【グラブル】無限大のあなたのクロニクル 【vol.2】 (82)

 グラブルでエロゲー。
 移転待機していたら、うっかり落ちてしまったので。
 R-18っす。グランくん主人公です

前スレ 
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1451846756

前スレの続きから――ということで、急ですけれど


↓1 どこへ行く? (グランサイファー、遊園地エリア、ホテル街)?

そういえば海エリアがあってもいいですね……あとで追加するイベント書いときます。が、今は海エリアはないので括弧の中から選択してください。

ということでここから↓1


 遊園地エリアへ


 お腹を満たし、午後を過ぎた辺り。グランとロザミアは遊園地のある一帯へやって来た。

グラン「賑やかだなぁ。なんだかんだいい場所になってきて安信したぜ」

ロザミア「場所を作って人も置く――人が好きだからこそできることね」

グラン「だな。っと、どこで遊ぼうか」


1 観覧車
2 コーヒーカップ
3 お化け屋敷

↓1

 コーヒーカップ


グラン「よし、あれにしよう!」ビシッ

ロザミア「あれ? ……って、何かしら?」

グラン「コーヒーカップ、っていうらしいな。ほら名前が書いてある」

ロザミア「……なんとなく子供っぽいんだけれど?」

グラン「そうか? 楽しそうに見えるけどな。ほら行こうぜ」

 ロザミアの手を握り、コーヒーカップへと向かうグラン。
 だいぶ強引なのだが、ロザミアは何も言わず。むしろ満更でもなさそうにグランの後ろ姿を見つめていた。

グラン「よし。待ち時間もないし快適だな」

ロザミア「待ち時間があるものなの?」

グラン「場所とか乗るものによっては時間がかかるらしいぞ」

ロザミア「へぇ……乗ったことがないから、よく分からないわ」

 二人が来るとほぼノータイムで開くゲート。止まるアトラクション。
 あからさまな対応にグランは苦笑しつつ、一つのコーヒーカップへ。ロザミアを座らせ、手を離す。


1・隣へ座り、ゆっくりと
2・向かい側で本気で遊ぶ
3・向かいに座り、ロザミアへ任せる

 ↓2

グラン(デートだしな……うん)

 ゴホンと咳払い。ハンドルを見ているロザミアの横へと座る。

グラン「さぁ、はじめようか」

ロザミア「グラン、近くないかしら?」

グラン「気にしないでくれ。これが、男女のコーヒーカップの乗り方なんだ」

ロザミア「それは……仕方ないわね」

 そう言って視線を斜め下へ。照れてくれているのだろうか。
 グランは微笑ましい気持ちでロザミアを見、前のハンドルへ手をかける。

グラン「よーし、じゃあ回すぞ」

 ぐるぐるとハンドルを回すグラン。コーヒーカップが回り、遠心力がかかる。

ロザミア「結構早いわね……」

グラン「そうか? もっと早くできそうだけど」

ロザミア「これ以上の速度だと男女で乗るアトラクションじゃないような気がするんだけれど」

グラン「うーん、楽しいけどな。お、そうだ。ロザミアも回してみるか?」

ロザミア「私が?」

 おう、と頷いてハンドルから手を離すグラン。
 その瞬間不可がかかり、ロザミアの方へと身体が倒れてしまう。

グラン「……わ、悪い」

ロザミア「……。こういうのは男女逆じゃない?」

 しっかりとグランのことを受け止めるロザミア。
 彼女に抱えられ、グランは頬を赤らめる。
 ほんのりと赤面したロザミアは呆れた調子でつぶやいた。

グラン「いやぁ、でも僕のことしっかり受け止めてくれてロザミアったらイケメン☆」

ロザミア「はいはい。回すわよ」

 気を遣ってくれているのだろうか。
 片手でハンドルを握り、もう片手でグランを支えるロザミア。

グラン(胸当てで固い感じだけど、やっぱり女の子だよな……いいにおいが)

ロザミア「……」ギクシャク

グラン「ロザミア? もっと早くしても大丈夫だぞ?」

ロザミア「集中できないのよ……(貴方に気を遣ってるの)」

グラン「へ? あ、ああ、悪い」

 ぽかんとした顔でグランが返すと、ロザミアはハッとする。
 すぐに何か言おうとするも――口を閉じ、ハンドルを勢いよく回した。

グラン「うおおお!? ロザミアっ!? これえげつない速度――っ!」ギュウウ

ロザミア(グランが私のすぐ近くに。こ、これがコーヒーカップ……なのね)ドキドキ

 多分違う。


 ロザミアの満足度が30上昇。 合計75


 遊園地の休憩スペース。
 ベンチに座り、二人はのんびりと夕暮れに染まる空を見上げていた。

グラン「……今日は楽しかったな」

ロザミア「ええ。その……ありがとう」

グラン「こっちこそ。やっぱり相手がいてこそ楽しいし」

 背もたれに寄りかかり、隣の彼女を見る。

ロザミア「……それで、その。そろそろ帰る時間だけど」

 異様に落ち着きが無い彼女。
 もじもじとジュースの入った瓶を弄り、グランをちらっと横目で見た。

グラン「帰る時間、か……」

 確かにそろそろ帰らないと心配をかけそうな時間。
 ……けれど、


1・もっと一緒に過ごす
2・帰ろうか

 ↓1~ 先に二票入った方の選択肢に

【1で進行】
【今度は確認無しに満足度越したら書いちゃおうと思いました】


【では、例のごとくシチュエーションやプレイ内容にリクがあったら、書いていただければ】


【それとちょっとそういうノリになってきているので、↓1~4でヒロインから一人ずつ指定してください。

        それと↓5でまた一人。 こっちは↓1~4で選ばれたキャラ、ヘルエス、マギサ――などこれまでR-18イベントが書かれたキャラを対象から除きます。

       とあるイベントで複数人同時、そして一人、それぞれR-18のシーンを書こうかと。
       被ったり、ルールから外れたら安価下。本家のキャラ増えましたし、新しいヒロインも一人、二人追加しても構いません】

新キャラを範囲内に書いたら、しょっぱなからです。範囲内に書かれた新ヒロインが二人を超えてなければ、安価の範囲外に書いちゃっても追加しときます。

新ヒロイン追加はまだ有効なのかな
有効ならリーシャ

あと邪魔かなとは思ったけど一応前スレから拾ってきたキャラリスト貼っとくね

291: ◆jE4ACnO9Bs [saga]
というわけで改めて、 

【一覧】
フェリ 13   「まだ、分からないな」
シルヴァ 20  「軽率な面があるな」
ミラオル 24  「甘い、のよね」
ロザミア 84  「団長のど変態(昨日の今日なのに)」
マギサ 38   「見ていて飽きないわね」
ヘルエス 62  「誠実な方、ですね」 
カリオストロ 3 「あん? 興味ねえな」
クラリス 58  「私にもチャンスがあったら……」
フィーナ 29  「団長? よく分からないなぁ」
ダヌア 100  「だんちょ、うんめぃ……」
ヤイア 57   「いいお兄ちゃんだよ?」 
アンジェ 44  「団長として信頼しているよ」 
ドロシー 84  「お慕いしています、ご主人様☆」
エジェリー 19 「(いい人、ですよね)」 
ヴィーラ 31  「実力は認めてあげましょう」 
ナルメア 18  「困ったことがあったら言ってね?」 
ハレゼナ 79  「サイコーにクレージーだな、団長ぉ!」 

エジェリー、ドロシー、ナルメア、アンジェで複数人シーン

フェリでもう1つのシーン

リーシャ追加で。
追加あと一人くらいオーケーで。
巫女さんや、ジータちゃんとかも大丈夫です。


今からロザミアのを書きはじめて、四人、一人のものもちょくちょく書くので時間が空くかも


【リーシャ、ラグナ追加です。初期好感度はまた後ほど】


もっと一緒に過ごす


グラン「……もっと一緒にいないか?」

 自然と、グランはそう口にしていた。
 ロザミアが断らないのならば、もっと彼女と近くに一緒に。そう望んでいるのは紛れもない事実で。

ロザミア「え、ええ……」

 率直に告げるグラン。そんな彼に頷き、ロザミアは深呼吸。今度は顔ごと彼へと向く。
 夜も近い今帰らず、彼女と一緒に過ごしたいと口にする。その意味は分かっているようで、ロザミアは珍しくぎくしゃくと目を泳がせて控え目に口にする。

ロザミア「私も、貴方と……」

グラン「あぁ」

 最後まで言わずとも先は分かった。

グラン「ロザミア、行こうか」

 ベンチから立ち、ロザミアへ手を差し出す。おずおずとそれを握ったロザミアを軽く引っ張り、グランは遊園地のエリアから出た。

 ホテル街。
 時刻は夕方過ぎ。とあるホテルの一室でグランとロザミアは静かな時間を過ごしていた。

ロザミア「約束覚えてたのね」

グラン「おう、ロザミアと過ごすための口実になるし、しっかり記憶してたぜ」

 部屋の窓際。ニッと笑いテーブルの上に酒瓶とグラスを置くグラン。
 夜に二人きりでお酒を。これ以上ないシチュエーションである。彼に好意を持つロザミアは勿論嬉しい、のだが……。

ロザミア「……」チラッ

 部屋には大きめのベッドが一つだけ。当たり前といえば当たり前だが、生々しい光景である。これからどうなるのかを考えると、緊張して身体が強張ってしまう。

グラン「ロザミア?」

ロザミア「あっ。なんでもないわ」

 びくっと身体を揺らして視線を戻すロザミア。分かりやすく緊張している彼女に苦笑し、グランは馴れない様子で栓を開け、二つのグラスへと注ぐ。
 どうやら赤ワインらしい。中身を持ってきた本人も知らなかったのか、目を丸くさせて見つめている。

グラン「さ、飲もうか」

ロザミア「……」コクリ

 乾杯の音頭はなく、二人とも静かにグラスの中身を口にする。
 甘味の中に渋み、アルコールと果実の香り。初めて口にしたワインは奇妙とも思える味で。


ロザミア「……不思議な味」

グラン「だな。初心者でワイン単品はあれだったか……」

ロザミア「……」グイッ

グラン「って、ロザミアっ!?」

 何を思ったのか、グラスを眺めていたロザミアはぐいっとワインを一気に飲み込む。
 もっとのんびり、会話でもしながら緊張をほぐそうなどと思っていたグランは、彼女の突拍子もない行動に驚いた。

ロザミア「……酔わないと、色々大変なのよ(美味しくてつい……)」

グラン「気持ちは分かるけどな……」

グラン(紛れもない本音だろうな、今の)

 グランはしみじみ思った。

ロザミア「貴方は……あまり緊張してなさうね」ジトッ

グラン「え? そんなことないぞ。すごく緊張してる」

ロザミア「……初めてでもないのに?」

グラン「ああ。多分慣れることなんてないんだろうな」

グラン「ロザミアも、みんな魅力的だし……」

 ぐいっと自分もワインを一気にあおる。慣れない味に熱くなる身体。アルコールが巡りはじめるのを感じつつ、ロザミアを見つめる。

グラン「好きだからな」

ロザミア「……そう」

 不機嫌そうにしていたロザミアだが、グランの答えに赤くなりながら答える。
 そんな彼女に笑って返し、グランは床に立ちロザミアへと近づく。


グラン「ロザミア、ベッドに行こう」

 ストレートな誘いにロザミアは顔を真っ赤にさせて狼狽える。反射的に後ろへ身体が下がり、

ロザミア「っ!?」

 自分で思った以上に身体が勢いよく傾いてしまう。が、倒れそうになったロザミアをグランが素早く支えた。

グラン「いたっ!」

 彼もまた勢いがつきすぎて窓枠に頭をぶつけていたりしていたが。

グラン「いつつ……今度は僕が支えられたな」

グラン「これ以上時間が立つとベッドに行けるかも分からないし、ちょっと強引だけどごめんな」

 二人ともそれなりに酔っているらしい。慌てるロザミアを抱え、グランはベッドへと向かう。
 彼の腕の中で持ち上げられた彼女は縮こまり、真っ赤な顔で呟いた。

ロザミア「ま、まだ身体洗ってないわよね」

グラン「そういえばそうだな。……まぁ、大丈夫だ」

 ロザミアに対し、グランは気にしている様子はなく。ベッドに彼女をおろして、その上へ。

グラン「それに、時間置いて機会を逃すのは嫌だしな」

ロザミア「……っ」

 ベッドの上ですぐ近くに。グランがロザミアの頭を撫でると、彼女はまだ緊張しながらだが彼の身体へと手を回した。

グラン「……ロザミア」

ロザミア「……ん」

 名前を囁きグランが唇を重ねる。
 目を閉じ、たっぷりと時間をかけてのキス。ロザミアと先程のワインの香り。身体を洗ってはいないが決して悪い臭いではなく、ロザミアのにおいが強さを増しているような気がして自然と興奮してしまう。
 唇を離し、グランは小さく笑みをこぼした。

グラン「……脱がすぞ」

 短く口づけを繰り返し、グランはロザミアの服を脱がせていく。防具を外し、服を脱がせ、下着も。全ての衣服を取り、自分もまた裸に。
 普段あまり露出されていないロザミアの肌。綺麗で触り心地の良さそうな身体。防具や服で隠されているときは分からなかったが、かなり女性的なプロポーションである。


グラン「……ロザミアって、意外と大きいんだな」

ロザミア「……意外って、どういう意味かしら」

グラン「普段そう見えないからさ。綺麗なのは分かってたけど……その、魅力的だ」

ロザミア「そういうことをあっさり言う……」

 グランが素直な感想を口にすると、ロザミアは恥ずかしそうに手で身体を隠そうとする。

グラン「駄目だったか?」

 そんな彼女が可愛らしく、グランは笑みを浮かべて彼女の腰を撫でる。

ロザミア「ひぅっ、そういうことじゃ――んんっ」

 身体を震わせて、抗議しようと口を開いた彼女の唇を塞ぎ、グランは舌を入れる。強引にロザミアの舌と絡め、ワインの味がする口内を撫で愛撫する。
 柔らかい舌先が与える快感にロザミアの身体が震え、繋いだ口から声がもれる。
 驚きに開いた目を徐々にとろんとさせ、けれど抵抗しようとロザミアはグランの肩へ手を伸ばした。
 グランはそれを見計らって、彼女の露になった膨らみと割れ目へ指をやる。

ロザミア「ぁんっ、ふぁっ、グラン……っ」

 グランの肩へ手を置いたロザミア。けれどもう力はそれほどなく、甘い声を上げて反応するのみ。
 胸を鷲掴みにし、全体を揉みほぐすように刺激。濡れはじめている秘所を指で優しく擦る。
 愛撫としてはまだ弱めのものだが、ロザミアの反応は大きく、それだけでも達してしまうのではと思うほどだ。

グラン「ロザミア、かわいいよ」

ロザミア「んぅ、ぁ、はぁ……っ」

 恥ずかしそうに目を逸らすロザミア。
 嫌がるようにも見えるが、グランは手を止めない。

グラン「気持ちいいか? ここ、固くなってきてるし……ここも濡れてきた」

 手の指に食い込み、間からはみ出るように柔らかく形を変える胸。その中で主張する突起。そして彼女の秘部から流れている蜜。
 彼女の気持ちが高まっていることが言わずともわかってしまう。


ロザミア「わか、る――ぁ、でしょ」

 ロザミアもそれは自分で分かっているらしい。いじわるとでも言いたそうな言葉に更にいじめてみたい気にもなるが、これくらいにしておく。

ロザミア「ん、っ――あっん」

 言葉責めは止め、指の動きに専念。胸の突起をつまみ、割れ目へ浅く指を入れて段々と与える刺激を強め、愛撫する。
 ロザミアの反応は次第に大きく、いつもの様子からは考えられないほど喘ぎ、身体を震わせる。

ロザミア「グラ、ぁ、ン……っ」

 戸惑っていたように見えた彼女だが、快楽に酒で考える余裕もあまりなくなってきたようだ。グランのことをボーッと見つめ、甘えるように彼の首へ手を回し、唇を近づける。
 彼女に応え口づけをし、今度はロザミアからも舌を動かし互いに貪り合う。

ロザミア「ふぁっ、ん、ぅ……」

 うっとりと目を細め、唾液が口の端から流れても気にせず口づけを交わす二人。タイミングを図り、グランはそのままロザミアの秘核へと指をやり軽く擦る。

ロザミア「あっ、んぅ! ん――っ!」

 これまで以上の大きな反応。高まりきっていたロザミアはそれで達してしまい、身体を弓なりにさせ――ぐったりとベッドに身体を預けた。

ロザミア「っ、はぁ……ぁ」

 唇を離し、呼吸を整える。冷静な彼女がすぐ目の前で乱れ、そしてイッた。秘所から蜜を溢れさせ、シーツを汚し無防備な姿をさらしている。
 続きをしようとする気持ちは沸かず、ただロザミアの姿を眺めるグラン。

ロザミア「……ん」

 そんな彼の様子にクスッと小さく笑い、ロザミアはうつ伏せとなり四つん這いの体勢に。
 くびれた腰に、丸みのある尻。愛液が溢れ、彼女の腿を伝う。男性ならば必ず欲情
してしまいそうな魅惑的な光景。誘うようにそれを見せ、ロザミアは言う。

ロザミア「……グラン、来て」

グラン「あ、ああ……」

 彼女の美しさに見とれていたグランだが、今はもう彼女を自分のものにしたいという欲求しかない。
 彼女の割れ目へ硬直しきった自身のものをあてがい、先端をゆっくり入れる。

グラン「っ……」

ロザミア「あっ、入って――んぅ、ぁ」

 グランのものをきつく締め付け、蜜で濡らすロザミアの中。酔っているせいか、敏感な亀頭を熱いほどの温度で包み、愛液の卑猥な音が響く。
 美しく長い髪がかかった、綺麗な背中を反らしロザミアはうっとりとした声音で喘いだ。
 このまま本能に任せて犯してしまいたい衝動に耐え、グランはゆっくり挿入していく。

ロザミア「ぁ、大き――っ、んぁっ!」

 熱く、締め付けの強い中を進み、一番奥まで。膜にぶつかった感覚はあったが、すんなりと挿入できた。ロザミアの痛みもそれほどはなさそうだ。

ロザミア「はぁっ、ぁ……んっ」

 むしろ一度軽く達してしまっているのかもしれない。枕に顔を押し付け短い呼吸を繰り返す彼女を見て、自分のものが固さを増すのを感じた。
 結合部からシーツへ垂れる愛液。小さく痙攣するように震え、絡み付く膣内。彼女はイッているのかもしれないが、我慢ができそうになかった。

グラン「動くぞ……」

ロザミア「んぁっ! ぁ、はっ――んんっ」

 返事は待たずに腰を引く。愛液でコーティングされた男性器が見え、その中に僅かな赤が。確かな興奮を覚えつつ、グランのものを離さないように絡み付く中へ、突き入れる。
 愛液を押し出し、パンと音を立てて勢いよく入れられる男性器。
 強すぎる刺激にロザミアが背中を反らし、大きな声を上げる。

ロザミア「ぁ、なに、これ――んぁっ! 頭が――っ、真っ白……にっ」

 ロザミアの腰を掴み、ペースを速めてピストン。パンパンとリズミカルな音に、愛液の音も混ざり彼女の羞恥心を刺激する。
 けれどそれ以上に身体へ走る感覚に彼女は酔いしれているようだ。うわ言のように驚きを口にし、グランが動く度喘ぎを漏らす。
 彼から顔は見えないが、胸を揺らし美しい身体をよじらせ快楽に喘ぐ彼女の姿は更なる欲情を誘うのみ。


グラン「ロザミア……っ」

 身体を彼女へと倒し、グランはロザミアと密着。彼女の胸へと手をやり、腰を動かしながら愛撫する。
 乳首をつまみ、揺れる膨らみを手で鷲掴みにし揉む。中が反応して締まるのを感じた。

ロザミア「はぁっ、ぁ、胸――触りながら、んぁっ、激し――んうっ!」

 ただ一方的にグランから犯されてしまっているロザミアだが抵抗はなく、与えられる刺激と快楽を受け入れ淫らに悶える。

グラン「……っ、出る――」

 絶頂を我慢できる時間は短く。グランは彼女を抱き締め、奥を突くと達してしまう。

ロザミア「あっ、あ、んっ――ふぅっ」

 それと同時に締まりを増し、搾りとるようにうごめく秘所。白濁を出され彼女も達したのか、ピクピクと痙攣するかのように射精に合わせて中が、身体が反応する。
 たっぷり白濁を出し、グランは彼女の顎へ手を。自分の方へ振り向かせる。

ロザミア「ん……」

 蕩け、放心しているかのような顔。愛しさを覚えつつ、グランは彼女へと口づけをする。

グラン「んっ、く……」

ロザミア「ふぁ、ぁ……ん、ちゅ」

 ゆっくりと味わうように深く、丁寧な口づけ。惚けていたロザミアも次第に自分から舌を絡め……。

グラン「ロザミア……っ」

ロザミア「あっ……ええ、いいわよ」

 自然と、もう一度もう一度とお互いを求め合った。


 
 
 グランサイファー前。

 すっかり夜も更けて、灯りも消えた艇。

グラン「……ええと、それじゃ、ロザミア」

ロザミア「……ええ。おやすみなさい」

 ホテルでのことが頭に浮かび、互いにぎくしゃくしている二人。小声で挨拶を交わすと、グランはなんとなく彼女の頭を撫でた。

グラン「おやすみ」

ロザミア「……」コクリ

 顔を赤くさせ、頷くロザミア。
 彼女は名残惜しそうに一度彼の方を振り向き、艇の中へと戻っていった。

グラン「……すごすぎた。ロザミアの破壊力……」

 それを見送り、ボソッと一人言。自分も帰ろうかと、グランは伸びを一つ。

グラン「どうするかな……」


ロザミアの好感度が10上昇。合計94



↓1 夜、誰と会うか。ヒロインから一人選択
 (末尾8、9だとイベント)

【今日はここまで】

末尾0を条件に入れ忘れてましたね。前は入ってたり入ってなかったりだったみたいですが、今回は入れときます。
というわけでドロシーのR-18イベント発生で書いときます。リクエストあれば、今日の夕方辺りまでで募集っす

【できますっ、と言いたいけれどもうまく書けるかは保障できんっす】


グラン「寝ようかな……明日も色々あるだろうし」

 結論、就寝。
 ちゃっちゃと寝てしまおうと、グランは自分の部屋へと向かった。
 暗い騎空艇内を通り、ドアを開け、部屋に入る。

グラン「……ん?」

 すると、以前経験したような違和感を覚えるグラン。
 自分の部屋。男しかいない筈の部屋から、やたらいいにおいが、ふんわりと漂ってくる。
 誰か来たのだろうか。
 明かりは消えているため、誰もいないだろう。そう判断し、グランはドアを閉めて真っ先にベッドのある場所へ。
 暗くても月明かりで大体の物の位置は掴める。武器を外し、装備を外してシャツとズボンだけに。
 身体が軽くなったのを実感しつつ、ベッドへ手を置き――

グラン「……」

 ぽす、と想像よりも早く毛布の感触が手から伝わる。誰かいるのか、盛り上がっているのが辛うじて見えた。

グラン(ヘルエス……じゃないよな)

 前科……正しくは島の力の被害に遭ったことのあるヘルエス、ではなさそうだ。においが違う。彼女よりもっと甘くて、少女っぽいにおいで――

グラン「……ドロシー?」

 急いで部屋のランプをつける。するとベッドで眠るドロシーの姿がはっきりと見えるように。
 毛布にくるまり枕を抱いて、すやすやと静かに寝息をたてている。熟睡だ。

グラン「ド、ドロシーか……」

 そういえば最近、彼女の姿を見ていなかったような気がする。この島の力に、出るためのグランの活動。それらを彼女が知ればどのような行動に出るのか、おおよそ予想はついてしまうのだが……彼女のここ数日の音沙汰なしっぷりはグランの想像から大きく外れていた。
 むしろ初日でヘルエスと部屋でかち合ってもおかしくはない筈なのである。


グラン(なんて、自意識過剰かな……)

 苦笑。ドロシーをまじまじと眺め、グランはこの後の処置を考える。
 ……そして、思い付いた。

グラン「とりあえず」

 何気なく、本人も気軽に、リュックから縄を取り出す。

グラン「何かされたら困るし、勝手に部屋に入ってるし……怒っておかないとな」

 そして、そんなことをのほほんと言いながら毛布を剥がし、仰向けに寝かす。それから彼女の手を挙げた状態で両手を合わせ、縄でベッドに拘束。

グラン「うん! ……うん?」

 ベッドの上で手を拘束され眠る美少女メイドさん。妙にいかがわしいシチュエーションができあがったところで、グランは首をかしげた。

グラン「なんで僕こんなことしてるんだ……?」

 さっぱり分からない。
 何度か感じた感覚になんとなくの推測はつくが、今この状況から逃げようと思う発想がない。
 それは主観視点の夢でも見ているかのように。

グラン「ま、いいか。おーい、ドロシー?」

 明かりはきっちりとつけて、部屋中明るく。縛っても起きる気配がない彼女の頬をつつく。

ドロシー「んぅ、ご主人様ぁ……えへへ☆  ティーカップは人を殴るものでは――」

グラン「……」

 鼻つまみ。と唇つまみ。

ドロシー「んぐっ!? ふぇっ!? ご、ごひゅひんはま!?」

 効果はてきめん。ちょっと色々気の毒になってきたので指を離す。


グラン「おはよう、ドロシー。よく眠ってたみたいだな」

ドロシー「え、ええと……ごめんなさい。ご主人様をお待ちしていたら、つい……」

 てへへと茶目っ気を出しつつ謝るドロシー。ベッドから降りようとしたのだろう。身体を動かし、彼女はきょとんと目を丸くさせた。

ドロシー「これは……ご主人様が?」

グラン「うん」ニッコリ

ドロシー「ご、ご主人様? なにか、様子がおかしなような……」

グラン「そう? 酔いが残ってるのかな」

ドロシー「酔い……ロザミアさんとですか?」

グラン「うん。そんなには飲んでないけど」

ドロシー「……この時間までロザミアさんと。なにをしていたんです?」

 にっこりと、明るい声音のまま問いかけるドロシー。彼女の目が濁りはじめる。我を失っているグランでも、彼女の恐ろしさはしっかり分かっているようで、笑顔のままブルッと震えた。

グラン「ねえ、ドロシー。僕も怒ってるんだ」

 が、今のグランは彼女を宥めようとすら思わない。ベッドの横、床に膝をついて彼女へと顔を近づけ、頬を撫でる。

ドロシー「ご、ご主人様が……?」

グラン「あぁ。僕のメイドなのにここ何日か会ってないし、今日は部屋で寝てた。まぁ寝てたのはいいとして……会えないのは寂しいんだ」

ドロシー「ご主人様……。そ、それはドロシーも同じです! でも……その……」

グラン「でも?」

 嬉しいのか恥ずかしいのか、顔を赤くさせたドロシーはもじもじと小さな声で言う。


ドロシー「ご主人様はドロシーのところに来てくれる……って、期待をしてしまって」

グラン「そっか……悪い。気が付かなかった」

ドロシー「ご主人様が謝ることではありません。悪いのはドロシーです。ご主人様のメイドなのに、何日もご奉仕を投げ出して……。でも、ご主人様も寂しく思ってくれていたのは、すごく嬉しいです☆」

グラン「ドロシー……」

 見つめ合う二人。片方が拘束されていなければ、甘いラブロマンス的なシーンに見えたことだろう。

ドロシー(ああっ、ご主人様……ご主人様もドロシーのことを……ごめんなさい、ご主人様。ご主人様のことをちょっとでも疑ったドロシーのことを許してください)

 縛られている本人は幸せで一杯なのだが。

グラン「ドロシーが悪いなら、お仕置きしようか」

ドロシー「……はい?」

 突拍子なく言い放たれた言葉に、ドロシーは硬直する。
 どう考えても許されて、そのままのほほんと、もしくはちょっといい雰囲気になって……なんて空気だった筈。
 が、これ。

グラン「痛いことはしないから安心してくれ。よいしょ」スルスル

 唖然とするドロシーの目を隠すように、彼はタオルを頭に巻く。手を拘束され、目隠し。そしてベッド。最早いかがわしい香りしかしないシチュエーションが完成してしまった。

ドロシー「ご、ご主人様っ、なにをするつもりで……」

グラン「気持ちよくて恥ずかしいこと。ドロシーが誰のメイドか、しっかり教えないと」

ドロシー「ぁ、ひぅっ……」

 真っ暗な視界。耳のすぐ近くでグランの囁く楽しげな声が聞こえ、息がかかる。気配に、ベッドの沈み具合。彼が自分の上にいることが分かった。
 何も見えず、身動きもまともにとれない。不安で怖くもあるが、それ以上に彼女は興奮を感じてしまっているようだ。
 お仕置き。この状況でされることは、即ち……と。


グラン「まだなにもしてないのに息が荒くなってるな。顔も赤いし……こういうの好きなのか?」

ドロシー「ご……ご主人様だから、です」

 グランの手が彼女の頬を、首筋を撫でる。震える声でドロシーは答え、縛られた手をきゅっと引いた。

グラン「そう、僕だからか」

 楽しさを声ににじませ、グランは彼女の服へ手をかける。丁寧にボタンを外し、はだけさせる。

グラン「ドロシー、かわいい下着だな。胸も控えめで、かわいいよ 」

ドロシー「んっ、ぁ……」

 何をされるのか。身構えていたドロシーだが、グランに胸の間を舐められ声を出してしまう。

ドロシー「ご主人様、せめて目隠しを――」

グラン「駄目。お仕置きなんだから。ドロシーのここ、すごくかわいいな」

 きっぱりと答え、彼女の下着を外す。控えめな大きさの胸が露となり、緩やかな曲線の上には綺麗な色の突起がその存在を主張しはじめている。
 優しく撫で、突起を指先で弄るグラン。目が見えないドロシーは、彼の行動一つ一つに過敏な反応をしてしまう。

ドロシー「っ、ご主人様。あまり見な――いっ、ぁ、で下さ、い」

グラン「なんで? ほら、ここ。ピンと立って、ドロシーも気持ちいいんだよな?」

ドロシー「ひぁっ! ご主人様、吸わ――くぅんっ」

 突起へ口をつけて吸い、もう片方は指でつまむ。羞恥心を煽るグランの言葉に、縛られ、見えない状況。逃げようとするが身体をよじらせることしかできず、そこを更に彼へ目隠しされ敏感になった身体を弄ばれる。
 羞恥と快楽が混ざり、ドロシーは自分でも理解が及ばないほどに発情してしまう。


グラン「ドロシー、今自分がいやらしい反応してることに気がついてる? 縛られてこんなことをされてるのに、喘いで息を荒げてる」

ドロシー「ぁ、やっ……ぅん、っ」

グラン「……さて、こっちはどうだ?」

ドロシー「……ご主人、様?」

 胸へ与えられる刺激が途絶え、彼の名を喚ぶドロシー。恥ずかしいと、嫌だと言っていても途中でやめられては身体が疼いて仕方がない。脚をもじもじと動かす彼女を見やり、グランはドロシーのスカートを捲る。

ドロシー「ひゃっ!? ご主人様!?」

 顔を真っ赤にさせて驚く彼女。すらっとした綺麗な脚に、しっかり丸みのある尻。スレンダーだが腰回りは女性的で、顔を近づけるといいにおいがした。

ドロシー「あ、あの、においをかぐのは……」

グラン「気にするな。ガーターベルト……ドロシーに似合ってるな」

 ソックスと一緒になっている白のガーターベルト。彼女の柔なそうな肌にぴったりとあったサイズで、彼女の肌の露出を少なくさせているのだが、それが余計にいかがわしく見えるよう作用してしまっている。
 ガーターベルトの下に見える黒の下着もまた、白に強調されてセクシーさを増しているように見えた。

グラン「そういえば、いつも黒の下着を着てるのか?」

ドロシー「えっ? そ、その……それは……」

グラン「僕の部屋に来るから、か?」

 答えはないが、顔を下へ向けもじもじする様子で図星だと分かった。
 グランはフッと笑い、彼女の頭を撫でる。そして彼女の脚をゆっくりと開かせた。


グラン「ドロシー、濡れちゃってるな。下着がびしょびしょだ」

ドロシー「ん、ぁ……っ」

 秘所の上、黒の下着はじんわりと濡れていて、その周囲の色が濃くなっている。グランが指を添えてゆっくりと下から上へ撫でると、ドロシーは身体を反らして艶っぽい声を出す。

グラン「これじゃお仕置きにならないか。……よし」

 なにかを思い付いたらしいグランは、下着を横にずらして割れ目へ直接触れる。そしてぴくんと身体を震えさせたドロシーへ告げた。

グラン「イキたい時はイかせて下さいって言ってくれ。そうじゃないとイかせないからな」

ドロシー「……え? んっ! ひゃ……んぁっ!」

 割れ目を擦るようにグランが指を動かす。ドロシーの耳に自分の乱れた息遣いと混じり、粘着質な水音が入る。
 ただ指で擦られる、それだけでも敏感になった彼女には強すぎる快楽が走り、胸への愛撫で高まっていたのもありすぐ達してしまいそうになってしまう。

ドロシー「あっ、あっ、んっ! ご主人様っ、もう――っ!」

 真っ暗で自分がどんな醜態を彼にさらしているのか分からない。けれど気持ちよさが潜行し、考える余裕もなく喘ぐドロシー。
 どんどん高まり、ついに達する、というところでグランはぴたっと指の動きを止めた。

ドロシー「ぁ……ご主人、様?」

グラン「言っただろ? お願いしないと駄目だって」

 息を荒げもどかしそうにするドロシーへ、グランは淡々と言う。止めた指を一本浅く秘所へ挿入し、ゆっくりと出し入れをはじめる。

ドロシー「あっ、く……んぅっ」

 先程より小さな快楽が長く、達しない程度に与えられる。絶頂の寸前、身体に与えられる快感は気が遠くなりそうなほど刺激的で、けれどすぐ無くなってしまう。
 イけないもどかしさで、彼女は拘束された手を動かす。届かないことは知っているのだが、本能的にそうせざるを得なかった。


ドロシー「ん、ぁっ……ごしゅ、じんさまっ」

 腰を自分から動かすが、それでも足りない。
 羞恥と興奮、とっくに冷静さを無くしていた彼女はすがるように口にする。

ドロシー「ドロシーのこと――イかせて下さい、ご主人様っ」

グラン「……あぁ、分かった」

 クスッと笑うグラン。彼はズボンを脱ぎ、下半身を露出させると固くなった自身を、彼女の割れ目へとあてがう。
 そこまでしてもドロシーはグランの行動に気づかないようで、大人しく彼のことを待っていた。

グラン「ちゃんと言えたから……ご褒美だ」

 ぐっ、と挿入。濡れきった秘部へ男性器を入れていく。意外なほどにあっさりと全てが入りきり、ドロシーの奥を突く。

ドロシー「ん、いっ!? ――ぁ」

 見えない状態で突然の挿入にドロシーは悲鳴のような声を上げて、けれどそれで達してしまう。
 高まっていたところへ強すぎる快感。奥を突かれると同時に、彼女の秘所から破瓜による血な混ざった、愛液があふれる。

グラン「いっぱいイかせてやるからな」

ドロシー「……ふぇ?」

 絶頂の余韻で惚けているドロシーの腰を掴み、グランはそのまま腰を引く。そして再び奥へ。最初から速めに腰を動かし、彼女の中を擦る。

ドロシー「ひゃっ、ん!? ご、ご主人様っ、今、イッ――ッて!」

グラン「分かってる。だからやってるんだ」

ドロシー「ああっ! ん、ひいっ! ご主人様の、大きいのが――激しっ、いっ!」

 愛液で溢れる秘所をかきわけ、奥をつく度に卑猥な音が響き、ドロシーが嬌声を上げる。
 上から下へ。押し付けるように男性器がドロシーの中を蹂躙し、乱れる彼女。だらしなく舌を出し、口の端から唾液が流れても恥ずかしがる様子はなく。


ドロシー「んぁっ、はぁっ……気持ちいい、です――ぁん、あはあぁっ」

 グランの動きに身体を揺さぶられ、与えられる快楽に溺れていた。
 ギシギシと軋むベッドに、徐々に激しくなる動き。すると段々ドロシーの目を隠していたタオルが緩み、外れてしまう。

ドロシー「はひっ! は……っ、ぁん――ん! ふうぅっ!」

 蕩けた表情でどこか恍惚として、グランを見つめるドロシー。目隠しが外れてもリアクションはなく、ただ喘ぐのみ。

グラン「……ドロシー、かわいいよ」

 だらしなく淫らに乱れる表情に、グランの興奮があおられる。

ドロシー「ごひゅじんさまっ、もっと――んぁっ! もっと、ドロシーを愛してくださ、いっ!」

グラン「あぁ、そのつもりだ……っ」

 舌が回らなくなってきた彼女の腰を軽く持ち上げ、スパートをかけるように激しく腰を動かす。

ドロシー「ぁ、あっ! 気持ち、よくてっ! 頭が真っ白に、なっちゃ――ん、ひ ぃっ! ん、ああっ!」

 きつく締まる中。舌を出し、焦点の合わない目で大きく喘ぐ彼女。再び達したドロシーへとグランは精を吐き出す。同時の絶頂。達した膣中へと精液を注がれ、ドロシーはびくびくと身体を震わせる。


ドロシー「ぁ……はぁ、ぁ、ん」

 大きな絶頂のせいか、ぼんやりとグランを見つめ肩を上下させるドロシー。グランは男性器を抜き取ると拘束していた縄を解き、彼女の頭を撫でる。

グラン「良かったか? まあでもやっぱりお仕置きにならな――」

 ……と、からかうようなことを口にしようとした途中で、グランは固まる。

グラン「……」

 意識が、はっきりしてきた。
 自分のこれまでの思考が明らかにおかしなことを認識し、一気に冷静になってくる。決して射精による賢者的なものではない。

グラン「ど、ドロシー? ごめん! 僕どうにかしてた――」

ドロシー「ご主人様……もう一回、してもらえませんか?」

グラン「……へ?」

 謝ろうとしていたが、ドロシーの意外な言葉にきょとんとする。彼の前、ドロシーの瞳には未だ冷めてない熱があり……彼が何も答えない内にドロシーは身体を起こし、グランを押し倒してしまう。

ドロシー「今度は、ドロシーがいっぱい愛してあげますね……ご主人様☆」

 自分に跨がり舌なめずりするドロシー。止めようとする暇もなく、今度は彼がドロシーに弄ばれることになった。


ドロシーの好感度が5上昇

【お仕置きと聞いたので若干ハードに。普段もこれくらいハードでいいならば、そっち方面の練習もしようかなと

 今日はここまでで】


 朝はいつもやって来る。
 望んでいようといなくとも。誰にでも平等に、同じ時間に。
 それは当たり前のことで、すごく有り難いこと。

グラン「……ドロシー、本当ごめんなさい」

 けれど今日、彼はそんな世界の仕組みを憎まざるを得なかった。

 翌朝である。
 スイッチの入ったドロシーに襲われてから、何度行為に及んだかは分からないがいつの間にか朝となり、ドロシーとグランは慌てて身なりを整え、身体を洗い、何事もなかったかのように食堂へ顔を出した。
 遅れも、早くもない時間に食堂へ向かう。それで二人は何も問題は起こらないと勘違いしていた。
 が、結果は正反対。いたたまれなくなったグランが謝るほどに。

ドロシー「えっと……防音性低いですからね……」

グラン「……あぁ」

 食堂、隅っこの席。向かい合わせに座った二人はがっくり項垂れる。
 食堂へ入った二人を出迎えたのは、生暖かい空気。嫉妬や敵意、憧れや好奇の眼差し。それらが複雑に入り乱れた、落ち着かない温度の雰囲気。
 それを感知した瞬間、二人は艇の防音性を思い出した。
 つまりは昨晩、深夜に行われたメイドメイドさんのおしおきプレイが団員に知れ渡ってしまった……のだろう。
 細かな台詞は聞かれていないかもしれないが、ドロシーの喘ぎ声は間違いなく聞かれていることだろう。

ダヌア「……」
クラリス「……」
ロザミア「……」ゴゴゴゴゴ
ハレゼナ「……」サメザメ

 ……色々とまずいメンバーがいるからまず間違いない。


ドロシー「で、でもでもドロシーはご主人様のものですから。団員の皆さんには遅かれ早かれ知っててもら――」

クラウディア「……獣のような声で喘いでいたことをですか?」

ドロシー「ぐふっ……!」

 前向きに立ち直ろうとしていたドロシー。彼女の後ろからやって来たクラウディアの台詞に、まるでパンチでも打ち込まれたかのように呻き、テーブルへ突っ伏した。

グラン「ク、クラウディア……おはよう」

クラウディア「おはようございます。団長、島の影響なのかもしれませんが、ここには様々な方達がいます。あまり大っぴらに事を行わないよう、お願いします」

ドロシー「ク、クラウディア……もう少し柔らかく言えないの?」

クラウディア「充分柔らかいですが? あひっだとか、気持ちいいだとか、おっきいなどとはしたない声を……等と詳しく言ったら――」

ドロシー「……」チーン

クラウディア「そうなるでしょう」ハァ

 見事撃沈されたドロシーを一瞥し、彼女はグランへ視線を戻す。

クラウディア「この団の少女のため、できる限り外の施設で……分かりますね?」

グラン「あ、あぁ……僕も今痛いほど後悔してる」

クラウディア「ありがとうございます。では、それを心に忘れず――」

ヤイア「おにいちゃん? ヤイア、きのうから……おしりがむずむずして。ドロシーとよるにしてたんだよね?」モジモジ

クラウディア「……」クロイオーラ

グラン「こ、これは……後悔する前のお話でですね」

クラウディア「……教育、いえ、これは矯正です」ビターン!

グラン「へぶっ!?」ドターン

グラン(……当然だよなぁ)

 ビンタされて椅子から落ち、グランはしみじみ思った。
 この島に来てからいいことばかり起きているのだが、この道を思いきり踏み外している感。果たして自分はどこへと向かっているのだろうか。

 答える人物はおらず、仰向けに寝る彼の近くへ二人の女性が近づいてきた。


 ↓1 リーシャの初期好感度
 ↓2 ラグナの初期好感度

今日はここまでで

リーシャ 87 「多分、これは恋……ですよね」
ラグナ 93 「一目見たときから――その、惹かれているのだろう」


リーシャ「……なにをしているんです?」

ラグナ「団長。持論だが男性がそのような体勢で寝ていると、女性にはよく思われないぞ」

 リーシャとラグナ。珍しい組み合わせでつい今さっきまで雑談していたらしい彼女らはグランを見つけ、少し離れた位置で停止した。
 怪しいものを見るような目を向けて。

グラン「あ、あぁ……二人ともおはよう。これはその、特に意味はないんだ。ご飯の美味しさにひっくり返っただけで」

二人『……』

リーシャ「グランさんならあり得ますね。席、ご一緒してもいいですか?」

ラグナ「確かに、ここの食事は美味しい。そのリアクションは過剰だが」

グラン「ごめん、つっこむか否定してください……」

 これも普段の行いか。苦しい言い訳がすんなり受け入れられ、グランは泣きたい気持ちを抑えつつ床に立ち、椅子を直す。そして着席。

リーシャ「……」チラッ

ラグナ「……」チラッ

グラン「……ん?」

 その間、二人の視線が動いたことに気づく。ぴったりと同じタイミングで、同じ向きに。突っ伏したドロシーを見ている。

グラン「ドロシーなら、ついさっき精神的なダメージを受けてダウンしたみたいだ」

リーシャ「精神的……そ、それは……」

ラグナ「……昨晩、のことか?」コホン

 二人して赤く、やたらと姿勢をよくしてグランへ問う。朝食に手をつける様子はない。

グラン「……うん。二人にも悪いことしちゃったな。気を付けるようにしてるけど、どうにもな……言い訳にしかならないけど」

リーシャ「いえ、あのヘルエスさんも影響された力です。仕方ありません」

ラグナ「正直、今でも信じられないが……実際どうにもならない力なのだろう」


グラン「……」

ラグナ「どうした? グラン」

グラン「あ、いや、ラグナはともかくリーシャはもっと厳しく言ってくるかと思ってて。意外だった」

リーシャ「っ! そ、そんなことないですっ。確かに特異な異変の原因であろう団長さんは拘束して隔離すべきだと思いますけど」

グラン「怖い」

リーシャ「でも、ここから出るため。仕方ないことです。私達には他にするべきこともありますから」

リーシャ「だから団長さん、あまり気負いせず皆さんと親睦を深めてください。その……私のところにも……ごにょごにょ」

グラン「リーシャのところ?」

ラグナ「わ、私のところでもいいぞ。お前なら、大歓迎だ」

グラン「あはは……二人ともありがとう。問題起こしてるのに優しくしてくれて」

リーシャ「ラ、ラグナさん……」

ラグナ「リーシャもはっきり言わないと先を越されるぞ。私は若干吃ったが」

リーシャ「私は、秩序を守るために……そ、それほど大きな声では……」

ラグナ「風紀が乱れに乱れた今、別世界で気にすることか?」

リーシャ「それは……そうですけど」

ラグナ「それに望んでいないわけでもないみたいだ。発言的にも」

リーシャ「うぅ……分かりやすいですか?」

 顔を赤くさせてもじもじするリーシャ。ラグナが頷くとそのまま沈黙し、二人は自然と朝食を食べはじめる。
 会話を聞いていたグランだが、いまいち内容を理解できなかった。


ドロシー(ドロシーがショックで寝込んでる間にライバルが二人も……迂闊でした)

 突っ伏してる彼女は状況を理解しているらしかったが。

ドロシー(でもリードしてるのはこっち! 活かさないと!)

 意気込み、バッと顔を上げるドロシー。

フェザー「団長!」

 そこへタイミング悪くやってきた人物が。息を切らせて走ってやってきた彼は、真っ直ぐにグランへ声をかける。

グラン「フェザー? どうしたんだ?」

フェザー「聞いたぜ、夜の戦いをドロシーとしていたんだってな」

グラン「ぶっ!?」

フェザー「その反応、やっぱりそうなのかッ! 水臭いぜ、団長! 戦うならオレとだろ!」

グラン「フェ、フェザーっ? 意味分かってないで言ってると思うけどな、今すぐ黙ってくれ!」

フェザー「なんでだよ? とにかく、今日の夜の団長はオレが予約するからな!」

グラン「やめろぉ!」

ルナール「さ、参考にそのシーンを一枚……」

グラン「帰れ」

 わーきゃー騒ぎはじめる団長と仲間達。

ドロシー(は、入る隙がありません……!)

 それをできるメイドさんみたく笑顔で眺めるドロシー。食堂内は混沌と化していた。


ソリッズ「おおーい、団長!」

ヴェイン「ビックニュースだ!」

 その中へ更に仲間が。嬉々とした笑顔を浮かべた彼らは……なぜか、水着姿。

グラン「今度はなんだ――うおっ、どうしたんだ? その格好」

ヴェイン「海が創られたらしいんだ。グランも一緒に遊びに行こうぜ」

グラン「海? そうなのか」

 ツノコならやりかねない。グランは数秒考えて、ぽんと手を打つ。

グラン「よ、よし、フェザー。海で僕と勝負しよう! 海ならではの手段で! だから夜はなしな!」

フェザー「ふっ、団長も我慢ができなかったみたいだな! いいぜ、やろうじゃないか!」

ソリッズ「おっ、なんだなんだ。勝負か、楽しそうだな」

ヴェイン「よーし、じゃあみんなで戦うか!」

グラン「参加者は準備してグランサイファーの前集合な!」

フェザー「行くぞ団長!」

グラン「おうっ!」

ソリッズ「燃えてきたぜぇ!」

ヴェイン「やるぞー!」

 朝食を勢いよく平らげ、去っていく男達。ここのところグランの恋愛やら、話題はそんなものばかりだったが、彼らもまた少年の心を持つ者たち。海と聞けばわくわくしない方がおかしいのだ。

ドロシー「……」
リーシャ「……」
ラグナ「……」

 取り残された彼女ら。美少女三人が一人の少年にアピールをしたものの、男仲間に負ける。急展開にぽかんとする三人は、がっくりと肩を落とした。

リーシャ「まぁ……グランさんらしいですよね」

ドロシー「ですね……残念ながら」

ラグナ「……みんなでミルクでも飲もうか」

ルナール「リアルは難しいわね……」

 すっかり落ち込みムードで朝食をのそのそと食べる。約一名違うことで落ち込んでいる人物が混ざっているのだが。


コルワ「違うでしょ」ヌッ

 その背後からまたもや乱入者が。

リーシャ「ひいっ!? コルワさん!?」

コルワ「違うでしょ、みんな! 海よ、海水浴よ、いつもと違う開放的なシチュエーションよ! アピールするなら今じゃない!」

ドロシー「……!」

コルワ「我慢できずについ飛び出してきてしまったわ。眺めているつもりだったけれど」

リーシャ「私は……前回のバケーションでもうアピールは……」

ラグナ「水着は恥ずかしいな……」

コルワ「……島に来る前に進展しなかった原因がそれとなく分かったわ」

ドロシー「そ、そうですよね! 負けないのうにご主人様にアピールしないと。ドロシー、ちょっと頑張ってみますっ☆」

コルワ「ええ、頑張って!  私も応援しているわ!」サムズアップ

 いい笑顔で見送られ、ドロシーは小走りで食堂から出ていく。うんうんと満足げにコルワは頷き、自分の席へと戻っていった。

リーシャ「……ラグナさん。この団、島を出る頃には大変なことになってるような」

ラグナ「……多分大丈夫だろう」

 男衆の元気っぷりに、女性陣のアピール合戦、島の影響。こじれにこじれまくった騎空団がどうなるのか。あまり考えたくはないことであった。



 さて、ビーチエリアと名付けられた場所へグラン達はやってきた。

グラン「はぁっ、はぁ……」

ヴェイン「つ、疲れたな……」

ソリッズ「誰だ、走ろうって言った奴は……」

フェザー「自然と、走ってたような、気がするぜ……」

 到着の時点で満身創痍だったが。距離はそれほどないけれど、全力疾走というのがまずかった。
 男四人、水着姿で汗だくでぜえはあと息切れ。暑苦しいのは言うまでもない。

グラン「よ、よし……まず何するか」

フェザー「勝負だろ? 息を整えてから、拳で――」

ヴェイン「ちょっと待った。折角海に来たんだ、海らしい勝負をしようぜ」

ソリッズ「だな。殴り合いもいいが、海じゃなくてもできるだろ」

フェザー「それもそうだな。団長の希望を聞いておくか」

グラン「僕の? そうだなぁ……泳ぎ勝負はどうだ?」

ソリッズ「おっ、いいねぇ。人もいねえし、横方向に泳げるからな」

フェザー「団長! みんな! 負けないからな!」

ヴェイン「望むところだ!」

 にこやかに話す面々。男らしい、いつぶりかも分からないやり取りにグランは目を細めた。

グラン(あぁ、癒される……)

 若干危ない人である。

グラン「よーし、僕も負けないぜ!」

 女性はおらず男性のみ。変な気負いもなくグランは楽しい時間を過ごした。


グラン「……」
フェザー「……」
ヴェイン「……」
ソリッズ「……」

 で、二時間経過。
 見事に男達はダウンしていた。
 泳ぎにビーチフラッグ、ビーチバレー、果てには腕相撲、殴り禁止の押し倒し合い――段々テンションが上がり、最後の方は意味もなく砂浜で相撲みたく力比べをしてしまっていた。

グラン「疲れたな……」

フェザー「けど楽しかったぜ。仲間と競い合う。想像以上に楽し――げほっ!」

ヴェイン「今は喋んない方がいいぞ……むせる」

ソリッズ「あー、遊び尽くした。飲みもん持ってきてねえか?」

グラン「みんな武器以外は手ぶらだったからな……何もない」

シェロカルテ「ありますよー?」

ヴェイン「あぁ、そうか。それなら、冷たい飲み物を……あれ?」

ソリッズ「うおおっ!? よろず屋!?」

 不意に聞こえる、聞きなれた声。一瞬それを受け入れそうになる一行だが、いる筈のない人物に跳び跳ねる。

シェロカルテ「はい、よろず屋シェロちゃんですー。お久し振り……みたいですね、みなさんにとっては」

 見たことのある夏の装いに、ジュースの入ったケースを肩に提げ、シェロはにこやかに笑う。
 言動におかしな点はない。ツノコの創りものではないようだが……いまいち信じられない面々である。

フェザー「この世界に来たのか?」

シェロカルテ「はいー。つい先程、ツノコさんから誘われまして。グランさんの騎空団が異世界で過ごしているから、来ないかと」

シェロカルテ「シェロちゃん的にはこんなわくわくすることは見逃せないので、それでほいほいと」

グラン「すごいなツノコ……この世界以外にも顔出せるのか」

シェロカルテ「珍しいものもたくさん有りますし……なにより、グランさんの恋愛――来てよかったと思います」

 上機嫌に笑い、シェロはサービスだと言いジュースの瓶を四人に配り、栓を抜く。


グラン「ありがとう、シェロさん。……ぷはっ! コーラが美味い!」

グラン「……でも、僕の恋愛なんて面白いのか?」

ヴェイン「なに言ってんだって。思わせ振り膠着状態から動き出したんだぞ、みんな期待してるぜ」

フェザー「オレはよく分からないが、みんなは楽しそうだな」

ソリッズ「男として、俺はグランのことが羨ましいぜ。なぁ、ドロシーやヤイ――ヘルエスの他に誰と仲良くなったんだよ?」

グラン「そ、それは……ちょっと本人の許可なく話せないというか」

フェザー「つまり三人――二人以外にもいるんだな」

ヴェイン(……フェザーが気を遣ってる。言ってることに遠慮はないけど)

ソリッズ「かぁー、羨ましいなぁ、おい!」

グラン「あはは……申し訳ないけどね。色々」

シェロカルテ「ふふふ、シェロちゃんも微力ながら協力させていただきますので、是非ともこの世界でもよろず屋をご贔屓に」

グラン「あぁ。シェロさんが来てくれて安心したよ」

ヴェイン「確かにな。この世界の店員は話ができなくて寂しいし」

シェロカルテ「そう言ってもらえると、来た甲斐があったものですー」

ソリッズ「……ん? おい、グラン。噂をすればなんとやらだな」

グラン「ん?」

 肩をぽんぽんと叩かれ、ソリッズの見ている方向へ顔を向けるグラン。するとそこに、四人の女性がいた。並んで仲良さげにグランらへ近寄ってくる彼女らは……エジェリー、アンジェ、ナルメア、ドロシー。
 当然水着姿、である。


グラン「うお……」

 まずエジェリー。大人っぽい彼女の水着姿は思わず見とれてしまうほど美しい。すらりとした手足に、女性らしさを主張する二つの膨らみ。マスクはいつも通りだが、白のビキニに青色の上着を羽織り、落ち着いた印象を受ける。
 
 次にアンジェ。
 男装のような格好がデフォな彼女だが、流石に水着まで男性のもの、とはいかないらしい。長い髪に上は紺の普通な水着。ただし下はショートなパンツタイプの水着だ。薄茶色のそれは男物に見えなくもない。
 華奢な体つきに健康的な四肢。いつもは隠されている素肌が存分に晒されており、妙にドキドキさしてしまう。

 そして、ナルメア。
 小柄な彼女だがスタイルはあの四人の――下手をすれば団の中でも一、二を争うほど抜群である。
 普段着でもそれは容易に窺えるのだが、水着ともなると破壊力が段違い。至って普通なビキニから溢れんばかりに主張する大きな胸。柔らかそうな脚。丸みをおびた腰回り。
 過敏な男性は前屈み必至だろう。

 最後にドロシー。メイド的な装いは頭のカチューシャのみで、黒色のビキニを身に付けている。すらりとしたスリムな身体が眩しく、物騒な武器を背負っていないのもありいつもよりずっと可愛らしく見える。
 可愛らしい笑顔でグランへ手を振っており、グランはついにやけつつ手を振り返す。……で、気づいた。
 彼女の持っている、蓋の付いた長方形のバスケット。それが一瞬重みで歪み、中が見えたのだが――沢山の瓶が入っていた。
 アルコールであろう液体が注がれている瓶の飲み口に、布が入った瓶が。
 ……火を使おうという発想は変わらないらしい。

ドロシー「ご主人様っ。海と聞いて来ちゃいました☆」

エジェリー「んん!(気持ちいい陽気ですね)」

アンジェ「みんな、休息を楽しんでるみたいだね」

ナルメア「団長ちゃん、お姉さん達と一緒に遊ばない?」

グラン「あ、ああ。いいけど――」

 美しい女性達の水着姿。見とれていた男性陣だが、次の瞬間違和感に気づく。


グラン「なんで僕を囲う?」

 やってきた女性達は真っ先にグランを四方から囲んだのだ。笑顔で。素早い動きで。

ヴェイン「これってまさか……」

フェザー「あれか? 島の影響とかいう」

ソリッズ「かもしれねえな。おい姉ちゃん達、グランは――」

 不気味な光景に四人を止めようと声をかけようとする三人。が、それは叶わず。

ナルメア「ごめんね? 団長ちゃんは今から私たちとちょっと遊ぶから」ガシッ

ドロシー「そうですねっ。ささ、ご主人様大人しくしてくださいっ」ガシッ

エジェリー「ん」ガシッ

アンジェ「今、この時を逃すのは惜しいからね 」ガシッ

グラン「ちょ、待てみんな! どこへ連れて――ひええぇっ!」

 両手両足一人一つずつ抱え、グランは宙吊り。男性陣が止める間もなく誘拐されてしまった。

シェロカルテ「……行ってしまいましたねー」

ソリッズ「女四人か……男冥利に尽きるってやつだな、ったく」

ヴェイン「ま、団長なら大丈夫だろ。他の団員も来るだろうし、まだまだ遊ぼうぜ」

フェザー「賛成だ! 団長の分も楽しもうぜ!」

シェロカルテ「そして切り替えが早いと」

 彼らの休日はまだまだ始まったばかり。団長が女性に拉致られても止まることはできないのだ。



 連れ去られたグランは砂浜の小さな岩のトンネルを通り、海以外が囲まれた狭めのビーチへとやって来た。

グラン「うお、プライベートビーチ……なのか?」

 静かな雰囲気に、綺麗な海の青。砂浜には大きめのシートが敷かれており、パラソルも立っている。

ナルメア「ツノコちゃんが用意してくれたんだって。グランちゃんと女の子のために」

ドロシー「――ということは、分かりますよね? ご主人様?」

グラン「そ、そう言われてもな……げふっ」

 どういうことかは分かる。分かるが、四人も女性がいて、閉鎖的とはいえ外でするのは気が引ける。
 理性的につい逃げようとするグランだが、その間も移動は続きシートの上に降ろされてしまう。
 痛みはなく、太陽の日射しが目に入り眩しがるのも束の間、三人の女性がグランの身体を押さえる。

アンジェ「団長……大人しくしていればすぐに終わるよ」

エジェリー「んん……!(いい子にしていてください……!)」

ナルメア「団長ちゃん……ほら、みんなやる気だよ?」

 いつもと明らかに違う様子。強引に連れてこられた時点で予想はできたが、どうやらあれらしい。
 綺麗な女性達の素肌が間近に。露出度の高さも相まってすぐ下半身が反応してしまう。
 もうやるだけやるしかない。島の影響を受けた者がどうなるか。それは身をもって知っているのだ。

グラン「あ、あのな……これは恥ずかしいというか」

 と分かってもやはりこのシチュエーションは辛い。抵抗する意思を見せ、身体を動かそうとする。が、ぴくりともせず。
 グランを押さえる女性らはクスクスと笑い、手で身体を撫でてくる。

undefined


グラン「っあ……や、め」

 くすぐったさに身体を捩るグラン。女性にされるがまま身体を弄ばれる。恥ずかしさもあるのだが、興奮を感じてしまっている自分がいるのも事実で。グランの男性器が水着を押し上げ、その存在をアピールする。

ドロシー「ご主人様、大人しくしててくださいね☆ 今……何も考えられないようにしてあげますから」

 と、そこへひょこっと彼の上からドロシーが顔を出す。彼女はにっこりと笑い、グランの身体へ瓶の中身を垂らした。
 どろっとしたそれをドロシー、ナルメアらが手で広げ、エジェリーとアンジェはグランの水着を脱がせてしまう。

ドロシー「みなさん、まずドロシーがお手本を見せますから……ご主人様を気持ちよくしてください」

 ぬるぬるにされる身体。くすぐったさが徐々に快楽に変わり、触れられていない男性器から先走りが流れてくる。
 ドロシーはそれを熱っぽく見つめ言うと立ち上がり、彼の下半身へ背中を見せた状態で跨がる。そして自身水着を少し横へずらし、グランへ濡れた秘部を見せつけるようにしてゆっくりと腰を下ろしていく。

ドロシー「はっ、ぁ……こうやって、ゆっくり……ぁ、おっきぃ……」

 シートに手を付け、段々と男性器を呑み込んでいく。挿入の時点でかなりの快楽が彼女を襲っているのか、ぞくぞくと身体を震わせうっとりとした声がもれる。
 ドロシーの中にぺニスが挿入される。目の前の淫靡な光景に、グランは勿論他の団員らも手を止め、顔を赤らめる。


ドロシー「ご主人様……気持ち、ぁんっ、いいですか?」

グラン「あ、あぁ……すごく」

 ドロシーが腰を上下させジュプジュプと音を立て喘ぐ。彼女の形のいいお尻と綺麗なラインの背中。肩越しにグランへ振り向き、蕩けた目を向ける表情。
 女性と男性の交わり。それを恥ずかしそうに見ていた他の女性らだが、次第にその様子は変わり、

ナルメア「団長ちゃん……キスしてもいい?」

エジェリー「ん、ん……(わ、私も……我慢できない)」

アンジェ「……団長、触ってくれる?」

 身体の上にナルメアが乗り、両手にエジェリー、アンジェの身体が絡む。身体全体に柔らかい感触。指に湿った水着の感触が伝わり、自然と彼は指で愛撫する。

エジェリー「ん、ぅ……」

アンジェ「ぁ、服越しでも、こんな……んっ」

 小さな反応を示し、もっと欲しがるように彼の腕へ身体を擦りつける二人。快楽を求めようとする二人の様子にナルメアはくすっと笑う。

ナルメア「グランちゃん、私も……」

グラン「ん……っ、ぅ」

 頬を撫で、優しく唇を重ねるナルメア。豊満な胸を彼の胸板に押し付け、射精を耐えるのに精一杯な彼の口内をゆっくり舌で撫でる。

ドロシー「はっ、あっ、ぁ、奥、パンパンってっ」

アンジェ「ん、ぅ……気持ちいい……グラン、上手すぎ――あぁっ」

エジェリー「ん、ぅ……っ、んん」

ナルメア「ちゅ、ん……ちゅぱ、団長ちゃん……」

 身体中に女性の柔らかさを感じ、耳に入るいやらしい喘ぎ声に水音。グランが我慢の限界に達するのにそれほど時間がかからなかった。

グラン「うぁっ、ぁ……っ!」

ドロシー「ん、あぁ……っ! ご主人様のが、ぁ――熱い……」

 ナルメアと繋いだ口の隙間から声をもらし、射精してしまう。中に勢いよく注がれる精液にほぼ同時に達したドロシーはうっとりとした声で呟いた。
 一度で溢れてしまうほどの精液を出し、グランは脱力。下半身の方はまだおさまってはいないが、一度の射精の消耗が大きかった。

グラン「ん……はぁ」

ナルメア「グランちゃん……とってもかわいい」

アンジェ「……すごかったね……これが男女の交わり……」

エジェリー「んん……ん?(私もドキドキしぱなし……ん?)」

グラン「……?」

 グランが首を傾げる。彼の周り、密着していた三人が急に顔を真っ赤にしはじめた。

アンジェ「な……な……! ボクはなにを!?」

エジェリー「んん――んん!?(え――えええっ!?)」

ナルメア「よ、四人で団長ちゃんを……」

 地獄絵図である。
 どうやら島の影響が抜けたようだが、自分らがしたことの記憶に戸惑い、羞恥心を感じてしまっているらしい。
 慌てふためいた彼女らはグランからババッと距離を取り、じりじりと後退し――

アンジェ「ごめんなさい!」
ナルメア「ごめんね!」
エジェリー「んんー!(んんー!)」

 脱兎の如くすさまじい速度で逃げ出した。出入り口をつっかえたり、ぶつかったりせず素早く出ていく三人をグランはポカンと呆気にとられて見送った。


グラン「島って……すごいな」

 しみじみ思うグランである。

ドロシー「ん……みんな、正気になったみたいですね?」

 ゆっくりとグランのものを抜き、微笑むドロシー。そう言う彼女も正気に戻ったようだが、逃げる様子はない。うっとりとした表情でグランを見つめ、寄り添うと彼の男性器へ顔を近づける。

ドロシー「お掃除します☆ ……ん、ちゅ」

 先端に口づけをし、下から上へ舌を這わせる。愛液と精液で濡れた男性器を丹念に、舌で舐めとっていくドロシー。
 手では彼のぺニスの下、袋を優しく撫で、彼の反応を見計らい、竿を口にふくむ。

グラン「うぁっ……ドロシー……」

ドロシー「じゅぷ、ん、っ……じゅぽ、じゅる」

 唾液で音を立て、頭を動かしながら舌を絡めるようにして刺激される。射精の直後というのにグランはまたあっという間に上りつめ――

ドロシー「ん、うぅっ……ん、ぁ!」

 ドロシーの口内へ精を放ってしまう。射精がはじまると同時に喉の奥までくわえこむドロシー。苦しいはずなのに彼のものから精液が出る度に身体を震わせ、ごくりと喉を鳴らす。

グラン「っ、あ……! くぁっ、はぁ……」

 口の中に精を放つ支配感に、快感。二度目の射精を終え、グランはぐったりとシートに横たわった。

ドロシー「お疲れ様です、ご主人様」

 その横にドロシーがグランの腕を枕にして寄り添う。

グラン「あ、あぁ……確かに少し、疲れたな……」

ドロシー「休んでも大丈夫ですよ。ここには誰も来ないですから」

グラン「そう……だな」

 疲労感と心地よさ、そして不意に襲ってくる睡魔。うとうととしながらグランは答え、そして眠りに落ちた。



【海が創られました。これからデートの選択肢に海が出てきます】
【このイベントに出た女性キャラの好感度が5上昇】

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