――ッ!」

カタリナ「ある意味一番常識的な答えではあるが……!」

グラン「飾り物だったらどうしてあんなパタパタ動くんだ……」

ラカム「しかも予備とかあんのかよ……どこから取り出したんだよ今……」

ビィ「なんだよこれ……なんなんだよこれ……」

ルリア「ど、どうしたらいいんでしょうか……」

カタリナ「とりあえず……ラカムがつけてみるというのはどうだろうか」

ラカム「なんで俺に押し付けんだよ。どう考えても爆発する流れだろそれ」

ビィ「いつものことじゃねえか、大丈夫だよ」

カタリナ「そうだな……それにどちらかと言えばルリアがつけた方が似合いそうだ。というか是非とも付けてほしい」

ルリア「え、えぇっ!? そ、そうかなあ……」

ラカム「欲望ダダ漏れだぞ、オイ……」

グラン「何にしても……結局また謎が深まってしまったみたいだ……」

全員「はぁ……」

 終わり

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