加賀「出撃中なのに腹具合がピンチです」 (54)
加賀(なぜかしら……もう敵の本拠地が目前だというのに、こんな時に……)
吹雪「あの、加賀さん……顔色悪いですよ。大丈夫ですか?」
加賀「え、ええ……も、問題ないわ……」
北上「傷でも痛むのー?」
大井「でも加賀さん全くダメージないですよ、北上さん」
金剛「緊張してるんですネー、わかりマース」
ギュルルルルル
加賀(はうっ!)
瑞鶴「なーんか頼りにならないわね。ちゃんと仕事はしてよ」
加賀(い、言い返す気力も湧かない……)
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加賀(思えばあの時……)
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加賀「カレーと秋刀魚定食をご飯大盛りで。あとアイス3人前」
赤城「あ、菱餅もついでにつけませんか」
加賀「いいわね。あとおにぎりも5個ほどいただけますか」
間宮「あ、あの……加賀さんはこの後すぐ出撃だと聞きましたが、そんなに食べて大丈夫ですか?」
加賀「だからこそです。たくさん食べて戦闘のエネルギーとするのです」
赤城「腹が減っては戦はできぬ、ですね!」
間宮「は、はぁ……」
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加賀(私は……何と愚かな……)
加賀(少しでも気を緩めると、肛門が決壊してしまいそう……)
瑞鶴「索敵反応あり! 戦艦を含む強力な艦隊、おそらく敵の本隊ね!」
金剛「さぁ、提督のために頑張りましョー!」
大井「私は、北上さんのために戦います!」
北上「あはは、ありがとー。大井っち」
吹雪「加賀さん、瑞鶴さん、艦載機の攻撃をお願いします!」
瑞鶴「了解!」
加賀「…………」
吹雪「加賀さん?」
加賀「はっ! こ、攻撃ね……ええ、任せて……」
吹雪「あ、あの、大丈夫ですか? 油汗すごいですけど……」
加賀「こ……ここは譲れ、ま……せん……えーい」ピュンピュン
瑞鶴「ちょっと何よ、その気の抜けた攻撃は!」
加賀(む、無理……こ、こんな状況で戦闘なんて……)ギュルルル
加賀(どうしましょう……戦闘には参加せず、ずっと後ろで待機?)
加賀(そんなの、一航戦の誇りにかけて出来ない……そもそも帰港まで、お腹がもつかもわからない……)
加賀(いっそのこと、今この場で褌を外して……って何考えてるの!)
加賀(まさに八方塞がり……どうせなら肛門も塞がってくれればいいのに……)
瑞鶴「艦載機の攻撃で、敵駆逐イ級の大破を確認したわ!」
北上「雷撃しまーす」
金剛「よーし、その後は私の番ですネー!」
加賀(ん? 駆逐イ級……大破……?)
加賀(これだわ……!)
1、まずは駆逐イ級を残し、砲撃させ、その攻撃をわざと食らう
※戦艦とかの攻撃ならその衝撃で漏らしかねないけど、私の装甲なら大破した駆逐の攻撃などそよ風同然
2、でもそこで大ダメージを受けたふりをして、海中に沈む
3、海の中で褌を外し脱糞
※他の5人は戦闘で手一杯で、浮いてきたウンコなど視界にも入らない
4、再び褌を装着し浮上、戦線に戻る
5、戦闘が終わった後は、ウンコは波で綺麗サッパリ流されている
6、これにて深海棲艦と便意、両方に対してS勝利
加賀(こ、これしかないわ……!)
加賀「み……んな、敵の戦艦と空母に……攻撃を、集中させて……」ギュルルル
吹雪「あの駆逐艦は?」
加賀「しばらく無視……で、いいわ……」ギュルルル
北上「おっけー。行こう、大井っちー」
大井「はい、北上さん!」
加賀(これで、あの駆逐艦は残ってくれる……そして……)
駆逐イ級「」パキューン
加賀(今だ!)
加賀「あぶない吹雪さん!」
吹雪「加賀さん!?」
ボコーン
加賀「うわーやられたーもうだめだー後は任せますー」バシャーン
瑞鶴「え!?」
金剛「加賀ー! 逝っちゃ嫌ヨー!」
吹雪(ええ!? 無傷の状態から大破駆逐艦の攻撃で一発轟沈!? ありえないでしょ!?)
ブクブクブク
加賀(よし……衝撃でちょっと漏らしちゃったけど、ここまでほぼ順調)
加賀(あとは、少し潜って……よし、この辺で)
加賀(ついに、ついに……お尻から一航戦、出撃しま……)
加賀(出……撃……?)
瑞鶴(加賀さん今助けるから!)ブクブク
加賀(なんで瑞鶴さんがいるのおおおおおおおおおおおおお!?)
瑞鶴(ムカつくし、生意気なことばかり言うし、大嫌いだけど……)
瑞鶴(あんたを越えられないまま、こんなところで死なれるのは嫌なの!)
加賀(何なのあなた! これがツンデレってやつなの!)
瑞鶴(待ってて! 今助けるから!)
加賀(いや嬉しくないわけじゃないけど、今は全然嬉しくないのよ!)
加賀(で、でも、もう……)ギュルルルルル
瑞鶴(加賀さん!)
加賀(無理です)ヌギヌギ
瑞鶴(はぁ!? 何で褌を脱いでお尻をこっちに向けてんの!? 頭でも打ったの!?)
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
ブジュッジャアアアアーーーーーーッッッブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
ムリムリイッッブチュブチュッッミチミチミチィィッッ!!!
ブリイッブボッブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
ブジュッジャアアアアーーーーーーッッッブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
ムリムリイッッブチュブチュッッミチミチミチィィッッ!!!
ブリイッブボッブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
瑞鶴「」
加賀(ふぅ……やりました)戦意高揚キラキラ
加賀(しかし、よりによって五航戦の子にこんな姿を見られてしまうとは……)
加賀(戦闘中に脱糞なんてバレたら、もう艦娘として、女として……生きていけません)
加賀(こうなったら……戦闘の誤爆のふりをして瑞鶴さんを砲撃し、物理的に口をふさぐしかないですね)
加賀(とりあえず浮上しましょう。戦果も挙げねばなりませんし)オヨギオヨギ
バシャァッ!
加賀「お待たせしました。思ったより傷は浅かったので、今より戦線に復帰します」
吹雪「加賀さん! やっぱり無事だったんですね、よかったぁ!」
加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ」
加賀(瑞鶴さん……提督には、あなたは勇敢に戦い散っていったと報告しておくわ)
加賀「…………」
加賀「……………………」
加賀「………………………………って、敵は?」
金剛「イヤー、なんか今日はみんな絶好調で、もう全滅させちゃいまシター!」
北上「これが重雷装艦の実力ってやつよ」
大井「やっぱり酸素魚雷ですね」
加賀「」
北上「あ、そういえば瑞鶴さん知らない? 加賀さんが沈んだ後、慌てて追いかけていったんだけど」
加賀「え……えーと……」
吹雪「あ、あそこに浮いてるの瑞鶴さんじゃないですか?」
瑞鶴「」プカプカ
大井「なんか気、失ってませんか」
金剛「よっぽど加賀が轟沈したのがショックだったんですネー。でも無事で何よりデース!」
北上「とりあえず回収しよっか」
吹雪「そうですね」
金剛「ヘーイ瑞鶴ゥー」
瑞鶴「」
吹雪「まだ目、覚まさないですね」
北上「ん? 瑞鶴さんの周りに何か茶色いの、浮いてない?」
大井「そうですね。何かしら、これは」
吹雪「…………」
金剛「…………」
北上「…………」
大井「…………」
吹雪「あ、あの……これって……」
大井「まさか……」
北上「ウンコだね……」
金剛「オーマイゴッド……」
加賀「…………」ダラダラ
吹雪「さ、魚……ですか……?」
北上「いや、この形状はどう見ても……」
大井「えっと、瑞鶴さんって確か……」
金剛「加賀を追いかけテ……」
加賀「…………」
吹雪「…………」
金剛「…………」
北上「…………」
大井「…………」
加賀「そういうことだったのね、瑞鶴さん」
加賀「気付かなかったわ……あなたがそんなに、ウンコを我慢していたなんて」
吹雪「!?」
金剛「ど、どういうことデス?」
加賀「瑞鶴さんはずっとウンコを我慢しながら戦っていた……でもついに、耐えられなくなった」
加賀「しかし、漏らすわけにもいかない。そこで、私が砲撃を受けたあの瞬間を利用したのよ」
北上「というと?」
大井(北上さんのウンコなら……むむむ……ギリギリね)
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加賀「私を助ける、という名目があれば戦闘中でも自然に海に潜れる」
加賀「そうすれば脱糞でき、戦闘による激しい波で、ウンコも流されるって考えたのでしょう」
加賀「もっとも……唯一の誤算は、もう戦闘が終わっていて、ウンコを流しきれなかったこと」
瑞鶴「って、なに勝手に私に罪を着せてるのよ!」
加賀(……! もう目を覚ましたの……!)
瑞鶴「私はバッチリ見たわよ! あんたが海の中で豪快にウンコしたのを!」
加賀「何のことですか?」
瑞鶴「とぼけんじゃないわよ!」
加賀「あなたのウンコでしょう。ほら、言うじゃない。瑞鶴は幸ウン艦って」
瑞鶴「うまくないから!」
ヒソヒソ
金剛(ど、どうするネー?)
北上(これ、どう考えても加賀さんだよね。開戦前から挙動不審だったし)
大井(出撃前に、間宮さんのところでバカ食いしてるのも見ましたよ)
吹雪(でもここで皆で瑞鶴さんの味方しちゃったら……)
金剛(加賀、ショックで自殺しかねないデース……)
吹雪(…………)
瑞鶴「よーしわかった! そこまで言うならこっちにも考えがあるわ!」
加賀「どうする気です……!」
瑞鶴「このウンコを鎮守府に運んでDNA鑑定するのよ!」
瑞鶴「というわけで彩雲の妖精さん、このウンコをたんまり持って帰ってちょうだい」
瑞鶴「あぁ、嫌だって!? ふざけんじゃないわよ、彩雲ならちゃんと採ウンしなさいよ!」
金剛「瑞鶴ゥー、妖精さんにウンコを塗りたくっちゃいけまセーン! 泣いてるじゃないデスカー!」
北上「うちの鎮守府でDNA鑑定ってできるのかな?」
大井「さぁ……」
吹雪(こんな……こんなウンコで、みんながバラバラになるなんて……)
吹雪(それくらいなら……)
吹雪「あ、あのっ!」
吹雪「そのウンコ……多分……」
吹雪「…………」
吹雪「私の……です……」
加賀「!?」
瑞鶴「な、何を言い出すの!?」
加賀「ど、どういうことかしら?」
吹雪「その……今日はずっと、お腹の調子が悪くて……」
吹雪「そ、それで……どうしても我慢できなくて、戦闘中に……」
吹雪「なかなか言い出せなくて、ごめんなさい!」
瑞鶴「…………」
加賀「…………」
吹雪(うぅ……は、恥ずかしい……)
吹雪(でも、これで丸く収まってくれるなら……)
金剛「……!」
金剛「そうでしたカ! 実は私もちょっと、漏らしちゃったんですヨー!」
加賀「!?」
金剛「実はこの前、比叡のカレー食べてからお腹が大変なことになってるんデース」
吹雪「こ、金剛さん……」ウルウル
金剛「それで私も、さっきこっそりウンコしちゃいまシタ!」
北上「……実はさー、私もなんだ」
北上「戦闘中ならバレないかと思ったんだけど、失敗だったねー。ごめんごめん」
大井「じ、実は私もですよ! ええ、私もウンコくらい漏らしますとも!」
瑞鶴(どういうこと……)
加賀(これって……)
加賀「……瑞鶴さん、ごめんなさい」
瑞鶴「え?」
加賀「ああは言ったけど……実は私、ウンコ漏らしてたわ」
加賀「あなたに罪を着せるようなマネをして、ごめんなさいね」
瑞鶴「え、えーと……」
加賀「…………」
吹雪「…………」
金剛「…………」
北上「…………」
大井「…………」
瑞鶴「……ふぅ、わかったわよ! 本当は私も、ウンコ漏らしてたのよ!」
加賀「うわぁ、信じられないわね」
金剛「オゥ、シット」
北上「ドン引きだわー」
大井「半径1km以内に近寄らないでいただけますか」
瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦! 目標、あのクソ艦娘共!」
北上「じょ、冗談だってばー!」
金剛「オヤクソクってのをやってみたかっただけデース!」
吹雪(瑞鶴さん、瑞鶴さん)ヒソヒソ
瑞鶴(ん、何?)
吹雪(大丈夫ですよ。瑞鶴さんじゃないって、ちゃんと皆わかってますから)
瑞鶴(…………)
吹雪(でも、加賀さんのため今はこうやって丸く収めるのに協力してくださいね)
瑞鶴(……わかってるわよ)
瑞鶴(まったく……世話の焼ける先輩ね)
加賀(何とか誤魔化しきれました。さすがに気分が高揚します)キラキラ
大淀「第一艦隊より報告。敵艦隊の沈黙を確認、作戦成功です」
提督「そうか。みんなよく頑張ってくれたな」
大淀「なんでも皆さん、この戦闘を通じてずいぶん仲良くなったみたいですよ」
提督「へえ、加賀と瑞鶴とか仲悪そうだったのにな。何があったんだろ」
大淀「あと、彩雲の妖精さんが、ウンコまみれで泣きながら帰ってきました」
提督「マジで何があった!?」
END
このSSまとめへのコメント
最低である。(褒め言葉)
これ…もうわかんねぇな
くそわろ
お前らウンコでツボるとか小学生かよ
面白かったです
イイハナシカナー
イイハナシダネー
これとそっくりな内容の同人あるよね・・・
あっちは加賀さんと瑞鶴のポジションが逆だけど