【艦これ】長門「提督!私が変態ロリコン野郎だというイメージを払拭するぞ!」 (119)

※注意事項
・短めに終わる予定
・メタ発言、キャラ崩壊があるっぽい
・安価はなし
・これらが大丈夫な方は、下らない話ですがどうぞ読んでいってください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467273997

長門「最近、ウチの鎮守府の駆逐艦たちに避けられている気がする。」

長門「それもこれもみんな、他の鎮守府の長門が揃いも揃って駆逐艦に対する猥褻行為で憲兵にしょっぴかれているからだ!」

長門「全く心外だな。そんな狂ったポンコツながもんと、真のビッグセブンたるこの長門を一緒にしてもらっては困る。」

長門「なので、どうにかして私の悪印象を払拭しなくてはならない。」

長門「もちろん協力してくれるだろう…?提督?」

提督「アッハイ」

長門「なんだそのやる気なさげな態度は。事態は一刻を争うんだぞ?」

提督「なんの事態だよ……とんでもなくシリアスな表情で執務室に入ってきたから何事かと思ったら、そんなクソ下らないことを相談された俺の気持ちにもなってみろ。」

長門「下らないとはなんだ!私にとっては死活問題なんだぞ!このまま駆逐艦ちゃんたちから嫌われでもしたらショックで轟沈してしまう!」

提督「いや、その時点でお前も他のポンコツながもんと同じ穴のムジナだからな?」

提督「第一だ。お前が本当に真面目な長門なら、きちんと適度な距離を持ってあいつらと接してれば何の問題もないんじゃないか?」

長門「それもそうだが……しかし、それではいつまで待てばいいんだ!?駆逐ニウムが不足してそれこそ本当にポンコツになってしまう……」

提督「……(あっ、ダメだこいつ。早くなんとかしないと。)」

長門「とにかく。私は一刻も早く駆逐艦ちゃんたちと仲良くしたいんだ。力を貸してくれ、頼む(土下座)」

提督「あっ、やめろやめろ。わかったよ。わかったから……」

長門「本当かっ!?すまん、恩に着る。」スクッ

提督「はぁ……(まぁ一応こいつにはいつも世話になってるからな。少しは面倒みてやるか。)とりあえず作戦を立てようか。」

長門「あぁ!駆逐ニウムはもうすぐ目の前だな!」

提督「……(やっぱりダメなんじゃないかなぁ)」

【作戦その1】ビッグセブンは頼れるお姉さんだよ作戦!

提督「まずお前がしなくちゃならないことは、よそのマトモな方の長門と同じ頼れるビッグセブンであることをアピールすることだ。」

長門「何か引っかかる言い方だが……まぁ、いい。具体的にはどうすればいい?」

提督「そうだな……例えば、遠征後の資材の運搬を手伝ってやったりはどうだ? 力仕事ならお得意だろう?」

長門「なるほど。確かにいつも大変そうにしているからな。」

提督「ポイントは、あくまでさりげなく手伝ってやることだ。たまたま通りがかったお前がささっとスマートに仕事を終わらせてしまえば、あいつらに『頼れるお姉さん』としてのイメージを与えることになるはずだ。」

長門「た、頼れるお姉さんか……フフフ、悪くない響きだ……そういえばそろそろ睦月たちの遠征部隊が帰投する頃だったな。よし、では早速行ってくるぞ!」ダッ

提督「(不安だからコッソリついて行くか)」

【母港にて】

睦月「はにゃぁ~。ようやく鎮守府に到着したのです……」

如月「うふっ……みんなお疲れさま。それにしても大量ねぇ……」

卯月「う~ちゃんつかれたぴょん…もう動きたくないっぴょん!」

弥生「卯月……まだ仕事残ってる……この資材、運ばなきゃ。」

卯月「もぉ~いやっぴょん。う~ちゃんもういっぱいいっぱいだぴょん。」

睦月「そこまで含めての遠征任務にゃしぃ……みんな、頑張ろう?」

如月「でも、これだけの量だと一苦労ねぇ。誰か手伝ってくれる人はいないのかしら……」

物陰に潜んでいた長門「ハァハァ……やはり駆逐艦は最高だ。可愛いすぎるぞ。(そろそろか。よし。出るぞ。)」

長門「おや…睦月じゃないか。それに如月、卯月、弥生。遠征任務ご苦労だったな。」

睦月「あ、長門さん。艦隊帰投しました!お疲れさまです!(長門さんかぁ…ちょっと苦手にゃしぃ……)」敬礼

如月・卯月・弥生「お、お疲れさまです/ぴょん!」敬礼

長門「そう堅くならなくていいぞ。私とお前たちの仲だろ?もっと気軽に接してくれてもいいんだぞ?」

睦月’s「(仲良くなった覚えはないんだけどなぁ…)」

長門「お、資材がこんなにたくさんあるじゃないか。よく頑張ったな。」

卯月「う~ちゃんたち頑張ったんだぴょん!」

長門「そうかそうか。そういえば、私はたまたまここを通りがかって、たまたま仕事もないんだが……よ、良かったら資材の運搬をて、てちゅだってやらんこともなくはないぞ~」ソワソワ

物陰に隠れている提督「あのポンコツ……緊張して少し挙動不審になってるぞ。」

すみません、作業の合間に書いているので投稿ペースが少し遅いです。


卯月「本当かぴょん?だったら嬉しいぴょん!」

弥生「ありがとう…ございます。思った以上に成果が多くて…大変だった…んです。」

如月「助かるわぁ。ありがとうございます。長門さん。(長門さんってあまりいい噂を聞かないけれど、結構いい人なのねぇ…)」

睦月「それじゃ、お言葉に甘えちゃうのです!」

長門「ははは。このビッグセブンに任せておけ!これくらいの仕事はすぐに終わらせてみせるさ。(あぁあぁああぁ!最高だぁぁぁ!くちくかんにたよられるのがこんなにきもちいいとはおもわなかった!!)ハァハァ」ハナジタラー

提督・睦月たち「(なんか気持ち悪い)」

その後、なんとか無事に仕事を手伝い終えた。

補足
・この鎮守府の長門は腐っても艦隊の主力なので、駆逐艦たちにとってはある意味雲の上の存在であまり馴染み深い存在ではありません。そのため、長門の本性は知りません。

【作戦その1】 大 成 功!!

長門「はっきり言って最高だった。」

提督「端から見てると非常に気持ち悪かったが、一応誉めておいてやる。よく手を出さなかったな。俺はてっきり荷物を持つフリをしてさりげなくボディタッチでもしまくるんじゃないかと思っていた。」

長門「ハッ。だから言ったろう。そこらのポンコツながもんと一緒にするな、と。」

長門「手を出せばそこで全てが終わるが、その一線さえ超えなければ駆逐ニウムの補給源はいくらでも確保しうる。最高の一時を味わうためには相応の忍耐が必要だということだ。」

提督「お前、自分の言ってることがおかしいっていう自覚ある?あ、ないから言ってるんだよね
。ごめんね。」

長門「そんなことよりも提督、次の作戦はなんだ? 」

長門「今回の作戦で、駆逐艦たちの間で私は『頼れるお姉さん』というイメージが生まれたはずだ。この調子ならもう少し踏み込んだことをしても大丈夫じゃないか?」

提督「まだ続けるのかよ……あと、どんだけさっきの作戦に自信があるんだよ。最後ちょっと引かれてたぞ。」

長門「何を言っている!まだ私の悪印象が取り除かれたわけではないだろうが!?それとも提督は、私が駆逐艦たちに嫌われて轟沈してもいいというのか!?」

提督「(こいつめんどくせぇ……)わかったよ。じゃあ次の作戦を考えるぞ。」
 

おっと、気をつけます。ありがとうございます。

【作戦その2】ビッグセブンは頼れる上に面倒見もいいぞ作戦!

提督「今回の作戦を遂行するにあたり、とある助っ人を呼びました。それではどうぞ。」

天龍「天龍様がわざわざ来てやったぞ。フフフ、怖いか…?」

提督「あぁ…こわいこわい。先に言っておくが、面倒なことに巻き込んですまなかった。」

天龍「クソ…いつも適当な返事しやがって。まぁ、やることねぇからいいぜ。付き合ってやるよ。せっかくの提督の頼みでもあるしな。」

長門「提督。お言葉だが、天龍は信用ならん。こいつはいつも駆逐艦ちゃんたちをそそのかして侍らせているプレイ艦娘(※プレイボーイ的な意味)だぞ? どんなことをさせられるかわかったもんじゃない……」ワナワナ

天龍「提督……こいつ頭大丈夫か?」

提督「大丈夫じゃないからお前の助けを借りたい。」

天龍「あっ…(察し)」

提督「とにかくだ。長門。こいつは駆逐艦の面倒見の良さに関しては天性の素質を持っている。 こいつには自然と駆逐艦たちがよってきているんだ。」

天龍「俺にとっちゃあ、面倒くさいったらありゃしねぇけどな。まぁ、可愛げのないクソガキどもってわけじゃあないから別にいいんだけどよ。」

長門「くっ……羨ましい……っ」

提督「いいか。長門。次の段階は『慕われるお姉さん』を目指すんだ。そのためには進んであいつらの面倒をみてやるんだ。そうして作り上げたイメージは決してお前を裏切らないはずだ。分かったな?」

長門「分かった……この長門。必ずや駆逐艦ちゃんたちに慕われる面倒見の良いお姉さんになってみせるぞ!!」

提督「よし、そうと決まればシチュエーションのセットは任せておけ。天龍も頼んだぞ?ホントマジでよろしくお願いします。」

天龍「はぁ…俺はお前等が怖いよ……」

雷「ねぇ、てんりゅー。今度の休日に雷たちと一緒に遊んでくれるってほんと~?」

響「さっき司令官が言ってたんだ。天龍もその日は暇なんだろう?」

電「電もてんりゅーさんと一緒に遊びたいのです。」

暁「こら、みんな。レディはそんなにがっつかないの!でも、てんりゅーが私たちと一緒に遊びたいのなら誘われてもいいわよ?」

天龍「(もう話は通っているのか。流石提督、仕事が早いぜ……)」

回想

提督「作戦はこうだ。今度の第六駆逐隊の休日に天龍を保護者として付き合わせることにする。」

提督「だが、天龍は遊びの途中で急遽俺に呼び出されることになる。」

長門「そこへ私が現れて、天龍の代わりに遊びに付き合ってやればいいんだな。」

天龍「まぁ、悪い作戦ってわけじゃなさそうだな。それなら自然とあいつらの仲に入っていけそうだ。ただ…問題なのは……」

提督「長門がきちんと保護者を全う出来るかどうかだろう? そこに関してはこいつを信じるしかない。」

長門「任せておけ。少し不安な所はあるが、手本は天龍が見せてくれるのだろう?」

天龍「まぁな。というかいつも通りにしてればいいんだろ?だったら楽勝だ。」

提督「ふむ。どうやら大丈夫みたいだな。 では諸君。健闘を祈る。」

回想終わり

天龍「(ま、なんとかなるか。)あぁ、今度の日曜日な。いいぜ。俺がお前等の保護者として付いて行ってやるよ。」

雷「やった~。てんりゅ~大好き!」ダキツキ

電「あっ、雷ちゃんずるいのです。電も…えいっ」

暁「全く、2人とも子供ね。レディはそんなことはしないわ」ソワソワ

響「ハラショー。私も天龍と一緒に遊べるのは楽しみだ。」

天龍「おいおい、お前ら。重いから降りろって。ほら。いい加減にしないと怒るぜ~、ってコラ~」ワイワイガヤガヤ


物陰から見ていた長門「くっ…なんて羨ましいんだ……っ!天龍っ…!!」ギリギリ

【作戦当日】

天龍「よっしゃ、お前ら。準備は出来たか?行くぜ~!」

第六駆逐隊「お~(なのです)!」

物陰に隠れた提督「よし、行ったな。」

物陰に隠れた長門「私服姿のみんなも可愛いな!思わず涎が出てくるぞ!」

提督「普通にキモイからな、自重しろよ? それにしてもお前の私服姿も珍しいな。白いワンピースに白い帽子か。いつもの頭の偽装がないから一瞬誰だか分からなかったぞ?(ハッキリいってやっぱこいつ美人だよなぁ…)」

長門「陸奥にコーディネートしてもらったんだ。デートだと言ったら親身になって手伝ってくれたぞ。」

提督「陸奥も、こんな姉を持ってしまって大変だな…(小声)」

長門「何か言ったか?」

提督「いや、何も。」アブネ

長門「そうか。フフフ…それにしても第六駆逐隊のハーレムか……楽しみだ……フフフ……ハハハ……」ニヤニヤ

提督「(残念な美人という言葉はまさにこいつのためにあるんだろうな…)」

天龍「とりあえず新しく出来たばかりのサ店に来たぜ!」

雷「ねぇ、この期間限定のチョコレートパフェ。凄く美味しそうじゃない!?」

響「ハラショー。こいつは力を感じる。私もこれにしようかな。」

電「それじゃあ、電もそれを注文するのです。」

天龍「おう、お前ら注文決まったか?」

暁「(どうしよう…暁もみんなと同じものが食べたいけれど、パフェだなんて子供っぽいわ。)」

雷「どうしたの、暁?早く決めないと迷惑よ?」

電「なのです。」

暁「わかってるわ。わかってるわよ…」

他の客になりすました提督「暁が困っているな。大方パフェが子供っぽいからという理由で頼み辛いのだろうな。」

パフェを貪る長門「もうふほひふなおになっへもいいほひな(もう少し素直になってもいいのにな)」

提督「食いながら喋るなよ。 さぁ、天龍。腕の見せどころだぞ。」

長門「パクパク」

天龍「(暁もどうやらパフェが食べたいようだな。よし。)」

天龍「それじゃあ俺もパフェをって思ったけど、この前から龍田に付き合ってダイエットしてるんだよなぁ……あ~あ、一口だけでいいから誰かレディみたいな人が俺に食べさせてくれないかなぁ……」

暁「!? そう?てんりゅーったらパフェが食べたいの?だったらレディの私が一口だけ分けてあげるわ!私もチョコレートパフェを頼むわ。」

天龍「へへっ、本当か!?流石は暁だぜ。それじゃあ決まりだな。」

暁「レディなんだから当然よ!」フフン


提督「ベタな手だが、素晴らしいな。実際行動に移すのは難しいだろうな。天龍のヤツもちゃんと一人前食べたかっただろうに。」

2杯目のパフェを貪る長門「さふがだ。わはひなはああはいふはい。(流石だ。私ならああはいくまい。)」

提督「あぁ、無理だろうな(呆れ)」

天龍「次はショッピングモールに来たぜ。」

電「あわわ。たくさん人がいるのです。」

天龍「鎮守府にいると中々こんな人混みは見られないからな。おら、はぐれないようにちゃんと手を繋いで置くんだぞ。」

第六駆逐隊「はーい!」


人混みに紛れた提督「こうしてみると、まるで母親のようだな。実に微笑ましい。」

長門「なぁ、提督……流石に私たちまで手をつなぐ必要はないんじゃないか…?結構恥ずかしいぞ///」

提督「バカか。お前みたいなポンコツは、はぐれたりでもしたら何をしでかすかわからんからな。」

長門「何を!私を誰だと思って…あっ…」ハナレソウニナル

ギュッ←抱き寄せ 

提督「だから言っただろ?大人しく俺の手を握っていろ。長門。」

長門「あっ…あぁ。すまない///」

天龍「(あいつらなにやってんだよ。)」

どうもsaga入れ忘れちゃいますね。続きです。


提督「その後の天龍の行動は実にハラショーなものであった。」

提督「ショッピングモール中を文句垂れずに練り歩き、オモチャコーナーやゲームセンターに付き添い、歩き疲れた雷を背負いながらも一度もはぐれることなく引率を続けた。」

提督「子供ってのは容赦がないよな。興味があるところには構わず突っ走っていくんだから。それを四人分捌ききる天龍はある意味で恐ろしい。きっと良い母親になるんだろうな。」

提督「ところで長門、さっきから様子がおかしいぞ?」

長門「誰のせいだと思っているんだ…(これではまるで本当にデートしているみたいじゃないか…)」

提督「?(ま、いいか。こいつの様子がおかしいのはいつものことだし。) それより長門。そろそろ天龍と交代だぞ。」

長門「ハッ……そうだった。私には第六駆逐隊のみんなとのハーレムが待っているんだった。ええい、いい加減手を離せ提督///」

提督「まぁ、待て。今、電話をかける。」

響「この辺りはあらかた周ったね。次はどこへ行こうか。」

電「電は久しぶりにボーリングに行きたいのです。」

暁「いいわね。レディの腕の見せどころね。」

雷「確か駅の方だったわね。行きましょ!」

天龍「おい、待てって……あ、電話か」ピッ

電話越し提督「天龍か?そろそろ交代だ。長門を向かわせるぞ。」

天龍「なんだよ。せっかく盛り上がってたのによ。あぁ、わかったよ。今すぐ行く。(こんな感じか。)」

雷「どうしたのよ。提督から?」

天龍「わりぃ、急遽呼び出しが入っちまった。」

雷「えぇ~、じゃあてんりゅーはここまで?」

響「残念だね。でもしょうがないよ。」


提督「(よし、いまだ長門。行けっ!)」

長門「スゥ~ハァ~ よし」スタスタ

長門「オホン…おや、偶然だな。お前達もショッピングに来ていたのか…(ハァハァ 可愛すぎる。最高だぁ…)」

電「驚いたのです。まさか長門さんなのです!?」

響「意外な人物だね。」

暁「(いつもと雰囲気が違うわ!まさにレディって感じね…)」

天龍「ぐ、ぐうぜんだな、ナガトサン。(棒) そうだ。もしこのあとヒマだったらこいつらのメンドウみてやってくれませんか?(棒)」

隠れ見る提督「ド下手かっ!演技苦手すぎだろ。」

長門「あぁ。いいぞ。ハァハァ ちょうど暇を持て余していたのだ。ハァハァ その役、引き受けよう。ハァハァ」ニヤニヤ

天龍「よろしく頼んだぜ。(あ、今キモイこと考えてるな。)お前たちもそれでいいだろ?」

雷「てんりゅーが言うなら。わかったわ。」

暁「長門さんはレディなんだから大丈夫よ!」

響「この前、長門さんから親切にしてもらったって卯月から聞いたよ。だから大丈夫さ。仲間に入れてあげよう。」

電「なのです。」

長門「天使かな?」ハナヂタラ-

天龍「(鼻血拭けよ)ヒソヒソ じゃあよろしくな。お前たち、長門の言うことちゃんと聞くんだぞ。」

第六駆逐隊「は~い!」

提督「よし、合流は成功か。それにしてもやっぱり第六駆逐隊のみんなは天使だな。」

長門「ボーリング場についたぞ!」

雷「私が一番乗りよ!」

暁「ずるいわ。私の方がお姉さんなんだから一番は私よ!」

響「私だって一番がいい。」

電「喧嘩はダメなのです。長門さん、なんとかしてくださいなのです。」

長門「(私の目の先で天使が四人踊り跳ねている……あぁ、ここが地上の楽園か。)」ぽけぇ~

電「長門さん?」

長門「ハッ。(いつの間にか自分の世界に。イカンイカン、なんとか仲裁しなくては)」

長門「なんだ、投げる順番で喧嘩してるのか?(こういうときは、そうだな…)」

長門「だったら公平にくじ引きで決めよう。私は一番最後でいい。それなら文句はないだろう?」

第六駆逐隊「は~い…」

隣の隣で隠れ見る提督「案外普通にやってるな。」

変装した天龍「もう大丈夫なんじゃないか?提督。長門のヤツは確かに変態だけど、駆逐艦を大事にしたいって気持ちは誰よりも強いぜ。ほら、その証拠に結構楽しそうにしてるぜ。」

ビッグセブンノチカラ、アナドルナヨ! ボカーン
キャー! スゴイノデス ハラショー サスガレディダワ!

提督「……あぁ、そうだな。そうかもしれない。いや、そんなことはあの時から分かっていたんだ。」

天龍「は?どういうことだ?」

天龍「そういや、俺もかなりの古参だけどさ。その頃から提督も長門のヤツも一緒だったよな。」

天龍「教えてくれよ。昔お前たちに一体何があった?今の長門と関係があるのか?」

提督「……乗りかかった船だしな。お前には伝えておこう。かつてこの鎮守府で…いや、俺と長門に一体何があったのかを。」

提督「あれは、俺がようやく新米提督を卒業するかしないかという頃だった。」

提督「順調に資材・艦娘を揃え、練度を上げ、少しずつ彼女たちとの信頼関係を築いていった俺は……ついには戦艦娘を運用することを検討し始めていた。」

提督「その結果現れたのが今の長門だった。 その時ばかりは心の中ではしゃいだよ。なにしろあの『戦艦・長門』だからな。喜ばない提督なんて誰一人としていないさ。」

提督「ただ、その時を境にして全てが狂い始めた。」

提督「その時の長門は、徹底的なまでの実力主義者だったんだ。」

提督「当然すぐに長門の練度は艦隊で一番高くなった。いや、それ以上に……あの長門は優秀すぎたんだ。」

提督「そんな長門が艦隊内での発言権を強く持つようになったのは自明の理だった。なまじ優秀過ぎたが故に誰も逆らうことが出来なかった。」

提督「あいつは成果をあげない艦娘を片っ端から解体するように俺に進言してきた。」

提督「俺はもちろん反対した。成果がでないからというだけで解体するのは間違っている、と。何故なら彼女たちも人としての心と身体を持っているからだ。それ故に個性や出来不出来の違いがあるのは当然なのだから、とその時は長門を諭した。」

提督「ただそれも時間の問題だった。長門の扱いに精神をやられてしまう艦娘が現れ始めた。そして、間もなく彼女たちは例外なく自主解体を申し出たんだ。」

提督「長門は特に、海戦での成果を挙げづらい駆逐艦娘を嫌悪していた。」

提督「駆逐艦娘を見ただけで睨みつけ、報告に来ただけでも何かにつけて毎回怒鳴り散らしていた。」

提督「ただ不思議とそれ以前より艦隊の士気は高い水準を維持するようになり、俺たちの艦隊は次々と成果を挙げていった。」

提督「そして、それからしばらく経ったある日……あの事件が起きてしまった。」

提督「俺たちの艦隊は日々の成果を大本営に認められ、ついに重要な任務を言い渡された。」

提督「とある深海棲艦の棲地の奪還。鎮守府の総力をかけて挑まなければならない大規模な作戦だった。」

提督「その頃には俺もかなり変わり果てていた。徹底して成果を求め、そのためだけの鎮守府運営を敷いていた。」

提督「長門は参謀兼艦隊総旗艦としてより権力を強めていた。正直に言えば、実質的な艦隊の権力は彼女が握っていたと言っても過言ではなかった。」

提督「俺たちは万全の準備を整え、総力戦にあたった。しかし、現実は非情だった。」

提督「結果から言えば、俺たちは敗北した。多くの犠牲を出したにも関わらず、これといった成果を挙げることすら叶わなかった。」

提督「そして、その時になってようやく自分の過ちに気付いた。とんだ無能野郎だったのさ。俺は。」

提督「長門が戦場で何を見たのかは知らない。ただ、俺の元に還ってきたあいつは身も心も既にズタボロだった。」

提督「結局、生き残った艦娘たちもみな何かしらの形で俺たちの元を去っていった。」

提督「残ったのは無能提督の烙印を押された俺と、抜け殻同然になった長門だけだった。」

天龍「……で。その後はどうしたんだよ。」

提督「まぁ、色々あって俺と長門の2人でなんとか鎮守府を立て直したんだが……その時の詳しい話はまた今度だ。ほら、あいつらここを出るみたいだぞ?」スタッ

天龍「おい、待てよ!気になるだろうがっ!半端に終わらせるなよ!」

タノシカッタノデス マタキタイナ ナガトサンッテスゴイノネ アコガレチャフフフ ツギハドコヘイコウカ?

最後の部分は
アコガレチャウワ←暁
フフフ ツギハドコヘイコウカ?←長門
になります。 

提督「あいつら……カラオケボックスに向かっていくぞ。マズいな。密室じゃないか。」

天龍「あぁ、マズいな。なんか色々とマズいな。何をしでかすかわからないぞ!」

提督「お前さっき、『もう大丈夫じゃないか?』とか言ってたじゃないか。」

天龍「じゃあ撤回する。あの変態野郎を野放しにはできねぇよ!」

提督「よし、落ち着こう。あいつらが店に入ったら、俺たちも続くぞ。店員に土下座してでも奴らの隣の部屋を確保するんだ!」

電「カラオケなんて……初めてなのです。」

暁「上手く歌えるかしら。」

長門「(ついに来たぞ。誰にも邪魔されることなく駆逐ニウムをたっぷりと堪能するチャンスが!フフフ、狭い密室空間に駆逐艦が4隻……失神しないよう気をつけなくてはな。)」ハァハァ

雷「(長門さんの様子がちょっと怖いわ…)」

【作戦その2】 失 敗 !!

提督「あのあと結局長門がギリギリやらかしそうな雰囲気になったので、強行突入して長門を手刀で昏倒させて連れて帰った。」

長門「ウーン……ハツユキ…シラヌイ…アサシオ…スマナイ…モウイイ、モウイインダ……」

提督「……またうなされてやがるな。」

提督「…………」

提督「…………」アタマナデナデ

またぼちぼち再開していきます。

【翌日】

長門「昨日は酷い目にあった。まだ首筋が痛むぞ。」

提督「それはこちらのセリフだ。あのあと大変だったんだぞ! デケェ図体のお前を背負って連れ帰り、暁たちになんとかフォローを入れたり、半ば勝手に天龍を連れ出したことが龍田のヤツにバレたり……」

長門「最後のは知らんぞ。 それにしてもだ。私は別に変なことをしようとするつもりはなかったぞ!」

提督「どうだかな? 手刀を喰らう前から鼻血だらけのアヘ顔一歩手前だったヤツに言われてもなぁ……」

長門「……それは……ただちょっと……駆逐ニウムの刺激が強かっただけのことだ……私は悪くない!」

提督「よくわからん謎物質を言い訳に使うな!(呆れ) まぁ、なんにせよ今日は一日中部屋で大人しくしていろよ?」

長門「むむむ…それでは日課の駆逐艦ウォッチングが出来ないではないか……」

提督「ストーキングの間違いだろ?お願いだから、大人しくしててください。ね?」

長門「提督がそこまで言うのなら仕方ない……了解した。」

提督「頼んだぞ。それじゃ、俺は執務室に戻るからな。昨日サボった分を仕上げなきゃならない。」スクッ

提督「あぁ、そうだ、長門。」

長門「? なんだ?」

提督「今度は2人きりで出掛けよう。良い服、選んでおけよ?」ドアガチャン

長門「なっ……///」

長門「……」

長門「…………提督。」ムネギュッ

長門「さて、提督。今日も作戦会議だ。」

提督「あのなぁ……。もう十分だろ?いい加減満足してくれよ。」

長門「いや、まだ足りん!第一この前の作戦は失敗だったのだ。このままでは嫌われてしまう……それだけはダメなんだ……」

提督「……」

提督「わかったよ……次で最後だ。それでいいな?」

長門「そうかっ!?あぁ、構わないぞ!」

【最終作戦】ビッグセブンは変態じゃないよ、ノーマルだよ作戦!

長門「今更だが、この頭の悪そうな作戦名はなんとかならんのか。」

提督「ほっとけ。それよりも内容について説明するぞ。」

提督「この一連の作戦の目的は、お前が変態ロリコンセブンであるという悪印象を取り除くということだっただろ? だったら、最早やることは2つのうち一つだ。」

提督「すなわち。お前が変態ではない、という事実と異なる印象を上書きするか……そもそもお前が普通の性癖を持った長門に変わるかのどちらかしかない。」

長門「」

長門「私が変態だということは前提か。ハハハ……」

提督「いい加減認めろ。お前はやり過ぎだ。」

提督「俺としてはお前がノーマルになってくれることを切に望むが、そう簡単にいくものでもないだろう。」

提督「そこでだ。長門。俺とデートするぞ。」

長門「!? な、何を言い出すんだ!?」

提督「まぁ、聞け。今回は、駆逐艦の中でも少し大人びた白露型をターゲットにする。いや、正確には釣るといった方が近いか。」

提督「あのくらいの娘は他人の恋愛事情には敏感だからな。事前に俺と長門のデートに関しての噂をあいつらに流しておくんだ。あとは予定を合わせさえすれば……あいつらは絶対に付いてくるさ(確信)」

提督「そうすればあいつらは絶対にその事を言いふらすだろうからな。その後は自然のなりゆきにまかせればいい。お前は晴れて『ノーマル』の仲間入りだ。」

長門「白露型か…フフフ……駆逐艦特有のあどけなさを残しつつも大人びた雰囲気も持ち合わせている実に素晴らしい駆逐艦ちゃんたち……段々みなぎってきたぞ。フフフフフ……」

提督「いや、話聞いてた?あの娘たちは直接は関わらないんだって……ダメだこいつ。もう自分の世界に入ってやがる。」

提督「正確には長門のフォローでもあるんだけどな。暁たちには、『長門は度重なる出撃で疲れていたんだ。』とか『長門は常日頃から駆逐艦と仲良く従っていたからまた遊んでやってくれ』とか言っといてやった。俺が突然現れたことについては無理矢理誤魔化しておいた。」

【長門の部屋】

陸奥「なるほどねぇ…それで長門姉はどう思ってるの?提督とのデート。」

長門「嬉しくないと言えば嘘になる。ただ、提督はいいのだろうか…?私なんかで……」

陸奥「提督もだけれど、あなたも大概鈍感ね。大丈夫よ。私を信じて。」

長門「あぁ……ありがとう、陸奥。お前にはいつも苦労をかけるな。」

陸奥「いいのよ。提督の苦労に比べれば…ね。」

陸奥「それより、当日の服のコーディネートは任せてね。提督をドキッとさせちゃうんだから!」

長門「よし。よろしく頼むぞ!」

なか

【駆逐艦寮】

夕立「みんな~聞いた~? 今度の休日に提督さんと長門さんがデートするっぽい?」

時雨「それは本当かい?あの長門さんが、そんなこともあるんだね。」

白露「え~なにそれ~。すっごい気になるぅ~」

村雨「はいは~い!それじゃあみんなで後をつけるのはどう?」

時雨「いいね。僕は賛成だよ。」

白露「白露もさんせ~い!」

夕立「それじゃ、早速作戦を立てるっぽい!」

何故か なか が入ってしまいました。多分な が と の途中のところで切れたヤツです。
ちなみに、このお話に那珂ちゃんは出ません。代わりにながちゃんで許してください。

お待たせしました。また再開していきます。

【作戦当日】
こそこそ隠れながら提督と長門のあとを追う白露型駆逐艦たち(長門はともかく提督には気付かれている)

夕立「提督さんと長門さんが鎮守府を出たっぽい。」

白露「もぉ~、なんだか2人ともイチャイチャしてるんですけどぉー? あの2人ってこんなに仲よかったっけ?」

村雨「え?いいじゃない。せっかくのデートなんだから。 ふふっ。仲良く手なんか繋いじゃって!いいわねぇ~」

時雨「でもよく考えてみればそんなに意外でもないかな……あの2人は僕たちの鎮守府が出来た時からずっと一緒みたいだし。」

村雨「へぇ、そうだったのねぇ~。ちょっと納得かも。」

白露「それって、長門さんが初期艦だったってこと? そんなことってありうるのかな~?」

時雨「さぁ?詳しいことはわからないけどね。ただ、2人の間にはそれだけの絆があってもおかしくはないということさ。」

白露「ふぅ~ん。そうなんだぁ。よく執務室で言い争ってるって噂を聞いたから、てっきり仲が悪いものだと思ってたんだけど。」

夕立「夕立もそれらしいところ見たことあるっぽい!」


夕立の回想

提督「長門!お前には呆れたぞ!まさかお前があんなことをしていたとはな!」

長門「なんのことだ?提督。 私は何も悪いことなどしていない。 用がないなら私は入渠ドッグに行くぞ。風呂場で日課の『駆逐艦残り湯』を堪能しなくてはならないのでな。」

提督「いや、それだよそれそれ! お前がこの頃毎日駆逐艦用の浅い浴槽でキモい顔しながら泳いでるの知ってるんだからな!?」

長門「なっ……何故バレた……? まさか提督、覗きか……?この変態がっ///」

提督「お前にだけは言われたくなかった……」

提督「覗きなんてするか! 長風呂に定評のあるとある空母から苦情の手紙がきたんだよ。」

空母A『最近長門さんの様子がおかしいです。毎日駆逐艦のみなさんが入ったあとのお風呂にこっそりと浸かっては恍惚の表情でなにやらぶつぶつ呟いています。非情に気味が悪いのでどうにかなりませんか? あと、出来れば夕食のおかずの量を(ry』」

長門「まさか見られていたとはな…この長門、一生の不覚。」

提督「あのなぁ……バレないならいいってもんじゃないんだぞ。」

長門「だが提督、待ってほしい。果たして提督には耐えられるのだろうか?駆逐ニウムのぎっしりと詰まった夢の泉の発する誘惑に……」

提督「お前と一緒にするな。黙れこのロリコンセブン!」

長門「ぐっ…」

提督「とにかく、お前はしばらく入渠ドックに出入り禁止な。そもそも特に損傷もなく入ること自体がおかしいしな。」

長門「そんな…殺生な……くっ…!このケチ提督!風呂にすら満足に入れさせてくれない鬼畜だと言いふらしてやる!」

提督「なにを!ふざけるなっ!」

長門「それはこっちのセリフだ!」

提督・長門「ぐぬぬ……」


ドア越しに聞いていた夕立「……」

回想終わり

夕立「そんなことがあったっぽい」

白露「えっ、それって…」

村雨「……(ドン引き)」

時雨「き、きっと長門さんも疲れてたんだよ。多分そうだよ。うん……」

村雨「(他の鎮守府の長門さんが相次いで捕まったって噂……まさか…ねぇ……)」

夕立「きっと時雨の言うとおりっぽい。そんなことより、引き続き追い掛けるっぽい。」

【提督と長門の会話】
手を繋いで歩く2人

提督「(あいつら…予想通りついてきてるな。)」スタスタ

提督「(それにしても…今日の長門はなんというか…その)」

長門「?」

提督「(くそっ…なんかエロい。)」

提督「(チューブトップのキャミに、ラフなジーンズ…へそ出しのオマケ付き。あくまでこいつらしさを維持しつつ絶妙なエロスを醸し出している。)」

提督「(素晴らしいボディラインが丸見えじゃないか……おのれ陸奥、謀ったな!)」

長門「///あの、そのな、提督。あんまりジロジロ見られると…恥ずかしいんだが…///」

提督「あ、すまん、つい、な。」

長門「あぁ、この格好が気になるのか?陸奥に選んでもらったんだが…その…やっぱりおかしいか?」

提督「い、いや。そんなことはないさ。とても似合っているよ。つい、見惚れてしまっただけだ。」

長門「そ、そうか///よかった。私も恥ずかしいと思ってたんだが…提督にそう言ってもらえるなら、頑張って着て来た価値はあった。」

提督「……ありがとうな。急なデートに応じてもらって嬉しいよ。」

長門「?…なにをいってるんだ? このデートは私の野望のためだろう?むしろこちらが感謝したいほどだ。」

長門「それに、な。元々いつかは2人で…で、デートをする約束だったはずだ。う、ウレシクナカッタワケデハナイ///」

提督「そうだったな……それもそうか。 よし、では作戦開始といこうじゃないか。」

長門「あぁ。(輝かしい駆逐艦ちゃんとの未来のために)よろしく頼むぞ。ついでにエスコートもな。」

提督「任せておけ、ははは。」


白露型’s「」コソコソ

長門はスタイルがいいので、どんな服を着てもそこそこ様になりそうですよね。
ちなみに、季節は丁度今ぐらいを想定しています。

提督「さて、長門。まずはどこへ向かってると思う?」

長門「…さぁ、皆目見当がつかないな。恥ずかしながら、デートは初めてだからな…」

提督「ふっ、実は既にこいつを用意しておいたのさ。」つ映画チケット

長門「なるほど、映画館か!デートの定番プランというやつだな。 で?映画のタイトルは?」

提督「『妖精さんと46cm三連装砲くん』というアニメ映画だ。感動作らしいぞ?」

長門「う~ん。デートとしてはアニメ映画は少々子供っぽくないか?こういうときは恋愛ものじゃないのか?」

提督「ふっ、たかがアニメ映画と侮ると最後にがっつりと泣かされる、と評判なんだ。断言しよう、お前は絶対に泣く。」

長門「何を言っている。この長門が、その程度で涙を見せるはずがないだろう? 提督こそ、みっともない所を公衆の場にさらすんじゃないぞ?」

提督「ほざけ。お前の方こそな。(白露型のあいつらも、これなら全員見られるだろ。最近の恋愛ものは割と過激だからな。)」

長門「ふっ。ビッグセブンの力、侮るなよ?」

長門「絶対に泣いたりするもんか!」

アッ、エイガカンニハイッテイクヨ! オイカケルッポイ!


……映画終了後、

長門「ヒグッ、グスン(;´д⊂)」ガチ泣き

提督「いやぁ、なかなかに感動したなぁ。まさか最初に出てきた連装砲ちゃんがなぁ…まさかあそこで泣かせにくるとは思わなかった。慢心してたなぁ。」

長門「連装砲ちゃん……ありがどう…グスン……うわぁあぁん(;´д⊂)」

提督「(ガチ泣きじゃないか。)ほら、長門。いい加減泣き止め。鼻水でてるぞ。」ハンカチを長門の鼻に当てながら

長門「うぅ、ずまない、でいどぐ。慢心した私がバカだった。」鼻チーン

提督「(かわいい。やっぱり観にきて良かった。)」

提督「さ、そろそろ行こうか。泣き疲れただろ?休憩を兼ねて軽く食事でもしよう。」

長門「あぁ、わがっだ。うぅ…連装砲ちゃん……」

……一方、白露型は

時雨「いい、映画だったね。さすがに長門さんみたいに泣きはしなかったけど。」

夕立「少しもの足りなかったっぽい。夕立はもっと悪いヤツをぽぽいっとしちゃうアクションが観たかったっぽい。」

村雨「子供っぽすぎたわね。私は観るなら『オリョールの中心で愛を叫ぶ』がよかったなぁ…」

白露「……(ずっと泣くのガマンしてたなんて言えないよぉ)」

夕立「それにしても、長門さんずるいっぽい!夕立も提督さんに甘えたいっぽいのに~」

時雨「じゃあ。今度連れていってもらおうよ。僕も……そうだね、少し甘えたいかな。」

ムラサメモ~ アタシガイッチバーンナンダヨ!


提督「なんだか楽しそうでなによりだ。」

【昼食後】

長門「ふぅ~、補給完了だ。やはり食えるときに食っておかねばな。」キラキラ

提督「おかしいなぁ…軽く食べるだけのはずだったのに、お前の分だけで諭吉様御一人の行方がわからなくなったんだが…」

長門「奢るといったのは提督だろう?自分の言葉には責任を持つべきだぞ。」

提督「そうだな。デザートのパフェを五人前もペロリと平らげるヤツにそんな無責任なことを言った俺が悪かった。」

長門「うむ。分かればいいんだ。」

提督「(こ、こいつ…!)」

長門「(しかしそれにしても、だ。私たちはきちんとデートとやらが出来ているのだろうか?私にはわからないが、白露型の駆逐艦ちゃんたちも付いてきているんだろう?)ヒソヒソ」

提督「(あぁ、細かいところに目をつむれば順調だな。大丈夫、あいつらもコソコソと付いてきているさ)ヒソヒソ」

長門「(そ、そうか///わかった。じゃあ引き続き頼むぞ。)ヒソヒソ」

長門「なぁ、次はどこへ行くんだ?」

提督「着いてからのお楽しみさ。」

【長門の気持ち】

突然だが、自己紹介させてもらおう。
私は長門型戦艦のネームシップ、長門だ。世界のビッグセブンとも呼ばれていたな。

とまぁ、ここまでは全ての長門が当てはまることだ。ここから先は『私自身』の話をさせてもらおうか。

先に言っておこう。私は駆逐艦が大好きだ。
趣味は駆逐艦の観察。好きなことは駆逐艦と遊んであげること…と言いたいところだが、それはまだ妄想の中でしか満足に果たされたことはない。

とにかく…私はありとあらゆる駆逐艦が好きだ。
朝潮や不知火のような、真面目な駆逐艦が好きだ。
夕雲や磯波のような優しい駆逐艦が好きだ。
深雪や大潮のような元気な駆逐艦が好きだ。
曙や霞のような、ちょっと厳しめな駆逐艦も大好きだ。

私は彼女たちを愛している。大切にしたいと思っている。
そう。その想いだけは誰にも譲りたくはない。

そして、だ。最近になって気付いたことがある。

私はきっと提督のことを愛しているのだと思う。

それは、私が駆逐艦に対して持つ愛とはまた別種のものだ。

きっとそれは一種の呪いのようなものなのだろう。
提督を縛り付ける呪いの枷、私をも飲み込まんとする大きな呪いの渦

それでも不思議と私の心は満たされた。
『幸福な呪い』は、私がかつて失ったものの穴を埋めてくれたのだ。



【長門の気持ち】2

だが、決して忘れてはいけない。これは呪いなのだ。
いずれ訪れる苦しみを覚悟しなくてはならない。

その時は……せめて提督だけは、苦しませてはいけない。
そのために。
愛しているからこそ。私は提督を愛してはいけない。

きっと、それが私への……

【???】

提督「お……長………い……長門……、おい!長門!」ユッサユッサ

長門「ふ、あぁ…?どうした…提督?」

提督「どうしたもこうしたもないだろ……デート中に寝るとかどんな神経してるんだよ。加古でもきっとそんなことはしないと思うぞ?」

長門「す、すまない……ちょっとお腹が満たされてだな。あと、この場所は涼しいし…それに、夜空は気分的に少し眠くなる。」

提督「はぁ。せっかくプラネタリウムに来たっていうのにな。」

長門「いや、本当にすまなかった。」

提督「まぁ、いいさ。最近は出撃が続いて疲れがたまっていたのもあるんだろう。お前の幸せそうな寝顔を見れたからよしとするよ。」

長門「面目ない、って、寝顔?そんなに幸せそうにしていたのか……?は、恥ずかしいじゃないか……」

提督「全く、どんな夢を見てたんだか。どうせ駆逐艦に囲まれて~みたいなとこだろ。」

長門「な、なに?駆逐艦に囲まれる夢だと?み、見たい……!」ハァハァ

提督「(やっぱりダメだ。こいつ。)」

……

白露「ふっふ~ん、あたしイッチバン星みっつけちゃった!」

時雨「楽しかったね。雨空も風情があっていいけど、綺麗な夜空もやっぱりいいものだね。心が落ち着くよ。」

夕立「ふあぁ~あ。よく寝たっぽい!」

村雨「ちょっとぉ~。無神経ね、夕立~?」

夕立「だって夕立、星とかわかんないし。暗いから寝ちゃったっぽい。」

夕立「それより、追いかけるっぽい~」スタコラ

【デート終盤】

提督「(……)」

長門「ヒトナナマルマルだ、提督。名残惜しいが、そろそろ鎮守府に帰る時間だぞ。夕食の時間に間に合わなくなるのは嫌だからな。」

提督「わかっているさ。だが、長門。最後に少しだけお前を連れていきたい場所があるんだ。いいか?」

長門「ふむ…そうか。まぁ、いいだろう。今日のエスコートは提督に任せると言ったしな。」

提督「ありがとう。そんなに時間は食わない。行こうか。」


提督「(俺は……そう。覚悟してきたんだ。いつか来るこの日のことを。)」

提督「(俺は今日、長門に求婚する。)」

提督「(しかし、この後まさかあんなことになるとは…この時ばかりは思ってもいなかった。)」

ギリギリになってしまいましたが、少しずつ再開していこうと思います。
短いとは何だったのだろうか…

提督「さぁ、着いたぞ。」

長門「ここは…」

提督「……覚えているか?」

長門「あぁ、もちろんだ。忘れるはずもない。」


長門「ここは『私』という自我が初めて目覚めた場所だからな。」

長門「それにしても綺麗だ。水平線の向こうに落ちる夕日というものは。」

【回想】

提督「さぁ、長門。着いたぞ。」

車椅子に乗った無表情の長門「………」

提督「……綺麗だな。やっぱり海はいい。」

提督「海を一面見渡せるこんな見晴らしのいい岬があったなんてな。少し前まで全く知らなかったよ。」

提督「まぁ、それもそうか。今じゃ誰も海の側に人は寄り付かない。」

【少し離れた場所の看板『深海凄艦の出没あり。立ち入りを禁ず』】

提督「安心しろ、事前の調査で今の時間帯に深海凄艦が出ることがないことは分かっている。今ここは俺たちだけの特等席だ。長門。」

長門「…………」

提督「長門。実はな…昨日本営から通達があった。『人手不足だから戻ってこい』ってな。」

提督「退役してまだ一年も経ってないってのにな。無能の俺の手も借りたいほどに戦況は芳しくないらしい。」

長門「…………」

提督「長門……俺はお前のためなら一生を使ってでもいいと思っている。」

提督「お前が壊れてしまったのは全て俺が不甲斐なかったせいだ。」

長門「…………」

すみません、細かいですが

一生を使ってでもいい→一生を使ってもいい

です。

提督「……この近くに、小さな基地が作られることになったらしい。」

提督「ここら一帯も余所でカバー仕切れないほどにどこもかしこも忙しくなった。」

提督「すぐ近くには市街地もあるしな。もしものことがあれば大惨事だ。」

提督「どうせ本営の命令は絶対だ。いや、だからこそ…この機会を逃す手はない。」

提督「長門…俺はもう一度やり直したいんだ。」

提督「俺はもう一度提督になって、今度こそ…この戦争を終結させるために最後まで戦いたい。」

提督「長門…俺はもう誰も沈ませない。誰も悲しませもしない。」

提督「そのためにはお前の力も必要だ。」

提督「長門……もう一度…もう一度だけ、俺に力を貸してくれないか?」

提督「頼む、長門。返事を…してくれ……」


長門「て……い………と……く……」

提督「!? 長門……!?」

長門「…てい……と…く……私は……?」

提督「」涙ポロポロ

長門「な…かない…で……だい……じょうぶ…だ…から…な……」

提督「あぁ…あぁ! そうだ、大丈夫だ…」


長門はこの日、ようやく自我を取り戻した。
しかし、かつての記憶をほぼ失った今の彼女はもうすでに昔の彼女ではなくなっていたのだった。

もう少ししたら書き始めます

今更ですが他のスレで使ってた酉つけました。

…………

長門「あの時…あの場所で…提督が言ってくれた言葉を私は今でも覚えている…」

提督「そうか。ちゃんとお前に届いていたんだな。」

長門「あぁ。」

提督「……あれから随分経ったな。長門。」

長門「そうだな。提督もようやく顔つきに貫録がでてきたしな。」

提督「そう言われると複雑だな。自分だけが歳をとったようだ……そういうお前は見た目は全く変わらんな。」

長門「当然だ。私は艦娘だからな……そういう風にできている。提督も知っているだろうに。」

提督「わかっているさ。もちろん。」

長門「それにしても。ここいらも大分落ち着いてきたな。」

提督「ふっ…それはお前たち艦娘のおかげだ。」

提督「お前たちがいてくれたからこそここまで頑張ってこられたんだ。」

提督「当初…あんなにちっぽけだった基地も…今じゃここいらの市民が見学に来るくらいには大きくなった。」

長門「それに…それだけの余裕が生まれた、ということでもあるな。」

提督「あぁ。」

提督「戦況も大分良くなったようだ。深海棲艦も大分攻めあぐねているらしい。」

提督「それに…徐々に奴らのこともわかってきた。ここからはこちらの攻める番だ。」

提督「近いうちに大規模な反攻作戦が行われるらしい。もしかしたら…うちもその作戦に加わることになるかもしれない。」

長門「……そんな極秘事項をよくもまぁ、ペラペラと喋れるものだな。霞ちゃんがいればお小言じゃすまないぞ?」

提督「ははは…いないから言うのさ。それに…俺がこの世で一番信頼しているのはお前だ。だからいいんだよ。」

長門「………そうか、それは嬉しい限りだ。」

提督「なぁ、長門。」

長門「なんだ、提督。」

提督「俺はあの時の約束はまだ一度も違えてはいないよな?」

長門「…その通りだ。あなたはよくやっている。」

長門「先ほど提督がいったことと同じだ。私たちはあなたがいたからこそここまで頑張ってこられた。」

長門「あなたのためならばいつまでだって戦える。私を含めた全ての艦娘がそう思っているはずだ。」

提督「長門……ありがとう。」

【こっそり着いてきた白露型サイド】

村雨「あらー。なんだかいい雰囲気ね。」

時雨「うん。夕日が沈む水平線が見える岬で二人きり……とてもロマンチックだね…」

白露「見てるこっちまでウットリしそうだよ。」

夕立「これはもしかしたら…もしかするとっ! っぽい?」

白露「えー どーいうことー?」

村雨「デート終わりのカップルが二人きりになった時にするといったら……アレよアレ。ね?時雨?」

時雨「えっ 僕に振らないでよ。恥ずかしいじゃないか…」

白露「もー なんなのー、おしえてよ!」

夕立「夕立、なんだかドキドキするっぽい…」

…………

提督「長門。大事な話がある。」

長門「……聞こうか。」

提督「俺はいつか絶対にこの戦争を終わらせる。」

提督「そして、全ての人々が平和に暮らせる世界を…海を取り戻して見せる。」

提督「それは艦娘も同様だ。彼女達も元は一人の少女。幸せに生きる権利だってあるはずだ。」

長門「………」

提督「俺は…約束してみせる。いつか必ずそんな未来が訪れることを。」

提督「だから………………

約束が果たされたその時……長門、俺と結婚してくれ。

長門「………提督。」

提督「…………返事を聞かせてくれ、長門。」


長門「提督、嬉しい。私は…嬉しい……とても幸せな気分だ…」

そういうと、長門はゆっくりと提督に歩み寄り、愛おしそうに提督を抱きしめた。
そして、思わず提督も長門を優しく抱きしめ返す。

長門「提督、ありがとう。こんな私を本気で愛してくれて。」

長門「提督、私も好きだ。あなたのことをたまらなく愛している。」


長門「けれども…それでも…」

長門「ごめんなさい。あなたと結婚することはできない。」

長門「本当に……ごめんなさい……」涙ポロポロ

提督「………泣くな、長門。」ナデナデ

長門「………」ポロポロ

提督「わかった。仕方ないヤツだな……ほら、そんなに泣いたらせっかくの美人が台無しだぞ…」ナミダヌグイ

提督「それに……お前は頼れるビッグセブンなお姉さんだろ? こんなんじゃ駆逐艦ちゃんたちから嫌われちゃうぞ。」

長門「………あぁ……そうだな…」グスッ


提督「…………」

提督「元々生真面目な長門のことだから、なにかきちんとした理由があるんだろう?」

提督「けれど、お前の気持ちは伝わったよ。こちらこそありがとう。俺も長門のことを愛しているよ。」

長門「…うん。」

提督「……それじゃあ帰るか。俺たちの鎮守府へ。今日の夕食は確か…そうだ。第六駆逐隊のあいつらが間宮の手伝いをするっていってたな。」

長門「!? それは本当か!? どうしてそれを今まで教えてくれなかった!!」

提督「そんなことを教えたらお前はデートなんかほっぽり出しそうだからな…」

長門「こうしちゃいられん!! ダッシュだ、提督!!」ダッ

提督「おいこら待てっ ってはやっ!?」


……………

夕立「なんだかとんでもないものをみてしまったっぽい。」

時雨「ひとまず…このことは忘れよう。うん。」

村雨「難しいわね。色々と。」

白露「ねぇ、結局アレってなんのことだったの?」


この数日後……長門は突如行方不明となった。
原因は不明。必死に周辺海域を捜索したものの……発見されず。

結果、長門は脱走兵という扱いになった。

ひとまずここまでです。またちょっと間が空くかもしれません。

再開します 少しずつ書いていきます

提督「長門…………お前は今どこで何をしているんだ…」

天龍(秘書艦)「提督…」

提督(時間の流れというのは残酷なもので…長門がいなくなってから、いつの間にか一年もの月日が流れていた)

提督(あれから俺の艦隊はいくつもの作戦を…誰一人の犠牲も出さずに完遂していった。)

提督(以前と比べ、戦況は明らかに人類側の優勢に傾いていた。深海凄艦は次々と駆逐され、今やその勢力圏をいくつかの棲地を残すのみ…というところまで追い込んだのだった。)

提督(俺は短期間で挙げた大きな戦果を本営に認められ、少将から大将へと異例の出世を遂げた。以前にもましてさらに多くの艦隊を指揮する立場となり、かつて「無能提督」の烙印を押されるほどだったこの俺に…多くの期待が寄せられることとなった。)


提督(しかし、そこに充足感などなかった。)

提督(長門…俺にはお前が必要なんだ。どんなに出世したってお前が隣にいてくれなきゃダメなんだ…)

天龍「提督…報告だ。」

天龍「次の大規模作戦。その概要が決まったみたいだぜ。」

提督「ご苦労。どれ、早速作戦概要を見せてくれ。」


提督「……これはっ……!?」

天龍「どうかしたのか?」

そこに書かれていた内容は、とある大規模敵凄地の奪還。

そして、その凄地とは…かつて俺が挑み、大きな犠牲を出して敗れたあの因縁の場所だった。

提督「くそっ、本営め! 俺にあの時のリベンジでもさせるつもりなのかっ!?」

天龍「お前が前に言っていたあの場所か…」

提督「あの頃よりも勢力規模が遥かに拡大している……!? 多数の姫級深海凄艦……レ級まで…」

提督「自分の失態は自分でなんとかしろ、と。 くっ…つくづく嫌みなヤツらだ。」


天龍「……提督。実はもう一つだけ報告がある。これは以前から俺が自分で調べてた件なんだけどよ…」


天龍「長門と思わしき目撃情報があった……聞くか?」

提督「!?」

天龍「……何の偶然かは知らないけどよ…その件の大規模敵凄地周辺で戦艦・長門によく似た深海凄艦を目撃した、っていう証言があるんだ。」

提督「…………長門だ。間違いない!!」

その時、何故か俺は確信していた。それが間違いなくあの『長門』であると。
何故だろうか。それは直感としか言いようがない。

しかし、今の俺に縋るものはもうその直感しかなかった。

天龍「提督、忠告しておくぜ。」

天龍「例えその長門が本当にあの『長門』だったとしてもだ。」

天龍「あいつを連れ戻そうなんてバカな気は起こすなよ…?」

提督「…………」

天龍「話が本当なら、あいつはもう既に俺たちの敵だ。」

天龍「あのぽんこつがどうして今そんなことになっているかわからねぇ。けどな…」

天龍「少なくともあいつがここを出て行ったって事は事実だし…」

天龍「あいつが望んであちら側についている可能性だってある。」

天龍「まぁ、つまりだ。」


天龍「いざって時にためらうんじゃねぇぞ。」

提督「…………」

提督「肝に銘じておくよ。」

提督「ありがとう、天龍。俺のために…」

天龍「…別に。俺はただ、もうこれ以上情けないお前の姿が見たくないだけだ。」

提督「ははっ…そうだな。しっかりしなきゃな……」

すまない、天龍。それでも俺は諦めきれないんだ。

『長門』…俺は絶対にお前を救ってみせる。絶対に…だ。

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