百合子「ミリオンGO?」 (57)
百合子「えっ何ですかその二番煎じ」
ミリP「おいおい、二番煎じも何も日本じゃまだリリースもされてないぞ」
百合子「存在が普及しすぎちゃって公式以外の情報を飲み込めないんですよ……」
P「もしかして、デマとか流されちゃうタイプ?」
百合子「……」
P「図星か」
百合子「……」
百合子「……ポケモン、好きだもん」
P(かわいい)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469020131
P「ミリオンGO」
P「位置情報を活用しながら現実世界そのものを舞台としアイドルと出会っていく……」
P「そして目指すはトップアイドルだ!」
百合子「は、はあ……」
P「ちなみにプログラムはロコが一晩で書いてくれました」
百合子「強引なご都合主義ですね」
P「ということでアプリが入った端末がこちら」
百合子「……えっ」
P「ほら、何してんだ。行って来い」
百合子「あっ私がプロデューサーとしてって感じですか?」
P「当たり前だろ」
百合子「当たり前ですか……」
百合子「……」ワクワク
P「予想外の出来事に翻弄されながらもそこそこ楽しそうな図って感じだな」
百合子「うっ、うるさいです!」
P「じゃあテストプレイよろしくな。オレは事務所で待ってるから」
百合子「わかりました」
ガチャッ
百合子「さて、事務所の外に出たは良いものの……」
百合子「話に聞いてるだけで、あんまりよく知ってるわけじゃないんだよね」
百合子「でも、なんか冒険だと思うとワクワクしてくるような!」
百合子「……」
百合子「……」
百合子「とりあえず、動かないと」
百合子「えっと、アイドルがいそうな場所に行けば良いのかな?」
百合子「最初はどこに行こう」
百合子「>>4」
公園
~公園~
百合子「さて、公園に着きました」
百合子「……暑い。焼けそう。この時期に外で読書は厳しいかな」
百合子「……って、読書しに来たんじゃなかった。アプリを起動してみないと」
アイドルマスターミリオンライブ!GO!
百合子「あっ音声とか入ってて意外としっかりしてる」
百合子「えっと、位置情報は大丈夫なはずだから、これでアイドルを探せば良いんだよね」
百合子「……」ツイツイッ
百合子「あ、ここにいるのって……」
百合子「>>6?」
亜美
リアルポケモンGOに時間奪われてたけど再開します
百合子「あそこにいるのは、亜美ちゃん?」
百合子「私が初めてこのアプリで出会ったアイドルは、亜美ちゃんということになるのか」
百合子「……」
百合子「…………ハッ」
百合子「そうだ。私がプロデューサーなんだから、話しかけに行かないと」
百合子「そう、私はプロデューサー……これからアイドルの卵を捕まえに行く……」
百合子「……」
百合子「…………」
百合子「……どうやってやればいいんだろ?」
亜美「何やってるの?」
百合子「うわっ喋ったっ!?」
亜美「そりゃー喋るさ。にんげんだもの」
百合子(人間……確かにそうだろうけど、とっても精巧に作られたアプリだなぁ)
百合子(……)
百合子「そうだよね、変なこと聞いちゃった」
亜美「亜美が喋ってるのはどうでもよくてっ! お姉ちゃん何やってるの?」
百合子「え?」
亜美「だって、こんな暑いのにそんなとこでウロチョロしてたら気になるっしょ→」
百合子「そ、そうだね」
亜美「……」
百合子「……」
百合子(えっと、本来ならばボールを投げることでポケモンを捕まえられるんだけど)
百合子(ボール……。ボールなんて無いよね? あったとしても困るけど)
百合子(というか、亜美ちゃんを捕獲とか、なんだか邪なんだけど)
百合子(名刺、名刺でも投げる? 某Pのように『せめて名刺だけでも』と撒いてみちゃう?)ボソボソ
亜美「……また黙っちゃった」
百合子「えっと、あのね?」
亜美「あー、わかったっ!!!」
百合子「!?」
亜美「わかった! お姉ちゃんってあれでしょ?」
百合子「違うよ!? 私は怪しいものでは決してなくてっ!!」
亜美「うんうん、亜美にはぜーんぶわかったよっ! かちこい人は一を聞いて十を知るのだ!」
亜美「お姉ちゃんの正体は……!」
テレテレレーテレッテッテテー
亜美▷「亜美のプロデューサーになる人っしょ?」
「公園の清掃の人っしょ?」
「正義の味方っしょ?」
百合子「!?」
百合子「なるほど、三択にしてきましたか」
百合子「これぞアイマス仕様って感じですね。慣れ親しんだ実家のような安心感です」
百合子「……半分以上答えが出ちゃってるけど、まあ最初に出会ったアイドルだしチュートリアルも兼ねてるのかな」
途中送信しちゃった
百合子「なるほど、三択にしてきましたか」
百合子「これぞアイマス仕様って感じですね。慣れ親しんだ実家のような安心感です」
百合子「……半分以上答えが出ちゃってるけど、まあ最初に出会ったアイドルだしチュートリアルも兼ねてるのかな」
百合子「……」
百合子「ていっ!」
百合子「>>22」
正義の味方っしょ
失敗したあああああああああああああああああああああ
>>18から再開しますこれまでの全部ナシで修正します
安価答えてくれてありがとう!もう一回答えてね!!!
百合子(えっと、本来ならばボールを投げることでポケモンを捕まえられるんだけど)
百合子(ボール……。ボールなんて無いよね? あったとしても困るけど)
百合子(というか、亜美ちゃんを捕獲とか、なんだか邪なんだけど)
百合子(名刺、名刺でも投げる? 某Pのように『せめて名刺だけでも』と撒いてみちゃう?)ボソボソ
亜美「……また黙っちゃった」
百合子「えっと、あのね?』」
亜美「あー、わかったっ!!!」
百合子「!?」
亜美「わかった! お姉ちゃんってあれでしょ?」
百合子「違うよ!? 私は怪しいものでは決してなくてっ!!」
亜美「うんうん、亜美にはぜーんぶわかったよっ! かちこい人は一を聞いて十を知るのだ!」
亜美「お姉ちゃんの正体は……!」
百合子(マズイ……、主導権を握られちゃってる! しっかりと名乗らないと!)
百合子(どうしよう! どうすればいいんだろう……!!!)
テレテレレーテレッテッテテー
テレテレレーテレッテッテテー
テレテレレーテレッテッテテー
百合子▷『君のプロデューサーになる人だよ』
『公園の清掃の人だよ』
『正義の味方だよ』
百合子「!?!?」
百合子「なるほど、ここで選択肢が出るんですね」
百合子「……正直助かりました。私一人だとどうしていいことやら。ホント」
百合子「これぞアイマス仕様って感じですね。慣れ親しんだ実家のような安心感です」
百合子「……半分以上答えが出ちゃってるけど、まあ最初に出会ったアイドルだしチュートリアルも兼ねてるのかな」
百合子「……」
百合子「ていっ!」
百合子「>>22」
百合子「正義の味方だよ!!!」
百合子「……あれ?」
亜美「……えー」
百合子「しかも反応薄!?」
百合子「えっと……? このくらいの歳の娘って好きじゃない。ほら知らない、マイティセーラーとか!!」
亜美「知ってるし、お姉ちゃんけっこう似てるけど……」
亜美「この前マイティセーラー闇堕ちしちゃってたじゃん」
百合子「あっ……」
亜美「しかも、亜美より年上そうなのに戦隊モノとかハマってるなんて」
百合子「戦隊モノに年齢なんか関係ないよ!!! 大人から子供まで楽しめるのが特撮なんだからっ!!!」フンス!!!
亜美「ええ……」
百合子(……ハッ!)
百合子(マズイ……どんどんと墓穴を掘っていってる気がするっ!)
亜美「……そうでした。私お姉ちゃんと待ち合わせているんです。それじゃ」
スタスタスタ
百合子「ちょ、ちょっと!!!」
百合子「や、やってしまった……」ガックシ
百合子「最初の選択肢を間違えちゃった……。しかも暴走気味になっっちゃったし……」
百合子「そりゃ、たまたま会った年上の人が、いきなり『正義の味方だ!』とか言ったら引きますよね」
百合子「私? 私の場合だと、そうだなあ……。いろいろ聞いてみたいことがありますね。どこの所属かとか。何しに公園に来たのかとか」
百合子「……そうじゃなくてっ」
百合子「えっと……あっ、亜美ちゃんが『画面』からいなくなっちゃってる」
百合子「プロデュース失敗ってことだよね……」
百合子「…………」ハァ
百合子「今回の教訓!」
百合子「出会ったアイドルには真摯になろう! そしてしっかりプロデュースさせてもらおう!」
百合子「担当アイドルが居もしないのに、トップアイドルとか戯れ言ですよ、戯れ言」
百合子「……」
百合子「さて、このまま公園にいても意味ないかな」
百合子「>>32に行きましょう」
劇場
百合子「さて、劇場に帰ってきました」
百合子「どうなんでしょう、劇場となるとアイドルの方もたくさんいると思うんですけど」
百合子「よし、位置情報はOKっと。ちょっとウロウロしてみよう」
百合子「……」テクテク
百合子「…………」ツイツイッ
百合子「! あそこにいるのは!」
百合子「>>34」
ピカチュウ
百合子「……」ゲシゲシッ
百合子「ちょっとロコちゃん、おかしいよ。なんでピカチュウ出てきてるの」
百合子「サーバーが混線してるの? そういうプログラム的なことは私わからないけど……」
百合子「確かにパ◯リ以外の何者でもないけど、それでもそのまま出しちゃうのは」
ピカチュウ「ピカ?」
百合子「!!!?!?!???!??」キュゥゥゥゥン!?
百合子(カワイイ! とってもカワイイ!)
百合子(ああんもうカワイイ! 耳とかピクピクしてる! 目とかクリクリしてる)
百合子(正直大丈夫だよね!? そのくらい可愛かったらアイドルなれるよね!?)
百合子「……よしっ! ここぞプロデューサーたる私の腕の見せ所!」
百合子「えっと……こんにちはっ!」
ピカチュウ「ピ?」
百合子「えっと、言葉ってわかるのかな……? 『こーんにちは』、だよ?」
ピカチュウ「チャー♪」ニコッ
百合子(かわいい)
百合子「じゃなくてっ! しっかりアイドルへと勧誘しなくちゃいけないんだった」
百合子「……よしっ」
テレテレレーテレッテッテテー
百合子「よし、音楽が来た! さっきの間違えはしないようにしよう!」
百合子「自己紹介をしなくっちゃね、ピカチュウ。私は……!」
テレテレレーテレッテッテテー
テレテレレーテレッテッテテー
百合子▷『ロケット団のしたっぱだよ』
『劇場の事務員だよ』
『君のプロデューサーになる人だよ』
正義の味方だよ!
安価忘れてたので補完したのを下に投稿
>>38は選択肢にはなかったのでスルーとさせていただきます
百合子「よし、音楽が来た! さっきの間違えはしないようにしよう!」
百合子「自己紹介をしなくっちゃね、ピカチュウ。私は……!」
百合子「>>38!」
テレテレレーテレッテッテテー
テレテレレーテレッテッテテー
百合子▷『ロケット団のしたっぱだよ』
『劇場の事務員だよ』
『君のプロデューサーになる人だよ』
百合子「『君のプロデューサーになる人だよ』!」
百合子「よしっ、間違えなかった!」
ピカチュウ「……ピカ?」
百合子「……ああー」
百合子「そうだね。プロデューサーとか言ってもわからない感じかな……」
ピカチュウ「……」
百合子「えっとね、ピカチュウ」
百合子「私はアイドルを探して、輝かせていく仕事をしてるの。そのことをプロデューサーって言うんだけど……」
百合子「ピカチュウ。私と一緒に、トップアイドル目指してみない?」
百合子「それは、トップアイドルを目指す過程に、厳しいこととか、辛いこととかはたくさんあるだろうけど」
百合子「でも、目指す勝ちはあるものだと思うの」
百合子「……どうかな?」
ピカチュウ「ピカチュウ!!」
百合子「えっと……その反応は、良いってことでいいかな?」
ピカチュウ「ピカ!」コクコク
百合子「やったっ! えっと、よろしくねピカチュウ!」
ピカチュウ「チャー!」ニカー
百合子「良かった……! 私がスカウトできたアイドル一人目!」
百合子「『一人』……じゃないよね? 一匹って言えば良いのかな?」
百合子「とにかく! 私はこのピカチュウとトップアイドルを目指していくことになりました!」
百合子「……字面だけみたらとんでもないことになってるよねコレ」
百合子「ピカチュウが私の相方になったのはまずは良しとして」
百合子「これからどうしよう……。ピカチュウとレッスンをしていこうか。それともオーディションを受けてみようか」
百合子「はたまたユニットデビューをするためにもう少しアイドルのスカウトに行くべきか」
百合子「あとは何だろ。楽曲を決めたり、ステージや衣装なんかも決めなくっちゃあね」
百合子「最終的なゴールはトップアイドルなんだろうけど、ちょっと考えても良いかな」
ピカチュウ「チャー?」
百合子「うんうん。アナタはまだ考えないで良いのよ。ここは私の仕事。ポケモンフード食べる?」
ピカチュウ「ピカ♪」
百合子「カワイイ……この子とならどこまでも行けそう!」
百合子「……」
百合子「さて、どうしようかな」
百合子「>>45」
ダンスレッスン
百合子「よし、まずはダンスレッスンだよピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカ!」
百合子「ピカチュウ、『でんこうせっか』!」
ピカチュウ「ピカピカ!」シャッシャッシャッシャッ!
百合子「次は『かげぶんしん』!」
ピカチュウ「『ピカーーーッ!!!』」ブィィィィン!!
百合子「その調子! 相手との距離を詰めて!」
ピカチュウ「ピカッ!」ダッダッ
百合子「とどめの『ボルテッカー』!!!」
ピカチュウ「ピカッッ!!!」ドカッ!
百合子「よしっ、完璧っ!!!」
ピカチュウ「……」ハァハァ
百合子「え? 『これはダンスレッスンじゃなくてポケモンバトルの練習だ』って?」
百合子「そんなことないよ! でんこうせっかとか横ステップの練習にバッチリだし、でんき技は表現力アップに繋がると思うな!」
ピカチュウ「……」ゲッソリ
百合子「うん! ほんのり仕上がったんじゃないかな!」
百合子「よしっ、ダンスレッスンは成果的に終わらせることができたんじゃないかな!」
百合子「最初はポケモンをアイドルデビューさせるってことに驚いたけど、意外となんとかなるかも!」
百合子「さて、次は>>48をしよう!」
オーディション
百合子「よし、次はオーディションを受けるよ!」
ピカチュウ「ピカ!」
百合子「大丈夫。しっかりトレーニングしてきたし、ぜったいに受かるよ!」
百合子「あっ……。でも楽曲とか衣装とかまだ決めてなかったね」
百合子「それじゃあ、アイドルの登竜門、作曲家さんに挨拶だよ!」
ピカチュウ「ピカチュウ!!!」
作曲家「ええと、貴方が楽曲を依頼なさったプロデューサーさんですね?」
百合子「はい、そうです!」
作曲家「……で、そのアイドルというのは」
百合子「……この子です」
ピカチュウ「チャー!」
作曲家「……」
百合子「……」
作曲家「歌えるんですか?」
百合子「それは、もう。気合です」
作曲家「まあ、いいでしょう……。私は依頼を受けたまでですので」
作曲家「それではこちらが曲になります。せいぜい頑張ってください」
百合子「はあ……ありがとうございますぅ……」
スタスタスタ
百合子(怒ってた? ……というより、呆れてたのかな?)
ピカチュウ「ピー……」
百合子「? どうしたの、ピカチュウ」
ピカチュウ「ピカピカ……」
百合子(あ……怒られたことを気にしてるのかな)
百合子「大丈夫だよ、アナタはしっかりレッスンもしてきた。素養もある。それ以外のことは全部私に任せて良いんだから!」
百合子「アナタはステージの上で輝くことだけを考えて! これから新曲で頑張ろう!」
ピカチュウ「ピカ!」
百合子「さて……気になる新曲のタイトルはと」
ピカチュウ「ピカ?」
百合子「……」
百合子「>>53!」
PicaPica
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