【ガルパン】みほ「今日は何の日ですか?フィーア」 (110)
書き溜めないのでゆっくり
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桃「全員降車、本日の訓練は以上」
ワイワイ ガヤガヤ
優花里「今日も疲れましたね」フー
みほ「本当だね、もう熱くてバテそうだよ」パタパタ
優花里「そう言えば西住殿、今日が何の日かご存じですか?」
みほ「8/29?何かあったっけ?」
優花里「とっても楽しいしですよ」ニコニコ
みほ「ああ、今日はケーブルカーの日だったね」ポン
優花里「そうそう、生駒山に日本初のケーブルカーができたことを記念して作られたって、違いますよ」
みほ「えっ?でも今日はケーブルカーの日だよ?」キョトン
優花里「確かに今日はケーブルカーの日ですがそれのどこが楽しいんですか」
みほ「じゃあ、プロイセンのザクセン侵攻が始まった日?」
優花里「そうそう、それが発端となって七年戦争が始まったってそれも違います」
カエサル「そうだ、今日はドイツの飛行船グラーフ・ツェッペリンが世界一周に成功した日だ」ニョキ
みほ「わっ!!カエサルさん」ビックリ
訂正
優花里「そうそう、生駒山に日本初のケーブルカーができたことを記念して作られたって、違いますよ」
みほ「えっ?でも今日はケーブルカーの日だよ?」キョトン
優花里「確かに今日はケーブルカーの日ですがそれのどこが楽しいんですか」
みほ「じゃあ、プロイセンのザクセン侵攻が始まった日?」
優花里「そうそう、それが発端となって七年戦争が始まったってそれも違います」
エルヴィン「そうだ、今日はドイツの飛行船グラーフ・ツェッペリンが世界一周に成功した日だ」ニョキ
みほ「わっ!!エルヴィンさん」ビックリ
左衛門佐「いやいや、今日はなんといっても拾様の誕生日だな」ヒョコ
みほ「拾様?」
左衛門佐「太閤秀吉様のご嫡男、豊富秀頼様のことだ」
左衛門佐「拾われた子は丈夫に育つからと、拾丸と名づけられたんだ」ウンウン
カエサル「やはりここはトートの日だろう、エジプト暦の最初の日で、知恵の神トートに因んでトートの日と言われるんだ」
おりょう「いや、なんといっても外国船打払令の廃止だろう、アヘン戦争での清の敗北を知った幕府は鎖国から外国との融和へと考えを改めたんぜよ」
「「「それだ!!」」
優花里「全然違います」
優花里「良いですか、8/29はですね」
みほ「ゴクリ」
優花里「なんと焼き肉の日なんです」
エルヴィン「焼(8)き肉(29)だからか?」
優花里「そうですよ」
おりょう「随分短絡的ぜよ」
優花里「でもでも全国焼肉協会が焼き肉の日と定めたんでありますよ」
みほ「ちょっとひねりが足りないかな」
みほ「それでどうしたの?」
優花里「そうでした、そこでみんなで焼き肉に行きませんか?」
カエサル「焼肉か・・」ウンウン
左衛門佐「スタミナ回復にはいいかもしれんな」
優花里「是非皆さんで行きましょう」ワクワク
杏「面白そうなことやってるね~」
みほ「会長!?」
杏「じゃあみんなで行こっか焼き肉」
ワイワイ ガヤガヤ
沙織「なにここ?」
華「すごい人出ですね」
麻子「腹が減ったぞ」クンクン
優花里「戦車道履修校が出店している焼き肉横丁ですよ」
沙織「へーそんなのあんるんだ」
杏「じゃあみんな楽しんでね~」フリフリ
杏「行くぞ~河嶋~小山~」ズカズカ
桃「はい会長」トコトコ
柚子「待ってよ桃ちゃん」タッタッタ
桃「桃ちゃんと呼ぶな」
梓「先輩たちいちゃったね」
あゆみ「私たちはどこ行こっか?」
優季「焼き肉なんて太っちゃう~」イヤンイヤン
あや「そんなこと言って嬉しそうじゃん」
紗季「・・・・・・」ジイイイイイ
桂利奈「美味しそうな匂い」クンクン
あゆみ「紗季はあの店がいいの?」
紗季「・・・・・」コクン
梓「”BBQハウスサンダース”か・・・美味しそうだね」
あゆみ「BBQって焼き肉なの?」
桂利奈「お肉を焼けば焼き肉なんじゃない?」
あや「じゃあここに決定~」カランカラン
梓「も~みんな待ってよ」ワタワタ
ケイ「Hey! 久しぶりねみんな」
ナオミ「いらっしゃい、可愛いうさぎちゃん達」
桂利奈「わ~サンダースのケイさんとナオミさんだ」キャキャ
梓「やっぱりサンダース大付属のお店だったんだ」
ケイ「ま~ま~、細かい話はnothing! 席はこっちよ」カタン
桂利奈「やっぱりでっかい鉄板でたくさん焼くのかな」ワクワク
優季「やっぱりアメリカだもんね~」
あゆみ「楽しみだね」
ケイ「Non Non サンダースのBBQはそれだけじゃないのよ、このお店はアメリカ南部を意識したお店なのよ」
梓「南部ですか?」ハテ?
あや「南部って?」
あゆみ「やっぱりテキサスとかじゃない?」
ナオミ「アメリカの南部と言ってもとても広いのよ、州だけでも16はあるからね」
桂利奈「へ~そんなに広いんだ」
ケイ「南部でも西と東で文化が違うのよ」
あや「へ~」
ケイ「ここのおすすめは豚肉よ、じっくり時間をかけて焼いたサンダースのBBQは最高よ」
梓「じゃあそのおすすめをお願いします」
ケイ「OK! Heyアリサ、ポークリブよろしく~」
アリサ「了解です」ゴホゴホ
あゆみ「すごい煙り~」
優季「真っ黒になっちゃいそ~」
ナオミ「今日のピットマスターはアリサだ」
梓「ピットマスター?」
ケイ「BBQの料理人のことよ、そのBBQを取り仕切る人ね、家庭でやる時も父親がピットマスターになるわ」
桂利奈「へ~かっこいいね」ワイワイ
あや「ダディークール」
優季「あはははは」
アリサ「誰がダディーよ」プンプン
梓「それにしてもすごい煙ですね」
ケイ「南部でのBBQは基本的に薪を使って燻すように焼き上げるのよ」
ナオミ「だから時間もかかるし煙もでるの」
桂利奈「そうなんだ~でっかい窯だね」
ケイ「レンガ造りの窯よ、今でも専門の焚き火番がいて火を焚いてるの」
ケイ「とても大変な仕事だったそうよ」
ナオミ「だからピットマスターは黒人男性が多かったの、それが北部へと出展していってお店を広めていったのよ」
ケイ「それもアメリカンドリームの一つね」
アリサ「ポークお待ちー」
ケイ「さあ召し上がれ!」
紗季「・・・・・」クンクン ゴクリ
あゆみ「いい匂~い」ジュルリ
桂利奈「あれ?これお肉がピンク色だよ?」
優季「生なんじゃない?」
梓「みんな食べちゃダメだよ」パッ
桂利奈「ええ~」ブーブー
あゆみ「生の豚肉は危ないんだよ」
桂利奈「こんなにいい匂いなのにー」ショボーン
あや「ちょっと店員さーん、お肉が生だよー」オーイ
優季「タカシのことで頭がいっぱいだったんじゃないの~」
タッタッタ
アリサ「失礼なこと言わないでよ、これはね最高の焼き加減なのよ」プンプン
クスクス
ケイ「これはねスモークリングって言うのよ」
ナオミ「ちゃんと焼けてるから安心しなさい」
梓「どういうことですか?」
ケイ「煙の中の窒素とお肉が反応してピンク色になるのよ、本物のBBQの証拠なのよ」
アリサ「だから安心して食べなさい」
ワーイ
梓「じゃあ・・・」
「「いっただっきまーす」」
パクリ トローン ジュワーーーー
桂利奈「なにこれ~すっごい柔らかい」
優季「ほんとだ~プリプリだね」ポワーン
あゆみ「豚肉ってこんなに柔らかくなるんだ」パクパク
あや「ホロホロって口の中で解けるね」モグモグ
桂利奈「このソースもおいし~」バクバク
梓「も~口にソースが付いてるよ」フキフキ
紗季「・・・・・」モグモグモグ お皿ズイ
アリサ「なに?」
ケイ「アリサ、お代わりだって」ニコニコ
ナオミ「本当はビールを合わせたいところだけどあなた達はコーラで我慢しなさい」ガチャリ
グビグビグビ
桂利奈「プハー、コーラ美味しい~」グイ
あや「お肉にも合うねー」モグモグ
あゆみ「このピリッとしてるのが良いね」モグモグ
梓「なにで味付けしてるんですか?」
アリサ「サンダース特性のスパイス・ラブよ」
梓「スパイス・ラブ?」
優季「LOVE?誰と誰が?」
あや「タカシ?」
アリサ「タカシは関係ないでしょ」
ケイ「SpiceRubよ テキサスではドライラブとも言うわね」
桂利奈「なんだLOVEじゃないんだ?」
ナオミ「確かにスパイスはLOVEだけど、これは漬けるのrubよ」
ケイ「塩や胡椒、チリパウダーやガリックパウダーを混ぜあわせたものよ、市販されているものもあるけど、うちのは秘伝のスパイスよ」
アリサ「このスパイスと特性の窯、それから薪でじっくり10時間かけて焼いたからこその味よ」
優季「あとはタカシへの愛情だね」キラキラ
あや「LOVEだね~」キラキラ
アリサ「だからrubだって言ってるでしょ」
ナオミ「そのまま食べるのもいいけど、こうやってほぐしてバンズに挟んでもいけるわよ」ギュウギュウ
ナオミ「そこに特性BBQソースをかける」トローリ
ケイ「これを食べればほっぺた落ちちゃうわよ」ニコ
「「いっただきま~す」」ガブウウ
カブ ジュワワワワアアアア
梓「んんんんん//////」バタバタ
紗季「・・・・おいしい」ボソ
桂利奈「でた・・・紗季ちゃんの太鼓判・・・」
あゆみ「でもこの味なら納得かも」モグモグ
優季「ほっぺたベトベト~」ペロペロ
ケイ「フフフ喜んでくれてよかったわ」ニコニコ
ナオミ「このコーラはサービスよ」トクトク
ケイ「私達も食べたくなってきたわね」
ナオミ「休憩にしますか、アリサ私達にもバーガーとコーラ」
桂利奈「私達もおかわり~」ハーイ
ケイ「良い食べっぷりね、そうじゃなくっちゃ」ニコニコ
紗季「・・・・これも」ツツ
あゆみ「紗季は牛肉も食べたいんだ」
ケイ「beefもとっても美味しいわよ、おすすめはブリスケットよ」
桂利奈「ぶりすけ?」
ナオミ「ブリスケット、牛の肩バラ肉よ、適度な脂肪と硬めの肉質をじっくり焼くことでホロホロになるの」
あゆみ「じゃあそれも追加で」ハーイ
ケイ「じゃあ料理も来た事だし、カンパーイ」
「「「カンパーイ」」」
パタパタ ドタバタ
アリサ「・・・あの・・私の休憩は?」ゼエゼエ
「「「アハハハハ、アリサおかわり~」」」
優花里「サンダース編~完~であります」
今日はここまでありがとうございました
ワイワイ ガヤガヤ
妙子「美味しそうなお店がいっぱいですねキャプテン」
あけび「どのお店にしましょう?」
忍「今日はたくさん食べましょう」
典子「うーん、どの店も捨てがたいな」ムムム
忍「カルビにロース」ワクワク
あけび「ステーキもいいですね」
典子「ん~迷うな~」キョロキョロ
クンクン
妙子「なんだかいい匂いがしてきますよキャプテン」
~ロシアン串焼き”カチューシャ”~
クンクン
忍「ここみたいですね」
あけび「串焼きだそうですよ」
典子「串焼きか~どんな串焼きなんだろう」
忍「やっぱり焼き鳥みたいな感じですかね?」
あけび「焼き鳥も美味しそうですね」
典子「良し、今日はここにするぞ!」
「「おお~!!」」
カランカラン
典子「ごめんくださーい」ガチャリ
ノンナ「Здравствуйте.」ペコリ
クラーラ「Заходите,пожалуйста.」ササ
典子「し、失礼しました~」ソロソロ
ガチャリ
あけび「どうしたんですかキャプテン?」
妙子「入らないんですか?」
典子「入ってはいけないような雰囲気が・・・」ガクブル
ガチャリ
カチューシャ「心配しないでいいわよ、さあ入りなさい」
忍「あっ!プラウダの」
カチューシャ「ノンナ、クラーラ!だから挨拶は日本語でしなさいって言ってるでしょ」プンプン
クラーラ「Что?」
ノンナ「申し訳ありませんでした、さあこちらへどうぞ」カタリ
妙子「なんだか想像していたのと違いますね」ヒソヒソ
典子「なんだかレストランみたいだ」ヒソヒソ
あけび「あの?ここって本当に串焼き屋さんなんですか?」
カチューシャ「ええ、ここはプラウダのシャシリク店よ」
妙子「シャシリクですか?」
ノンナ「ロシアの串焼きです、こちらがメニューです」ペラ
忍「いっぱいありますねキャプテン」
典子「ん~でも読めない」ムムム
カチューシャ「そっちは渡さないって言ってるでしょ」
カチューシャ「こっちが日本語のメニューよ」
あけび「これなら読めますね」フムフム
典子「牛に豚、ラムは子羊だっけ?」
カチューシャ「うちのシャシリクはちゃんと薪で焼いてるのからとっても美味しいのよ」エッヘン
ノンナ「専用のロースターもありますが、夏は外で集まって火を囲んでみんなで焼くんですよ」
あけび「バーベキューみたいですね」ワクワク
典子「じゃあこの盛り合わせを4人前!」
クラーラ「Подождите немного.」ペコリ
ノンナ「お飲み物はどうなさいますか?」
あけび「バーベキューにはやっぱりビールですかね?」
妙子「ウォッカに挑戦しちゃいますか?」
忍「あまり無理は良くないですよ」
典子「じゃあビールを4つ」ハーイ
ノンナ「畏まりました、バルチカでよろしいですね、何番をお持ちしましょうか?」
あけび「番号ですか?」
典子「どういうことですか?」
カチューシャ「ロシアのビールはアルコールの度数によって同じ会社からでも何種類も出てるのよ」
ノンナ「強いものでも8%程度なので安心してください」
あけび「低いんですかね?」ヒソヒソ
忍「日本のものの倍はありますね」ヒソヒソ
典子「じゃあ普通のをお願いします」
ノンナ「畏まりました」
ヨロヨロ
ニーナ「隊長!どいてくんろ」
ゴトン ジュウウウウウウ
典子「うわ~でっかい」ワクワク
あけび「それにとってもいい匂いです」クンクン
カチューシャ「さあ召し上がれ、シャシリクよ」
妙子「すごい大きいですね、串も太くて漫画のバーベキューみたいです」
典子「これが牛かな?いただきま~す」ガブリ
ジュワアアアアアア
典子「おいひ~!! すごい美味しいですこれ」ガブガブ
あけび「こっちはつくねみたいですね」モグモグ
妙子「なんだかオリエンタルというかヨーロッパッて感じはしないですね」モグモグ
ノンナ「ロシアも広いですからね、これはトルコなどの中東から広まった料理なんです」
カチューシャ「ケバブに近いはね、でもワインやオリーブオイルなんかも使われてるのよ」
忍「塩気とスパイシーな感じがビールに合いますね」グビグビ
典子「なんでこんなに柔らかいんだろ~」モグモグ
カチューシャ「それはお酢のおかげよ」エッヘン
あけび「どういうことですか?」ガブガブ
カチューシャ「ええっと・・・その・・・」アタフタ
ノンナ「肉を玉ねぎと酢、ワインなどでマリネするんです、酵素のおかげで柔らかくなるんですよ」クスクス
妙子「だからこんなに柔らかいんですね」ガブ
カチャリ
クラーラ「お次は豚肉とラムです」コト
典子「こっちも美味しそうだ」ダラダラ
妙子「こっちも柔らかくてジューシーですね」バクバク
ノンナ「元々は硬くて匂いの強いマトンを使っていたものを、柔らかく食べようと考えられたんですよ」
あけび「柔らかいラム肉がもっと柔らかくなって美味しいですね」バクバク
忍「豚も匂いもなくてスパイシーです」ガツガツ
典子「ビールにも合う」プハー
ノンナ「喜んで頂けて嬉しいです」ニコ
ペロリ
典子「ん~美味しかったな~」
妙子「次はどれにしましょう?」キョロキョロ
あけび「鶏も美味しそうですね、こっちはチョウザメもありますよキャプテン」
忍「私はまた牛が食べたいです」
典子「よーし今日は飲んで食べまくるぞー」
「「わーい!!」」
カチューシャ「まったく、ちゃんと野菜もたべるのよ」
ノンナ「カチューシャもですよ」クスリ
カチューシャ「んぐ」ビクッ
ニーナ「隊長はいっづも野菜を残してるんだ」ヒソヒソ
カチューシャ「うるさいわよ、後で粛清よ」
ニーナ「すまねえだ、カチューシャ隊長~」メソメソ
あけび「野菜はなにがあるんですか?」
ノンナ「焼きナスやトマト、玉ねぎなどがおすすめですよ」
典子「じゃあ一通り全部~」
モグモグ
あけび「野菜も美味しいですね」ワイワイ ボヨンボヨン
カチューシャ「・・・・・」ジイイイイイ
妙子「鶏もつくねみたいで美味しいですね、このピリ辛のソースが最高です」グビグビ プルンプルン
カチューシャ「・・・・・・」ジイイイイ
忍「やっぱり牛ですね、脂が最高です」ガブガブ ストーン
典子「そうだな、やっぱり牛だな」パクパク チョコーン
カチューシャ「あなた達も頑張ってね」ポンポン
忍・典子「んん?」ハテ?
今日はここまでありがとうございました
次回の高校は決めてないのでリクエストがあったら考えます
グロリアーナでいきます
杏「や~どこも賑わってるね~」ガヤガヤ
柚子「どこのお店にしましょうか会長?」
杏「やっぱこういうのは口コミが良いんじゃないかな?」
桃「口コミですか?」
杏「そうそう、お~いちょっといい?」フリフリ
クルリ
ルクリリ「はい?何か御用ですか?」
杏「おすすめのお店教えてくんないかな~迷っちゃてね~」アハハ
ルクリリ「ならあそこのお店が良いですよ、今日は日曜日なので美味しいです」
杏「あんがとね~」フリフリ
柚子「なんで日曜だと美味しいんですかね?」
杏「なんでだろうね~?」
桃「取り敢えず行ってみましょう」トコトコ
~ブリティッシュパブ”チャーチル”~
杏「ここだね?」
柚子「会長・・・・やめておきませんか?」
杏「え~なんで?面白そうじゃん」
桃「しかし、ここはグロリアーナの店ですよ?」ヒソヒソ
杏「いいじゃん面白そうだし、たのも~」ガチャリ
カランカラン
オレンジペコ「いらっしゃいませ」ペコリ
ローズヒップ「3名でございますね、お席はこちらでございますわ」カタリ
杏「いい感じのお店じゃん」キョロキョロ
柚子「椅子もテーブルも可愛らしいですね」サスサス
桃「ヴィクトリア調というやつですね」フムフム
ダージリン「チャーチルへようこそ、お久しぶりですね大洗の会長さん」
杏「や~ダージリン、久しぶり」フリフリ
柚子「お久しぶりです」ペコリ
桃「今日は世話になる」
ダージリン「ゆっくりしていってくださいね」
オレンジペコ「こちらがメニューです」
桃「気をつけないとうなぎゼリーやハギスが出てくるぞ」ヒソヒソ
柚子「無難にバーベキューを頼みましょう」ヒソヒソ
ダージリン「グロリアーナではそんな下品なものは食べませんわ」
ローズヒップ「このお店はローストの専門店でございますわ」
杏「ああ~そう言えばローストビーフはイギリス料理だったね」ポンッ
柚子「そうなんですか会長?」
桃「あんなに美味しいのにですか?」
ダージリン「ええ、サンデーローストと言って日曜日のお昼にローストした牛やチキンを食べるんです」
ローズヒップ「ダージリン様のローストビーフは絶品でございますわ」
杏「へ~じゃあローストビーフ3人前よろしくね」
オレンジペコ「畏まりました」
桃「しかし意外だな、ダージリンが料理が得意とは」ムムム
ダージリン「グロリアーナでは隊長が日曜のお昼にサンデーローストを振る舞うんですの」
杏「もともとサンデーロストは労働者の休日にローストした肉を提供したのが始まりだったね」ニヒヒ
オレンジペコ「だからロースト”は”得意なんですよ」カラカラ
ダージリン「”は”は余計です」プンプン
ローズヒップ「お待たせでございますわ」
ホカホカ ドドーン
杏「おお~でっかいね」ワクワク
柚子「美味しそうですね」
オレンジペコ「では切り分けますね、付け合せは何にされますか?」
桃「ほう、付け合せが選べるのか」フムフム
ダージリン「ヨークシャープディング、マッシュポテト、茹で野菜から選んでください」
杏「じゃあマッシュポテトにしようかな」
柚子「ヨークシャープディングってなんですか?」
オレンジペコ「イングランドの家庭料理です、肉料理の付け合せの定番ですね」
ローズヒップ「外はサクサク中はプリっとしていて美味しいですの」
柚子「じゃあ私はそれにします」
桃「では私は茹で野菜にしよう」
ローズヒップ「お待たせでございますわ、お代わりもたっぷりあるので遠慮無くどうぞ」
桃「おお、塊でも大きかったが、皿に乗ると更に大きく見えるな」ドーン
杏「皿で更にか、上手いね~」
柚子「ピンク色がとっても綺麗ですね」ジュルリ
ダージリン「この焼き加減が大切ですの、しっかりと火は通して焼きあげるのは難しいんですよ」
杏「生ではないけど赤いんだよね~」ウンウン
桃「ローストビーフなのに温かいんですね」
オレンジペコ「ローストビーフは本来温かいものですよ、冷めても常温で食べますね」
ダージリン「日本はお刺身のように薄く切ってしまって・・・あれではせっかくの肉汁が味わえないではないですか」
オレンジペコ「こちらを掛けてお召し上がりください」カチャリ
桃「カレーか?」
ダージリン「これはグレイビーボートと言って、ソースを入れるお皿ですわ」
杏「じゃあ冷めないうちに頂こうか」カチャリ
「「いただきまーす」」
ガブリ ジュワアア
杏「おいしいね~」モグモグ
柚子「しっとりとしたお肉に肉汁が溢れ出してきますね」アムアム
桃「このソースも絶品だな」ガツガツ
ローズヒップ「グレイビーソースでございますわ、焼いた時に出る肉汁と炒めた野菜で作りますの」
ダージリン「たっぷりと掛けて召し上がってくださいね」フフ
杏「マッシュポテトとも合うね」モニュモニュ
柚子「プディングとも合いますね、ソースを吸ったプディングが最高です」モグモグ
桃「・・・・なんだこの茹で野菜は・・・」イライラ
オレンジペコ「どうかなさいましたか?」
桃「どうもこうもあるか、なんでこんなにベチョベチョなんだ、青物も煮込みすぎて真っ茶色だぞ」ウガー
ローズヒップ「どれどれ?別に普通でございますわ」キョトン
ダージリン「しっかりと煮込みました」ドヤッ
桃「煮込み過ぎだ、さては一緒に煮たな」プンプン
杏「ま~ま~、でもこのお肉は本当に美味しいね」モグモグ
柚子「冷ますのがもったいないと言う意味がよくわかりますね、柔らかくてジューシーでいくらでも食べられそうですね」パクパク
桃「確かに肉はうまいな」ガツガツ
オレンジペコ「ささ、お代わりもありますよ」
杏「じゃあもう一枚いちゃおっか」ニヒヒ
柚子「私もお願いします、桃ちゃんはどうする?」コト
桃「桃ちゃんと呼ぶな、私も貰おう」
ローズヒップ「ああ~そんなに切ったら私達も分がなくなってしまいますわ」
ダージリン「はしたないわよローズヒップ、あなた達の分もしっかりと焼いてあるから安心しなさい」
ローズヒップ「やったでございますわ、じゃあ明日はサンドイッチ、明後日はシチューでございますね」
桃「ちょっと待て、同じ肉を何日も掛けて食べるのか?」
ローズヒップ「そうでございますわ」キョトン?
オレンジペコ「明日はコールドミートにしてサンドイッチに」
ダージリン「明後日は角切りにしてスープやシチューにしますのよ」
杏「今日来てよかったね」ヒソヒソ
柚子「危なかったですね」ヒソヒソ
「グロリアーナ編~完~」
ダージリン「ペコ、こんな言葉を知っている?」
ダージリン「”キャベツは最低30分煮込むこと”」
オレンジペコ「イギリスの料理の本の一節ですね、なんでもよく煮こむのがイギリス人の特徴ですね」
ダージリン「それにいちいち別々には茹でませんの、食感がなくなるまで茹でるのがコツですわ、煮汁もよく切ってしっかり捨てるのよ」
オレンジペコ「トマトもよく焼いて食べましょう」
ダージリン「後はフライドポテトをフレンチフライと言ってわいけないわね」
オレンジペコ「まあそう呼ぶのはアメリカだけなんですけどね、フランスはポムフリットです」
ダージリン「イギリスはチップスです、ちなみにポテトチップスはクリスプスです」
今日はここまでありがとうございました
次はチハタンが良いのかな、アンツィオでいいのかな?
知波単でいきます
ワイワイ
カエサル「どこも賑わっているな」トコトコ
エルヴィン「さてどこにしたものか・・・」
おりょう「やっぱり焼き肉がいいぜよ」
左衛門佐「そうだな、せっかく焼き肉横丁に来たんだ、焼き肉にしよう」ウンウン
エルヴィン「だが少し面白味がないな・・・」ムムム
左衛門佐「と言ってもな・・・」トコトコ
~ホルモン焼き"チハタン"~
「「「これだ!!」
おりょう「お邪魔するぜよ」ガラガラガラ
絹代「いらっしゃいませ~」カラカラ
カエサル「4人だけど大丈夫か?」
福田「大丈夫であります、こちらでありますよ」ササ
ワイワイ ガヤガヤ
エルヴィン「賑わってるな」
おりょう「さてなににするぜよ?」
福田「お待たせであります、メニューはお決まりでありますか?」
カエサル「ちょっとまってくれ、いっぱい種類があるんだな」
左衛門佐「これは迷うな」ムムム
福田「なら、このホルモン盛り合わせがおすすめでありますよ」ツツ
エルヴィン「なになに・・・本日のおすすめのホルモン7種盛りか」
カエサル「面白そうだな」
おりょう「じゃあこれにするぜよ 後、ご飯」
左衛門佐「私もご飯、大盛りで」
福田「お二人はどうするでありますか?」
エルヴィン「私はビールにしようかな」
カエサル「私も生一つ」
福田「畏まりましたであります、お二人は飲み物はどうするでありますか?」
左衛門佐「私は烏龍茶かな」
おりょう「芋焼酎を貰うぜよ、水割りで」
福田「畏まりましたであります、少々お待ち下さい」
カエサル「酒も米もだと太るぞ」
おりょう「そうか・・・そう言えば最近胸が苦しいぜよ」ボヨンボヨン
左衛門佐「くっ」
ジワジワジワ
エルヴィン「ふ~それにしても熱いな」
カエサル「炭焼きだからしょうがないな」
おりょう「でもやっぱり焼き肉は炭焼きぜよ」
絹代「お待たせしました、ホルモン盛り合わせです」
左衛門佐「お、来た来た」ウズウズ
絹代「あれ?カバさんチームではないですか?」
おりょう「そうぜよ?」
カエサル「ああ、知波単の隊長か、久しぶりだな」
エルヴィン「そう言えば知波単のお店だったな」
絹代「お久しぶりです、今日は楽しんでいってくださいね」
おりょう「そうさせてもらうぜよ」
絹代「ではこちらがホルモン盛り合わせです、焼き方は大丈夫ですか?」
左衛門佐「焼き方?」
おりょう「ホルモンに焼き方があるぜよ?」
絹代「はい、ホルモンごとに焼き加減が違いますから、よろしければ一通り焼いてみましょうか?」
カエサル「それは良いな、お願いしよう」
エルヴィン「今日のホルモンは何なんだ?」
絹代「ではせっかくなのでクイズ形式で焼いていきましょうか」
おりょう「面白そうぜよ」
左衛門佐「やってみるか」
絹代「ではまずは"ハツ"からです」ササ ジュウウウウウ
おりょう「綺麗な赤ぜよ」グウウウ
エルヴィン「これは簡単だな、心臓だな」
絹代「正解です、今日は牛の心臓です」プスプスプス
絹代「うちのハツは生でも食べられるくらい新鮮ですからさっと焼くだけで大丈夫ですよ」
絹代「赤い汁が出てくるまで焼いたら、ひっくり返してさっと焼いたら食べごろです」
エルヴィン「美味そうだな」クンクン
左衛門佐「では頂くか」ガブリ モグモグモグ
左衛門佐「ん~、さっぱりとしているのに噛めば噛むほど味が溢れてくるな」
絹代「ハツは臭みもなく繊維も細くて短いのが特徴ですね」
エルヴィン「筋肉と内臓筋の間みたいだな」
カエサル「脂も少ないから、肉の味がよくわかるな」モグモグ
カエサル「タレが良く絡んでビールに合うな」グビリ
絹代「では次です"コリコリ"といいます」
おりょう「白くて細長いぜよ」ムムム
エルヴィン「コリコリか・・・聞いたことないな」フム
絹代「ヒントは先程のハツのそばですよ」
カエサル「ハツのそばか・・・」
絹代「コリコリはよく焼いてくださいね、両面よく焼いたら食べごろです」
ボワアアアア
左衛門佐「かなり火が出るな」コホコホ
おりょう「では頂くぜよ」パクリ
おりょう「変わった食感ぜよ、本当にコリコリ言ってるぜよ」コリコリ
エルヴィン「軟骨みたいだが脂っぽくてうまいな」コリコリ
カエサル「ん~でもわからんな、心臓の近くでコリコリか~」
絹代「では、もう一つヒントです、コリコリは"ハツモト"とも言いますよ」
カエサル「ハツモト・・・ハツモト・・・」ムムム
左衛門佐「ハツ・・モト・・・ハツのモト!!、大動脈か」
絹代「正解です、大動脈をよく洗ったものです、脂が多くてした処理が大変なんですよ」
エルヴィン「心臓と少しか位置が変わらないのにこんなに違うんだな」コリコリ
おりょう「この食感が癖になるぜよ」コリコリ
絹代「では3品目です"チチカブ"と言います」ジュウウウウウウ
左衛門佐「ピンク色だな、脂がすごいのか?」
エルヴィン「サシが入っていると言う感じじゃないな、それに血管がすごいな」
絹代「とても貴重な部位なんですよ、1頭から4つしか取れませんから」ジュウウウウウ
カエサル「4つ・・・4つ・・・チチカブ・・・」
絹代「脂が多いので燃えないように気をつけながら焼いてくださいね」ジュウウウウ
絹代「焼き過ぎると縮んでしまうので軽く炙るように焼いてください」
左衛門佐「では頂くか」パクリ
おりょう「おお~これも旨いぜよ」ジュワジュワ
カエサル「すっと口の中で溶けるな」モグモグ
エルヴィン「心なしかクリーミーなような」モニュモニュ
おりょう「もう一個貰うぜよ」ササッ プルン
左衛門佐「ああ、ずるいぞ」
エルヴィン「これか!!」ガシ
おりょう「な、なにするぜよ/////」ムニュムニュ
エルヴィン「牛の乳房だな」モミモミ
絹代「正解です」ニコ
カエサル「この脂はそのせいか」モグモグ
おりょう「いい加減に離すぜよ////」グイ
エルヴィンおお、すまんすまん」パッ
左衛門佐「こんな味がするのか」モグモグ
カエサル「美味しいな・・・・こっちのチチカブももう食べ頃かな」ツンツン
おりょう「ヤメるぜよ」スパーン
絹代「では次です、これは難しいですよ」ジュウウウウ
おりょう「赤身に綺麗なサシが入ってるみたいぜよ」
絹代「これは"フワ"と言います」
左衛門佐「ふわ?」
カエサル「全然わからないな」ンー
絹代「フワはよく焼いてください、赤い汁が出てきたらひっくり返してまた焼きます」ジュウウウウ
エルヴィン「じゃあ頂くか」ヒョイ
エルヴィン「うわ、すごく軽いな」ヒュンヒュン
おりょう「ほんとぜよ、なんぜよこれ」パクリ
おりょう「クニュクニュしてるぜよ」モグモグ
カエサル「柔らかいのに噛みきれないな」モグモグ
エルヴィン「脂っこくもなくて淡白だな、食べごたえまで軽いな」モグモグ
絹代「この軽さがヒントかもしれませんね」
左衛門佐「ん~わからん」モグモグ
カエサル「これは降参だな」ハァ
絹代「これは牛の肺です」
おりょう「肺って胸の肺ぜよ?」
絹代「そうですよ」
カエサル「言われてみればところどころに血管があるな」
エルヴィン「それでこの触感なんだな、噛みきれないわけだ」
左衛門佐「でも癖になってくる噛みごたえだな」ガブガブ
絹代「では次です、これも難しいですよ」ジュウウウ
エルヴィン「真っ白で脂肪の塊みたいだな」
おりょう「焼く前からすでに溶けてるぜよ」
絹代「焼き過ぎるとなくなってしまうので気をつけながら焼いてくださいね」
絹代「これは仔牛からしか取れないんですよ」
おりょう「では頂くぜよ」パクリ
おりょう「ふわ~、下の上で蕩けたぜよ」ポワーン
カエサル「ん~これはすごい脂だな、ものすごい濃厚だ」
左衛門佐「カルビなんか目じゃないな」モグモグ
絹代「フランスでもよく食べられるそうですよ」
おりょう「シビレか・・・何が痺れるんぜよ?」ムム
カエサル「わかった、リ・ド・ヴォーだな」
エルヴィン「リ・ド・ヴォー?」
カエサル「ああ、仔牛の胸腺だな」
絹代「正解です」パチパチパチ
左衛門佐「よく知っていたな」モグモグ
カエサル「胸腺はローマでも食べられていたからな」
カエサル「とろっとした濃厚な味がたまらないな」パクリ
エルヴィン「流石だな」
絹代「では次は難易度を上げますよ"ウルテ"です」パチパチパチ
左衛門佐「本当に肉なのか?」ツンツン
おりょう「飾り切りをしたイカみたいぜよ」
絹代「焦げないようにゆっくり焼いてくださいね」ジュウウ クルクルクル
エルヴィン「丸まったぞ!!」
カエサル「本当に何なんだこれ?」パクリ
ゴリゴリゴリ
カエサル「すごい食感だな」ガリガリ
エルヴィン「軟骨だなこれは」モグモグ
絹代「そうですね、大半は軟骨で出来ています」
おりょう「脂っけもないな、味もあんまりしないぜよ」コリコリ
左衛門佐「これはわからんな、降参だ」コリコリ
絹代「これは牛の気道です、気道に細かい切れ目が入れてあるんです」
左衛門佐「気道の軟骨だったのか」コリコリ
エルヴィン「これはわからないな、タレが良く絡まって旨い」コリコリ
カエサル「おつまみにちょうどいいな」グビグビ
おりょう「塩にレモンもいけるぜよ」カリ
絹代「では最後の問題です、これも難易度は高いですよ」ジュウウウ
左衛門佐「赤いな・・・」ムムム
カエサル「普通の肉みたいだ」
絹代「"ネクタイ"と言います、焼き過ぎないように焼いてくださいね」ジュウウウウウ
おりょう「切れ目が入れてあるのか、ドンドン丸まっていくぜよ」クルリ
絹代「これも縮みやすいので焼き加減が難しいんですよ」
カエサル「じゃあ頂くか」パクリ
カエサル「不思議な触感だな」コリコリ
エルヴィン「肉なのにコリコリだな」パクリ
左衛門佐「ホルモンじゃないみたいだな」モグモグ
エルヴィン「しかしわからんな」モグモグ
おりょう「肉なのにコリコリで・・・ネクタイぜよ」
絹代「ではヒントです、赤いネクタイのように付いているんですよ」
エルヴィン「赤いネクタイか・・・」
左衛門佐「ここにあるんだな」ツツー
おりょう「わかったぜよ、喉だな」
絹代「はい、牛の食道です」
カエサル「なるほど、食道だから適度に筋肉があってコリコリもするんだな」
エルヴィン「面白い味だな」モグモグ
絹代「以上ですね、後は各自自由に焼いてみてください」
おりょう「楽しかったぜよ」
エルヴィン「では焼いていくか」
「「おお~」」
カエサル「私はこのネクタイが気に入ったな」モグリ
左衛門佐「やっぱりハツじゃないか?この滋養のありそうな味がたまらないな」モグモグ
おりょう「チチカブが気に入ったぜよ、このトロッとした感じが良いぜよ」モニュモニュ
エルヴィン「ウルテのカリカリ感もビールが進もな」グビグビ
カエサル「もう一皿頼もうか」
「「それだ~ アハハハハ」」
知波単編~完~
今日はここまでありがとうございました
今日はアンツィオです
沙織「お店が一杯で迷っちゃうね」キョロキョロ
華「どこも美味しそうです」ウキウキ
優花里「西住殿はどのお店が良いですか?」
みほ「ん~どのお店も美味しそうで迷っちゃうな」
麻子「どこでも良いから早く入ろう」グー
ペパロニ「・・・・だよ~、美味しいお肉だよ~」
優花里「何かチラシを撒いてますね」
ペパロニ「美味しいビステッカだよ~」
華「ビステッカってなんでしょう?」ハテ?
優花里「面白そうですね、行ってみましょうか」
沙織「そうだね、じゃあここで決定~」
トコトコトコ
~トラットリア"カルロ・アルマート"~
みほ「ここみたいだね、トラットリアってなんだろう?」
優花里「トラットリアはイタリアの食堂のことでありますね、レストランよりも庶民的なお店のことですよ」
沙織「ごめんくださーい」ガチャ カランカラン
アンチョビ「Benvenute!! よく来たな」
カルパッチョ「いらっしゃいませ、お好きなお席へどうぞ」ニコ
カタン
みほ「綺麗なお店だね」
優花里「楽しみですね」ウキウキ
アンチョビ「よく来てくれたな、精一杯おもてなししてやるぞ」ニッコリ
沙織「このビステッカってのが食べたいんですけど」
アンチョビ「ウチの一押しメニューだ、量はどうする?」
みほ「量ですか?」
麻子「そもそもビステッカってなんなんだ?」
ペパロニ「ビステッカってのは、フィレンツェの名物料理、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナの事っすよ」
アンチョビ「こらペパロニ、何も説明しないでビラ撒きしてたのか!」
ペパロニ「良いじゃないっすかアンチョビ姉さん、こうしてお客さんも来てくれたんすから」ニコニコ
優花里「それで、そのビステッカなんたらかんたら~ってなんなんですか?」
アンチョビ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ、フィレンツェ風Tボーンステーキだ!!」
ペパロニ「イタリア産のキアニーナ牛を使ってるんすよ」
華「私、Tボーンステーキってはじめてです」ウキウキ
みほ「それで量ってのは?」
アンチョビ「ステーキは分厚いほうが美味しいからな、最低800gからの注文だ」
沙織「800gもあるんだ」オロオロ
ペパロニ「キアニーナは赤身の美味しいさっぱりしたお肉なんでペロリっすよ」ニコニコ
アンチョビ「1kgくらい頼んでくれると、分厚く切れて旨いんだがな」ウンウン
華「では1kgでお願いしましょうか」
麻子「そうだなどうせなら旨い方がいい」
沙織「そうだね、みんなで分ければ良いんだもんね」
優花里「1kgを5等分なら一人200gですね」
みほ「それぐらいなら食べられるね」ホッ
華・麻子「えっ!?分けるんですか?(分けるのか?)」
みほ・沙織・優花里「えっ!?」
沙織「華達は一人で1kg食べるつもりだったの?」
麻子「違うのか?」
華「残念です・・・」
優花里「では五十鈴殿達は一人づつ、私たちは3人で分けましょう」アハハ・・・
みほ「そうだね」
沙織「華達がそれでいいなら・・・」
ペパロニ「じゃあビステッカ1kgを3枚っすね」カキカキ
アンチョビ「じゃあ焼いてくるからな、少し待っててくれ」トコトコ
みほ「楽しみだね」ワクワク
優花里「そうでありますね」ワクワク
ペパロニ「まずはアンティパストっす」コトリ
沙織「わっ!!いっぱいだ」
華「美味しそうですね」
みほ「アンティパストって前菜だよね?」
優花里「前菜でこの量でありますか・・・」ワタワタ
ペパロニ「まずはアンツィオ名物生ハムとサラミっすよ、こっちはクロスティーニっす」
麻子「クロスティーニ?」
カルパッチョ「レバーのペーストです、トーストに乗せてお召し上がりください」
ペパロニ「ワインも進むっすよ」コポコポコポ
沙織「じゃあいただきま~す」
「「いただきま~す」」
ペロン パクリ
華「このハムとっても美味しいです」モグモグ
優花里「流石アンツィオの生ハムですね」カチャカチャ
みほ「サラミも美味しいよ」パクパク
沙織「こっちはちょっとピリ辛だね」クピリ
ペパロニ「ペパロニ特性のペパロニっすからね」ムフーン
麻子「このレバーのペーストもうまいな、全然臭くない」モソモソ
華「本当ですね」モグモグ
沙織「ワインも進むね~」クピリ
麻子「このレバーは何のレバーなんだ?」
カルパッチョ「今日は鶏のレバーで作りました、豚や鴨で作ったりもしますよ」
ペパロニ「瓶詰めにしてお土産用も売ってるっすよ」
麻子「そど子にでも買っていってやるか」ペロリ
アンチョビ「お~い、次の料理を持ってきたぞ」コロコロ
ペパロニ「了解っすアンチョビ姉さん」コトコト
トン トン
みほ「またいっぱいだね」
優花里「どれも美味しそうですね」ワクワク
アンチョビ「これはパンツァネッラ、こっちのはうさぎのラグーソースだ」
沙織「パンツねっら?」
カルパッチョ「パンツァネッラです、パンを使ったサラダです」
パクリ
みほ「本当だ、これパンだ」モグモグ
アンチョビ「トスカーナのパンはものすごく硬いんだ、だからスープに浸して食べたり、こうやって水でふやかしてサラダにしたりするんだ」
沙織「面白いね」モグモグ
華「オリーブの香りもいいですね」モグモグ
麻子「パンの他は玉ねぎとトマトか普通のサラダみたいだな」サクサク
優花里「ドレッシングを吸ったパンもいいですね、小麦の味も濃いですね」
クルクルクル
みほ「このパスタ、すごく平たいですね」パクリ
みほ「ん~、トマトとお肉が絡んですっごく美味しい~」モグモグ
優花里「きしめんみたいですね」パクパク
ペパロニ「これはパッパルデッレっす、これもトスカーナの名物っすよ」
麻子「上手いな」ズルズル
沙織「も~、ほっぺたにソースが付いちゃってるよ」フキフキ
アンチョビ「パッパルデッレってのは食いしん坊って意味なんだぞ」
沙織「麻子にぴったりだね」
みほ「ふ~、結構食べたね」
優花里「美味しかったですね」ペロリ
アンチョビ「なに言ってるんだ?メインはこれからだぞ」
沙織「そうだ、ステーキ食べに来たんだった」
アンチョビ「じゃあ用意するから待っててくれ」
優花里「私もう結構お腹いっぱいです」ヒソヒソ
みほ「私も」ヒソヒソ
華「ビステッカ楽しみですね」ワクワク
麻子「ああ、腹ごなしも済んだな」スリスリ
沙織「二人共すごい・・・」
ジュウウウウ ホカホカホカ
ペパロニ「おまたせっす」コロコロコロ
ドドーン ジュウウウ
みほ「大きい・・・・」
優花里「あのこれはどのくらいなんでありますか?」
ペパロニ「これで1kgっすよ」
アンチョビ「じゃあ切り分けるぞ」グイグイグイ
みほ「へ~お店の人が切ってくれるんだ」
スッスッス コトコトコト
アンチョビ「はい、三人前お待ち」
クンクンクン
優花里「いい匂いですね」グー
優花里「匂いを嗅いでいたらお腹空いてきちゃいました」エヘヘ
アンチョビ「さあ召し上がれ!、味は塩コショウでシンプルにしてあるから好みでオリーブオイルとバルサミコをかけてくれ」
沙織「じゃあ食べようか」
ガブリ ジュワアアアア
華「美味しいですね、噛みごたえがあって中から肉汁がドンドン溢れてきます」モグモグモグ
みほ「中は意外とレアなんですね」モグモグ
沙織「本当に赤身のお肉なんだね、さっぱりしてるからドンドン食べれちゃうね」ガブリ
ペパロニ「Tボーンはフィレとサーロインの両方が味わえるんすよ」
カルパッチョ「食べ比べてみてください」
麻子「ヒレは柔らかくてさっぱりだな」モグモグ
沙織「サーロインは脂が乗ってて美味しいね」
華「オリーブオイルとバルサミコをかけると味が変わって美味しいですね」
華「これならいくらでも食べられそうです」バクバクバク
麻子「塩コショウでシンプルだから肉の味がよくわかるな」ガツガツガツ
優花里「多すぎるかと思いましたが、これなら余裕で食べられちゃいますね」モグモグ
みほ「私はバルサミコが好みかな、フィレとすごく合うよ」ニッコリ
沙織「このカリカリに焼けたところがすごく美味しいね」モグモグ
優花里「私はやっぱりサーロインであります」ガブリ
カランカラン
「「ありがとうございました~」」
みほ「ん~美味しかったね」
沙織「デザートまで至れり尽くせりだったね」フー
優花里「あれ?五十鈴殿と冷泉殿はどこに行ったんですかね?」
みほ「さっきペパロニさんに美味しいパニーニのお店を聞いて二人で行ったみたいだよ」
沙織「まだ食べるんだ・・・」
アンツィオ編~完~
~パニーニ屋~
ハグハグハグ
麻子「このハム美味いな」ガブリ
華「モルタデッラというそうです」ガブリ
麻子「なになにボローニャ風のソーセージか・・・」モグモグ
華「こっちのランプレドットと言うのも美味しいです」モグモグ
華「牛の胃袋のトマトソース煮込みだそうですよ」
麻子「次は何にするかな・・・・」ジイイイイイ
優花里「これで本当に完」
お読み頂きありがとうございました
このSSまとめへのコメント
おもしろいですー