早坂美玲「アイツとアイスとしっとの日」 (16)
デレマスSSです。
以前に書いた百合カップリングの日常話編です。
過去作は読まなくても楽しめるように書いたはずです。
てことで、百合注意でお願いします。
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(某日:コンビニ)
美玲「~♪」
小梅「み、美玲ちゃん……楽しそうだね?」
美玲「ん? そ、そうか?」
小梅「午後は……一緒……だもんね?」
美玲「そ、そんないじゃないッ!」
小梅「そう……なの?」
美玲「ぅ……」
小梅「お菓子も、飲み物も……二人分のくせにぃ……♪」
美玲「こ、小梅、うるさいぞッ」
小梅「エヘヘ……」
美玲「まったく……ぁ……」
小梅「どうしたの?」
美玲「何でもないッ」カサッ
小梅「(何か……入れた?)」
美玲「早く会計して事務所に行くぞッ!」
小梅「(あの緑のアイスって)……う、うん」
(同日:事務所の給湯室)
美玲「冷蔵庫冷蔵庫……」
小梅「あ、美玲ちゃん……私は……涼さんの迎えにいくね?」
美玲「あぁ、一緒に買い出ししてくれてありがとなッ」
小梅「うん……あ、美玲ちゃん……」
美玲「ん?」
小梅「さっき買ったのは……二人で一緒に食べなきゃ……ね?」
美玲「……ッ! う、うるさいッ!!」
小梅「エヘヘ……じゃあね」
美玲「またなッ♪」
(同日:事務所の休憩スペース)
美玲「……つかさ、そこウチのスペース」
つかさ「あ? おかえり」
美玲「ただいま……じゃなくてッ」
つかさ「はいはい……わんこの縄張りを開けますよーっと」
美玲「……事務所でわんこって言うなッ」
つかさ「イイんじゃね? 今は二人っきりだし」
美玲「全く……あ、コレ」
つかさ「サンキュー♪ちゃんと今のフェイバリットを選んだな」
美玲「……んッ!」
つかさ「フフッ……はいはい」ナデナデ
美玲「わ、悪くない……」
つかさ「そうかい」
美玲「お菓子もあるぞッ!」
つかさ「新作もあるな。いい買い物だ」
(同日:休憩スペース)
美玲「ぁ、あのさ……」
蘭子「闇に飲まれよ!」
つかさ「お、やみのまー」
美玲「……や、やみのまッ!」
蘭子「フフッ! 我が魔力の浸透を感じる響き、愉快なり!」
つかさ「今日はコルセットもしてんのか……指先は大丈夫か?」
美玲「指先?」
蘭子「少し、雷の妖精が戯れている……」
つかさ「コルセット締めすぎ、はい、後ろ向く!」
蘭子「ほえっ!?」
つかさ「ちょっと緩めるからな…………よし」
蘭子「妖精が消えた?」
つかさ「強く締めすぎて、神経圧迫されてんだよ……それ、長時間続くと神経傷つけて後遺症になるぞ?」
蘭子「なんと妖精は悪魔の手先であったのか……それを見破るとは、流石は完璧な統率者……」
つかさ「完璧なんかじゃねぇよ」ナデナデ
蘭子「ぁ……♪」
美玲「……」
つかさ「これからコルセット締める時は気を付けろよ?」
蘭子「うん♪」
モバP「蘭子ー! 仕事に行くぞー!」
蘭子「あ……我を阻む悪霊は消えた! 魔王の真価を発揮せし戦場へ、いざ行かん!!」
つかさ「いってらー」
美玲「……」
(同日:休憩スペース)
美玲「……」
つかさ「そういや、さっきなんか言おうとしてなかった?」
美玲「べ、べつに……」
つかさ「そ……」
美玲「ぁ、ぁのさ……」
幸子「カワイイボクが帰ってきましたよー!」
美玲「……ぅ……おかえり……」
つかさ「……おう、おかえり」
幸子「ん? 美玲さんの語尾に力が無いですね? さては、ボクのカワイさに弱体化しましたか?」
美玲「別に……」
幸子「う~ん、今日は張り合いが無いみたいですね」
つかさ「……」
幸子「フフーン♪」ドヤァ
美玲「……」プイッ
つかさ「あ~……幸子悪いけど、コイツとMTGするからまたな」
幸子「そうですか。では、ボクはおいとましますね!」
つかさ「美玲、ちょっとこっち来い」
美玲「……」
つかさ「ハァ……よっと!」
美玲「う、うわ!?」
幸子「……つかささん……お姫様抱っこですか……」
美玲「!?!?」
つかさ「ま、社長だしな」
幸子「社長ってすご……ハッ! ボクの方が可愛いですけどね!!」
つかさ「知ってる。じゃあな」
幸子「はい!」
(同日:会議室)
つかさ「……よっと」
美玲「……」
つかさ「さぁ、へそ曲げわんこ」
美玲「へそ曲げワンコじゃないモン……」
つかさ「ハァ……」
美玲「ぅ……」
つかさ「オマエのメンドクサイとこは、その拗ね顔が可愛いとこなんだよな」
美玲「え!?」
つかさ「困った困った。もっと困らせたくなってきたわ」
美玲「ぅぅ……」
つかさ「美玲、MTGは意見を出し合う場なんだけど、オマエの意見は?」
美玲「……」
つかさ「進展の無いMTGほど無駄なものはない。これ常識な」
美玲「……あ、あのさ……」
つかさ「どうした?」
美玲「その……ツカサと一緒に食べたいものが……ある」
つかさ「で、アタシはどうすればいい?」
美玲「ソ、ソファーで待ってて……ほしい」
つかさ「ちゃんと持ってこれるのか?」
美玲「……」コクン
つかさ「分かった。じゃ、先に戻って待ってるからな?」
(同日:休憩スペース)
杏「ハァ……なんか面白いことない?」
きらり「きらりは杏ちゃんといるだけで楽しいにぃ♪」
杏「さいですか……ハァ」
つかさ「ウッス」
きらり「あ、つかさちゃん!」
杏「あれ?さっきまでワンコと居なかった?」
きらり「わんちゃん??」
つかさ「杏、その呼び方はアタシだけの特権だから」
杏「おぉ、絶対特権主張された」
きらり「うりゅ? うりゅりゅ? 杏ちゃん杏ちゃん、どういうことー?」
杏「ココを空けて、他のソファーに行けばいいんでしょ?」
つかさ「そうだな」
きらり「杏ちゃーん! きらりんのこと、無視しちゃダメーーー!!」
杏「ゴハッ!!……分かった分かった。きらり、とりあえず向こうのソファーに座ろう」
きらり「うりゅ? 杏ちゃん、いつものお気に入りの場所じゃなくていいのかにぃ?」
杏「今日はねぇ……座席争いしている相手の飼い主が来たら撤退するんだよ。無益な争いはしたくないからね」
きらり「???」
杏「とりあえず、反対側に、れっつごー」
きらり「うん♪」
つかさ「……悪いな」
杏「貸し1ね。杏は優しいから新作の飴で帳消しにしてあげよう」
つかさ「はいよ」
(数分後:同場所)
美玲「……つかさ」
きらり「あ、美玲ちゃん! お疲れさまだにぃ♪」
杏「フフフ……」ニヤニヤ
美玲「!? ……お、おつかれさま……」
きらり「あれれ? 美玲ちゃん元気ナイナイさんなのかな?」
美玲「そ、そんなことは無いぞッ!」
きらり「あ、いつもの美玲ちゃんだー!」
美玲「ぅぅ……つ、つかさ」
つかさ「どうした?」
美玲「こ、コレ……一緒に食べたい……」
きらり「あ、それってそれってパピポかにぃ?」
杏「独占もいいけど、二人で食べるのが定番のアイスだよね~」
美玲「し、新作のメロンソーダ味……甘いの……ダメか?」
つかさ「いいよ。食べよう」
美玲「!! ……うん♪」
きらり「美玲ちゃんとつかさちゃんは仲良しさんだにぃ♪」
杏「仲良しさんだよにぃ~」
美玲「杏、うるさいッ」
杏「なんで杏だけなのさー!」
つかさ「なぁ、美玲、パピポを二人で食べるときのもっと仲良くなるおまじないって知ってる?」
美玲「な、何だ? それ?」
つかさ「それは……」(さりげなく左手を見せる)
美玲「! ……こ、こうか……何か恥ずかしい……」
杏「へぇ~、二人とも蓋の方の丸い部分を左手の薬指に通すんだ~」ニヤニヤ
美玲「!!」
きらり「いいな~いいな~ ねぇねぇ杏ちゃん! きらりも杏ちゃんと仲良くなるおまじないしたい!!」
杏「えぇ……」
きらり「え? 杏ちゃん……」ジワ
杏「あ、そういう意味じゃないから! 仕方ないなぁ……一緒にコンビニまで行くよ……」
きらり「うぇへへ……杏ちゃんは優しいにぃ♪」
杏「まったく……つかさの作り話の飛び火を受けたよ」
美玲「え? 作り話?」
つかさ「さぁな♪……あ、今度、これに似たようなアクセ作ってみるか。仲良しコーデ的なコンセプトで」
杏「商魂たくましい社長さんですこと……じゃ、行こうか、きらり」
きらり「うん! じゃあね! つかさちゃん、美玲ちゃん♪」
つかさ「お疲れさん」
美玲「お疲れ様……」
(同時間帯:Pの机付近)
モバP「なんだかんだ幸せそうだなアイツらは」
菜々「いいですね~青春ですね~」
モバP「アンタ17歳でしょうに」
菜々「……そ、そうですよ! あ、PさんPさん!」
モバP「どうした?」
菜々「はじめて一緒に食べたことをネットに呟いたら、記念パピポですね♪」
モバP「……記念カキコってもう……」
菜々「え?」
モバP「菜々さんや……もう少し発言に気を付けましょうや……」
菜々「そんなおじいさんがおばあさんに言うみたいに言わないでくださいー!」
終われ
以上です。
パピ〇を一緒に食べるっていいですよね。
蓋に残ってる方を食べてしまうのは、みみっちいヤツのやることなのか、普通なのか悩ましいです。
美玲は食べそうだけど、つかさは食べないかも?
う~ん……この辺りの考え方は難しいですね……。
そんなあとがきで今回は締めます。
あ、蛇足かもしれませんが、最初に書いた通り、
つかさと美玲がカップルになる経過は過去に書いています。
(デレマスSS)モバP「チーズカツカレーとメロンソーダ」
(デレマスSS)モバP「続:チーズカツカレーとメロンソーダ」
もし気になりましたら、こちらもよろしくお願いいたします。
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