勇者「(…集中できん!!)」(70)

女剣士「やぁ!!」ザンッ!

魔物「グギャ!」

女遊び人「てやー」ピラッ

魔物「ピギー!」

女僧侶「回復します!!」チラッ

魔物「グルル…」

勇者「くっ…!!」

勇者「(白と青…なんと美しい…じゃなくて!!)」

勇者「(なんで、なんで遊び人と僧侶のスカートがあんな短いんだよ!!戦闘に集中できないだろ!!)」

ーーーー戦闘終了ーーーー

剣士「ふぅー…おい、勇者」

勇者「な、なんだ?」ビクッ

剣士「ちょっとこっちこい」グイグイ

勇者「いで、いでで!?」

僧侶「あ、剣士さんに勇者様!?」

遊び人「おー?」

勇者「ふ、二人は休んでてー!」

遊び人「わーい」

僧侶「は、はい…」

ーーーー物陰ーーーー

剣士「…なんで連れて来られたかわかるな?」

勇者「…い、いや?」ダラダラ

剣士「…パンツ」

勇者「!?」

剣士「最近お前の動きがおかしいから…ちょっと横目で様子見ていたんだ」

勇者「ち、ちがっ…」

剣士「まあなんだ、お前が年頃だってのはわかる。あいつら二人は女の私が見ても可愛いからな…む、むらむら…するのも仕方ない////」

勇者「む、むらむら!?ち、ちがうって////!!」

剣士「な、ならなぜあんな二人のパンツを凝視しているのだ!!まるで舐め回すように、まるで獲物を見つけた魔物のように凝視して!!」

勇者「二回も言うな!というかそんな風に見てねぇよ!?」

剣士「嘘だ!私は見たぞ、遊び人が魔物の攻撃を避ける際めくれ上がったスカートの中をお前は…!!」

勇者「う、うわぁぁぁ!!うわぁぁぁ////!!」


僧侶「……うぅ////」

遊び人「勇者と剣士の声、おっきいねぇー。まる聞こえ」

勇者・剣士「はぁ…はぁ…」

勇者「み、認める…俺が二人のパンツを見ていたのは認めるから…」

剣士「そ、そうか…////」

勇者「だけど仕方ないじゃん!!」

剣士「!?」

勇者「だってあの二人、なにかするたびにパンチラしてるんだよ!?」

勇者「そりゃあね、俺だって出来るだけ見ないようにしてるけどさ!でも見えちまうんだよ!」

勇者「見えちまうんなら見ちゃうだろ!?」

剣士「な、ななな…////」

勇者「勇者としてあるまじき行いだとは思うけどさ、見ちまうんだよぉ…パンツを…パンツをぉ…あとお尻…」

剣士「…////」プシュゥ

勇者「…女の剣士に理解しろとは言わない…けど、けれど!!それだけ男にとって異性のパンツっていうのはとくべ…つ…?」

剣士「…あぅぅ////」モジモジ

僧侶「…はうぅ////」モジモジ

遊び人「あはー♪」

勇者「\(^o^)/」


僧侶「全くお二人は…あんな大声であ、あんな破廉恥な…////」

女剣士「め、面目ない…////」

勇者「ごめん…」

遊び人「ねーねー勇者勇者」

勇者「ん?」

遊び人「パンツ見たいの?」

剣士・僧侶「!?」

勇者「ちげーよ…見たくて見てるんじゃねーよ…」

遊び人「見たくないの?」

勇者「いや、見たい…ってなに言わせるんだよお前」

遊び人「見る?」チラッ

剣士・僧侶「!?」

勇者「アホな事すんな」コツンッ

遊び人「えへへ、勇者に怒られちゃった♪」

剣士・僧侶「……」ホッ

勇者「…ちょうどいい機会だから言わせてもらうけどさ、僧侶に遊び人。お前ら、スカートの丈短すぎるぞ」

僧侶「えっ、そうですか?」

遊び人「えー?」クルクル

勇者「あーあー回るな。見えるから見えるから」

僧侶「あう、いつのまに…////」

剣士「まあ…二人とも成長期だからな、身長が伸びて丈が合わなくなって来たんだろう」

勇者「そーそー。冒険を始めた時はそんな事なかったしさ」

僧侶「そういえば最近胸の辺りも…」

遊び人・勇者「なにぃ!?」

剣士「…」ゴスッ

勇者「痛っ!なんで!?」

僧侶「…あっ////」

遊び人「いいなーずるいなー後でパフパフしてもらおー」

勇者「ずっり!女遊び人ずっり!!」

剣士「勇者!!」

僧侶「はぁぅ…////」




勇者「…ごほん。とりあえず次の町で各自の衣類を買う。これでいいな?」

剣士「うむ、異議なし」

遊び人「勇者が選んでくれるのー?」

勇者「いやいや、俺はセンスねーから」

僧侶「…あの、勇者様…」

勇者「ん?どしたの」

僧侶「ほ、本当に買っていただいてもいいのでしょうか…」

遊び人「え、そんなに勇者にパンツ見せたいの?」

勇者「マジで!?」

剣士「勇者」ゴスッ

勇者「ごめんなさい」

僧侶「ち、違いますよ!!もう…////ただ、こんな無駄遣いしていいのかなって…」

勇者「あー、なるほどなぁ…でも魔王の元まであと少しだし装備も揃ってる。お金には余裕があるからさ、気にしなくていいよ」

僧侶「そ、そうですか?」

剣士「そうだぞ。それに買ってもらわなければ今後の戦闘に支障が出る」

僧侶「え?」

遊び人「ゆーしゃ、ゆーしゃ。今日のパンツの色は白だよー」

勇者「知ってる」

遊び人「…ぇぅ////」

剣士「勇者が戦闘に集中できん」

僧侶「あー…」

ーーーー町ーーーー


勇者「んじゃ、消耗品とかは俺が買ってくるから3人は服買いに行ってらっしゃい」

剣士「いいのか?」

勇者「俺の服は買い換えるほどじゃないしなー。ま、ゆっくり選んでくるといいよ」

僧侶「すいません勇者様…」

遊び人「あとで見せに行くよー」

勇者「はいはい、じゃあ剣士頼んだよ」

剣士「任された」

僧侶「でも、私達ってそんなに成長してるんでしょうか…」

遊び人「あ、クレープだー!」

剣士「こーら遊び人。今間食したら夕食が食べられなくなるぞ。…まあ、君たちぐらいの年代ならよく食べよく寝てよく動いていれば気付かないうちに成長するさ」

遊び人「ぶー」

僧侶「年代って…私達と三つしか変わらないじゃないですか」クスッ

剣士「ふふ、そうだったな。…っと、ここがこの町の衣料店らしい」

店員「いらっしゃいませー♪」

剣士「すまないが、いろいろ見せてもらっても構わないかな?」

店員「もちろんです!本店は女性専用となっていますので気楽に見ていってください!」

遊び人「わーい!ほら、僧侶ちゃん行くよー♪可愛い下着選んであげる♪」グイッ

僧侶「わ、え、まっ、待ってください遊び人さん~!」

剣士「ふふ…まったく…さて、私は外で待っていようかな」

遊び人「なんで?」

剣士「ひっ!い、いきなり背後に立つんじゃない!」

遊び人「ごめーんね?でも、剣士のズボンだって丈合ってないよー?」

剣士「合ってない?そんな筈は…むっ」フクラハギー

剣士「確かにこれはみっともないな…」

遊び人「ねっねっ、だから一緒にいこー?」ギュウ

僧侶「遊び人さんー?剣士さんー?」

剣士「…ふふ、そうだな。行こう遊び人」

遊び人「うん♪」

ーーーー宿屋ーーーー

勇者「どっこいしょっと」ドサッ

勇者「ふぅー…まだ剣士達は来てないみたいだな」キョロキョロ

勇者「しかしまあ、これでパンチラに惑わされる事もないな。うん」

勇者「……」

勇者「…いや、惜しくなんかない惜しくなんかな…い…」

勇者「…ぼ、冒険を始めた時だってたまにパンチラがあったじゃないか」

勇者「…はぁ…」

僧侶「どうしたんですか、ため息なんて…」

勇者「いや、パンチラがな…」

僧侶「ぱ、パンチラ…////!?」

勇者「あ」

剣士「勇者…お前って奴は…はぁ…」

遊び人「パンチラー♪チラチラー♪」クルクル

勇者「」

ーーーー宿屋の食堂ーーーー


勇者「んで、んぐ…気に入った服は買えたか?」

僧侶「はい、品揃えが豊富でとても素晴らしいお店でしたっ」

遊び人「可愛い下着もあったー!みたい?みたいー?」

勇者「はいはい。お前はこれでも食ってろ」ムギュ

遊び人「もがー!」

剣士「こら、遊び人大人しく食べなさい」

遊び人「もがー…」

勇者「まあ、これでもうパンチラに気を取られる事もないし明日にでも魔王のとこに出発しよぜ」

遊び人「はーい」

僧侶「…いよいよ、なんですね…」

剣士「そんなに気負う必要はないさ。私達ならば大丈夫」

勇者「そうそう。ま、町に寄るのはこれで最後だし今夜はゆっくり休もうぜ。ほれ、これ美味いぞー」

剣士「勇者の言う通りだ。ほら、もっといっぱい食べるといい」

僧侶「わっ、わっ。…お二人共ありがとうございます////」

遊び人「あー!僧侶ちゃんばっかりずるぅい!私も!私もー!」

剣士「仕方ないな…ほれ、エビフライ」

遊び人「わーい!あ、勇者のそれちょーだい♪」

勇者「ちょ、おま!それは一人一品だって知ってんだろ!?」

遊び人「しーらない♪」

勇者「返せゴルァ!!」

キャーキャー!!

剣士・僧侶「ふふ…」

ーーーー宿屋の個室ーーーー

勇者「ちくしょう遊び人の奴…結局食いやがって…」ゴロン

勇者「……」

勇者「…魔王まであと少しか…」

「不安?」

勇者「いや、不安なんかねーよ。ただ、いろいろあったなって思ってな」

「ね。いっぱいいーっぱいあったね」

勇者「ああ。…で、お前なにしてんの?」

遊び人「えへへ、約束守りにきたよー♪」

勇者「部屋に浸入してくるなよ…約束?ああ、買った服見せてくれるって奴か」

遊び人「うん♪こーえーに思うがよいぞ!この姿を見せるのはきさまが初めてだー!」バッ!

勇者「へいへい、ありがとうございま…ブッ!?」

遊び人「ねー可愛い?可愛いー?」兎プリントパンツフリフリ

勇者「お、おま…おま…////!?」

遊び人「ねー、可愛いか聞いてるんだよー?」フリフリ

勇者「や、やめ…////」

遊び人「やめ?むー、可愛いの選んだつもりなんだけどー。…似合ってな…い…////!?」フクソウカクニン

ガチャ

剣士「すまない勇者、遊び人を見てな…な、な////!?」

勇者「oh…」

遊び人・剣士「キャァァァァァァァァ////!!」

ーーーーーーーー

遊び人「あぅ…えぅぅ…////」モウフカブリグスグス

剣士「よしよし、もう大丈夫だぞ…」ナデナデ

勇者「…いや、可笑しくね?」セイザ

剣士「なにがだ?…勇者、私は誤解していたようだ。お前は清く正しい勇者であろうと努力していると思っていた…なのに、まさか旅の仲間にこ、このようなえっちな事をさせているとは…////!!」

勇者「ちょ、ちがっ」

剣士「ま、まさか僧侶にもか!?僧侶にもこんな事をさせていたのか!?あ、遊び人だけでは飽き足らず僧侶にまで…////!?」

勇者「いや、やってねーよ」

剣士「勇者だって男なのはわかる。だけど、私達は魔王を倒すという崇高な旅をしているのだ…せめて旅が終わってからだな…」

勇者「おーい…だめだこいつ聞いてねぇ」

遊び人「…ゆーしゃぁ…」ウルウル

勇者「あー、泣くな泣くな。見た事忘れるから」ナデナデ

遊び人「…んぅ…////」

勇者「さて、そろそろ剣士を元に戻さないと話が進まないな…」

遊び人「んぅ?」

剣士「…わ、私だって興味がないわけじゃない。たまに勇者が見せる勇ましくかっこいい姿に胸がこう…締め付けられるけど、嫌ではない感覚を覚える事も…////だ、だがまだ旅の途中である故に私はこの気持ちを胸の奥に秘めてだな…だから勇者もそういった気持ちを胸の奥にだな…」ハヤクチ

勇者「剣士」デコピン

剣士「Σ痛っ!?な、なにをする勇者!」

勇者「戻ってきたか?なら、真面目な話をするぞ。僧侶を呼んできてくれ」

剣士「な、なぜ僧侶を!?まさか私に3人の仲をみ、見せつけるんじゃ…」
ナミダメプルプル

勇者「どんな仲だよ…とりあえず、全員で話し合いたいんだよ」

遊び人「剣士ちゃんよーしよしー?」ナデナデ

剣士「…本当?」

勇者「本当本当」ナデナデ

剣士「…僧侶呼んでくる」目クシクシ

勇者「頼んだぞー」

遊び人「…ゆーしゃ、ゆーしゃ」裾クイクイ

勇者「どした?」

遊び人「き、着替えてきていーい?」

勇者「…あー、うん。早く着替えてきた」

遊び人「うんっ」タッタッ

勇者「……」

勇者「兎さんパンツかぁ…」

ーーーーーーーー


剣士「勇者、僧侶を連れてきたぞ」

僧侶「どーしましたぁ…?」ウトウト

遊び人「着替えてきたー!」

勇者「寝てるとこ悪いな僧侶。さて、大事な話をしようか」

3人「大事な話?」

勇者「…お前らのスカートの…いや、衣類の話だ」

剣士・僧侶「……」ジトー

遊び人「おー!」

勇者「いやいや、マジで真面目な話だって」

剣士「…聞くだけ聞こうか」

僧侶「わ、私達のスカートがどうかしました…?」

遊び人「スカートスカートー!」ピラピラ

勇者「止めなさい遊び人。…なあ、僧侶、今日買った服を着てみてくれないか?」

僧侶「え、なんでですか?」

勇者「いいからいいから」

剣士「わ、私はいいのか?」

勇者「剣士はあとで着てもらうから」

剣士「そ、そうか…////」

僧侶「むー…。わかりました。着替えてこればいいんですね?」

勇者「ああ、頼むよ」

僧侶「はい、わかりました。…ちゃんと感想教えてくださいね?」

勇者「ん?わかった」

僧侶「では、着替えてきます♪」

剣士「むー…」

遊び人「むー!」ムニー!

勇者「やめへ」ムニー

ーーーーーーーー

僧侶「着替えてきましたよー」

剣士「お疲れ様」

遊び人「おつかれさまー!」ムニムニ

勇者「わりゅいな、そうりょ」ムニムニ

僧侶「そ、それで勇者様…どうで、しょうか…////」モジモジ

勇者「ああ、凄く可愛いよ」

僧侶「そ、そうですか…////」

剣士「むー」

遊び人「私には言ってくれなかったー!!」プンスカ

勇者「はいはい」

勇者「…で、お前ら僧侶の格好見てなんか思わないのか?」

遊び人「可愛い!」

勇者「そうだな、可愛いな」

僧侶「えへへ…////」

剣士「……」ジー

勇者「どうだ剣士?」

剣士「……」ジー

僧侶「あ、あの…なにか変ですか?」

剣士「…いや、変ではないが…その」

僧侶「?」



剣士「スカートの丈、短くないか?」






僧侶「え?」

勇者「そう、それだ剣士。俺が言いたかったは!」

僧侶「え?え?」

剣士「うむ。パンチラをしない為に服を買いに行ったのにそんなミニスカートを選んでは意味がないのではないか?」

勇者「真っ白な太ももが眩しいな」

遊び人「私は?私はー?」チラチラ

勇者「はいはい眩しい眩しい」

遊び人「むー!!」

僧侶「で、でも私が購入したのはロングスカートですよ?ミニスカートなん…て…!?」フクソウカクニン

僧侶「ひゃぁぁぁぁ////!?」スカ-トオサエ

遊び人「ふえー?」

剣士「…勇者、これはいったい?」

勇者「やっぱりな…」

僧侶「な、ななんですかこれぇ////」

遊び人「ぴらぴらー!」ピラピラ

僧侶「や、やめてください遊び人さんー////」スカ-トオサエ

勇者「……(水玉)」ジ-

剣士「おい」


ーーーーーーーー

剣士「まったく。真面目な話をするんだろうが」

勇者「すまん」タンコブ

僧侶「うっ…うっ////」

遊び人「泣かない泣かない♪」ナデナデ

勇者「まあ、これで合点がいった。これは呪いだ」

3人「呪い?」

勇者「ああ…『衣服の丈が短くなる呪い』だ!!」

3人「!?」

僧侶「ま、まさかそのような呪いが…!」ガタガタ

遊び人「あはは、変な呪いー!」

剣士「バカな…そんな呪いが…?」

勇者「そうでもなきゃ遊び人が下半身丸出しだった理由がないだろ」

遊び人「…えぅぅ…////」

剣士「なるほど…だから僧侶のロングスカートがミニスカートに…」

僧侶「ゆ、勇者様…あ、あああの…////!」

勇者「そういうこと。ん?どした僧侶」

僧侶「も、毛布を貸していただけませんか…そ、そのスカートが…////」スカ-トノマエオサエ

勇者「ふむ…着用しているとどんどん短くなるのか…そんなにスピードは速くないが…」ジ-

僧侶「み、見ないでくださいぃ~////」

勇者「ミニスカートがさらに短く…これがいわゆる超ミニスカート?ほぼ丸見えじゃないか!」ジ-

僧侶「ひゃぁぁ////」

剣士「勇者…お前って奴は…!!」

ーーーーーーーー

勇者「」タンコブタンコブ

遊び人「あはは、勇者のたんこぶおもしろーい!」ツンツン

勇者「少しは加減してくれよ…」

剣士「ならお前も少しは反省しろ!まったく!」

僧侶「うー…////」モウフカブリ

剣士「…しかしまあ、この呪いの対抗策が無いわけじゃない」

僧侶「ほ、本当ですか?」

遊び人「おおー!」

勇者「…ほう?」

剣士「スカートを履かなければいい。私みたいにズボンを履けばパンチラなど気にする必要などないだろう」

僧侶「あ、なるほど!」

遊び人「…んぁ?」

勇者「はぁー…なら剣士、ちょっとお前も着替えてこいよ」

剣士「む?構わないが…何故だ?」

勇者「いいからいいから」

僧侶「…?」

剣士「よくわからんがわかった。では着替えてこよう」

勇者「おう」

遊び人「ねー、勇者勇者」

勇者「ん?」

遊び人「剣士のズボンも、短くなってたよ?」

勇者「だろうなぁ。ところで遊び人」つ毛布

遊び人「毛布ー?なんでー?」

勇者「そろそろお前も…な」

遊び人「…あ、ありがとう…////」モウフカブリ

ーーーーーーーー

剣士「あ、あぅう…////」モジモジ

勇者「おおう…これはなかなか…」ジロジロ

僧侶「た、確かにパンツは見えてないですが…その////」

遊び人「あはは!パンツみたいー!」

剣士「み、見るなぁ…見ないでくれぇ…見ないで…////」モジモジ

勇者「(ギリギリまで丈が短くなったズボンは剣士の下着をかろうじて隠しているだけだ)」ジ-

勇者「(つまりそれ以外は隠せていない。健康的な太腿も、引き締まっているが女性らしさを忘れていない形の良いお尻もだ)」ジ-

遊び人「ゆーしゃ、見過ぎぃ!」

僧侶「……」ムゥ-…

剣士「ふえぇ…////」モジモジ

勇者「(しかも動くたびにちらちらと桃色の布が…ッ!!)」

僧侶「勇者様!」ポカッ

勇者「あいた」

遊び人「むー!」

ーーーーーーーー

剣士「……////」←毛布装着

勇者「まあ、これで分かってもらえたと思うけどズボンも対象になるみたいだ」

僧侶「で、ではどうしたら…このままでは魔王の元に行くどころか宿屋を出ることさえ…」

剣士「////」コクコク!

遊び人「勇者以外に見られたくないー!」

勇者「まあ、さすがの俺もこんな状態で外出ろなんて言わないよ」

勇者「とりあえず、明日もこの町に滞在するからその間僧侶は呪いを解呪出来ないか試してくれ」

僧侶「はい!お任せください!」

遊び人「私は!?私はー!?」

勇者「お前と剣士はー…まあ、ゆっくり休んでろ。部屋の中ならパンツ一丁でも平気だろ?」

剣士「す、すまない…」

遊び人「パンツ一丁じゃないもん!ちゃんと服着てるもんー!」

勇者「はいはい。んじゃ今日はもう部屋に戻りな。明日なんとかしよう」

僧侶「がんばります!おやすみなさい勇者様!」

剣士「お、おやすみ勇者…////」

遊び人「おやすみ、ゆーしゃ♪」

勇者「おう、みんなおやすみー」



勇者「…あ、毛布返してもらうの忘れてた」

ーーーー次の日ーーーー

勇者「おーい、起きてるかー?」コンコン

剣士『ゆ、勇者か?どうしたんだ?』

勇者「あー、ドア開けなくていいから。とりあえず俺は町へ情報収集してくる」

剣士『わかった…すまないがよろしく頼む』

勇者「ああ、昼飯も買ってくるから。それじゃ」

剣士『いってらっしゃい。気をつけてな』

勇者「あいよー」




剣士「……」チラッ

僧侶「…クゥクゥ」パンツマルダシ
 
遊び人「…スゥスゥ」パンツマルダシ

剣士「流石にこんな状態ではな…」パンツマルダシ

剣士「…ええい、今日はこの呪いを解かねばならん!とりあえず二人を叩き起こす!よし!」

ーーーーーーーー

僧侶「うーん…」

剣士「どうだ、僧侶」

遊び人「どうだー?」

僧侶「やはりスカートやズボンに呪いが掛けられているわけではないですね…」

剣士「だろうな…私達が手に取ったり着用しなければ短くなったりしないようだしな…」

僧侶「ええ…となると私達に呪いが…ですが…」

遊び人「どしたー?」フリフリ

剣士「こら、遊び人。はしたないぞ」

遊び人「はーい」

僧侶「ふふ…。一応先ほどから最高位の解呪魔法を使っているんですが…」スカ-トテニトリ

剣士「…短くなっていくな」

僧侶「はい…どうやら私程度の力では解呪出来ないようです…」

剣士「自分を卑下するのは良くないぞ。僧侶が解呪出来ないならこの国で解呪出来るものはいないだろう」

僧侶「ありがとうございます剣士さん…しかしこんな強力な呪い、私達に気付かれずに誰が…」

遊び人「まおーだよ!まおー!」

剣士「…私もそう思う。しかし、なんて卑劣でいやらしい呪いだ…おのれ魔王…ッ!」

遊び人「魔王は変態ですけべ?」

僧侶「そうですね、魔王ですから…」

剣士「…あとは勇者が町で対抗策を見つけてくれるのを待つだけだな…」

遊び人「ゆーしゃだけなら見せてもいいんだけどなぁー」

僧侶「ですね…」

剣士「なっ!そ、そそそ僧侶////!?」

僧侶「えっ?…あっ////」

遊び人「あはー♪いっしょいっしょー♪」

ーーーー町ーーーー

勇者「…ってな呪い知らない?」

魔法使い「んなもん知らねーよ。知ってたら使ってるわ」

勇者「だよなー…はぁ、困ったなぁ」

魔法使い「解呪魔法使えばいいんじゃねーの?」

勇者「それで済めばいいけど…あ、工房と衣料店の場所教えてくんね?」

魔法使い「工房?工房なんて行ってどうすんだよ」

勇者「まあまあ、ちょっとな」

ーーーー宿屋の個室ーーーー

勇者「おーい、戻ったぞー」コンコン

剣士『勇者か?ちょっと待ってくれ』

勇者「おう」

遊び人『勇者帰ってきたのー?』

剣士『ああ、だから早くこれを巻きつけるんだ』

僧侶『うぅ…これはこれで恥ずかしいですよぉ』

剣士『仕方ないだろ…ほら、ここで留めて…』

勇者「(…なにしてんだ?)」

ーーーーーーーー

勇者「あー…成る程なぁ」

遊び人「ねえねえ似合うー?」毛布腰に巻きつけ

僧侶「うぅ…あんまりみないでくださいぃ」

剣士「歩きにくいがこれが一番長く持つんだ」

勇者「持つ?ってことは…」

剣士「ああ…これも衣類と見做されてしまうらしい…」

勇者「なんてこった…というかそれを着けてるって事は…」

僧侶「はい…申し訳ありませんが解呪は出来てないです…」

勇者「んー…困ったな…」

遊び人「みてみてゆーしゃ!凄い広がるー!」クルクルブワッ

勇者「危ないから止めなさい」

剣士「どうする勇者?正直この格好で出歩くのは…」

勇者「わかってるよ。というか戦闘だって厳しいだろそれじゃ」

僧侶「うぅ…」

遊び人「勇者勇者、お昼ご飯は?」

勇者「買ってきたからちょっと待ちなさい」

遊び人「はーい!」

剣士「そうだ、町でなにか情報を手に入れられたか?」

勇者「残念ながら、そんな呪い誰も知らないってよ」

僧侶「そうですか…」

剣士「……」

勇者「だが、対抗策が無いわけじゃない」

剣士「ほ、本当か!?」

勇者「ああ、もちろんだ」

僧侶「流石です勇者様!!」

遊び人「勇者凄い!あとご飯!」

勇者「はっはっはっ!よし、昼飯を食べたら出発するぞ!」

3人「おー!!」

ーーーー町のはずれーーーー

剣士「ゆ、勇者…?」ピクピク

勇者「ん?どした」

剣士「た、確かに、この方法なら旅や戦闘は問題ないが…」

遊び人「勇者ーもうちょっとでパンツ見えちゃうー!」

勇者「はいはい、ほら替えのスカートだ」

遊び人「わーい!…んしょ」

僧侶「わわ、遊び人さん!着替えなら毛布を使うか物陰で…!」アワアワ

剣士「なんの解決にもなってないではないか!!」

僧侶「あはは、ごり押しですもんねこれ…」

勇者「俺が言ったのは解決策じゃなくて対抗策だからな!」

剣士「いや、だからといって衣類を大量に買って消える前に替えるなど…」

勇者「荷物は俺が持つし別にいいじゃん。嫌なら替えなくてもいいんだぜ?ほら、もうそろそろ剣士のズボンが…」

剣士「Σひぃ!?べ、別に嫌ではない!だ、だから早く替えのズボンを…////」モジモジ

勇者「えー、どうしようかなぁ♪」

剣士「ゆ、勇者…意地悪しないで…////」ウルウル

勇者「」ゾクゾクッ

僧侶「……」ムゥ-

遊び人「勇者といちゃいちゃしてずるーい!」

剣士「ち、ちがっ////」カァァァ

ーーーーそれから色々あってーーーー

勇者「Σぶっ!?そ、僧侶!?」

僧侶「はい?」下チチ-

遊び人「おっぱいおっぱいー!」

僧侶「Σふえ!?////み、見ないで、見ないでくださいぃ~////」ガバッ

剣士「なんて、ことだ…!呪いの範囲が服の裾にまで…!!」

勇者「こんなこともあろうかと、ちゃんと服も買っておいた!」

3人「おおー!」

ーーーーなんやかんやでーーーー

勇者「寝るときも短くなるんだよな…」

剣士「ど、どうしたら…」

遊び人「勇者着替えさせてくれるー?」

勇者「!?」

僧侶「み、見苦しい身体ですが…その、よろしくお願いします////」

勇者「!?」

剣士「ま、まて!女性陣が見張りの時にお互いに着替えさせよう!!」

遊び人「えー」

僧侶「…ぇー(小声)」

勇者「えー」

剣士「えーではない!まったく!お前達にはまだ早い!!」

ーーーー魔王の部屋前まで行けましたーーーー


勇者「な、なんとかここまで辿り着けたな…」

剣士「あ、ああ…」

遊び人「疲れたー足痛いー」

僧侶「魔王との戦いが終わったらマッサージしてあげますから…もうちょっと頑張りましょう?」ナデナデ

遊び人「わーい!」

剣士「…なあ、勇者」

勇者「…なんだ、剣士」

剣士「あと、どのくらい在庫があるんだ…?」

勇者「…もう、服の在庫はない…」

剣士「やっぱり…」

僧侶「え?そ、そんな…

遊び人「…?」

勇者「すまないみんな…俺がもっと多く買っていれば…っ!!」

僧侶「そんな、勇者様が悪いんじゃないんです!」

剣士「そうだ、全てはいやらしい魔王の策略!勇者が気にする必要など…!」

勇者「みんな…!」

遊び人「んふふー♪」ガサゴソ

剣士「なに、衣服が消える前に魔王を倒せばいいんだ!」

僧侶「その通りです!頑張りましょう勇者様!」

勇者「ああ、そうだな!…ところでみんな、俺に1つ提案があるんだが」

遊び人「勇者、勇者」

勇者「なんだ遊び人?今大事な話をだな…」

遊び人「これなぁに?」つ??

剣士「なっ////!?」

僧侶「ひっ////!?」

勇者「あ」

ーーーーーーーー

魔王「人間とは実に愚かな生き物だ」

魔王「たかが衣服が消え去るだけで動揺し不和の元となる…」

魔王「此度の勇者一行は異性混合と聞く。ならばどちらかを一方に衣服が消えていく呪いをかければ…クックックッ、今頃揉めに揉めて解散しているかも知れんな!!」

魔王「フゥーハッハッハッ!!笑いが止まらんわ!!」

勇者「そこまでだ魔王!!」バンッ!

魔王「!?」

魔王「ば、バカな…どうやってここまで…いや、呪いはどうした!?」

勇者「ふん…そんなもの、今の彼女達には効かんッ!!」チャキッ

魔王「そ、そんな筈は…あれは我以外解呪出来な…い…!?」

剣士「あ、あうぅ…////」ビキニアーマー装着

僧侶「み、見ないでぇ…見ないでくださいぃ…////」僧侶の服(タイツ)

遊び人「う、動いたら見えちゃう…見えちゃうよぉ…////」踊り子の服

勇者「どうだ魔王。貴様の呪いなど効かん!!」

魔王「ふ、ふざ、ふざけるな!なぜだ、なぜ服が消えぬ!?」

勇者「ふっ…魔王、お前の呪いは不完全だったんだよ!」

魔王「ば、バカな…そんな筈は…!」

勇者「貴様の呪いは下着まで作用しない!故に俺はとある町の工房で新しい装備を開発したのだ!!」

魔王「な、なんだとぉぉぉ!?」

~~~~ちょっと前~~~~

剣士「ゆ、勇者?こ、これはいったい…////?」ワナワナ

僧侶「わ、わー…////」

遊び人「あはは、凄いすごーい!なにこれー!」

勇者「こらこら、遊び人広げるんじゃない」

剣士「な、なんだこの破廉恥な装備は!?」

遊び人「みてみて僧侶!紐だよ紐ー!」

僧侶「す、すごい…////」

勇者「これは俺が考えた対呪い用の装備だ」

剣士「はぁ!?こ、こんなものがか////?」

勇者「俺の考えが正しければこれが消えることはない!」

勇者「先程の提案というのは…みんなこれらを装備して戦ってほしい!」

剣士「な、なにぃ////!?」

僧侶「え、えぇー////!?」

遊び人「あはー♪…え、本当に着るの…////?」

勇者「相手は魔王だ…服を気にしながら戦っては勝てるものも勝てない…だからっ!!」土下座

勇者「頼む!!恥ずかしいかも知れないがこれを装備してくれ!!」頭擦り付け

僧侶「ゆ、勇者様…!頭を上げてください!」アタフタ

剣士「そ、そうだ。魔王を倒すためならこの程度の羞恥……うぅ////」

遊び人「…勇者が作ったって事は…これ、勇者の趣味なの…?」

勇者「うん」

3人「え」

勇者「よし、じゃあ3人の装備を配るぞー」

3人「えぇー////!?」

剣士「う、うう…こんな露出の多い鎧をアーマーと呼べるのか…////?」

勇者「大丈夫大丈夫。ちゃんと防御力上がるから。あ、みんなサイズは合ってるはずだけどキツかったら言ってくれー」

遊び人「ゆ、勇者ぁ…あの、これ動くとお尻とかに…食い込むん…だけど…////」指でクイクイ直し

勇者「スピードを上げるために仕方なかったんだ…許せ…」

僧侶「(ホッ…私のはお二人に比べて露出度低いからよかった…か、身体のラインが出ちゃうけど…////)」

勇者「あ、僧侶。ちょっと着方が違うぞ」

僧侶「へ…?」

僧侶「うー…うー////!!」プルプル

剣士「そ、僧侶…」

遊び人「す、すごい…えっちだね…////」

勇者「すまない僧侶…下着の上からそのタイツを着ては意味ないんだ…タイツが下着だと認識されなくなるからな…」

僧侶「だ、だからって下着をつけないでこ、こんなピチピチなタイツを着たら…////」

剣士「そ、僧侶…」ヒソヒソ

僧侶「Σッッッッ////!?」ムネオサエウズクマリ

勇者「すまない…すまないみんな…」ニヤニヤ

3人「うー…////!」ジト-

勇者「よ、よし!さあ魔王を倒しに行くぞ!!」

~~~~~~~~

3人「うっ、うっ…////!!」ギロッ!

魔王「ひぃ!?」タジッ

勇者「さあ、みんな諸悪の根源である魔王を倒そう!そうすれば普通の服装に戻れるぞ!」

魔王「ちょ、ちょっと待て!い、今呪いを解くから!服も用意するから!!」

3人「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

魔王「ギャァァァァァァァァァ!?」

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勇者「そうして、初代勇者達は魔王を打ち破った。今の話で分かったと思うけど、決してこの装備達はいやらしい意味で作られた訳じゃなくてだな、ちゃんと由緒正しい装備であって…」

剣士「着ないぞ?」

僧侶「着ませんよ?」

遊び人「着ないよ?」

勇者「ですよねー」

おわり

読んでいただきありがとうございました!

男「よし、実況開始だね」

女「勇者魔王系のssですわね。今では外すことのできない定番ジャンルにですわ」

男「そうだね。僕は結構好きだよ」

女「わたくしも好きですわ!」ズィッ

男「そうなんだ。……そんなに顔を近づけなくても聞こえてるよ」

女「……相変わらず冷たいですわね」プイッ

男「まあまあ。……タイトルは心内文なんだね」

女「そうですわね……この時点で、タイトルの勇者さまの性格や状況が分かりますわね」

男「うん? どういうことかな?」

女「武人然とした勇者さまなら心の中でなく、もっと堂々と発言するはずですわ。特にタイトルとなれば尚更そうでしょう」

男「それはどうかな? スレタイとテンションの違う勇者なんてたくさんいるよ」

女「う、た、確かにそうですわね……」

男「とにかく見ていこうか。それでは、該当スレの>>1から見ていこう。最初は特に丁寧に見るよ」

すまぬ

男「呪いに関してはわりと説明が詳しいね」

女「つまり、大事なポイントということですわね。大事なことだけを記述するのは基本中の基本ですわ」

男「むしろ、僕たちができてないんじゃない?」

女「…………」


男「それにしても勇者は運がいいよね。役得だ。もげろ。はげろ」

女「ただの私怨ではありませんか」

男「そうだよ?」

女「あっさり認めるんですのね……」


男「あと、この女の子たちはすぐに暴力を振るうね」

女「……ふむ、言われてみればそうですわね。戦闘を常に続けて来たのですから、やはり血気盛んなんでしょう。もしくは旅の途中でそうなったのかもしれませんし、もしくは相補的にその傾向が強まったのかもしれませんわ」

男「う、うん」

女「もっとも憶測の域は超えませんわね」

男「多分的外れだと思うよ」

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