【艦これ】提督「なぁ、山城」 山城「なんですか? 提督」 (1000)
・ゆっくり更新
・独自設定(一つの鎮守府に複数の提督な)
・キャラ崩壊
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409150032
提督「なぁ、山城」ショルイ カキカキ
山城「なんですか? 提督」オチャ ズズー
提督「俺は今何してるかわかってるか?」
山城「AL/MI作戦の書類整理ですね」チャガシ モグモグ
提督「そうだな、それでここの秘書艦は誰だったか?」
山城「……はぁ」
提督「なんでそこで溜息つくんだ、山城?」
山城「いえ、提督もボケがでたとは、まさか、二十代でそんな痴呆がでる提督のもとに配属されるなんて、不幸だわっと思いまして」
提督「違けえよ、確認のためだ。いいから答えろ。誰がここの秘書艦だったかな? 戦艦 山城」
山城「私ですが、なにか?」クビカシゲ
提督「なにか? じゃねえよ、じゃあ質問変えるが、秘書艦ってどんな役割をもった艦娘だ?」
山城「提督もついにそこまでボケが……」
提督「天丼はいいから答えろよ、てかあきるわそのネタ」
山城「第一艦隊において旗艦を任されている艦娘で、主に提督の執務サポートが役割ですね」
提督「ああ、その通りだ。では、もう一回尋ねるぞ、秘書艦山城。俺は何をしている?」
山城「AL/MI作戦の書類片付けですね」
提督「ここの秘書艦である山城は何をしている?」
山城「隣の提督から頂いたお饅頭を食べていますが」
提督「手伝えや! 秘書艦だったら。ずっと俺が書類とにらめっこしてるのに、お前はお茶飲んで饅頭食って!」
山城「?」クビカシゲ
提督「……うわーい、この秘書艦、すっごい一点の曇りもない眼(まなこ)で『なにいってんの?こいつ』みたいな目で首をかしげやがったよ、コンチクショー!」
提督「大体、そんなん饅頭とか甘い物食ってばかりいるから、あの巫女さんみてーな服がきつくなったんだろうが!」
山城「な! なぜ提督がそれを……」
提督「気づくわ! お前、この夏の間ずっとあの巫女衣装に袖通してねえだろうが! だいたいドックにいるどころか、そもそも巫女さん衣装じゃなくて、高校時代の短パンとジャージじゃねえか! きつくなったんだなってのが丸わかりだぞ!」
提督「だいたいそんなんだから、って、おいどうした、薄笑い浮かべて」
山城「不幸だわ、この間千歳さんが優しい笑みを浮かべて、『これ、書いてみたんですが一冊いかがですか?』とダイエット本渡してきたのは、そういうことなのね……不幸、いえ、滑稽の極みね」ウフフフフフフフ
提督「や、山城、おい、どうした窓際にたって」
山城「こんな辱め、観艦式の時に、提督の親族の方々が御覧になってて、そのあとにあいさつをしたら、どう間違ったのか婚約者と勘違いされた時以来の屈辱だわ」ススス
提督「い、いや、あれは悪かったっていって」
山城「こうなったら、飛び降りるしかないじゃない!」ガッ
提督「山城、まてええええ! ここ一階だから飛び降りても死ぬどころか、ってお前逃げる気だな、さては!」
山城「ッチ!」
提督「おい、その舌うち、図星だろ? 図星なんだろ!? てめえ、この野郎逃がすか!」
山城「私は野郎じゃなくて、アマですよ!」マド ガシャーン!
提督「山城、てめえええ! まてこの野郎!」ズドドドドドドド
そんな感じで乗ったりまったり更新していきたいと思います。
山城なのは友人からのリクエストで、一日ちょっとずつ更新していきたいです。
それじゃあ、おやすみなさい
提督「はぁはぁはぁ……まったく手間取らせやがって」ズルズルズルズルズル
山城「……提督、あの、引きずらないでくれますか? ジャージは私服だから支給されないんですけど」ズルズルズルズルズルズル
提督「だったら、そんなもん着んじゃねえよ! あの巫女衣装にしろ! きついんなら仕立て直してもらえ!」
山城「だって、仕立て直す費用は自費なんですもん。支給品なのに自費があるなんて不幸だわ~」
提督「じ ゃ あ 我 慢 し て き ろ !」
山城「はいはい、わかりましたよ。着てきますよ、ちょっと待っててください」ヨッコイショット
提督「ちなみに二十分以内に戻ってこなかったら今日の晩飯抜きだからな、監督権限で」
山城「………」ジー
提督「……なんだよ?」
山城「……鬼!」バタン
提督「(戻ってくる気なかったな)」
19分後
山城「……ただいま戻りました」ガチャ
提督「……時間ぎりぎりだな、おい」
山城「いいじゃないですか、間にあったんだから。部屋の隅に残ったごみまでぐちぐち言う舅ですか? 提督は」
提督「まだ子供どころか独りもんだよ、俺は。それよか、山城……」ジー
山城「なんですか? 提督」
提督「本当にぱっつんぱっつんだな、その服」
山城「………いやらしい」
提督「安心しろ、お前をそんな目で見てねえよ、腹のあたりがぱっつんぱっつんなのにどうすればいやらしい目で見れるんだよ?」
山城「お、おなか周りは艦装で隠すから大丈夫です!」
提督「それとな、山城よ」
提督「袖のところが虫に食われて穴だらけじゃねえか!」
山城「ああ、これは防虫剤、姉さまがタンスに入れ忘れました。姉さまったらドジっ子なんですから」キャ!
提督「キャ! じゃねえよ! 片付けくらい自分でやれ! それくらい自分でやれよ!」ツクエ ダーン!
山城「……そんなに大声あげてばっかりだと頭の血管切れますよ」ドンビキ
提督「誰のせいだよ、誰の!」
提督「とりあえず、さっきのジャージに着替えてこい」ハァハァハァ
山城「……まったく、人に着替えてこいっていったら戻せとか」ブツブツブツ
提督「さっきのジャージの方がまだましだからだよ」ハァ……
山城「わかりました。着替えてきますから」
提督「あ、まて、着替えはまた二十分以内に」
山城「……」バタン
提督「……あのアマ、笑ってやがったな。サボる気満々じゃねえか」ハァ……
提督「…………」
提督「……胃薬どこだったかな?」ゴソゴソ
山城可愛いですよね
ここの山城は鬱アグレッシブを目指しています。
明日は新艦娘登場予定。お楽しみに!
えっ、今日はもう終わり?
ああ、明日ってあと5時間だもんな。期待してる、乙。
山城はあんまり毒舌なイメージはないけど、これはこれであり
E-4、まったくあきつ丸がでないのでぼちぼち更新していきます。
大型66連敗中だよ、コンチクショー!!
――2時間後――
鎮守府 工廠裏 実験施設
提督「まったく、あの架空戦艦はどこほっつき歩いてんだか……」トボトボ
提督「……確か、廊下ですれ違った扶桑さんの話しだと工廠の方に行ったらしいけど、いねえな」キョロキョロ
提督「って、あの影は」テクテクテク
提督「おはようございます。元帥殿」ビシッ
元帥「ん? ああ、君か、おはよう、というかもうお昼だよ」ヘンレイ
提督「……そうでしたね。ところで、元帥殿、今日は釣りですか?」
元帥「ああ、うん、まあね」マンジュウ モグボグ
提督「こんな工廠裏の海に魚などいるのですか?」
元帥「いや、まったくいないね。でもまぁ、ここならうるさい連中に見つかることもないし、絶好の隠れ場所、というやつだよ」マンジュウ ゴックン
提督「なるほど、通りで先ほど扶桑殿をはじめ、元帥殿所属の艦娘がせわしなく鎮守府中を動いてらっしゃるわけですな。探しておられましたよ」
元帥「いいの、いいの。ちょっとは休んでも罰は当たらんでしょうに、仕事が湧いて出るんだもん。息抜きも必要だと思うよ、僕は」
提督「元帥殿は毎日息抜きしていらっしゃるでしょうに」
元帥「……君も言うようになったね」
提督「貴方の部下ですから」
元帥「さいですか」
提督「ところで元帥殿?」コホン
元帥「なんだい?」
提督「山城はどこにおりますでしょうか?」
元帥「」ピタッ
元帥「いや、ぼ、僕は山城なんて艦はしならないな」アセ ダラダラ
提督「(わかりやすすぎるだろ、いくらなんでも)」
提督「……そうですか、知りませんか」
元帥「う、うん、まったく知らないね!」アセアセ
提督「ところで元帥殿?」ズイ
元帥「な、なんだい」
提督「さきほど、元帥殿が召し上がっていた饅頭ですが、あれは山城が食っていた饅頭と同じ銘柄でしたな」
元帥「」
提督「はぁ……で、どこに行きましたか、あの航空戦艦は?」
元帥「はい、そのあっちです」ユビサシ
提督「情報感謝します」ビシッ
元帥「はい、どうも」
提督「じゃあ、これで失礼しま……」クルッ
元帥「あ、ちょっとまって、折り入って頼みたいことが」
――三十分後――
執務室前
山城「(……はぁ、不幸だわ)」
山城「(ついに提督が迎えに来なかったってことは相当怒ってるわね、やばいわ、怖いわ。自業自得とはいえ気が重いわ)」
山城「(いいえ、ここは山城、ポデシブよ、ポデシブにとらえるのよ!)」
山城「(ここは扶桑姉さまがいっていた、逆に考えるんだの精神よ。何事にもなかったかのようにはいればいいのよ)」
ポワポワポワ
扶桑「え? 山城、提督がついに迎えにこなかったから相当怒ってる? 山城、逆に考えるのよ、怒らせちゃってもいいんだって考えるのよ」
ポワポワポワポワ
山城「(さすが姉さま!)」
――
山城「(じゃあ、入るわ、一二の三で入るわ)」
山城「(呼吸を整えて………)」スゥハァスゥハァ
山城「(では!)」キリッ
山城「一、二の……」
山城「さ……」
提督「なにやってんだ? 山城」カタ ポン
山城「ひゃああああ!!」
提督「……な、なんだ、今度は突然、熊野みたいな声出しやがって」ドキドキドキ
山城「そ、そそそそそ、それはこっちのセリフです! 後ろから声かけないでください、不幸すぎて心臓が止まるかとおもいました」ドキドキドキ
提督「(……いや、それは不幸関係ねえだろ)まあいいか、とりあえず入れ」ガチャ
山城「(とりあえず、提督はそんなに怒ってないみたいね、不幸じゃないわ)」フー ヤレヤレ
提督「あ、そういえば、山城、実は新入りがいるんだ」
山城「……新入りですか?」
提督「ああ、実は先に執務室で待っててもらっている。あいさつしろよ」
山城「……子供じゃないんだから、挨拶ぐらいできます」ムッ
提督「すまん、すまん。で、紹介するが」コツコツコツ
???「む、指令、それには及ばない」
提督「ん、そっか、じゃあ、こっちから紹介するが、こいつがさっき話してた山城だ」
山城「ふ、扶桑型戦艦、妹の方、山城です」ビクビク
提督「で、こっちが新入りの」
磯風「陽炎型駆逐艦十二番艦、磯風。山城、共に進もう。心配はいらない」
山城「(……なにか、私よりも戦艦らしい眼光を放つ子ねぇ、はぁ、不幸だわ)」フウ
提督「で、だ。事後承諾になって悪いが、しばらくの間磯風に秘書艦のサポートを担当してもらいたい」
山城「………………………へ?」
提督「つまりはお前の部下として考えてくれ。まぁ、仕事をさぼった罰だな」ニヤニヤ
磯風「山城、よろしく頼む。む、確かこういうのだったな」
磯風「問おう、貴方が私の先輩か?」
提督「まぁ、そういうこったな。よろしく頼むぞ、山城。俺は昼飯を食ってるから、仕事の説明よろしく」バタン
山城「へ? あの、ちょっ、提督!?」アセアセ
磯風「では、山城、共に仕事を片付けよう。聞けば、この艦隊では夏季特別作戦の書類整理が溜まっていると聞く、共に片付けよう」
山城「いや、あの、お昼ごはんは……」アセアセ
磯風「む、この書類は、山城、尋ねたいことが……」アーダコーダ
山城「………………………………………………………はぁ」
山城「不幸だわ、今世紀最大級の不幸だわ」ボソッ
結局あきつ丸でなかった。
もうだめだ、寝ます。
おやすみなさい
イベ試せるのは全て試したけど駄目でしたね
あきつ丸……
今日はオリジナル設定多いので注意です。
では、ぼちぼち更新
――食堂――
提督「(……うん、やっぱ坦々麺にしといてよかったな、塩ラーメンばっかだと飽きるわ)」ズルズルズル
扶桑「あら? 今日はおひとりですか?」
提督「ん? ああ、どうも扶桑さん。そっすよ、今日は独り飯です」
扶桑「あらあら、ということはあの子(山城)はまだ捕まって……」
提督「いえいえ、自分で戻ってきましたよ、今日は」
扶桑「あら? そうでしたか、それはよかった……山城は時間が経てば経つほど解決しずらくなる問題を、あの子、わかってはいるけど先延ばしにする癖があるから」フゥ……
提督「(わかってるなら、それ指摘してくださいよ)」ズルズルズルズル
扶桑「お隣に座っても?」
提督「いいですよ」
扶桑「失礼しますね」ガチャ
提督「………………」ズズー
扶桑「………………」モグモグ
提督「……そういや、MI作戦で本隊が出払ってるときに攻めてきた深海棲艦を撃退し、新しい艦娘の製作データを手に入れたじゃないですか?」
扶桑「ええ、そうでしたね……たしか、駆逐艦、磯風のデータ、と伺っています」
提督「あってますよ。それで、さっき建造が終了したらしいですけど、うちの艦隊に配属されました」
扶桑「あら、おめでとうございます」
提督「それがまた張り切って、張り切りまくってるような奴でね」フゥ……
扶桑「あらあら、それは御愁傷様です」クス
提督「あんまり張り切りまくってるから、山城に秘書艦サポート艦ってことで押し付けてきた」
扶桑「へぇ………………え?」ピタッ
扶桑「あ、あの、あの子は、その……」
提督「山城は最近治ってきたとはいえ、ひっどい人見知りだから今頃苦労しまくってるだろうな。それと相性最悪だぞ、あいつらは」ケケケ
扶桑「……相変わらず人が悪いですね、あなたは」ハァ……
扶桑「それと、地が出てますよ」
提督「おっと、それは失礼しました、超弩級戦艦 扶桑殿」ビシッ
扶桑「……相変わらず陸軍式の敬礼なんですね」モグモグ
提督「気に障ったのなら直しますよ?」
扶桑「いいえ、気にしてませんから。それよりも、その……」
提督「わかってます。そろそろ山城の手伝いに行きます。それじゃ」ガタン
執務室
提督「……と格好いいこといって来たはいいものの………………」
磯風「む、司令、おかえり。飯はうまかったか?」
提督「……ああ、うまかったが、山城どこ行ったんだ?」キョロキョロ
提督「まさか、またあの野郎またどっかに……」ギギギ
磯風「……なんだ、その、司令、山城から置き手紙だ」
提督「置き手紙だぁ……?」
『GUSOH とうさい』
提督「……(なんだ、これ? てか、なんで真っ赤な絵の具で書かれてるんだ? GUSOHってなんだ? で、どこにいるんだよ、あいつは?)」
磯風「……すまない、司令」
提督「え? なんでお前さんが謝るんだ? どうせ山城はまたサボ」
磯風「いや、山城はさぼりじゃない、倒れた」
提督「……え゙?」
明日早いので、今日はここまで
明日は帰れるかどうかわからないのでもしかしたら更新ないかも
オリジナル設定出せませんでした……
山城と提督の関係ってどういうのがいいんでしょうか?
迷いながら書いてるけどしっくりこない
〉〉67
やっぱり、本音はお互い心の底から信頼し合える悪友みたいな関係?
>>67
お前はどういう山城を書きたい?それを感じとるんだ
>>1の信じる山城がこのスレの山城なんだよ
>>71,>>72,>>73
ありがとうございます。自分の中の山城と提督を書いてみます。
それと、今日はすさまじく眠いので、ナッシング。ごめんなさい
それと、明日もお出かけなので更新なしかも……
しかし、さすが東京だ。0能者ミナトの八巻が売ってたぜ、ヒャッハー!
おやすみなさい
帰宅
ぼちぼち書いていきますが、かなり眠いので、寝落ちしたら勘弁してください
――34分前(つまり、提督がでていって2分後)――
磯風「……」モクモクモクモク
山城「……」カキカキカキカキ
磯風「……」デンタク カタカタカタカタ
山城「……はぁ」カキカキカキカキ
山城「(はぁ、気が重いわ、なんなのこの空気、ものすごく真面目な空気よ、だめ、普段お茶飲んでお菓子齧って、持ち込んだ漫画読んでた私にはとても耐えられないわ……不幸だわ)」ハァ
山城「(だいたい、私が普段どんな生活送ってるのかあの提督はしらないはずがないのに、いきなり部下なんてハードル高すぎるわ! SO2で例えるならクロードが飛ばされた森のなかでいきなりミカエルに遭遇するレベルのやばさよ、フェイズガンなんて序盤最強だけど、ダメージ的に後半まったく通用しないようなちゃっちな銃じゃ、雪男は倒せてもスピキュールに対抗なんてできないわ! そもそも……)」カキカキカキカキ
??「……ろ、…………ここ……………ど…………?……………や……………」
山城「(……んでリメイク版で隠しキャラが、ウェルチなのよ、まったく繋がりがないわ! そこはアシュトンの故郷エピソードいれてあげて! そもそもオラクル様が創造神って設定なのにSO3のラスボスが創造者ってわかったときはオラクル様を倒しにいくのかと戦慄したのにまったく関係ないって……オラクルさまを崇拝する扶桑姉さまに)」
磯風「山城!」
山城「は、ハイ!」ビクッガタッ
磯風「山城、大丈夫か? さっきからまったく返事をしないし、どこか上の空だぞ、山城」
山城「え、ええ。まったく大丈夫よ、ちょっとオラクル様のことを……」
磯風「おらくる……?」クビカシゲ
山城「い、いえ、まったく関係ないわ、こっちだけの話しだから……」オホホホホ
磯風「……ならいいのだが、そうだ山城、この書類のことで伺いたいことが……」ショルイサシダシ
山城「え、えっと、これは……」ヒヤアセダラダラ
山城「(ま、まずいわ、特別作戦と並行して行われた通常軍事行動にあたっての費用計算なんて提督にまかせっきりだから、殆ど知らないわ……これは正直にわらかないって言うべき? で、でも)」チラ
磯風「……」ジー
山城「(せっかく頼ってきてくれた子にわからないっていうのも、それに、そんなこと言えば秘書艦としての立場を崩してしまう、私個人ならいいけど、この子は新入り、きっと憧れをもってるもの、一点の曇りもない純粋な目ですもの……眼光は私よりも強そうだけど。そんな子の期待を裏切ってしまうわけには……でも、わからないものはわかんないわ、こんな書類! ………ああ、不幸だわ!)」グルグルグルグル
磯風「(む、なにか失礼なことをしただろうか? やたらさっきからチラチラとこっちをみて……はっ!)」ショルイ ミテ
磯風「(これは、こんな簡単な業務もこなせないのか、と困惑させてしまったのか、養成所で聞いたことがある。秘書艦というのは有能かつ多才の艦娘だけがなれる特別の存在、そして、我が司令と山城の関係はこの鎮守府でも元帥とその秘書艦に次ぐと伺った、つまり山城の業務歴も長いのは必然)」
磯風「(この磯風にとって難解であっても山城にとってはお茶の子さいさい、くっ、もうここは軍学校ではない。実戦と変わらない、なのに、磯風の評価が常に問われていることを失念し、不用意に尋ねてしまった。なんという失態)」クッ
磯風「(なにか、なにか、この状況を打開する一手を打たなければ、磯風はただの鉄くず以下だと思われてしまう)」アセ ダラダラ
山城「(なにか、なにか手はないの?!)」
磯風「(なにか、なにか打つ手はないのか?)」
山城・磯風「(なにか、この状況を打破する、一手は!?)」
だめだ、目が回ってきたので寝ます
きりが悪いところですみません
SO2は小学生のときにやりまくり、EDみまくった。
おやすみなさい
うおおおお……新幹線の中でビールあけて、帰ってきてから書いたらSO2書いてた……
昨日はSOシリーズ知らない方、すみませんでした。
なんでSO2? いや、好きだけど、アンソロも全巻集めたけども……
ぼちぼち書いていきます。
山城・磯風「「((なにか、神の一手はないの!!?))」」
山城「……」グゥ……
山城・磯風「「!!?」
山城「……あ、あのいまのはその……(あああああ! お昼ご飯を抜いた影響がこんなところで……よりにもよって、こんなところにでるなんて、ああ、不幸だわ)」ワタワタワタ//
磯風「(……好機)」キラリン
磯風「む、山城、いかんな、腹が減っては戦はできん。だから、いま食堂から何かをもってくる。ちょっと待っていてくれ」ダッシュ
山城「あ、あの……」
扉<バタン
山城「……これは、幸運だったのかしら?」
磯風「(た、助かった……まさか山城の腹がなってくれたおかげで、このように抜け出せるとは、ありがたい。しかし……)」ダダダダダ
磯風「(偶然だったのだろうか? 山城の腹が鳴ったのは? たしか、司令の話しでは先に山城は休憩にはいったらしい……ならば昼飯を取るのは当たり前のはず……)」ダダダダダ
磯風「!……まさか!?」ピタッ フリムキ
磯風「あれは、わざと鳴らした、否、鳴らしてくれた、とでもいうのか?」
磯風「(……そう考えれば不自然でもない)」クルッ
磯風「(使えないと思われればそれまで。鉄くず以下と評され終わりだろうが、配属前、元帥閣下がおっしゃっていた、ここの司令と秘書は優しい、と。つまり、山城は磯風にもう一度、機会を、挽回の機会をくれたのでは?)」ダダダ
磯風「(腹を鳴らし、わざと隙をみせ、どう反応するかを視た、もう一度評価の場を部下に与える、なるほど、確かに優しい方だ)」クスッ
磯風「(ならばその機会を無駄にすれば本当に鉄くず以下、否、鉄さびだ。なんとしてもこの温情に報いなければ!)」ダダダ
磯風「(そう……)」グッ
磯風「山城の腹を満たす物をもってこなければ!」
磯風「(待っていてくれ、山城)」ダダダ
磯風「(この磯風、料理は不得手だが、必ず腹を満たせるものをつくってくる)」ダダダ
磯風「(だから、まっていてくれ、山城おおおおお!!)」
風呂入ってきます
ちょっと中断
戻りました
再開
――一方、その頃、執務室――
山城「…………」ポツーン
山城「…………フッ」ビショウ
山城「あああああああああああああああああああああああああああああ!!」ゴロゴロゴロゴロゴロ
山城「(めがっさいい子だったわあああああああああああああああああああああああああ!!!)」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
山城「(何あの子、ものすごくいい子じゃない。こっちのミスをすかさずフォロー、そればかりか料理をもってきてくれるなんて、配属されたばっかりなのにそんなに気が回る子なんていないわ)」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
山城「(しかもこっちが書類一枚片付ける間に磯風は書類三枚も終わらせ、確認してみたけど間違いは私よりも少ない)」ゴロゴロゴロゴロゴロ
山城「…………………フッ」ピタッ
山城「完敗じゃない…………」ポツリ
山城「(……新入りの磯風よりも仕事が遅くてミスがある、しかも部下だっていうのに指導どころかちゃんと教えることすらできない)」
山城「(あっちはフォローができて、こっちのミスをミスだと思わせないように最大限の努力をしてる)」
山城「……こんな姿じゃ、扶桑姉さまには見せられないわ」ガバッ
山城「……とりあえず、今のうちに調べとかないと」ショルイ ダシテ
山城「(あと、磯風はプロトタイプ(先行試作型)だからって、提督に渡された書類も読んでおきますか……どうせ嫌がらせしか書いてないでしょうけど)」ハァ……
山城「(……うーん、この計算はこうすればいいのかしら? ……そうみたいね、あとは)」チラッ
ショルイ メクリ
山城「(……えっと、『先の特別実施作戦において、大型深海棲艦姫型を旗艦とする敵が各鎮守府に奇襲……』ここは飛ばしてもいいみたい)」フウ……
山城「…………」フムフムフムフム
山城「…………え?」ピタッ
山城「…………」モウイチド ヨンデ
山城「(………………え、うそ、そんなことが……………あの磯風が、まさか………)」ガタッ
――執務室――
磯風「山城、ただ今戻った。磯風、無事帰還したぞ」バタン
山城「え、あ、お、お帰りなさい」ビクッ
磯風「む、どうしたのだ、山城、急須をもって固まっているようだが?」
山城「い、いえ、あの、その、あなたの湯飲みどうしようか、と思って……ほら、ここには提督と私の分しかないから……」アセアセ
磯風「(なんだ、そんなことか)大丈夫だ、磯風の湯飲みは持ってきてある。そこの段ボールの中に入っている」ホッ
山城「……用意がいいわね」コポコポコポ
山城「とりあえず、座ったら? 昆布茶でアレルギーはないわよね?」
磯風「ん、ありがとう。それと磯風はアレルギーはもっていないから安心してくれ」スチャ
山城「はい、とりあえず粗茶だけど」
磯風「ありがとう、いただこう」ズズッ
山城「……美味しい?」
磯風「ああ、美味だ、山城」ニカッ
山城「…………」
磯風「? どうしたのだ、山城?」
山城「はっ、いえ、なんでもないわ」アセアセ
磯風「…………そうか」
山城「(……この子も笑顔は年相応ね)」
磯風「……じ、実はな、山城」モジモジ
山城「?」
磯風「さきほど食堂に急いだのだが、その昼の部はもう終わってしまっていたのだ」モジモジ
山城「(ああ、なるほど、つまり昼飯はなかったのね。ああ、ふこ)」フゥ
磯風「だから、作ってみた。握り飯なんだが、是非、食べてくれないか?」
山城「……え?」
山城「作ったって、あなたが?」
磯風「……」コクリ
山城「わざわざ、私のために作ってくれたの?」
磯風「……ああ」コクリ
山城「(……いい子通り越して最早天使よ、この子は)」ジーン
山城「(思えばこの艦隊、という名の二人部屋、何かあるとすぐ架空戦艦架空戦艦とバカにする提督が上司という最悪な労働環境の中で、ここまで気を使えて、仕事ができる部下という名の天使を得られたことはありえない奇跡だわ)」ジーン
磯風「……あの、山城?」
山城「(今日限りで不幸という文字は私の辞書のなかから永久に追放される記念日に認定することにするわ、もう幸運の絶頂なのね)」グスグス
磯風「……どうしたんだ、山城、大丈夫か?」
山城「ハッ………ごめんなさい、そのちょっと飛んでたわ」
磯風「それは、大丈夫なのか? 山城よ」
山城「大丈夫よ、それよりもなに?」
磯風「……じ、実はな」モジモジ
磯風「言い訳になってしまうが、その、恥ずかしながら料理というものが不得手ででな」モジモジ
磯風「それで、若干、失敗してしまったのだ、栄養補給には問題はないと思うのだが……」カオ マッカ
山城「あら、それくらい構わないわ。それよりも、私のために作ってくれたんですもの、どんなものでも食べれるわよ」ニッコリ
磯風「ん、それならありがたい」
磯風「では、これが磯風の握り飯だ!」
バッ
おにぎり<<デロデロッデロロロロロロロ
山城「」
磯風「さあ、遠慮せずに食べてくれ、山城」
山城「……………ふう」ビショウ
山城「(前言撤回。全力で不幸だわ。なぜって……天使が握ってくれたおにぎりが紫色で、しかも中からゲル状の何かがにじみ出てるんですもの)」アキラメノキョウチ
今日はここまで
次回、GUSOHの謎がついに明かされる!
おやすみなさい
ついにあきつ丸レシピ 75連敗目突入!
……みんな、ごめん
ぼちぼち書いていきます。
山城「……ち、ちなみに、このおにぎりの具はなにかしら?」
磯風「今日の日替わりランチで余っていた、チキンマヨだ。間宮から山城はアレルギーはないと聞いていたのだが、嫌いだったか?」
山城「い、いえ、嫌いじゃないですけど……」チラ
おにぎり<シューシュー ゴボッ
山城「(た、大変です! 扶桑姉さま、おにぎりの具材がチキンのはずなのに、紫色のご飯の間から覗くものは明らかに青緑のゲル状!)」
山城「(しかもなんだか、そのゲルも泡だって、気泡が浮かんでるわ、どんな料理をすれば、明らかに固形物から液状になるの!?)」
山城「(でも……)」チラッ
磯風「…………」ジー
山城「(お願いだから、そんな期待と不安が混じり合った純朴な目で私を見ないで……絶対に食べなきゃいけないのね、これ)」ハァ
山城「(たぶんこの子、ここに来る前にデロデロの湯、もしくは大こうずいの罠を踏んだのね。それじゃなかったらにぎりへんげ見習いと戦ったか、まったく、巻物系とおにぎり系はほぞんの壺に入れて持ち歩くのが基本テクニックでしょうに…………)」ゴクリ
山城「(さて、現実逃避もこれくらいにして)」チラ
磯風「………………」ジー
山城「(はぁ、女は度胸か、嫌な言葉ね…………)」
山城「………モグ」パクリ
山城「……」モグモグモグモグ
磯風「……」キラキラキラキラ
山城「……………」モグモグモグモグモグ
磯風「……………」ジー
山城「…………………」ゴックン
磯風「…………………どうだった、山城?」
山城「そうね、紙をいだたけるかしら?」ニッコリ
磯風「? ああ」コレ ドウゾ
山城「ありがとう……」サラサラサラ
磯風「(ん? 山城は書き物をもっていないはずだが……)」
山城「……磯風」
磯風「な、なんだ? 山城」
山城「………ゴフッ!!」バタン
磯風「山城!」ダッシュ
磯風「山城、しっかりしろ、山城! 血を吐くなんて、艦橋が倒壊しそうなのか? 山城?」ユサユサ
山城「……こ、これを」
磯風「なんだ山城!?」
山城「これを、提督に……」
磯風「この手紙を司令に渡せばいいのか? 山城」
山城「……ええ、たの……不幸だわ」ガクリ
磯風「……山城? お、おい、ウソだろ? しっかりしてくれ、返事をしてくれ、山城オオオオオオオオオオオオ!!」
――現在・執務室――
磯風「……ということがあったのだ、司令」
磯風「そのあと、騒ぎを聞きつけ、隣の艦隊の秘書艦・名取が助けてくれ……って、司令? どこに行ったのだ?」
――医務室――
提督「山城オオオオオオオオオオオオ!!」
窓<ガッシャアアアアアアアアアアアアン!
医務官「頼むからドアから入ってくれ!」
提督「時間が惜しいんだよこちとら! 先生、山城は無事なのかこの野郎!?」
医務官「相変わらず君は人を罵倒するのがデフォなんだね、ある意味変わってなくて安心したよ。死ねばいいのに」ハァ
提督「んな昔の話しはどうでもいいんだよ、先生、山城は無事なのか死んだのか、どっちなんだ!?」カタ ガッ
医務官「相変わらず君の品性だけじゃなくてその物事を究極の二択で考えるのも変わってないんだね、安心できないよ。あと肩揺さぶるのやめて、脳震盪起こしそう」ガックンガックン
カーテン シャー
曙「うっさいわね! 病人がいるのに静かにできないの!? このクソ提督共!」
提督「お、お前は、なぜか知らんが常にあの日かと思われるぐらいにいらいらしてて、ついたあだ名が『月下の狂犬』、曙、曙じゃねえか! なぜナース服着てるか知らんが、『月下の狂犬』曙! なんでピンクのナース服着てんのか知らんが!」
医務官「ああ、彼女が私の秘書艦だからだよ。提督業務と医療行為を併走せにゃいかんのが私の艦隊のつらいところだね」メガネ クイ
提督「お前、ここの秘書艦だったのか……ナース服はわかったが、なぜ、ピンクなのだか知らんが、『月下の狂犬』曙」
曙「うっさい、昔のあだ名連呼するな! このクソ提督!」
提督「いや、お前のツッコミが一番うるせえぞ! ピンクナース曙」
医務官「ああ、ナース服がピンクなのは私の趣味だよ、まったく性欲をもてあ」
曙「死ねええええええええええええええ!!」ドゴオオオン!!
38/25/50/42・1 で一回目はヒャッハーさんで2回目以降
明日早いのでここまで
やっぱりあきつ丸はでなかったよ……
おやすみなさい
>>139
3回チャレンジして、扶桑姉さま二人と金剛でした
あきつ丸が全くこないので更新
あと、勘違いしてた。医者で軍人は「ドクター」だった……「月下の狂犬」はまったく違う人だった……
――医務室――
曙「……………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
提督・医務官「「…………………どうもすみませんでした」」ドゲザー
提督「すみませんでした、正直調子にのってました……窓から突入したのは調子にのってました」
医務官「はい、自分でもなんでピンクのナース服を用意したのか、すみませんでした」
医務官「あ、はい! すみません、猛省してるから頬を連装砲でつつくのはやめてください」ツンツン
提督「ああ、お前は猛省しろ! ピンクのナース服なんて、お前天才だけど変態だろ? そこは婦警服だろうが!?」
医務官「ふっ、哀れな男だ、相変わらずそんなものに…………」
曙「…………もう一回、ふっ飛ばされてみる?」
提督・医務官「「すみませんでした」」ドゲザー
提督「あの、あけぼ」
曙「なに?」ギラリン
提督「いや、あの、曙様、その、質問よろしいですか?」
曙「はぁ、なによ、言ってみなさい?」
提督「山城は大丈夫なのでしょうか?」
曙「そういうのは最初に尋ねるものでしょうが! このクソ提督!」
提督「ああ、その通りだから、山城の様態はどうなんだ?」
曙「……一応、今は安定してるわ。胃の洗浄も終わったし、あとは様子見だけど明日には元通りね」
提督「そりゃよかった」ホッ
曙「でも一体なにを食わせたのよ? あんなショック症状初めて見たわ、洗剤でも飲ませたの?」
提督「いや、新人――磯風っていう奴の作った昼飯食ったって聞いたな」
曙「……そいつ、一体何を調理したのよ……」
医務官「まあ、それはおいおい尋ねるとして、山城は安定してるし、顔でも見てきなさいよ」
提督「いたのか、さっきから声出してないから逃げたのかと……それじゃ、ちょっと覗いてもどるか……って、やべ、執務室に磯風独りにしてきちまったな……」
医務官「……その新人も災難だよね……」ハァ
提督「それってどっちの意味で災難なんだ?」
医務官「君が考えてる二重の意味で災難だよ、新人にはこの鎮守府は厳しすぎる」
提督「……まあな」
医務官「まぁ、それはおいおい考えておいて、山城、面会だ」カーテン シャー
山城「あっ」オカシ ボリボリ ゲーム ピコピコ
医務官・提督「……」
山城「…………」ボリボリボリ ピコピコピコ
医務官・提督「…………」
山城「………………」ボリボリボリボリ ピコピコピコピコ
提督「お菓子食う手をとめろ!」
医務官「そうだよ山城、お菓子を食べるかゲームをするかしないとどっちの効率もあがらない。現にルナツー防衛とジャブロー防衛に戦力を傾けているみたいだが、ジオンがジャブロー攻めをしてるからこの隙をついてキャルフォルニアベース攻略作戦を実施した方がいいね」
山城「あ、本当だ。ありがとうございます。ドクター」
医務官「いやいや、お礼にはおよばな」
曙「止めなさいよ、このクソ提督!」アタマ パカーン
曙「あんたも病人なんだからゲームなんてするな!」デンゲン off
山城「……せっかくハワイを攻略できたのに、不幸だわ」
提督「……元気そうだな、山城」
山城「……んー、おなかが痛いわ、めがっさ痛いわ、こりゃ今日は寝てるしかないわ、不幸だわ~」フトン バサッ
山城「でも、提督がお見舞いとしてメロンを買ってきてくれるなら全快できそうだわ~」チラッ チラッ
提督「嘘つけ! さっきまでギレンの野望やってた奴がなにいってんだ、この野郎!」
山城「だって、おなか減って、部屋の隅にギレンの野望とTVがあったらやることはひとつじゃない?」
提督「ね む れ ! バ カ !! それと二つになってんじゃねーかよ!」ゴゴゴゴゴゴゴ
山城「……はぁ、わかったわ。眠りますよ、眠ればいいんでしょ?」マッタク モー
提督「あれ? なんだろうこの胸奥が湧き上がってくるこのどす黒い気持ち、だれかこのもやもやとってくれない? このままだと秘書艦を解雇しそう」
山城「そういえば提督……」
提督「なんだ、山城? 言っておくがメロンなんて……」
山城「あの子、磯風は養成所卒業してないって本当ですか?」
提督「……山城、その話題は」
曙「……私は通常業務に戻るわ」
医務官「ああ、そうなの? じゃ頑張」
曙「あんたも戻るのよ、このクソ提督!」ズルズルズル カーテン シャー
提督「…………」
山城「…………」
提督「話しは戻すが、その通りだな」
山城「……この鎮守府もそこまで嫌われたんですか? 基礎訓練すら2時間の訓練生を送ってくるって……」
提督「嫌われてるな」
山城「……艦装は最新鋭だけど、まったくのド素人が艦娘、それで無理やり実戦に連れ出すように命令書を送って、戦死させたらこっちのせいにするってことですよね?」
提督「概ねその通りだろうな」
山城「……腐ってますね」
提督「腐ってるな」
山城「……それで、私があの子を訓練させて、一人前にさせるってことですか?」
提督「暇なんだからいいだろうが」
山城「……積みげー攻略する時間がなくなります」
提督「その分休暇と給料をくれてやる」
山城「……私は人に物を教えるってがらじゃないです」
提督「んなこと知ってる、通常業務と通常演習をすりゃいいんだよ」
山城「そんな! 私に死ねってことじゃないですか!?」
提督「さぼれないからって、そこできれるなバカ!」
山城「……はぁ、わかりましたよ」
提督「ああ、頼んだ」ペコリ
山城「一つ言っておきますけど、新技のサウンドバックになってくださいね?」
提督「鉄拳か?」
山城「いえ、光の巨人伝説です……」
提督「……マニアックなやつもってきたな」ガタン
提督「またくる。メロンでよかったか?」
山城「メロンの気分でしたけど、今はリンゴが食べたいですね」クスッ
提督「了解した、それじゃ」
山城「ええ、それじゃ」
カーテン シャー
山城「……さてと、今度はまた北京攻略作戦から」
提督「ちゃんと寝てろ、この野郎!」カーテン シャー
山城「卑怯ですよ、提督」
提督「うるせー!」
ギャーギャー
曙「うっるさーーーーい! 医務室では静かにしなさい! このクソ提督とバカ秘書艦!!」ドッカーーン
sound backとは
今日はここまで
だんだん、山城のキャラがまったく違くなってる……
おやすみなさい
>>171
やっちゃった
誤 山城「一つ言っておきますけど、新技のサウンドバックになってくださいね?」
↓
正 山城「一つ言っておきますけど、新技のサンドバックになってくださいね?」
で訂正お願いします。
小ネタ
『GUSOHの謎と言いつつ、明かされなかったので』
提督「そういや、山城よ」
山城「なんですか? 提督」
提督「この置き手紙のGUSOHってどういうことなんだ?」
山城「ああ、それはこれをやればわかりますよ」
つ『亡国のイージス2035』
提督「そうか……」
山城「ええ」
完!
最後が見えないな
ここから山城とちょっと甘いようで甘くないけどやっぱり甘い展開があるんだろ?
>>179
すみません、小ネタが終わりってことです。夜にまた来ますので
山城と提督の甘味はあるけど、糖度は真冬のスイカぐらいの甘さの展開があります。
今日はお休みです。
ごめんなさい
昨日はすみませんでした
風邪ひいて、病院行ってきました。五年ぶりに風邪ひいた。
目が覚めて熱がひいたのでぼちぼち再開
【の、前に小ネタ】
>>181様より
提督・山城「「((と、とんでもない糖度だったー!))」」
山城「ど、どうするんですか、提督……とんでもない甘さじゃないですか? 真夏のスイカよりも甘いって……」
提督「言うな山城オオオオ!! >>1の無能と無知が招いた結果だ、俺たちには関係ねえ! 関係ないっていいはれ!」
山城「いやでも」
提督「あー!! あー!! 聞こえないよ、なんも聞こえねえよ!」
山城「……あの、全力で見苦しい主張をしてる中、一ついいですか?」
提督「……ん、なんだ?」ハァハァ
山城「私と提督が何をすれば甘い展開になるんですか?」
提督「そりゃお前……」
山城「…………」
提督「…………」
完!
いい忘れましたが、今回はオリジナル設定多めです。
――翌朝・執務室――
提督「えー、それでは昨日から俺と山城の二人部屋から脱却し、司令一人、航空戦艦・山城、駆逐艦・磯風の二隻となり、正式に艦隊と認められるようになりました」
山城「…………」ウツラウツラ
磯風「…………」ビシッ!
提督「磯風に説明しますと、艦隊と認められると単独の作戦が実施できるようになります」カツカツカツ
山城「……ふぁあ」アクビ
磯風「…………」フムフム
提督「一隻――単独での作戦もありますが、複数隻――最大6隻で構成させる艦隊での出撃、任務にあたることが通常です」
山城「…………」ゴソゴソゴソ
磯風「…………」メモメモ
提督「しかし、同じ提督の元で働く艦娘同士でも出撃でも同じ作戦をこなすとは限りません」
山城「…………」アッタ アッタ
磯風「…………」カキカキ
提督「それはなぜか、説明しますと、作戦によって求められる艦種が違うからです」
山城「…………」ソウチャク
磯風「…………」ナルナル
提督「ですから、同じ鎮守府所属でも通常業務では提督が違う艦娘が一つの艦隊を形成して出撃するのが常となっております」
山城「…………」グガーグガー
磯風「…………」ホウホウ
変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-
変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲- - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409906850/)
大面白いSSと銘打って自信を持ってお送りする艦これSS!
その名も「変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-」!
コメディタッチなほのぼの艦これSSでございます!
しかしまあ大面白いというと語弊がありますし、自信なんてものもさっぱりで。
ほのぼのってのもあんまりだし、でもコメディはホント。
つまりはただのコメディ艦これSSに過ぎないのであります!
わかりづらいパロ、妙ちくりんな独自設定やキャラ崩壊などございますので
お気を付けてお読み下さいませ!
提督「ですから、うちは艦娘が山城しかおりませんので、作戦に参加してもうちの艦隊名義ではありませんでした」
山城「…………」ムニャムニャ
磯風「…………」ナルホドナルホド
提督「では、それ以外、先ほどいった通常業務を行うのですが、こちらがメインとなります。通常、作戦行動時間外、もしくは艦隊に組まれていない艦娘の通常業務は所属する提督によって違います」スリッパ ヌイデ
山城「…………」ズビーズビー
磯風「…………」ヘェヘェ
提督「提督によって、あとは艦娘の性格や特性などによって変わりますが、うちでは作戦や軍事演習での事務がメイン」トットット
山城「…………」ガーガー
磯風「…………」アッ
提督「ですから、最初のうちは磯風には当艦隊の秘書艦・山城の業務サポートを昨日言った通りやってもらおうと思ったのですが」チラッ
山城「…………」グーグー
提督「起きろや! この架空戦艦!!」スリッパ パコーン
山城「……あだ、不幸だわ」サスリサスリ
提督「不幸だわ、じゃねえよこの野郎! 磯風が実質着任初日だから、この通り俺は二種軍装できたってのにお前は相変わらずジャージだしよぉ……」
山城「いいじゃないですか、遅かれ早かればれるんだから」
提督「まぁ、それは百歩譲るとしても、しょっぱなから寝る奴がいるか! しかもご丁寧にアイマスクまで付けやがって!」
山城「だって暗くないと眠れないんですもの……」
提督「医務室でゲームばっかりしてるからだ! あのあとも部屋に戻って、今日は早く寝るかと思えば夜遅くまで64版のポケ●ンコロシアムやってやがって!」
山城「ポ●モンスタジアムですよ……てか、なんで知ってるんですか? やらしい……」
提督「秘書艦と提督は相部屋なんてもんがあるから、ずっとおんなじ部屋だろうが! 頭までぼけたのか!?」
晩飯食ってきます。
変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-
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ほのぼのってのもあんまりだし、でもコメディはホント。
つまりはただのコメディ艦これSSに過ぎないのであります!
わかりづらいパロ、妙ちくりんな独自設定やキャラ崩壊などございますので
お気を付けてお読み下さいませ!
戻りました。
ぼちぼち再開
山城「そうやって私のプライベートを盗みみてる癖に……いやらしいんですから、本当に」ハァ
提督「安心しろ、お前同じ部屋で一緒でもいやらしい展開に発展したことはないという事実がある」
山城「…………ただのへたれなだけでしょうに」ボソッ
提督「よし、表でろ。今日こそお前との因縁に清算を果たす時が来たみたいだな」
ギャーギャーワーワー
磯風「…………」ポツン
扉<ガチャ
名取「………」テマネキ テマネキ
磯風「む……」チラッ
<<ギャーギャー
磯風「………」コソコソ
名取「………」コッチ コッチ
――隣の執務室――
名取「はい、ココアだけど、よかったかな?」コトリ
磯風「……いただこう」スッ
名取「…………」
磯風「……!」ゴクリ
磯風「……!!」ゴクゴクゴクゴクゴク
名取「あっ、あの、あわてないで飲んでもいいよ」
磯風「む、すまない。初めて味わう甘味だったものでな、つい……」
名取「外じゃ手に入りずらいもんね、甘いものとか」
磯風「ああ、嗜好品の類は高級品だからな」ゴクゴク
名取「とりあえず、山城さんと提督さんの喧嘩が終わるまでここにいたらいいよ」チラッ
壁<<ギャーギャー
磯風「む、すまないな。名取。昨日に続き助けてもらって」ペコリ
名取「え? い、いやいいって、わ、私は何もしてないし」ワタワタワタ
磯風「しかし、磯風一人であったなら医務室の場所が分からず、そもそも山城を背負うこともできなかっただろう、やはり礼は言うべきだと磯風は思うが」
名取「うぅ~……こちらこそ、どういたしまして」ペコリ
磯風「そういえば、ここの司令殿はどうしたんだ? もう就業時間だったはずだが」
名取「え、えっと、提督は今演習場の見回りにいってるから、私はそのお留守番……」
磯風「なるほど」ゴトリ
ちょっと休憩
ごめんなさい。風邪薬飲んで、頭がぼんやりしてるのであんまり書けない
【小ネタ】パート2
『風邪』
提督「……っく、なんで俺まで風邪こじらせにゃあかんのだ……>>1の体調管理がなってないせいで俺まで苦しまなきゃあかんのだ」ゴホッ
山城「私が看病したらどうなるのかってシュミレーションみたいですね、ちなみに今の風邪をひいてる提督は本編では風邪をひいていないので」ゴソゴソ
提督「……あ、あ~クソッ! つっこむ気力まで失せてやがる……山城、すまんが薬とってくれ」
山城「はい」ポン
提督「すまねえな、ところでお前は何をしてるんだ?」
山城「相部屋の私まで風邪が移されたらたまったものじゃないので扶桑姉さまの部屋に退避させてもらいます」ニッコリ
山城「それじゃ」ランラン♪
扉<バタン
提督「……看病すらしねえ……」ゴホッゴホ
完!
ぼちぼち再開
磯風「実際の現場はかなり違う、ということか……」ズズー
名取「ふぇ! な、何が?」オカワリ イル?
磯風「いや、なに、磯風の認識が大分間違っていたという話だ」モラオウ
名取「それってどういう?」
磯風「ここに配属される前、鎮守府には司令は一人しかいないものばかりと思っていた」
名取「…………」コポコポコポ
磯風「だが、配属されてみれば司令はたくさんいて、しかも兼業が多いな」
磯風「昨日、ドクター、だったか? 軍医も提督だった時はさすがに驚いた」
名取「(まったく驚いてなかったように見えたなぁ……)」カランカラン
磯風「そもそも、事務員を雇っているものだとばかり思っていたが」
名取「(まぁ、それは……)」オボンハ ドコダッタカナ?
磯風「この磯風も司令と山城の力となれるように満身しないといけないな!」フンス
名取「あの、磯風ちゃん……提督さんと山城さんの喧嘩はそろそろ……あ」トケイ ミテ
時計<<8時 29分ダゼ!
名取「ごめん、ちょっと窓抑えるの手伝って!」ダッ
磯風「? ん、ああ」ダッ
名取「……3、2、1」ギュ
ドッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
窓ガラス<ビリビリ
エヴァ始まったので、ちょっと中断
うん……
再開
【小ネタ】パート3
『Q』
TV<ライシュウ ハ サルノ……
提督「……」
山城「……」
提督「……」
山城「……提督」
提督「なんだ?」
山城「飛行機にけん引してもらって空を飛ぶ戦艦、これが本当の航空戦艦って手がありましたね、さっそくヴィレに連絡をとって……」
提督「テンパリすぎてただでさえキャラが崩壊気味なのに、完全に崩壊してるぞ」
完!
磯風「クッ……!?」マド オサエ
名取「んッ……!」マド オサエ
窓<ビリビリビリ……
磯風「今のは一体……敵襲か!?」ガシャ
名取「いや、ちが……って拳銃!? どこから!?」
磯風「武器の携帯は許されている! 大丈夫だ、名取、この磯風がいる限り心配はいらない」ガシャコン!
名取「だ、大丈夫だからしまってください! それにあれは敵襲じゃないから安心して!」ワタワタワタ
磯風「む……」
名取「ほ、ほら、敵襲だったらもっと皆あわてるだろうけど、誰もあわててないし、ね、ほら!」ワタワタワタ
磯風「……名取、了解した。だから落ち着いてほしい」スゥ
磯風「しかし、あれが襲撃ではないとすれば一体……?」
名取「ああ、あれはね……」
<……テイトクノバカー ギャー
<……コンノアホー グアー
<……アナタノカンタイハキリツガ ウォォォー
名取「色々な艦隊の秘書艦と提督による朝の夫婦喧嘩」
磯風「……なるほど」アセ タラー
だめだ、まったく書けない
あと、エヴァQみたら咳がとまった……
昔、エヴァ(TV版)のセル画書いていた会社に勤めていた方のコラムでカヲル君の最期のシーンで生理が遅れたって、コラムで書かれてましたけど、あれと同様の現象が起こるとは……
すみません、今日は寝ます
ありがとうございます。
おかげさまで汗かいて寝たら熱下がって平熱になりました。
風邪ひくの本当に5年ぶり、しかもこの間東京にいったばかりで、時期が時期なんで、あれじゃないかと家族に言われて恐怖してましたが、普通の風邪でした。
ぼちぼち更新
壁<<…………
名取「あ、隣の提督さんと山城さんの喧嘩も終わったから戻るといいよ」
磯風「うむ、ありがとう名取」
名取「ど、どういたしまして」
磯風「……」ガチャ…
名取「ん……どうしたの?」
磯風「その、な……名取」モジモジ//
名取「?」クビカシゲ
磯風「……また、ここあ、を飲みに来てもいいか?」
名取「……こちらこそ、また遊びにきてね」クスッ
磯風「では、またな」フリフリ ガチャン
名取「うん、またね」テヲフリフリ
――執務室――
磯風「ただいま磯風帰還した。ムッ!」ガチャ
山城「あ、おかえりなさい……」ツクエ カタヅケ
提督「おう、お前さんどこ行っていたんだ?」ショルイ マトメテ
磯風「うむ、隣の名取にここあを馳走になっていた。ところで、執務室がひどい有様だが、この惨状は……」
山城・提督「「主にこいつ(この人)のせい」」ビシッ オタガイヲユビサシ
提督「ああん!?」
山城「……ん!?」
提督「山城さんよぉ、誰のせいで執務室の机がひっくりかえってると思ってるんだ、この野郎……艦装まで召喚して、室内でぶちまけてくれるとはな」
山城「空砲だったし、誰かさんが無駄に煽るからいけないと思いますが?」
提督「空砲でもすさまじい衝撃波なんだよ! 一瞬大隊長や同期の顔が見えたわ!」
山城「……そのまま召されればよかったのに」ボソッ
提督「よし、待ってろ! 工廠からバーナー借りてきて艦装ごと鉄塊に溶かしてやるから!」
山城「上等です、その前に跡形もなく、人体の一部だったってのもわからないくらいにミンチに変えてあげますから……」ガシャコン
磯風「……提督に山城よ、一ついいだろうか?」キョシュ
山城・提督「「……」」ア、イタンダッケ
磯風「……その反応に思うところはあるが、いいだろう。喧嘩すること自体は止めないが、しかし、ほどほどにしておかないと仕事が片付かないと思うが?」
山城・提督「「……」」ハイ、ソノトオリデ
磯風「だから」
山城「わかりました」
提督「ああ、すまんな、磯風」
提督「思えば磯風の記念すべき仕事初日なのに、大人げなかったな」
山城「……ええ、そうですね」
提督「さて、片付けたら仕事始めっか。午後から工廠での仕立て合わせの予定だし」
山城「あら、じゃあそのあとは私も久々に戦闘訓練ですか?」
提督「ああ、その予定だ」
山城「じゃあ、早く片付けないといけませんね。今モップを借りて……」
磯風「むッ、山城、それには及ばない。こういうのは新入りの仕事、この磯風が担当する!」キリ
山城「へっ? でも場所が」
磯風「大丈夫だ、この鎮守府の場所は把握してある。場所を教えてもらえばすぐにでもいけるッ!」キリッ
雨が降ってきたので洗濯物を取り込んできます。
すみません、あのあと来客があって、酒一杯つきあって薬飲んだらグルんグルんになりました。
昨日のエヴァのシンジくん並みにグルんグルんしてるんで、ひと眠りしたら再開します。もしかしたらガチ寝になるかもしれないので、その時は、すみません
たびたび御心配をおかけしてすみません。
何とか回復しました。昨日は大学時代の下宿先兼居合堂の先生が温泉旅行がてらよってくださって、一杯飲んだらグルんグルんでした。
それと、某所であった、Fateごっこしながら大型建造(触媒は秋津駅で買ったビニール傘)したら、のしろんがきました……
能代三隻目!
ぼちぼち更新
それと、訂正
>>234
× 磯風「……提督に山城よ、一ついいだろうか?」キョシュ
↓
○ 磯風「……司令に山城よ、一ついいだろうか?」キョシュ
磯風「モップは掃除用具、つまりはゴミ置き場だ! いってくる」バタン!
山城「あの……」
提督「……いっちまったな」
山城「ええ、そうですね」
提督「場所はわかってるみたいだが……」
山城「……」
提督「……」
山城「不安だから見てきます」ガタッ
提督「ああ、頼む」
――鎮守府・廊下――
磯風「(うむ、昨日はあの大失態、さらにあのまま突っ立っているだけだったら、ますます司令と山城に失望されてしまう、あぶないところだった)」ヤレヤレ ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
磯風「(常にこの磯風は評価されていることを念頭に置かなくてはいかんな)」キリッ ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
磯風「(しかし)」ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダ
磯風「(……ここはどこなんだ?」ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダ
磯風「(ち、ちがうぞ、これは断じて迷子ではない!)」ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
磯風「(ただ、闇雲に走りすぎて道がわからなくなっただけだ!)」ドン!! ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
磯風「(だが、この状況を打破するためには、一体……?!)」ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
??「……ねぇ、あなた、どうしたの? さっきから走り回ってるみたいだけど」
磯風「むっ」フリムキ
ビスマスク「Guten Morgen! 見かけない子だけど貴女、どこの所属?」
磯風「!?」
ビスマルク「……ああ、ごめんなさい。自己紹介をしてないのに尋ねるのはブレイだったわね、私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク! 所属は工廠よ、よおく覚えておいて!」ドヤッ
磯風「(ビスマルク、確か教本で読んだ……ドイツ連邦が誇る艦娘、その代表)」
磯風「(ドーバー大海戦にて最も多くの深海棲艦を仕留め、欧州同盟の盟主をドイツとさせた大戦艦、日本では一部の鎮守府にしか配備されていないのにこの鎮守府にも配備されているとは……)」ゴクリ
ビスマルク「? どうしたの、貴女?」クビ カシゲ
磯風「……っは、失礼した、ビスマルク殿! 陽炎型駆逐艦十二番艦磯風!」ビシッ
磯風「そして、所属は……」ハッ……
ビスマルク「(……? 今度は固まったけど、どうしたのかしら)」クビ カシゲ パート2
磯風「(し、しまった……所属する正式名称を尋ねていなかった、なんたる不覚!)」アセダラダラ
磯風「(……まさか、これも評価試験なのか!?)」クッ
磯風「(そうか、そういうことか、まだ磯風が知らないことを尋ね、そしてその反応をみる)」
磯風「(全ての反応を見、使い物になるかどうかの評価試験、なるほど、完璧なものだ!)」クワッ
ビスマルク「(どうしたのかしら? 走り回ってたから声をかけたら固まって、汗かきはじめて、それで今度は目を見開いて)」
磯風「(この磯風、昨日よりも立場を悪くしていたことを失念していた!)」
磯風「(大方再試験というものだろう、先ほどまで山城が後ろからこっそりつけていたこと謎が解けた!)」
磯風「(……ならば、最上の一手とは!)」クワッ
ビスマルク「(……観察してると面白いわね、この子)」
夕ご飯食べてきます。
キャラ崩壊が激しすぎるな、ごめんなさい
戻りました。薬飲むとやっぱりぼおっとしますね
磯風「ビスマルク殿!」ビシッ
ビスマルク「な、なにかしら?」ビクッ
磯風「この磯風、決してモップの場所どころか鎮守府での現在位置を見失ってなどいない! これから任務遂行にあたるので安心してほしい!」フンス
ビスマルク「…………」アッケ
磯風「……」ドヤ
ビスマルク「(……ああ、迷子なのね、この子)」ナルホド
ビスマルク「(わかるわ、着任したばっかりの時って迷子になりやすいけど、誰かに道を尋ねるのって恥ずかしいし、それに仕事を任せられたのに応えられないってなりそうなのであせっていたのね)」ナルホドナルホド
ビスマルク「(放っておいてもだれかが助けてくれそうな気がするけど……)」チラッ
ビスマスクがいるとはたまげたなあ…
ビスマルク「あら、それは御苦労さま」ヘントウ
磯風「ああ、だからこれから急いで……」
ビスマルク「でも奇遇ね、私もこれからモップを取りに行くところなのよ」
磯風「む、それは奇遇だな」チャンス!
ビスマルク「それじゃ、私は先に行くわね」スタスタスタ
磯風「あ、ああ」コッソリツイテイコウ
>>258
いつから、ビスマルクがいると錯覚していた?
――それからしばらくして――
ビスマルク「……」チョットウシロ ヲ ミテ
磯風「!」カクレロ
ビスマルク「……」スタスタスタ
磯風「……」ツイセキ ツイセキ
ビスマルク「(ちゃんとついてきてるわね、よかった)」スタスタスタ
磯風「……」スタスタスタスタ
ビスマルク「(……工廠で使う建造資材が届いたって連絡受けたから、本部から開発の事務連絡用書類をもらいに来ただけなのに、なんでモップ取りに行ってるんだろう、私)」スタスタスタ
磯風「……」スタスタスタ
――五分後・執務室――
磯風「磯風、無事帰島したぞ」バタン
山城「……お、おかえりなさい」プスプスプスプスプス
提督「ああ、おかえり」プスプスプスプスプス
磯風「……なぜ、司令と山城は黒こげなんだ?」
提督「……ちょっとホットケーキ作ろうとして失敗した」
山城「ええ、不幸だわ」
磯風「そうか、バケツの水、使うか?」
提督「……ああ」アリガタク
山城「……ええ」ツカワセテモラウワ
それからしばらく
提督「……」ショルイ カキカキカキカキカキ
磯風「……」デンタク カタカタカタ
山城「……」パソコン パチパチパチ
提督「(……しかし、まぁ)」チラッ
提督「(山城が、あ の 山 城 が、秘書艦としての仕事をしてくれている光景を拝める日が来ようとは……)」ジーン
磯風「……」チラッ
提督「(む、いかんいかん、俺も仕事しないと)」ガバッ
提督「(磯風と山城が必死に仕事してるんだ、仕事を早く片付けないとあとで山城になにかいわれかねぇし)」カキカキ
提督「(それと)」チラッ
磯風「……」ムムムッ
提督「(磯風は真面目だな、慣れないこともあってか、多少作業は遅いが、初日にそれをいうのは酷だが、不慣れを誠実さで補って仕事量は……)」ショルイヲミテ
提督「(……ん?)」ショルイ メクリメクリ
提督「(……)」メクリメクリ
提督「……」タチアガリ
磯風「むっ、どうかしたのか、しれ」
提督「シー……」ヌキアシサシアシ
磯風「むっ……」クチオサエ
山城「………」カタカタカタ
提督「……」ソーット
PC イヤホン ヌイテ
山城「あっ!」
PC<アザムキニ フルエ キル~♪
提督「……」
山城「……」
PC<ウスモモノ ケガレ ステ!
山城「……」ニコッ
提督「……」ニッコリ
PC<ワラウハナ アダヤツノレ ト~♪
提督「職務中にエロゲしてんじゃねえええええ!!」コンチクショー
山城「剣客小説として読んでました!」ダッシュ!
窓<ガシャーン! パート2
提督「まてや、この野郎!!」ダッシュ
山城「ですから、私は野郎じゃなくて、アマですよ!」ダット
磯風「……司令と山城は元気がいいな」ウンウン
磯風「…………」ポツン
磯風「(……帰ってくるまで、仕事をできるだけ進めたら、隣でここあでも馳走になってくるか)」ソウシヨウ
――午後・鎮守府・工廠――
提督「えー、では、午前中山城の脱走やらさぼりやら色々とありましたが、無事に磯風のおかげで仕事は片付きました。どっかの秘書艦にも見習ってもらいたいものです」
山城「ええ、まったくです。全ての秘書艦は磯風を見習うべきですね」シレッ
提督「えー、お前のことだよお前、という言葉を飲み込んで、やってきましたのは工廠ですが、ここは何番工廠前でしょうか? はい磯風さん」
磯風「……第三工廠、だな」
提督「正解だ。どの鎮守府にも工廠は二施設あり、この鎮守府では四番工廠まであるが、一つ一つの工廠で担当する艦隊がある。うちでお世話になってるのは三番工廠だから覚えておくように」
磯風「……ああ、しっかりと記憶しておこう」
提督「ちなみに、入渠施設も四番まであるが、どこも共通なのでどこに入渠しても構わないからな」
磯風「む、それで司令、一つ質問が」キョシュ
提督「なんだ? 磯風」
磯風「……昨日、そのこの磯風のせいで、山城を運び込んだのは医務室なんだが、入渠施設にも確か、医療施設はあったはずだが、なにが違うんだ?」
提督「いい質問だ、磯風。長くなるから移動しながら話をするぞ、山城、受付すましてくれ」ウィーン
山城「はぁ、相変わらずそういうの苦手なんですね」タメイキ
提督「うるせえ、午前中仕事らしい仕事してねぇんだから、それぐらい仕事しろ!」
山城「大声出さないでください、わかりましたよ……」トボトボ
提督「まず、そもそも、艦娘って定義から入るが、艦娘の定義ってのはなんだ? 磯風」アー スズシ
磯風「……艦装をまとった人間、か?」ムゥ……
提督「おしいな、まぁ、艦娘の定義にも様々だが、おおむねは間違ってねえな」
提督「が、より正確に定義するなら『艦装を纏える適性をもち、実際に艦装に適応することができた人間』だ」
磯風「……」フムフム
提督「昔、艦娘が国家最重要機密なのに、一般に公開せにゃあかん自体になった時なんて民衆どころか軍の間まで、様々な憶測が流れた。艦娘自体が旧日本海軍の軍艦そのもの、なんて面白そうな話もあったが、実際、艦娘自体はただの人間だ」オ、コノジハンキ ヒャクエンダ
提督「昔は今と違い、二つの難関を突破できる人間、艦娘になれる人間そのものが貴重だったから機密にせにゃあかんかった。それになにをしてもいい、情報が漏れない人間集めてたって聞いているし、っと話がずれた」イソカゼハナニガイ?
磯風「……」ココア デ
提督「まぁ、人間だから、壊れ方は色々ある」ホラヨ
磯風「……」アリガトウ
提督「しかも、深海棲艦なんてわけのわからんもんと、事実上闘争状態だから更に壊れ方も色々だ」
磯風「……」ゴク
提督「本来なら、絶対に直せない壊れ方をすることはある。お前もそれは覚悟の上だろう?」
磯風「……ああ」ゴクゴク
提督「だが、艦娘システム、ってあとで詳しく説明するが、まぁ、それを治しちゃう技術があるんだわ」タバコ タバコ
磯風「……」ゴクゴク
提督「それをするのが入渠の医療施設、それで、一般病院でも治すことができる怪我を治療するのが本部の医務室って認識でいいぞ、あれ? 結構話し短かったな」ドコイッタカナ?
磯風「……そんな技術があるなら一般にも広まりそうだが?」
提督「いったろ、お前さんみたいに艦娘になれる人間は現状でも貴重なことには変わんねえんだ」ネェナ
提督「民間だと費用がかかりすぎ、それと国家が貧乏人から財産没収に変わらねえことするぐらいまで貧困してる昨今だ、そんな高級品を一般に広めても使用することはできんだろう」アッタ アッタ
磯風「……」ムム ウデクミ
提督「ま、思うところはあるみたいだが、俺たちはそれで生きていられるってわけだ。ちょっと一服してくる。それまでに飲んどけよ」
磯風「ああ」ゴクゴク
――喫煙所――
提督「……フゥ」タバコ ガ ウマイ
山城「……煙草、やめたんじゃないんですか、提督?」イッポン クダサイ
提督「いいじゃねえか、細かいことは。それよか山城よ、受付はすんだのか?」ホラヨ
山城「ええ、二番ドックで準備がもうすぐ済むそうです」アリガトウゴザイマス
提督「……そうか」ケムリ プファー
山城「……相変わらず、甘いですね、優しいんじゃなくて甘いですよ、提督は」カチッ
提督「……何が言いてえんだ、山城?」ギロ
山城「そうやってすぐに睨むのも変わってない、昔からの悪い癖ですよ、提督の……」ケムリ フファー
提督「……っち、本当にそうだな、すまねえ」アタマ ガシガシ
山城「……」ジー
提督「……何見てんだ、山城?」
山城「提督が素直に謝るなんて、最大の不幸の前触れかと寒気がしたんです。みてください、この鳥肌」
提督「……おめえは本当に口を開けばぐちぐちと……」
山城「でも、ですね、あの子に本当のこと言った方がいいと思います、私は……」テンジョウ ミテ
提督「……」ケムリ ミテ
山城「……」テンジョウ ミテ
山城「すみません……」
提督「なに突然謝ってるんだよ、今度は」
山城「提督じゃなくても言いづらいのは同じだって気づいたからですよ……」
山城「普通に生きてきた女の子に、大けがをしても大丈夫! たとえ、死ぬべき怪我でもたちまちに全快! 艦橋に炸裂弾でも撃ち込まれ、肉片にでもならない限り、生き返ってしまう倫理・人道を踏みにじる技術で治療を受けます、なんて説明できませんよね」フゥ
提督「……すまねえ」
山城「今度はなに提督が謝ってるんですか?」
提督「山城も、あのまま、俺がもっとしっかりしてればお前さんだって艦娘辞めて普通の人生送れたかもしれねえのに、巻き込んじまってこんな場所にいる、俺の……」
山城「不幸だわ……」フゥ
提督「……なにが」
山城「私は自分の人生を自分で決めて、ここにいるだけです。別にそれ自体は不幸じゃないのに、それを、出世コースから完全に外れて人生お先真っ暗の不良軍人から勝手に憐れまれて、しかも、勝手に私がここにいる理由を自分のせいだって後悔されて、そう思われるのが不幸だわっと思っただけですよ」
提督「……だったら仕事しろよ、ポンコツ秘書艦」
山城「……給料も上がらないのに働きすぎなんですよ、不良提督」
提督「…………」
山城「…………」
提督「いくか、山城」
山城「ええ、いきましょうか」
今日はこれでおしまいです。
謎シリアス(っぽいなにかに)突入
山城と提督の過去は明らかにされるのか、こんなおちゃらけた>>1に書けるのか、わからない。ごめんなさい。
明日からオリジナル設定のオンパレードになります。
おやすみなさい。
――第三 工廠 内 二番 ドック――
提督「さて、ここが二番ドックだ。この扉の向こうに軍艦・磯風の船体が用意されている」トビラ ユビサシ
山城「……」
磯風「……」ドキドキ
山城「(まぁ、今日は慣らしでシンクロするだけだから船体を見ておく必要はないんですけど……)」チラ
磯風「……」ドキドキ ワクワク
提督「(……見ておきたいよな、そりゃ)」
提督「せっかくの機会だ、見ておこうか、磯風」
磯風「! ああ、頼むぞ司令!」ワクテカ
提督「ああ、それじゃさっそくいってみるか」カチッ
扉<ウィーン
<♪ドンドコドンドコドンドコドンドコ
祭壇<ウババー!!
提督「あ、間違えた」ポチ
扉<ウィーン
提督「すまんすまん、磯風、ここは二番ドックでも建造用のドックだった。確か、置かれてるのはこっちの……」イッケネ
山城「……うっかりミスが多いのは本当にボケが始まったんじゃないですか? そのうちはげるのも時間の問題ですね」ヤレヤレ
提督「……山城よ、確かに俺のミスだが、禿はやめろ禿は。お前はうちの一族が皆禿げてるの知ってるんだろうが」ピキピキ
山城「そうやって気にするのも認めてる証拠ですよ、自分がはげるって」ハァ
提督「ようし! この架空戦艦、そのデカ尻を蹴ってだるんだるんにしてやろうか……」シュシュ!
山城「上等です、髪の余命いくばくもない時間を今0にしてあげます」ガシャコン!
提督・山城「「……」」
提督・山城「「うらああああ!」」ガキイイン
ガキンガキン! チィ ヨケナイデクダサイ! テメエモ チョコマカ ウゴクンジャネエ!
ガキンガキン!!
磯風「……………」ポツーン
磯風「(……なんだったんだ、今の光景は!?)」
磯風「(確か、ドックの中に櫓のような巨大な祭壇のようなものが組まれ、その周りで太鼓や雄たけびを上げる者たちがたくさんいたな)」
磯風「(……えっと、ここは工廠で、それで司令の話では建造用のドック、でも中に置いてあったのは工作機械ではなく櫓と太鼓と踊る人々…………おちつけ、いそかぜ、こういうときこそ、じょうきょうせいりだ、じょうきょうせいりにつとめるんだ)」ピコーン
磯風「(…………………………)」ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク
磯風「(いや、わけがならない!)」チーン!
磯風「(なんだったんだ、あの光景は……この磯風の目が狂っていたと信じたいが、だが、見てしまったものは信じるしかない)」
磯風「(司令に尋ねるのが筋なんだろうが、山城と喧嘩をしてしまっている)」チラッ
ガキンガキン ドコン!ドコン! モラッタアアアアア!! アマイ!
磯風「(あんなハイレベルな争いに入っていくのは、この磯風、いくら艦娘といえど不可能だな)」ウンウン
磯風「……」チラッ
扉ボタン<ユカニ!
磯風「………」チラッ
提督・山城「「うりゃあああああああああああ!!」」セントウチュウ
磯風「(スイッチを押して、もう一度確認したい!)」ウズウズ
磯風「(だが、それは許されないだろう)」クッ
磯風「……」トビラ ミテ
磯風「(でもすさまじく見たい!)」クゥ!
磯風「(どうする磯風)」スイッチツカミ
磯風「(どうする!?)」テ プルプル
???「あら、イソカゼじゃない、奇遇ねこんなところで」カタ ポン!
磯風「ぴゃあああああああああああ!!」ドッキーン!
???「きゃ!」トビノキ
磯風「……」ドキドキドキドキ フリカエリ
ビスマルク「……ど、どうしたのよイソカゼ? そんな軽巡みたいな悲鳴をあげて……」ドキドキ
磯風「び、ビスマルク殿か……すまない、あまりのことにおどろ」ピシッ!
ビスマルク「? どうしたの? また固まったりして?」
磯風「び、び、ビスマルク殿、なんだ、その格好は!?」ビシッ!
ビスマルク「イソカゼ、人を指さしちゃだめなのよ!」プンプン
磯風「む、すまない……じゃない、どうしてそんな格好をしているかと尋ねているんだ!」
ビスマルク「? この格好がおかしいの?」クビカシゲ
磯風「ああ、だって……」ワナワナワナ
磯風「なぜ、チューブブラとホットパンツなんだ!」
ビスマルク「違うわ、サスペンダーもついてるから」
磯風「そんな細かいところ指摘してもわからん! 誰だ! どの艦にやられたんだ! そんな破廉恥な格好をするなんて! 服を隠した連中を見つけ出してやる」
ビスマルク「落ち着いて、イソカゼ。別にいじめとかじゃないから」
磯風「いじめ以外にそんな格好はしない」
ビスマルク「これはあれよ、召喚用の衣装」
磯風「……召喚?」クビカシゲ
ビスマルク「いいわ、見せてあげるからついていらっしゃい、貴女の提督と秘書艦はまだ決着つきそうにないし」チラッ
磯風「あ、ああ」チラッ
コンノヤロウ! ダカラ アマデスヨ!! ガキンガキィイン
そんなこんなで迷走しながら今日はおしまいです。
ちなみに、ビスマルクの格好はあれですよ、銀河の歌姫ですよ(中の人つながり)
あきつ丸連敗ついに90突破!
おやすみなさい
間違えました。
銀河の歌姫じゃなくて、銀河の妖精だった
今日なんですが、ここでちょっと短編というか、別な小ネタをやってもいいでしょうか?
では、番外編をお送りいたします。
『鎮守府の秋休み』
バス<ブロロロ……
提督「なぁ、山城」
山城「なんですか、提督」マホウビン カチャカチャ
提督「俺は今、休暇中だよな?」
山城「ええ、そうですよ」オチャ トクトクトク
提督「それで内地の俺の実家までバスで来たところだよな?」
山城「はい、そうですね」グビッ
提督「なんでお前がついてきてんだよ!」
山城「……今頃になってツッコミですか?」ハァ
提督「いやいやいや、上(提督)が休みになりゃ、所属する艦隊の艦娘も必然的に休みになるが、なんでいるんだ本当に!?」
山城「……だって、内地にいくには宿泊先の場所書かないといけないじゃないですか?」
提督「そりゃそうだが……」
山城「だから面倒臭くて提督の御実家の住所を書いて提出しました」シレッ
提督「なにしてくれてんだ、この野郎!」
提督「お前、わかってんのか!?」
山城「なにがですか?」
提督「提督と艦娘、それも秘書艦が休暇で片方の家に泊まるってことは、そういうことだって思われるぞ!」
山城「そういうことって、なんですか?」
提督「だから、その、えっと……耳かせ」ゴニョゴニョ
山城「……なっ!!」カオ マッカ
山城「だ、だだだだだだだだだれが提督とそんな関係だってんですか!?」
提督「だから、お前の提出した書類はそういうことだと思われちまんだよ!」
山城「……あ」
提督「おい、いまあって言ったな、あって、それ今気付いたってことだよな!」グギギギギギ
山城「い、いやですね、そんなわけあるわけないじゃないですか」プイッ アセダラダラ
提督「どうすんだよ、コンチクショウ! どうりで見送りにきてくれた連中がよくやった! って目で送ってくれたわけだ! そういうことか、コンチクショウ!」ウズクマリ
山城「……不幸だわ」ボソッ
提督「お前のは自業自得だがな!」
山城「……提督も確認しなかったのが悪いじゃないですか。もっと早くに確認していればこんなことには……」
提督「お前が直接提出しにいくって言ってたからだろうが!」
山城「だって、確認したら提督絶対ねちねちいうじゃないですか、名だけ借りるだけでもぐちぐち言われて、外出休暇前に水さされるのもあれだなって思って」プイ
提督「やっぱり自業自得だ!」ガー!
ちょっと、風呂入ってきます
一旦 休憩
あと、最近、というか最初からキャラ崩壊はげしくてすみません。
乙
なんか山城メインの流れって久々な気がする
この山城好き
戻りました。
>>305
そうですね、最近自分でも磯風ばっかり書いていた気が、というか、磯風ばっかり書いてましたね。前の夏イベ、海域最奥までクリアできたの、初めてだったのでうれしくて登場させたら、磯風メインになってました。
あと、亡国のイージス(というか終戦のローレライ)の大ファンなので、磯風が登場して一番うれしいということもあります。関係ないですが、個人的にE-6は本土襲撃ということもあって、ラストダンスは戦艦棲姫を艦長が如月助けて、自爆してるイメージでプレイしてました。
>>306
ありがとうございます。
山城の原作成分が「不幸」成分くらいしかなくて、そう言ってもらえるとうれしいです。
では、ぼちぼち再開
提督「てか、扶桑さんの実家の住所借りればよかったんじゃねえのか? それなら……」
山城「……提督みたいに一番近隣の港からバス優遇してくれるくらいならいいんですけど、扶桑姉さまの御実家を書くと、泊地から送迎付きなんで、名前だけ借りて途中で逃げるって手段は使えないんですよ」ハァ
提督「あ、そうなんだ、さすがお偉いさん、スケールがちが……って、悪い」ホホ ポリポリ
山城「? なんで謝るんです」センベイ バックカラダシテ
提督「いや……それに扶桑さんも一緒ならいいだろうけど、山城一人は……」
山城「……? ああ、いえ、提督が考えていらっしゃるようなことはないです」センベイ フクロアケ
提督「そうなんか?」
山城「ええ、むしろ優しくしてくれるんですけど、その優しさが……」ハァ センベイ バリバリ
提督「(つらいよな……)」ハァ
提督「ま、過ぎちまったことは仕方ない、鎮守府に戻ったときにはそんなの関係ないって顔してりゃいいし」センベイ クレヨ
山城「そうですね」イヤデス
提督「問題は、お前このあとどうするんだ? 本当に泊まるか? 別にいいが」テカ、ソレ オレノ センベイ ジャネ?
山城「いえ、そこまでお世話になるわけにも、それに、せっかくの長期休暇なんで、気ままに一人旅でもしてみます」ソウデスヨ
提督「なら、あのままバス乗ってればよかったんじゃね?」ナラ クレ
山城「無料券がここのバス亭までだったんで」イヤデス
山城「次来るバスでとりあえず、行ってみようと思って……」
提督「……山城よ」
山城「なんですか? 提督」
提督「次来るバス、一週間後だぞ」
山城「は?」
提督「いや、だから、次来るバスは一週間後なんだよ」
山城「いやいや、そんなわけないじゃないですか? いくら私が世間知らずでも騙されませんよ、孤島じゃないんですから」
提督「……」つ時刻表
山城「ほら、次来るのは……え゙?」
山城「……提督?」
提督「なんだ?」
山城「なんでこの時刻表、一日一本しかないんですか?」
提督「ここがクソがつくほどの超ド田舎だからだ」マワリ ヤマバッカリ
山城「なんでこの時刻表、平日が真っ白で、土日祝日、それもカッコ書きで、日曜のみってなってるんですか?」
提督「基本、ここらの集落の住人は車かトラクター持ちだから、バスを利用する奴がいないからだ。それと資源不足もあって、バス会社が極限まで削ったらこうなった」
山城「タクシー会社は?」
提督「十年近く前までふもとの村にあったが、元が取れずつぶれた」
山城「この道、車通りますか?」
提督「稲刈りの時期だから、基本集落から人がでることはない。それと、集落同士の行き来だから、ふもとまでいくことはないな」
山城「……提督」
提督「なんだ?」
山城「不幸だわ」
提督「それには全面的に同意する」
山城「え、え~……ちょ、ええ~」ウナダレ
山城「……なにこの田舎、というか山の中! こんな場所に住むって、ええ~……」
提督「おっと、ここに住んでいた元、住民を前にディスるのはやめろ、地味に傷つく」
山城「……提督」
提督「なんだ?」
山城「お世話になります。不束者ですが、よろしくお願いします」フカブカ
提督「おう、それはいいが、そのアイサツはやめろ。誤解を受ける
」
そんなこんなで、番外編始まりです。あれ? 小ネタで終わらせるはずが終わらない。一晩で書くはずなのに長くなった、すみません。
さて、山城と提督の運命はいかに!?
おやすみなさい。
私の実家もバスがありません。一応、平成の大合併で合併して市になったんでバスは市内だと走ってますが、旧村圏だと通ってない……まぁ、通勤で車あるからいいですけど、てか車ないと、高校まで自転車で山三つ越えるってことになってました…吹雪で道で見えなくなり、北上とぶつかった某軽巡の名前の由来となった川に橋から落ちた高校二年の冬、死ぬかと思ったな……
ぼちぼち再開
前回のあらすじ
提督の実家に山城が泊まることになりました。
山城「……あの、提督」ゼェゼェゼェ
提督「なんだ? 山城」ア、サテサテ♪
山城「もう歩き続けて二時間になりますよね?」ゼェゼェゼェ
提督「正確には二時間と十一分だな」トケイ ミテ
山城「確か、提督の実家がある集落って三つめでしたよね?」ゼェゼェゼェ
提督「正確には三つ目の集落の端っこだな」サテサテ ナンキンタマスダレ♪
山城「だけど、まだ一つ目の集落も見えてないんですけど」ゼェゼェゼェ
提督「集落同士かたまってるから、一つみてたらすぐにつく」チョイトノバセバ ウラシマタロサンノツリザオニ♪
山城「それ、何回目ですか!?」ウガー
提督「十回ぐらいじゃね?」サテサテ ナンキンタマスダレ♪
山城「てか、さっきから何歌ってんですか!?」グアー
提督「南京玉すだれ」
山城「もっと静かな歌にしてください……てか、歌ですらないじゃない」ハァ
提督「演歌歌ってたらもっと陽気なやつにしろってお前が言ったんじゃねえか」
山城「だって、二時間も永遠と演歌聞かされれば嫌になります」ハァ
提督「だったらお前も歌えばいいじゃねえか?」
山城「……二時間も山登りすればそんな気力も失せます……」フコウダワ
提督「大体お前の装備も山登る格好じゃねえしな、まっしろワンピースとか」プッ
山城「……」ムッ
山城「一つ言わせていただきますけど、このワンピース選んだの、提督ですかなね」
提督「あ? 俺がいつ……」
山城「半年前の観艦式の際、内地で買ってくれたじゃないですか? そこまでぼけたんですか?」
提督「……ああ、あの夜に俺ら下っ端司令官同士の親睦会で、秘書艦同伴なのに着てく服がねぇってお前がごね始めたから買ったやつか」ポンッ
山城「……ごねたんじゃないです。あの会は秘書艦のみなさん、私服だって聞いて、私は私服持ってきてなくて行きづらくだけで……」
提督「だから、それをごねるっていうんだよ」ハァ
提督「そもそも、事前に渡された書類だと、秘書艦は私服って書いてあったじゃねえか……だから書類はちゃんと確認しろって言ってるんだし、それに」
山城「それに……」
提督「そのワンピースの立て替えた代金、まだもらってないんだけど、な! 秘書艦・山城さんよ!」
山城「……これって、提督の贈り物じゃなかったんでしたっけ?」
提督「思い出せ、お前はあの時、金を殆ど持ってきてなかったから俺が立て替えたんだ。それと、艦娘服のまま外にでるのは恥ずかしいっていって、要望聞いた俺が何件も服屋梯子して、買ってきたんだろうが」
提督「だいたい、お前はそそっかしい時が……」
山城「……」ジー
提督「……な、なんだ? 山城?」
山城「……別に」プイッ
提督「……?」
提督「(……なんか怒らせたか? 金取るってわかったからか? でも、まぁこうなると…)」ウーン
山城「……」ブツブツブツブツ シャガミコミ
提督「(……こうなるんだよな。部屋の隅とかで、ぶつくさいってるけど、疲れたのもあってかしゃがみこんでぶつぶついってるよ)」ハァ
提督「わかったよ、山城、金取らねえよ。俺のおごりだ」ハァ
山城「……別にそういうこと気にしてませんから。それに提督のプレゼントだからって別に嬉しくありませんから」プイ
提督「(完全にへそ曲げてるよ、面倒くせえよ)」ハァ……
提督「ほらよ」シャガミコミ
山城「?」クビ カシゲ
提督「いじけるにしろなんにしろ、おぶってやるからそうしろ。思えば慣れない山歩きだもんな、それにお前にとって、元々想定外、すまねえ配慮がたりなかった」
山城「……特別にゆるしますよ」ヨイショ
提督「よっと」タチアガリ
提督「……」ノッシノッシ
山城「……」
提督「山城」
山城「なんですか?」
提督「やっぱり、お前太っ」ゴキン
提督「いてー……」コブプックリ
山城「女性に失礼なことをいうからですよ」
提督「いや、だって、おまえ太ももの大きさとか、絶対太くなっ」バゴン
提督「……っ~~~~~!!」コブガ
山城「そ、そうやって足の太さとか、いつもいやらしい目で見てたんですね! このクソ提督!」
提督「それ、お前のキャラじゃねーだろ?」
提督「てか、お前を前におぶった時よりも重くなったのは当たり前か、背も伸びたしな」
山城「は? ……わ、私、提督におぶってもらったことなんて、あ」
提督「思い出したか?」
山城「……ええ」
提督「あんときお前との付き合いがこんなになるなんて思わなかったわ」ハァ
山城「それは私もです」
提督「とか、そんなことを話しているうちに第一集落に到着だ」
今日は眠いのでここまで
明日も提督の帰郷編の続編です。
おやすみなさい
山城の白ワンピはウェデングドレスコラの画像で
でも個人的に山城には白無垢が似合うと思うんだ
ぼちぼち投下
提督「それと、すまんが山城、ここにいてくれ」ドザッ
山城「え、ちょ、あ」ドザン
提督「ちょっとした用事だからすぐ戻るからな、動くなよ~」タッタッタッタッタッタッタ!
山城「……いっちゃった」ポツーン……
山城「……」マワリキョロキョロ
ヤマノナカデスヨー
山城「……フッ」ビショウ
山城「こんな森の中にほっぽりだされるなんて、不幸だわ」ナミダメ
――15分後――
提督「すまんすまん、遅くな」タッタッタッタッタッタッタ
山城「チェストーーーー!!」トビヒザケリ!
提督「ぐぼっ!」エライトコロニハイッタ!
山城「ふー……まったく、女一人置いていっちゃうなんて、何考えてるんですか、まったく……」フゥ アセヌグイ
提督「……」ピクリピクリ
山城「それに、まったくいつまで寝てるんですか? 提督」
提督「て、てめえ、何しやがる……」ガフッ
山城「あら? やっぱりまだ息がありましたか?」
提督「てめえやっぱり殺す気あったのか!? 殺す気だよな!? 殺す以外何物でもなかったな!」ガバリ
山城「乙女を森の中に姥捨て山のごとく放置した罰ですよ」プンプン
提督「プンプンじゃねえよ! 年考えろ年!」
山城「……」ガタン
提督「そんないつまでも若いつもりでいるからぶくぶく太って」
山城「……」ガシッ
提督「ってお前なにするつ」
山城「いっけええええええ!!」ジャーマン!
提督「なんとおおおお!」スープレックス!
提督「……」ゴンッ!
――五分後――
提督「すみませんでした。山城さん」オブッテ
山城「わかればいいんですよ、わかれば」ツーン
提督「(ひたすら平謝りしたけど、だめか)」チラッ
山城「……」ツーン
提督「(まぁ、流石に言いすぎたか)」ハァ
山城「……そういえば、提督の用事ってなんだったんですか?」
提督「あ? なにが?」
山城「ですから、私 を 森 の 中 に 放 置 した理由ですよ!」プンプン
提督「……ああ、用事ってのはこれだ」
つ袋
山城「……見ても?」
提督「いいぞ」
山城「……羊羹に、プリンですか?」ゴソゴソ
提督「ああ、プリンは保冷剤も入ってるから取り出すなよ」
山城「……」ゴソゴソ
提督「羊羹は大人、プリンは子供用だ」
山城「……お土産ですか?」スッ
提督「正解だ。どれもこれも外、ってここは内か、まぁ、そんな話しはどうでもいいが、なかなか内地だと甘いもんなんて手に入らんから喜ばれるんだよ」
山城「安全は手に入りますけどね」ケッ
提督「そう拗ねるな、確かに内地は湾岸部以外は安全だが、税金は高けえし、甘い物なんて滅多に手に入らん」
山城「……だからってよその集落の分まで買う必要は……」スッ
提督「持ちつ持たれつなんだよ、俺たちは。だから、山城、バックに入れた羊羹とプリンだせ、人数分しか買ってねえんだから」
山城「けち」チェ
提督「あと、二番目の集落がもうすぐだから降りろ。すぐ戻ってくるから」ホラホラ
山城「……嫌ですね」
提督「は?」
山城「だから、嫌です。このままおぶったまま提督はお土産を配ってください」
提督「いやいや、何言ってんだ、お前?」
山城「だって、村の中には誰もいないのに私が待つ必要ないじゃないですか?」
提督「いや、今日は皆畑に出てるだけで、そろそろ戻ってきて鉢合わせしてもおかしくは」
山城「それにいちいち降りるのは面倒ですし」ハァ
提督「それが本音か、てめえ!」ガア!
提督「こっちは見られると色々とまずいんだよ!」
山城「……たとえば?」
提督「コミュニティがひどく狭いから、目撃されると何噂されるかたまったもんじゃねえんだよ!」
山城「……いいじゃないですか」フッ
提督「話し聞いてたか?」
山城「ええ、聞いていましたよ」ウンウン
山城「だって、私、もう来ることがないですから何噂されても平気ですし」ニコッ
提督「また来る俺が困るっ言ってんだろ!」
山城「なら、ここで降りたらなんだかとっても不幸だわー、具体的には軍に努めてるって自己紹介して、上司に無理やり襲われ、でも責任とらずに実家に上司が逃げたから、子供を認知してもらうために追いかけてきたって畑にいる人たちにあることないこと、いちいち説明しそうなくらいに不幸で疲れたわー、ついでに上司の住所を暴露しそうだわー(棒)」
提督「……お前、俺を社会的に抹殺するつもりだろ?」
山城「あら? 私はその上司が提督だなんて一言もいってませんよ?」
提督「俺の故郷で軍属になったのは俺ぐらいだって前に言ってたよな!」
山城「もしかしたら、提督の知らないうちに軍に入った方がいらっしゃるかも知れないじゃないですか?」
提督「……はぁ、わかったよ。その代り、誰かいたらすぐ降りろよな、それが俺の最大譲歩だ」マッタク
山城「はじめからそういえばいいんですよ」♪
提督「(……はぁ、どうしてこうなったんだろうか?)」テクテクテク
山城「♪」ルンルン
提督「(……てか、誰も見てなくても流石に恥ずかしいよな。いい年こいたカップルでもない野郎がおぶってるって)」ユウビンポスト ニ オミヤゲ トウカ
山城「♪」センベイパリパリ
提督「(俺の背で、ウォークマン聞きながら煎餅食ってるし)」チラッ
提督「(……あ、そうだ)」
提督「なぁ、山城よ」
山城「……なんですか、提督?」イヤホン ハズシテ
提督「実はな、お前に教えなきゃいけんことがあったんだよ」ニタニタ
山城「(なんか碌でもないこと考えてるな)……なんですか、それは?」
提督「いやな、じつは」ニタニタ
山城「じつは?」
提督「実はさっきからお前の胸が背にあたってんだわ」ニカッ
提督「(よし、これで山城は恥ずかしくなって背から降りるわ! 逆セクハラかます癖にこういうのにあんまり耐性ないだろう、なぁ! 山城さんよぉ!)」
山城「提督」
提督「(さぁ恥ずかしがレ! そして降りてもらうぞ!)」
山城「今更何言ってんですか?」ムギュ
提督「(な、なにいいいいいいいいいいい!!)」ドギャン!
山城「♪」イヤホン ソウチャク
提督「(このアマ、恥ずかしがるどころか逆に押し付けてきただとおおお!)」
提督「(しかもかなりこっちも育ってるだとおおおおお!)」セナカ ノ カンショクデ
提督「いやいやいやいやいや!」
山城「はぁ……なんですか、提督?」イヤホン ハズシ
提督「お前いつからそんなキャラになったんだ、この野郎! ここは恥ずかしがって降りるところじゃねーのか!?」
山城「……どうせそんな魂胆だろうと思いましたよ」ハァ
山城「別に今更乳くらいいいですよ、提督なら。襲う勇気もないんですから」
提督「あれ? なんだろう、とてつもなくバカにされてる気しかしねえんだけど」
山城「あと、襲われるで思い出しましたけど」ゴソゴソ
山城「姉さまにもしものときはってこれ行く前に渡されてました」
つコンドーム
提督「あの人何考えてるんだぁぁぁぁ!」
山城「『慢心しては駄目』っていってました。万が一慢心してもその時は……」
提督「みなまでいうな! てかそれ違う人! 違う人から!」
山城「使います? これ」
提督「使うかぁぁぁ!」
山城「でもこれ、試しに水いれて風船作ろうとしたら針で穴空いてましたから本来の使用目的通りには無理なんですけどね」ハァ
提督「ならなんでいま聞いた? 尋ねた? てか、あの人は本気で何考えてるんだよ……」ハァ
山城「空気読んだんじゃないんですか? 姉さまは間違った方向に全力投球しちゃう、ちゃめっけあふれる方ですから」
提督「いらねえな、その才能!」
山城「あと、夫婦って四六時中子作りに励んでる関係かと思ってるのか、のどっちかですね」
提督「てか、お前疲れると本当に辛辣かつ淡泊だな! 初期のころのはかなげでシスコン気味だった面影がどこにもねえよ、見事なまでに」ハァ
山城「そんなもんで同情買えるほど世間は厳しくないって教えられましたからね、提督のせいで」ニコッ
提督「俺のせいかよ」ハァ
山城「ええ、提督のせいですよ」
提督「とか、なんとか話してるうちにもうすぐうちつくってか、目の前じゃねえか!」
風呂入ってきます。
一時中断
戻りました。
読み返してみて、流石にキャラ崩壊させすぎた。ごめんなさい
ぼちぼち修正しながら投下
山城「いままで、流れ形式でやってたから気付かなかったんですね」オリテ
提督「ああ、そうだな……て、ことは俺は往来であんな会話してたのか」ズーン
提督「ああああ、明日からすっげ~速度で集落中に広まってるぞ、おい」orz
山城「まぁ、過ぎてしまったことはしょうがないですから、とりあえず、中にはいりましょう」スタスタスタ
提督「やっぱりお前疲れてると淡泊ってか、冷酷だな!」ガー
――提督宅――
山城「……大きな家、というか、屋敷ですね、この広さは」キョロキョロ
提督「田舎の家なんて、少し多く金持ってれば周り近所がこれぐらいにしちまうんだよ」
山城「提督のお母様の御実家でしたっけ?」キョロキョロ
提督「ああ、父方は俺が小さいころに第一次軍港襲撃で全滅したからな、この家に引き取られた。親父が軍属一族だったのが災いしたんだよ」
山城「……そうでしたね」キョロ
提督「別に構わないぞ、記憶ねえし」
山城「謝ってませんが」キョロキョロ
提督「……そうだったな。てか、そんなに珍しいか? 扶桑さんの実家だって大屋敷だって聞いたが?」
山城「姉さまの御実家は洋館なんで、こういうところには初めて来ました」キョロキョロ
提督「じゃあ、そっちに池がある。あと錦鯉、はいねえが真鯉がいるから眺めてるか?」
山城「いえ、ご一緒させてもらいます」ウデ クンデ
提督「……だから、誤解されるっていって」
山城「いえ、誤解されて提督の婚約者だと思われた方がおいしいご飯がでそうなので」マガオ
提督「お前は綺麗な瞳のどこにそんな真っ黒いもんもってんだ!」ガー
提督「……はぁ、まあいいか、いくぞ」テクテク
山城「ええ」テクテク
風呂入ったらぽかぽかして眠くなったんで、今日は終了
はたしていつまで番外編が続くのか、多分今週中には、と思うけど予定は予定
あと、提督と山城の過去編、地の文が多くなりそうなんですけど、大丈夫ですかね?ギャグないし
提督と山城の過去編は要望あったら、書き終わったら出してみようかと思います。
おやすみなさい。
ここのところ仕事帰りに町の図書館によって、軍事関係の本をかりて読んでます。軍事知識ゼロなのに軍事関係のss書こうってのが無理ありますけど、なるべく早く山城と提督の過去書けるようにがんばります。
それと、軍事学んでわかったのは、ドイツチート過ぎる……ドイツ国内産業外国企業入れん位チートだし、政治も悪くない、それで第二次大戦後もあの状態から軍事もうまくやってたなんて、ドイツマジすげえと思いました(小並の感想)
ぼちぼち投下開始
提督「――じいちゃーん! じいさーん!? いねえのか!」オーイ!
屋敷<シーン……
山城「……いないみたいですね」
提督「……らしいな、とりあえず上がるか」ガラガラガラ
山城「鍵、掛けないんですね」ブヨウジンダワ
提督「基本、こんな山奥じゃ知り合いくらいしか尋ねてこねぇしな」ヨイショット
山城「おじゃましま……」ガラガラガ……
提督「? どうした山城、立ち止まって」
山城「……この扉が閉まらなくて……」グググ……
提督「ああ、その戸、建てつけが悪くて、一回上に持ち上げてやってみろ」スタスタスタ
山城「あ、できた」ガラガラガラ
提督「とりあえず、山城は座布団出したからこれ座って待ってろ」ポスンッ
山城「はぁ、わかりました」スワッテ
提督「大方じい様は畑だろうからちょっと覗いてくるわ、お茶、そこに入ってるし、湯ポットの電源入れれば飲めるから頼むわ」スタスタスタ
山城「あ、ちょっとていと……」ワタワタ
山城「いっちゃった……」ポツーン
山城「……はぁ、お茶入れましょうか」コポコポコポ
山城「……って、これでがらしね、不幸だわ」フフフ……
――13分後――
山城「……遅いわね、はぁ」トケイ チラッ
山城「それにしても……」キョロキョロ
山城「(さっきから誰かに見られているような気がするのだけれど、気のせいね)」フゥ
山城「はぁ……」
??「さっきから溜息ばかりだけど、どうしたの? そんな暗い顔して」
山城「いえ、疲れたなぁと思って……」ズズッ
??「さっきの男の人で疲れたの?」
山城「ええ、それもあるわね」フゥ
山城「あの人、疲れるとオーバーリアクションになるのよ……一緒にいると疲れるわ」フコウダワ
??「なんでかしらね?」
山城「本人は昔うけたからってそれを繰り返してるうちに習慣になってしまったっていってたけど……」ズズ
山城「あれは逃げの姿勢よ」プンプン
??「逃げ?」
山城「ええ、逃げだわ、逃げてるのがああなって現れてるのよ、昔、私にあんなことしたからって、今でも引きずらなくても、だいたい……」ブツブツブツ
――5分後――
山城「……胸押し付けるって、意味わかってるのにリアクションで逃げるって、卑怯だと思うわ。私は痴汝じゃないし、痴汝でもしないわ、だからそもそも……」ハァ
山城「……ごめんなさいね、愚痴もらしちゃって」ハァ
??「構わないわ、むしろ、溜息ばかりしてるから幸運が逃げるのよ」
山城「結構言うわね、あなた」ハッ
山城「(私、誰としゃべってるのかしら?)」アセ ダラダラ
山城「……」フリムキ
少女「……」ジーッ
山城「……なんで見てるのかしら?」
少女「見てるだけよ、いけないの?」
山城「いえ、いけなくもないでしょうけど……お茶、飲む?」
つ湯飲み
少女「いえ、出がらしじゃない、遠慮しとくわ」ジーッ
山城「そ、そう……」グビッ
少女「……」ジーッ
山城「(……気まずいわね)」
山城「(ここの家の子かしら?)」チラッ
少女「……」モグモグ
山城「(提督が持ってきたプリン食ってるわ……それにしても、水色の髪って、まるで)」
戸<ガラガラ
提督「いねえな、一体どこ行ったんだか?」ガー!
山城「あ、提督、お帰りなさい、ちょうどいいところに。あの」クル
提督「あ、どうした山城?」クツ ヌイデ
山城「この子は提督の御親戚の子ですか?」クルッ
山城「……って、あら?」ダレモイナイ
提督「……なぁ、山城よ」
山城「あら、さっきまでここに子供が……」クビカシゲ
提督「なぁ、山城さんよ」ゴゴゴゴ
山城「……おかしいわね、さっきまでここにいたのに」
提督「山城」カタ ポン
山城「? どうしました?」
提督「……」つプリン カラッポ
提督「お前、食ったな? あれほど土産に手を出すなって」ゴゴゴゴ
山城「あ……」
提督「この野郎! 確かにてめえは食い意地は張ってるわ! 仕事さぼってばかりいるわ! ゲームは一日五時間だわ! 時に人間性がやばいなこのダメ人間だと思ったが、そこまで腐ってるとはおもってもみなかったわ!」
山城「……すごく理不尽だわ、不幸だわ。あと、違います、これは私じゃなくて、さっきまでここにいた子が食べていました」
提督「お前と俺しかいねえじゃねえか! 誰もいねえだろうが!」
山城「だから……」
ギャーギャーワーワー
少女「さっきからここにいるのに、影が薄いって不幸ね」ハァ
ちょっと風呂入ってきます。
さて、少女の正体とは、はたして誰なのか!?
戻りました。ちなみにうちには夏イベで二体でました。でも、去年の秋イベで資源多大消費してやっと手に入れてたんですけどね……あの膨大な資源消費はなんだったんだろう(白目)
ぼちぼち再開
――二分後――
提督「だから、お前以外誰が食ったんてんだよ!?」カオマッカ
山城「で、ですからここに別な女の子が」ナミダメ
ギャーギャーワーワー
少女「……ふむ、そろそろね」
少女「ていっ!」ビシッ
提督「いでえええ!」ケツガ
提督「誰だ!?」クルッ
少女「……」ジーッ
提督「お、お前は!?」
少女「久しぶりね」ヨッ
提督「……誰だ、あんた?」
少女「そう鈍いところも久しぶりね、お兄ちゃん」
提督「お兄ちゃんだ? ……あ」
少女「私に気付いたのはいいけど、彼女、大丈夫なの?」ユビサシ
提督「あ?」
山城「……」エグエグ
提督「」
少女「あーあ、泣いちゃった」
提督「す、すまねえ山城! 俺が悪かった! ほらおめえもあやまっていねえ!」
山城「……」グスグス
提督「す、すまん、俺がわるかったって、この通りだ、山城!」
――三分後――
山城「……」ガツガツ エグエグ
提督「(羊羹一本で何とか泣きやんでくれたか、すまねえな……多分だが、山城が言った通りプリン食ったのはあいつなんだろうな)」フゥ
提督「(これで気が済んでくれればいいんだが)」チラッ
山城「……」エグ ガツ エグ ガツ
提督「(泣きながら食ってるもんなぁ)」フゥ
山城「……それで」
提督「なんだ? 山城」
山城「それで、提督の隣でお茶飲んでる子は誰なんですか?」ヒッグヒッグ
提督「となり?」トナリミテ
女の子「……」オチャズズー
提督「……いたのか」
女の子「いたわよ、いちゃ悪いの?
提督「いちゃいけねえわけじゃねえが、心臓には悪いな」ビクビク
女の子「……相変わらずなのね、提督になっても」
提督「そんなに簡単に人が変わるかよ」
女の子「結構変わると思うわよ」
提督「だいたい、お前が……」キッ
山城「……で、だれなんですか? そのこ?」グスグス
提督「あ、すまん山城、それでこいつだが」
女の子「ひどい言い草ね、いいわ私が名乗るから」スッ
女の子「陽炎型駆逐艦 七番艦初風よ」
提督「それは、艦娘としてだろ? てか、お前が艦娘になったなんて聞いてねえぞ」
初風「当たり前じゃない、今日訓練が終わって、来週から正式に艦娘になるところなんだから」
提督「……じいちゃんは知ってんだろうな?」
初風「じいちゃん? 私の祖父は墓の下よ」
提督「お前の父ちゃんだよ!」
初風「当たり前よ、適性あるって判明してたら喜んでたわ」
提督「ッチ! 相変わらず俺には……」
山城「……あの、いいからしら?」キョシュ
提督「あ? なんだ?」
山城「結局、二人の関係って、そういえば、祖父とか、父とか……」
提督「……平たくいえば、俺がこの家の持ち主の娘の子供、それでここの孫」
初風「そして、私がこの家の娘、つまり」ユビサシ
初風「こいつにとって、私は叔母で、私からすればこいつは甥っ子って関係ね」
提督「ついにこいつ呼ばわりか……でも俺の方が年上だからな」
初風「女を泣かすからよ。まったくあんたたち聞かせてもらえばいつまで夫婦漫才して……」
提督・山城「「夫婦じゃ(ない)(ありません)!」
初風「息ぴったりね」ズズー
今日も眠くなったのでここでおしまい
ちなみにそれっぽく書いてましたけど、山城の人間関係が一番ややこしい予定です。
だめだ、眠い……おやすみなさい
つまりは仗助と承太郎の関係と同じってことか?
今日は飲み会があるんで、昼間に更新です。
犬をじゃらしながらぼちぼち投下
【の、前に小ネタ】パート2
>>393様より
提督「……そういや、俺とこいつの関係ってまんま仗助と承太郎だな」
初風「あら、本当ね」←こいつ
山城「>>1は四部が一番好きなのに気付かないなんて、本当に無能ですね」ハァ
提督「四部って、なんやかんやで一番主人公してたのって、康一君だよな」ボウロン
山城「いえ、あれは主人公気質の連中がジョジョには多すぎるのが理由だと思いますよ、だから私は露伴先生を主人公に押します」
初風「違うわ、ジョジョの真の主人公はホルホー……」
提督・山城「「それはない」」ズバッ!
はじまるよ!
提督「とりあえず、爺さん、お前の父ちゃんはどうした? ちな……初風」
山城「(……いま、本名呼びかけたわね)」
初風「……私が来週から出陣だから今日は村中で出陣式っていう飲み会してるわ」
提督「……いや、艦娘なるのって、お前だよな?」
初風「ええ、そうよ」
提督「主役がほっぽりだして帰ってくるなや! なに抜け出して帰ってきてんだ!」
初風「だって、仕方がないじゃない。この艦娘になるとやたら影が薄くなるみていで、私のこと忘れられてんだから」
提督「おめえの影の薄さは生まれつきだろうが!?」
初風「……」ビスッ ビスッ!
提督「無言で蹴りを入れんな! いてえんだよ」シリガ
初風「人の嫌な部分に触れるからよ」フン
提督「てか、通りで村中に人がいねえわけか、大方神社の方で酒盛りか?」
初風「ええ、そうよ。大人はいいわね、気楽で」ハァ
提督「気楽にふるまってんだろ? 覚悟しとけよ、嫌ってほど手紙来るから」
初風「アンタの時はそうだったの?」
提督「ああ、学校時代は来なかったのに、出征したら嫌ってほど来たわ、上官から苦笑されるくらい」
初風「……うわぁ」
山城「……」
提督「ま、お前も覚悟しとけよ、てか、その髪色……」
初風「綺麗でしょ? この髪色」
提督「派手だな、山城もそう思うだろ?」
山城「え? あ……私は、綺麗だと思うわよ。その色」
初風「あら、ありがとう。見る目あるわねあなた、どっかの誰かと違って」
提督「悪かったな、誰かと違って」ケッ!
初風「……ん」ガクン
提督「おい、大丈夫か?」
初風「ごめんなさい、ちょっと私も酒を飲んだから眠いわ……さきに横になるから」ガタン
提督「……ああ、布団敷くか?」
初風「いえ、だいじょ……やっぱりお願いしてもいいかしら?」
提督「ああ、わかった」ガタン スタスタ
初風「……」ジー
山城「な、なにかしら?」タジッ
初風「あいつの秘書艦って、貴女?」
山城「……ええ、そうだけど」オチャ ゴクリ
初風「へぇー、あいつの婚約者ってあなたなのね」ジー
山城「ぶっ!」ブファ!!
初風「大丈夫?」サスリサスリ
山城「ごほっ……げほっ……」キカンニハイッタ
山城「ごほっ……ち、違います!」
初風「? なにが?」クビカシゲ
山城「だ、誰が提督の婚約者なのよ!」カオマッカ
初風「だと思ったわ……」フゥ
山城「あの人と私は、って、え?」
初風「あんたたち、どうみたって恋人って間柄じゃないし」
山城「(……それはそうね)」
初風「それにこの村の住人のことだから早とちり以外の何物でもないなって気がしてたし」
山城「(まぁ、確かに)」ウンウン
初風「それに私もあなたに一回会ってるけど、そんな気がしてたのが今ので確信したわ」
山城「うんうん、え?」
初風「大体、あいつに恋人ができるってどんなモノ好きなのかしらね」ケッ
山城「(悪態付く姿がそっくりだわ、さすが血縁者って)私とあなた、あってたの?」
初風「あら? 前に会ってるわよ、私とあなたは」
山城「……どこで、会いましたっけ?」
初風「半年前の観艦式で」
山城「(……いましたっけ?こんなこ?)」ウーン
初風「……存在感ないもんね、私は」ケッ
山城「あ、ご、ごめんなさい」シュン
初風「別にいいわ、いつも忘れ去られるのが私ですもん」ケッ
山城「(へその曲げ方まで提督そっくりだわ)」ハァ
初風「ま、別にいいけど」ガタン
初風「あいつの部屋は離れだから、夜に激しい運動してもいいけど、隣家まで聞こえないようにやってね」スタスタ
山城「なっ!」カオ マッカ
昼間で、まだ時間あるけど、犬がちょっとやらかしたからいったんここまで
老後の楽しみだっていうけど、犬の世話、けっきょく俺がするんじゃねーか!
夕方に時間あったらまた来ます。
今日こそはいけそうな気がして、酒の勢いもあって大型建造
RJ,むっちゃん、利根姉さんで大爆死
資源が死んで、本格的に備蓄せんとイベントに間に合いそうにない状態に
祝!100連敗!マジで来ねえなよあきつ丸!
寝ます おやすみなさい
なんてことだ。勤務先が実家のある場所に転勤になって家賃払わなくてやったー!って喜んでいるのもつかの間、もう肉なんてここ二カ月まともにくってないことに気が付く
肉食いてえええええええ! 肉無しシチューとカレーはもういやだああああ!
昨日から愚痴ばっかりですみません
ぼちぼち投下
山城「ち、ちちちちちちちちちちちがいます!! 提督とそんな関係じゃないのに誰があの人とそんなことを……」カオ マッカ
初風「はいはい、わかってますよ、超弩級戦艦 山城殿」スタスタ
山城「は、話をっ!」
提督「おい、布団敷いたぞ」ヒョコ
山城「きゃあああああああああ!!」ガバ
提督「……なんだ、なにかあったのか? 山城」
山城「て、提督、脅かさないでください……というか、いきなり現れないでください」ドキドキ
提督「いや、ここ俺の家なんだから別にいいだろうが」
山城「それはそうですけど……」ゴニョゴニョ
初風「まぁ、父ちゃんもすぐに帰ってくるでしょうから、もう少しゆっくりしとけばいいわ。おやすみなさい」スタスタ
山城「あ、おやすみなさい、あと、私と提督は……」ゴニョゴニョ
初風「ええ、わかってるわ。お兄ちゃんもおやすみなさい」テヲヒラヒラ
提督「? ああ、おやすみ」
扉<ピシャ
提督「……色々というようになったか、あいつも」スタン
山城「……そうなんですか?」グデー
提督「俺、というか、この家にいたら大分口は悪くなるが、元々は引っ込み思案だったからな」センベイ パリ
山城「……艦に引っ張られてるんでしょうね」センベイ クダサイ
提督「髪染める必要があったようだしな」ホラヨ
山城「私はそこまでじゃなかったですけど、提督が」シケッテルワネ
提督「おかげさまで俺はオッドアイ、つうか、左目の色素が薄くなっちまったけどな」
山城「コンタクトにしたらどうです? 金と蒼にしてロイエンタールっぽくすれば」
提督「中二病じゃねーか」オチャズズー
戸<ガラ
??「かえったぞー!」フラフラ
??「ん、あ、帰ってきてたんか!?」
提督「おかえり、じいちゃん」
山城「……お、おじゃましてます」ペコリ
祖父「おうおうおう! ただいまただいま!!」カタテ アゲ
山城「(相変わらず、老いてますます壮健を現したような人ですね)」チョットニガテ
提督「元気そうだね、じいちゃん」オチャ イレテ
祖父「おう! 元気よ元気! 今日も酒を一杯浴びてきたわ!」ガッハッハッハッハッハッハ!
祖父「いやー、孫よ、お前も元気そうでなによりだわな!」ヨッコイショット
提督「ああ、まあそうだな」ホラ オチャ
祖父「ありがとう! それと、確か、山城さんでしたか?」セイザニナオッテ
山城「え、は、はい」ビクッ セイザシテ
祖父「いやーいつも不詳のせがれを支えてくれてありがとうございます」フカブカ
山城「あ、いえ、そんな、私は大したことは」オドオド
提督「俺は孫だよ、爺ちゃん」オチャ ズズー
祖父「細かいこと気にすんな! それよりも山城さん……」ムムム
山城「は、はい」ゴクリ
祖父「いつごろ孫の顔を見せていただけますでしょうか?」シンケンニ
山城「はい?」
提督「だから、孫の顔今見てるって」オチャ ズズー
祖父「いやー、このご時世、世継ぎはいすぎて困るってことはあるめえ、だから毎晩せがれとはどうです?」ウンウン
山城「なっ!」カオマッカ
提督「じいちゃんのせがれは墓の下だよ」オチャ ズズー
祖父「来年あたりには孫の顔を見せてもらえると助けるんだけんちょ、で、名前の方ですが」
山城「な、な、なな!!」ユゲ ブシュー
提督「だから、孫は俺だって、いってんでしょうが!」ユノミ ツクエ ダン!!
一つ書き忘れましたが、方言注意。誤字脱字じゃありません
提督「だいたい、俺は山城はそういう関係じゃねえって何回言や、気が済むの!?」
祖父「だから、男と女が長らく一緒にいるのにそういうことはあるめえ! 恥ずかしがんな!」ガッハッハッハッハ!
提督「否定しとかんと、えらいことになっからっしょ! 議員様になにいってんの!? この間本部さ行った時、たまたま視察きてた議員さまさ会った時なんて、いつ式あげんだ?って尋ねられたんだかんね!?」
山城「(ああ、あのときの……)」センベイ パリ
祖父「仕方ねえべ、昔さ、あんつの後援会の会長頼まれたときに応援頑張ったんだから、式あげん場所聞いただけだ。罰あたんね!」ガッハッハッハッハ!
提督「おかげさまで、俺は議員様の誤解をその場でとかんといけんこととなったんだから!」ガー!
祖父「仲人たのみゃえがったのに!」クソー
提督「ちょっと、もう一回説明すっから、ここに座って!」ガー
山城「(提督、ヒートアップしすぎてなまり全開ね……)」センベイ パリパリ
――16分後――
祖父「……つまり、山城さんとお前は仕事上のつきあいであって夫婦ってことじゃねえんだな?」ウンウン
提督「やっとさ、わかったか」ハァハァ ゼェゼェ
山城「(二十回ぐらいおんなじ説明したわね)」ホシイモ モグモグ
祖父「……うん、つまり、山城さんはフリーってことか?」
提督「え……そうだな」オチャ ズズー
祖父「ん、じゃあ、山城さん」クルリ
山城「あ、え、はい?」
祖父「俺んとこさ、嫁さこねえか?」シンケン
山城「え、はい? えええ!!」
提督「ぶふぁっ!」オチャガ!
祖父「いやー、この孫と一緒にいてもいいことなんぞねえし、俺んとこにきて、畑耕して子供産んでくんねえか?」ニカッ
山城「え、ちょ、こ、困ります」キョドキョド
祖父「いやいや、困ることなんぞあるめぇ、思えば俺も妻に先立たれて早十何年、そろそろ新しい所帯をもつ時かなって思っててな」ウンウン
提督「ゴホッ! ゴホッガッ!!」キカンニオチャガ!
祖父「娘も今度独立すっし、孫もああだし、新しく子供こさえるのもいいか、って思ってて」ウンウン
山城「だから、あの」オドオド
祖父「あんた安産のいい尻してるし」サワリ
山城「きゃああああ!!」ビャ
祖父「だから、俺と所帯を……」
提督「寝言は寝ていえ! 色ボケ爺いいいいいいいい!!」トビゲリ
祖父「いてえな、何すんだ!」ヒリヒリ
提督「なにすんだ じゃねえよ! なに人の同僚と所帯を持とうとしてんだ!」
祖父「だって、もったいねえじゃねえか、これほどのいい女、安産のいい尻だし、おめえは所帯もつつもりねえならだれが結婚申し込んでもいいべな?」
提督「年考えろ年ぃぃぃぃぃぃ!! 大体爺さんは生涯何人と結婚するつもりだ! また若けえ女手籠めにしたってある事ねえ事噂されるぞ!」ガー
祖父「いいじゃねえか! 噂してえ連中には噂させとけば! それに俺は生涯現役! まだまだ二十歳(はたち)! あっちの方もな!」ガッハッハッハッハッハ!
提督「ファーブル気取りだよ、この爺様!」モウヤダー
祖父「で、どうですか! 山城さん? 俺の妻に……」
山城「え、その、ご、ごめんなさい、私の心には扶桑姉さまが……」オドオド
祖父「む、そうか、じゃあ仕方ねえな」アッサリ
提督「もう寝ろ! 布団敷いてあっから、今日は寝てくれ! 頼むから!!」
祖父「ん、わかった、ありがとう、じゃあ、おやすみなさい」ペコリ
扉<ピシャ
提督「……」ゼェゼェ ハァハァ
山城「……」カオ マッカ
提督「……山城」フゥ
山城「……はい」
提督「色々と、すまねえな、爺ちゃんが尻触ったことは謝る」ペコ
山城「いえ、気にして……ますけど、山城は大丈夫です」
提督「……すまねえ、娘が戦地行くんでやけ酒したみたいだ。普段、も軽いが、もっと節度はある人なんだが……」
山城「(受けなかったわね) まぁ、前にお会いした時と違いすぎますし、そんな気はしてましたから、いいですよ」
提督「そっか」
山城「ええ……」
提督「風呂、入るか?」
山城「……いただけるなら」
提督「五右衛門風呂だから、準備してくる」ガタン
山城「(五右衛門風呂ッ!)」ガタン!
提督「……山城も沸かすか?」
山城「是非!」コクン
というわけで、私もちょっと風呂入ってきます
一旦休憩
戻りました
再開
――提督宅・離れ提督自室――
山城「それにしても……」ハァ ポカポカ
提督「ん、どうしたんだ? 山城」フトン シキシキ
山城「五右衛門風呂っていうから、てっきりドラム缶みたいなお風呂を想像してたら、普通のお風呂なんですね」ガッカリ ポカポカ
提督「その割にはお前しっかり入ってたよな」ユ ザーメ
山城「はぁ、がっかりだわー不幸だわー」 ポカポカ
提督「……お前、最近その不幸って本当はあんまり不幸じゃなくて使ってねえか?」ヨッコイショット
山城「そ、そんなことは、どうでも、ん?」ポカポカ ヘヤノスミニ
提督「……まぁ、んなことどうでもいいが、お前はどっちの部屋にって、どうした山城?」
山城「……提督、これって」
つP●2 and ソフトたっくさん
提督「……あ」イッケネ
山城「へぇ、提督は鎮守府でさんざんゲームなんてしてるなって言ってたくせに、御実家にはたくさんもってらしたんですね」ニヤニヤ
提督「いや、それは」アタフタ
山城「へぇ、普段言い訳はするなっていってらっしゃるくせに、言い訳ですか?」ニヤニヤ
提督「ぐっ……」イタイトコロヲ
山城「不幸だわー普段ゲームを下らないって言ってる方がやってらして、本人もやってるのに不幸だわ~」ニヤニヤ
提督「……わかったよ、何が欲しい?」ハァ
山城「とりあえず、これやらしてくれたら(欲しいものの)軽減ありそうな気がするわ~」スットボケ
提督「……わかった、そこのテレビ使っていい。その代り、隣の部屋で寝かしてもらうからな」スタスタ
山城「あら? ここで寝ないんですか?」クビ カシゲ
提督「お前は新作とか、やったことねえゲーム手に入れると徹夜だろうが! さすがに今日はそんなピッピコやってる隣じゃ、眠れねえよ!」スタスタ
山城「……そうですね、じゃあ、おやすみなさい」バイバイ
提督「……ああ、早く寝ろよ、おやすみ」バタン
山城「さて、最初は何からしますか?」ワクワク ガサゴソ
山城「ん? これは……」
――深夜――
提督「……はぁ」フトンノナカデ
提督「(さっきまで山城がドンピシャうるさいわけじゃねえから、一応イヤホンしてんだろうけど、明るかったな……)」ネムレネエ
提督「(……どうやら寝たみたえだし、俺も眠れそう)」ウツラウツラ
提督「………………」コックン コックン
提督「…………………………………………………」
障子<スーッ
提督「……誰だ?」
??「……私です」
提督「……山城か、何の用だ?」
山城「……」スーッ
提督「……? (なんで、枕元立ってんだ?)」
山城「……」ゴクリ
提督「……なぁ、なんのようだ? 眠いんだけ」
山城「……提督、何もいわないでくださいね」ゴソガソ フトンハココネ
提督「!!」
山城「……ふぅ」スッポリ
提督「(ふ、布団のなかにはいってきたあああああああああああ!!)」ドックンバックン
提督「……山城よ、何のつもりだ?」ドックンバックン
山城「……なにもいわないでください」テイトク ダキシメ ギュ!
提督「(……えーと、なんだこの状況)」
提督「(落ち着け、状況を整理しろ)」ダラダラ
提督「(確か俺は寝てたな、山城と違う部屋で)」ウン、オーケー
提督「(それで、寝てた)」ウンウン
提督「(そしたら、山城が入ってきて俺の布団にIN)」
提督「(……そして、抱きしめられている現状)」
提督「(さっぱり意味わからん! なに、俺試されてるの?)」
山城「……ほら、提督も」
提督「え、ああ」ギュ
山城「…………」ギュー
提督「(強く握り返してきたな、柔らかいな、いいにおいだなって、俺がキャラ崩壊を起こしてるな)」アセアセ ダラダラ
提督「(おれは、どうすればいいんだ!)」
いいところですが、眠くなってきたので、今日はこの辺で
はたして山城の真意とは? 提督の下した判断とは? はたして夜戦(意味深)に突入してしまうのか?
そして明日、焼き肉を食べてこようとしたけど、近所のファミレスでハンバーグフェアで半額開催を知った>>1、この苦渋の決断の末どちらを食するのか?
明日に続く!
おやすみなさい
うおお、昨日寝落ち前だったから、酉つけるの忘れてました……あと、最近始まるまでにいろいろ書いてすみませんでした。
ぼちぼち再開
前回のあらすじ
提督の布団に山城がホールイン!
シリアス、ギャグ、キャラ崩壊と迷走も極まったスレだが、ついにエロにも手を出してしまうのか!?
提督「(……落ち着け、俺。落ち着いて偶数を、あ? 虚数だっけ? 奇数だったような、ん? いやそもそもどういったときに数を……)」ウーン……
山城「……あの、提督?」
提督「うぉ! な、なんかようか?」
山城「……すみません、初風ちゃんっていくつですか?」
提督「……初風か? 確か、14、だったか? 多分そこらだと思うが」
山城「そうですか……あと、この村って霧とかって出ますか?」
提督「……出るには出るが、滅多には」
山城「それじゃ、錆とかがいきなり出たり、いきなりラジオがなったり……」
提督「……まて、山城、お前は何の話をしてるんだ?」
山城「……さっき、寝ようとして、窓をみたら庭にいたんですよ」ガクガクガクガク
提督「何が?」
山城「三角錐っぽいなにかが……」ガクガクガク
提督「あれは頭にカラーコーンをのっけたカカシだ」
山城「なんでそんなものが置いてあるんですか!?」ガバッ
提督「落ち着け山城、空気が入って寒い」
山城「!!」ガバッ
山城「……」ギューギュー!
提督「山城、いてえから放せ」
山城「い、いやです」ガクガクガク
提督「あれは昔、生きてた頃のおふくろが俺が泊まるこの部屋から見えるようにって作ってたんだよ」ポンポン
山城「……なんでですか?」
提督「嫌がらせじゃねえの? 昔は何やっても怖がらなかったし、ビビらせるのが目的なんだろ? 結局意味わかんねえけど」
山城「……あのゲーム、提督のものじゃないんですか?」
提督「あれ全部おふくろのだ。お盆とかに帰省するとこの集落なんもねえから、おふくろが昔遊んだやつをだしてきた」
提督「ただ、俺は鬼ヤンマとった方が面白かったからいじんなかったが」
山城「……じゃあ、この村に独特の宗教行事とかは? 主に赤い水が関係するような」
ホールインってもう入ってるよね
>>470
やっちまった……今日もいも掘りしてたんで、頭回らないです。ごめんなさい
提督「……ああ、お前タンスの中のノートを、っていてえよ山城」ギュー
山城「私を生贄にする気でしょう! くたばれ提督! (いやです、放れません!)」ギュー
提督「本音と建前が逆になってんぞ! いいから放せ!! あれもおふくろの嫌がらせだ!」
山城「(屍人になってなるものですかあああ!! (そのまま寝ててください、提督)」ギュー
提督「屍人ってなんだ! いいから放せこの野郎!」ゴンッ
山城「……いたいわ、不幸だわ」サスリサスリ
提督「背中に爪が食い込んで、俺の方がいてえわ! どうせ赤い字で書かれたノートだろうがあれもおふくろの嫌がらせだ!」
提督「ちなみにここは仏教の寺と神社はあるが普通の集落だ! そんな独特の宗教あってたまるか!」
山城「じゃあ、この集落にあるといわれた山姥の……」
提督「それもあれだろ? 変な民族雑誌だろ? おふくろのお手製で……」
ギャーギャーワーワー
・ ・ ・
提督「おめえ、見事におふくろのトラップに全部引っかかってんじゃねえか」ハァ
山城「……不幸だわ、提督のお母様が残された不発弾が私に命中するなんて……」
提督「そのおかげで俺はお前に締め落とされかかったがな!!」
提督「てか、おふくろは幾つ罠を仕掛けたんだよ! あと若いころゲームしすぎだろ!」ガー
山城「DVDもありましたけど、特●リサーチ200Xとホラーとか特集してたころのアンビ●バボーばっかりでしたね」
提督「古いわ! 前者なんて殆ど覚えてるやついねえよ! このご時世!」
提督「つうわけで、山城、全部おふくろのしわざだ。わかったか?」
山城「じゃあ、スターオーシャンセカンドストーリーのDisk1がはいっていなくて、フルハウスのDVDがはいっていたのも……」
提督「それは知らねえ!」
山城「ちなみにジェシーおいたんが日本にくる話でした」
提督「知らねえ……ってあの人日本きてたのかよ」
山城「ええ、家族分裂の危機でした」
提督「あのおじさん、なんやかんやでいつも家族分裂に陥るよなって、山城よ、もういいだろ?」
山城「? なにがですか?」クビ カシゲ
提督「もう怖くなくねえだろ? だから大人しく布団にもどって寝ろ、怖かったらフルハウスのことを思い出せ、フルハウスは偉大だ」ホラッ
山城「……フルハウスの力過信しすぎじゃないですか……」
提督「フルハウスを越えるホームドラマ言えるようになったらにしろ、俺はそうやって幼少期のトラウマを乗り越えた」
山城「……ちなみにトラウマって?」
提督「ダダだ。突然現れるあの宇宙人には恐怖を……って言わせんじゃねえよ」
山城「(……ついてるわね、別な時にゆすれるわ)」
提督「まぁ、なんだ、もしもここから離れたくないってんなら、俺がゲームある部屋で」
山城「いかないでください」ギュ
提督「おいやまし」
山城「提督にはわからないでしょうけど、恐怖はいきなりフラッシュバックしておそってくるんですからね」ガクガク
提督「………」
山城「………」ガクガク ギュー
提督「……おめえは本当に怖がりだな」ギュ
山城「……あ」
提督「わかったよ、どこにもいきゃしねえよ」ギュ
山城「……」
提督「だから寝ろ」
山城「……提督」
提督「なんだ、山城?」
山城「あんまり強く抱きしめると、鎮守府戻ったらセクハラで訴えますよ?」
提督「……」ガバッ
山城「じょ、冗談ですから、戻ってください……」ウデ ツカミ
――朝・提督宅――
初風「はぁ、まったくあの熟年夫婦はいつまで寝てるつもりかしら?」スタスタ
初風「ほら、朝よ、さっさと起きなさい。朝ごはんは……」ガラッ
提督・山城「「……zz」」スースーx2
初風「……」
提督「……ん? あ、おはよう、ちな……初風」フファー アクビ
初風「……//」
提督「? どうした顔真っ赤にして、まさかリンゴ病か? だったら……」ボリボリ
初風「父ちゃんには、曾孫の顔が早く見れそうって言っておくから、どうぞごゆっくり、お兄ちゃん」ガラガラ ビシャ!
提督「……なんだ、あいt」トナリデネテル ヤマシロ ミテ
提督「……………」ポクポクポクポクポク
提督「……………あ」チーン
提督「ち、ちげえぞ、ちげえぞ、ちな、初風! 兄ちゃんはいやらしいことなんて決して!!」ガバッ
<<ウワ、クルナー
<<マッテクレ マジデゴカイダ!
ギャーギャーワーワー
山城「……ううん」ネガエリ
山城「……うるさいですね、まったく……ふこうだ、わ………」zz
山城「……zz」スーッ
今日はここまで
明日も仕事終わり次第いも掘り……今年はジャガイモだらけのシチューになりそう
ちなみに、サイレントヒルとSIREN以外はプレイしたことがないです。昔、大学生が写真をつかって悪霊と戦うホラーゲーはやったことあるけどタイトル忘れました。「弟切草」だったかな?
寝ます。おやすみなさい
乙
弟切草はサスペンスノベルゲーだからちょっと違う気もする
写真っつーと零シリーズのどれかかな
>>484
零でした。ありがとうございます。
一体いつから山城が処女だと錯覚していた?
ハジマルヨ!
――提督宅・居間――
ピリピリピリピリピリ
提督「……」モグモグモグモグ
初風「……」モグモグモグモグ
山城「……」モグモグ
……シーン
山城「(お、おもたい、空気が重いわ……なんでこの二人空気が乾燥しきってるのかしら? ふ、不幸だわ)」
提督「……初風、じいちゃんはどこいったんだ?」モグモグモグモグ
山城「(て、提督、さすがに察してくれたのね、今だけは頼りに)」
初風「住職さんの畑の冬瓜の収穫手伝いに行ったわ」モグモグモグモグ
提督「そうか」オチャ ズズー
初風「ええ」オチャ ズズー
……シーン
山城「(か、会話続かない、というか、より重くなったわ。まるで武士の切り合いみたいな食卓なんて、扶桑姉さまの実家におじゃましていらいだわ……ふ、ふ……不幸だわ)」
初風「ねえ、山城……義姉さん」ガンツケ
山城「な、なにか?」ビクッ
初風「……茄子は嫌いなの? 味噌汁に殆ど手をつけてないけど」チラリ
山城「い、いえ、そんなことはないわ、茄子は好きよ……」ミソシル ズズー
初風「そう、ならいいけど」ミソシル ズズー
山城「(いま、戸惑いながら姉さんって付けたわね、しかもかなり睨まれながら……私、なにかしたでしょうか、扶桑姉さま……)」
※まだ山城は提督と一緒に寝ていた事実を初風が知っていないと思っています。
提督「ごっそさん」ハシ カチャン
初風「……私もごちそうさま」ハシ カチャン
山城「わ、私もごちそうさまでした」ハシ コトン
初風「私が洗いものするから、あんたたちはどうするの?」
提督「……じゃあ、庭の剪定でもすっか、荒れ放題じゃねえか、庭。山城はどうする?」
山城「え、えっと、私は……」オドオド
初風「このお馬鹿!」ケリイレ!
提督「いて! なにすんだこの野郎!」シリガ
初風「山城……義姉さんはお客様なのになに家事させようとしてんのよ!」ユビサシ
提督「……ああ、そうか、山城は客だったな」ツイ ウッカリ
山城「(……私の名前呼ぶ時、姉さんが戸惑って付けてるみたいね)」
初風「まったく! 肝心なときに気がきかないんだから、今日は家のことは私に任せて、山城……義姉さんを観光でもつれてきなさい!」ビシッ
提督「……観光っつっても、この辺なんもねえじゃねえか」ウウム
初風「……それもそうね、山でも登ってきたら?」エエット
山城「あ、私は、その……」オドオド
提督「山城、山登る装備持ってねえぞ?」
初風「おばさんの借りたら? 母ちゃんのは……母ちゃん小柄だったから山城、義姉さんは着れないと思うし」チラリ
提督「いや、おふくろっておふくろの登山用具は燃えちまったし……」
アーデモナイ コーデモナイ
山城「(と、とりあえず、洗い物でもしますか)」ヨッコイショット
――台所・洗い場――
山城「(まさか、井戸の水を使うとは思わなかったわ……お風呂の水ためるので聞いといてよかった)」カチャカチャ
山城「(……はぁ、それにしても)」サラ ギュッギュ
山城「……わたし、何かしたかしら?」カチャカチャ
??「別に何もしてないわ」サラ フキフキ
山城「やっぱりそうよねぇ……もしかして、何もしてないのが気に障って」ハタ
??「考えすぎよ」
山城「……いえ、やっぱりそうよね、お客様っていっても元々、私は提督に勝手についてきた身、招かざる客なのにこんなに御厄介になって……」アタマ カカエ
??「考えすぎだってば」ケポリ
山城「いた、不幸だわ……」オシリガ
山城「……というか、貴女は」
初風「……殆ど終わってるわ、あの短い時間で、さすが秘書艦ね」オサラ シマイ
山城「え、えっと、初風、さん?」
初風「初風でいいわ。そもそもあなた、昨日は普通にしゃべってたじゃない」
山城「あ、あれは、その、提督がいたから、その……」モゴモゴ
初風「(……うすうすわかってはいたけど、人見知りが激しい女性ね、山城……義姉さまは)」ハァ
初風「……山城義姉さん」クルリ
山城「な、なんですか?」ビクッ
初風「お風呂は嫌いかしら?」
山城「……ど、ドックにいるのは確かに嫌ですけど、でも大破して出撃なんてことになったら……」ブツブツ
初風「そうじゃなくて、普通のお風呂よ、お風呂」
山城「人並みには……」
初風「そ、なら、これ終わったらちょっとついてきて」オサラ シマイ
山城「え、ええ……」オサラ キュッキュ
初風「……ちなみに、一つ聞きたいんだけど」オサラ シマイ
山城「なにを聞きたいの?」カチャカチャ
初風「あいつって(夜戦が)すごいの?」ドキドキ
山城「……ああ、提督は(真面目すぎて)すごいわよ」
初風「それって、どれくらい?」ドキドキ
山城「そうね……何度も何度も(お説教で)夜も寝かしてくれないくらい……」ウンザリ
初風「そんなに!?」
山城「ほかにも……」
・・・・・
今日はおしまいです。
それとさっきエラーが続出したんですけど、そのあとに酉の前に変なのがつきました
なんだこれ?
それと、一体いつから山城が処女かそれとも非処女かと錯覚していた?
おやすみなさい。
昨日はすみませんでした
その、山城が処女かどうかは、誰も知らないってことにしといてください。昔の「なん……だと?」程度にとらえて欲しかっただけで、すみませんでした。
あと、皆、山城に似合う水着ってなんだと思う?
ぼちぼち投下開始
…………
山城「……そのとき提督ったらなんて言ったと思います? あの人ったら……」ブツブツ
初風「わ、わかったわ、わかったからそれくらいで勘弁してちょうだい!」ブシュー //
山城「あ、ご、ごめんなさい。また私ったら一人で愚痴をこぼして……」ドンヨリ
初風「別に構わないわ(それよりもお兄ちゃんがそんなに激しかったなんて……)」//
山城「(うう、また失敗ね……自分のことだけしゃべってしまうのも私の悪い癖だわ。何か挽回しないと……そうだわ!)」ガバッ!
山城「ねえ、初風さん?」
初風「初風でいいっていってるでしょ?」
山城「う、ご、ごめんなさい、その、家事は何が残ってるの? 手伝うわ!」ニコリ
初風「……お心遣いありがとう、でも大丈夫よ。今日はあいつが全部やるから」
その頃、あいつ
提督「へっくし!」クシュン
提督「(……誰か、俺の噂してんのか?)」ゾウキン カケ
山城「……あいつって、提督が?」
初風「そ、あいつって貴方の提督よ」コクリ
山城「……提督几帳面ですからね、今日中に終わるのかしら?」フアン
初風「ええ、口は悪いけど、几帳面すぎるって中学校の先生にも言われてたわ」
山城「書類は項目ごとにファイルに五十音順、洗濯ものは私のも全部綺麗にたたまれてしまっておくのが提督ね」
初風「全ての面において(几帳面さは)妥協しない、ロールシャッハみたいなやつよね」ウンウン
山城「……千代田と一緒に町まで行ったときに買っちゃった、黒のレースショーツまで洗濯して洗っておくぐらいに」グスッ
初風「……デリカシーも几帳面になってほしかったわね」カタ ポン
山城「あれ以来、洗濯ものは姉さまにお願いするようになってしまったのも、全部提督のせいよ!」コブシ グッ
初風「(……いや、その理屈はおかしいわ)」
山城「おかげで私の巫女服の袖は虫に食われて穴だらけだわ!」ゼンブテイトクノセイヨ!
初風「(それは、自業自得じゃないかしら?)」
山城「だいたいって、ごめんなさい……」シュン
初風「え? なにが?」
山城「私ったら、また愚痴をしゃべりそうになって……」ゴーン
初風「いや、別にいいわよ、気にしてないし」アタフタ
山城「いえ、お客さんなのに、私ったら愚痴ばっかり………」ドンヨリ
初風「(情緒不安定すぎだわこの人! お兄ちゃんのときだけ安定してるだけじゃない)」
初風「それよりも、山城義姉さん! 仕事も終わったし、ちょっとこっちに来て!」グイ
山城「え? あ、ちょっとまって……」トテトテ
――提督宅・蔵――
初風「ええっと、これでもないあれでもない」ポイポイ
山城「ここって……」
初風「蔵よ、昔は色々と作物とかを貯蔵しておく場所だったらしいけど、今じゃただの物置ね」ポイポイ
山城「えっと、初風は何を探してるの?」
初風「ちょっと、おばさんの遺品探し」ポイポイ
山城「おばさんって、提督のお母様?」
初風「そうよ、おばさんの遺品探し、正確にはおばさんの若いころ、嫁ぐ前に残していった者探しねっと、あった!」テレッテテー!
初風「山城義姉さん、ちょっとこれ着てみて」ポイッ
山城「これ?」ピラッ
つかなり大胆な白ビキニ
山城「……これを?」
初風「そ!」
山城「……私が?」
初風「そうよ」
山城「着るの?」
初風「私が着てもいいけど、ずりおちて全裸になるわ」ケッ
山城「……いやいやいや、無理よ! 大胆すぎるでしょう! いくらなんでもこれは!」ブンブンブンブン
初風「……じゃあ、こっち着てみる?」ポイッ
山城「こっち?」
つスリングショット水着
山城「殆ど紐じゃない!」バチーン
山城「というか、今の時期に水着って……」
初風「水着なくてもいいけど、絶対あった方がよかったって思うわよ?」
山城「いや、そもそも、どこに行くつもりで?」
初風「ま、それはいってみてのお楽しみね(まぁ、お風呂、水着、ってワードから自動的に導き出されるけど)」
山城「……じゃあ、こっちのビキニにするわ(どこに行くつもりかしら?)」
※山城は導きだせませんでした。
初風「あと、これもつかって」ポイッ
山城「?」パシッ
つカミソリ
山城「……流石にこの年でつるつるは嫌です」ナミダメ
初風「冗談よ、こっちだから」ホレ
つパレオ
山城「(よかった、パレオがあって)」ホッ
初風「(さすがにからかいすぎたわね)」ハンセイハンセイ
山城「……あの、着替えるのは……」
初風「ここならだれも来ないから、着替えても大丈夫よ」
山城「(そうよね、やっぱり)」ゴソゴソ
・・・・・・・・・・・・・・・・
初風「ま、サイズは悪くないわね、デザインが古いのが難点だけど、まぁ、いいでしょ」
山城「ええ、まぁ、そうね」フリカエリ
初風「きつくない? 大丈夫?」
山城「大丈夫ですけど……」
初風「けど?」
山城「これ、提督のお母様のよね? 使ってもいいのかしら?」
初風「別にいいのよ」モンダイナッシング
山城「でも?」
初風「でもも抗議もないわ、どうせ私じゃ無理だし、お兄ちゃんは男よ? それ、お兄ちゃんに着せろっていうの?」
山城「提督に……?」
モアモア
提督 E.白ビキニ
モアモア
山城「……三白眼の狂相もちがしていい格好じゃないわね」オエッ
初風「でしょ? なら着てもいいのよ」
初風「その上に、ワンピースを着て、と」ガバリ
山城「あ、大丈夫、一人で着れるから」イソイソ
初風「さて、これもって」つ鞄
山城「これって……」
初風「いってみましょうか」テクテク
山城「あ、ちょ、ちょっとまって」パタパタパタ
風呂入ってきます。
ちょっと、休憩
あと、初風ってスクール水着にあうよね?
戻りました。ちょっとその前に小ネタ
【小ネタ】
『刀剣乱舞』
山城「……提督」カチカチ
提督「なんだ? 山城」カキカキカキ
山城「今度、刀剣の擬人化ゲーでるみたいですね」カチカチ
提督「そうか、仕事しろ山城」カキカキ
山城「しかも、協力でニトロプラスらしいですね」カチカチ
提督「そうか、だったら俺のソウルジェムが濁りきるまえに仕事に移れ、山城」カキカキ
山城「……村正が久々にしたくなりました」ゴソゴソ
提督「俺は魔剣が発動しそうだ、山城」カチャン……
完!
――山中――
山城「(さっきからずっと山の中を歩いて、さすがに疲れてきたわね……)」ゼェゼェゼェ
初風「(……これくらいで息が切れるって、本当に艦娘なのかしら、この人?)」
初風「ほら、大丈夫かしら?」つ水筒
山城「あ、ありがとう……」ゴクリゴクリ
初風「もう少しだからがんばって」
山城「……ちなみに、少しってどれくらいかしら?」
初風「そうね、あと半分ってところかしら?」
山城「……」
初風「どうしたの? そんな絶望って顔して」
山城「いえ、ちょっと、ね」
初風「?」
山城「いつもの通りのことを思っただけよ、気にしないで」
山城「(……不幸だわ)」ホロリ
――2時間後――
初風「……ついたわ」
山城「え?………」フラフラ
初風「だから、ついたって言ったのよ」
山城「や、やっとついたの………」バタン
初風「(普通だったら三十分で着くのに二時間もかかるって、この人体力普通になさすぎじゃないの?)」チラッ
山城「ゼーフュー……ゼーフュー……」アセ ダラダラ
初風「(……からかってるのかっても思ったけど、あれはガチね、体力のない疎開者がやる光景ね)」
初風「ほら、寝てないでいくわよ」グイッ
山城「ま、まって、ちょっと息をととのえ……」
初風「ならひきずっていくから」ズルズル
山城「(提督の妹ね、さすが)」ゼヒューゼヒュー
初風「ほら、これが見せたかったものですよ」ポイッ
山城<ドッポーン!!
山城「………ゴファッ」ブクブクブク
山城「熱っつ!」ザッパーン!
初風「そりゃ温泉ですもの」ヌギヌギ
山城「熱い、熱いわ!!」ザブザブ
初風「元気ね、山城義姉さん」キテト
山城「はぁはぁ、死ぬかと思ったわ」グデー
初風「大丈夫よ、これくらいで死にはしないわ」チャプチャプ
初風「それより、いい湯加減よ、入ったら?」
山城「ちょ、ちょっと休ませてっていうより、貴女、怒ってない?」
初風「別に」プイッ
山城「(な、なにか怒らせるようなことしたかしら?)」ヌギヌギ
初風「(ええ、別に怒ってないわ、ただ……)」チラッ
山城「ふぅ……」オッパイ プルン
初風「……」チラッ
初風 ムネ ペターン
初風「(わ、私だってあと五年もすればでかくなるんだから!)」タオル グシャ!
今日はここまで
ちなみに山城の白ビキニ、ハイレグ具合と面積がやばいです。え? なんでそんなものを提督のお母さんがもってたって?
そりゃ、着てたのは水着じゃなくて子づくr(文章はここで途切れている
寝ます。おやすみなさい
3-5がクリアできねぇ……
なんだこのマップ………
ぼちぼち投下開始
初風「山城義姉さんも入ってきたら?」チャポン
山城「……おじゃまします」オソルオソル
山城「(……さっきはいきなりお湯の中に沈められたから無性に熱かったけど、確かにいい湯加減ね)」チャポ
初風「ね? きてよかったでしょ?」
山城「ええ、まぁ……」ユッタリ ノビノビ
初風「……ところで一つ聞きたいんだけど」
山城「?」
初風「………その、あの、ね、ちょっと」モゴモゴ
山城「(何かしら? よっぽど尋ねにくいことの類らしいけど)」
初風「……やっぱりなんでもないわ」プイッ
山城「そう、ならいいわ」ノビノビ
初風「…………」ジー
山城「……なにかしら?」ハァ
初風「……山城義姉さんって案外他人が気にならないたちなの? 私が原因でなんだけど、うちの田舎だったらばんばんつっこんでくるわ」
山城「さっきの貴方の質問?」
初風「そうよ、突っ込まれるとおもっていいわけ考えてたけど、無駄になったわ」
山城「……そうかもしれないわね、人なんてそれぞれ事情持ってるし、細かくは気にしてられないわ」
初風「ふうん、それが艦娘としての処世術?」
山城「それを尋ねたかったの?」
初風「……それもあるわ、知り合いなんて、この集落出身者は私だけだからいないし、それに訓練中は自分で自分の身を守らなきゃって思ったわ」シミジミ
山城「……提督、あなたのお兄さんに頼んだら? 多少は力になってくれると思うわよ? あんなんでも」
そういや、デング熱流行ってますね
余りの暑さで半そででいも掘りしたら蚊に喰われまくりました……不安になってきた
ぼちぼち投下
初風「あんなんだから、こそ、頼むわけにはいなかいでしょ?」
山城「……」
初風「この辺で軍学校に入って、なおかつ生きのびてるのはあいつだけ、しかも、昔と違って、提督といっても班長ぐらいしか意味持たないけど、一応、提督って御身分にまで出世したのもあいつ一人、なら私も自分で道を斬りひらいてこそ、錦を飾れるってものよ」ハンッ
山城「……真面目なのね、初風は」ブクブク
初風「別に? ただ、あいつを頼ってもあいつのもとで働くことになるし、そんなのまっぴらごめんなだけよ」フンッ
山城「それには全面的に同意するわ」ウンウン
初風「……義姉さんは」
山城「?」クビ カシゲ
初風「なんで、義姉さんは、あいつのもとにいるの? そんなに嫌ってるなら別な所属にしてもらえばいいのに……」
山城「ええ、まぁ、そうね」ブクブク
初風「はっ、まさか弱みでも握られて、昨日みたいに(閨を共にされて)……」ザバッ!
山城「(昨日? ……ああ、ついてきたことね、こんなド田舎にくるって確かに弱みでも握られない限り来ないだろうし) これは、その、私が悪くて提督が強要したわけじゃ……」ゴニョゴニョ
初風「ん? なんで義姉さんが悪いのよ、一方的にあいつが!」
山城「いえ、その、率直にいえば私が(泊めてくださいって)お願いしたっていうか……」ゴニョゴニョ
初風「な! 義姉さんが(慰めを)お願いしたの!」ザバッ
山城「ええ、私がお願いしたっていうか、しなくちゃいけないっていうか……」ゴニョゴニョ
初風「………」アッケ
初風「(……どうやってあのインテリチンピラは落としたのよ、一体どんな裏技を)」ブクブクブクブクブク……
山城「(立ち上がったとともったら、そのまま潜水していったわ……それがここの礼法なのかしら)」ブクブクブク
初風「……………」センスイチュウ
山城「……………」センスイチュウ
初風「……ぷはぁ」
山城「………」センスイチュウ
初風「……なにしてるの?」
山城「………」センスイチュウ
――夕方・提督宅付近――
初風「大丈夫? 義姉さん?」トボトボ
山城「……ええ、もう大丈夫よ」フラッ
初風「いつまでも浮かんでこないからすごいなーって思ってたら、まさかのぼせるなんて……」
山城「……ご、ごめんなさい」
初風「別にいいわよ、気付かない私も悪かったし」プイッ
山城「そ、そう……」
初風「……あ、忘れてた」ポンッ
山城「?」クビ カシゲ
初風「義姉さんは、どうしてあいつと一緒にいるのか聞いてなかったわ」
山城「……確かに、そうだったわね」ウンウン
山城「私があの人のところにいる理由は……」
初風「理由は……」ゴクリ
山城「そんなの、ないわ」フンス
初風「は?」
山城「そんなのないの。理由なんて大それた物なんてないし、強いて言うなら、あの人の元以外の(楽させてくれそうな)人なんて思いつかないだけよ」ハァ
初風「そう、(好きな人のもとにいるのに)理由はいらない、のね……」ビショウ
山城「? どうかしたの?」
初風「いえ、別に一族から犯罪者がいないことを喜んだだけよ」ルンルン♪
山城「そう……(確かに、監督不届きで逮捕されるのはいやね)」
初風「さて、急ぎましょうか。今夜は豪勢なものでも作りたいわね」
山城「あら、うれしい……」
初風「じゃあ、山城義姉さんは先に戻ってて! ちょっと行ってくるから!」トタタタタタッ
山城「あ、どこに……」
初風「ちょっと鶏小屋まで! しめた鶏取ってくるから。それと朝卵狙った蛇も捕まえてたから、今夜は蛇と鶏の肉だわ」
山城「え? 鶏をしめ、それに蛇って……」
初風「卵産まなくなった雌の鶏朝しめたのよ、だから帰ったら羽むしるの手伝ってね! 蛇はひよこ二羽飲み込んだから、ひよこも食べれるわよ!」トタタタタタタッ
山城「……………」
山城「……鶏の羽をむしるのって、それと蛇って……………ふふっ」ビショウ
山城「……不幸だわ」ガクリ
――夜・提督宅・離れ提督自室――
提督「(たくっ……あの野郎(初風)、山城にまだ蛇鍋は早いっていったのに出すから山城涙目だったじゃねえか……)」フトンノナカ
山城「……」スゥスゥ
提督「(しかも笑顔でなんとか食ったわいいものの、山城、夢に出そうだから、今日もって)」チラッ
山城「……」テイトクノフトン in!
提督「(今日もだしなぁ、……明日は早く起きんといかん)」
提督「(だから早く寝ないといかんことはわかってるのに……)」チラッ
山城「……」ムニャ
提督「(眠れるかああああああああああああ!!)」
提督「(まだ昨日は遅かったし、疲れてたしで眠れたが、今日は眠れるかああああああああ!)」ジダバタ ジダバタ
山城「……んん!」ナヤマシゲ
提督「(おっと……)」シズカニセント
提督「(……大人しくしてりゃ、眠くなるだろ)」ソウダソウダ
提督「(大人しく大人しく……)」ユックリト
山城「……」ムネ オシツケ
提督「(……冷静に冷静に)」
山城「……」ムネノ タニマガ
提督「……」ジー
山城「……ん」ムネガ グニュ
提督「(眠れるかああああああああああああああああああああ!!)」モンモン
提督「はぁ……」ノソリ
山城「…………」zz
提督「(散歩でもしてくるか……)」コッソリコッソリ
眠いので今日はここまで
某所で山城は尻キャラになってたが、胸もいいのよ胸も、てか、全部いいのよ全部
おやすみなさい
【小ネタ】
『さらなる改造の改造』
ビスマルク「ねえイソカゼ 、聞いたかしら!? 私のさらなる改装が今度のアプデで行われるらしいわよ!」バーン!!
磯風「そうらしいな……おめでとう」パチパチ
ビスマルク「ええ! これでアトミナールも喜んでくれるはず! 改二性能に若干首かしげていたころの私なんて今は昔よ!」フンス!
磯風「……ところでビスマルク殿」
ビスマルク「なにかしら?」
磯風「なんだか、我々が半年ほど久しぶりな気がすんだが……」ウーン
ビスマルク「イソカゼ、それ以上いけないわ……」
磯風「む、それはすまない」
ビスマルク「ところでみんながいない気がするんだけど、どこに行ったのかしら」キョロキョロ
磯風「む、そういえばどこにいったのだろうな?」
ビスマルク「? あら?これって……」ゴソゴソ
磯風「?」
つ『おめでとう! 叢雲』
ビスマルク「……」
磯風「……」
※叢雲の進水日は9月27日(今度のアプデの次の日でした)
ビスマルク「きっとみんな、叢雲がくるって思ってたのね……」
磯風「ああ、そうなんだろうな……」
ビスマルク「改二になるとパーティ開いてくれるから、準備しちゃってたのね……」
磯風「そう、なるな……」
ビスマルク「精一杯サプライズパーティに驚く準備しないとね……」
磯風「そうだな……」
完!
今日、更新できるかわからないから今のうちに更新
まさかビスマルクが来るとは思わなかったよ、ビスマルクが来るとわ……
ちょっと(友人の)結婚式行ってきます。
帰宅
二次会で高級焼き肉や連れてってもらって、食べたことないような肉たらふく食べてきました。
でも、メニューにご飯(白米)がなかったのは、あれでした……
ぼちぼち更新
――提督宅・縁側――
提督「散歩するかと思ったが、余計眠れなくなりそうなので縁側で月でも見ながら酒を飲むことになった」オチョコ クイ
初風「……誰に言ってるのよ、一体」
提督「いや、説明が必要かと」
初風「誰に説明してるのよ!」
提督「……それもそうだな」オチョコ クイ
初風「……はぁ、まったく、もう寝ようかと思ってたら酒出せって、何事かと思えば晩酌って……よくそんなんで提督なんてできるわね」アキレ
提督「それは俺も思ってる」
初風「山城義姉さんは?」
提督「もう寝た」
初風「……そう(ってことはもう、そういうことをし終えた後って……」//
提督「(? なに赤くなってんだ)」
初風「でも、安心したわ」コホンッ
提督「なにがだ?」
初風「……正直にいえば、山城義姉さん無理やり手籠めにされたんじゃないかって思ってたのよ」
提督「ぶっ!」ゴホッ!
初風「……その反応、そうじゃないか、図星かだけど、どっちなの?」ジー
提督「ゴホッゴホッ……はずれだ! バカ野郎!」ゴホッゴホッ
初風「でしょうね」ホッ
提督「そう言ってる割には、今本気で安心しただろ? この野郎!」
初風「当たり前じゃないの」ハンッ
提督「……あ?」ピキッ
初風「こんななにもないド田舎にあんな美人を連れてくる必要なんて思いつかなかったわ、一つの事以外」
提督「……その一つってのは?」
初風「士官なんて遊びも派手、港だと女を侍らせるのが常、だけど故郷でなんてそんなことできない、だから袖にした艦娘を連れてきたって考えれば筋は通るでしょ?」プイッ
提督「……お前、いっても悪いことが」
初風「ええ、お兄ちゃんがそんなことをするって思わないわ、士官学校に行く前までなら」
提督「今もだ」グビッ
初風「人は変わるものよ」
提督「そんなに変わんねえよ」ケッ
初風「それにある噂聞いたから、ね」
提督「うわさ?」
初風「ええ……」
初風「海軍大将の一人の隠し子を手籠めにしてある陸軍士官が海軍提督になったって噂を、ね」
提督「……」
初風「しかも、その陸軍士官は厳密にいえば、まだ軍学校に在籍してる学生だったけど、落ちこぼれで問題行動もおこし、退学寸前、だから軍に入るために娘の純潔を奪って孕ませ嫁に行けなくさせ、そして……」
提督「いや、話盛られすぎだろうが、それ……」ハァ
初風「あら? 誰もお兄ちゃんだっていってないわよ」
提督「……それもそうだな」
初風「そうよ、陸軍士官学校に在籍していた海軍の提督様?」
全然進んでないけど、眠いので今日はここまで
背骨が痛いんだけど、ビール飲みすぎた?
おやすみなさい あと、二日酔い確定
改めて自分の書いた話読んで、色々と暴走しすぎand原作キャラがキャラ崩壊と自キャラがブレまくってると反省
色々とごめんなさい
ぼちぼち続き投下
提督「……色々と言われたのか?」
初風「ええ、あることないこと」
提督「すまねえな、迷惑かけた」ペコリ
初風「……」ジー
提督「な、なんだよ?」
初風「別に」ジー
提督「だったら見るな」
初風「……なんで、あやまったの?」
提督「……あ?」
初風「だから、なんで私が色々といわれたことについて謝ったの?」
提督「なんでってそりゃ」
初風「関係ないし、あることないことなんでしょ? だったらデマを真に受ける方が悪いのよ」ハンッ
提督「……お前、変わったな」
初風「誰かが家を出てってから一人で父ちゃんの世話してたのは私よ? 強くもなるわ」
提督「……それは、災難だったな」
初風「そこは謝んなさいよ」
提督「だが、俺は謝らない」
初風「……まぁ、いいわ」オチョコ サシダシ
提督「……?」
初風「私にも一杯よこしなさいよ」
提督「未成年だろうが」トクトクトク
初風「……先週末、艦娘になったから、今は人権がなくなってるから大丈夫よ」オチョコ ナミナミ
提督「……それもそうか」ホラヨ
初風「ありがと」トトッ
提督・初風「「乾杯……」」カチンッ
提督・初風「「……」」クイッ
初風「……まずいわね」フゥ
提督「酒の味が本当にわかるのは人生諦めたときだってよ」クイッ
初風「そう、くだらないわね」
提督「まったくだ」クイッ
初風「……それと、早く背中の傷治した方がいいわよ」
提督「早く治るもんなのか、これ?」
初風「そんなもの気合いよ、気合い」クイッ
提督「その根性論なら軍隊でも生きていけるな、安心した」
初風「ともかく、女に(閨で)傷つけられた、なんて恥ずかしいわ!」//
提督「そりゃそうだな」
初風「まったく、こういうのはうまく……」ブツブツブツブツ
次の日曜日
――軍施設――
提督「……」
山城「だからそこのデミグラスソースが絶品で、あそこのは一度食べた方がいいわ。じゃないと都会に出た意味がないってくらいよ」ペラペラペラ
初風「なるほどね、じゃあ義姉さん、今度休暇が入ったら連れてってくれるかしら?」
山城「ええ、いいけど割り勘よ?」フフッ
初風「けちねえ、義姉さんは?」フフフッ
<<フフッキャッキャ
提督「(まさかこの二人が仲良くなるとは思いもしなかったな)」ポツーン
提督「(ずっとバスからここまで一緒だが、その間俺一言も、あ、途中で煎餅くれってはいったか……)」ハァ
提督「(……手続きしてくるか)」テクテク
山城「……その時は提督も、あら、提督は?」
初風「さっき、そこにいたんだけど、いないわね」
山城「そうね、って、もうそろそろ初風、集合時間じゃない?」トケイミテ
初風「あら、本当だわ」トケイミテ
山城「それじゃ、ここでお別れね」
初風「ええ、そうね」ジー
山城「? なにかしら?」
初風「山城義姉さん」ビシッ
山城「?」
初風「どうか、兄をお願いします」フカブカ
初風「がさつで乱暴者で、バカみたいに人の上げ足をとるけど、もしものときは」
山城「ええ、わかりました」コクリ
山城「それよりも遅れるわ、早くしないと」
初風「……それじゃ」
山城「ええ、行ってらっしゃい」ヒラヒラ
――輸送船――
提督「……そういや山城よ」
山城「なんですか、提督?」センベイ バリバリ
提督「初風とどんな話してたんだ?」
山城「色々ですね」バリボリ
提督「だから、その色々を教えろよ」
山城「嫌ですよ」ゴックン
提督「そうか、なら煎餅くれよ」ホレッ!
山城「嫌ですよ」ゴソゴソ ヒラッ
提督「たくケチだな……って、なんか落ちたぞ」ホラッ
山城「ありがとうございま」ピタッ
山城「……提督」
提督「なんだ? 山城」
山城「お休み、もう一日延ばしてもらうことってできますか?」
提督「いやできねえよ、俺たちが戻らねえと次の班が休みならねえんだし伸びねえよ」
山城「そうですか、じゃあ、この輸送船という名のフェリーが座礁したらどうなりますか?」ガシャコン!
提督「……おい山城、なんで艦装召喚した?」
山城「それは、いつ深海棲艦が襲撃するかわからないから軍港で装着義務があるからですよ」
提督「じゃあ、言葉を変えるがなんでその砲塔がこっちに向いてるんだ?」
山城「船体に穴があけば沈むかなっと思いまして」
提督「まて、ここから陸地までどれだけ離れてるとおもってんだ!」ガシッ
山城「放してください提督、今沈めないといけないんです。大丈夫、私は艦装ありますから浮いて帰れます」
提督「俺は生身だから溺れるわ! 殺す気か!? てめえ!」
山城「大丈夫です、迫りくる深海棲艦をちぎってはなげ、ちぎっては投げ、まさに日本国無双、最後は爆弾を体にくくりつけ敵姫ごと爆発四散と言っておきますから」ガシャコン!
提督「やっぱり俺死んでんじゃねえか! てか、完全にてめえの自作自演じゃねえか! この野郎! 何があったんだ、一応話してみろ!」
山城「いえ、ちょっと休暇前に皆に頼まれていた化粧品とか服とかのメモが今出てきて、それで買うの忘れてたことを思い出しただけです……」
提督「それがなぜ沈めるに直結するんだ!」
山城「帰る途中に荷物も満載していた船が沈んだってことにすれば、荷物はおじゃんでうやむやにできるかと……」
提督「そのために俺も海の藻屑にする気か!?」
山城「提督、貴方の尊い犠牲は忘れません、今日布団に入るまで」
提督「短けええ! じゃなくてやめろ!」
山城「だったら提督が謝ってくれますか?」
提督「それはお前が謝れ!」
山城「じゃあ沈めるしか……」ガシャコン
提督「やめろや!」
<<ギャーギャーワーワー……
『鎮守府の秋休み』編
完!
これにて一旦、番外編は終わりです。
途中色々とありましたけど、すみませんでした。書きとめなしでやってみるとあれでして、すみませんでした。
はっちゃけてる感あるがこれぐらいが好き
てーか提督同じ布団に入ってんのに手出さないのは玉無しやろ
【小ネタ】
『ED』
山城「提督」センベイ バリバリ
提督「なんだ、山城?」ショルイ カキカキ
山城「>>582さんのおっしゃる通り提督って玉無なんですか? それとも朴念仁気取ったあれ系主人公の残念系気取り?」オチャ ズズー
提督「ちげーよ、玉あるし、残念系気取りでもねえ」カキカキ
山城「だって、私が言うのもなんですが提督って私が下着姿で布団に入ってきても襲ってくることないじゃないですか……まさか、ED?」ポテトチップス バリバリ
提督「気が付いてんならやめろや!」ガー
山城「だって、あの時は怖ったし、私下着じゃないと眠れないんですもん」オチャ ズズー
山城「……私の胸とかみて、むらむらきてたくせに」ボソッ
提督「いや、あれは……」
山城「いつもは部下に手を出さないって硬派気取りで憲兵に縁がないみたいなアピールしてる癖に実質はただのヘタレ」
山城「あーあ、昔私に手を出してきたときは若気の至りとかいってごまかすんですね」ユノミ コポポポポ
提督「いや、あれは、その……」モゴモゴ
山城「もしくは趣味でも変わって衆道にでも目覚めたんですか?」
提督「んなわけねーだろが!」
山城「必死なところがあやしいですね」オチャ フーッ
提督「だからな、山城……」
山城「不幸だわ~ 昔不覚にもときめきを覚えた人は今は衆道かEDって、不幸だわ~」オチャ ズズー
提督「ちげえよ!」
山城「じゃあ私に魅力がなくなったから抱かれないのね~ それでこのまま捨てられるのかしら? あら、やっぱり不幸だわ~」センベイ バリバリ
提督「……」
山城「だって、女房と畳は新しい方がいいものね、仕方ないわ、捨てられても仕方ないわ~、それで私は一人で子供を養って」
提督「いや、お前と俺は夫婦じゃねえし、子供いねえだろうが!」
山城「提督の知る限りでは、って注釈つきですけどね……」フッ
提督「意味深に笑うなよ、俺と山城の子供なんてできるわけが……」ハッ
山城「思いだしましたか? 心当たりに」ニヤニヤ
提督「いないよな? いないよな!? あの時実は産んでました! とかってオチじゃないよな!? 山城!!」
山城「……元気な男の子でしたよ」ニコッ
提督「嘘つけええええ! 万が一出来てたとしてもおめえが子供育てられるわけがねえだろうが!」
山城「扶桑姉さまの御実家に預けてるとか」フッ
提督「本当っぽい嘘をつくなああああ!」
山城「話戻しますけど、本当のところはどうして襲わなかったんですか?」
提督「おい、話ずらすな! いや、戻すな! 子供はいるのかいねえのか、はっきりしろ!」
山城「……私が子供産んでたら今頃提督と私生きてませんよ?」マッタク
提督「だよなぁ、だよなあ! ……あー焦った」ホッ
山城「で、本当のところどうでしたか? むらむらしてたみたいですけど」センベイ パリパリ
提督「あーー、正直やばかったな……憲兵さんに御厄介になるかもしれんかった」
山城「……いやらしい」
提督「至って正常だが、すけべじゃねえ男連れてきたら謝罪してやる。それと、下着姿で抱きついてきた奴がいう資格はねえぞ」ハァ……
山城「つまり、私に魅力がなかったわけじゃないんですね?」
提督「……まぁ、魅力はねえわけじゃねえと思うぞ、普段はあれだが」ボソッ
山城「なにかいいました?」ホウトウ ガシャコン
提督「……なんでも」
提督「ま、正直むらむらは来た」
山城「で、なんで抱かなかったんですか? ヘタレですけどむっつりな癖して」
提督「……ムがなかった」ゴニョゴニョ
山城「……はい?」キコエナイ
提督「だから、ゴムがなくてやるわけにもいかねえだろうが」
山城「……そういうところがヘタレかつ小心者なんだと思いますよ、提督」
完!
今日は眠いのでここまで
皆避妊はしっかりとしないと、提督みたいに焦ることになるぞ!
ちなみに経験ないと絶対に焦らないよね!
泣いてないよ、泣いてない! ただ目から汗が出てるだけだよ!
おやすみなさい
プライベート・ライアンみてたら最初のシーンで揺れがきてマジで戦争始まったのかってビビった
ぼちぼち投下開始
――工廠・建造ドック扉前――
磯風「……」キョロキョロ
ビスマルク「どうしたのイソカゼ? まだ建造ドックに入ってないわよ」
磯風「いや、磯風がこうして会話すること自体、なんだか半月ぶりのようなして……」
ビスマルク「だからイソカゼ、時間に言及するのはストップよ! 見えない力に消されるわ!」
磯風「む、すまない」シュン
ビスマルク「別にいいのよ、気付かなければ。それより開けるわよ」ポチットナ!
磯風「ああ」コクリ
扉<ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
扉<ゴンッ!
磯風「……」ゴクリッ
磯風「……?」
扉<ナカニハナニモナイヨ!
ビスマルク「なにしてるのイソカゼ? ついてらっしゃい」ツカツカツカ
磯風「ビスマルク殿、さきほどまであった祭壇やら太鼓がないんだが……」クビカシゲ
ビスマルク「ああ、あれは今日の建造が終わったから撤去したわ」
磯風「撤去って、早くないか? あれほど巨大なものが」
ビスマルク「祭壇は下に滑車が付いてて、太鼓は生演奏だけどスピーカーで音を大きくしてるしてるだけだから撤収も早いのよ」
磯風「……そうなのか!? そうなのか? そうなのか……」シュン
ビスマルク「(ちょっと夢壊しちゃったかしら?)」チラッ
ビスマルク「ま、まぁいいもの見せてあげるからこっちにいらっしゃいな!」カツカツカツカツ
磯風「あ、ああ、おじゃまする……」スタスタスタ
ビスマルク「(露骨にテンション下がってるわね……それなら明日建造の時にでも呼ぼうかしら?)」ウーン
??「お、ビスマルク、その子誰だい? 見ない顔だけど」
ビスマルク「あらアトミナール、まだ居たの? てっきりお昼を食べにいったと思ってたのだけど」プイッ
??「まだ片付けが終わってないからね、それに君を置いてお昼を食べに行ったりはしないよ」ニコッ
ビスマルク「ふっ、ふん、そ、そんなの当たり前じゃない! そもそも提督が私をひとりぼっちにさせてる時点であり得ないのよ!!」//
??「ははっ、それはまた厳しいね」アタマ ポリポリ
ビスマルク「ええ、そうよ! だからお昼は私をエスコートできることに感謝しなさい!」カオ マッカ
??「了解しました、フロイライン。で、その子は誰なんだい?」
ビスマルク「え? そうだったわね、この子は……」
磯風「む、ビスマルク殿、それには及ばない」ビシッ
磯風「陽炎型駆逐艦十二番艦、磯風だ」ケイレイ!
??「ああ、君が例の、噂のヤングエリートか」ヘンレイ
磯風「や、ヤングエリート!?」メヒラキ
磯風「(こ、この磯風、そこまで期待されて……)」キラキラ
ビスマルク「(……こいつは入ってきた新入り全員に噂のヤングエリートっていうけどね)」ハァ
??「自己紹介、いいかな?」
磯風「はっ……ぜひとも」バッ
主任「僕はこの三番工廠で建造を担当してるものだよ、それで……」
ビスマルク「建造主任兼私の提督よ」
主任「……」ガーン
ビスマルク「な、なによ! そんなショック受けた顔して!」
主任「……せっかく言いたかったのに……」ショボーン
ビスマルク「それくらいで落ち込むんじゃないの!」バシッ
ちょっとしか書いてないけど、眠いのでここまで
主任と元帥、それと医務官のかき分けがちゃんとできてるか不安です。
おやすみなさい
黒木特佐ネタわかってくれた人がいてよかった
ちなみにゴジラ怪獣の中ではビオランテが一番好きです。
ぼちぼち投下開始
ビスマルク「まったく! それよりもこの子に建造を見学させたいのだけど、大丈夫かしら?」
主任「……あ、ああ、別にいいよ。ただ、所属が違うから、そこにあるヘルメットしてね」フラフラ
磯風「……やたらフラフラしていたが、大丈夫なのか、あの司令は?」
ビスマルク「大丈夫よ、いつもあんな感じだから。言いたいこといわれるとそれが一番ショックなんですって」ヘルメット カポッ
磯風「……変わっているのだな」ヘルメット カポッ
ビスマルク「大丈夫よ、戦闘以外だと人畜無害だから」ヘルメット チョウセイ
磯風「そうなのか」ヘルメット チョウセイ
ビスマルク「さてと、こっちよ、イソカゼ」スタスタ
磯風「ああ」スタスタ
それと、説明忘れてましたけど、>>291からの続きになっています。
ビスマルク「って、いっても何もないんですけどね」
建造ドック<ガラーン
磯風「気になってはいたが、なぜ何もないんだ? 建造途中の船までないし、さきほどまで建造を行っていたと言っていたが」
ビスマルク「? そんなの当たり前じゃない。ここだと建造って船のデータを引き出すだけよ」
磯風「?」クビ カシゲ
ビスマルク「……ちょっとまって、貴方、どうして知らないの!? 基本中の基本じゃない!」
磯風「……すまない、ビスマルク殿、実はこの磯風……」
――磯風 説明中――
ビスマルク「……つまり、貴方はまだ養成所ちゃんと卒業してなかったのね」ナットク
磯風「い、いや養成学校自体はちゃんと卒業証書はいただいた。……ただ、臨時応急要員ということで訓練には不備が残るが……」ウナダレ
ビスマルク「(……ある意味、本当にヤングエリートね、彼女は)」ウデクミ
ビスマルク「ま、いいわ。基本から説明してあげる! 私はこう見えても本国で何度か政治家さんに説明したこともあるしね」ウインク
磯風「……すまない、ビスマルク殿」
ビスマルク「思ってたけど、ビスマルクで構わないわ」クスッ
磯風「では、ビスマルク、よろしく頼む」
いつぞや作ったコラで支援
http://i.imgur.com/WeZmH7U.jpg
ビスマルク「とりあえず、船体と艦装状態の二種類があることはわかるわよね?」
磯風「ああ、それはわかる」コクコク
ビスマルク「そう、艦娘には二種類、つまり、二つの戦闘パターンがあるわ」ツカツカツカ
ビスマルク「一つは艦装と呼ばれ、深海棲艦が上陸、または上陸を行おうとしている際に瀬戸際で行う陸上、または浅瀬での戦闘形態」
磯風「これは今の磯風たちだな」
ビスマルク「正解だわ、これはすぐに艦娘がその受け継いだ名の艦種の装備と同等近くの威力を行うことはできる戦闘形態ね。ただ、実戦でこの形態を取るってことは、もう殆ど戦術的敗北っていっても構わないわ」
磯風「……海上で敵を食い止められなかったからか?」
ビスマルク「Genau!(その通り!」ウナヅキ
ビスマルク「私たちの任務はあくまでも深海棲艦の上陸の阻止、だからこの形態を取る状況は大概負け戦ね」
>>611
ありがとうございます!ありがとうございます! 今日シャーリー二巻を買ったばかりでメイドさんはめっちゃうれしいです
ビスマルク「でも役割がないわけじゃないわ! この形態はその奥で控える陸軍が迎撃を整えるまでの時間稼ぎだから、もしかしたら一番頑張らなきゃいけない形態でもあるのよ。磯風は駆逐艦だから、求められるのは魚雷による一撃離脱戦法ね」
磯風「なるほど……」メモメモ
ビスマルク「次に船体形態、こっちが主流ね」カツカツ
磯風「洋上戦闘だな?」
ビスマルク「ええ、艦娘が艦娘たらしめている理由ともいえるわ! そうだ、ついてらっしゃいな」ガシッ
磯風「ビスマルク、そっちは建造ドックでは……」
ビスマルク「いいからいいから、実際にみた方が早いんだし」ダッ
――隣接ドック――
磯風「これは……?」
ビスマルク「ふふっ、驚いた?」
ドック<船 鎮座
磯風「黒い、船体? だが、何も装備されていないし、艦橋もない、いや、船の形、楕円形をしているだけの黒曜石か?」ペタペタ
ビスマルク「あら、黒曜石とはおしゃれね。でもこの大きさの黒曜石なんてあるかしら?」
磯風「……でかいな、こんな黒曜石はない」ジッ
ビスマルク「そうね、でも今はスリープモードだから、100メートルしかないのですけど」
磯風「……それでも十分でかいぞ」
ビスマルク「さて、磯風、もしもこの石を海に浮かべることはできるかしら?」
磯風「無理だな」アッサリ
ビスマルク「あら、どうして?」
磯風「これは船の形に見えるただの巨石だ。こんなものすぐに沈んでしまう」
ビスマルク「そうね、じゃあ、これならどうかしら?」近くの機械にカード差し込み
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
石<うごめく
磯風「これは、石が動いている!」
ビスマルク「危ないからもうちょっと離れてね」コツコツ
磯風「なっ、あの石、大きく、いや、砲塔や艦橋ができあがって……船ができてる!」
ビスマルク「ええ、最初だからまずは外装を整えてから、あの状態じゃ砲は撃てないしまだ艦娘は搭乗できないけど、あと二分もすればできるわね」
――二分後――
磯風「 」ポカーン
ビスマルク「うん、艦種 駆逐艦 型名 吹雪型五番艦 艦名 叢雲 ね……」PC ポチポチ
ビスマルク「元帥の初期秘書艦でこの鎮守府一の古参の艦娘船体……被ったわね、あとで解体申請しておかないと」カシュン カード引き抜き
ガガガガガガガガガッ
船体<くずれただの石に
ビスマルク「どうだったかしら?」
磯風「……………船が」
ビスマルク「?」
磯風「船が出来上がったと思ったら一瞬で崩れて、それで、元の石に、その石が、もとの、ええっと……」
ビスマルク「落ち着いて、そういうときは深呼吸よ」
磯風「す、すまない……」スゥハァスゥハァ
ビスマルク「落ち着いたかしら?」
磯風「ああ、すまないビスマルク」
ビスマルク「構わないわ、誰でも通る道よ(本当は養成所で通っておかないといけないんですけど)」
磯風「あれは、あの石は、なんなんだ?」
ビスマルク「あれは素艦、と呼ばれるものよ」
磯風「素艦?」
ビスマルク「ええ、艦娘が約一世紀前の国家間戦争で就役した軍艦の記憶、つまり船員の経験を憑依させていることは知っているわね?」
磯風「……ああ」
ビスマルク「つまり、それが俗にいって、艦装に適応できたってことなんですけど、艦装に同調できると今まで船を動かした経験がなくとも動かせるようになるのよ」
磯風「……」
ビスマルク「でも、どの船でも、って表現は間違ってるわね、それは専用の船、自分に与えられた名前と同じ船体をした船じゃないと動かせないのよ」
ビスマルク「いちいちそんな物をつくってたら、国家予算なんてなくなるわ。だから、生み出されたのが、素船と呼ばれる代物」
ビスマルク「これに艦の記憶と設計をこめたカードを機械に通し、素船全体に行きわたらせ、そして、三分もあれば艦娘が操縦できる軍艦のできあがりってわけよ」コンコンッ
磯風「……養成学校でそんなものは」
ビスマルク「当たり前よ、これはどの鎮守府でも六隻分、あとは遠征用にいくつかの機能をオミットさせた素船が18隻用意されているだけ。まぁ、この間の特別作戦で遠征用素船でも戦えることが証明されたけど、基本的に貴重なの」
ビスマルク「だから、養成所では基本、船と同調させ、一人でも満足に動かせるようにするだけなら普通の船でもいいから、艦娘と同調するシステムを搭載させた小型船舶しかないわ。でも途中の実習で一度は習うからいきなり実戦でも齟齬がないようにするんですけど」
磯風「……なるほど」
ビスマルク「落ち込まないで、次は戻ってこれをつくる場所をみましょうか」
つカード
磯風「これは、先ほど、素船の機械に差し込んでいた……」
ビスマルク「これを作る場所、艦娘を艦娘たらしめるカードを見せてあげるわ」ツカツカツカ
磯風「……」ウーン……
――建造ドック――
磯風「もとに戻ったが、やっぱり広いな、ここは」カツカツ
ビスマルク「ええ、ここは元々ちゃんとした船舶建造用のドックだったから大きいのよ」カツカツ
磯風「なるほど……」カツカツ
ビスマルク「大規模作戦が終わると建造ラッシュで人ばかりになるんだけどね……」カツカツ
磯風「ほう……」カツカツ
ビスマルク「ま、いいわ。これがこの建造で一番重要なものよ」
磯風「これは……」
つ錆だらけでぼろぼろの船体
ビスマルク「元、深海棲艦の船体よ」
風呂入ってきます。一旦休憩
こんな説明じゃわかりにくいと思いますけど、どこか悪いところあったらどんどんお願いします。
戻りました。
説明が多い時は、山城と提督の過去編に廻せばよかったと後悔。だけど、もう少しで終わり、あとははっちゃけたことするんで、その時までしばしのお付き合いを
だめた、説明描写何度も書き直しても今日はだめなんで、すみません、今日はここまでにします。
ごめんなさい。
おやすみなさい
山城穴空きなのに些細なことで顔赤くするとか意味わからん
昨日はすみませんでした。ちょっとずつ書いていこうと思います。
投下開始
>>626
山城「そうしておくと提督がころっとだまされるんですよ、うぶな反応しとけば」センベイ バリバリ
>>611様より
【小ネタ】
『メイド山城』
提督「なぁ、山城」ホウキ ザッザッ
山城「なんですか? 提督」マンガ ヨミヨミ
提督「俺は今、てか、今日、この鎮守府は何をしてるんだ?」ホウキ ザッザッ
山城「鎮守府、秋の大掃除ですね」マンガ メクリメクリ
提督「あたりだ、それで俺は何をしてる?」ホウキ ザッザッ
山城「ご自身でしてることが分からなくなるほど……」マンガ パラパラ
提督「いいから答えろ、なぜかメイド服着てる山城さんよ」
山城「掃き掃除ですね、あと、メイド服なのは工廠長がメイド強化日間とかいって配ってましたから、もらいました」ツギノ ホンハット
提督「そうか、あとで色々と聞かなきゃいけないが、お前は何をしてる?」
山城「古書の整理です。なにが書いてあるのか確かめてます」マンガ ヨミヨミ
提督「古書って漫画じゃねえか! しかもお前が執務室に持ち込んだ奴! さらにお前は山を崩して読み返してるだけじゃねえか!!」ガー!
山城「だってどんな話だったか忘れちゃってますし」オカシ ボリボリ
提督「だー! 山城、本読んでも構わねえから読みながら菓子をつまむのはやめろ! 本が痛むだろうが!」
山城「みみっちい男ですね、提督は……」ハァ
提督「虫が湧くと書類まで食っちまうからだ!」
山城「まったく、わかりましたよ」マンガ ヨミヨミ
提督「まったく……」ホウキ ザッザッ
山城「……提督」
提督「なんだ、山城?」
山城「いませっかくメイド服着てるんですから、私にハイヒールでもプレゼントしてください」シャーリー
提督「どんな暴利的な要求!? なんでメイドだったら俺がお前にハイヒールを送らんといけねえんだよ!?」
山城「じゃないと私、提督にもらったピアスをレストランにおいて帰りますよ?」
提督「お前にピアスを送ったおぼえはねえし、それに家帰ったらベネットさんはちゃんとピアスしてるだろうが!」
山城「あ、本当だ」ペラペラ
提督「たくっ」ザッザッ
山城「……提督もなんやかんやで読んでるじゃないですか」
提督「……」ソレヲイワレルト
山城「……そうだ」ポンッ
山城「提督」
提督「……なんだ、山城?」
山城「もしも私にハイヒールをプレゼントしないと、メイド状態の私はイギリス軍艦になって超重力砲を撃ち込みますよ?」ガシャコン
提督「それは艦装だ! てか、お前はいつから霧の艦隊になったんだこの野郎!!」
山城「今の私はメイドだから不可能はありません」
<<ギャーギャーワーワー
完!
>>618より 続き
磯風「……!!」バッ
ビスマルク「大丈夫よ、逃げなくても。これは死んでるわ」コンコンッ
磯風「……“死んでる”?」
ビスマルク「ええ、死んでるから絶対に砲撃されることはないし、安全よ」
磯風「な、なぜそんなものが鎮守府にあるんだ?」
ビスマルク「それはね」ググッ
ビスマルク「この金属は素艦のもととなるデータを含んでいる物質だからよ」ポキッ
磯風「まさか、巷でささやかれていた艦娘は元々深海棲艦という噂は……」
ビスマルク「……あきれた、そんなわけないじゃない」ハァ
磯風「し、しかし、深海棲艦の死骸から素艦が作られているならば!」
ビスマルク「あのね、イソカゼ、確かに深海棲艦を調べていった結果、対抗手段として素艦とそれを操る艦娘が作られた、けど、私たちは人間よ、人間。あなたにだって、人間だったときの記憶があるでしょう?」
磯風「む……あ、ああ」
ビスマルク「だったら、艦娘は人間、理解した?」
磯風「……ああ」クビカシゲ
ビスマルク「(記憶の混濁が多少見られるわね、あとでちゃんと艦装させておかないといけないか)」
磯風「……?」
ビスマルク「ま、いいわ」テ パンッ
ビスマルク「この金属は多少変わっててね、はいこれ」ワタシ
磯風「これは……?」オットット
ビスマルク「鉄とちょっとの弾薬、それとケースに入っているのはボーキサイト、私が今持ってる缶には油が入っているわ」チャポチャポ
磯風「……」ジッ
ビスマルク「それらは何の変哲のないただの鉱石と弾薬、だけど……イソカゼ、さっき私が剥がした装甲片あったわよね?」
磯風「あれか?」ユビサシ
ビスマルク「そう、あれ。その装甲片にそれを近づけてみて……ボーキサイトは人体に有害だからそのケースは絶対に開けちゃだめよ」
磯風「りょ、了解した」ググッ
・・・・・・・・・・
ビスマルク「さて、あの装甲片の周りには鉄、弾薬、それとボーキサイトがあるわね?」
磯風「ああ……」ジッ
ビスマルク「これだと、何も起こらないけど、ここに油をかけると……」トクトクトク
磯風「!!」
装甲片<<グググッ
磯風「欠片が、欠片が動いて、いや脈動してる!」
ビスマルク「そう、欠片は動力を得て動く、そして……」
装甲片<<ムッシャムッシャ
磯風「……鉄を食ってる」
ビスマルク「ええ、動力を得たから足りない装甲を足しているのよ」
ビスマルク「あとは、弾薬、ボーキサイトの順で食べるのですけど、ここまでね」ドケシッ
磯風「……」
ビスマルク「これが俗に言う、深海棲艦がもつ自己修復機能よ」
磯風「……半日もたてば、たとえ大破していても完全に修復するという、あの」
ビスマルク「その通り、装甲が形を覚えているため、材料さえ取り込めば完全に修復してしまうわ」
磯風「……ならばこの船体もいずれは!」バッ
ビスマルク「安心して、死んでるっていったじゃない」
ビスマルク「流石の深海棲艦も轟沈してしまえばもう二度ともとには戻らないわ……いえ、厳密にいえば、核を壊してしまえばいいのよ」
磯風「核?」
ビスマルク「そう、船体を動かす核を潰してしまえばもう二度とは動かない、いくら船体が修復しようとも、ね」カンカン
ビスマルク「話がずれたわね、詳しいことは貴方の提督から聞いて」
磯風「……ああ」
ビスマルク「とにかく、これは動かないけど、船体自体の自己修復機能は失われていない、それを調査している際にある科学者が気が付いたの、修復を開始した際に独特な波が流れることに」
磯風「波?」
ビスマルク「波よ、波。電磁波も音波も何も観測されなかった。だけど、これに修復を開始した際、たまたま手をついていた科学者の中に何かが流れた。頭の中に何かが流れこんできた。まさに波のように」
磯風「……」ゴクリ
ビスマルク「その後、彼女の頭の中には第二次大戦で散ったある船の設計図を正確に書きあげた、文献に記されていないこと、紛失した改装後の設計まで付けくわえて」
ビスマルク「でも、本当に驚くべきはその科学者は船の技術をもっていなかった。修復原理を調べる化学者だったってこと」
磯風「……つまり、修復する際に、艦の記憶が走る。ということか?」
ビスマルク「正解、それも投入する資源の量によって船体に走る艦の記憶は変わるわ」
ビスマルク「最も、当時は突拍子もなかったし、原理は理解不能、現象すらも本人以外証明不可だったから謎だったんですけどね」カンカン
ビスマルク「だけど、ある技術者が、日本人のタナカっていう技師があるカードを開発したの」ピラッ
磯風「……それが」
ビスマルク「今では“開発資源”って言われてるわ」ホラッ
磯風「……ただの無色透明なプラ板にしか見えないが」パシッ
ビスマルク「波を受け取れば色がかわるのよ。これが、さっき素船を“叢雲”に変えた、データの入っているカード」ポイッ
磯風「……青色になってる」ペラペラ
ビスマルク「修復時に流れる波を記憶させると色が変わるのよ、ちなみに青のほかに、銀、金、七色とか色は他にも確認されているわ」
磯風「……」フーン
ビスマルク「ちなみに、波を読みとらせてもそれが定着する時間が決まっていて、それである程度艦種も判断できるから、工廠の皆はそれで判別したりして、一喜一憂することが多いわね」クショウ
磯風「……なぜ、一喜一憂をするんだ?」
ビスマルク「……そうね、たとえば、有名なところで、初風って駆逐艦は工廠じゃ絶対にデータは取れないの」
磯風「なぜ、と質問しても?」
ビスマルク「理由はわかっていないけど、北方海域の最深部、その中枢艦隊を撃滅して、その残骸からじゃないと取れないのよ」ウーン
磯風「現場で取るのか!? データを?」
ビスマルク「むしろ、そっちの場合が多い時もあるわ」
磯風「わざわざ危険を冒してまでもか?」
ビスマルク「現場で敵の残骸に開発資源を近づけただけでも読みとることができるの、一瞬、しかも開発資源の消費なしで」
ビルマルク「一応、推測としては、深海棲艦が発生した環境に近い中で修復が行われるから、適切に読みとれるのではってあるけど、推測の域を出ないわね」
磯風「……ようは何もわからないのか」
ビスマルク「……そうともいうわね」コホンッ
ビスマルク「まぁ、でもこれで大まかな説明は……」
スピーカー<<ガッガッガガガガッガ………ガガッ
磯風「む、急にスピーカーが……」
ビスマルク「! いけない! ふせて!!」ガバッ
スピーカー<<ここにいたかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! ビッスマルックウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!
磯風「ぐあっ!」ミミ キーン
ビスマルク「くっ!!」ミミ キーン
磯風「い、いったい、今のは……」ミミ キーン
ビスマルク「まずいわね、まさかあの人がここに来るなんて……」ミミ キーン
扉<<ゴゴゴゴゴゴゴゴ
磯風「扉が……」
ビスマルク「まずい、逃げて!!」ガシャコン
??「ばかめ!! 扉はフェイク! 上からの奇襲だああああ!」ドゴン
ビスマルク「ぐほっ!!」ギロチン!!
磯風「ビスマルク!!」ケンジュウ ジャキ!
??「甘い!!」ケンジュウ ニギリ
磯風「なっ!」
??「往生せいやああああ!!」ハイキック
磯風「ぐはあああ!!」イイトコロニ ケリガ!
―――
??「もう動く者はいねえな」キョロキョロ
磯風「(な、なんなんだ、この女、いきなり上から奇襲かけて来たと思ったら、ビスマルクを潰し、その上、私が拳銃を抜くまえに銃身を握りしめて、壊した、だと?)」グググッ
??「ほう、まだ動けるか、すごいね、嬢ちゃん。賞賛に値するよ」パチパチパチ
磯風「(しかし、この女、女!?)」ガバッ
磯風「……女なのか?」
??「ふん! 私は生まれてこの方二十三年、ずっと女やりつづけて」
ビスマルク「……あなた、来年で三十……」グググッ
??「当て身!」ズバッ
ビスマルク「ぐはっ」ドサッ
??「……二十三歳でうら若く、上から87、61、85のナイスバディを見て男と勘違いされたことはないな」フンッ
磯風「……ああ、すまない、あと質問いいか?」
??「なんだ、質問してみろ」
磯風「なんで、ピンクのナース服なんだ?」
??「これは旦那の趣味だ。ついでにあの男は娘にもピンクナース服を着せている」ヒョイ
磯風「……なんで、右腕が二本あって、しかも背中から生えてるんだ?」
??「右腕の握力が弱くてな、それで補助用に脊椎に義手を直結させている」ヒョイ
磯風「そうか、あなたは左腕で左腕で銃を握りつぶしていたから、びっくりした」ヒョイ
??「左腕は義手だ」
磯風「では、最後にいいだろうか?」
??「なんだ?」
磯風「貴方は誰だ? 私とビスマルクをかついでどこに連れていく気だ?」
??「私は……」
ビスマルク「……こ、……よ」
磯風「え?」
ビスマルク「工廠長よ。この工廠の総責任者で、時間にルーズなのが、嫌いなの」ガクガク
ビスマルク「私、改装の時間過ぎてること、忘れてた……」ガクッ
工廠長「そういうことだな」ノッシノッシ
磯風が薄れゆく意識の中で思ったのは、
磯風「(……工廠長、キャラが濃すぎだろ)」
だった。
色々とオリジナル設定が暴走して今日は終わりです。
実は最初、工廠長が山城の提督で、ssを書いていくはずでした。
ビスマルク改三を実施し、伊良湖を出すはずでしたが、眠くて駄目です。
おやすみなさい。
>>629
スレ内マッカで抽出してみろ
意味不明だから
>>639
> ビスマルク「現場で敵の残骸に開発資源を近づけただけでも読みとることができるの、一瞬、しかも開発資源の消費なしで」
読み取れるけど資源を消費しないってことは現場ではデータの書き込み強度が強いから使用済み資源を使っても正常なカードが作れるってことかな
> ビルマルク「一応、推測としては、深海棲艦が発生した環境に近い中で修復が行われるから、適切に読みとれるのではってあるけど、推測の域を出ないわね」
深海棲艦のデータを読み取ってるわけじゃないんだから前半と後半の文を「から」で接続するのはおかしい
今日は飲み会で遅くなりました。
ぼちぼち投下開始
・・・・・・・・・・・・
磯風「ウ、ウーン……まさか、犯人はエドワード黒太子、貴方だったなんて」ムニャムニャ
磯風「はっ!!」パチン
山城「……あ、起きた?」ゲーム4コママンガ パタン
磯風「ああ、なんだか頭痛がするが、この磯風に問題ない」ズキズキ
山城「(エドワード黒太子とルイ16世を追い詰めるってどんな夢みてるんだか)……お茶、飲みます?」ホイ
磯風「ああ、いただこう」ゴクゴク
山城「……」コウリャクボン ペラペラ
磯風「……ふぅ」チャポン
山城「落ち着いた?」
磯風「ああ、大分落ち着いた……ここは?」キョロキョロ
山城「いつもの執務室よ」パラパラ
磯風「そのようだが、磯風は工廠にいたのでは?」
山城「ええ、いたけど、眠ってたし、起こすのも悪いと思ってたら工廠の閉館時間になっちゃって、それで執務室に運んだの」パラパラ
磯風「眠って……うっ」ズキズキ
山城「無理に起きることはないわよ、あの工廠長の一撃を受けたんですもの」パラパラ
磯風「この磯風、この程度で……」バターン
山城「ほら、無理するから」オヒメサマダッコ ヒョイット
磯風「……すまない、山城」ズキズキ
山城「まったく、工廠長も手加減すればいいのに」ハァ スタスタ
磯風「……」クッ
山城「別に悔しがることはないわよ、あの人の一撃受ければ誰でもそうなるわ」ヨッコラセット
磯風「……別に悔しがっては」プイッ
山城「(やっぱりこういうところは子供ね)」クスッ
磯風「……山城、何を笑ってるんだ?」ジッ
山城「別に笑ってないわよ」ニヤニヤ
磯風「口元がにやけてるぞ」プイッ
山城「あら、ごめんなさい」スタスタ
二つしか書いてないけど、頭がくらくらするので、すみませんが寝かせてください。その代り、明日は大分書きますので。
おやすみなさい
今日、大分書くと言ったな、あれは、
無理そうです。ごめんなさい。
更新自体が無理そうです。本当にすみません。
アクシデントとトラブルがありまして、休日出勤and今週は更新が難しそうになりました。
今日はおやすみさせてください。本当にごめんなさい
なんとか今帰宅
間にあったと思ったら午前様(酒は飲んでないけど)
ぼちぼち書いていきます。少ないけど、ゆるしてくだち
なんでもしますから
――寄宿舎 駆逐艦区画――
山城「はぁ……」タメイキ
磯風「……どうした、山城、頭でもいた、ウッ……」ズキズキ
山城「ごめんなさい、気になるかしら?」フゥ
磯風「大事ない……それにしても、山城も先ほどから溜息が多いが、何か悩み事か?」
山城「大したことじゃないわ、ただ、ちょっと考え事してて、ね」フコウダワ
磯風「そうなのか?」
山城「ええ、昔からの悩み事なのよ。ずっとずっと悩んでること。答えなんて絶対出ないのに考えてしまう類のものだから、どうしようもないのよ」ハァ
磯風「しかし、司令や磯風の前ではあまり見せていなかったが」
山城「一人になると湧きでてくるのよ、自分が嫌になるわ……」ズーン
磯風「(まずいな、地雷だったか? なにか話題を変えないと)」ウーン
磯風「そ、そういえば、尋ねたいことがあるのだがいいだろうか?」アセアセ
山城「(声が裏返ったわね) 別に構わないわ、何かしら?」
磯風「山城と司令はどれくらいの付き合いになるんだ? 元帥閣下からこの鎮守府でも古参だと伺っているが」
山城「……何年だったかしら? 5年以上なのは確かだけど」ウーン
磯風「そういうことをお祝いにしたりなどは」
山城「そういうのはないわ」キッパリ
磯風「……そういうものなのか?」
山城「そういうものよっと、貴方の部屋、ここでいいわね?」タチドマリ
磯風「ああ、この磯風の部屋はここだ」ウナヅキ
山城「じゃ、失礼しますね」ノックシテ モシモ~シ
磯風「すまない、山城、中はちらかって……」
部屋<<ガラーン
山城「すっきり片付いてって、見事に何もないわね」キョロキョロ
磯風「軍属になったのだ、無用な私物は不要だろう」プイッ
山城「……あれよ、艦娘になると部屋に下着と着替えぐらいしか置いてなくても盗まれていたずらされるってのは嘘よ」ゴソゴソ
磯風「そうなのか!? って、山城はなにを……」
山城「……ピンクのスケスケで小窓つきってなかなかえぐいものを……駆逐艦には少し早すぎるような気も」ヒラヒラ
磯風「…………!!!」ドゲシッ
山城「痛いわ、不幸だわ……(磯風って、驚くと悲鳴より先に蹴りが入る人種なのね、覚えておくわ)」メモメモ
磯風「ななななななななな、なにをしている!! 山城!!!」/// ブッシュウウウウウ!!
山城「なにって、本土だとどんなえげつない下着が流行ってるのかの確認。提督にこんどえげつない下着みせて……」
だめだ、気持ち悪い
疲労と睡魔がやばいので寝ます。
おやすみなさい
ここ二日のものを読み返すと、山城のキャラ崩壊が深刻だと思いましたが、それは最初の一行目からでした。
あと、昨日は仕事が終わってぼんやりした頭で書いていたら、あのあとは展開で、提督がフルボッコの末にコンクリ詰めにされ、沈められるオチでした。寝て正解でした。
ぼちぼち更新
磯風「山城、一体、な、なにをする気だ、なにを!!」//
山城「いえ、ちょっと最近疲れ気味なんで、派手なことでもして、提督と思いっきり殴り合いでもしようかと思って」ハァ
磯風「なんだその理由は……」
山城「ちょっと疲れれて……」フゥ
磯風「なにかあったのか?」
山城「……ちょっと」ズーン
磯風「(絶対なにかあったな)」
山城「それにしても最近のってえぐいわね、本当に」ヒラヒラ
磯風「……山城、その下着は磯風のでは」//
山城「知ってるわ、学校卒業する時にもらったのよね?」カンサツ
磯風「……知っていたのか」// ウツムキ
山城「ええ、卒業すると、教官から穿く気も起きないようなえぐい下着もらうのよね」ヒラヒラ
磯風「ああ、磯風は正式に卒業というわけではないから、断ったのだが……」//
山城「断ると一番ヤヴァイのを渡されるわよ」クンクン
磯風「そうだったのか!?」
山城「ええ、真面目そうな人か遊んでそうで処女っぽい人に一番デンジャーな代物が来るの」スーハースーハー
磯風「……そうだったのか」クッ
山城「ま、昔の飛行機のりが処女の毛お守りに持ってたのと同じってあれとおんなじで、死ぬような作戦に参加するときは穿いていくと生き残るって言われてるから、穿いてみたら?」ホラ
磯風「勝負下着とは、そういう……」ハッ
山城「(……実際には男ができて、もしも取りあいになったら酒と媚薬もってやっちまえって意味ですけどね)」ハァ
山城「(まぁ、実際間違っては……)二人部屋でも、磯風は一人で使用してるの?」キョロキョロ
磯風「ああ、特別編入ということで、一人で使用することとなってしまった」
山城「うらやましいわ……ちょっと二段ベットの上、上がってもいいかしら? 提督の部屋って一一応士官部屋だから布団なのよ、だからベットに憧れがあって」
磯風「ああ、構わない。そういえば、山城は提督と相部屋だったな」
山城「ええ……一人部屋はいいわね、いつまで起きていても早く寝ろ!!って怒鳴られてセーブしてないのに電源落とされることないし」トタトタ
磯風「いや、寮監がいるからそんなに夜更かしは」
山城「それもそうね……あー、天井が低いわ~ 楽しいわ~ 幸運だわ~」バタン
磯風「(前前から思っていたが、山城の幸運のレベルは低いな)………ところで山城、提督は今どこに?」
山城「…………………」
磯風「……山城?」
磯風「……」カイダンノボリ
山城「………zz」スースー
磯風「……そっとしておこう」スッ
磯風「(磯風も少し、寝ておくか。頭痛がするのは治まってはいるが、相変わらずだものな)」モウフカブセ
磯風「……」ゴソゴソ
磯風「……お休み、山城」スッ
――一時間後・鎮守府 隣接地域 軍人町 居酒屋 『しょうほう』――
カチコチカチコチカチコチカチコチ←時計の音
提督「……」ダラダラダラ
元帥「……」zz
その他の提督s「………」イライラ
弾幕<<『いらっしゃい! 磯風!! by経理部一同!』
他の席<<ギャハハハ……
>>676
最初の一行目訂正
――1時間後・鎮守府 隣接 軍人町 居酒屋 『しょうほう』
??「……ねえ、もう約束の時間過ぎてるよね、一時間くらい」ヒソヒソ
提督「あ、部長、お疲れ様です」ヒソヒソ アセ ダラダラ
部長「お疲れ様、じゃないよ、なにこれ、経理部に新しい新人来たからってサプライズで新入歓迎会って聞いてたのに、主役いないじゃん」ヒソヒソ
提督「い、いやーおかしいなー山城の奴に呼びに行かせたんですけどねー」ダラダラ
部長「……サプライズ忘れて寝てんじゃないの、彼女?」
提督「いえ、流石にそれはないでしょう、なんせ言い出したのあいつ、しかも、店予約したりして一番気合い入ってたのもあいつですし、だから主役つれてくるって重要な任せたんです。それに、あいつはやる時はやる奴ですから」ヒソヒソ
部長「……それもそうだな、ごめん」ヒソヒソ
一方、その頃、件のやつ奴
山城「グガーグガー……」バクスイ
部長「でも、現にこないし……」ウーン
提督「俺見てきま……」
部長「まて」ガシッ
提督「なんですか?」ヒソヒソ
部長「さすがに新しく入った場所の連中全員がいなくなるのは好ましくない、ここは……」
提督「ここは?」
部長「皆さん、グラスを持ってください!」ガッ
他の提督s「………え」コンワク
部長「グラスをもちましたね!?」
他の提督s「………」ゴソゴソ
部長「では、駆逐艦磯風が我が鎮守府の経理部に入ったことを祝して、かんぱーい!!」カン
提督「え?」
他の提督s「え?」
部長「ほら! かんぱいだ、皆!!」カチン カチン
他の提督s「……か、かんぱい」カチン
部長「元帥殿も、かんぱい」グラス サシダシ
元帥「……はっ、あ、ああ、かんぱい」カチン
一同「かんぱい」カチンッ
ガヤガヤガヤガヤ
提督「……部長」ビール ツイデ
部長「なんだい?」グラス カタムケ
提督「主役の磯風がいません」 ストップ
部長「そうだね」グイッ
提督「……部長」
部長「なんだい?」
提督「山城、寝てますね」
部長「そうだね」
提督「……」
部長「……」
部長「ビール、飲む?」ビン サシダシ
提督「いただきます」グラス サシダシ
ガヤガヤワイワイ
今日はここまで
次回、提督たちによる、ドキッ! 提督だらけの大乱闘スマッシュ提督ーズ!! 開催予定! お楽しみに
おやすみなさい
読み返してみて、色々と暴走しすぎとオリキャラ出しすぎたと反省しています。
提督とかより艦娘を出します。
謝ってばかりですが、ごめんなさい。
――寄宿舎 磯風部屋――
磯風「クークー……」zz
山城「コーコー……」zz
扉<ガチャ
名取「……」キョロキョロ
名取「……あ」ハッケン
名取「……あ、あの! 二人ともいました」
??「ああ、いたのね、よかったわ」ホッ
名取「ごめんなさい、わざわざ一緒に探してもらって」アタマ サゲ
??「別に構わないわ、どうせうちの提督たちも勝手に始めちゃってるみたいだし」
名取「うう~、でももっと早く見つけられたら、間にあって……」ショボーン
??「大丈夫よ、まだ間に合うし、それに」
名取「それに?」
??「お寝坊さんたちを起こす役割がまだ残ってるしね!」ガシャコン
名取「!!」バッ
??「さぁ! 艦爆隊、艦攻隊、出番よ!!」シュバッ
ドッゴーーーーーン!!
山城「痛い!! 不幸だわ!!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
磯風「なっ! 敵か!?」シュバッ
??「ふーん、寝起きですぐに反応できるってできるみたいね、褒めてあげるわ!」カツカツカツカツ
磯風「何者だ!?」ガシャコン
山城「………火が、火が! ジャージに火が!!」メラメラ ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
??「大丈夫、怪しい物じゃないから」
磯風「……人が寝ているときに襲撃したもののセリフとは思えんが」
山城「熱い! 痛い! 熱い! 痛い! ダブルパンチがメガッサ不幸だわ」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ グサッ
??「なんで、襲撃したのが、わかったのかな?」
磯風「ふっ、そんなに硝煙のにおいをしみ込ませておきながら良く言えたものだな!」ガシャ
山城「……今度は簪が頭に刺さって痛いわ! 不幸だわ!」ドクドクドクドクドク
??「そう、言葉は不要かしら?」ガシャコン
磯風「!! その箱型は艦装……ということは、空母か」ジャキン
山城「って、また火だねが燃え移って、ジャージに火がついたわ 転がり続けないと燃えるって、不幸だわ!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
??「なるほど、油断ならない艦ね……それなら、ここで摘まんでおくのも悪くない手ね」ニコッ
磯風「悪くないな。ただし、この磯風を潰すには、貴様如きでは無理という絶対条件を忘れてはいるが」ニコッ
山城「今度はまた頭の怪我が!! 提督、早く治療をって、あの人はどこにいるの! 肝心な時にいないって、不幸だわ!」ゴロゴロゴロゴロゴロ
??「………」スッ
磯風「………」サッ
山城「もう転がる気力もないっていうのに、不幸だわ」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
??・磯風「「やああああああああああああ!!」」ダッ
山城「不幸だわ……」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
名取「け、喧嘩はやめてくださーい!」ドカンッ
??「被弾! そんな」ガッ
磯風「む、何だと」ガッ
山城「……不幸だわ、もう一度いうけど、不幸だ」ガッ
三人<ドカーン
・・・・・・・・・・・
名取(MVP)「ど、どうして、どうして喧嘩するんですか、まったく」エグエグ
??(中破)「…………」プスプス
磯風(中破)「…………」プスプス
山城(大破)「 」チーン!
名取(MVP)「仲良くして欲しいだけなのに、どうして争いごとが」エグエグ
??(中破)「……正直、原因は」プスプス
磯風(中破)「私が悪かったんだ」プスプス
山城(大破)「 」ポクポクポクポク
??(中破)「な! 原因を作ったのは」
磯風(中破)「それに応戦しようとした方が原因が強いんだ、争いごとは。だから原因は磯風にある」
山城(大破)「 」チーン
??「だから、そもそも原因を作り出した」
磯風「否、それに応じる方に責任が」
??「ぐぬぬぬぬ……頑固」ニラミアイ
磯風「むむむむむ……わからずや」バチバチ
??「やるかしら!?」ガシャ
磯風「その喧嘩、買ってやる!」ガシャコン
名取「二人とも………」ニコッ
??・磯風「「ごめんなさい」」ペコッ
・・・・・・・・・・・・・・・・
名取「では、改めて自己紹介を」コホン
??・磯風「「はい」」セイザ
名取「こっちが新入りの駆逐艦磯風さんです」
磯風「磯風だ、よろしく」テ サシダシ
名取「それでこっちが、」
??「いいわ、自己紹介は自分でできるから」
千代田「航空母艦千歳型の二番艦、千代田よ。よろしく」ギュット
名取「私は名取です。よろしく……」
千代田・磯風「「知ってる」いる」ギギギギギッ
名取「とりあえず、これで経理部は、先に飲み屋さんにいっちゃった隼鷹さんと……」
山城「……私も、ここにいるわ」ガラッ
名取・千代田・磯風「「「…………………………」」」
山城「………」ゼェゼェゼェ
名取・千代田・磯風「「「…………そういえば、い」ましたね」たわね」たな」
山城「……ふ、こう、だ………わ」パタンッ
今日はキリがいいためここまで!
それと、経理部所属の艦娘を安価で決めたいと思います。
↓1から↓3くらいまで、登場させたい艦娘を書いてください。一人一隻でお願いします。
では、おやすみなさい。
埋まるのが思ったよりも早かった。ありがとうございます。
それと、青葉、鳥海、摩耶、曙、了解しました。
班分けどうするか考えます。
今度こそ、本当におやすみなさい
状況が全然分からん
もっと分かりやすく書いて
いやいや、マジで意味わからんぞこれは
>>699
>>701
わかりづらく、すみません。おっしゃる通りです。帰宅しましたら、地の文ありで書きなおします。
出来上がってから更新しますので、今日は休ませてください。
今度から地の文も出します。
ご意見ありがとうございます。
地の文有りって事は
男「~~~~」
~~~~
女「~~~」
~~~~
みたいな感じになるのか
>>703
そういう形式もありですね、台本形式と小説形式ってどっちがいいんでしょうか?
色々と下手で、本当に申し訳ない
小説形式よりも台本形式は早いので、台本形式で直します。
ぼちぼち、修正しつつ投下
完全な小説形式だと地の文が圧倒的に増えて、書く方も読む方も面倒臭くなる
台本形式で分かり難い所だけ地の文で補足するくらいでいいんじゃないか?
どっちかといえば、台本というより副音声っぽいですけど、簡便してつかあさい
>>685より
場所 寄宿舎 磯風の部屋
二段ベットに寝ている山城と磯風
山城「……zz」
磯風「……zz」
ドアを開け、名取が磯風の部屋の様子をうかがいながら入ってくる
名取「……あ」
名取、寝ている山城と磯風を見つける
>>707こうですかね?
名取「あ、あの、二人ともいました!」
部屋の外にいる人物に向かって話しかける名取
??「ああ、いたのね、よかったわ」ホッ
名取「ごめんなさい、わざわざ一緒に探してもらって」ペコペコ
??「別に構わないわ、名取のせいじゃないし、それにどうせうちの提督たちも勝手に始めちゃってるよ、きっと」
名取「うう~、でももっと早く見つけられたら、間にあって……」ショボーン
??「大丈夫よ、まだ間に合うから。それに」
名取「それに?」
??「お寝坊さんたちを起こす役割がまだ残ってるしね!」
その人物、おもむろに箱型の艦装を取りだす。その艦装が展開し、中から航空機が機首をのぞかせる。
名取「!!」
名取、それをみて、床に頭をかばい、倒れるように伏せる
??「さぁ! 艦爆隊、艦攻隊、出番よ!!」
箱形の艦装から射出される小型の航空機
艦爆隊の腹から落とされる爆弾、それが磯風と山城の寝ているベットに直撃し、爆発する。
山城「痛い!! 不幸だわ!!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
山城、ベットの二段目で寝ていたため、床に落とされ、床を転がる。
磯風「なっ! 敵か!?」
磯風、同じく床に投げ出されるが、すばやく起き上がり、腰のホルスターから銃を引き抜く。
??「ふーん、寝起きですぐに反応できるってできるみたいね、褒めてあげるわ!」ツカツカツカ
謎の人物、軍靴を鳴らしながら、廃墟と化した部屋の中に入ってくる。
磯風「何者だ!?」
銃を謎の人物に向ける磯風
山城「………火が、火が! ジャージに火が!!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
起き上がろうとしたら、着ていたジャージに火がとっていることに気が付き、今度は消火のために転げまわる山城
??「大丈夫、怪しい物じゃないから」
磯風「……人が寝ているときに襲撃したもののセリフとは思えんが」
にらみ合う磯風と謎の人物
山城「熱い! 痛い! 熱い! 痛い! ダブルパンチがメガッサ不幸だわ」グサッ
その周りで転げまわる山城、頭から不穏な裂傷音がなる。
??「なんで、襲撃したのが、わかったのかな?」
磯風「ふっ、そんなに硝煙のにおいをしみ込ませておきながら良く言えたものだな!」
再び、銃を構え、謎の人物を威嚇し、挑発する磯風
山城「……今度は簪が頭に刺さって痛いわ! 不幸だわ!」ドクドクドク
転げ回りながら簪が頭に刺さったため、傷を押える山城。あたりが血で真っ赤に染まる。
??「そう、言葉は不要かしら?」ガシャコン
磯風「!! その箱型は艦装……ということは、空母か」ジャキン
再び召喚される箱形の艦装。それに驚愕する磯風。一触即発の空気
山城「って、また火だねが燃え移って、ジャージに火がついたわ 転がり続けないと燃えるって、不幸だわ!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
そんなの関係ねえとばかりに転げまわる山城。
??「なるほど、油断ならない艦ね……それなら、ここで摘まんでおくのも悪くない手ね」ニコッ
磯風の一切ひかない態度に気を損ねたのか、ほほ笑みながら磯風を倒すことを示唆する人物
磯風「悪くないな。ただし、この磯風を潰すには、貴様如きでは無理という絶対条件を忘れてはいるが」ニコッ
それにほほ笑み返す磯風
山城「今度はまた頭の怪我が!! 提督、早く治療をって、あの人はどこにいるの! 肝心な時にいないって、不幸だわ!」ゴロゴロゴロゴロゴロ
その周りを転げまわり、のたうちまわる山城。七転八倒である。
??「………」スッ
艦載機がいつでも飛びだせるように、箱形の艦装を構える。
磯風「………」スッ
それに応じ、銃を片手に構える磯風
山城「もう転がる気力もないっていうのに、不幸だわ」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
相変わらず転げ続ける山城
??・磯風「「やああああああああああああ!!」」ダッ
お互いに駆け出す、磯風と侵入者
山城「不幸だわ……」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
それでも転がり続ける山城
名取「け、喧嘩はやめてくださーい!」ドカンッ
両者、一瞬で決着がつくが交差するその直前、その声とともに鳴り響く砲声と閃光
??「被弾! そんな」ガッ
磯風「む、何だと」ガッ
山城「……不幸だわ、もう一度いうけど、不幸d」ガッ
吹き飛ばされる謎の人物と磯風、それに巻き込まれる山城
・・・・・・・・・・・
黒こげになった磯風の部屋、そこで泣きじゃくる名取の前で正座する磯風と謎の人物
名取(MVP)「ど、どうして、どうして喧嘩するんですか、まったく」エグエグ
??(中破)「…………」プスプス
磯風(中破)「…………」プスプス
山城(大破)「 」チーン!
そして、放置されている山城。意識がない、ただのしかばねのようだ
名取(MVP)「仲良くして欲しいだけなのに、どうして争いごとが」エグエグ
??(中破)「……正直、原因は」プスプス
磯風(中破)「私が悪かったんだ」プスプス
言葉をさえぎり、自らに非があるといった磯風
山城(大破)「 」ポクポクポクポク
なぜか周りで木魚がなっているが、依然として意識のない山城
??(中破)「え!? でも原因を作ったのは」
磯風(中破)「それに応戦しようとした方が原因が強いんだ、争いごとは。だから原因は磯風にある」
自分に非があるとさらに主張する磯風
山城(大破)「 」チーン
そして、転がりつづけ放置され続ける山城
??「だから、そもそも原因を作り出した」
磯風「否、それに応じる方に責任が」
二人の会話は平行線をたどる。そして、
??「ぐぬぬぬぬ……頑固」ニラミアイ
磯風「むむむむむ……わからずや」バチバチ
にらみ合いに突入。二人の間で火花が散る。
??「やるかしら!?」ガシャ
磯風「その喧嘩、買ってやる!」ガシャコン
艦装と拳銃を取り出し、再び一触即発の空気
名取「二人とも………」ニコッ
しかし、その後ろで凄みが感じられる笑みを浮かべる名取
??・磯風「「ごめんなさい」」ペコッ
再び謝罪する二人
名取「では、改めて自己紹介を」コホン
涙目ながら咳ばらいをしつつ空気を入れ替える名取
??・磯風「「はい」」セイザ
謝罪したときの姿勢(正座)で応じる二人
名取「こっちが新入りの駆逐艦磯風さんです」
名取、磯風を示しながら
磯風「磯風だ、よろしく」
磯風、手を差し出し、握手を求める。
名取「それでこっちが、」
??「いいわ、自己紹介は自分でできるから」
名取の声をさえぎり、一歩前にでる人物
千代田「航空母艦千歳型の二番艦、千代田よ。よろしく」ギュット
磯風の手を握り返す千代田。
名取「私は名取です。よろしく……」
千代田・磯風「「知ってる」いる」ギギギギギッ
名取も自己紹介をするが、二人は知っていた。そして、握手しながらも、お互いの手をお互いで握りつぶそうとしている磯風と千代田
名取「とりあえず、これで経理部は、先に飲み屋さんにいっちゃった隼鷹さんと……」
山城「……私も、ここにいるわ」ガラッ
名取の声をさえぎり、部屋の隅から起き上がる山城
名取・千代田・磯風「「「…………………………」」」
山城「………」ゼェゼェゼェ
起き上がるだけでも重労働なのか、荒く息をつく山城。
名取・千代田・磯風「「「…………そういえば、い」ましたね」たわね」たな」
山城「……ふ、こう、だ………わ」パタンッ
忘れられていたことを嘆きながら、再び倒れる山城
こんなものでひとまずどうでしょうか?
まだわかりづらいと思いますが、どうすればいいのか、悩んでいます。
では、ぼちぼち更新
地の文が慣れない内は、今まで通りの台本形式で進めた方が良いも思うよ。今までのでもこちらとしては十分伝わってたし。
地の文で進めるならば、出来るだけ体言止めは減らした方がいいと思う。挟まれた文章を眺める限り、『生』が足りないというか、淡白すぎて静止した味の無い文章に見えてしまうかも...
>>716が指摘していない所だと、地の文だけ行頭にスペース入れると格段に見易くなるよ
一方その頃、居酒屋では
元帥「や、飲んでるかい?」ドザッ
提督の隣に座る元帥
提督「はい、元帥殿もおかわりは?」ビール瓶 サシダシ
元帥「僕はいいよ、酒に弱くてサイダーだし、これ」ゴクゴク
提督「そうでありました。失礼しました」
元帥「それより、どう? 磯風ちゃんはいけそう?」
提督「本人の士気は高く、学習意欲もあります。少しは山城に見習ってほしいくらいですよ」ゴクゴク
元帥「……また、無理難題いわれるのかなぁ」ハァ
提督「どうでありましょうな、本部は無理難題も『不屈の意思』があればどんなことでも可能でありましょうから」ケッ
元帥「そうだねぇ、あとは『常日頃の鍛錬』かねえ」クショウ
すみません、今日うまく書けないので、ここまでにさせてください。
ちょっと、休みます。
難しい、勉強します。
ぼちぼち今日の更新開始。形式は前の形式に戻します。
元帥「暗い話題はここまでにして、話変わるけど、山城ちゃんはどう?」
提督「 どう、とは?」
元帥「だからさ、山城ちゃんは磯風ちゃんとうまくやってけそうかい?」
提督「……そればかりは、本人たちの相性もあるとは思います。しかし、山城は根っからのコミュ障がありますから、もう少し打ち解けるには時間がかかると思いますよ」
元帥「そうだねえ……」
提督「それに、前例が……」
元帥「あれは、正直僕が悪かったよ」
提督「いえ、元帥殿に落ち度は……あの件はすべて自分の責任であります」
元帥「いやいや、人事を管理するものだったらあれは防げた、だから君の落ち度は……」
提督「……不毛なので、答えは自分の中だけにしましょう」
元帥「それもそうだね」クスッ
提督「ところで、元帥殿は最近……」
部長「元帥殿、いかがですかな?」ドサリ
提督「部長」チラッ
元帥「楽しいよ」
部長「それはよかった」コクコク
提督「……ちょっと失礼します」ガタッ
元帥「うん、楽しんでね」ニコッ
提督「はい」スタスタ
提督「……これからは楽しめないけどな」ボソッ
カウンター席<<ギャーギャーワーワー
隼鷹「……だからさぁ、もっとそれをはっきり言うべきなんだよ、千代田の奴だって」トックリ トクトク
??「いや、絶対に無理だ、絶対に脈ない」ウダウダ
隼鷹「でも好きなんでしょうが」ゴクゴク
??「大好き、愛してる」ウジウジ
隼鷹「その気持ちを素面の時にいえば千代田はイチコロだよ? なんで酒の力借りないと」バシバシ
提督「よ、隼鷹。どんな感じだ?」
隼鷹「ん? ああ、久しぶりだね、第二班の提督さん」コップ サシダシ
提督「元々、これはうちの新入りの歓迎会のはずなんだがな」ウケトリ
隼鷹「でもさ、行方不明なんでしょ? 新入りさんは?」サケ ツギ
提督「……それを言われると痛いな」オマエサンモ
隼鷹「ま、私はぱあ~っと楽しく飲めればそれでいいんだけどね、それで!」アリガトサン☆
提督「ま、ここは俺に任せてお前はどっかいっていいぞ、こいつの面倒見るのも疲れただろ?」
隼鷹「いや~、うちの提督、普段寡黙だからこういうのも面白いんだけど、その言葉に甘えさせてもらいましょうかね」ヨッコイショ
提督「二次会はどこでするんだ?」
隼鷹「どこにしましょうかね? そのときは」
提督「よろしく頼む」
隼鷹「それじゃ~ね~」ヒラヒラ
提督「それじゃ」
提督「……士官なんだからもっとしゃきっとしろ、しゃきっと」ゴクゴク
士官「……いいじゃん、たまになんだから」
提督「そのたまで、お前はいつも大やけどするな」ゴクゴク
士官「……るせ」プイ
提督「てか、まだ千代田のこと追いかけてんのか? もうやめとけって、ケッコンカッコカリ実装されて真っ先に申し込んだけど、お前さん、断られたじゃねえかよ」ゴクゴク
士官「……」チビチビ
提督「だから、脈ねえ女を追いかけたって虚しくなるだけだ。こういうのはなあ、すっぱりあきらめて……」
士官「……わかってますよ、それくらい」
提督「(……元のですます口調にもどった)」
士官「でも……」
提督「でも、なんだ?」
士官「好きなものはしょうがないでしょうがああああ!!」テーブル バアン!!
提督「(結局無限ループなんだよな、これ)」ハァ
士官「千代田ァァァァ!!愛してるゥゥゥゥゥ!! 誰が何と言おうと世界で一番愛してるぅぅぅぅ!!」ウォォォォォォ!!
提督「(……隼鷹のアドバイス通り、素面の時になんでそのセリフが言えねえもんかねえ)」ハァ
青葉「また始まりましたね! (うちの)提督の千代田さんへの愛の告白!!」パシャパシャ
提督「よぉ、青葉、久しぶりだな、息災か?」
青葉「おやおや、そこにいるのは第二班の提督さん! お久しぶりですね!」パシャパシャ
提督「いつも無駄に元気そうなのは相変わらずだな」グビッ
青葉「いえいえ、それほどでもぉ」テレテレ
提督「褒めてねえよ」グビ
士官「うおおおおお!! 千代田ああああああ!!」ガタッ ズダダダダダダダダッ
提督「あ、おい……いっちまったな」ウイスキーロックデ!
青葉「いっちゃいましたね」オナジク!
提督「あんなんでも一応、お前さんたちの提督だろ? いいのか、追わなくても?」グビッ
青葉「あんなんだから、いつも通り千代田さんへの愛の言葉を叫びながら町内一周して戻ってきますよ」トクトク
提督「いつも通りだな」オレガツグ
青葉「いつも通りですね」オネガイシマス
青葉「それよりも新しい子が入ったって小耳にはさみましたけど、どんな子なんですか?」
提督「気になるか?」グラス カラカラ
青葉「青葉、気になります!」フンスッ
提督「そうか……」
青葉「で、で? どんな子なんですか?」
提督「……自分で調べろ」フッ
青葉「ちぇ! ケチですねえ相変わらず……じゃあ、三人組になって山城さんと提督さんの関係ってどんな変化が表れました?」ズイッ
提督「変ななんてなんもねえぞ」ゴクゴク
青葉「またまたぁ! 今まで二人で生活してたのと実質変わらないのに、そこに三人目が登場して何か変わったでしょ?」
提督「いや、山城は相変わらずハンドルの取れた工作機械みてえにとんでもねえことしでかす以外、変わってないな」
青葉「ハァ……」
提督「なんだ? そのがっかりしたような失望したようなまなざしは?」
青葉「(うちの司令官と千代田さんも普段相当あれですけど、お隣も相当ですねえ)」ハァ
今日はここまで
山城がスレタイにいるのに、最近メインででてきませんな
次回はちょっと多めに出番があります。
では、おやすみなさい
今更ながら早霜が新入りだったら山城の心労がまっはだったなと思った。
そして、早霜にはマイクロビキニが似合うと思う。
ぼちぼち更新
提督「ま、うちの壊れた工作器具みたいな架空戦艦は置いといて」
山城「誰が架空戦艦ですか、誰が」ガラッ
青葉「お! 噂をすればなんとやら! 山城さんたちがいらしたみたいですね、なら……」
提督「ああ、山城の後ろにいるのが新入りだ」
磯風「む、司令、呼んだか?」
提督「いや、呼んだが、用があるのは俺じゃなくて……」
青葉「どもどもぉ! 恐縮です! 青葉です! インタビューよろしいですか!?」パシャパシャ
磯風「……む、まぶしいな」
提督「あー、青葉、取材しても別に構わねえが、奥の席でやれ。それと紹介係を頼むぞ」グビッ
青葉「えー! 紹介しながら取材なんて不可能ですよぉ!」ブーブー
提督「じゃ、取材は諦めな」ケケケッ
青葉「ちぇー……」ブーブー
磯風「あの、司令、これは?」
提督「磯風、そこのマスコミもどきがお前に経理部の面々に会わせるとよ、部長だけじゃなくて元帥殿もいらしてるからアイサツしてこい」
磯風「了解した、司令、あと……」ゴニョゴニョ
提督「? どうかしたか?」
磯風「……まぶしいのだが、これはどうすればいいんだ?」
青葉(←これ)「磯風さん! こっち向いて、はい一枚ください!」パシャパシャ
提督「諦めろ、ただの蚊か蠅だと思え」グビッ
磯風「……了解した」ムムム
青葉「さて、磯風さん! こっちです、まずは……」パシャパシャ
磯風「了解した、それと、そのまぶしいものをやめてくれ」
青葉「これはフラッシュといいまして……」パシャパシャ
提督「やっと静かに酒が飲めるな……」グラス スカッ
山城「そうですね……」グラス グピッ
提督「山城、いたのか……」
山城「いましたよ」グビグビ
提督「山城……」
山城「なんですか? 提督」トクトクトク
提督「なんでお前、腹ぱっつんぱっつんの巫女服なんだ?」
山城「制服、着てておかしいんですか?」グピッ
提督「いや、おかしくはねえが……なんで微妙に焦げてんだ?」
山城「……ちょっとケーキ作ろうとして、オーブントースターが爆発しまして」グビグビ
提督「そうか……」
山城「ええ……」プハァ
提督「山城よ」
山城「なんですか?」フー…
提督「それ、俺の酒」
山城「美味しかったです」カラッポ
・・・・・・・・・・・・
三十分後
提督「だからな、俺はあのとき何もしてなくて……」ウダウダ
山城「嘘です、だってあのとき提督は……」オサケ チビチビ
提督「だからな、それが……」ウダウダ
別な席
磯風「……名取よ、提督と山城はさきほどから何について管をまいているのだ?」
名取「ああ、あれ?」ユビサシ
磯風「あれだ。あのときやこれなど、本人たちのわかる意味でしか会話していな」ウン
名取「……いつもの喧嘩の延長線上だよ」クピッ
磯風「延長戦上、とは? いつもよりも穏やかだと思うが」
名取「それは……」キョドキョド
ちょっと休憩
コンビニいってきます。
急にカップめんが食べたくなって、買ってコンビニでお湯入れてたら、ポットが中途半端なところで空に
ふふっ、不幸だわ
再開
隼鷹「酒飲むとあの二人は普段あえて避けてることにつっこむんだよ、酒だけにね」アヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ
摩耶「あんまり面白くねえぞ、その洒落」ゴクゴク
磯風「む、確か……」
摩耶「あん? さっき自己紹介しただろうが」ギラリン
磯風「……すまん」ゴメンナサイ
摩耶「ったく、私が摩耶、所属はそこの名取が秘書艦を務める経理部部長の第一班所属だ。で、こっちの酔っ払いが」
隼鷹「隼鷹でーす、ひゃっはー!」ベロンベロン
摩耶「所属は第三班、さっき酒飲んで暴れてでていっちまった指揮官のもとにいる」
摩耶「ちなみにあそこでビールジョッキ傾けて、眼鏡かけてるのが鳥海、所属は私と同じ第一班」ゴクゴク
鳥海「 」ニコッ
摩耶「理解したか?」
磯風「すまん、今度はしっかりと覚えた」
摩耶「そいつあよかった。で、話は戻すが、お前のところの提督と山城だったな?」
磯風「ああ」コクン
摩耶「あいつら、やたら仲いいだろ?」クイッ
磯風「……喧嘩早いの間違いではないか?」
摩耶「ちげえねえ、でも破滅的ってほどではねえだろ?」クククッ
磯風「……それは確かに」ウン
摩耶「昔色々とあったんだよ、あいつらは」
名取「説明になってませんよ、摩耶さん」ワタワタ
摩耶「じゃあ名取、あいつらの過去、できるだけわかりやすく、短く、話せるか?」
名取「え、えっと……」
摩耶「無理だろ?」
名取「はい……」コクン
磯風「なるほど、つまり二人は色々とあったんだな」ウンウン
名取「納得した!?」
磯風「で、その色々を聞きたいのだが……」
摩耶「それはだな……」ウーン
名取「それは……」ウーン
やっべ、今日Fateだった!
今日はここまでにします。
あと、最強のカードはアサシンでジャック・ザ・リッパー(ロリ)だと思うのは、私だけでしょうか?
最強の理由:ロリでかわいいから!
また明日!
番外編 その一
『経理部 第三班の日常』
執務室
千代田「……はい、お茶!」ドンッ ビチャ
士官「……千代田さん」カオニシブキガ
千代田「なんですか、提督(士官)!」ギロッ
士官「手にかかってましたけど、やけどしてませんか?」テヲ ダシテ
千代田「ほ、ほっといて! こんなの大丈夫だから」アセアセ
士官「そうですか」
千代田「それよりも何かいうことがあるんじゃないの!?」ギロッ
士官「いうこと?」
千代田「ど、どうして千代田の今の態度とか?」
士官「なるほど(私の顔に茶しぶきが飛んで、それを気にしてるのかな?)」ウンウン
千代田「なるほどって、それだけ?」
士官「ええ、間違いは誰にもあるので、私は気にしてませんよ」ニコッ
千代田「(……昨日、提督と千歳お姉と楽しそうに話してるのを見て、それで今日の朝もお姉も提督も上機嫌だったから怒ってるのに、それを間違い?)」ワナワナ
千代田「……提督、お姉とは間違いだったんですか?」
士官「間違い?」
千代田「だから、お姉と一緒にいたことです! それと、千代田は知ってるんですよ、お姉と一緒に何度か町にでかけてることも!」
士官「!」ドキッ
千代田「……お姉とは遊びだったんですね?」
士官「あ、遊びじゃ」アタフタ
千代田「間違いってさっきいった癖に、どこが遊びじゃないっていうんですか!? 八方美人もいい加減にして!」カンソウ ヨーイ
士官「だから、そんなわけ」アタフタ
千代田「艦爆隊、艦攻隊! 出番よ!」ハッカン!
士官「まって、話を」カッ
<<ドカーン ドカーン!!
鎮守府郊外 高台
青葉「おー! 始まりましたね」パシャパシャ
隼鷹「綺麗なもんだねー たっまやー!」ヘベレケ
青葉「でもあれですねー」パシャパシャ
隼鷹「ん~なにが~」ゴッキュンゴッキュン
青葉「司令官がいっつも千代田さんにプレゼント買って渡すときって、二人とも誤解しますよね」パシャパシャ
隼鷹「提督は渡すのでがちがちに緊張して空回り、千代田は千代田で、千歳と一緒にいるところを見てるから攻撃的になってるからね~」アッハッハッハッハ
青葉「司令官は千歳さんにプレゼントは何がいいか尋ねてるだけなのに、あの勘違いはないですよね~」パシャパシャ
隼鷹「しかも、いつものことになるぐらい、緊張と怒りで前回のこと全部頭から抜けてるってのも悲劇だよな~」サカビン ラッパノミ
青葉「しかも、今回は町にいって選んでもらったから直のこと、空爆がすごいですね」
隼鷹「実は昨日のうちに艦爆隊の爆弾、花火に変えといたんだよ」ゴッキュンゴッキュン
青葉「あー、だから今回の空爆は余計に綺麗ってわけですね」パシャパシャ
隼鷹「せっかく今日は仕事が休みで、酒を飲めるんだ! 酒の肴は綺麗な方がいいだろ?」
青葉「同感です」パシャパシャ
隼鷹「あーそれにしても、酒がうまいね、青葉もどうだい?」
青葉「いただきます」
執務室<<バゴーン!
すさまじく眠いので、早いですが、ここまで
今日はぐっすり眠れそう。おやすみなさい
ぼちぼち投下開始
わかりずらいのと、展開に無理がいつもありすぎますかね?
大丈夫、いつも通りで。
山城「……私がいうわよ」ハァ
摩耶「うおっ!」ガタン!
磯風「むっ!」ガタン!
名取「きゃっ」ガタン!
隼鷹「あーやっぱりビールうめえ!」ゴックゴック
磯風「山城、いつからそこに?」
山城「……隼鷹のしゃれのあたりから?」クビカシゲ
摩耶「結構最初の方からだな! オイ!!」ツッコミ
山城「だって提督、膀胱に限界がきたみたいでお手洗いにいってしまって、暇なんですもの、不幸だわー」カラアゲ モシャモシャ
磯風「それにしても、見事に気配がなかったな、山城」
山城「だって、席に着いたのに誰も気づかず、声かけるタイミング見失ったら、からあげ食べるしかないじゃない、不幸だわー」モシャモシャ
名取「うんうん、その気持ち、わかります」コクコク
山城「焼き肉屋で気が付くと肉焼く係になってたりするわよね」モシャモシャ
名取「ああ、ありますね! あとは……」
>>767
ありがとうございます。
磯風「む、普段の山城ならば、そういうことがない気がするのだが」
山城「普段なら、ね」ビショウ
隼鷹「酒飲むとテンションが下がるのん兵衛なんだよ、山城は」ゴックンゴックン
摩耶「ああ、だから、いつも宴会の席とかは隅で大人しくサワー飲んでんのか」ナットク
山城「……はぁ、不幸だわ」コオリ カラン
隼鷹「酒飲むとテンション下がるってか、昔に戻るんだよな、山城は!」ゴックンゴックン
山城「……」ズーン
名取「隼鷹さん……」ジッ
隼鷹「おっと、悪り、悪り」メンゴメンゴ
磯風「(とりあえず、昔は山城にとって禁句なのか?)」
山城「……はぁ、とにかく、昔の話、ね。聞きたいのね磯風……」トオイメ
磯風「む、山城よ、大丈夫だ。話したくないならこの磯風、気にはしない」アセアセ
山城「別にいいわよ、私は気にしてないし」ズーン
摩耶「おい! この山城、普段とは違う意味ですっげー面倒くせえんだけど! 酒入ったときに話すの初めてだったから知ったが、こいつ、こんな性格なのか!?」ヒソヒソ
磯風「どうすればいいんだ!? 余計に山城が落ち込んでしまったが?」ヒソヒソ
名取「……こんなんですよ、山城さんは。それと、こうなったら正解なんてありません。ただ話に付き合いましょう」ヒソヒソ
山城「……もういいの?」ハァ
磯風「す、すまん、山城、山城の話を磯風はぜひとも所望する!」アセアセ
摩耶「お、おう! 私もだ! 山城、頼むぜ!」アセアセ
山城「まぁ、この話は大分短いのだけど……」フゥ
山城「………」ピタッ
磯風「……どうした、山城?」
摩耶「便所か? なら私が……」
山城「いえ、そうじゃなくて……」
山城「何を話せばいいのか聞くの忘れてたわ」ソウダッタ
摩耶・磯風「「 」」ガクッ
山城「……私って、なんでこう気がきかないで、気付けないのか」ズーン
摩耶「(やばい!)」
磯風「(まずい)」
摩耶「ま、まぁ、確かに何聞くのか、聞いてなかったな」ナァ、オイ
磯風「こっちも指定するの、忘れていた」ウンウン
磯風「(そもそも摩耶は山城を語れるくらい付き合いが長いなら、この対処方法も……)」チラッ
摩耶「(無理だ! 私は青葉からちょっと二人の過去を聞いたくらいで、そのあまりの量に途中で面倒くさくなってそんなに詳しくなくねえんだ! 今の朝ドラの政春とエリーとの過去ぐらいしか知らねえんだ!)」ブンブン
磯風「(それまったく知らないんじゃないか! あの二人、恋人編(過去)すっ飛ばしていきなり夫婦の時点で始まったんだぞ!)」
摩耶「(だから、現状しか知らねえんだよ! あとエリーはかわいいな!)」
磯風「(それには同意する。法事のときはいい味してた)」ウンウン
山城「……もういいかしら?」ボソッ
摩耶「す、すまねえ山城!」アタフタ
磯風「……す、すまない」
山城「私はお父さまに水をかけてしまうシーンがいいと思ったわね」
摩耶・磯風「「((しかも聞いてた!))」」
山城「はぁ……」カラン
摩耶「(そうだ! こういうときの名取と隼鷹は? フォローを! フォローミー!!)」バッ
磯風「(ミートゥー!)」バッ
ポツネン
磯風・摩耶「「((……逃げたな、あの二人))」」
山城「……で、二人は何について聞きたいんですか?」
摩耶「そ、それはだな、えっと……」
磯風「では、提督はさきほど山城に必死に何かを弁明していたが、あれについて聞きたい」
摩耶「(ナイス!)」グッ
磯風「(感謝は大丈夫だ)」グッ
山城「……ああ、あれは」ズーーーーーーン
今日はここまで
マッサンの大御所キャストがすごい。高橋元太郎を起用したところに本気を感じる
今日もぼつぼつ更新始め!
オリキャラに走らないように気をつけます。
最初の方で、山城いじりすぎてやばいな、と思ったので、オリキャラに逃げてましたが、以後、気をつけます。
山城「その前にビール、ピッチャーでください……」カタテアゲ
祥鳳「あ、はーい、ただ今お持ちします」パタパタ
摩耶・磯風「「」」ガクッ
摩耶「話に入るんじゃねーのかよ!」
山城「だって、手元にウィスキー一杯しかないのに、こんな話できませんから」フフフッ
磯風「む、酒が必要になる話などあるのか?」ソボクナギモン
山城「色々と出来事が重なると必要にもなるわ」フッ
磯風「……摩耶、そうなのか?」
摩耶「え、あ、あ、私に聞くな!」アタフタ
山城「大丈夫よ、こんなの、経験するもんじゃないわよ」ニコッ
摩耶「優しくほほ笑むな!」
祥鳳「はい、山城さん、お待ちどうさま!」ドカンッドカンッドカンッ
山城「あ、ありがとう……」カチャン
摩耶・磯風「「……」」
磯風「一つ、尋ねてもいいか?」
山城「なに?」ゴクゴク
磯風「ピッチャーが三つも来たのだが、大丈夫か、山城よ?」
山城「大丈夫よ、飲み放題コースだからいくら飲んでも変わんないわ」ゴクゴク
摩耶「そうじゃねえよ! 急性アルコール中毒とかになんねえのか心配してんだよ!?」
山城「大丈夫、大丈夫、逆にこれくらいないと駄目な量よ」プファッ
ピッチャー<カラッポ
摩耶・磯風「「……」」
磯風・摩耶「「……」」チラッ
山城「すみません、ピッチャー追加、今度はチューダー(焼酎のサイダー割)で」ゴクゴク
祥鳳「はーい、あと、飲み過ぎて内の店、つぶさないでくださいよ、山城さん」パタパタ
山城「善処します……? なんで正座なの、二人とも」ゴクゴク カラン
摩耶「今度から、山城姉さんと呼ばせてください」フカブカ
磯風「同じく」フカブカ
山城「?」ゴクゴク
・・・・・・・・・
山城「……ふぅ、酔いもいい感じに回ってきたし、ぼつぼつ話ができそう……」プファッ
磯風「(すごい空きピッチャーの数だな)」
摩耶「(十三杯飲み干すところまでは数えた)」ゴクリ
山城「で、どこまで話したかしら? 提督が私を抱いた晩の話までしましたっけ?」
摩耶「は、え!?」
磯風「なに!?」
山城「……しまった、まだ話してなかったみたい」アッチャー
摩耶「山城姉さんって、姉さんとこの提督とできてたのか!?」ガチャン
磯風「初耳だぞ! 山城!!」ガッ
山城「いいから、その話は忘れて忘れて」
摩耶「いや、だけど!」
山城「忘 れ な さ い」ゴゴゴゴゴ
摩耶・磯風「「はい」」ビシッ
山城「……話を戻すけど、提督と私はここ(鎮守府)に来る前、結構、色々と、かなり、様々なことがあったのよ」トオイメ
摩耶・磯風「「((かなり大雑把だな))」」
山城「まずその前に、提督にあう前の私は自分で言うのもなんだけど、世間知らずの小娘だったのよ」フッ
磯風「ふむ」ナルホド
山城「それで、平和に暮らしてたんですけど、ガンダム的な、ファーストガンダム的な事案というか、いえ、あれはゲッターロボの武蔵みたいなことになったて、ああ、思い出しただけでも不幸だわ……」ゴクゴク
摩耶「(不幸、不幸言いながらピッチャー(ビール)飲み干すのは不幸とは程遠いな)」
山城「提督からしたら、ボトムズ、いえ、メロウリンクみたいなもんですけど」フッ
磯風「(作品、たぶんアニメなんだろうが、わからん……)」ウンウン
山城「ま、とにかく色々あって、私と提督――素人と新米軍人は激戦を乗り越えてここに着任したのよ」ゴクゴク
摩耶「そうなのか」
山城「……とにかく、若い男女が激戦を経験すれば、どうなるかわかるでしょ?」グラス ダーン!!
磯風「どうなるんだ、摩耶」ヒソヒソ
摩耶「わ、私に聞くな、そういうことは」ヒソヒソ
山城「……恋、と勘違いした何かよ」ビショウ
摩耶・磯風「「」」ブファア
摩耶「ゴホッゴホッ! ……恋、恋って」ゴホッゴホッ
磯風「そ、それはどういう……」ゴホッゴホッ
山城「そんなに慌てなくてもいいわ、気の間違いだったんだから……」フフフッ
山城「吊り橋効果ってあるじゃない、あれだったのよ、きっと……」グラス パキキ
摩耶「(……なんか、異様に重いな)」
磯風「(ああ……)」コクコク
山城「私がいうのも、なんだけど、あの人も受け入れてくれたと思ってたのよ」パキパキ
磯風「(ピッチャーにヒビがひろがっていくな)」ハラハラ
山城「そうして、なんとか二人で業務を覚えていったの」パキパキ
山城「そして」パッキーン バッシャーン
摩耶「(あ、ピッチャーが砕けて周りにビールが……)」
山城「……あの女が配属されたのよ」ポタポタポタポタ
今日はここまで
次回、ドロドロ注意!
おやすみなさい
乙
さっさと話進めろ
そういえば>>564によると山城子供産んだの?
摩耶・磯風「……」ゴクリ×2
山城「……ピッチャー」ボソ
磯風「 」サッ
山城「……」ゴクゴクゴクゴク
山城「……ふぅ」プファッ
磯風・摩耶「…………………」
山城「………………」
摩耶「(ち、沈黙が重い……)」イ ガ ギリギリ
磯風「(ああ……)」イグスリ プリーズ
山城「……やっぱり。気立てがいい人が男って惚れるのかしらねェ」ハァ
摩耶「い、いや、そんなことはないと思うよな、磯風?」アセアセ
磯風「あ、ああ、惚れる人間など男によりけりだ」アセアセ
山城「いえ、そんなことないわ。独眼竜政宗見てたらわかったのよ」フゥ
磯風「……なにをだ?」
山城「戦場で疲れ果て、人間関係で弱りはて、心身ともに疲弊した男だったら、ネクラで泣いてばっかりいるメゴヒメ(正妻)よりも無邪気な猫御前(側室)の方が疲れいやされるもの、惚れるわ、あれは……」ハァ
磯風・摩耶「「((わかりやすい……!))」」クッ
磯風「……つまり」ゴクリ
摩耶「山城姉さんのところの提督は……」
山城「そうよ……」ピッチャー ビキリ
山城「新しく着任した」ビキ
山城「気立てがよくて」ビキビキ
山城「性格も明るくて元気な」ビキビキビキ
山城「私とは真逆の娘と」バッシャアアアアアアアアン
山城「一夜を過ごしたのよ」ポタポタポタポタ
摩耶・磯風「……」ゴクリ×2
磯風「とりあえず、手をふいてくれ」オシボリ ワタシ
摩耶「ああ、手が血だられだぜ、山城姉さん」ホラ
山城「……ありがとう」フキフキ
摩耶「おいどうする、私はあの二人は”色々あったけど、昔からコンビ組んでる秘書艦と提督”程度の認識だったけど、予想以上に重かったぞ、あの二人」ヒソヒソ
磯風「ああ。まさか恋仲だったなんて」ヒソヒソ
山城「恋仲だなんて、そんなんじゃないわ、私の一方通行だったのよ。全部、私の一人相撲だったのよ……」ゴクゴク
摩耶・磯風「「(……聞こえてた))」」
摩耶「い、いやでもさ、もしかしたら姉さんの思いこみってのもあるんじゃねえの? ほら、姉さんのところの提督って、お人よしなところあるし」アタフタ
磯風「そ、そうだな、一夜を共にしたといっても、あれだ、相談に乗っていただけということも。提督とその艦娘が恋仲であった確証も今となっては……」アタフタ
山城「二人が、ラブホテルからでてくるところを見ても、恋仲じゃなかって思える」ウツムキ
摩耶・磯風「「((チェックメイトがはいった……!!))」」
摩耶「(てか、どんな状況だよ、それ?)」
山城「あれは、あの娘の歓迎会の晩だったわ。三次会まで終わって気づいたら提督とあの娘がいなくなってて、先に鎮守府戻ってると思ったのよ、でも朝まで戻らなかったから飲み屋まで探しに行ったら、あの二人がラブホテルからでてくる場面に遭遇したの」フフフッ
摩耶「(てか、心を読んだ!)」
山城「ふふっ……所詮私なんて提督にとっては出世の道具、いえ遊び道具ぐらいしにか考えてなかったのね、ふふふっ」ポタ
摩耶・磯風「「山城」姉さん?」
山城「そうよねえ、いつも不幸だと自分を思ってる辛気臭くて、仕事も遅いし、姉さま以外には人見知りが激しい、全てにおいて面倒くさい女よりも、明るくて元気、気立てもいい女性の方がいいわよね……」ポタポタッ
磯風「大丈夫か? その、山城?」
山城「う」
摩耶・磯風「「う?」」
山城「う、うわああああああああん」ナキクズレ
摩耶「わあああああ!」アタフタ
磯風「し、しっかりしろ、山城!」アタフタ
・・・・・・・・・・・・・・
山城「……zz」スースー
摩耶「はぁ……」
磯風「やっと寝てくれたな」クタビレタ
隼鷹「ああ、やっと終わったみたいだね」ヒョコ
摩耶「おめ、今までどこに!」ニラミ
隼鷹「おおっと、睨まない睨まない。大変だったのはわかるけどこの部署に配属されたら誰もが通る道だから」ゴクゴク
祥鳳「ええ、ある意味山城さんのおかげで私たちの店をひいきにしてもらってます」モウフ カケテ
隼鷹「他で大暴れされると出禁だからねえ」カラカラ
祥鳳「貸切になっちゃいますけどね」フフフッ
磯風「(……いつものことなのか)む、その理屈だったら摩耶も経験したのではないか?」
摩耶「あ、いや、その私は……」ポリポリ
隼鷹「摩耶は大規模作戦中に編入されたから、飲み会はじめてなのさ! だから、磯風が入ってくるまで一番の新顔は摩耶だったんだよな!」アッハッハッハッハッハ
摩耶「ちょ、おま!」
磯風「む、そうだったのか」
隼鷹「ま、その話題はのちのちで、とりあえず、山城を運ぶか……青葉、悪いけどさ、タクシー捕まえてきてよ」
青葉「青葉、了解です!」タッタッタッタッタ
隼鷹「ったく、二次会にいく金もタクシー代に変わっちまうし、あたしらは歩いて帰るしかないね、提督たちも拾って……」タバコ カチッ
磯風「そうえいば、提督は? 姿が見えないが」キョロキョロ
隼鷹「ここから六軒隣の凰翔さんがやってる小料理屋で飯食ってるよ、元帥が飲み会最後のしめであの料理楽しみにしてるから、その付き添いさね」プファー
磯風「む、ここは……」
祥鳳「『しょうほう』です」
磯風「で、提督たちは……」
隼鷹「凰翔さんの店」
磯風「……名前似てるな」
隼鷹「駆逐艦だって似たりよったりの名前ばっかりじゃないの?」サケ チビッ
摩耶「提督といや、ったく、第二班の提督、前からチンピラみてえだと思ってはいたが、山城姉さんをもてあそんでたなんて」コブシ ブツケ
磯風「そうだな、まさか提督がそんな方だとは、思いもしなかった」コブシ グッ
隼鷹「……」プファア
摩耶「帰り道どさくさにまぎれて股間でも蹴りあげて使用不可能にしてやろうか?」
磯風「……それはさすがに」
隼鷹「あー、やっぱりそこで話がおわってるんだね」ナルホド
磯風・摩耶「ん?」「む?」
隼鷹「あんたら、提督が山城を切り捨てて、浮気したってしか聞いてないね?」
磯風「そうだが、もしや、何か続きが」
隼鷹「あるんだよ、特大級の真相が」ハァ~
今日はここまで
はたして真相とは?また次回!
おやすみなさい
今日もぼちぼち更新
それと、俺は誤字脱字のみならず凡ミスも犯しまくりだ!(開き直り)
……はい気をつけます。たとえば磯風の提督呼びとか、摩耶が山城を飲み会で見かけてるのに初めてとか
摩耶の飲み会発言は、歓迎会が初めてってことを書こうとして、忘れてました。本当にすみません。
では、ぼちぼち更新
あと。今回胸糞注意!
隼鷹「……聞きたい?」チビチビ
摩耶「ここまで言ってしゃべらないとか、ありえねえだろ!」
磯風「ぜひとも」コクコク
隼鷹「うーん、じゃあまぁ、何から話せばいいんだろうね」ウデクミ
隼鷹「じゃ! まず前提から話すけどさ、ここに所属する艦娘や提督って、どんなのだい?」イッショウビン ラッパノミ
磯風「む、それは……」シドロモドロ
摩耶「本部から送られてくるのと、親父(元帥)が戦場で拾ってきちまった捨て駒同然だった連中だろ? ま、私もその口だけどさ」ポリポリ
隼鷹「せ~かい! あと、親父呼びはやめときな、やくざじゃないんだからさ」ゴクゴク
摩耶「別にいいだろうが、んなこと!」
隼鷹「じゃ、元帥が拾ってきたんじゃなくて、本土から送られてきたのは、磯風みたいな新兵と、熟練してるのはどんな連中?」プファア
摩耶「あ、んなもん……」ウーン
磯風「(どんな人々なんだ?)」ゴクリ
隼鷹「ま、はっきり言えば負け犬だね」ゴクゴク
摩耶「おい、はっきりいいすぎだろ! 食堂だったらそこかしこから箸とかフォークが折れるおとが聞こえるぞ!」
隼鷹「摩耶は案外気が小さいねえ」ハァ
摩耶「うるせえ!」バシッ
隼鷹「とにかく、一言でいえば負け犬、提督だったらなにかしら個人的な問題起こしたか、功績を焦り軍人として大失敗したか、かといって軍事裁判にかけれるほどのことはしてない、もしくはしても家がでかいからそれに守られた連中が来るような鎮守府がうちだね」ゴッゴッゴッゴッゴッ
摩耶「……」ムゥ
磯風「(なるほど、ここの鎮守府の秘密とは、そういうことか)……提督たちにとって流刑地なのか、この鎮守府は」ボソッ
隼鷹「そういうこった、小説だったら無能とか悪役にさせられる軍人の墓地だよ。一度はいれば出世なんぞもう望めず、除隊するまでここの勤務だ。例外としては、戦場で元帥に拾われた連中はそうでもないけどね」ゴクゴク
磯風「ふむ……」ナットク
隼鷹「話がずれたね、とにかく提督はそんな感じ、じゃあ本題なんだけどさ、アンタみたいな新兵を除いて、配属される艦娘はどんなもんかわかるかい?」
磯風「……まさか」ハッ
隼鷹「そういうこったね」ゴクゴク
隼鷹「全員とは言わないよ。中には流された提督と一緒に来るとか、純粋に補充要員とかなんだけど、たまに、ごくたまに」ゴクゴクゴク
隼鷹「問題を起こして、鎮守府に居られなくなったから、この鎮守府にくる奴がいるんだよ」ハァー
隼鷹「あいつもそうだったねえ」トオイメ
摩耶「あいつ?」
隼鷹「山城の提督の浮気相手だよ」ゴクゴク
隼鷹「もっとも、書類でそういうことは書かないし、問題起こしたタイプでは初めてだったから気付かず、調査しなかった元帥が悪いんだけどさ」ゴクゴク
摩耶「親父を悪くいうな!」ガシャコン
隼鷹「本人、元帥が一番落ち込んで、非は自分にあるっていうからしかたないだろ?」ムッ
摩耶「……」ムスッ
磯風「それは、どういう艦娘だったんだ、隼鷹?」
隼鷹「あー、そうだねぇ」ウーン
隼鷹「とりあえず、第一印象はおしとやかそうな子だったね」ゴクゴク
磯風「む、山城と似たような女性だな」
隼鷹「ま、第一印象は山城と似てなくもないけど、山城が深淵の令嬢って感じだとすれば、明朗快活なお嬢様って感じかね? それに山城がさっき愚痴ってたろ? 山城とは正反対だったさ」ライター カチッ
磯風「……言っていたな、確かに」ウム
隼鷹「それで、与えられた仕事の飲み込みは早くて、料理上手家事上手な家庭的、いつもはきはき活発だけど、でしゃばりすぎずに三歩後ろについていく、提督の体調を考え時に休憩を取ることを勧めるって子だったよ」
摩耶「……山城と真逆だな」
磯風「ああ」コクコク
隼鷹「容姿も悪くないどころかかわいい……艦娘としての練度も十分、しかも戦艦だから火力耐久も共に申し分ない、そんなんだから、どこに配属するのかもめたんだよ」タバコ ジュッ
磯風「なぜだ?」
隼鷹「有能な子だからすぐに秘書艦になると思ってんだけどさ、所属人数が多い艦隊だといきなり新参者がそうなると嫉妬されるじゃないかって配慮だったんだけどね」タバコ ジジジッ
摩耶「それで……」ゴクリ
隼鷹「それで、所属人数は二人、まだ山城の艦長から提督となったばかりだけど、しっかりと仕事はこなす経理部 第二班、山城とその提督のところに配属されたんだよ」プファア
隼鷹「二人は仕事も覚えてきて、そろそろ業務拡張してもいいだろうって元帥は思ってたみたいだし、むしろ、空いている艦娘が足りなかっただけで新入りでもなんでも、所属の決まっていない艦娘がいればすぐ配属させてたのは真実みたいだね」
磯風「なるほど、そういった経緯が」ナットク
摩耶「でもよ、それでその艦娘に提督が浮気してもいいって理屈にはならねえんじゃねえのか? むしろ、山城姉さんと二人三脚でやってたのに、しかも山城姉さんは惚れてたのにそれを裏切って新入りと……」ギリッ
隼鷹「話は最後まで聞きな」タバコ ペッ
磯風「……続きがあるのか?」
隼鷹「むしろ、こっから先が本番だよ」ハァー
摩耶「……おう! 聞かせてもらうぜ、その本番ってやつを。その本番がくだらなかったら提督の股間を蹴りあげて……」ガッ
隼鷹「なにも、浮気して人間関係がこじれるんじゃないのかってまったくの想定外ってか、その懸念は、その子が配属される前からあったのさ」
磯風「あったのか?」
隼鷹「むしろ、浮気じゃなくても、フリーの提督でも職場で新しく配属された艦娘と恋愛なんてなって、その子が公私ともに一番傍にいることになったらそれまでの艦隊の連中はどう思う? それでその子はどうなると思う?」
摩耶「……いじめられるんじゃねえのか?」
隼鷹「その通り、だから、第二班に所属になったんだよ」
磯風「なるほど、山城は嫉妬はしても決していじめることは……」
隼鷹「ちがうよ、提督は山城だけにぞっこんだったからさ~」ケラケラ
摩耶・磯風「「…………………………ん」」クビカシゲ × 2
磯風「? なぜだ? その話だと……」
摩耶「提督と山城姉さんが付き合って、よそもんは入り込む余地のねえ場所だから所属になったように聞こえるんだけど?」
隼鷹「そうだよ? あの二人、相思相愛だから第二班所属になったんだよ」ゴクゴク
摩耶・磯風「「なるほど…………………は?」」
摩耶・磯風「「はああああああああああああああああ!!!?」」ゼッキョウ × 2
隼鷹「いやーあの当時もからかうと本人たちは真っ赤になって否定してたけど、青葉の隠しカメラとか盗聴器とかでそのあと、部屋に戻った二人を観察してると砂を吐くってああいうのを言うんだねーって思ったほどだったよ」アッハッハッハッハッハ
磯風「……だが、そんな提督も山城に不満が」
隼鷹「そりゃどんなカップルだって不満はあるだろうけどさ、山城の提督は山城一筋だったんだよ」
摩耶「……信じられねえ」ウソダロ
隼鷹「ま、そんなわけで、カップルが成立してる山城と提督の、第二班だったらその子もうまく、いじめられずに、そりゃ多少山城も嫉妬はするだろうけど、うまく回せると思ったんだよ、元帥や人事の人間もそう思ったし、人手が足りないのは本当だったからね」ゴクゴク
磯風「……なるほど」
隼鷹「実際うまく行ったよ、最初の数週間は色々と仕事を覚えるので騒動はあって、結局秘書艦はその子になったけど、相変わらず提督と山城はおんなじ部屋に住んでたし、それに提督のスケジュールなんかを管理するのはあくまでも山城だったかなね。二人の秘書艦もってたようなもんさ……」ゴクゴク
摩耶「てか、詳しいな。隼鷹」
隼鷹「そりゃ、あんときの経理部部長秘書艦は私だったからね」ゴクゴク
磯風「そうなのか?」
隼鷹「ま、その話は別な機会で話してあげるよ。当時は内地はいい人材よこしてくれたって、元帥も部長も喜んでたさ」
隼鷹「……だけどね」ハァ
磯風「……なにかあるのか?」
隼鷹「あの時調査すべきだったんだよ、後悔って後に悔いるって書くけど、本当にその通りさね」ハァ
摩耶「後悔するようなことが、それが浮気になにか関係が」ゴクリ
隼鷹「ああ、あるさ、大ありさ、むしろ、そのことは、第二班にあの子を配置させたのは、この鎮守府始まって以来のミステイクって言われてるよ……」トオイメ
磯風「そ、そこまで言われるとは、いったい?」ゴクリ
隼鷹「その子は、一言でいえば……」ウーン
摩耶・磯風「「一言でいえば」ゴクリ × 2
隼鷹「あ、ごめん、一言付け加えれば、だ」ウッカリ
摩耶「いや、そんな訂正はいいから、とにかくなにが加わるんだ?」
隼鷹「じゃあ、いうけどさ、その子は、えられた仕事の飲み込みは早くて、料理上手家事上手な家庭的、いつもはきはき活発だけど、でしゃばりすぎずに三歩後ろについていく、それで戦艦で練度も十分、戦力としても艦娘としても魅力的、だけど、ここに送られてきた最大の理由う、それをもうひとつ付け加えるならば」
摩耶・磯風「「付け加えるならば?」」
隼鷹「 『隣の芝生は青く見える』 ―― つまりは、身近に恋人同士がいると、その恋人の男を奪って自分の彼氏にしたい性分が抑えられない子だったんだよ、更に手段を問わず、が信条っていうおまけつきさ」
ちょっと風呂入ってきます
一時中断
戻りました。
ぼちぼち再開
磯風・摩耶「「うわー、うわー」」ドンビキ
隼鷹「ちなみにこの事件、のちに人事部は高橋留美子先生の傑作『笑う標的』を準えて、『笑う標的』事件と呼ばれてるよ」フッ
摩耶「OVA版だったらどっちも救いがねえな、てか、なんで高橋留美子?」ウワア
隼鷹「他にも様々な事件があるけど、『専務の犬』事件、『うちが女神じゃ!!』事件、『われら顔面仲間』事件などがあるね」ゴクゴク
摩耶「おいいいい!! 皆高橋留美子好きすぎるだろ! マニアックなのばっかりじゃねえか! 私も大好きだけどな! 高橋留美子! もっとポピュラーな、人魚の森とかねえのか!?」
隼鷹「人魚の森事件なんて、それどんな惨劇?」
摩耶「ちなみに人魚シリーズ最高傑作は闘魚の里、異論は認めねえ」フッ
隼鷹「はっ! 言うじゃないか……小娘が」フッ
摩耶「なんだと?」ギロッ
隼鷹「人魚シリーズ最高傑作は夢の終わり一択!!!」ドンッ
摩耶「……上等だ! 今夜は人魚シリーズの最高傑作を語り明かしてやるぜ!!」
隼鷹「いいねぇ、こっちも望むところだよ、祥鳳! いい酒を……」
磯風「……いや、話が大分ずれてるぞ、二人とも」オイッ
隼鷹・摩耶「「……そうでした」」スゴスゴ
摩耶「……まぁ、でもよ、それでも提督にも落ち度はあるんじゃねえのか?」
磯風「む」
隼鷹「……」ズズッ
摩耶「いくら山城を愛してたっても、それでも結局、その美人と提督は浮気したんだろ?」
磯風「……む」タシカニ
摩耶「無論、その美人から迫ってきたんだろうけどよ、それを受け入れた提督にも落ち度は……」
隼鷹「いや~、それがきっぱり提督は拒絶したよ」ズズッ
磯風「む」ナニッ
摩耶「え?」
隼鷹「色々とその子はアプローチ自体はかけてたみたいなんだけどね、提督にはそれが効果がなくて、最終的に功を焦った挙句、『提督が好きなんです!』って倉庫で押し倒されたんだけどさ」
磯風「……まて、なんで、それを知ってるんだ?」
隼鷹「いやね、提督が受け入れたら今後も提督が逃れなれないように、鎮守府中に放送が入るスピーカーのスイッチ偶然を装って、入れてたんだよ、その子」
磯風・摩耶「「うわ~」」ドンビキ パート2
隼鷹「でも、それを払いのけて、『俺が愛するのは山城だけだ!』って、あの提督が、普段まったく恋沙汰に疎い奴が大声の嫁宣言、いやー若いっていいねーって噂にもなったんだよな~」ニヨニヨ
磯風「ほう」
摩耶「へぇ、やるじゃん」
隼鷹「でもねえ~」ハァァァァァァァァァ
隼鷹「それで気づいておけばよかったんだけど、こっちもあれは気の迷いで、もう二度としないって明言してくれたから、納得はしたんだけどさ」
磯風「……何か、問題が?」
隼鷹「……余計にその子の心に火をつけちゃったんだよ、それが」
磯風「……もしかして、その火が」
隼鷹「……事件につながっていくんだよ」
隼鷹「今から思えば、その後、ぴったりとその子は提督のことをあきらめて、山城に謝って、不思議なことに山城ともいい同僚であり続け、提督はいい上司であったけど、演技だったん……」ピタッ
隼鷹「…………」トオイメ
摩耶「どうかしたのか、隼鷹?」
隼鷹「いやー、私らさ、あの今から思えば不気味なまでの静けさは、チャンスを得るために様子をうかがい、万全に狡猾に、おとしめるための準備期間だと思ってたけど、もしかしたら、あれが素じゃないかな? って思ったんだよ」
摩耶・磯風「「?」」
隼鷹「いやね、提督も山城とも良好な関係を修復できたのってさ、もしかしてあの子には邪念の類はなかったんじゃないかって、だから関係修復がなされたんじゃないかなってね」
摩耶・磯風「「?」」パート2
隼鷹「ま、それは考え過ぎか」ポリポリ
隼鷹「とにかく、その子も含めて、大規模作戦中にその子が赴任したから、作戦で人数が増えたのもあって、新人歓迎の飲み会を開くことになったんだよ」
隼鷹「振り返ると、始まる前まで如何に平和かがわかるような時間が起きるともしらずに、ね」ドドドドドドドドドッ
磯風・摩耶「「……」」ゴクリ
今日はここまで
まったく関係ないけど、隼鷹とクロスボーンガンダムのローズマリー女史は気が合うと思う
おやすみなさい
初春改二、エロいですね(ド直球)
では、ぼちぼち更新
磯風「司令とその娘が一夜を共にするという……」
隼鷹「その通り」ケムリ プファア
摩耶「……で、どんな事件が起こるんだよ、その飲み会で?」
隼鷹「さっき、山城から浮気の流れは聞いてなかった?」
摩耶「あ、いや知ってはいるが、提督がどうも、その娘と一夜を共にするとは流れとしては思えねえ。たとえ酒が入っていたとしても」
隼鷹「……フゥ」タメイキ
隼鷹「尋ねるけどさ、提督がラブホテルに、酒が入ってたとしてはいると思うかい?」
磯風「いや、入らないだろ? こん睡するほど飲んでいたならば入る、というよりも」ハッ
隼鷹「その通りだよ」ゴクゴク
摩耶「……まさか」
隼鷹「そのまさかさ」
隼鷹「山城の提督は酒に薬盛られて、連れ込まれたんだよ」
摩耶・磯風「「……」」
隼鷹「ん? もう反応はしないのかい?」
磯風「いや、なんだか……」
摩耶「疲れてきちまったよ……」
隼鷹「そうさねえ、ギリシャ神話のドロドロが連続で読む、みたいなもんだからなねえ」クイッ
磯風「……山城は」
隼鷹「ん?」
磯風「山城はどうしたんだ? 聞けば、山城は見失ったと言っていたが、どうも山城がただで見失うわけがないと思うが。たった二人の同僚であるわけだし」
隼鷹「あー、それね」ポリポリ
隼鷹「実はね、山城は見失ったんじゃないんだよ、病院にかつぎこまれたんだ」
摩耶「担ぎ込まれた?」
隼鷹「ああ」
磯風「まさか、毒を……」コブシ ギュッ
隼鷹「いや、ああ、まぁ、毒と言えなくもないね」
隼鷹「三件目で、酒飲んで、誰かが持ってきたドリアンを食べちゃって、ね」
摩耶「暗殺されかかってんじゃねえか!?」
※良い子も悪い子も、ドリアンと酒(アルコール)は一緒に飲み食いしないでね 最悪死にます。
隼鷹「いやー誰が持ち込んだかわかんないんだけど、たぶんあの子だって言われてるよ」ゴクゴク
磯風「……部下がそんなになってるのに、提督はこん睡するまで酒を飲んで……」
隼鷹「……それが、あとで、提督が飲んでた酒をもったいないって飲んだ奴がいるんだけどさ」
隼鷹「飲んですぐに寝ちまった挙句、寝てる最中はあそこをおっ立ててたんだよ。媚薬と睡眠薬を盛られてたっぽいね」ハァアアアア
磯風「そいつは一体何なんだ? オペラの悲劇物から抜け出してきたのか?」
隼鷹「それだったら銃殺して終わりでよかったんだけどねえ」ハッハッハッハッハッハッハ
摩耶・磯風「(目が笑ってない)」
隼鷹「……あとは知っての通り、その結末はあんたらも知ってるだろ?」
摩耶「ああ」コクコク
隼鷹「とまぁ、そんなわけで提督と山城の仲はズタボロ」ハァ
磯風「……」
隼鷹「山城は一週間近くなにも食べず、ショックで部屋に閉じこもってたよ」
摩耶「……むぅ」
隼鷹「提督も提督で、どうしていいのかわからず、一切弁解しなかったね……思うに、弁解のし方がわからなかったんだろうね。結果からみれば裏切っちまったわけだし」
磯風「……やるせないな」
隼鷹「まったくさ」ゴクゴク
隼鷹「結局、山城がそうなっちまってあとからその子を調査して分かったんだけど、本土でもいくつかの鎮守府に派遣されて、その度におんなじことしてそよに送られてたんだよ」
磯風「初犯ではなかったのだな?」
隼鷹「うん、問題起こしても、別に本人は殺して奪ったってわけでもなく、むしろ業務は勤勉で完璧、だからさ、書類には記載されないし、でも問題は起こしたわけだからもう居られない」
隼鷹「そしてついには国外移動でうちに送られたってわけさ」
摩耶「……今、そいつはどこにいるんだ?」ゴゴゴゴゴゴッ
磯風「摩耶?」
摩耶「私は今怒ってるよ、こんなに切れたのは久しぶりだ。異世界の私(カーニバル)で散々からかわれてプッツンして以来だ!」
隼鷹「落ち着きなって……」ハァ
摩耶「落ち着いていられるか! 山城姉さんとその提督の仲をぐちゃぐちゃにした、その女の顔をぐちゃぐちゃにしてやるッ!!」パシッ
隼鷹「若いっていいねえ。でも一歩間違えたら軍事法廷さ、今のは聞かなかったことにしてあげるよ、元帥と約束したんだろ?」
摩耶「……」ムゥ
磯風「じゅ、隼鷹、その艦娘はどこにいるんだ?」
隼鷹「その子はもうここにはいないよ」
磯風「……やはり異動に」
隼鷹「いんや」フルフル
摩耶「じゃあ、戦死したのか?」
隼鷹「いや、本土でつくった提督の一人が奥さんが死んだから後妻としてもらいたいって言われて、そこに嫁として行ったんだよ」ゴクゴク
摩耶・磯風「「……」」
隼鷹「この間は子供産まれたって手紙をもらったよ、いやあ幸せそうだった、実に幸せそうだった」ケラケラケラ
摩耶「……釈然としねえ」ムスッ
磯風「ああ」コクコク
ちょっとコンビニ行ってきます。休憩
あんまり進まない
帰宅
妹が帰ってきてたこと忘れてた。そして、妹が友達の家にいって原チャリもっていってたことも
震えながら峠越えてコンビニ行ってきました。おでんが冷めちゃった
ぼちぼち、冷めたおでん喰いながら再開
>>858
なぜその状況でコンビニへむかったのか
隼鷹「山城と提督も不幸だけど、それと同列ぐらいに不幸なのもいるよ」
摩耶「……誰だ? 責任感じてる親父(元帥)か?」
隼鷹「いや、後任として入ってきた同名艦の子さ」
摩耶「……ああ、なるほど」
磯風「?」
隼鷹「新米の磯風に説明すると、もう二度と艦娘にならない、本物の除隊をするとね、艦娘名を捨て、人間の名前を返してもらうのさ」
摩耶「……艦としての記憶と人間の記憶が融合し、錯乱しないようにって措置なんだよ」
隼鷹「妊娠とか、出産で予備役に入るやつもいるけどね、そこの祥鳳みたいに……そういや双子ちゃんは元気かい?」
祥鳳「はい、二人とも元気すぎて困ってますよ」ホホホッ
隼鷹「そりゃあよかったって、話しがずれたね……ま、一回自分の名前を返してもらうと、今度は本当に記憶の混濁が起こるから二度と艦娘として戦っちゃいけない。だけど、何も一人だけってことじゃないんだよね~」
磯風「それは知っている。しかし、なぜ後任が不幸なんだ?」
隼鷹「……なぜか知らないけどさ、その艦に選ばれる奴ってのは、似てるんだよ」
磯風「容姿が?」
隼鷹「いんや、性格とか」
>>859
コンビニ行くっていったら明日の朝食の御使いも頼まれ、つりはもらってもいいって言われたので……つい
隼鷹「なんか似てるんだよな~」
摩耶「ああ、うん、まぁなんか似てるよな」
隼鷹「言葉ではうまく言い表せないけど、さ」
摩耶「あってるあってる」ウンウン
隼鷹「そんなわけで、その娘と同名の子が来たんだけど、無論今度は正真正銘のいい子だったんだけど、前任がそんなんじゃ……」
磯風「なるほど……悲惨だな」ウワァ
隼鷹「皆山城の件を知ってるもんだし、微妙にそよそよしかったから、問い詰められてある時ぽろっといっちゃった奴がいて……」
摩耶「大丈夫なのか、それ?」
隼鷹「……次の日、目からハイライトが消えてたよ」
隼鷹「そんなわけだから、酒飲むと『前任のばっきゃろおおおおおおおお!!』って荒れて、旦那ができたんだけどさ、三歩どころか六歩引いてるような大和撫子になっちゃったよ、後任の子も悲惨だろ?」
摩耶・磯風「「悲惨だな」」ウンウン
隼鷹「ちなみに、そいつは更に酒を飲ませると『だから私は処女なんだよおおおおおおおお!! 前任のあほんだらあああああああああ!!』って叫んで海に飛び込み、風邪引いたよ」
摩耶「いや、それは関係ねえんじゃねえのか、てか、それあいつか?」
隼鷹「そうだよ、あいつだよ」ウンウン
摩耶「うわあ、だから逢い引きが中学生レベルで止まってるのはそういうわけが……」
隼鷹「大和撫子なだけにかわいそうだよな。着任したときは子供は三人ぐらい欲しいっていってたけど、無理そうだ」
磯風「……すまない、その地元トークはついていけないんだが」
隼鷹「あ、ごめんごめん、とにかくそういったわけがあるのさ」
磯風「なるほど、経緯は理解した」
摩耶「ああ、姉さんと提督は悪くねえよ、油断はしてたみてえだから、落ち度はあっても非難される云われはねぇ……」コブシ グッ
磯風「だから、提督と山城は喧嘩ばかりしているのだな……」
摩耶「……姉さんは、今でも提督の下にいるって、それでも惚れてるのかぁ」ゴシゴシ
磯風「摩耶」つハンカチ
摩耶「……あんがと」ハナ チーン
磯風「しかし、提督も情けない」コブシ ニギリシメ
隼鷹「なにが?」
磯風「たとえ何があろうと惚れた女、確かにいいわけをしないのは男らしいと取れるかもしれない、しかし、山城を悲しませるようなことをしてしまったのなら、もう二度とないように、責任の取り方もあるだろうに!!」
隼鷹「……たとえば?」
磯風「山城を無言で、抱け! それで子供をつくってもらえ! そのあと、子供と山城を幸せにしろ!!」バンッ
摩耶「……お前、たまにどうしようもなく男らしいな」
磯風「しかし、それをしないということは、やはり提督は山城への思いが……」グヌヌヌヌ
摩耶「いや、さすがにそれは極端すぎるだろうけど、やっぱり提督は薄れちまったのはなぁ」ハァ
隼鷹「それは違うよ」
摩耶「え?」
磯風「む?」
隼鷹「提督は山城への思いが薄れたわけでも、責任の取り方がわからないわけでもない、むしろ……」
摩耶「むしろ?」
隼鷹「あの提督はいま責任を取ってる最中なんだよ」
磯風「隼鷹、提督の責任の取り方とは、そして、最中とは、一体?」
隼鷹「責任の取り方、それはね」
摩耶・磯風「「それは?」」
隼鷹「出世することさ」
おでん喰って、腹一杯になったら眠くなってきたので、ここまで
あと、引き延ばしてるわけじゃなくて、大体12時ごろが明日起きれて、寝不足にならないタイムリミットなんで、大体きりのいいところで切ってるだけなんですよ。俺だって全部書きたい。
いいわけになってごめんなさい。
明日は休みなんで、ちょっと早めに続き書きます。
おやすみなさい
HRNかYMTじゃね
ガン×ソード見て、昼寝したらえらい時間になっていた……
ぼちぼち投下開始
摩耶・磯風「……」
隼鷹「……」
摩耶・磯風「………………………」
隼鷹「……出世することさ」フッ
摩耶「いや、聞こえてたから」ツッコミ
磯風「それは、また独特な責任の取り方だな」ウウム
摩耶「ああ、初めて聞いたぞ、そんな責任の取り方……」
隼鷹「いや、ちゃんとした理由はあんだよ」アセアセ
磯風「……どのような?」
隼鷹「ま、これは山城のプライベート的なもんに引っかかるから、山城の口から聞いてほしいんだけど、さ……」
隼鷹「山城を仕留めちゃえば、本部にゴーインマイウェイ、的な? どんなへまやらかして送られてきても一回だけ再チャンスあり? みたいな?」
磯風「?」クビカシゲ
摩耶「ゴーインマイウェイの意味、間違えてんぞ、ようは、山城と結婚しちまえば出世街道まっしぐらって言いてえんだろ?」
隼鷹「あ、うん、そんな感じ」ウンウン
磯風「……なぜ、山城と婚姻を結ぶと出世するんだ?」
隼鷹「いや、それはさっき云った通りにさ、山城から聞いてほしいんだけど、つまりはそういうことだって覚えておいて」
磯風「……ああ」シャクゼントシナイ
隼鷹「それを踏まえて聞きたいけど、じゃ、この鎮守府で誰が一番出世頭になると思われてた?」
磯風「山城と愛し合っていた司令ではないか? その論理では」
隼鷹「だいせ~かい! じゃあさ、それを踏まえたうえで聞くけど、提督は山城と結婚して出世を狙ってたと思う?」
磯風「……一応、あったのではないか? 出世を否定するものもいるが、それはまれであるし」
隼鷹「ま、そうだね、でも、出世がメインで、山城は副産物だって考えてたと思う?」
磯風「いや、それはさすがにないだろう。それならば、その娘が最初に迫って流されていたはずだ」
隼鷹「もしかしたら、山城を手に入れるまでは浮気しないようにしてたかもしれないよ?」
磯風「……結局、それは司令しか知りえないのではないか?」
隼鷹「それもそうさね、ごめんね、こんな質問して。と、まぁ、とにかく、仮に出世したとしても、山城についてきたおまけ、みたいなもんだったって思ってたんじゃないかな? 提督はさ」
摩耶「山城姉さんがおまけって考えてたらぶん殴ってやるぜ、私が!」ブンブン
隼鷹「やっぱり摩耶は若いねえ、いいねえその若さ! でも、一般にはそう思われてなかったんだよ」ハァ
磯風「む」
隼鷹「提督は山城を愛する理由って、出世狙いってのも、皆言葉にはしなくても思うところはあったしさ、現に、山城が入ってくれたおかげでこの鎮守府だって資源調達なんかが楽になった面もあるんだよ」
磯風「そうなのか? ……そもそも、山城は一体?」
隼鷹「それは本人に尋ねなって……一番最悪な時期――山城と提督が編入時があんまりにもひどかっただけかもしれないけど、ね」トオイメ
隼鷹「話は戻すけど、でも、提督はそれでも山城を思ってたよ、山城の提督は、完全に士官の出世コースから外れてたし、もうどうでもよかったんだろう、出世なんて」
隼鷹「そもそも、山城しかいなかったんだろうね」
磯風「……司令には、山城しかいない、とは?」
隼鷹「あー、つまりさ、私らは、山城が提督に依存してるばっかりだと思ってたんだよ、どこに行くにしても提督の後ろにべったりだったし、提督がいないとひどくパニックになってたし」
磯風「……よくそれで艦娘が務まったな」
隼鷹「本当だねぇ」ケラケラケラ
隼鷹「でも、そんな陰になっちまったから気付かなかったけど、提督も山城に依存してたんだよ。現に山城がひきこもってる間は、提督ひどかったなねえ。職務は一応やってるけど、注意散漫だし、ある時なんて、ラ―メンをアイスピックで食って医務室運ばれるし」
摩耶「はー、そんな過去が」
隼鷹「そして、お互いどうも駄目だった。お互いの顔すら見れず、山城は絶食するは、提督は、そんとき元帥が部長と相部屋にしたんだけど、山城への謝罪の手紙書いて、自殺しようとしてた時もあったっぽいね」
摩耶「……極端すぎねえか、お互い」
隼鷹「それで部長がわけ聞いてもお互い話さない、だから……」
磯風「まさか、自白ざ……」
隼鷹「催眠術だよ」
摩耶「……効くのか、それ?」
隼鷹「効いちゃったんだよねえ……」フゥー
磯風「……どんなことを尋ねたんだ?」
隼鷹「なんで山城に謝らないのかってね」
摩耶「それで?」
隼鷹「なんでもね、ホテルから出るところを目撃されて、その時提督は山城を追いかけたんだって、いや、追いかけようとしたんだってさ」
摩耶「それは、そうだな」ウンウン
隼鷹「だけど、その時、腕を捕まえれたんだよ、その、連れ込んだ子にね。それで掛けられた言葉が突き刺さってどうしようもなかったらしい」
磯風「なんて言われたんだ」
隼鷹「『山城さんは家柄は申し分ないですが、出世を果たしても山城さんでは提督を支えなれない、すぐに貴方が駄目になってしまいます。でも、大丈夫、私を妻にしたら、貴方を支えてみせましょう! 山城さんを妻にするよりもずっと出世できますよ』って」
ちょっと風呂入ってきます。
一旦中断
(まさか榛〇じゃないだろうな)
戻りました
>>883
榛名はいい子だよ! めがっさいい子だよ!
なのでちょっとした短編やってから本編に戻ります。
小ネタ
広報部の日常!
秋雲「……」カリカリカリカリカリカリ
広報部部長(以後部長)「……アッキー(秋雲)」カチャカチャカチャカチャカチャ
秋雲「……なーにー」ガキカキカキカキカキカキ
部長「あと何ページ残ってる?」カチャカチャカチャカチャカチャ
秋雲「5ページ」カキカキカキ
部長「あと三時間で5ページ……うわあああああああああああああああ!!」バサバサッ
榛名「発狂しても大丈夫ですけど、手は止めないでください、榛名は大丈夫じゃないですので」バッチンバッチンバッチン
榛名「健康より原稿ですよ、みなさん」ニッコリ
完!
ちょっとしたキャラ紹介
広報部部長(27)
無茶な上層部の作戦で玉砕覚悟の作戦に参加。やはり作戦は失敗し、本隊を逃がすために三日三晩不眠不休で戦った部隊の生き残り。本隊を逃がすことに成功させる。しかし、隊長、同僚、部下を失い、救援も来ず、自害しようとした時、元帥の艦隊が救援に現れ、この鎮守府所属となる。
寝ないことを休まないことを得意としていたが、広報部に廻され、死ぬ思いをしている。
秋雲(14)
副業禁止なのにコミケで本を売っていたら、それがばれ、ここに送られる。よくランナーズハイになる。
榛名(25)
実質ここの編集長。編集(仕事)の鬼。少しの妥協もするさず、勝手は榛名が許さない。
一週間寝ずに働き、原稿を落とさなかったという伝説をもつ。
最近、改二になった。そもそも、改二に憧れを抱いているが、練度が足りず、かといって出撃や演習を行えば仕事の時間が減ることに悩む、なんだか、艦娘として本末転倒なことになっていた。
しかし、原稿を乗せた船をレ級の群に沈められ、単騎で突撃。見事、単騎で5-5海域のレ級殲滅に成功する。一晩で改二可能レベルまで昇華した女。
では、本編再開
摩耶「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ガッツンガッツン
磯風「………」ガッツンガッツン
隼鷹「頭突きしたい気持ちはわかるけどさ、やめなって店に迷惑だよ」
摩耶「このどす黒いなにかとってくれええええええええええええええええええ! 私の中から追い出してくれええええええええええええええええええええええええええ!!」ガッツンガッツン
磯風「……同じく」ガッツンガッツン
隼鷹「ごめんな、祥鳳」
祥鳳「いえ、いつものことなんで大丈夫ですよ」アキラメ
――5分後――
隼鷹「落ち着いた?」
摩耶「……す、すまねえ」ハァハァハァ
磯風「……同じく」ハァハァハァ
隼鷹「ま、とにかくそんなことを言われて提督は崩れちまったのさ」
磯風「なぜ?」
隼鷹「自分が、少なからず、山城を出世への足がかりとして見てたんじゃないかって、疑惑が生まれたらしい。つまり」
摩耶「自分自身が信じられなくなったってのか?」
隼鷹「そういうことだね」
摩耶「けっ、下らねえ……ペッ」ベチャ
磯風「ああ、同意する。自分を信じずとも山城を信じる自分を信じられなくて、愛しているといえるのか? ペッ」ベチャ
祥鳳「あの、ここ、店の中なんで、つば吐き捨てるのはやめて」
磯風・摩耶「すみません」ペコリ
隼鷹「それを山城も聞いてたみたいでな、結論からいえば」
磯風「信頼が根底から崩れ去ったわけか?」
隼鷹「正解」
磯風「……だが、なぜそれが司令の出世につながる? 腹を斬った方がまだ男らしいが」
摩耶「いや、それじゃあ根本的解決になってねえよ、むしろ死んだら自体が余計こじれるわ」ポカン
磯風「……それもそうだな」ヒリヒリ
隼鷹「提督はね、本気なのさ」タバコ ニ ヒヲツケ
磯風「本気?」
隼鷹「本気で、山城を嫁に迎える腹なんだよ」
摩耶「ああ……」ナットク
磯風「……?」
隼鷹「だからね、今までの説明で、山城を嫁に迎えたら出世するのは確定だってのは理解したろ?」
磯風「む、それは理解した」
隼鷹「そんで、それが山城と提督の不信の大本にもなっちまったんだろ?」
磯風「そうだな」ウンウン
隼鷹「だから、出世目的じゃないってこと、純粋に山城が好きだって証明したいから、出世してから正式に付き合うつもりなんだよ」
隼鷹「で、傷つけたことと裏切った責任を取って、よりを戻したいから出世することが、提督の目的ってわけよ」
磯風「……ああ、なるほど」ナットク
摩耶・磯風・隼鷹「「「………………………」」」
磯風「ものすごく、遠回りだし、一周してよくわからないことになってるな」
摩耶「なぁ」コクコク
隼鷹「うん、実はみんなそう思ってる」
磯風「それに山城は気づいているんだよな?」
摩耶「復活したってことは気づいてるだろ、そりゃ、な、隼鷹?」
隼鷹「……」プイッ
祥鳳「……」プイッ
摩耶「おい、なんか事情知ってそうな二人が目を合わせてくれないんだけど、なんか冷や汗かいてるんだけど、ねえちょっと、ねえ!」
隼鷹「……じゃない」ボソッ
磯風「む?」イマナンテ?
隼鷹「仕方ないじゃない、山城が提督なんて、もう知らないっていってるんだし……」ボソボソ
今日はここらへんでおしまいです。
そして、GのレコンギスタとFateの放送時間が被ってることに気が付く
どっちを見ればいいんだ?
あと、もう一回いいますよ、榛名はいい子(修羅)です!
おやすみなさい
>>871なんだろうなあ
祝!扶桑山城改二!
個人的に、IfのIfだから、めがっさ楽しみ!氷山戦艦か、ドリル戦艦にもならねえかな(暴論)
小ネタやってからぼちぼち始めます。
【小ネタ】
『更なる改造』
提督「そういや山城よぉ」カキカキカキ
山城「なんですか? 提督」ピコピコピコ
提督「大本営から、お前ら扶桑型の改二告知が今日発表されたぞ」カキカキカキ
山城「まじですか」ゲェェ
提督「なんだ、その、本気で嫌そうな顔は? 嬉しくねえのか?」カキカキカキ
山城「だって、ただでさえ架空戦艦架空戦艦言われてるのに、これ以上架空になったら……提督にますますバカにされて、不幸だわぁ」ピコピコピコ
提督「……おめぇがまじめに秘書艦業務やってれば何も言わないけどな、架空戦艦山城さんよ」ビキビキ
山城「ま、それはほっておいて」
提督「ほっとおくな! この野郎!」ツクエ バーン!
山城「だからアマですよ」ピコピコピコ
提督「……はぁ、ま、いいが、おめえはどんな改造がいいんだ? 金剛型みてえな全体値の底上げか? それとも衣笠みてえな低燃費型か?」
山城「提督に決定権はないでしょうに」ピコピコピコ
提督「休憩の会話に決まってんだろうが」
山城「……仕事してください、提督」ピコピコピコ
提督「その言葉、そっくりそのままバットで打ち返すぞ、この架空戦艦」
提督「で、どんな改造がいいんだ?」
山城「そうですね」ムムムッ
ドリル付けて潜水しよう(提案)
山城「とりあえず、金剛型よりも火力は強化して欲しいですね」ウン
提督「史実だと口径は同じでも搭載数は扶桑型の方が多かったからな、初期値には反映されてるが」タシカニ
山城「それと、史実にはない改造なんですから、口径はもっと大きくてもいいと思います」ウンウン
提督「いっそのこと、航空戦艦か、戦艦に戻る改造、とかもいいかもな。そういう話しは提督たちの間でも結構上がるぞ」
山城「皆、テレファング世代ですか?」
提督「……テレファングしってる奴、日本に何人いるだろうな?」
山城「漫画版はトラウマです」
提督「俺は、クロちゃんのキッド編と召喚王レクスがトラウマだ」
山城「レクス、デビルチルドレンよりもグロかったですもんね」
提督「デビルチルドレンは、血がすげえけど、そんなにグロくはねえからな」
山城「レクス、普通に人がミイラになったり、首が飛んだり、黒コゲの死体になったりしますからね」
提督「……この話題、日本で100人もわかるか?」
山城「どうでしょうね?」
山城「で、話し戻しますけど、航空戦艦か戦艦を選んで改二となれば、私としては戦艦として戦ってみたいってのもあります」ウーン
提督「……理由は?」
山城「私、改造早かったじゃないですか?」
提督「前線だと、修復もかねて大破するとすぐに修復だったからな」
山城「だから、戦艦に戻ってじっくり戦ってみたいということもありますね、航空戦艦は航空戦艦で悪くないですけど」
提督「なるほど、お前にしちゃ考えてるな」ウンウン
山城「お前ってのは余計ですよ」ボソッ
提督「なんか言ったか?」
山城「いえ、なんでもありません」キリッ
山城「それで、低速なのは仕方がないので、もう思い切って口径も大きいけど、砲塔数は少なくするとか」
提督「なるほど」ウンウン
山城「船体を大きくするってのもいいですね」
提督「いや、それは無理だろう」
山城「……プラモデルで山城を航空戦艦にしようとしても、どうあがいても駄目なのに、何をいまさら」フフフッ
提督「あ、わりい」
山城「それで、口径ですけど、もう56cm砲にしちゃいましょう」
提督「!? いや、それは無理だろうが! 46cm砲でも積めねえのに何を言ってんだ!」
山城「いいんですよ、ただの妄想なんですから、それでもっと船体を……」
提督「お前はなにを言ってんだ!?」
<<ギャーギャーワーワー
・・・・・・・・・・・・・・・・
山城「……で、これで完成ですね」
提督「ああ……(山城が山城を設計するって改めると変な感じだな)」
『扶桑型戦艦 二番艦 山城 改二』
設計者 経理部 第二班 秘書艦 山城
兵装 主砲 56cm3連装主砲 ←めっちゃ強い
対空砲 16.7mm高角砲 ←めっちゃすごい
・
・
・
・
備考 潜水能力もあり、南極や北極でも氷山も破砕し、どんな天候でも突き進む万能戦艦
ちょーすごい!
山城「……」
提督「……」
山城「なんだか、架空戦記の最後に登場するような兵器になりましたね」ハァ
提督「俺も途中でそれは思った。たぶん、こうやって架空戦記のチート戦艦って生まれるんだろうな……」
山城「てか、これ、紺碧の艦隊とかに登場しそうですね」ハァ
提督「……ああ」ウン
山城「……思ったんですけど」
提督「なんだ、山城」
山城「私(山城)って、どんな架空戦記でも大概除籍になってますよね。活躍してるのって、殆ど読んだことがないです」
提督「それは、佐藤大輔先生とかに頼むしかないな……」
山城「完結しなさそうですね。不幸だわ」
完!
磯風「……それは、山城本人は提督が山城を思い続けていることを知らないわけか?」
隼鷹「みたいだねえ」コクコク
摩耶「な、なんでまたそんなことに」
隼鷹「いや、そのー、山城の奴は、提督が弁解を何もなさず、ずっと仕事を続けてたので、本気で浮気、ってか、捨てられたと思っちまったんだよ」
磯風「……提督は、山城に何も言っていないのか?」
隼鷹「みたいだねえ」ウン
摩耶「いや、でもよぉ、なんとなく察するだろ! 提督とその艦娘が本気じゃないってことぐらい!」
隼鷹「……山城は、さっき本人もいってたけどさ、世間知らずの小娘っていうか、殆ど人と接したことがないお嬢様って感じだったんだよね。だから、機微が読めなかった、むしろ、全部言葉の通りにうけとめちゃったみたいだね」
摩耶「でもここに来る前は提督と一緒に戦場にいたんだろ? なら人と接する機会は……」
隼鷹「そういうのも全部提督がやってたみたいだね、それが提督依存の根底にもなってたんだよ」
磯風「つまり、そういう付けが、最悪な事態を引き起こした一因にもなってるのか?」
隼鷹「そうさね、それはあるね。鎮守府でも、最初の挨拶以外、配属されるまで提督としか会話してなかったみたいだし」
摩耶「あれ?確か扶桑さんも……」
隼鷹「扶桑がこの鎮守府に配属されるのは、事件後だよ。何度か臨時の補充員として来ることはあったけど、その時以外だと、山城と手紙のやり取りしてる仲だったらしいよ」
横山先生の「修羅の戦野」だと山城活躍してるぞ
> 提督「それは、佐藤大輔先生とかに頼むしかないな……」
三巻王の御大では・・・
摩耶「……軍人として、色々と致命的だな、本当に」
隼鷹「ま、山城は臨時徴兵みたいなもんだったし、それに事務員としては優秀だったからね。でも、確かにコミュ障だったのはいただけなかった。だから、それを治すためにも同僚を配属させたって面もわけさ」
隼鷹「だけど、最悪な結果になった」ハァ
隼鷹「初めての同僚で、勇気を出して心を開いて接し、信頼関係を作っていた同僚と、激戦をくぐりぬけ、お互いに愛し合っている仲になった上司、その二人に一辺に(本人からしたら)裏切られた山城は、対人恐怖症になった。現在はなんとか克服したようだけど、でも未だに人見知りは激しい」
磯風「なるほど(山城が最初に怯えていたのはそういうわけが……)」
隼鷹「同僚はすぐに嫁にいったが、肝心の上司は何もいいわけをしない。それどころか、その最後に浮気相手に言われた通り、仕事に打ち込むようになった」
摩耶「提督は説明しろよおおおおお! 一言どころか機会が足りてねえええええ!! どこの施しの英雄だ!」
隼鷹「そういうのも、全部いいわけになるとでも思ったんだろうねえ」ハァ
隼鷹「そんな精神的に追い詰められ、ぐにゃぐにゃになってた山城はある結論を出すんだよ」
磯風「……どのような?」
隼鷹「提督を徹底的に困らせちゃえばいいじゃないって」
摩耶「どんな結論!?」
隼鷹「本人は必至で否定するけどさ、そんなことをやられても、やっぱり山城は提督にほの字だった。いくら女々しくみじめでも、それでも提督を思う心は変わらかった、いや、変われなかった。今でも、そんな気はするだろ?」
磯風「……確かに、そんな気は、さっき酒を飲んだ山城を見ていたら思ったが」
隼鷹「だけど、提督が自分を捨てたことは許せなかった。自分をただの出世道具として見てなかったことに怒りを抱いた」
摩耶「だからそれはちげえだろ! だれか教えなかったのかよ!」
隼鷹「教えたよ、当時所属の違う扶桑さんも呼んで説得してもらったけど、いくら周りがいっても本人が気付かなきゃ意味がない」
磯風「……提督に説得か、申し開きをするようには?」
隼鷹「したよ、元帥自らが提督を説得しようとしたし実際に提督は山城のところまで足を運んだ、でも、山城を前にすると何も言えなくなった」
隼鷹「そんなんだから、誰もこまっちゃった。もう誰にも解決できないんじゃないかって」
磯風・摩耶「……」
隼鷹「でも、ある日、提督が仕事をしてると、ひょっこり山城がやってきて、漫画を読み始めた」
磯風「……まて、なぜいきなり漫画を読み始めたんだ?」
隼鷹「それが、提督に腹が立ってきたんだとさ」
隼鷹「『私だけが不幸でいるなんて耐えきれない! こうなったら、あの人が出世目的で私に近づいたんなら徹底的にあの人の出世を邪魔するわ!』ってのは、本人談」
磯風「……ある意味、それはそれで恐ろしいというか、よく聞き出せたな、そんなこと」
隼鷹「いんや、これも催眠術。ナーバスになってるのにいきなり明るくなるとさ、心中とか考えてる人がいるからそうじゃないのか調べるために催眠術で聞きだしたんだよ」
摩耶「……うちの鎮守府って、なんで催眠術に頼るんだよ」
隼鷹「かなり頼りになるからさ。現に摩耶からも、あ」イッケネ
摩耶「おい、今私から何かを聞きだしたけど、それしゃべったらまずかったことに気が付いただろ? 何を聞きだした!? 私から何を聞きだした!!」
隼鷹「ま、ともかく、山城はゲームしたりだの、漫画読んだり、菓子食ったりして、妨害を計るようになった」
摩耶「おいいいいいいいいいいい! 教えろ! 私から何を聞きだした! 私に何をしたあああああああああああ!!」
磯風「おちつけ、摩耶」
<<ハナセコノヤロウ!
<<ギャーギャー
・・・・・・・・・・・・・
隼鷹「そんなわけで……」
摩耶「いや、なかったことにできてねえからな、あとで教えろよ、隼鷹」ゼェゼェ
隼鷹「ゲームとか漫画読んで、業務さぼりまくりのポンコツ艦娘 山城はこうして誕生したわけです」
磯風「……つまり、山城が怠惰なのは提督への復讐、ということか?」
隼鷹「ま、それが建前だね」
摩耶「建前?」
隼鷹「そうだよ、山城自身もそうやって自分にいいわけしてるんだよ」
磯風「つまり、本音は違うと?」
隼鷹「せ~かい」
隼鷹「建前っていうのは、相手に思わせるための、自分が気づいてる嘘と、自己防衛のために自分に対してつく嘘の二種類がある。山城は、自分の存在すらもわからなくなったから、本当の気持ち(本音)を隠し、自分自身に嘘をついた」
磯風「どのような嘘を?」
隼鷹「さっきいったけど、提督を未だに愛してるってことだよ」
隼鷹「提督を愛したのは過去のこと、だから自分は提督に復讐するために困らせるって建前(嘘)さ」
摩耶「じゃあ、本音ってのは」
隼鷹「提督に、二度と他の女が提督を取らないように、自分だけを見てもらえるように、わざと提督を困らせて、それて自分が独り占めするって本音さ」
ちょっと休憩
あんまり進んでないな
ここの山城が可愛すぎて山城を大好きになっちゃったじゃないかどうしてくれる
戻りました。
コンビニでアイアムヒーロー読んでたらエライ時間になってた。
>>936
ケッコンカッコカリで心を打ち砕かれますよ、色々な意味で
磯風・摩耶「「……」」
隼鷹「……」
磯風「いいだろうか?」カタテ アゲ
隼鷹「なんだい?」
磯風「言いたいことはたくさんあるが一つだけ言わせてくれ」
摩耶「ああ、私も」
磯風「む、そうか、じゃあ、いうぞ」セーノ
摩耶・磯風「「子供か!?」!」
隼鷹「綺麗にはもったねえ」パチパチ
摩耶「いや、だって……ええ~」
磯風「そうだ、それじゃあまるで子供の発想ではないか、好きな者に自分だけを見てもらいたいからと、意地悪するなど」
隼鷹「だからさ」
磯風「む?」
隼鷹「人間追いこまれ、事態が複雑になればなるほどに解決方法って簡潔で、幼稚で雑になるもんなんだよ」
磯風「そうなのか? 摩耶よ」
摩耶「あ、私に聞くな!」アタフタ
隼鷹「摩耶も少しは恋した方がいいんじゃないのかい?」ケラケラ
摩耶「余計なお世話だ!」プイッ
隼鷹「ま、でもさ、山城は提督の邪魔するって心では思ってる癖に、いざって時はしっかり提督の力になってるんだよ」
磯風「なに?」
隼鷹「いつもさぼってるけど、本当に提督が多忙になる大規模作戦のときなんて誰よりも働いてるし、それに提督が体調崩さないようにっていつもスケジュール管理してるのは山城だしね」
磯風「……」ムゥ
隼鷹「昨日なんて面白かったね」
隼鷹「夜遅くに、飲んだ後にさて寝ようって思ったら、資料室に明かりが灯っててね、何だろうな? と思ったら山城が必死になって全部の業務計算内容を覚えようとしてたんだよ」
磯風「!」
隼鷹「しかも、私が近づいても気づかないし、その内容も提督だけが覚えておけばいいところまで必死になって覚えようとしててさ。だから、あたしは止めたんだけどね」
磯風「……」ヤマシロ……
隼鷹「『これ、覚えないといけないんです。明日何聞かれてもいいように』って真剣な表情でいってたから付き合って、私も寝不足だよ」
隼鷹「ま、とにかくさ、磯風」
磯風「はい」ビシッ
隼鷹「あんたの上司は一見不誠実で、怠惰で頼りがいはなくて、幼稚で大人げなくて、なんかマニアックな趣味合ってそのくせ繊細だけど」ツラツラ
磯風・摩耶「「((なにかあった)な)」
隼鷹「信頼に値する人間だ、私が保証する」
磯風「了解しました」ビシッ
隼鷹「それじゃよろしい」ウン
磯風「………」ムッ
摩耶「……どうかしたのか? 磯風」
磯風「いや、実はここに来る前に、ちょっと気になることがあって……」ゴニョゴニョ
隼鷹「どんなこと?」
磯風「い、いや、大したことではない。だから……」//
隼鷹「摩耶」
摩耶「ああ」ガシッ
磯風「ま、摩耶、隼鷹?」ハガイジメニ
隼鷹「尋問タイムといこうかね」ニジリニジリ
・・・・・・・・・・・・・・・・
・
・
・
隼鷹「なーるほど、えげつない下着を山城がみて、それを穿いて提督に見せようってしてたのか」
摩耶「なんだ、もっとやばいことと思ったがつまんねーな」
磯風「……」ゲッソリ グッタリ
摩耶「でもなんでそれが気になることなんだ?」
磯風「……た、建前とはいえ、気がない山城が、なぜ、提督にそのような姿を見せたりしていたのか、気になったのだ」グッタリ
摩耶「あ、そういやそうだな」
隼鷹「あー、そんな理由、簡単だよ」
磯風「どんな理由なんだ?」
隼鷹「シンプルな理由だよ、山城は提督に襲われたいんだよ」
磯風「ほぉ」
摩耶「なっ!」//
隼鷹「おや、摩耶、わかんないのかい? 言葉変えると、提督の子供が欲しいんだよ」ニヤニヤ
摩耶「言葉を変えるな!!」
磯風「(摩耶はからかうと純情で面白いな)」ウンウン
今日はここまで
やっぱり限界がこの時間帯ですね。めっちゃ眠い
あと、Gのレコンギスタ、キングゲイナーっぽくて大満足でした(無関係)
おやすみなさい
ボンボン派は小学生のとき肩身が狭かった
X計画(ゲームじゃなくて漫画版)で採用されたけど、まったく自慢できなかったのがおもひで
それでは、今日もぼちぼち更新
摩耶「と、ともかくよ!」オッホン
隼鷹「(ごまかしたね)」
磯風「(ごまかしたな)」
摩耶「山城姉さんも極端すぎんだろーが! 襲われたいとか、とか……」//
磯風「む、確かにそれには同意する。女がそんなやすやすと股を開いてはいかんな」
摩耶「お前ももうちょっと恥じらいをもて! 大体さっき恥ずかしがってたろうが!」//
磯風「摩耶、安心しろ、磯風は己の所有物や行動によって、卑猥とレッテルをはられること以外は割とどうでもいい」
摩耶「……難儀な性格してるな、お前」
磯風「磯風もそれは認識している」
隼鷹「そうさね、どうしてこう、二班は難物ばっかり集まるかねえ」カラカラカラ
磯風「それにしても、提督に気がないといって山城自らを騙しているのに、自らを捨てたと認識している男の、子を欲しているとは、矛盾しているな」ウンウン
隼鷹「その理由も本末転倒なんだよ」カラカラカラ
磯風「む?」
隼鷹「いや~ことあるごとに山城が提督に色仕掛けで迫るからさ、これもまた調査したんだよね」
摩耶「……また例の」
隼鷹「催眠術で!」
摩耶「……あとで、私からなに聞きだしたか教えろよ、マジで!」
磯風「ふむ、襲われること、そして子供を得ることの、その理由も聞き出したんだろ?」
隼鷹「もっちろんさ!」サムズアップ
磯風「では、その理由とは?」
隼鷹「それはね、もう落語なんだけどさ……ププッ、駄目だ笑いが」アッハッハッハッハッハ
摩耶「もったいぶらずに教えろよ」イラッ
隼鷹「あ、悪い悪い、そえで、その理由なんだけどね」
磯風「理由とは?」
隼鷹「できちゃった婚して提督を出世させることなんだってさ」アッハッハッハッハッハッハ
磯風・摩耶「「………?」」
摩耶「……なんだか、さっきと矛盾してねえか?」
磯風「ああ」コクコク
磯風「さきほど、山城が怠惰なのは、提督を出世させないためだったな」
隼鷹「そうだよ」
磯風「では、なぜ提督と結婚して、出世させることが望みなんだ?」
隼鷹「なんでもね、山城からしたら提督は自分を出世の道具として見てなかったって思ってるじゃない? しかも、もう興味はないってか仕事に打ち込むようになったじゃない?」
摩耶「そうだな」コクコク
隼鷹「それを裏付けるみたいに、提督は出世することを望んでるじゃない?」
磯風「む、確かに」ウンウン
隼鷹「だからね、提督が望んでない形、山城からして、提督が捨てた相手と婚姻する出世で、己の力じゃない出世を果たすことによって、望んでない、不幸な出世をさせることが山城の行動理由なんだってさ」アッハッハッハッハッハッハ
磯風・摩耶「「………」」
磯風「提督のけじめ方法もあれだったが」
摩耶「山城の復讐方法もどんどんずれてるな」
隼鷹「まったくだよ」
隼鷹「でも、このカップルの面白いところはお互いが結ばれることを望んでるってことだね」
摩耶「あ」
磯風「む?」
隼鷹「提督は、究極をいえば、出世して山城と結婚したい」
隼鷹「それで山城は提督の出世を、自らが勝ち取ったものじゃない出世を果たすためにデキ結婚したい」
隼鷹「ま、裏の本音だと、提督の子供でも作って、逃げられないように、逃げ道をふさいでも、提督と結ばれたいってのがあるんだろうけどさ」
磯風「むむ!」ウーン
隼鷹「でもどっちもどっちを好いて、それで最後は結ばれることを望んでるのは両者とも同じ」
摩耶「……」
隼鷹「相思相愛、されど険悪」
磯風「……」
隼鷹「これ以上風変りなカップルもないね、すれ違いの連続で、とんでもない事態になってるってわけなんだよ」
磯風・摩耶「「……」」シカメッツラ
隼鷹「……ま、とりあえず」パンパンッ
祥鳳「はーい、おまちどうさま」ビール ×2 ゴトン
磯風・摩耶「「?」」クビカシゲ
隼鷹「こんな話しは素面に戻っちまうしさ、胸糞悪いのも、酒で清めるとしましょうかね! ほら」グラス ワタシ
磯風「ああ、いただこう」ヒョイ
摩耶「私ももらうぜ」ヒョイ
隼鷹・摩耶・磯風「「「かんぱい」」」カチンッ
ちょっとお風呂入ってきます。
そろそろ二スレ目ですけど、いくつかこのあと特別編を考え中
出してほしい艦娘いましたら、書こうと思っています。
↓5ぐらいまで、安価とります。特別編で出して欲しい艦娘(既出・未出問わず)をどうぞ!
では、お風呂いってきます
戻りました。
それと那珂、荒潮、朝潮、陸奥、鳳翔、飛鷹で、了解です。
次のスレで特別編を始めたいと思います。
では、再開
・・・・・・・・・・・
居酒屋「しょうほう」
提督「……なんだ、この惨状?」
隼鷹・摩耶・磯風「「「………グガー」」」ベロンベロン
祥鳳「あ、提督、どうも」ペコリ
提督「どうも……って、なんすかこの惨状は?」
提督「青葉がタクシー拾ってくれたから、元帥殿と部長が先に帰ったから、俺たちも帰るぞって迎えに来てみたら、なんでこいつら酔いつぶれてるんだ?」
祥鳳「いえ、ま、色々ありまして……」
提督「でも、困ったな、タクシーなんてもうこの時間じゃ捕まんねえし」ポリポリ
祥鳳「それなら大丈夫です。もう店も締めますから車で私が鎮守府まで送っていきます」ホホホッ
提督「……仕方ねえ、すみません、祥鳳さん」ペコペコ
祥鳳「でも、ちょっと問題がありまして」ホホホッ
提督「問題?」
祥鳳「ええ、私の車、軽なので、三人ぐらいなんですよ。だから……」チラッ
山城「……zz」グーグー
提督「はぁ、わかりました。山城は俺がおぶって帰りますんで、あの三人、よろしくお願いします」ペコリ
祥鳳「……はい、承りました」ニコッ
提督「ったく、なんで酒は飲んでものまれるなって常日頃……」ブツブツブツブツ
・・・・・・・・・・・・
山城「……?」ユラユラ
提督「起きたか? 山城」エッサホイサット
山城「……ここどころですか?」
提督「鎮守府に戻る途中の山道だ」
山城「……気持ちわる」フラフラフラ
提督「俺の背で吐くなよ」
山城「……おえっ」ゲー
提督「わざわざ口の中に手っつこんで吐こうとすんな! 架空戦艦!」
山城「……不幸だわ」
提督「飲みすぎのはお前の自己責任だ、ボケ」
山城「……飲みすぎたのは提督のせいですよ」プイッ
提督「?」
山城「……」ツーン
提督「(またへそ曲げやがったな、面倒くせえ)」ハァ
山城「……提督におぶられてるって不幸だわ」
提督「なんでだ? 一ついっておくがタクシーなんぞ、もう捕まら」
山城「だって、寒いじゃないですか? もう不幸だわー 背中から冷気が入っておなか壊しそうだわー」
提督「いや、おめえ腹、俺の背にくっつけてるから冷えねえだろうがよ、山城」
山城「……だって寒いんですもん、不幸だわ~提督は暖かそうなトンビ(インバネスコート)きてるから風邪ひかなそうですけど、私は巫女服で寒いわ~風邪ひきそうだわ~」
提督「いや、山城よ、それが艦娘としてのお前の正装なんだから、確か気温は自動調節……」
山城「寒いわ~めがっさ寒いわ~、風邪ひいたら、キズものになった責任をどう提督はとってくれるのかしら?」
提督「人聞きの悪いこというな!」
山城「でもキズものにしたのは事実でしょうに」
提督「……それはまぁ」シドロモドロ
山城「……へたれ」ハァ
提督「うるせーな! わかったよ、コートを着ろ! 山城!」チョットオリロ
山城「嫌です」プイッ
提督「はぁ!? お前なにいって」
山城「だって、万が一、提督が風邪をひいたら私のせいにするじゃないですかー、そんなの不幸だわー、考えただけでも気が重いわー」
提督「じゃあどうしろってんだよ」ハァ
山城「……私にいい考えがあります」
・
・
・
・
山城「はぁ、暖かいわー」ヌクヌク
提督「ま、そうだな、でも山城よ」ヌクヌク
山城「なんですか? 提督」
提督「おぶってる身としては、歩きずれえんだけどよ、山城」モタモタ
山城「そりゃ、二人羽織みたいに、コートに二人も入れば歩きづらいにきまってますよ」テイトク ノ コート ニ in シタオ!
提督「これほどまでに殴りたいっておもったのは久しぶりだ」ボソッ
山城「何か言いました、提督?」ニコッ
提督「なんでも」プイッ
山城「……ちょっと止まってください」
提督「なんだ?」
山城「いいから、はやく止まってください」
提督「?」アシ トメ
山城「提督、星が綺麗ですね」ミアゲ
提督「………そうだな」ミアゲ
山城「……」
提督「………」
山城「…………なんかロマンチックなこといってくださいよ」
提督「……………まるでお前が菓子食いながら仕事したあとの机みたいだな、星が食いカスのようだ」
山城「 」ビシッビシッ
提督「いて! やめろ! 体制崩したらてめえも倒れるからな 山城!」
山城「乙女に向かってとんでもないこというからです」プイッ
提督「乙女って年でもねえだろうに」ハッ
山城「 」ビシッビシッ
提督「だから無言で蹴りを入れるな! 蹴りを!」
山城「………まったく」ハァ
提督「でもま、綺麗だな。満天の星空って感じだ」ウン
山城「提督がいってもムード零ですね」ハァ
提督「てめえ! 俺が必死になって考えたら!」
山城「提督のセンスが0で不幸だわ~」
提督「俺に女を喜ばす才能はねえよ」
山城「……」ジー
提督「……なんだよ?」
山城「別に」プイッ
提督「(面倒くせえ)……あ」
山城「……あ、流れ星」ユビサシ
提督・山城「「…………」」
山城「提督のせいで、願い事いえなかったわー 不幸だわ~」
提督「俺のせいかよ」ハァ
山城「ええ、提督のせいですよ、おかげで願い事を言えなかったんですもん」アーア
提督「んなもんに頼ってる願いなんぞ叶えはしねえよ、願いはかなえようとするから叶うもんだ」
山城「提督らしい脳筋ですね」ハァ
提督「おめえの方が脳筋の癖して何言ってやがる」
山城「 」ビシッビシッ
提督「だから蹴るな!」
提督「ま、でもよ」
山城「?」
提督「山城の願いってなんだ? アイスの当たり棒だすことか?」
山城「人をなんだとおもってるんですか? そりゃ確かにだしたことないですけど」ムッ
提督「わるい、でもなんだ?」
山城「気になります?」
提督「まぁ、興味はあるな」
山城「そうですね、ぼかして言うなら」
提督「ぼかしていうなら?」
山城「女の子だったら、憧れる職業につくことですかね?」
提督「その年で転職か?」
山城「私はまだ若いです、それにこの職業は、いつだってなれるんですよ」
提督「……じゃ、転職でもしてみるか?」
山城「はい?」ビクッ
提督「おめえが艦娘なったのは、成り行きが大きいし、除隊もそれなりにできる。それに、俺のじい様にあったろうけどさ、あの人、ああ見えて人脈は広いんだわ。だから、艦娘辞めても一応、転職するにも人脈で……」
山城「はぁ」タメイキ
提督「なんだ、その溜息?」
山城「私がなりたいのは、自分の身の丈にあった、その人にふさわしい人とあって親しくなって、その人がその職につくことに同意しないといけないんです」
提督「ふさわしい人?」
山城「ええ、人脈も大事ですけど、私が望んで、その人もそれにこたえて、初めてなれるんですよ」
提督「……面倒くせえな」
山城「面倒ですけど、女の子は一度はあこがれます」
提督「じゃあ、その職に就くためには、山城にとってふさわしい奴ってどんな奴なんだ?」
山城「さあ? 未来でも見とおせるなら話は別ですけど、その職についてないのに、ふさわしい人は私にはわかりかねます」
提督「……それもそうだな」
山城「でも……」
提督「でも?」
山城「それっぽい候補なら一人みつけましたね」
提督「……どんな奴なんだ?」
山城「そうですね、やたらめったら人の欠点をいって、仕事に打ち込むのはいいですが、それ以外はからっきし、その癖口が悪くチンピラっぽいけど、臆病ものにして小心者、それで酒を飲みとぐちぐち自分は悪くなかって弁解をいって……」
提督「もういい、もういい! そいつがかわいそうになってきた」
山城「提督も、自分にふさわしい人っていますか?」
提督「あ? んなもん」
山城「なんとなーく、この人だったらいいな、とかでもいいですよ」
提督「そうだな、それなら一人いるな」
山城「どんな方なんです? やっぱり明るく元気、気立ても良くて……」
提督「いや、ぼんやり部屋の隅でゲームと漫画読んでるような奴で、こっちがあいさつしても溜息で返してきて、人の仕事は手伝いもしねえし、それどころかこっちが一ついってやればすぐに嫌みで返してくる、しかも辛気臭くてありゃしねえような奴だ」
山城「……へぇ、あの人と真逆ですね」ボソッ
提督「そんなんだけど、俺はそいつがいいと思ってる。そいつは自分のことを肯定しないけど、俺はそいつを肯定する」
山城「奇遇ですね」
提督「あ? なにが?」
山城「私も、さっき提督が途中で切り上げちゃいましたけど、その人のこと、それでいいと思ってます。そんな人だから、私はその人が私にはあってると思ったんですよ」
提督「へぇ、俺とおんなじだな」
山城「気が合いますね」フフフッ
提督「そうだな」ハハッ
山城「なんだか、こうしてしゃべっていると昔に戻ったみたいです」ハーア
提督「だな。あのときは艦内で色々としゃべってたな」
山城「……おんなじベットの中で」
提督「言うな、恥ずかしい」プイッ
山城「あははっ 提督も恥ずかしがるんですね」
提督「お前酔っぱらってるだろ?」
山城「今更気が付くとか、だから提督は出世できなんですよ」フフッ
提督「っるせ」プイッ スタスタ
・
・
・
・
提督「……っと、もう少しで鎮守府だな、山城」
山城「……」
提督「なぁ、山城。俺思うんだが」
山城「……」
提督「そいつにそれを、いってみるのもいいんじゃねえか?」
山城「……」
提督「お前は前に、お前自身が否定してたけど、俺はお前の望みはすぐにでも叶うと思うんだわ」
山城「……」
提督「だって、お前はいい女だ、俺が保証する」
山城「……」
提督「……もしも、お前が、お前さえがよければ、山城、俺の……」クルッ
山城「……」zz
提督「…………………………」
山城「…………」クカークカー
提督「………べただな」
山城「…………」スースー
提督「はぁ」トボトボ
ここで今日はここまでってしたいところなんですが、次スレ建てるべきなんでしょうか?
もう少なくなってきましたし
でも、あまり次スレ建てても、内容が一レスぐらいで終わりそうなんですよね、どうしましょうか?
すみません、説明が間違っていました
話はまだまだ続きます。このスレでは終わりません。
次スレもかなり書きますが、次スレに今日かけそうなのに1レスぐらいで更新が終わりそうなので
ですから、今日建てて、次の誘導を張るべきなんでしょうか?
乙です。
山城の可愛さが留まるところを知りませんね。
スレが落ちてしまってからでは遅いので誘導を先にしておいていただけた方がいいかもです。もちろん>>1さんの思うようになさっていただければと思います。
>>990
了解です。
ちょっと建ててきます。
簡易紹介ぐらいですね、内容は
次スレ
【艦これ】提督「なぁ、山城」 山城「なんですか? 提督」 磯風「二つめだ」
【艦これ】提督「なぁ、山城」 山城「なんですか? 提督」 磯風「二つめだ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413216981/)
ここはうめても構いません。
>>1000まで、みたいご要望のシュチュエーションがありましたら、もしかしたら書けるかもしれません
登場した、この班や工廠の人物や艦娘をもっと、などもありましたら、どうぞ。
では、次のスレで
うめ
このSSまとめへのコメント
亡国のイージス2035、懐かしや。1周目がまるでクリアできなくて半泣きになってたっけな