エリカ「人の未来より自分の未来を心配してはどうかしら?」
ミカ「......それはどういう意味かな?」
エリカ「言葉の通りよ食料泥棒!もう逃げ場はどこにもないわ。観念しなさい」
ミカ「濡れ衣さ。証拠はあるのかい?」もっちゃもっちゃ
エリカ「......証拠の山を抱えながらよく言えるわね」
ミカ「それに、逃げ出すのはいつだって自分自身だ」
エリカ「はぁ?」
ミカ「トゥータ!!!」ジャッ♪
エリカ「うるさっ!!」
...........
......
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エリカ「そんな変な楽器の音でひるむほどヤワじゃ.......」
ミーンミンミンミンミ"ー
エリカ「え?」
エリカ「あれ?さっきまでわたし、盗人を追い詰めて調理室にいたはずじゃ........」
ミーンミンミンミンミ"ー
ブロロロロロロロ.......
エリカ「ここどこよ?外?それどころか艦の上ですら......」
おっちゃん「お、黒森峰の学生さん?応援しとうけんね!頑張りぃばい」
エリカ「は、はい......」
エリカ「........何が起きたの?」
エリカ「とにかく、ここはどこか調べないと......」
エリカ「コンビニが......ってここ、隊長の家の近くじゃない!」
エリカ「何がどうなってるの?なんか君が悪いんだけど.......」
エリカ「ん?空に、飛行船?」
『祝 黒森峰高校戦車道全国大会10連覇!』
エリカ「.......は?」
ミーンミンミンミンミンミ"ー
...............
........
エリカ「.......」
エリカ「あいすおいしい......」ペロペロ
エリカ(あの後調べて分かったことは)
エリカ「し、新聞の日付、10年後じゃない!」
エリカ「.......隊長の実家、なくなってる」
エリカ「あ、すごい、新札だわ!本物かしら!!」
エリカ「雑誌の表紙に副隊長.....じゃなくて、元副隊長が.....『大洗の奇跡を振り返る』?」
エリカ「すごい、コンビニのハンバーグ弁当とは思えないクオリティだわ.....」
エリカ(驚くことが多すぎて頭が追いつかない)
エリカ(とりあえず、これはタイムスリップをして未来に来たって事かしら?)
ミカ『未来が知りたいなら自分の目で確かめればいいんじゃないかな?』
ミカ『トゥータ!!!』
エリカ「いやいやまさか.....」
エリカ「どう考えても、気を失って夢の中ってところよね」
エリカ「........夢とはとても思えないけれど」
???「えりか?」
???「えりか!えりかーっ!」
エリカ「?!だ、誰??」
女の子「えりか!みつけた!」
エリカ「た、隊長?」
まほっぽい女の子「たいちょー?」
エリカ(目の前に隊長そっくりの女の子.....5歳くらいかしら?)
女の子「あれ?えりかじゃない。おねえちゃんだあれ?」
エリカ「えぇっと、わたしはエリカだけど」
女の子「えりかと同じだ!」
エリカ「あなたは?」
女の子「んー?むほー?」
女の子「むほーはね、むほーっていうの!にしずみむほーだよ!」
エリカ「ま、まさか.....」
エリカ(た、隊長の娘?!)
エリカ(いや、西住は二人いるじゃない!ひょっとしたらみほの娘かも。っていうか、名前!)
エリカ「えっと、むほちゃん?お母さんはなんてお名前かな?」
むほ「えー、おかあさましらないの?クロモリミネなのに?」
むほ「むほーのおかあさまはね!まほーなの!とってもえらいの!!」イバリ
エリカ「......そうなの」
エリカ(隊長、わたしはどうやら未来に来て隊長の娘と知り合ってしまったようです)
むほ「おねえちゃんはえりかの子なの?」
エリカ「たぶん違うわ。そのエリカさんはどういう人なの?」
むほ「えっとね、えりかはおねえちゃんみたいな人でもっとふけててこわいの!」
エリカ「そう」
エリカ(どう考えても未来のわたしよね?)
むほ「オニババアだからおこりんぼですぐにおこるの!」ツノのジェスチャー
エリカ「そ、そうなの(この子本当に隊長の子かしら?)」ピクピク
むほ「でもね、むほーはえりかすきー!」にぱー
エリカ(間違いなく隊長の子だわ!!)
ミーンミンミンミンミ"ー
.............
......
むほ「それでね、えりかとあそんでたんだけどね、はぐれちゃってね、でもおひるごはんまでにかえらないといけないの!」
エリカ「それは大変ね。まったく、わたしは何をしてるのかしら?」
むほ「せみぶつけたらころんであいたたたしてたからおこられるとおもってにげたの」
エリカ「......あとでちゃんと謝りなさい」
むほ「はーい」
エリカ(姿は隊長そっくりなのに、やってることは子供の頃のみほを倍くらいやんちゃにした感じね)
むほ「やってやるやってるやーってやるぜ♪」
エリカ「......その歌誰に習ったの?」
むほ「みほおばさま!」
エリカ「おば、おばさまっ」ブフォ
むほ「おばさまはね!やさしくてきれーなの!」
エリカ「.......そ」
むほ「.......おねえちゃんもみほおばさまきらい?」
エリカ「どうして?」
むほ「えりかもみほおばさまにあったり、みほおばさまのはなしをするとおかおこわくなるの」
エリカ「.......そうね」
むほ「みほおばさまやさしいよ?」
エリカ「.......そうね。やっぱり嫌いじゃないわ。ただちょっと羨ましいのよ」
むほ「なんで?」
エリカ「さぁ?わたしにも分からないわ」
むほ「やっぱりえりかみたい」
エリカ「クスッ、そうでしょうね」
むほ「?」
エリカ「.......そういえば、さっきからわたっ、エリカさんとみほの話ばかりだけど、あなたのお母さんは?」
むほ「おかあさま?」
むほ「おかあさまはね、とおくのくににいるからあえないの」
エリカ「遠くの国?」
むほ「とってもとおいの。いそがしいって」
エリカ「.......海外出張かしら?」
むほ「でもね!きょうはおかあさまにあうの!おはかまいりにいくの!!」
エリカ「.......え?」
むほ「おぼんだからかえってくるの!おはかまいりでおてらにいってあうんだって」
エリカ「.......うそ」
ミーンミンミンミンミ"ー
..............
......
むほ「おねえちゃん?」
エリカ(そういえば、実家、なくなって......雑誌の表紙に副隊長で、隊長の姿はどこにも.......)
むほ「.......むほー、ひどいこといった?」
エリカ「.......え?」
むほ「おねえちゃんないちゃ、や」
エリカ「.......あ」ツー
むほ「ごめんなさい。むほーはむほーで悪い子だから」
エリカ「.......違うの。泣いてないの」
むほ「きゃっ」
エリカ「ごめんね。大丈夫だから」ギュッ
???「お嬢様ぁ!」
むほ「あ、えりか」
エリカ「え?」
逸見「お嬢様、やはりこちらでしたか......」
むほ「おねえちゃん!ふけてるほうのえりか!」
ごちん
むほ「いたい......」
逸見「人にセミを投げてはいけません!」
エリカ「......あの」
逸見「......お嬢様、少しあちらで遊んでいてください」
ミーンミンミンミンミ"ー
..............
......
逸見「さて、何から説明すればいいかしら?」
エリカ「......」
逸見「......本当に、夢じゃなかったのね」
エリカ「っ!それじゃぁ!」
逸見「そうよ、ここはあなたから見て未来。わたしは未来のわたし」
エリカ「一応確認させて、むほは、本当に隊長の子なの?」
逸見「......そうよ。まほさんと、あなたもいつか会うあのいけすかない男との子供よ」
エリカ「......そう」
逸見「......」
逸見「......わたしは、あなたに未来の事はあまり教えないわ。未来のわたしがそうしたように」
逸見「でもね、忠告はしておいてあげる。人の話は最後まで聞くこと。初対面の人とはにこやかに接すること。あと、継続高校の盗人は戦車倉庫のII号の中よ。混乱に乗じて逃げようとするからティガーをぶつけてとっちめてやりなさい」
エリカ「あぁ、忘れてたわ」
逸見「......そろそろ時間ね。最後に聞いておきたいことは?.......まぁ、知ってるんだけど」
エリカ「隊長は、どうなったの?」
逸見「......」
逸見「......奥様、まほさんはね、一年前の戦車道の大会の試合で
エリカ「なんでとめなかったのよっ!!!!!」
逸見「......」
エリカ「わかってたんでしょ?覚えてたんでしょう?出来たはずよね!未来は変えられたはずよね!!」
逸見「......」
逸見「やっぱり、こうなるのね」
エリカ「っ!視界がぼやけて......」
逸見「忠告はしたわよ。人の話は最後まで聞きなさい、と。未来はあなたが掴みなさい」
逸見「そうそう、最後に」
逸見「お盆に帰省するのは何も幽霊だけとは限らないのよ?」
???「.......カ、エ...カ!エリカっ!!」
エリカ「.......誰?」
まほ「分かるか?わたしだ!西住まほだ!!」
エリカ「っ!!隊長っ!」
まほ「大丈夫か?あのカンテレに何をされた?!」
エリカ「カンテレ......そうだ!II号の中です!ティガーをぶつけて動けなくしてください!」
まほ「!?分かった!おい!」
小梅「はいっ!」
まほ「エリカ、痛いところはないか?具合はどうだ?」
エリカ「隊長.....」
まほ「なんだ?」
エリカ「......生きてる」ギュ
逸見「......」
むほ「えりかー、もういいー?」
逸見「......えぇ、終わりましたよ」
むほ「あれ?わかいえりかは?」
ごちん
むほ「いたい」
逸見「はぁ、昔から人の話を聞かないわね」
逸見「さぁ、天衣無縫のお嬢様、これからお寺詣りに行ってまほ奥様とお食事です。お行儀よくしてくださいね」
逸見「何せ久しぶりの日本ですから、フォークやナイフより箸を使いたいでしょう」
END
終わりです。HTML依頼出してきます。
うがー!分かりづらっ!!いろいろやり損ねたのを後半にねじ込みすぎた!!!!
力不足を痛感します。お粗末さまでした。
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