早坂美玲「窮鼠猫を噛む」 (115)
アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
当SSはアイドル名「ことわざ」でタイトルをつけているシリーズです。
以前のお話に戻る場合はSS wikiを通ってください。
http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%83%87%E3%83%AC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%80%91%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%8F%E3%81%96%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
前々回
五十嵐響子「砂糖食いの若死」
五十嵐響子「砂糖食いの若死」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1420/14204/1420424119.html)
前回
杉坂海「沈黙は金」
杉坂海「沈黙は金」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1420/14209/1420983052.html)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423442123
─ 前回のお話 ─
・○○プロの候補生組が全員、正式にアイドルとなる
・杉坂海が良い先輩になろうと頑張るが、空回り
・海もまた成長しようとするのであった
─ 事務所・事務室 ─
早坂美玲「ど、どうするんだよっ!?」
梅木音葉「・・・どうすると言われても・・・彼女からは喜び、楽しいという音しか感じられません」
並木芽衣子「つまり、ここに来た事を心から楽しんでるって事?」
音葉「おそらくは」
櫻井桃華「悪意と敵意がないのならなおさらやりにくいですわね・・・」
芽衣子「負のオーラは?」
音葉「企んでいるという気持ちは見えません・・・子供ながらの純粋な気持ちです・・・」
美玲「うがーっ!!それじゃあどうしようもないじゃないかっ!!!」
芽衣子「とりあえず・・・プロデューサーいないし、刺激はしないようにねっ」
古賀小春「ヒョウくん、ここは静かですね~」
ヒョウくん「・・・・・・」
小春「Cuプロは大変らしいです~。こっちにいる方がいいですよね~」
前日・・・。
Pipipipipi!!!
千川ちひろ「お電話ありがとうございます。○○プロダクションです!」
ちひろ「はい・・・はい、分かりました」
モバP(以下P)「ちひろさん?」
ちひろ「プロデューサーさん、お電話です」
P「俺ですか?どなたからで?」
ちひろ「Cuプロの・・・プロデューサーです」
P「!?」
P「お電話替わりました、Pです」
CuteP(以下CuP)『あっ、Pちゃん!よかった、拒否られたらどうしようかと』
P「・・・なんでしょうか」
CuP『うぐっ、トゲがある・・・えっとね、とりあえずサシで飲まない?』
P「私とですか・・・何か裏がありますね」
CuP『無いわよー・・・、いや、ある事になっちゃったからそれを謝りたいのよ』
P「・・・」
CuP『・・・・・・それとも女性と2人きりで飲むのはダメ?』
P「そんな事はありません」
CuP『お願い!大丈夫、セイちゃんもフレちゃんも連れていかないってか、連れていけないからっ!!』
P「・・・では、30分だけです」
CuP『・・・ありがとう、ごめんね』
ちひろ「・・・何の要望でした?」
P「飲み会の誘いです。サシの」
ちひろ「ちょっ、それって色々マズいですよ!!」
P「分かってます。俺だって今までCuプロとのバッドアクションはありました。特に涼宮星花との接触は炎上してしまいましたが」
ちひろ「それならなんで・・・」
P「取り引きがまだ終わってないんです。クミちゃんをアイドルにする際の契約が」
ちひろ「契約・・・」
P「それをもみ消すチャンスなんじゃないかなって」
ちひろ「なるほど。確か、まだデートのお約束が1件残ってましたね」
P「それにプロデューサーとアイドルよりもプロデューサー同士の方がファンは危機感を感じないでしょう。一応、変装していきますが」
ちひろ「・・・分かりました。頑張ってきてください」
─ 居酒屋・個室 ─
P「失礼します」
CuP「わざわざごめんね」
P「いえ」
CuP「まずは最初に謝らせて・・・ウチの宮本フレデリカがあんなふざけたような事をして・・・」
P「・・・・・・」
CuP「本当にごめんなさい。いくら自由さとセクシーで売らせてたとはいえ、あんな事するなんて」
P「すべて聞いたのですか?」
CuP「聞いた時は頭の中真っ白になったわよ・・・。男へのアプローチなのか、それともそういう性欲を持て余していたのかまでは把握できなかったわ」
P(宮本フレデリカ、彼女が俺にやった事はアイドルどころか女性としてそれは大丈夫なのか、と疑問が湧く行為だった)
P(デートに行く事になった俺と彼女は途中までは普通の男女のデートだったんだが、最後に観覧車・・・言い換えれば逃げ場ナシ、人目ナシの場所に入ってしまったのが間違いだった)
CuP「その・・・男性に・・・オナニー見せ付けるなんてね・・・」
P(立場的にも弱い俺は色々された。例えば、キスとかハグとか。中でも驚愕したのが、それらをやらせた上で彼女が自慰行為に及んだ事だ)
P(彼女の嬌声、体の震え、擦り合わせてくる体の至る所、俺を好きだ好きになったという言葉の暴力。交わった要素が俺を絶望へと追い込んだ)
P(俺がもっと止める話術とか持ってれば、話は違ったんだろうな・・・)
CuP「CoP・・・というかCoん所のマキノちゃん経由で聞いたわ・・・、Pちゃんが心折れたって・・・。もう大丈夫なの?」
P「・・・・・・ええ。一人旅をして気分転換して、なんとか」
CuP「そう・・・。慰謝料払う準備は出来てるからね。いつでも請求して頂戴」
P「・・・訴える気はありませんよ。私にも女性の本気というのが恐ろしいのは・・・身に染みて知ってます」
CuP「でも」
P「私にもっと力があれば彼女を抑止する事が出来た。それだけです」
CuP「プロダクションや・・・プロデューサーのランクのせいね」
P「・・・はたしてそれだけでしょうかね」
CuP「・・・Pちゃん、フレちゃんを・・・ううん、あの3バカ・・・もらってくれない?」
P「お断りします」
CuP「だよねー・・・ただでさえ桃華ちゃん渡してるもんねぇ・・・。今までの反動かしら」
P「反動?」
P(CuPさんは今までのCuプロの失敗を話した。前プロデューサーの実力と厳しい規律・・・佐久間まゆの失態と前プロデューサーの失踪・・・現CuPの方針とその裏側・・・)
CuP「はぁ・・・」
P「はぁ・・・」
P(今、切り出してみよう)
P「CuPさん、古賀さんとのデートの件はナシにしましょう。これ以上問題を起こしてはいけないはずです」
CuP「そうよねぇ。・・・でも、コハルン、Pちゃんとのデートをすっごく楽しみにしてるのよねぇ・・・。どうやって無かった事にすればいいのやら」
P「でも、また問題が起こってしまいますよ。私は避けたいのですが」
CuP「私も出来れば普通の恋愛で留めて欲しいわよ。普通、恋敵の関係になるはずの3人がなんで協力して共通の相手を攻略しようとしてるのよ・・・」
P(そんな事言ったらウチの事務所はもっとひどい状態なんだよなぁ・・・)
CuP「2人が余計な事してコハルンに変な知識とか入れてないといいけど」
P(こっちのパターンだともうアウトですね。美玲や肇がしょっちゅう口を滑らしてる)
CuP「そうだ!じゃあ、こうしない?」
P「?」
CuP「コハルンを○○プロで半日預かってくれないかな?」
P「は?」
CuP「明日、業者に頼んでCuプロ全体の一斉清掃があるのよ」
P「つまり、大掃除と」
CuP「そう。コハルンはセイちゃんとフレちゃんに預ける気だったけど、○○プロで預かってくれないかしら」
P「ですが、私は明日出回りの仕事が」
CuP「ううん、Pちゃんじゃなくてそちらのアイドルの皆と交流するという形よ!」
P「・・・」
CuP「私はこれでコハルンとデートした事に認定するわ。どう?もみ消すよりは気分は悪くないはずよ」
P(・・・確かに、下手にぶつかり合うよりは仲が良い方がいいに決まっている。雪乃さんと星花さんがぶつかり合っているのを考えると他の面々が仲が良いなら争いが萎縮してくれるかもしれない)
CuP「それにあまりコハルンにはあの2人と同じように染まって欲しくないというか」
P「染まる?」
CuP「あの2人は完全に没頭よ、アナタに。でもコハルンは違うの、流されているというか、憧れで現状が見えていないというか」
CuP「実際、Pちゃんは古賀小春と会った事ないでしょ?」
P「ええ。映像でしか見たことありません」
CuP「Pちゃんと直接顔合わせて、○○プロの面々と仲良くなれば、絶対変な事を起こそうって気にはならないはずよ!!」
P「んー・・・・・・」
P(俺はもの凄く悩んだ)
P(もちろん契約を成立させる意味でも、Cuプロのアイドルとのいざこざを避ける意味でも、だ)
P(まだ古賀さんはまだ12歳と聞く。この年の女の子ならまだ友人と遊ぶ方が好きだと俺は考える・・・)
P(美玲や美羽を接触させて、仲良くさせればいいかもしれない)
P(だけど、もし本当に俺に対し好意を向けているとするならば・・・友達を理由に今後○○プロへの接触率が上がり、俺とのコンタクトが多くなってしまう事も考えられるのだ・・・)
P(古賀小春はCuP自ら連れてくる、古賀小春の帰宅には別の人間が連れて帰ることを条件に相手の案件を飲むことにした)
時間は戻って・・・。
─ 事務所・会議室 ─
美玲「き、緊急女子会議!!!」
桃華「第何回目ですの?」
美玲「覚えてないッ!緊急だからいいんだ、うん!」
芽衣子「とりあえず、美羽ちゃんが見に行ってるけど・・・」
矢口美羽「みうさぎ帰還しましたー・・・」
美玲「みうさぎッ!現状を報告してくれッ!」
美羽「えっと、対象である古賀小春さんは現在、来賓用のソファでペットのでっかいトカゲさんとお話していますっ!」
芽衣子「リラックス状態ってところだね」
音葉「接触するには悪くないと思います・・・」
美玲「だけどなー・・・」
桃華「○○プロの主力メンツがいないのが難点ですわね」
美玲「それもだけど、雪乃さんが言ってた事が怖いんだよなぁ・・・」
相原雪乃『明日・・・古賀小春の身柄を預かる事になります。仮にもPさんを傷つけたメンバーの1人、容赦はしません』
芽衣子「気にしなくていいってー」
美玲「でも・・・」
芽衣子「雪乃さんだって視野が狭くなっているわけじゃないよっ。相手はSランクのプロダクションで私たちはBランクのプロダクション」
芽衣子「下手なアクションを起こしたところで負けるのは私たちって事だし、なにか作戦があるって」
美羽「でも、その雪乃さんがお仕事でいませんし・・・」
桃華「失敗すれば私たち全員海の底ですわ」
音葉「あの・・・その雪乃さんから作戦を受け取ってるのですが・・・」
一同「えっ!?」
美玲「そういう事は早く言って欲しいぞッ」
美羽「あるんですか、対抗するアクションって・・・」
音葉「・・・一応、あります。ただ、私的にはあまりしたくないですが・・・」
桃華「とりあえずお聞かせ願えますか?」
音葉「まず、私たちの例を思い出してください」
芽衣子「私たちの例?」
音葉「私・・・梅木音葉と櫻井桃華の2名」
美玲「引き抜き組だなッ!最初は巴も桃華の事を威嚇してたな!」
美羽「え、そうなの?」
桃華「すぐ味方である事を理解してもらいましたわ。誠意は言葉ではなく行動で示すのが一番ですわ」
美羽「違う違う!引き抜き組って方・・・」
桃華「そうですわ。私は元々はCuプロ、そして音葉さんはCoプロの出身ですわ」
音葉「・・・そこでお荷物になっているところを、Pさんに拾ってもらいました」
美羽「へ、へ~・・・すっごい馴染んでるからずっと○○プロなのかと・・・」
桃華「正しくはPさんとのコンタクトを知った社長に拾われた、ですわ」
音葉「ごめんなさい・・・Pさんフィルターが・・・」
桃華「それはともかく、私たちの例は他社から引き抜かれたアイドルという事ですわ」
音葉「・・・そして、作戦は非常に簡単です。私と桃華ちゃんと同じ感情を・・・古賀小春にも抱かせるという事です」
芽衣子「つまり・・・古賀ちゃんにも『○○プロに異動したい』って気持ちにさせるんだねっ」
音葉「はい・・・これならばCuプロとPさんに接触したメンバーに打撃を与えられ、○○プロの戦力増強にも繋がります」
桃華「それに穏便に事が済みますわね。下手な喧嘩が起こるわけではなく、あくまで古賀さんの意識が変わっただけ」
美玲「それなら積極的にやるぞッ!お互いに嫌な思いしないモン!」
音葉「移籍出来なくとも・・・古賀さんが今後、○○プロの“友人”に迷惑かけたくないという意識になるだけでも打撃にはなるはずです」
美羽「やりましょう!良い作戦だと思いますっ!」
音葉「ですが・・・」
一同「ですが?」
音葉「・・・いえ、なんでもありません」
音葉(もし・・・もし、ですが・・・古賀さんが既に我々を“友達”と認識しているならば・・・無垢な心を動かす事はできないと思うのですが・・・)
音葉(いえ、考えてもしょうがありません。もっと仲良くなればいいのです・・・やりましょう)
芽衣子「それじゃあ、古賀小春と仲良くなろう大作戦!えいっえいっ」
一同「おーっ!!!」
美玲「で、まず古賀小春をここに連れてくる人は誰なんだ?」
一同「・・・・・・」
芽衣子「いきなり私が行っても怪しまれるんじゃないかなっ」
音葉「同じく・・・」
桃華「・・・私が行ってもよろしいですが、既に面識がある人間ですわ」
美玲「それなら桃華が行った方がいいんじゃないか?」
桃華「私が行った所でCuプロ繋がりで話しかけただけと思われるだけですわ。ここは純○○プロの人間が行くべきですわ」
美玲「そんな事言って、やりたくないだけじゃないのかッ!!」
桃華「ふふっ、美玲さんが怖いものがあるとは・・・」
美玲「うがーッ!!そんなものはないぞッ!」
芽衣子「じゃあ、美玲ちゃんよろしくっ!」
美羽「お願いしまーす」
美玲「あぁぁぁぁぁッ!!!!ハメたな桃華!!!!」
桃華「盛大な自滅ですわね♪」
美玲「うがぁぁぁぁッ!!くそぅ、行ってくるぞッ!!!」
─ 事務所・事務室 ─
美玲「お、おいッ!そこの・・・」
小春「っ!?」ビクッ
美玲「あっと、ごめん。大きな声を出して・・・えっと、初めまして!!!」
小春「・・・はじめまして~♪びっくりしちゃいました~」
美玲「古賀・・・小春でいいんだよな?」
小春「はぁい、小春は小春です~」
美玲「ウチは早坂美玲だぞッ!覚えとけよ!!」
小春「はぁい。美玲さんですね~」
美玲「うんっ!ウチも小春って呼ぶぞッ!」
小春「あっ、忘れちゃいけませんね~」
美玲(うぉう、デカい・・・)
小春「この子が小春の友達の~、イグアナのヒョウ君です~」
美玲「い、イグアナ・・・」
小春「この子もよろしくお願いします~」
美玲「お、おう」
美玲(どうしよう、ちょっと怖い。でもちゃんと言わないと)
美玲「・・・上の階でみんなを紹介したいんだ。ここにいてもつまらないだろ?」
小春「ありがとうございます~♪じゃあ~ヒョウくんをケージの中に入れてっと」
美玲「連れて行くのか?」
小春「はぁい。ヒョウくんを一人ぼっちにさせたくないですから~」
美玲「まぁ、いいけど」
─ 事務所・会議室 ─
美玲「みんな~連れてきたぞ~・・・って」
小春「お菓子がいっぱいですね~」
美玲「どうしたんだ、この山積みのお菓子・・・」
美羽「倉庫からたんまり持ってきたんです。好物とか分からなかったからとりあえずぼーんっ!って」
芽衣子「・・・小春ちゃんって呼んでいいかな?」
小春「はぁい♪」
芽衣子「だって」
音葉「・・・小春ちゃん、好きなモノ食べてどうぞ・・・?」
小春「いただきますね~♪」
芽衣子「イグアナくんも外に出して大丈夫だよ?」
小春「本当ですか~?」
芽衣子「うんうんっ、私はもっと大きいトカゲさん見たことあるんだからっ!だから大丈夫っ!」
桃華「・・・・・・」
美玲「桃華、怖いのか~?」
桃華「そんな事ありませんわっ!たとえ爬虫類であろうと両生類であろうと・・・!」
小春「触ってみます~?」
桃華「えっ!?」
芽衣子「いいのっ!?触らせて触らせて♪」
小春「はーい、ヒョウくんおいで~」
ヒョウくん「・・・・・・」ヒョコヒョコ
芽衣子「わぁ、人懐こいんだね」
小春「それに加えて好奇心旺盛なんです~。すぐ色んなところに探検に行ってしまって・・・」
芽衣子「じゃあ、ちゃんと目を離さないであげないとね」
小春「それじゃあ、触ってみます~?」
美玲「よしっ、桃華が触る!」
桃華「ちょっと!?」
小春「桃華さんですか~、どうぞ~」
桃華「えっ・・・」
美玲「さっきのおかえしだっ♪」ボソッ
桃華「むー・・・」
小春「大丈夫ですよ~?頭のところをそ~っと撫でてあげてくださいね~」
桃華「・・・もうっ、女は度胸ですわっ!・・・そーっと・・・」ナデナデ
ヒョウくん[目を細める]
小春「ヒョウくん気持ちよさそうにしてます~」
桃華「・・・ほっ」
小春「ペロペロされてみます~?」
桃華「ぺ、ペロペロッ!?」
ヒョウくん「・・・・・・」ペロッ
桃華「ホワァッ!?!?!?」
小春「えへへ~、ヒョウくんのお礼だそうです~」
桃華「な、舐められましたの?頬を?」
小春「そうですよ~」
美玲「がっつり舐められてたぞ」
美羽「ヒョウくんかわいいねっ」
小春「だって~、ヒョウくん良かったね~」
桃華(と、トカゲに舐められた・・・いえ、老若男女、そしてあらゆる生き物に愛されてこそ櫻井です。耐えるのですわ!!慣れるのですわ!!)
芽衣子「桃華ちゃん、ものすっごく眉間にシワ寄ってるけど」コソコソ
音葉「・・・プライドと子供の気持ちが天秤に乗ってる最中かと・・・」コソコソ
美羽「私にもヒョウくん撫でさせてください!」
小春「どうぞ~」
美羽「わぁ~、思ったより硬くない♪」
芽衣子「あんまりやりすぎないようにね?」
美羽「はーい」
美玲「なーなーコイツも何か食べるのか?」
小春「いつもはお野菜を食べてもらってます~。でも今日はコレです~」
美羽「クッキー?」
芽衣子「あー、人工フードかぁ」
小春「美玲ちゃん、食べさせてあげてください」
美玲「う、ウチがっ!?ウチがやるのかッ!?」
芽衣子「ほら、狼ちゃん頑張って!」
美玲「今日のウチはクマだぁっ!!」
芽衣子「ごめんごめん」
ヒョウくん「・・・・・・」ジー
美玲「コイツ、すっごく鋭い目をしているぞッ!!」
美羽「どちらかとジト目だと思う」
桃華「美玲さん頑張って」
美玲「ほ~ら、食べろ~・・・美味しいぞ~・・・」
ヒョウくん「・・・・・・」
美玲「こ、小春!全然たべ・・・」
ヒョウくん「・・・・・・!」パクッ
美玲「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」
桃華「驚きすぎですわ」
小春「うふふ~、ヒョウくんはいざとなったらすっごく早いんですよ~」
美玲「い、い、いまっ!シュバって!!ウチの手!!かま、かまれ!!」
美羽「まったく噛まれてないみたいだよ?」
桃華「普段、噛み付いてやる!なんて言ってる美玲さんがこんなにも取り乱すなんて、ふふふっ」
美玲「も~も~か~!!!」
芽衣子「こぉら、喧嘩しちゃダメだよっ!」
小春「うふふ~♪ヒョウくん、皆さん楽しい人たちですね~」
ヒョウくん「・・・・・・」
芽衣子「ねぇ、どんな感じに見えた?」
音葉「・・・・・・正直、まったくと言っていい程、声に黒いものがありません・・・」
芽衣子「まったくって事は僅かには見えたんだ」
音葉「それもあのイグアナさんに餌やりを美玲ちゃんにお願いした時だけ。多分、反応を楽しみにしてた色です」
芽衣子「むーっ、ホントにプロデューサーを追い込んだメンバーなの?ちょっと不安になってきちゃうな」
音葉「もしかしたら・・・」
芽衣子「もしかしたら?」
音葉「涼宮さんと宮本さんに利用されただけ、なのかもしれませんね」
芽衣子「確かにありえるかもっ・・・」
音葉「・・・とりあえず、注意する事に越した事はありません。引き続き用心深く見ておきます」
芽衣子「お願いねっ」
小春「ヒョウくん、おねむですか~?」
美羽「目を閉じてかわいい♪」
桃華「美羽さんは動物好きなんですか?」
美羽「全部が全部好きってわけじゃないけど・・・ヒョウくんかわいいじゃないですか♪」
美玲「普段ウサギウサギ言ってるから哺乳類しかダメだと思ってたゾ」
美羽「そんな事ないよ~。あ、寝ちゃった」
小春「それじゃあ、ケージの中に入れてあげますね~」
桃華「では小春さん、一緒に遊びますか」
小春「は~い♪」
美玲「とりあえずガッツリ心を掴もう」コソコソ
美羽「と言っても何やるんですか?」コソコソ
音葉「こんなものを見つけたのですが・・・」ズイッ
美羽「ヒョェ!?」
美玲「アヒョ!?」
音葉「そんなに驚かれると・・・ちょっとショックです・・・」
小春「何して遊ぶんですか~?」
音葉「せっかく人数がいるのですし・・・呼吸を合わせるなら、これが良いかと・・・」
桃華「なんですの、これは?」
音葉「ツイスターゲーム・・・と呼ばれる色と四肢を合わせるゲームです・・・」
小春「???」
音葉「・・・体を使った遊びです」
小春「運動ですか~」
芽衣子「柔軟運動だねっ!」
芽衣子「音葉ちゃん、どっからこんなものを・・・」コソコソ
音葉「合法的にPさんに触れて、触れてもらえる遊びを探した時に・・・これを見つけたんです・・・」コソコソ
芽衣子「なるほどー」コソコソ
美玲「大丈夫なのかな・・・」
・ ・ ・ ・ ・ 。
芽衣子「それじゃあ、始めるね!!小春ちゃん、ルールは大丈夫?」
小春「ルーレットで手足と色が決まって~・・・その色に置けばいいんですよね~?」
芽衣子「そうそう。じゃあ、最初の相手は美玲ちゃんと美羽ちゃんだよ」
美玲「よーしっ!」
美羽「負けないよー!!」
芽衣子「それじゃあ、スタート!!」
音葉「・・・・・・右手で赤」
美玲「まぁ、最初は大丈夫だよな」
美羽「そうだね」
小春「~♪」
音葉「・・・左足で緑」
美玲「ほい」
美羽「出来ました」
小春「は~い」
音葉「・・・左手で青」
美羽「う~ん・・・!!!っしょっと!出来ました!」
美玲「うげぇ・・・みうさぎ、下通るぞッ!!」
美羽「え゛゛っ!!!?早くない!?」
小春「わ、私も失礼します~」
美羽「あわわわわ」
芽衣子「まだ右足が残ってるよっ!!」
音葉「・・・左手で黄色」
美羽「えっ、ちょっと!!」
美玲「ぐぬぬぬ~・・・と、届いたッ!!!」
小春「むむむ~・・・できましたぁ・・・」
美羽「ふ、2人とも・・・!!まずいよ~、ちょっと動けないんだけど」
芽衣子「美羽ちゃんガンバ!」
小春「頑張ってください~♪」
美羽「ぐにゅにゅにゅにゅにゅ・・・」
美玲「なんの泣き声だよッ!」
美羽「みうさぎの鳴き声です・・・っよっと!!できました!!」
音葉「次・・・右足で青」
芽衣子「あーっ、ついに全部使っちゃうかー」
美玲「みうさぎー、もっと山作ってくれっ」
美羽「ちょ、ちょっときついですー、わ、脇がー!!」
小春「小春もちょっときついです~」
美玲「左手で青やって右足で青やるとかむちゃくちゃだーッ!!!」
芽衣子「まーまー、それがツイスターゲームの醍醐味だし」
美羽「あーっ、私ブリッジになりそうですっ」
美玲「みうー、が、がんばれー」
小春「美玲ちゃん大丈夫ですか~」
美玲「ウチは大丈夫だッ!体が180度回りそうだけどッ!!!」
芽衣子「みんな出来た~?」
3人「は、は~い」
桃華「・・・私はやらなくて良かったですわ」
芽衣子「あとでやるよ?」
桃華「!?」
音葉「・・・次は右手で黄色です」
美玲「黄色ならすぐ出来るッ!!」
ゴンッ!!!
美羽「はうっっっっ!!!!!!!?」
小春「どうかしましたか~?」
美羽「せ、背中が・・・背中が・・・」
美玲「ゴメン、頭突きしちゃった・・・」
美羽「耐える、耐えますよ~・・・!!」
芽衣子(美羽ちゃんがブリッジして腕プルップルさせてる・・・)
美羽「つ、つぎぃ・・・」
音葉「左手、青」
美玲「出来たぞッ!」
小春「小春もできました~」
美羽「ほぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
芽衣子「つらそう」
桃華「美羽さんの顔が真っ赤ですわ!」
美羽「あと、あとちょっとぉ・・・」
美玲「みうさぎ頑張れッ!倒れたらウチらがつぶれる!!」
小春「頑張ってください~」
美羽「ぐぬぬぬぬぬっ・・・!!」
芽衣子「美羽ちゃーん!」
桃華「あとちょっとですわ!!」
音葉「・・・ファイトです」
美羽「むむむむむむ──────っ!!!!」
美羽「む、むりーっ!!!!」ドテーン
美玲「ギャースッ!!?」
小春「はうぅっ!!?」
桃華(あー・・・見事に美羽さんが美玲さんと小春さんの上に・・・)
美玲「みうさぎっ!せめて、せめてリタイアなら外れて・・・」
美羽「ご、ごめんね~!!!」
小春「う、動けません~」
芽衣子「見事に全滅だねぇ」
音葉「・・・このポジション取りなら自然にPさんに・・・」
桃華(音葉さん・・・何をブツブツと・・・)
芽衣子「じゃっ、次は私たちの番だねっ!」
桃華「小春さん、ルーレットを回す係を頼みますわ」
小春「は~い」
─ 事務所・事務室 ─
イヴ・サンタクロース「ただいま戻りました~♪」
ちひろ「おかえりなさい、イヴちゃん」
イヴ「今日はブリッツェンも一緒ですよぉ」
ブリッツェン「モー」
ちひろ「ブリッツェンもおかえりなさい♪」
イヴ「今日はこの子も一緒に頑張ったんですよぉ」
ちひろ「ふふっ、イヴちゃんもすっかり頼もしくなりましたね」
イヴ「もっと頼ってくれると嬉しいです~♪」
ブリッツェン「ボーッ!!」
イヴ「分かってるってば~えへへ」
ちひろ「ブリッツェンはなんて?」
イヴ「『慣れてきた辺りが一番、気を引き締める時だ』です」
ちひろ「随分と渋い事いいますね・・・」
ブリッツェン「モー」
ちひろ「そういえば、皆さん上の階で遊んでますよ?」
イヴ「本当ですか~♪私も参加します~♪」
ブリッツェン「ぶもー」
イヴ「ブリッツェンはお昼寝するんですね~」
ちひろ「じゃあ、タオルケット用意しておきますね」
イヴ「お願いします~。じゃあ、上に行ってきまーす」
─ 事務所・会議室 ─
イヴ「ただいま~♪」
美玲「おかえりー」
美羽「おかえりなさい」
小春「お邪魔してま~す」
桃華「小春さん、次っ!!次っ!!!!」
芽衣子「こーこまで頑張ったなら負けたくないなー」
音葉(・・・息がしにくい体勢に・・・)
イヴ「楽しそうです~♪・・・ん?ケージ?」
イヴ「みなさーん、このケージって誰のですか~?“何も入っていません”けど~」
一同「!?」
芽衣子「ほ、本当!?」
イヴ「中に誰もいませんよ~?」
小春「・・・ヒョウく~ん!!!」
美玲「い、急いで探すぞッ!!!」
美羽「う、うん!!」
イヴ「ヒョウくん?」
桃華「でっかいイグアナさんですわ!!」
芽衣子「好奇心旺盛らしくて、もしかしたら他の部屋にいっちゃったのかもっ!」
音葉「・・・いつの間に出ていってしまったのでしょう・・・?」
小春「ヒョウく~ん、どこいっちゃったんですか~」
芽衣子「とりあえず手分けして探そうっ!イヴちゃんと私は上の倉庫!音葉ちゃんと美羽ちゃんと小春ちゃんはこの階!美玲ちゃんと桃華ちゃんはちひろさんと一緒に下の階をっ!!」
一同「了解っ!!」
─ 事務所・倉庫 ─
芽衣子「うーん、ここにいそう?」
イヴ「ヒョーくーん!!いますか~!!」
芽衣子「ちょっとホコリっぽいし、ここに来るとは思えないけど・・・」
イヴ「それっ・・・けほっけほっ!」
芽衣子「イヴちゃん、あんまり激しく動かさないようにね」
イヴ「は、は~い、は、は、は、はくちっ」
芽衣子「サンタがクシャミしてるの見ると珍百景って感じだねっ」
イヴ「笑っちゃダメですよ~」
芽衣子「ごめんね♪」
芽衣子「うーん、ここにはいなさそう・・・」
イヴ「屋上とかどうでしょう?」
芽衣子「屋上!?確かにありえるかもっ!!ちょっと見てくる!!」
イヴ「私はもうちょっとここで探してみます~」
─ 事務所・屋上 ─
芽衣子「ヒョーくーん!!」
芽衣子「って、返事してくれるとは思えないよね・・・よーし!」
芽衣子「ベンチの裏とかっ!!」
芽衣子「壁伝いとかっ!!」
芽衣子「タンクの下とかっ!!!」
芽衣子「洗濯物にぶら下がってたりとかっ!!!」
芽衣子「風見鶏の横とかっ!!!!!!」
芽衣子「いないかー・・・」
─ 事務所・事務室 ─
ちひろ「え?ヒョウくんですか?」
桃華「はい、小春さんが連れてきたイグアナさんですわ」
ちひろ「見てませんねー・・・私はずっと机に向かって作業してましたから・・・」
美玲「だったら今からこの部屋探すの手伝ってくれッ!」
桃華「3人でやればすぐに終わりますわ」
ちひろ「分かりました。今すぐ探しましょう」
美玲「机の下とかにいないかな・・・」
桃華「テレビの裏・・・」
ちひろ「冷蔵庫の上とかあったかそうですし・・・っていませんでした」
美玲「ぎゃーっ!!」
桃華「どうしたんですの!?」
ちひろ「美玲ちゃん!?」
美玲「ひょ、ヒョウくんが小さくなってる・・・」
ヒョコヒョコヒョコ・・・
桃華「美玲さん、それはヤモリですわ」
ちひろ「珍しいですね、都会で見るなんて」
美玲「ひょ、ヒョウくんじゃないんだな!?」
ちひろ「そうですよ。その子は外に逃がしてあげましょう」
美玲「う゛・・・」
桃華「どうしたんですの?」
美玲「窮鼠猫を噛むって言うじゃないかッ!この子だって・・・もしかしたらさっきのヒョウくんみたいにウチの手を噛むかもしれないじゃないかッ!!」
桃華「はぁ・・・ヤモリが人間の手を噛んだところで折れるのはヤモリのアゴの方ですわ」
美玲「そ、そうなのか?」
桃華「ヒョウくん程のサイズになったら話は別ですが、基本怪我に繋がるとは思えませんわ」
美玲「う、うーん・・・」
ちひろ「とりあえず私が逃がしてあげますね」
美玲「頼みます・・・」
美玲「でも待てよ・・・」
桃華「どうしたんですの?」
美玲「ヒョウくんを万が一、見つけたとして捕まえようとしたら噛まれる可能性があるって事だよなッ!?」
桃華「・・・・・・」
美玲「うまく袋小路に誘い込んだとしても、いつあの大顎に反撃を食らうか・・・!!!」
桃華「・・・・・・」
美玲「う゛ぅ゛~!怖くないッ!怖くないぞッ!!」
桃華(なんというか・・・Pちゃまに似てきましたね)
─ 事務所・会議室 ─
小春「ヒョウく~ん、どこいったんですか~」
美羽「ソファの下も・・・机の下も・・・」
音葉「・・・・・・」
美羽「テレビの裏も・・・いませんっ!」
小春「ヒョウくーん・・・」
音葉「・・・・・・」
美羽「音葉さん・・・なにやってるんですか?」
音葉「もしかしたら・・・足音で判別できるんじゃないかと思って・・・」
美羽「む、無茶ですよ!!」
音葉「・・・・・・そうかもしれませんね」
美羽「そうですよっ!トカゲさんの足音なんて聞こえたもんじゃ・・・」
音葉「いえ、隣の洗面所で誰か水を閉め忘れてるのが邪魔で・・・」
美羽「えええええええええええええええ!?!?!?」
・ ・ ・ ・ ・ 。
芽衣子「ダメっ、屋上にもいなかったよ」
イヴ「倉庫も隅々まで見たんですけど~・・・」
美玲「事務室にも来てないっぽいぞ・・・」
美羽「そ、そんなぁ・・・」
小春「ひょ、ヒョウくん・・・ぐすっ・・・」
芽衣子「な、泣いちゃダメだよっ!!大丈夫、すぐ見つけるからねっ!!」
美羽「め、芽衣子さん・・・見つけるっていっても・・・」
芽衣子「まだそんなに遠くまで行ってないと思う・・・だからみんな・・・外を探してっ!!」
音葉「・・・分かりました」
美玲「ちょっと走ってくるッ!!」
桃華「美玲さんっ、お待ちなさい!!!」
美羽「小春ちゃん、ちょっと待っててねっ!!」
イヴ「すぐ行ってすぐ戻ってきます~」
小春「ひょ、ヒョウく~んぅぅぅ・・・」
芽衣子「よしよし」
─ 事務所前 ─
桃華「美玲さんっ!探すと言ってもどこを・・・」
美玲「知るかッ!虱潰しだ!!」
イヴ「私、あっち側行ってきます~」
美羽「だったら私はこっち側を!!」
桃華「・・・もうっ!」
美玲「桃華はあっち、ウチはこっちへ行くぞッ!!」
桃華「分かりましたわ」
音葉「・・・・・・」
音葉(外に出てるとは・・・思えないのは何故でしょうか・・・)
美玲「ヒョウくーん!!」
桃華「ヒョウくんさーん!!?どこにいますのー!?」
イヴ「ヒョウく~ん!!」
美羽「も、もうすぐ日が暮れそうですよっ!!」
桃華「日が暮れる前に探すんですのっ!!」
美玲「みうさぎ弱音吐くなッ!!」
美羽「分かってるってば~!!」
・ ・ ・ ・ ・ 。
─ 事務所・会議室 ─
芽衣子(時刻は午後7時・・・。もう外は真っ暗に・・・)
小春「ひっく・・・ひっく・・・」
芽衣子「大丈夫だよー、今探しに行ってるからねー」
芽衣子(みんな・・・大丈夫かな・・・)
ガチャ
芽衣子「!!」
美玲「た、ただいま・・・」
桃華「ただいま戻りましたわ・・・」
芽衣子「みんなっ・・・どうだった!?」
一同[首を横に振る]
芽衣子「そんな・・・っ」
小春「うぅっ、うううううぅぅぅぅっ!!!」
芽衣子「小春ちゃん泣かないで!!」
芽衣子(うぅ、どうしよう・・・このままじゃ仲良くなるどころか・・・この子に傷を負わす事に・・・)
─ 事務所・事務室 ─
ガチャ
P「へー、あの写真もキミが」
?「はい、ご存知でしたか」
P「いやいや、活躍したアイドルの情報はすぐ飛んできますから」
?「カメラに映ることもカメラで写すことも私の大好きなことですから」
ちひろ「プロデューサーさん、おかえりなさい!!」
P「ただいま戻りました」
?「失礼します」
ちひろ「Cuプロの江上椿・・・!?」
江上椿「はじめまして、江上椿です。今日は小春ちゃんのお迎えにやってきました」
P「さっき、そこの角で出会ったんですよ。どこかで見た顔だなーって近付いたら、歩いて来られたもので」
椿「初めて行く場所はなるべく自分の足で歩いてみたいんです。良い景色があったらすぐカメラで撮りたくて・・・」
P「なるほど」
ちひろ「す、すぐにお茶淹れますね!」
椿「いえ、そんな・・・」
P「ともかくそこの席でお待ちしていてください。今、古賀さんをお呼びします」
P「・・・?」
ちひろ「どうしたんですか?」
P「いや、ブリッツェンが幸せそうに寝てるなーって」
ブリッツェン「ZZzzzz」
ちひろ「今日はイヴちゃんと一緒にお仕事できて幸せそうでしたよ?」
P「タオルのせいですごく人間っぽく見えますよ」
P「ふふっ、ありがとなーブリッツェン。すっかりお前もアイドルみたいな・・・ん?」
ちひろ「?」
P(なんか・・・一箇所膨らんでないか?)
P「ちょっとごめんなー?」
バサッ
P「Oh・・・」
P(抱きかかえてみよう・・・)
P「で、でっけぇイグアナだなぁコレ」
椿「あ、その子ヒョウくんですね。小春ちゃんの友達です」
ちひろ「!?」
P「なんでこんな所に・・・んー、変温動物だから暖かいところが好きなのかな・・・?」
ヒョウくん「・・・・・・」ペロ
P「おう、くすぐったい。人懐っこいなぁコイツぅ」
ちひろ「みなさぁぁぁぁんっ!!!ヒョウくんいましたよ───っ!!!!」
P「え、ちひろさん?」
ドタドタドタドタッ!!!
美玲「ヒョウくん!?いたのかっ!!?」
P「ん?ああ、ブリッツェンと一緒に寝てたみたい」
音葉「・・・通りで外に出てないと思ったんです・・・」
桃華「美玲さん!?なんでブリッツェンさんの所を調べてなかったんですのっ!?」
美玲「い、いやぁ・・・すごく幸せそうに寝てたからな・・・」
美羽「見つかってよかったですっ」
芽衣子「小春ちゃん、ほらっ」
ヒョウくん「・・・・・・」
小春「ヒョウくん・・・・・・っ!!!!」
小春「ヒョウく~ん!!」
P「はい、落とさないでね」
小春「ヒョウくん・・・良かった・・・心配しました~・・・」
ヒョウくん「・・・・・・」ペロ
小春「ヒョウくん・・・良かったです・・・もう勝手に行っちゃダメですよ~・・・!!」
椿(ヒョウくんが迷子になってたようですねっ)パシャ
ちひろ「大丈夫なんですか?泣いてるところを撮っても」
椿「この写真はCuPさんにしか見せないんで大丈夫です」
ちひろ「・・・・・・まぁ、大丈夫なんでしょうね」
・ ・ ・ ・ ・ 。
椿「そろそろ帰りますね」
P「そうですか?もう少しウチの子たちは遊び足りなそうですが」
美玲「ヒョウくん、ペロペロすんなぁ!!」
小春「きっと美玲ちゃんの事を気に入ったんだと思います~」
美玲「が、ガルルルルゥ↓」
美羽「美玲ちゃんの声が弱まっててるっ」
桃華「見事にやられてますわね」
美玲「た、助けてくれぇ・・・」
P「・・・遊び足りない・・・わけじゃなさそうですね」
椿「ふふっ。小春ちゃん、そろそろ帰りましょう」
小春「あっ、はい。分かりました~」
芽衣子「はいっ、ケージ」
小春「ありがとうございます~。ヒョウくん、ちょっと我慢してね~」
美玲「や、やっと解放されるんだな・・・」
美羽「美玲ちゃん、お疲れ・・・」
桃華「狼が笑いものですわね」
美玲「今日の服はクマだって言ってるだろぉっ!!」
小春「お待たせしました~」
椿「小春ちゃん、楽しかった?」
小春「はい~♪とっても楽しかったですよ~。途中大変な事もありましたけど~」
椿「それは良かった」
小春「あっ、ちょっと待ってくださいね~」
小春「○○プロのプロデューサーさん♪」
椿(どうしたんだろう?お礼でも言うのかな?ふふっ、ちょっとしたシャッターチャンス♪)
P「はい、なんでしょう?」
小春「え~っと」
P「?」
小春「ちょっとしゃがんでもらえますか~?」
P「ん。これくらい?」
小春「はい~♪」
小春「ヒョウくんを探してくれて~ありがとうございます~♪」チュッ
一同「あ」
椿「あ」パシャ
小春「椿さん、まっすぐ帰りましょ~」
椿「え?え!?え、あ、うん!!」
小春「ではまた~♪」
椿「失礼しました!!」
P「・・・・・・」
一同「・・・・・・」
P「・・・・・・・え?」
一同「ええええええええええええええええええ!!!!????」
美玲「プロデューサーッ!!!?何ちゅーしちゃってるんだッ!!避けれてたよな!避けれたよな!?」
P「い、い、い、いきなりで俺もど、同様がががが」
音葉「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ
美羽「ひぃっ!!音葉さんからなんか変なオーラが!!!」
イヴ「私がPさんにキスしたら元通りになりますかね?」
桃華「いや、無理だと思いますわ・・・」
芽衣子「なーんかまたカオスになっちゃってるなーっ」
P「どどど、どーしてこーなってんのぉっ!!?」
─ Cuプロ ─
椿「あの・・・CuPさん」
CuP「なに?どうしたの?」
椿「大変言いにくいのですが・・・コレ」
CuP「なにさ・・・」
[古賀小春がPにキスしている写真]
CuP「・・・・・・あ゛ぁ゛・・・」
椿「どうしましょうか?」
CuP「消しといて・・・ちょっと、寝てくる」
椿「はい・・・・・・」
小春「ヒョウくん、今日も楽しかったですね~♪」
ヒョウくん「・・・・・・」
小春「また遊びにいきましょうね~♪」
[古賀小春が遊びに来るようになりました]
終わり
─ 事務所・事務室 ─
美玲「ギャーギャー!!」
美羽「美玲ちゃん落ちついて」
桃華「情けないですわね」
美玲「ガルゥ!!!」
P「・・・・・・」ズーン
芽衣子「・・・うん、こんな日もあるよっ」
P「俺、もう何人の子とキスしてるんだろ・・・誰か粛清してください・・・」
芽衣子「ダメだって、ちゃんと前向いて・・・」
Pipipipi...
芽衣子「ほら、電話だよっ!巴ちゃんからだよ」
P「巴・・・うっし、ふぅ!」
ピッ
P「もしもし、巴かー?」
村上巴『Pっ!!!!!』
P「うぉぅ!?どうした?」
巴『伊吹が!!伊吹がぁっ!!!!!』
P「伊吹がどうしたんだ?」
巴『伊吹が攫われたんじゃっ!!!!!!!!!!!』
P「は?」
以上です。今回はここまでです。
読んでくれた方はありがとうございます。
「窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)」とは命の危機に追い詰められれば、弱い者でも強い者に逆襲することがあるというたとえです。
今回は小春ちゃんを追い込んだはずが噛まれた、って感じで作ってます。
さて、次回は
・大和亜季「九死に一生を得る」
次々回は
・西川保奈美「首が回らない」
・藤居朋「白波」
のどれかになります。
アンケートの結果として伊吹ちゃんが攫われました。
さてさてどうなることやら・・・。
ではまた。
チラ裏
・しばらく修羅場だったんで書けませんでした
・でも雪乃さんのSRシルエットでどうしても書きたかったんです
・亜季ちゃんにボイスついたのもあって一日で書いてきました。ミスとかあれば言っていただけると幸いです・・・
乙
軍曹に声付いたのは驚いたな~完全に予想外だったし
のあさんや美優さんにドナキチ法子やフリスクのメンバーも喋らないかなあ…
今回のロワは雪乃さんハピバも兼ねてこんな艦隊にしています。
お会い出来たらよろしくお願いします。
http://i.imgur.com/igV7As7.jpg
亜季ちゃんは予想内だったけど、肇ちゃんまで来るとかちょっと踏ん張らないと・・・(汗)
私は軍曹上位で悔し涙ですん
>>63
フリスクにボイス付くのをずっと待機している私がいます
このSSだとフリルドスクエアは出せないんですよね・・・。忍の基準が1年半前なので友好関係が学園祭三人娘で固まっているんで。
>>71
プラチケ400枚と3万円用意しようか・・・次の復刻リミテッドがアーニャ、みく、未央だったはずだから軍曹2枚取るぐらいのスタドリは回収できるはず
アンケート
次のうちどちらの組み合わせがいいと思いますか?
1. 青5
2. 赤2 青3
どちらにするか悩んでいます。こういう時は皆さんの手をお借りしたい
ネタバレ防止して色で紹介していますが青が多い時点で勘づく人がいるかも・・・
2
今回黄色は留守番要員?
>>80
このアンケートの結果はちゃんと反映しますが、何になるかは言えません
ですが、へんちくりんなモノになるのでお楽しみに
おまけ
ある日・・・。
─ 事務所・事務室 ─
P(来週はバレンタインデー、つまりは雪乃さんの誕生日)
P(最近の忙しさでまだ用意出来てないが、想いを込めたものを送りたい)
P(しかしどうしたものか、去年はマフラーで・・・その前は俺の奢りで事務所の皆と食事会をした)
P(今年は・・・う~む)
ちひろ「プロデューサーさん?どうしましたか?」
P「ちひろさん・・・来週はバレンタインデーじゃないですか」
ちひろ「おや?みんなからチョコもらえるかって話ですか?」
P「いえ、雪乃さんの誕生日です。何を渡そうかなぁと思って」
ちひろ「なんだ、そんな事ですか」
P「そんな事って雪乃さんが聞いたら怒りますよ?」
ちひろ「そうではありません。雪乃さんはプロデューサーさんと一緒にいるだけで嬉しいはずですよ」
P「むぅ・・・」
ちひろ「雪乃さんがアナタの事を想っているのは私にも分かります。誕生日の時ぐらい・・・その想いを汲んであげては?」
P「・・・誕生日の時ぐらい・・・かぁ」
─ テレビ局 ─
「「お疲れ様でしたー!!」」
西川保奈美「・・・お、お疲れ様でした!!」
雪乃「お疲れ様でした」
保奈美「・・・・・・」
雪乃「保奈美ちゃん?」
保奈美「・・・これが・・・これがテレビ局・・・」
雪乃「そうですわ。・・・これもまた保奈美ちゃんの夢への一歩のひとつです」
保奈美「はい・・・もっと、もっと・・・たくさん練習します」
雪乃「本番に勝る練習はありませんわ、○○プロの全員で一歩一歩を大切に歩んでいきましょうね」
保奈美「はいっ!!!」
雪乃「さて、タクシーを呼んでまっすぐ帰りましょう、Pさんに今日の保奈美ちゃんの雄姿を報告しませんと、ね?」
保奈美「雄姿だなんて・・・そんな」
雪乃「おや、メールが・・・」
P『お疲れ様です。いきなりのお願いですみませんが、来週のバレンタインの夜、一緒にお食事に行きませんか?』
雪乃「ッッッ!!!!////」
保奈美「?雪乃さん、タクシーの番号忘れてしまいましたか?」
雪乃「な、な、なんでもありませんわ!おほ、おほほほほほっ!!////」
保奈美「・・・変な雪乃さん」
雪乃(こ、これって間違いなくデートですわ!!どうしましょう・・・Pさんから声をかけてくれるなんて・・・!)
雪乃(こうしてはいられませんわ!着ていく服を・・・ああっ、靴も用意しないといけませんわね!口紅も新しいのを・・・)
P(アカン・・・これ間違いなくデートだ。しかも、誕生日にやるとかドラマとかだと結婚指輪渡す展開だよ・・・)
P(ちひろさんに言われて考えずにメール送っちゃったけど、雪乃さん・・・期待しちゃってるかな・・・いや、絶対してるだろうなぁ・・・)
P(・・・ってバカ!ネガティブになるな・・・期待に応えるだけの事はやらなきゃ・・・!)
P(まずは・・・場所とプレゼントと・・・)
そして・・・約束の日になった・・・。
─ 某レストラン ─
P(仕事の終えた雪乃さんを車で迎え、俺と彼女はとある高層ビルの上層部にあるレストランへと足を運んだ)
雪乃「まぁ・・・窓際の席なんですね」
P「たまたま取れました。本当は個室がよかったんですけど・・・」
雪乃「Pさん?そういう時はお世辞でも・・・」
P「ご、ゴホン!・・・『この日のために取っておいたんです』・・・かな」
雪乃「うふふっ。ありがとうございます、Pさん♪」
P(超上機嫌。今まで彼女をプロデュースしてきて・・・こんな彼女を見たことは少ない)
P(猫のような口元が、今日はかなり緩んでいる。というか・・・)
雪乃「Pさん、ここのオススメは何でしょうか?あ・・・これ美味しそう・・・」
P(正直、今の雪乃さんを直視できない・・・キレイで、可愛くて・・・女性が出来る全力を注がれてるようで・・・)
P(ちょっと、いや、かなり緊張する)
P「・・・今日はコース料理を選択しています。雪乃さんに合うよう、甘目のワインも用意してもらってます」
雪乃「まぁ・・・♪」
P「年に一度だけの雪乃さんの誕生日です。美味しいもの食べて、心も体も満足させていきましょう」
雪乃「はい♪」
「こちらはカツオの生ハムとリコッタチーズの~・・・・・・」
雪乃「はい、ありがとうございます」
P(アカン、緊張でウェイターの人の声が聞こえん・・・)
「この後の料理では~・・・」
雪乃「ではそのようにお願いしますわ。Pさんもよろしいでしょうか?」
P「・・・・・・」
雪乃「Pさん?」
P「・・・あっ、はい!それでいいです!」
「かしこまりました」
雪乃「ふふっ、デザートが今日だけの特別バージョンだなんて・・・サプライズですわね、うふふ♪」
P「そ、そうですか・・・」
雪乃「こんなしっとりとしたバースデー・・・毎日がバレンタインでもかまわない・・・なんて思ってしまいそう」
P「・・・・・・」
雪乃「Pさん?」
P「ほ、ほわっ!?」
雪乃「ダメですわ。今は・・・私を見てくださいな♪」
P「は、はいぃ・・・」
P(・・・誰か、誰か助けてください)
P(ちょっと我慢を緩めたら、心を許したら・・・簡単に彼女に堕ちる・・・)
悪魔(へぃへぃ旦那ァ!今すぐゆきのん抱きしめちゃえばいいんじゃねーの!?)
P(はっ、あまりの緊張に少女漫画的な悪魔まで見えるようになってしまった!?)
悪魔(ゆきのんはお前にぞっこんなんだぜぇ?とっとと食べちまえよ)
P(ば、バカを言うな!しかも食べるなんて・・・!!)
天使(ダメですよ。悪魔の言う事なんて聞いたらダメです)
P(あ、アナタは天使さん!!)
天使(Pは食べるの意味を文字通りにする人間です)
悪魔(は?)
P(え、え、ちょっとどういう事ですかっ!?)
天使(平行世界のPはカニバリストに変貌し、アイドルの文字通り血肉を食い散らかした傾向があります)
悪魔(うわぁ、それはさすがに俺サマもひくわぁ・・・)
P(う、嘘だぁっ!!ってか、悪魔にひかれるレベルって)
天使(だからPにはこういう言葉をお送りします。とっとと子づくりしろ)
P(んなぁっ!?)
天使(さぁ!言うのです!『ベッドに行きませんか!』と!彼女は一発で了承してくれますよ!)
P(無理です無理ですって!天使さん!!もっと違う助言を・・・!!!!)
悪魔(・・・あれ、俺サマの存在いらなくね?)
P「あぁ・・・あぁ・・・」
雪乃「Pさん?さっきからくねくねとどうしたんですか・・・?」
P「へ?・・・おおおおっわっと!?」
雪乃「背中でもかゆいんでしょうか?」
P「そ、そんな事ないですヨ!?ベッドとか変な事考えてないですヨ!?」
雪乃「べ、ベッド・・・////」
P「あ、え、あ、っとそうじゃなk・・・そうじゃなくてぇ・・・」
P「う、ウェイターさん!!」
「なんでしょうか?」
P「預けていたものを、持ってきてくれませんか!」
雪乃「預けていたもの・・・?」
「分かりました。少々お待ちください」
「こちらで間違いないですか?」
P「はい、この箱です」
雪乃「Pさん、その長細い箱は・・・?」
P「雪乃さんへの、誕生日プレゼントです。どうぞ、開けてみてください」
雪乃「あ、はい・・・」
雪乃「まぁ・・・かわいいペンダント・・・」
P「やっぱり雪乃さんにはシックな色が似合うと思って、ワインレッドのハートのデザインを選んだんです」
雪乃「うふふふ♪」
P「・・・?」
雪乃「やっぱりPさんは私の事を見てくれてる・・・って思えばPさんはどんな時も私を見ていて下さいました」
雪乃「私は・・・幸せものです」
P「気に入ってもらえてよかったです」
P(ふぅ・・・良かったぁ。閉店時間ギリギリまでショッピングモール駆け巡ったかいがあった)
雪乃「Pさん」
P「はい?」
雪乃「このペンダント、付けてもらえませんか?」
P「いいですよ。俺も早く付けた姿を見たかったところです」
P(俺は席を立ちあがり、彼女の側へと駆け寄った)
雪乃「では、お願いします」
P(彼女から受け取ったジュエリーを彼女の首に)
雪乃「ひゃっ・・・」
P「ご、ごめんなさい!」
P(親指で首を撫でてしまった・・・!!)
カチャカチャ・・・
P(首の後ろに手を回し、留め具を締める)
P「出来ました・・・よ」
雪乃「あ・・・」
P(思えばなんで俺は彼女と対面してペンダントを付けてあげようとしたんだ・・・?)
P(今、彼女との顔の距離がわずかしかなく、瞳を覗けば自分の顔がまるく見えてしまう近さだった)
P(彼女の顔を、直視してしまったんだ・・・)
雪乃「・・・・・・」
P「・・・・・・」
雪乃「・・・・・・」
P「・・・・・・ぁ・・・」
P(止めていた呼吸が思わず漏れてしまう。その吐息で彼女は肩を縮こませ、目を閉じてしまった)
P「雪乃・・・さん・・・」
雪乃「・・・っ」
P(唇をほんの少し、尖らせて・・・俺のあの行動を待ち望んでいる体勢になっていた)
P(キス・・・すれば、いいのか・・・?)
P(・・・分からない。でも・・・俺の体と思考はすでに・・・)
P「雪乃さん・・・」
雪乃「Pさん・・・」
P(もう・・・止められ・・・)
?「させませんわぁぁぁぁぁぁぁあああああっ!!!!!」
P「!?」
雪乃「!?」
?「はぁ・・・はぁ・・・危なかったですわっ!!!」
P「星花さん!?」
宮本フレデリカ「アタシもいるよー」
小春「小春もです~」
涼宮星花「P様ッ!相原さんに惑わされてはいけませんわ!!」
雪乃「・・・・・・」
星花「真に魅了するアイドルはその仕草ひとつひとつで人を虜にします!相原さんもまたその兆候にあります!」
P「ま、待ってくれ!星花さん、なんでここに!?」
星花「ここはお父様のご友人が経営している店、P様がご予約をした時から相原さんとアクションがあると勘付いていましたわ」
星花「なぜなら今日は相原さんの誕生日。何らかのアプローチがあるとは思っていましたわ!」
フレ「アタシも誕生日なんだけどね~。あとでPさん、何かちょーだい♪」
P「な、何かって・・・」
星花「・・・ともかく、相原さんと二人きりにするのは良くないと考え、このようにコンタクトさせて頂きました。騒がしくして申し訳ありませんわ」
フレ「Pさんが無事で何よりだよー。いやー、アタシが言える事じゃないけどね」
小春「他のお客さんもいますしね~」
P(他のお客さん・・・あ、そうか、もしキスしてたらスキャンダルじゃないかっ!!俺のバカ!!!!)
P「ま、まぁ・・・なんというか・・・ありがt」
雪乃「・・・・・・たち」
P「ゆ、雪乃さん?」
星花「なんですの?」
雪乃「あなたたち・・・!私とPさんの貴重な時間を・・・!!!大切な時間をぉ・・・!!」
雪乃「絶対に許しませんわっっっ!!!!!!!!」
星花「・・・うぐっ」
フレ「あちゃー、なーんかすごいオーラ纏っちゃってるよ?」
小春「ドス黒いです~」
星花「ここまでは予想通りですわ!わたくしだって、P様との時間が欲しいんですもの!!!」
雪乃「LIVEバトルですわ!!」
星花「LIVEバトルですわ!!」
P「ゆ、雪乃さん?」
雪乃「Pさん、勝ちますわ!そして、この続きを・・・!先ほどの続きを・・・!!」
星花「いいえ、させませんわ!今日はフレデリカさんの誕生日、勝って我々と一緒に誕生日パーティーをやってもらうのですわ!!」
小春「誕生日パーティー楽しみです~」
フレ「あ、なんかお零れもらえた。ってなわけでよろしくー、後でみんなで観覧車のろーねー」
P「ひぇっ・・・」
雪乃「場所はこのビルの1Fでよろしいですわね!?」
星花「もちろんですわ!!時間は30分後、フレデリカさん、小春ちゃん行きましょう!」
P「 」ポカーン
雪乃「Pさん、何してますの?」
P「え、あ、怒涛の展開すぎて・・・」
雪乃「虚空を仰いでる場合ではありませんわ!車の中に衣装はありますね?」
P「はい、勝負師をイメージした新作、入ってますよ」
雪乃「分かりましたわ。これで・・・涼宮さんたちの口を縛ってあげますわ・・・!!」
P(彼女は早歩きで店を出て行ってしまった)
P(でも・・・その背中を見て、どこかホッとしている自分がいた)
P(あのまま・・・彼女の目を見ていたら・・・きっと、俺は・・・)
おまけ 終わり
以上でおまけは終わりです。
雪乃さん、フレデリカちゃん、ハッピーバースデー!
おまけが間に合ってよかったです。
当シリーズだとフレデリカちゃんは敵キャラですが、担当Pの方はCDも出た事ですし目一杯愛でてあげてください♪
ではまた。
PS.無事雪乃さんは2枚取りして、次は雪乃さん3枚目とみやびぃのために全力疾走中です(ゲーム中だとガールズパワーのPもやってます)
フェスが始まりました。以前のアンケートの時に色々と要望があった頼子ちゃんがメダルチャンスで登場です。皆さん、ゲットしましょうね!
次回、頼子ちゃんが登場する事が決定したので宣伝も兼ねてのレス投稿です。
フェスでの守備編成はこんな感じになっております。お会い出来たらよろしくお願いしますね。
http://i.imgur.com/346pDIj.png
最近某まとめサイトで掲載されているので、Wikiの方も見ました。
バッドエンドのタイトルとかも記載されてますが、あれは予定でしょうか?
>>109
BADENDや響子ENDはどこかの話で書かれたおまけ要素になります。
例えば、響子ENDは『村上巴「塞翁が馬」』にて追加のお仕事が由愛ちゃんじゃなくて響子ちゃんだったらどうなるのか、というifストーリーが書かれています。
BADENDは基本、視聴をオススメしません。当SSの裏テーマが浮き彫りになったENDなので残酷だったり何かがおかしかったりします。
上記END系列はエロやグロが入ってるのでまとめサイトにまとめられない可能性もありますが。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません