【ガルパン】みほ「大戦車競争です!」 (61)
大洗女子学園
優花里「大変ですみなさん!」
みほ「どうしたの優花里さん」
沙織「ゆかりんが騒いでるってことはろくでもないニュースを持ってきたのかな」
華「ろくでもなく楽しいニュースかもしれませんよ?」
麻子「帰っていいか」
優花里「なんでそこまで初手でディスられてるんですか!?良いニュースですよ!!」
みほ「ニュースはニュースなんだ」
優花里「はい!なんと、10年ぶりに高校戦車道で『大戦車競争』が開催されるんです!」
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沙織「なにその古い映画みたいなネーミング……」
みほ「ま、まさかあの危険すぎて禁止された大戦車競争が……」ガクガク
華「みほさん、ご存じなんですね?」
みほ「うん。小さい頃にお母さんが出たのを観戦したことがあるんだけど……」
みほ「お、思い出すだけで恐ろしっ……いいいううう!!」グワッ
優花里「ああっ!西住殿しっかりしてください!」
沙織「そんなやばそうな大会、参加しないほうが良いって」
優花里「ですが、たぶんうちの会長は……」
杏「いやー。いいねえ!さっきうちにも参加の要請が来たよ。これ、ルールブックね」
優花里「やっぱり来た!」
みほ「あっああっ……ひっっひっ」ブルブル
沙織「みぽりんがこんなになっちゃうレベルなのに参加するんですか?」
杏「優勝賞品が魅力的なんだよねえ」
聖グロリアーナ女学院
オレンジペコ「今後10年間、戦車道に関する活動費を全額援助!?」
ダージリン「ええ。破格の優勝特典ね。各校がいきり立つわ」
ローズヒップ「競争ですわ!!!」
サンダース大付属高校
ケイ「アメージング!これは参加しなきゃね!」
アリサ「ウチは予算は十分にありますけど」
ケイ「楽しそうじゃない!みんなで行くわよ!」
アリサ「ですよねー。でも、ルールブックによると参加人数は各校2人って書いてますよ」
アンツィオ高校
アンチョビ「戦車によるレース!そして参加人数は2人!」
ペパロニ「やばいじゃないっすか!これウチらのためにあるようなもんじゃないっすか!」
アンチョビ「タンケッテ最高!!」
ドゥーチェ! ドゥーチェ!
カルパッチョ「そんな都合よく行くのかな……」
プラウダ高校
カチューシャ「何よこれ!2人で動かせるようなちみっこい戦車、ウチにあるわけないじゃない!」
ノンナ「操縦手と車長さえいれば戦車は動きますよ」
カチューシャ「そんなことわかってるわよ!だけど戦車でやるからにはそれだけじゃないでしょうが!」
ノンナ「ええ、ルールには『なんでもあり』と書かれてますね。参加は見送りますか?」
カチューシャ「参加するに決まってるでしょ!」
ノンナ「もう申し込んでおきました」
知波単学園
西「よし!」
他「突撃!!!!」
継続高校
ミッコ「すごい!これで貧乏戦車道から脱却できるよ!」
ミカ「……」ポロロン
黒森峰女学園
エリカ「これは、小回りの効く戦車を持たない我々が不利なのでは?」
まほ「だとしても黒森峰は勝負から逃げない。参加するぞ」
エリカ「はい。やるからには勝ちます」
まほ「しかし大戦車競走か……10年前、お母様が出場していたのを思い出す……ウッ」
エリカ「隊長?」
まほ「ううおろろろろおおろおおおお!!?」ジタバタ
エリカ「隊長!?」
まほ「おんぎゃああああ!!!」ゴロンゴロン
エリカ「隊長ーーーーーー!!!!!」
大戦車競走 当日
優花里「さあ!いよいよはあ、はあ、始まりましたはあ、はあ」
アンチョビ「大丈夫かお前」
優花里「いえちょっと興奮してしまって、はあ、はあ」
アンチョビ「怖いな!?どんな興奮だよ!?」
優花里「気を取り直して、私はこの大戦車競走で実況の役目を拝命した秋山優花里です」
アンチョビ「解説のアンチョビだ」
優花里「それでは、今大会の見どころをアンチョビ殿、お願いします!」
アンチョビ「何と言っても、その参加規定だな!参加する戦車は各校で1輌、そして参加人数は2人!
つまりタンケッテ最強!と言いたい所だが、よく考えるとそうでもないんだな」
優花里「アンツィオに『考える』というコマンドがあったのでありますか!?」
アンチョビ「あるよ!え、いきなり何だ?喧嘩か?喧嘩なの?私は喧嘩は弱いぞ!?」
優花里「いえ冗談です!もちろん戦略家であるアンチョビ殿は尊敬してます!サインください!」
アンチョビ「このタイミングで!?これ放送されてんだぞ!」
優花里「あ、そうでした。戦車のことになると我を忘れてしまうんです」
アンチョビ「ちょっとは遠慮しろ」
優花里「遠慮も忘れます!」
アンチョビ「忘れるなよ!?んで、必ずしも速度が早い戦車が有利ってわけじゃない。
今回のステージは山岳地帯で、足場が悪く勾配も強い。遅くても安定性の高い戦車のほうが良いかもしれんな」
優花里「視聴者の皆さんは2回戦のアンツィオ戦のステージっぽい感じでイメージしてくださいね!
となるとアンチョビ殿、出場車輌にカルロ・ベローチェを選んだアンツィオ高校はド無能ということでありますか?」
アンチョビ「ド無能!?初めて言われたぞド無能なんて!?どんだけ罵倒するんだよ!そのへんはやってみるまではわからないってこと!」
優花里「なるほど(?)では出場選手の紹介に入ります!」
ワアァアアアアアー
優花里「まずはサンダース大学付属高校!操縦手・アリサ選手と車長・ケイ選手!搭乗車輌はM4シャーマン75mm砲搭載型!」
レッツゴーサンダーッス!!
ケイ「ヤッホー!ハッピー!」
アンチョビ「隊長副隊長にいつもの戦車で無難に揃えてきたな」
優花里「しかし、アリサ殿には操縦手というイメージがないんですが」
アンチョビ「強豪校の副隊長ともなれば、どの役割もこなせるさ」
優花里「なるほど!そして走破性に定評のあるアメリカ戦車、シャーマンでの参加!これは優勝候補ですね!」
優花里「続きましてアンツィオ高校!操縦手・ペパロニ選手に車長・カルパッチョ選手!搭乗車輌はカルロ・ベローチェ33!」
アンチョビ「よーっし!うちの連中の強みはだな!」
優花里「この辺も予想通りなので次に行きましょう!」
アンチョビ「鬼か!?」
ペパロニ「姐さーん!!応援しててくださいね!!」ブンブン
カルパッチョ「統帥、頑張りまーす!」
アンチョビ「おう!お前ら頑張れよ!」
優花里「真ん中に邪魔な髪の毛がなくて両選手、スッキリした表情です!」
アンチョビ「いじめか!?」
優花里「続きまして、プラウダ高校!操縦手・カチューシャ選手に車長・ノンナ選手です!
そして搭乗車輌は、IS-2重戦車です!!まさかの重戦車での参加!これにはどういう意図が!?」
アンチョビ「まさか奴ら……うーん」
優花里「アンチョビ殿は理由がわかるのですか!?」
アンチョビ「いや、憶測でこういうことを言うものじゃないな。続けてくれ」
カチューシャ「ふふふ、ノンナ。わかってるわね?」
ノンナ「はい」
優花里「何やら怪しい雰囲気が漂ってきましたが……続いて継続高校!」
優花里「操縦手・ミッコ選手と車長・アキ選手!搭乗車輌はBT-42!」
アキ「よろしくお願いしまーす」
ミッコ「」ニヤリ
アンチョビ「車長がミカじゃないのが意外っちゃ意外だな」
優花里「ミッコ殿の操縦テクニックは高校戦車道でもトップクラスです!注目ですね!」
アンチョビ「あ、うん、お前たまに私を無視して喋るよな……」
優花里「そしてお次は、聖グロリアーナ!操縦手・ローズヒップ選手に車長・アッサム選手!
搭乗車輌は巡航戦車クルセイダーで……ああーっと!?
ブロロロロロロロォォオオン
ローズヒップ「先手必勝ですわーーー!!」
アッサム「待ちなさいローズヒップまだ始まってなっ」ガシャーン
優花里「フライングだー!!堂々とフライングしました!これは流石に止められたようです!
シュンとしながら再びスタート地点に戻ってきました!」
ローズヒップ「……」シュン
アンチョビ「失格にしろよ……」
優花里「気を取り直して次です!知波単学園からは操縦手・福田選手と車長・西選手!搭乗戦車は九五式軽戦車!」
西「流石聖グロ……見事な突撃だ、いや、いかんいかん!いや、良いのか?いや良くないいや良い?」
福田「逆に突撃もありでありますか?なしでありますか?良いのでありますか?」
西「いや、ありじゃ駄目だろ。いやありなのか?いや良いのか?いや良くない?」
アンチョビ「なんかモラトリアムみたいになってるぞ」
優花里「さて!次はお待ちかねの大洗女子学園です!」
優花里「操縦手・阪口桂利奈選手、車長・澤梓選手!搭乗車輌はM3リー!」
桂利奈「アイィイイイィイーー!!!↑↑」
梓「よ、よろしくおねがいします」ペコリ
アンチョビ「こりゃまた意外だ。隊長は出ないのか?」
優花里「当初は西住殿と冷泉殿で出場する予定だったんですが……
西住殿は大戦車競争のことを思い出すと狂ったようにもがき苦しむので、次世代育成という意味で澤殿を抜擢」
優花里「指揮に慣れているM3と、その操縦に長けている阪口殿が選ばれたというわけです」
アンチョビ「待って今さらっと恐ろしいこと言わなかったか!?もがき苦しむって!?」
優花里「そして最後はやはりこの高校だ!黒森峰女学園!!」
ワァアアアアー!!
優花里「操縦手・逸見エリカ選手と車長・西住まほ選手です!搭乗車輌はパンターG型!!」
アンチョビ「黒森峰の隊長副隊長に、バランスでは最高クラスのパンター。これは強いな」
優花里「しかし、まほ殿は大丈夫なのでしょうか」
アンチョビ「何が?」
優花里「まほ殿も西住殿と一緒に10年前の大戦車競争を見ていたそうです、
なら西住殿と同じ症状になってもおかしくないのに……そんな様子はありません」
アンチョビ「普通はそんな症状にならないんじゃないか?」
エリカ「隊長、頑張りましょう」
まほ「エリカ、話がある」
エリカ「はい。なんですか?」
まほ「死にそうだ」
エリカ「死にそうなの!?」
優花里「さて、こうして8校が出揃いました!」
優花里「それでは、カウントダウンです!」
「5,4,3,2,1 スタート!!!!!」
優花里「さあ、各車一斉にスタートしま
カチューシャ「撃てーーー!!!!」
ズドォオオンン!!! ドゴォンッ
ペパロニ・カルパッチョ「ぎゃーーーー!!!」
ゴロンゴロン ドカッ カッ シュポッ
優花里「あああっーー!!スタートと同時にプラウダのIS-2がカルロ・ベローチェに砲撃!!
吹き飛ばしました!!!」
アンチョビ「うわぁっ!?大丈夫か!?ペパロニ!カルパッチョ!!」
優花里「戦車は特殊なカーボンで覆われてるから大丈夫です!しかし白旗が上がり走行不能なようです!」
カチューシャ「あーっはっは!なんでもありのレースだもの!ノンナ、次!」
ノンナ「了解」
ズドォォオオン!! ドゴゴッ
西・福田「うわああああああああ」
カッ シュポッ
優花里「続いて知波単学園も餌食になったぁああ!!!」
優花里「大戦車競争、波乱の幕開けであります!!」
優花里「次回に続く!!」
優花里「みなさんお久しぶりです!実況の秋山です!」
優花里「さて、レース開始から1日が経過し、大戦車競争も佳境を迎えております!」
優花里「ちなみに解説のアンチョビ殿は試合後の炊き出しの準備のためにいなくなりました!」
優花里「代理を頼んだと言っていましたが、一体誰なのでしょうか?」
まほ「私だ」
優花里「えええっ!?西住まほ殿!?選手として出場していたのでは!?」
まほ「いや、1日やって精神が限界だったからな。代わってもらった」
優花里「一体、西住姉妹はこの大戦車競走にどんな闇を抱えているのでしょうか」
まほ「正直、実況席にいても今すぐ吐きそうだ。おえっ」
優花里「真顔で何を言ってるんですか!?衛生兵を呼びますよ!?」
まほ「いや、大丈夫ぶうぶぶ、西住流は絶対ににげにげにげ」
優花里「これが、西住流……!」
まほ「ふう。とにかくエリカなら大丈夫だ。私は信じている」
優花里「そういえば選手の交代は認められてるんですね」
まほ「なんでもありのレースだからな。乗っているのが2人であればどれだけ交代してもいい」
優花里「そういえば、戦車も白旗が上がった場合でも修理して復帰することが認められてましたね」
まほ「おかげで1日たっても勝負が付かないどころか阿鼻叫喚の地獄絵図だ」
ドカーン! ウギャー! キャー! ドゴーン! ワー! ズバァンッ!
優花里「もはやレースなのか何なのかわからなくなってきてますね」
まほ「それでもエリカなら……」
優花里「ずいぶんと逸見殿を信頼してますね。ところで、まほ殿と交代した選手は誰ですか?」
まほ「誰だと思う?」
優花里「どうせ赤星殿でしょう」
まほ「どうせって何だ」
優花里「いやだってその、いないじゃないですか。そのくらいしか」
まほ「黒森峰の戦車道はサンダースに次ぐ規模だぞ」
優花里「そうですけど、その、こういうのに出れる人が」
まほ「ふん。どうせそうやってひどい予想をしてくると思って赤星は呼ばなかった」
優花里「そんな理由で呼ばなかったんですか!?まほ殿の方がひどいですよ!?」
まほ「だからその辺の黒森峰モブを呼んできた」
優花里「モブって言っちゃった!」
まほ「驚いたか?」
優花里「驚きましたよ!」
まほ「頑張れ!エリカ!モブ!」
エリカ「はい!隊長!」
モブ「はい!」
優花里「あまりにもかわいそうであります!名前をつけてあげてください!」
まほ「じゃあモブ山モブ子で」
優花里「モブから離れてください!せめてもうちょっと豪華な名前を!」
まほ「じゃあ待賢門院璋子で」
優花里「すごい豪華な名前つけましたね!?モブなのに!」
まほ「君が言ったんだろう」
優花里「限度というものがあるでしょう!」
まほ「そろそろレースも佳境じゃなかったのか?実況に戻れ」
優花里「は、はい……疲れました……あ、あーっと!!」
桂利奈「アイィイイイィイッッー!!↑↑」
ドカン!!ドカン!!
アキ「ひいいーー!怖い!」
優花里「大洗の阪口選手!大暴れです!継続高校を攻撃中!」
優花里「ミカ殿がいないと継続高校も実力を発揮できないかー!?」
ミカ「私ならここにいるよ」
優花里「!?!?ひゃぁああっ!!?ミカ殿!?なぜここに!?風に流されてきたんですか?」
ミカ「先にセリフを言わないでもらえるかな」
優花里「まほ殿は?」
ミカ「彼女なら体調を崩して病院に運ばれたよ」
優花里「な、何だか普通に返事を貰えると違和感がありますね」
ミカ「戦車の中にいるかは大切なことじゃない。私はいつでも彼女らと一緒にいるのさ」ポロロン
桂利奈「アイアイアイァイイァイイイイイ!!」
梓「」
ドカンドカンドカン!!
優花里「しかし、大ピンチですよ!?」
ミカ「そうかな?」ポロロンポロロンポロロローン♪
優花里「突然演奏を始めましたね」
\ポロロンポロロンポロロローン♪/
優花里「放送席のマイクによってカンテラの音が増幅して会場に響き渡っております」
ミカ「カンテレね」
アキ「!!きた!ミッコ!」
ミッコ「おう!!」
グインッ ギャギャギャギャギャ
桂利奈「アイッ!??」
優花里「ああっーと!突然BT-42が美しい動きで大洗M3の背後を取ったぁ!!」
桂利奈「アイイァイイイイイ!!!」
グイングイン!!
優花里「なんとか引き離そうとする阪口選手!」
ミカ「……」ポロロロン♪ポローン♪
\ポロロロン♪ポローン♪ ポロロロン♪ポローン♪ /
ミッコ「ふっ」ニヤリ
ギャギャギャギャギャギャ!
桂利奈「アイア!?」
優花里「再び背後を取った!!まるで上から見ているかのような的確な動きです!」
優花里「はっ、まさか……!?」
ミカ「……トゥータ」ポロロン!
\ポロロン! /
ドゴォンッ!! カッ シュポッ
桂利奈「ウギャァイイイーッ!!」
優花里「M3リーが走行不能にーー!!これはまさか、まさか!?」
優花里「ミカ殿はカンテレの音を使って放送席から指示を出していたというのかーっ!?」
ミカ「違う。私はただ、仲間に音色を送っていただけさ」
優花里「ミカ殿はごまかすつもりのようです!」
ミカ「ごまかす?何のことかな。それに、何でもありのルールの筈だよ」
クラーラ「ならここで貴女を倒すのもありですね」
ドスッ
ミカ「うっ」バタッ
クラーラ「ダスヴィダーニャ」
優花里「あーっっと!?ここで放送席にクラーラ殿が乱入してミカ殿を手刀で気絶させたー!」
クラーラ「急いで下さいニーナ、アリーナ」
ニーナ「えっさ」
アリーナ「ほいさ」
ガチャガチャ ガチャガチャ
優花里「あの。なにやら機材を持ち込んで何をしてるんですか!?」
クラーラ「決まってるでしょう。カチューシャ様を援護するんです」
ニーナ「準備完了だべ」
ジャキーン!!
優花里「ってこれ、狙撃用ライフルじゃないですか!?まさかこれで、まさか」
クラーラ「キューポラから顔を出した敵の車長を確実に仕留めます。放送席からなら狙いやすい」
優花里「まじだったーーー!!」
クラーラ「安心して下さい。麻酔銃です」
優花里「麻酔銃でも十分怖いですよ!?」
クラーラ「狩りを始めます」
ケリ「いえーい!ヒャッフゥー!」
アリサ「隊長、あまり顔を出さないで下さい」
クラーラ「まずはあのアメ公から!」ギリギリギリ
……ゾワッ!!
クラーラ「殺気!?」
バッババババババ
優花里「あーっと、上空にヘリが!?しかし遠くてよくわかりません!」
クラーラ「まさか!!」スッ
ナオミ「やあ。スコープ越しの挨拶で悪いね。お嬢さん」
クラーラ「サンダースの、ナオ バギュウウンッッ!!
クラーラ「」バタン
ニーナ・アリーナ「ひゃあああ!!!」
優花里「大丈夫です!クラーラ殿は眠っているだけ!」
優花里「ヘリからの狙撃……スナイパーはクラーラ殿だけでは無かったということですね」
ナオミ「グッバイ」
アリサ「ナイス、ナオミ」
ケイ「えー何ー?どうしたのー」
アリサ「なんでもありません。隊長は楽しんでてくれればいいんですよ」
優花里「さて、放送席で大騒ぎが起きている間にゴールは目前!」
優花里「何だかんだでやられた車輌も復活し、8校が最後のデッドヒートを繰り広げております!」
優花里「勝つのは、あ、あ、まさか、あっーーーー!!!」
優花里「優勝は
みほ「優花里さん!」
優花里「西住殿!来て良いんですか?ここにいたらまた辛いことを思い出してもがき苦しみますよ!」
みほ「ううん。大丈夫。だって、優花里さんがどんなに邪魔されてもこんなに頑張って実況してくれてるから」
みほ「優花里さんの元気な実況を聞いてたら、私も元気が出てきたの」
優花里「西住殿!」
みほ「優花里さん!解説がいないみたいだから、私がやるよ」
優花里「ありがとうございます!光栄であります!」
優花里(もうレース終わったけどまあいいか!)
優花里「これにて、大戦車競争は終了となります!」
優花里「参加した各校の隊長(代理含む)がインタビューに答えてくれました!」
カチューシャ「継続には勝ったけど悔しい!ミホーシャの所に負けた!」
アンチョビ「いやーお疲れ様。ビリじゃなくてよかった!じゃなかった次はベスト4!じゃなかった優勝だ!」
ダージリン「良い戦いだったわ。でもサンダースには負けたのは残念ね」
エリカ「まさかあそこと同列2位になるなんてね」
ミカ「こんな順位に意味なんて無い。私達の順位もただの数字、ただの奇数だよ」
みほ「あはは……初めてグロリアーナに勝ったかも」
ケイ「5位かー。でも楽しかったわー!」
西「我々が大洗に勝てるなんて感無量です!」
優花里「それではお別れの時間がやってまいりました!実況の秋山優花里でした!」
優花里「『各校の最終的な順位は?』」
優花里「それは、みなさんで是非考えてみて下さい!」
優花里「では、さよなら~」
おわり
ご静聴ありがとうございました
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