第一話　国民的漫画


男「日本で一番面白い漫画って何だと思う？」

オタク「ほう、これは大きくでたな」

男「人気もあり、今の子供たちにウケがいいやつな」

オタク「まあ、あれだよな」

男「あれ一択だよな」

オタク「じゃあせーのでいくか」

男「せーの」

男「ワンピース」
オタク「ドラゴンボール」

男・オタク「……」

オタク「は……？」

男「これだからオタクは……」

オタク「オタク関係ないだろ。ってかあれなんで、オレの名前オタクなんだよ」

男「最高の漫画って言ったらやっぱりワンピースだろ」

オタク「いやドラゴンボールだろ」

男「ドラゴンボールなんてもんはな、もうオワコンなんだよ。超とかマジなんなんだよ」

オタク「最近面白くなってきたじゃねえか」

男「あんな画力崩壊アニメなんてクソだね」

オタク「ワンピースも画力安定してないだろ」

男「まあいい、せっかくだ。どちらが面白いのか黒白はっきりさせようぜ」

オタク「それぞれ面白いところな」

男「泣けて笑えてドキドキする大冒険」

オタク「様々な強敵と戦う王道のバトル漫画」

男「オレはどうしても主人公が好きになれないね。ドラゴンボールでよみがえるから大丈夫とか、道徳心に反する」

オタク「じゃあお前は人が死んだままでいいのかよ。一瞬で星を破壊できるやつがいんのにハッピーエンドとか無理だろ」

オタク「それにオレはルフィの方が嫌いだね。あんな何考えているかわからないやつ」

男「熱くて仲間思いで、いいじゃないか」

オタク「ってかオレはあの絵が好きじゃない、漫画とか絵が汚すぎて、何がなんだかわかんねーよ」

男「あの個性ある絵だからいいんじゃないか」

オタク「ドラゴンボールの方が見やすいね」

男「はあ、これだから。あんな個性のない漫画なんて見ない方がましだね」

オタク「何だとー！ 許さん！ 戦争じゃ！」

友「何やってんだお前ら」

男「！」

オタク「！」

男「お、お前は小さいころからの幼馴染で、かつては同じ子を好きになり、争い合って結局二人とも玉砕したことから、より信頼関係を築き、今では宿題を見せ合うほどのなかになったオレの親友！」

オタク「やめろ、いらん情報をつけたすな、需要がないだろーが」

友「よう男、お前から借りてたドラゴンボール全巻返しにきたぞ」

男「！」

オタク「ははーん、お前ドラゴンボール好きなんじゃないか」

男「くっ」

オタク「やっぱりドラゴンボールよりワンピースだよな」

友「お前、前にワンピのヒロインについて語ってたじゃないか」

オタク「！」

オタク「ふっ、オレ達は無意味な戦いを繰り広げていたようだな」

男「オレも悪かったよ、ドラゴンボール大好きだぜ」

オタク「オレもワンピそこそこ見るぜ」

男「仲良くしようぜ！」手を差し伸べる男

オタク「ああ、こっちもだ！」受け取るオタク

「オレ達は同志だ！」

友（なんだ、この茶番……）

オタク「どっちが面白いかより、かわいいヒロインの話をしようぜ」

男「そうだな」

オタク「やっぱドラゴンボールのヒロインのほうが、かわいいよな」

男「ワンピースのヒロインのほうが、かわいいわ」

オタク「……は？」

男「……あ？」

男「ワンピースの方だろうが！」

オタク「ドラゴンボールだな！」

以下エンドレス

友「……勝手にやってろ」

その後、二人はそれぞれの作品で一番のヒロインを決めることになった。

第一話　完

第二話に続く？

「ドラゴンボールのヒロインは誰が一番かわいいのか」

第三話　「ワンピースのヒロインは誰が一番かわいいのか」