【艦これ】貞子VS伽椰子VS山城 (50)
前作 提督「添い寝屋、始めました。」
前々作 山城「海の底から」扶桑「目蓋の裏へ」
前々前作 提督「山城がグレた」
映画を見てしまったので。
すこしネタバレになるやもしれません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467764073
―ある鎮守府―
黒潮「龍驤はーん!龍驤はんおらへんー?」
黒潮「返事ないなぁ~・・・」
ドア「開いてるぞ」
黒潮「ドア開いてる・・・失礼しまーす!」
龍驤「」
黒潮「なんや龍驤はんおるんなら返事してや~!」
龍驤「」
黒潮「あれ、龍驤はん?」
黒潮「・・・龍驤はんがまな板になっとる・・・!」
まな板「」
テレビ「呪いのビデオ流すぞ」
黒潮「なんやこのビデオは・・・」
キャー
―呪いの家―
響「レディはお化けが出る家も驚かずに中に入れるらしいよ、暁。」
暁「も、もちろん暁は大人のレディーだから入れるわ!」
不知火「呪いの家・・・不知火に落ち度でも?」
白露「白露がいっちばーん!」ダッダッ
響「ハラショー、こいつは(呪いの)力を感じる。」ダッ
不知火「まあまあね。」ダッ
暁「ま、待って!暁も突撃するんだから!」ダッ
キャー
ハラショー
オチドデモ?
トウゼンヨ!
―どっかの学校―
山城「くーくー・・・」
時雨「すやすや・・・」
三隈「呪いのビデオが存在したら・・・どうしましょう!」
クマー
タマー
キソー
三隈「もしあったら、持ってきてくださいね?くまりんこ♪」
時雨「山城、もう授業終わったみたいだよ、起きて?」
山城「んっ・・・もうちょっと・・・」
時雨「寝ぼけてないで早く起きなよ・・・?」
三隈「」ジー
時雨「ほら、先生も見てるから。ね?」
山城「あらやだ・・・。」
―山城の部屋―
時雨「今日はどうして僕を呼んだんだい?」
山城「それが・・・リサイクルショップでビデオデッキを買ったのだけれど動かなくて・・・」
ビデオデッキ「オンボロだぞ」
時雨「何で買ったのかわからないんだけれど、これを直せばいいのかな?」
山城「お願い時雨・・・これで秘蔵のビデオが見られるの・・・うふふふふ・・・」
時雨「わかったよ。間宮さんおごってね?」
山城「時雨・・・!ありがとう・・・!」
ビデオデッキ「直ったよ。」
時雨「直ったみたいだよ。それと、中にこんなものが・・・。」
呪いのビデオ「やあ」
山城「なにこれ・・・。気味が悪いわ・・・。」
時雨「ねえ、見てみない?」
山城「えぇ・・・?だって不気味だし呪いのビデオかも・・・。」
時雨「だったら三隈先生のところにもっていこうよ。ね?」
呪いのビデオ「ビデオデッキに入るぞ」
ビデオデッキ「流すぞ」
テレビ「映ったぞ」
山城「なにこれ・・・廃墟?」
時雨「そうみたいだね・・・。」
時雨「(あ、夕立からラインだ)」運50
テレビ「ドーン!」
山城「ひぃっ!」運5
時雨「(え?提督が添い寝屋を開いたの?)」運50
テレビ「ドーン!」
山城「ひぅっ!?」運5
時雨「(これはいかなきゃ・・・)」運50
テレビ「貞子だぞ」
山城「なんかでたぁ・・・もういやぁ・・・」運5
テレビ「終わりだぞ」ザー
時雨「・・・もう終わったの?」
山城「不幸だわ・・・これ絶対呪いのビデオよ・・・。」
時雨「え?僕見損なっちゃったからもう一回見ていいかな?」
山城「やめましょう・・・?もう見たくないの・・・」
時雨「うーん、でも・・・。」
山城のケータイ「着信だぞ」イイタイマアイイタイアタシハゼンゼンカンケイナイ
時雨「(着信音が不幸自慢・・・)」
山城「きゃぁっ!?普段扶桑姉様からの電話以外鳴ることのない電話が!?」
時雨「ど、どうしよう・・・。」
山城「ぜ、全然鳴ることのない電話が!」キャッキャッ
時雨「(ちょっとうれしそうなのが余計悲しい・・・)」
山城「・・・もしもし?」
電話「キィィィン!」
時雨「んっ・・・!」
山城「きゃっ!?」
時雨「な、なに今の・・・」
山城「わ、わからない・・・」
時雨「そ、そうだ、三隈先生に相談しよう!」
山城「え、えぇ・・・相談、しましょうか・・・」
時雨「きっと専門家だから呪いを解く方法もわかるさ!」
山城「ええ、そうね・・・。」
時雨「だからほら、元気出して?」
山城「うふふ・・・時雨は優しい子ね・・・」
山城「(最初から見ようなんて言わなければよかったのに・・・しかも時雨は見てないし・・・)」
―三隈せんせいのお部屋―
三隈「はぁ、呪いのビデオ・・・これが、ですの?」
時雨「は、はい・・・」
山城「私、見てしまったんですけど・・・」
三隈「わかりました。私も見てみますわ!お二人はすこし部屋から出て行ってくださいな。」
時雨山城「「はい・・・」」
三隈「ビデオデッキを準備して・・・と」
テレビ「呪いのビデオだぞ」
三隈「こ、これは・・・!?」
電話「プルルルル!」
三隈「電話も鳴った・・・」
三隈「もしもし、こちらくまりんこ♪」
電話「キィィィン!」
三隈「間違いありません・・・本物ですわ・・・。」
三隈「見ましたわ。これは・・・本物かもしれませんわね。」
時雨「それで、どうすれば・・・?」
三隈「霊媒師の先生のもとに行きましょう。」
山城「もうどうせ呪われてますし・・・うふふふふ・・・。」
時雨「先生の本、見せてもらっていいですか?」
三隈「ええ、どうぞ。この本に書いてないこともありますから、参考程度に。」
時雨「(ビデオを人に見せると呪いが解除される?)」
山城「それで・・・私は助かるんですか・・・?」
三隈「わかりませんわ・・・ただ、私もできる限りのことは協力させていただきます。」
時雨「(いざとなったら僕がビデオを見て・・・)」
山城「はぁ・・・どうしてこんなことに・・・」
―霊媒師もがみんの神殿―
最上「とんでもないものを持ってきたね・・・。」
三隈「もがみん、そんなにまずいものですの?」
時雨「本物、なんですか?」
山城「はぁ、はいはい不幸不幸・・・」
最上「どこまでも闇が広がっている・・・そんなものだよ・・・」
最上「明日明後日までの予定全部キャンセルしといて、これはやらなきゃだめだ。」
電「なのです!」
深雪「いよぉーしっ!除霊やるぜー!」
最上「これから僕たちは準備するから少し休んでおいて。」
山城「大丈夫かしら・・・」
最上「準備できたよ。それじゃあしよっか。」
山城「(両腕縛られてしかも二人に押さえつけられて・・・何が始まるのよ・・・)」
電「なのです!頑張るのです!」フンス
深雪「いっけるいけるぅ~!」
山城「(・・・不安だわ)」
最上「ナウマクサマンダバサラダンカンナウマクサマンダバサラダンカン~」
時雨「(山城・・・大丈夫かな・・・)」
三隈「(これで呪いが解ければ・・・)」
最上「はやく!これ食べて!」
おでん「熱々だぞ」
山城「熱っ!物凄い熱いんだけどこれ!」モガモガ
最上「早くこれ飲んで!」
シチュー「熱々だぞ」
山城「あっつい!なにこれ拷問!?ちょっと!?」
時雨「(山城がひどい目に・・・)」ガタッ
三隈「おやめなさい。」ガシッ
時雨「(うっ・・・山城・・・)」
最上「この者の中にいる闇よ、姿を現せ!」
山城「」白目
電「」スタッ
最上「電?」
電「こ”れ”は”せ”ん”せ”か”ら”の”の”ろ”い”な”の”で”す”!」ゴンッ
深雪「lチーン
電「や”っ”て”し”ま”っ”た”の”で”す”!」チーン
最上「呪いを邪魔するものは皆殺しか!」
三隈「もがみん!大丈夫ですの!?」
最上「除霊は失敗だ!僕よりできる霊能者を呼んでるから!お金は祭壇の下!」
最上「うぐぐぐぐ・・・!」ジブンデクビシメー
三隈「だ、だめですのもがみん!」ガシ
最上「」ミクマノクビシメー
三隈「うぐっ・・・」
最上「ぼ”く”に”も”の”ろ”い”が”!」ズツキー
三隈「」チーン
最上「」チーン
時雨「(なにがどうなってるのさ・・・)」
山城「すやすや・・・」
時雨「山城!?大丈夫かい?」
山城「大丈夫に見える・・・?この状況で・・・」
時雨「うっ・・・」
山城「はぁ、不幸だわ・・・」
時雨「山城。このビデオを僕に渡して。」
山城「何を?」
時雨「いいから、山城。」グイグイ
山城「何をするつもりなの?」
時雨「はい、これで山城から僕の手に渡った。」
山城「時雨・・・?」
時雨「これで僕がこのビデオを見れば山城の呪いが解けるんだ・・・。三隈先生の本に書いてあった。」
山城「だ、だめよ時雨!」
時雨「僕なりのケジメの付け方だ!」高速
山城「まって時雨!」低速
時雨「はぁはぁ・・・これでビデオを見れば・・・。」
テレビ「呪いのビデオだぞ」
時雨「こ、怖い・・・。でも最後まで見なきゃ」
「主砲、よく狙って・・・てぇー!」
テレビ「」チーン
時雨「・・・え?」
山城「はぁはぁ・・・何勝手なことしてるの・・・時雨・・・」
時雨「でも、僕が見ようなんて言わなければ!」
山城「いいのよ、どうせ時雨が見ようなんて言わなくても私のことだから結局見る羽目になってただろうし・・・」
時雨「(はっきり否定できないところが悔しい!)」
ドア「ガチャ」
時雨「だ、誰!?」
T督「ふむ、すごい妖気だな・・・。」
曙「すごいわね、本物ね。」
時雨「あなたたちは誰?」
T督「私は寺生まれのT督だ。こっちは相方の曙」
曙「誰が相方よ!仕方なく付き合ってあげてるだけよ!」
時雨「(それが相方なんじゃないのかな)」
山城「それで、助けてくれるんですか・・・?」
T督「確実にできるとは言えない。だが手は尽くそう。」
曙「あんな怪しいビデオ見ようとする方がバカなのよ!」
山城「(ちっちゃい子に怒鳴られた・・・)」
T督「こら、曙。口を慎みなさい」
曙「はいはい。で、どうするの?このビデオ」
T督「目には目を。歯には歯を。化け物には化け物に、ってね。」
―呪いの家の近くの幸せな家庭―
瑞鶴「ねえ、翔鶴姉、あの家、なんだけど・・・」
翔鶴「どうしたの?」
瑞鶴「行方不明になった子たちがあの家に入っていくの、みたんだよね・・・」
加賀「どうせすぐ見つかるわ。家出よ家出。」
瑞鶴「加賀さんはいつもそう!少しは人の心配したらどう!?」バン
翔鶴「出て行っちゃいました・・・追わないと!」
加賀「頭に来ました」
―呪いの家―
瑞鶴「ここが呪いの家・・・。」
T督「こんなところでどうしたんだ?」
瑞鶴「え、えっと・・・。」
曙「この子、家に誘われてるわ。」
T督「そうか、なるほど・・・。」
瑞鶴「ねえ、この家で何をしてたの?」
T督「・・・君は、この家に近づいてはいけない。」
曙「ほんと、このクソT督の言う通りよ。」スタスタ
瑞鶴「(なんで近付いちゃだめなの?)」
―山城の家―
T督「下見を済ませてきた。おそらく大丈夫だろう。」
曙「感謝することね!」
山城「それで、どうしたらいいんですか・・・?」
時雨「山城は助かるの?」
T督「まあ、今のところは。今から伽椰子の呪われた家に向かう。来てくれ。」
山城「私さらに呪われるの・・・?不幸だわ・・・」
時雨「でも、この人たちに従うしかもう・・・」
T督「ほら、行くぞ?」
曙「感謝しなさいよね!」
―呪いの家―
瑞鶴「(よくわかんない人は来ちゃダメって言ったけど・・・)」
翔鶴「ちょっと、瑞鶴!」
瑞鶴「翔鶴姉、ごめん・・・でも、私、見て見ぬふりはできない・・・」
加賀「じゃあ、私も行くわ。」
瑞鶴「加賀さん?」
加賀「五航戦だけじゃ心配だもの。」
翔鶴「なんだかんだいって優しいですものね、加賀さん。ふふっ」
加賀「そんなことはありません。」
瑞鶴「それじゃあ、入るよ?」
ドア「ガチャ」
―呪いの家内部―
瑞鶴「な、なんか薄気味悪い・・・」
翔鶴「そ、そうね・・・」
加賀「な、なんてことはありません。早く子供を探しましょう。」
猫「ニャー」
瑞鶴「ひぃっ!?」
翔鶴「ひゃぁっ!?」
加賀「きゃっ!?」
翔鶴「猫、ですね・・・。」
瑞鶴「加賀さんが「きゃっ!?」だって。ぷークスクス!」
加賀「こ、怖くなんてありません!あ、頭に来ました///」スタスタ
瑞鶴「あ、先に行っちゃった・・・」
翔鶴「あとを追いましょう・・・」
タンス「ガタッ」
加賀「も、もう驚きません。」
俊雄「ギャース!」
加賀「」チーン
翔鶴「加賀さんが・・・」
瑞鶴「た、助けなきゃ!」
伽椰子「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”」
瑞鶴「ひっ!」
翔鶴「瑞鶴、逃げなさい!」
瑞鶴「で、でも!」
翔鶴「いいから早く!」
瑞鶴「やだ!二人を置いてなんて逃げられない!」
翔鶴「」ドン
瑞鶴「翔鶴姉!?」
伽椰子「ア”ア”ア”ア”ア”ア”」ズルズル
翔鶴「きゃぁっ!スカートめくれちゃう!」ズルズル
瑞鶴「翔鶴姉ー!」
瑞鶴「翔鶴姉まで・・・」
伽椰子「ア”ア”ア”ア”ア”ア”!」
瑞鶴「ひ、ひぃっ・・・!」
ドア「ガチャ」
T督「破ぁ!」
伽椰子「ア”ア”ア”ア”・・・」ズルズル
T督「こっちだ!」ズルズル
瑞鶴「」
―翔鶴と瑞鶴と加賀のおうち―
瑞鶴「ん・・・」
T督「起きたか?だがこれは夢じゃない(唐突)」
瑞鶴「翔鶴姉と加賀さんは?」
T督「呪われた。もう戻ってくることはないだろうな。」
曙「あなたももうすでに呪われてるわ。」
T督「そこでだ、この呪いを解くために彼女と協力してくれ。」
山城「あなたも呪われたの・・・?仲間ね・・・」
瑞鶴「はぁ・・・。」
山城「私は山城・・・扶桑型戦艦弐番館の二番艦、欠陥戦艦と名高い戦艦よ・・・。」スッ
瑞鶴「私は瑞鶴、翔鶴型航空母艦二番、よろしくね!」
T督「(立ち直るの早いなおい)」
―T督たちは呪いの家で除霊の準備中です―
山城「はい、お茶・・・勝手に入れちゃったけど・・・」
瑞鶴「ありがとう・・・」
山城「はぁ、不幸だわ・・・」
瑞鶴「私、幸運艦って言われてきたんだけどなぁ・・・」運50
山城「そ、そう・・・」運5
瑞鶴「どうしてこんなことになっちゃったのかなぁ・・・」
山城「怖い?」
瑞鶴「・・・うん。」
山城「大丈夫よ・・・。」
瑞鶴「山城さんは怖くないの・・・?」
山城「怖いわ・・・」
山城「でも、瑞鶴さんみたいな幸運艦がいるからきっと平気よ」ニコ
瑞鶴「うふ、そうね!」
T督「よし、それじゃあ作戦の概要を説明するぞ。」
二人で入る
山城が入ることによって貞子の呪いと伽椰子の呪いが発動する
瑞鶴は中で呪いのビデオを見て貞子の呪いを受ける
貞子と伽椰子が呪いの対象物を呪うために争う
相打ちで呪いも貞子も伽椰子も消える
山城瑞鶴「「(すっごく不安なんだけど・・・)」
T督「もし失敗したら急いで部屋をでて裏手の井戸に回ってくれ。」
山城「はい、わかりました・・・」
瑞鶴「それじゃあ、行きましょうか!」
曙「せいぜい気をつけなさい!気をしっかり持つことね。」
山城「それじゃあ入りましょうか・・・」
瑞鶴「う、うん・・・」
山城「失礼しまーす・・・」
ドア「ガチャ」
山城「入りました・・・」通話
T督「そうか、それではそのまま作戦を続けてくれ。」通話
瑞鶴「よし、じゃあ、テレビ見るよ・・・?」
テレビ「呪いのビデオだぞ」
T督「瑞鶴は絶対に何があってもテレビから目を離すな。」通話
瑞鶴「は、はい・・・」
T督「山城は見ないようにしてくれ。」通話
山城「は、はい・・・。」
瑞鶴「こ、これが呪いのビデオ・・・」
ソファー「見せ場だ、暴れるぜ!」ドーン
山城「きゃぁぁ!?」
タンス「揺れるぜ!」ガタガタ
山城「ひゃぁ!?」
瑞鶴「(集中できない・・・!)」
テレビ「終わったぞ」
瑞鶴「お、終わった・・・」
天井「髪の毛でてくるぞ」ザワザワ
山城「ひぃぃぃぃ!?」
瑞鶴「きゃぁぁぁぁぁ!?」
貞子「」スタスタ
山城「でたぁぁぁぁぁ!」
瑞鶴「ぎゃああああああ!」
俊雄「ニャー!」
貞子「」ヒキズリコミー
山城「なんか小さい子がテレビに引きずり込まれたあぁぁぁぁぁ!」
瑞鶴「(驚いてる山城さんの顔が怖い!)」
貞子「」ズリズリ
山城「近づいてきてるぅぅぅ!」
瑞鶴「山城さん!逃げるよ!」グイッ
伽椰子「ア”ア”ア”ア”ア”ア”」ガタガタ
山城「上からなんか降りてきてるぅぅぅぅ!」
瑞鶴「きゃぁぁぁぁぁ!」
山城「お、追い込まれた・・・」
瑞鶴「ど、どうしよう・・・」
貞子「」スタスタ
伽椰子「」ギロ
山城「あ、二人が鉢合わせたわ」
瑞鶴「ば、化け物が二匹・・・」
貞子「」シュルシュルシュル
伽椰子「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!」
山城「なんか髪の毛が伸びて目の中に入っていってるううううう!」
瑞鶴「うえ、気持ち悪い・・・」
伽椰子「ア”ア”ア”ア”ア”!」ズリズリ
貞子「」ズリズリ
山城「それにかまわずなんかひきずりこんでるぅぅぅぅ!」
瑞鶴「(もう帰りたい・・・)」
貞子「」ズルズル
伽椰子「ア”ア”ア”ア”・・・」ズルズル
山城「戻ってきた・・・」
瑞鶴「これ、どうなのよ・・・」
T督「力がどんどん強くなっていってる・・・失敗したかもしれん!早く裏手に逃げるんだ!」
山城「・・・不幸だわ・・・」
瑞鶴「は、早く逃げよう!」
山城「いいえ、ここは私に任せてあなたは逃げなさい!」
瑞鶴「な、なんで!」
山城「不幸は私の専売特許・・・幸運艦の瑞鶴さんに、呪いは似合わないわ・・・!」
瑞鶴「で、でも・・・」
山城「私はこの先生きていてもいいことなんてないもの・・・」
瑞鶴「山城さん・・・」
山城「この化け物たち!私を呪おうとしても無駄よ!私はすでに呪われていて不幸だもの!」
山城「だって私は・・・」
山城「まだ殿方と手を繋いだこともないのよ!」
貞子「」
伽椰子「」
山城「ええそうよ・・・この携帯電話に入っている連絡先は扶桑姉様と時雨くらいのもんよ!」
山城「殿方の連絡先なんて・・・さっき教えてもらった霊媒師だけよ!」
貞子「」
伽椰子「」
山城「伽椰子さんだったかしら・・・?あなた結婚して子供生まれたんでしょう!?いいじゃない幸せなことがあってぇぇぇぇ!」
伽椰子「」
山城「貞子さんも超能力が使えたりすごい美人だったり・・・私には持ってないものばっかりじゃないのおおおおお!」
貞子「」
山城「どうせ私は戦艦としても欠陥ばっかりのダメダメ艦娘よぉぉぉぉ!びえええええええ!」
貞子「」
伽椰子「」
瑞鶴「」
山城「私も素敵な殿方と逢瀬を繰り返したいのにいいいいいいい!」
貞子「」スタスタ
伽椰子「ア”ア”ア”ア”・・・」ズルズル
瑞鶴「(や、山城さんに近づいていく・・・!)」
山城「ひっくひっく・・・もういいもん、どうせ不幸だもん・・・」
貞子「」ナデナデ
伽椰子「」スリスリ
山城「なによ・・・何私を憐れんでるのよ・・・」
瑞鶴「(なんで化け物二人が山城さんを慰めてるのよ!意味わかんないわよ!)」
貞子「」スッ
紙「いいことあるよ、げんきだして」
伽椰子「」スッ
紙「わたしでもけっこんできたから、あなたもできる」
山城「無理よ・・・だって私不幸だもの・・・」
瑞鶴「(今のうちにT督さんに相談してみようかな・・・)」
ドア「開かないぞ」
瑞鶴「(えぇ・・・この空間に取り残されたくない・・・)」
~一時間後~
山城「それで姉様がね?私の髪を撫でてくれて!」キャッキャッ
瑞鶴「(いつまで続くのよこの茶番)」
貞子「」
伽椰子「」
山城「え、もう行っちゃうの?もう呪いやめちゃうの?」
貞子「」フリフリ
伽椰子「」フリフリ
山城「そう、もう少しお話したかったわ・・・こんなに不幸話が合う人なかなかいなくて・・・」
貞子「」スッ
伽椰子「」スッ
紙「いつか、うまれかわったらさんにんでおちゃしましょう」
紙「それまでしあわせにね」
山城「二人ともぉ~」ウルウル
貞子「」スゥ
伽椰子「」スゥ
瑞鶴「(あ、消えた・・・)」
山城「せっかくできた友人が・・・」
T督「貞子と伽椰子の霊圧が・・・消えた・・・?」
曙「どうやら成功したみたいね。やるじゃないクソ提督。」
T督「いや、今回何もしてないさ。」
山城「ただいま帰りました・・・」
瑞鶴「すっごい疲れた・・・」
T督「うん、お疲れさま。」
瑞鶴「不幸って世界を変えるのね・・・」
曙「あんたはこの短い時間で何を悟ったのよ・・・」
T督「二人はこれからどうするんだい?」
瑞鶴「私は・・・まあどっかの鎮守府に拾ってもらうわ。山城さんは?」
山城「そうね・・・私は・・・」
「いつか会う友人に話が出来るように、幸せになりたいですね・・・」
エンディング
天野月子 Stone
https://www.youtube.com/watch?v=ugfyEZa1WRM
ノリと勢いだけで書きました。
反省も後悔もしていません。
映画はまあ、そう、まぁ、そうねぇ・・・
好きな艦は扶桑姉妹と北上球磨大井っちです。
以上でした。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません